JP2021124166A - トーショナルダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】軸線方向の薄型化を可能としつつ、耐久性の向上を図ることのできるトーショナルダンパーを提供する。【解決手段】板状部120を有し、かつ回転軸20に取り付けられるハブ100と、板状部120の両面側にそれぞれ備えられる複数の弾性体(第1板状弾性体210と第2板状弾性体220)と、板状部120及び第1板状弾性体210と第2板状弾性体220を挟み込むように設けられる一対の板状質量体(第1板状質量体310と第2板状質量体320)と、を備え、第1板状質量体310と第2板状質量体320は、これらの内周面と外周面との間の中央領域において、周方向に間隔を空けて設けられる複数の固定具400により固定されていることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、自動車エンジンのクランクシャフト(回転駆動軸)に発生する捩じり振動を低減するために用いられるトーショナルダンパーに関する。
例えば、エンジンのクランクシャフトには、その捩じり振動を低減させるために、トーショナルダンパーが取り付けられている。小型FF車などエンジンを横向きに搭載する車両はエンジンルーム空間の制約上、エンジンの軸線方向の全長を短くする必要があるため、クランクシャフトに取り付けられるトーショナルダンパーについても、軸線方向の厚みが薄いことが望まれる。そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、薄型化が可能なトーショナルダンパーの開発が進んでいる。この文献に開示された技術によれば、ハブの両面側に板状の弾性体を設け、これらを板状の質量体(慣性マス)により挟み込む構成を採用することにより、薄型化を実現している。
しかしながら、上記文献に開示された技術においては、内装する弾性体を軸方向に予圧縮して一対の質量体の外周部を嵌合する構成が採用されており、質量体の内周部は解放端となっていることから質量体の内周部は剛性が低く内装する弾性体の予圧縮反力によって質量体の内周部は軸方向に逃げやすい構造となっている。そのため、弾性体に対しては、外周面付近の予圧が高く、内周面付近の予圧が低くなることが懸念される。上記文献の記載内容からも分かるように、弾性体に予圧を与えて圧縮させておくことで、クランクシャフトの回転により、弾性体にせん断応力が加わると、圧縮状態から元の状態を経て引っ張り応力が作用する。そのため、最初から引っ張り応力が作用する場合に比べて、弾性体の耐久性を向上させることができる。従って、弾性体の内周面付近の予圧が低いと耐久性の向上が不十分になってしまうことが懸念される。また、上記文献に開示された技術の場合には、質量体の径方向への位置ズレの対策が施されていない。そのため、クランクシャフトの回転数が高くなる環境下で用いられる場合、質量体が、ハブの中心軸線から離れてしまう挙動が生じ得る。このような挙動は、一般的にアンバランスと呼ばれる。アンバランスが生じると、トーショナルダンパーは、本来の振動抑制機能を十分発揮させることができないだけでなく、弾性体の耐久性が損なわれてしまうことも懸念されると共にアンバランスによる振れ回り力がクランクシャフトに新たな振動を励起させる恐れがある。
特開2016−33411号公報 実開平3−60635号公報
本発明の目的は、軸線方向の薄型化を可能としつつ、耐久性の向上を図ることのできるトーショナルダンパーを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のトーショナルダンパーは、
板状部を有し、かつ回転軸に取り付けられるハブと、
前記板状部の両面側にそれぞれ備えられる複数の弾性体と、
前記板状部及び複数の弾性体を挟み込むように設けられる一対の板状質量体と、
を備え、
前記一対の板状質量体は、これらの内周面と外周面との間の中央領域において、周方向に間隔を空けて設けられる複数の固定具により固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、ハブの板状部と、この板状部の両面側に備えられる複数の弾性体を挟み込むように一対の板状質量体が設けられる構成が採用されることで、ばねマスによる振動系が形成されることで、回転軸の捩り振動を抑制することが可能となる。そして、質量体が板状であるので、トーショナルダンパーの軸線方向の厚みを薄くすることができる。また、一対の板状質量体は、これらの内周面と外周面との間の中央領域において、周方向に間隔を空けて設けられる複数の固定具により固定される構成が採用されるため、複数の弾性体に対し、一部の領域に偏ってしまうことなく、予圧を与えることが可能となり、弾性体の耐久性を向上させることができる。
前記複数の弾性体は、いずれも前記固定具が有する軸部が挿通される複数の挿通孔が形成された一対の板状弾性体であるとよい。
これにより、弾性体の軸線方向の厚みも薄くできるので、より一層、軸線方向の薄型化を図ることができる。
前記ハブは、外周側円筒部及び内周側円筒部を備えると共に、
前記一対の板状弾性体のうちの一方の外周端部は、前記一対の板状質量体のうちの一方の外周面と前記外周側円筒部の内周面との間に挟み込まれており、
前記一対の板状弾性体のうちの他方の内周端部は、前記一対の板状質量体のうちの他方の内周面と前記内周側円筒部の外周面との間に挟み込まれているとよい。
これにより、一対の板状質量体の径方向への移動を規制することができる。従って、アンバランスの発生を抑制することができる。
また、前記複数の弾性体は、前記回転軸の中心軸線と同心的に複数配される弾性リングであることも好適である。
このような構成を採用した場合でも、それぞれの弾性リングの軸線方向の長さを短くできるので、より一層、軸線方向の薄型化を図ることができる。
更に、前記ハブは、外周側円筒部及び内周側円筒部を備えると共に、
前記一対の板状質量体のうちの一方の外周面と前記外周側円筒部の内周面との間と、前記一対の板状質量体のうちの他方の内周面と前記内周側円筒部の外周面との間にもそれぞれ前記弾性リングが配されるとよい。
これにより、一対の板状質量体の径方向への移動を規制することができる。従って、アンバランスの発生を抑制することができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、軸線方向の薄型化を可能としつつ、耐久性の向上を図ることができる。
図1は本発明の実施例1に係るトーショナルダンパーの正面図である。 図2は本発明の実施例1に係るハブに弾性体を配した状態を示す正面図である。 図3は本発明の実施例1に係るハブに弾性体を配した状態を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例1に係るトーショナルダンパーの模式的断面図である。 図5は本発明の実施例2に係るハブに弾性体を配した状態を示す正面図である。 図6は本発明の実施例2に係るトーショナルダンパーの模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例1に係るトーショナルダンパーについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るトーショナルダンパーの正面図である。図2は本発明の実施例1に係るハブに弾性体を配した状態を示す正面図である。図3は本発明の実施例1に係るハブに弾性体を配した状態を示す模式的断面図であり、図2中のBB断面図に相当する。図4は本発明の実施例1に係るトーショナルダンパーの模式的断面図であり、図1中のAA断面図に相当する。なお、以下の説明において、トーショナルダンパー及び回転軸の中心軸線が伸びる方向を「軸線方向」と称する。
<トーショナルダンパー>
本実施例に係るトーショナルダンパー10は、例えば、エンジンのフロントカバーの内部に備えられるクランクシャフトなどの回転軸20に取り付けられる。そして、トーショナルダンパー10は、回転軸20に取り付けられるハブ100を備えている。このハブ100は、金属製の環状部材により構成されており、その中心に回転軸20が挿通される挿通孔110が設けられている。なお、ハブ100は、回転軸20に対して、直接または他の部材を介して間接的に固定される。そして、ハブ100は、板状部120と、板状部120の径方向外側に設けられる外周側円筒部130と、板状部120の径方向内側に設けられる内周側円筒部140とを備えている。また、板状部120には、後述する固定具400の軸部410が挿通される挿通孔121が周方向に間隔を空けて複数形成されている。なお、本実施例に係るハブ100は、金属板を板金加工することにより得ることができる。
また、トーショナルダンパー10は、ハブ100における板状部120の両面側にそれぞれ備えられる複数の弾性体と、板状部120及び複数の弾性体を挟み込むように設けられる一対の板状質量体とを備えている。本実施例に係る複数の弾性体は、板状部120の両面側にそれぞれ備えられる一対の板状弾性体により構成される。説明の便宜上、一対の板状弾性体のうちの一方を第1板状弾性体210と称し、他方を第2板状弾性体220と称する。また、一対の板状質量体のうちの一方を第1板状質量体310と称し、他方を第2板状質量体320と称する。
第1板状質量体310と第2板状質量体320は、いずれも金属製の環状部材により構成される。そして、第1板状質量体310と第2板状質量体320は、これらの内周面と
外周面との間の中央領域において、周方向に間隔を空けて設けられる複数の固定具400により固定されている。本実施例に係る固定具400はリベットが採用されている。この固定具400は、軸部410と、軸部410の一端側に設けられる頭部420と、軸部410の他端側が加締められることで形成される加締め部430とから構成される。なお、第1板状質量体310と第2板状質量体320には、固定具400における軸部410が挿通される挿通孔311,321が周方向に間隔を空けて複数形成されている。
第1板状弾性体210と第2板状弾性体220の材料としては、各種ゴム材料を適用可能である。これら第1板状弾性体210と第2板状弾性体220においても、固定具400における軸部410が挿通される挿通孔211,221が複数形成されている。また、第1板状弾性体210の外周端部212は、第1板状質量体310の外周面とハブ100における外周側円筒部130の内周面との間に挟み込まれるように構成されている。更に、第2板状弾性体220の内周端部222は、第2板状質量体320の内周面とハブ100における内周側円筒部140の外周面との間に挟み込まれるように構成されている。これら第1板状弾性体210と第2板状弾性体220は、第1板状質量体310と第2板状質量体320により挟み込まれることで、軸線方向に圧縮された状態となる。
以上のように構成されるトーショナルダンパー10においては、回転軸20が共振する周波数の振動が伝わると、第1板状質量体310と第2板状質量体320が振動することによって、回転軸20の共振を抑制する機能を発揮する。本実施例に係るトーショナルダンパー10においては、回転軸20における回転方向(捩じれ方向)の振動に対して、回転軸20の共振を抑制するように、第1板状質量体310と第2板状質量体320は設計されている。
なお、ハブ100に形成される挿通孔121の内径と、第1板状弾性体210と第2板状弾性体220に、それぞれ形成される挿通孔211,221の内径は、軸部410の外径に対して所定のクリアランスが設けられている。具体的には、回転軸20の回転中に、第1板状質量体310及び第2板状質量体320による振動抑制機能を発揮するための挙動を阻害しないように、上記のクリアランスが設定されている。
<本実施例に係るトーショナルダンパーの優れた点>
本実施例に係るトーショナルダンパー10によれば、第1板状質量体310及び第2板状質量体320は、いずれも板状の部材であるので、トーショナルダンパー10の軸線方向の厚みを薄くすることができる。また、本実施例においては、第1板状弾性体210と第2板状弾性体220についても、板状の部材により構成されるため、トーショナルダンパー10の軸線方向の厚みをより一層薄くすることができる。そして、第1板状質量体310と第2板状質量体320は、これらの内周面と外周面との間の中央領域において、周方向に間隔を空けて設けられる複数の固定具400により固定される構成が採用されている。そのため、第1板状弾性体210と第2板状弾性体220に対して、一部の領域に偏ってしまうことなく、第1板状質量体310と第2板状質量体320により予圧が与えられる。従って、第1板状弾性体210と第2板状弾性体220の耐久性が向上するため、トーショナルダンパー10の耐久性を向上させることができる。なお、複数の固定具400によって、第1板状質量体310と第2板状質量体320とを固定する位置は、第1板状質量体310と第2板状質量体320の内周面と外周面との間の中心位置に沿うように設ける必要はなく、内周面側または外周面側に大きく偏らなければよい。
また、本実施例においては、第1板状弾性体210の外周端部212が、第1板状質量体310の外周面とハブ100における外周側円筒部130の内周面との間に挟み込まれ、第2板状弾性体220の内周端部222が、第2板状質量体320の内周面とハブ100における内周側円筒部140の外周面との間に挟み込まれるように構成されている。こ
れにより、第1板状質量体310及び第2板状質量体320の径方向への移動が規制される。従って、回転軸20の回転数が高くなる環境下で用いられる場合であっても、第1板状質量体310及び第2板状質量体320が、ハブ100の中心軸線から離れてしまうような挙動が生じてしまうことを抑制できる。つまり、アンバランスが生じてしまうことを抑制することができる。
更に、本実施例においては、第1板状弾性体210と第2板状弾性体220は、寸法形状及び材料が同一の部材を採用している。また、第1板状質量体310と第2板状質量体320についても、寸法形状及び材料が同一の部材を採用している。従って、部品の種類を少なくすることができ、コストを抑制できる利点もある。
(実施例2)
図5及び図6には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、ハブと弾性体に関する構成が、上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図5は本発明の実施例2に係るハブに弾性体を配した状態を示す正面図である。図6は本発明の実施例2に係るトーショナルダンパーの模式的断面図である。なお、図6は、実施例1で示した図1中のAA断面図に相当し、図6中のハブと弾性体の断面は、図5中のCC断面図に相当する。
本実施例に係るトーショナルダンパー10aにおいても、上記実施例1に係るトーショナルダンパー10と同様に、板状部120を有するハブ100aと、板状部120の両面側にそれぞれ備えられる複数の弾性体と、これら板状部120及び複数の弾性体を挟み込むように設けられる一対の板状質量体とを備えている。一対の板状質量体(第1板状質量体310と第2板状質量体320)、及びこれらを固定する複数の固定具400に関する構成については、上記実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
本実施例に係るハブ100aにおいても、実施例1の場合と同様に、金属製の環状部材により構成されており、その中心に回転軸20が挿通される挿通孔110が設けられている。また、実施例1の場合と同様に、ハブ100aは、板状部120と、板状部120の径方向外側に設けられる外周側円筒部130と、板状部120の径方向内側に設けられる内周側円筒部140とを備えている。そして、本実施例の場合には、板状部120の両面側に、それぞれ複数の装着溝122,123が同心的に形成されている点が、上記実施例1の場合とは異なっている。なお、本実施例に係るハブ100aにおいても、金属板を板金加工することにより得ることができる。
また、本実施例に係る複数の弾性体は、回転軸20の中心軸線と同心的に複数配される弾性リングである点についても、上記実施例1の場合と異なっている。便宜上、板状部120の一方の面側に設けられる複数の弾性体を第1弾性リング230と称し、他方の面側に設けられる複数の弾性体を第2弾性リング240と称する。第1弾性リング230と第2弾性リング240の材料としては、各種ゴム材料を適用可能である。また、複数の第1弾性リング230は、板状部120に設けられた複数の装着溝122にそれぞれ装着され、複数の第2弾性リング240は、板状部120に設けられた複数の装着溝123にそれぞれ装着される。これにより、複数の第1弾性リング230及び第2弾性リング240は、装着溝122,123により保持されるため、径方向への位置ズレが抑制される。これら複数の第1弾性リング230及び第2弾性リング240は、第1板状質量体310と第2板状質量体320により挟み込まれることで、軸線方向に圧縮された状態となる。なお、図5においては、複数の第1リング230を太線にて示している。
また、第1板状質量体310の外周面とハブ100aにおける外周側円筒部130の内周面との間にも弾性リング(第3弾性リング250と称する)が配されている。更に、第2板状質量体320の内周面とハブ100aにおける内周側円筒部140の外周面との間にも弾性リング(第4弾性リング260と称する)が配されている。なお、第3弾性リング250と第4弾性リング260の材料についても、各種ゴム材料を適用可能である。
以上のように構成されるトーショナルダンパー10aにおいても、回転軸20が共振する周波数の振動が伝わると、第1板状質量体310と第2板状質量体320が振動することによって、回転軸20の共振を抑制する機能を発揮する。本実施例に係るトーショナルダンパー10においても、回転軸20における回転方向(捩じれ方向)の振動に対して、回転軸20の共振を抑制するように、第1板状質量体310と第2板状質量体320は設計されている。
なお、ハブ100aに形成される挿通孔121の内径は、固定具400の軸部410の外径に対して所定のクリアランスが設けられている。具体的には、回転軸20の回転中に、第1板状質量体310及び第2板状質量体320による振動抑制機能を発揮するための挙動を阻害しないように、上記のクリアランスが設定されている。
以上のように構成される本実施例に係るトーショナルダンパー10aにおいても、第1板状質量体310及び第2板状質量体320は、いずれも板状の部材であるので、トーショナルダンパー10aの軸線方向の厚みを薄くすることができる。また、本実施例においては、弾性体が複数の弾性リングにより構成され、個々の軸線方向の長さは短く設定できるため、トーショナルダンパー10aの軸線方向の厚みをより一層薄くすることができる。そして、本実施例においても、第1板状質量体310と第2板状質量体320は、これらの内周面と外周面との間の中央領域において、周方向に間隔を空けて設けられる複数の固定具400により固定される構成が採用されている。そのため、複数の第1弾性リング230及び第2弾性リング240に対して、一部の領域に偏ってしまうことなく、第1板状質量体310と第2板状質量体320により予圧が与えられる。従って、実施例1の場合と同様に、トーショナルダンパー10の耐久性を向上させることができる。
また、本実施例においては、第3弾性リング250が、第1板状質量体310の外周面とハブ100aにおける外周側円筒部130の内周面との間に挟み込まれ、第4弾性リング260が、第2板状質量体320の内周面とハブ100aにおける内周側円筒部140の外周面との間に挟み込まれるように構成されている。これにより、第1板状質量体310及び第2板状質量体320の径方向への移動が規制され、実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
更に、本実施例においても、第1板状質量体310と第2板状質量体320は、寸法形状及び材料が同一の部材を採用している。また、弾性リング(第1弾性リング230、第2弾性リング240、第3弾性リング250、及び第4弾性リング260)については、汎用のシールリングを転用して用いることができる。なお、弾性リングとして採用可能なシールリングとしては、断面が円形のOリング、断面がD形状のDリング、断面が矩形の角リングなど、各種のシールリングを適用可能である。従って、本実施例においても、コストを抑制できる利点がある。
本実施例に係るハブ100aにおいては、図6に示すように、板状部120における平面状の両面に対して、それぞれ同心的に複数の装着溝122,123が設けられる構成を示した。しかしながら、金属板をプレス加工することによって、板状部120の両面が、水面に同心的に拡がる波紋のような形状として、断面で見ると、蛇腹形状となるように、
板状部120を形成することもできる。この場合でも、板状部120の両面には複数の環状凹部が設けられるため、これらの環状凹部を装着溝として利用することが可能となる。
(その他)
上記各実施例に示すハブ100,100aに対して、オイルシールが摺動する摺動面を有する部位を、バーリング成型等により設ける構成を採用することもできる。
10,10a トーショナルダンパー
20 回転軸
100,100a ハブ
110 挿通孔
120 板状部
121 挿通孔
122,123 装着溝
130 外周側円筒部
140 内周側円筒部
210 第1板状弾性体
220 第2板状弾性体
211,221 挿通孔
212 外周端部
222 内周端部
230 第1弾性リング
240 第2弾性リング
250 第3弾性リング
260 第4弾性リング
310 第1板状質量体
320 第2板状質量体
311,321 挿通孔
400 固定具
410 軸部
420 頭部
430 加締め部

Claims (5)

  1. 板状部を有し、かつ回転軸に取り付けられるハブと、
    前記板状部の両面側にそれぞれ備えられる複数の弾性体と、
    前記板状部及び複数の弾性体を挟み込むように設けられる一対の板状質量体と、
    を備え、
    前記一対の板状質量体は、これらの内周面と外周面との間の中央領域において、周方向に間隔を空けて設けられる複数の固定具により固定されていることを特徴とするトーショナルダンパー。
  2. 前記複数の弾性体は、いずれも前記固定具が有する軸部が挿通される複数の挿通孔が形成された一対の板状弾性体であることを特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパー。
  3. 前記ハブは、外周側円筒部及び内周側円筒部を備えると共に、
    前記一対の板状弾性体のうちの一方の外周端部は、前記一対の板状質量体のうちの一方の外周面と前記外周側円筒部の内周面との間に挟み込まれており、
    前記一対の板状弾性体のうちの他方の内周端部は、前記一対の板状質量体のうちの他方の内周面と前記内周側円筒部の外周面との間に挟み込まれていることを特徴とする請求項2に記載のトーショナルダンパー。
  4. 前記複数の弾性体は、前記回転軸の中心軸線と同心的に複数配される弾性リングであることを特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパー。
  5. 前記ハブは、外周側円筒部及び内周側円筒部を備えると共に、
    前記一対の板状質量体のうちの一方の外周面と前記外周側円筒部の内周面との間と、前記一対の板状質量体のうちの他方の内周面と前記内周側円筒部の外周面との間にもそれぞれ前記弾性リングが配されることを特徴とする請求項4に記載のトーショナルダンパー。
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