JP2543225Y2 - ダンパープーリー - Google Patents
ダンパープーリーInfo
- Publication number
- JP2543225Y2 JP2543225Y2 JP1990102696U JP10269690U JP2543225Y2 JP 2543225 Y2 JP2543225 Y2 JP 2543225Y2 JP 1990102696 U JP1990102696 U JP 1990102696U JP 10269690 U JP10269690 U JP 10269690U JP 2543225 Y2 JP2543225 Y2 JP 2543225Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- rubber
- elastic body
- rim portion
- rim
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、ハブのリム部にゴム状弾性体を介してダ
ンパーマスを取付けたダンパープーリーに関する。
ンパーマスを取付けたダンパープーリーに関する。
(従来の技術) ダンパープーリーは、例えば自動車用エンジンのクラ
ンクシャフト端部に取付けられており、そのハブの円筒
状のリム部にゴム状弾性体を介してダンパーマスが加硫
接着された圧入リングを圧入するか、又はリム部とダン
パーマスによって形成された空隙部に直接ゴム状弾性体
を圧入してダンパープーリーを構成している。
ンクシャフト端部に取付けられており、そのハブの円筒
状のリム部にゴム状弾性体を介してダンパーマスが加硫
接着された圧入リングを圧入するか、又はリム部とダン
パーマスによって形成された空隙部に直接ゴム状弾性体
を圧入してダンパープーリーを構成している。
(考案が解決しようとする課題) ところで、最近の動向として自動車の軽量化が強く要
望されており、これに伴ってハブの各部の肉厚を可及的
に薄くすることが必要となっている。
望されており、これに伴ってハブの各部の肉厚を可及的
に薄くすることが必要となっている。
しかし、ハブのリム部には圧入リングが圧入されたり
又はゴム状弾性体が直接圧入されているため、かなり大
きな荷重が加わっており、この結果、リム部の肉厚はそ
の強度を保持する上でどうしも厚くせざるを得なかっ
た。
又はゴム状弾性体が直接圧入されているため、かなり大
きな荷重が加わっており、この結果、リム部の肉厚はそ
の強度を保持する上でどうしも厚くせざるを得なかっ
た。
この考案は、上記従来技術の欠点を解決すべくなされ
たもので、その目的とするところは、リム部の強度を保
持した上で軽量化することができるダンパープーリーを
提供することにある。
たもので、その目的とするところは、リム部の強度を保
持した上で軽量化することができるダンパープーリーを
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この考案は、ハブのリム部
にゴム状弾性体を介してダンパーマスを取付けたダンパ
ープーリーであって、前記ダンパーマスを取付けたリム
部の外側端部内周をリング状に肉厚化したことを特徴と
している。
にゴム状弾性体を介してダンパーマスを取付けたダンパ
ープーリーであって、前記ダンパーマスを取付けたリム
部の外側端部内周をリング状に肉厚化したことを特徴と
している。
(作用) この考案によれば、ダンパーマス取付時に応力が集中
するリム部の外側端部内周を肉厚化したから、この外側
端部内周に加わる荷重に十分に耐える強度を得ることが
できる。またリム部の外側端部内周につづく他の部分を
薄肉化することができるから、軽量化させることができ
ると共に、ゴム状弾性体の放熱性が良好となり、その耐
久性を向上させることができる。
するリム部の外側端部内周を肉厚化したから、この外側
端部内周に加わる荷重に十分に耐える強度を得ることが
できる。またリム部の外側端部内周につづく他の部分を
薄肉化することができるから、軽量化させることができ
ると共に、ゴム状弾性体の放熱性が良好となり、その耐
久性を向上させることができる。
(実施例) 以下、この考案を図面に示す実施例に基いて説明す
る。
る。
第1図及び第2図はこの考案の第1実施例に係り、第
1図はダンパープーリーの断面説明図、第2図は第1図
のII−II矢視側面説明図である。
1図はダンパープーリーの断面説明図、第2図は第1図
のII−II矢視側面説明図である。
図において、E1はダンパープーリーで、ハブ10のリム
部13にゴム状弾性体20を介してダンパーマス30を取付け
ている。
部13にゴム状弾性体20を介してダンパーマス30を取付け
ている。
そしてこの考案は、特に、リム部13の外側端部内周13
bを肉厚化したことを特徴としている。
bを肉厚化したことを特徴としている。
つぎに、この考案の第1実施例の構造をさらに詳細に
説明する。
説明する。
ハブ10は、例えば自動車用エンジンのクランクシャフ
ト(図示せず)端部に取付けられるボス部11と、このボ
ス部11の径方向外側にウェブ部12を介して同心上に配置
されたリム部13とからなっている。このリム部13の一半
部である内側外周面には、クランクシャフトの駆動力を
エアコン用コンプレッサー等の補機に伝達するためのV
ベルト等の駆動ベルト用の溝、例えばポリV溝13aが形
成されている。
ト(図示せず)端部に取付けられるボス部11と、このボ
ス部11の径方向外側にウェブ部12を介して同心上に配置
されたリム部13とからなっている。このリム部13の一半
部である内側外周面には、クランクシャフトの駆動力を
エアコン用コンプレッサー等の補機に伝達するためのV
ベルト等の駆動ベルト用の溝、例えばポリV溝13aが形
成されている。
リム部13の他半部である外側外周面には、ゴム状弾性
体20を介してダンパーマス30を加硫接着した圧入リング
40が圧入されており、このリム部13の外側端部内周13b
は肉厚化されリング状になっている。すなわち、外側端
部内周13bにつづくリム部13の中間部13cは一様に薄肉化
されている。
体20を介してダンパーマス30を加硫接着した圧入リング
40が圧入されており、このリム部13の外側端部内周13b
は肉厚化されリング状になっている。すなわち、外側端
部内周13bにつづくリム部13の中間部13cは一様に薄肉化
されている。
なお、ダンパーマス30の外周面には、前記ポリV溝13
aと同様の機能を有するポリV溝30aが形成されている。
aと同様の機能を有するポリV溝30aが形成されている。
つぎに、この考案の第1実施例の作用を説明する。
圧入リング40を圧入しているリム部13の応力解析を行
ってみると、リム部13の外側端部内周13bに応力が集中
しており、中間部13cには大きな荷重が加わっていない
ことが判明している。
ってみると、リム部13の外側端部内周13bに応力が集中
しており、中間部13cには大きな荷重が加わっていない
ことが判明している。
したがって、この実施例のように、リム部13の外側端
部内周13bのみを肉厚化し、この外側端部内周13bにつづ
く中間部13cを薄肉化しても、リム部13は圧入リング40
圧入時における荷重に十分耐える強度を得ることができ
る。この結果、ハブ10を軽量化、ひいてはダンパープー
リーE1を軽量化することができる。
部内周13bのみを肉厚化し、この外側端部内周13bにつづ
く中間部13cを薄肉化しても、リム部13は圧入リング40
圧入時における荷重に十分耐える強度を得ることができ
る。この結果、ハブ10を軽量化、ひいてはダンパープー
リーE1を軽量化することができる。
また、ゴム状弾性体20は振動により自己発熱し、これ
によって加熱されている。この加熱は、ゴム状弾性体20
を劣化させ、最悪の場合はダンパーマス30を脱落させる
おそれがあるので、可及的に低く抑えることが必要であ
る。ここで、この実施例では、リム部13の中間部13cを
薄肉化したから、ゴム状弾性体20の放熱性が良好とな
り、これによってゴム状弾性体20の加熱を可及的に低く
抑え、その耐久性を向上させることができる。
によって加熱されている。この加熱は、ゴム状弾性体20
を劣化させ、最悪の場合はダンパーマス30を脱落させる
おそれがあるので、可及的に低く抑えることが必要であ
る。ここで、この実施例では、リム部13の中間部13cを
薄肉化したから、ゴム状弾性体20の放熱性が良好とな
り、これによってゴム状弾性体20の加熱を可及的に低く
抑え、その耐久性を向上させることができる。
第3図はこの考案の第2実施例に係るダンパープーリ
ーE2で、リム部13の他半部である外側外周面と、ダンパ
ーマス30の内周面との間に形成された空隙部に、ゴム状
弾性体20Aが直接圧入されており、その他の構成及び作
用は第1実施例に示すものと同様である。
ーE2で、リム部13の他半部である外側外周面と、ダンパ
ーマス30の内周面との間に形成された空隙部に、ゴム状
弾性体20Aが直接圧入されており、その他の構成及び作
用は第1実施例に示すものと同様である。
なお、上記各実施例においては、リム部13の中間部13
cを一様に肉薄化したが、この中間部13cに肉抜き孔を設
けるようにしてもよい。
cを一様に肉薄化したが、この中間部13cに肉抜き孔を設
けるようにしてもよい。
上述した通り、この考案によれば、ダンパーマス取付
時に応力が集中するリム部の外側端部内周をリング状に
肉厚化したから、この外側端部内周に加わる荷重に十分
に耐える強度を得ることができる。またリム部の外側端
部内周につづく他の部分を薄肉化することができるか
ら、軽量化することができると共に、ゴム状弾性体の放
熱性が良好となり、ゴム状弾性体の耐久性を向上させる
ことができる。
時に応力が集中するリム部の外側端部内周をリング状に
肉厚化したから、この外側端部内周に加わる荷重に十分
に耐える強度を得ることができる。またリム部の外側端
部内周につづく他の部分を薄肉化することができるか
ら、軽量化することができると共に、ゴム状弾性体の放
熱性が良好となり、ゴム状弾性体の耐久性を向上させる
ことができる。
第1図及び第2図は、この考案の第1実施例に係り、第
1図はダンパープーリーの断面説明図、第2図は第1図
のII−II矢視側面説明図、第3図はこの考案の第2実施
例に係るダンパープーリーの断面説明図である。 E1,E2……ダンパープーリー 10……ハブ 11……ボス部 12……ウェブ部 13……リム部 13a……ポリV溝 13b……外側端部内周 13c……中間部 20,20A……ゴム状弾性体 30……ダンパーマス 30a……ポリV溝 40……圧入リング
1図はダンパープーリーの断面説明図、第2図は第1図
のII−II矢視側面説明図、第3図はこの考案の第2実施
例に係るダンパープーリーの断面説明図である。 E1,E2……ダンパープーリー 10……ハブ 11……ボス部 12……ウェブ部 13……リム部 13a……ポリV溝 13b……外側端部内周 13c……中間部 20,20A……ゴム状弾性体 30……ダンパーマス 30a……ポリV溝 40……圧入リング
Claims (1)
- 【請求項1】ハブのリム部にゴム状弾性体を介してダン
パーマスを取付けたダンパープーリーであって、 前記ダンパーマスを取付けたリム部の外側端部内周をリ
ング状に肉厚化したことを特徴とするダンパープーリ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990102696U JP2543225Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | ダンパープーリー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990102696U JP2543225Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | ダンパープーリー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0462452U JPH0462452U (ja) | 1992-05-28 |
JP2543225Y2 true JP2543225Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31847163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990102696U Expired - Lifetime JP2543225Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | ダンパープーリー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543225Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6138368U (ja) * | 1984-08-10 | 1986-03-10 | 三ツ星ベルト株式会社 | 伝動ベルト用プ−リ |
JPH0247802Y2 (ja) * | 1985-11-11 | 1990-12-14 |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP1990102696U patent/JP2543225Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0462452U (ja) | 1992-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9644731B2 (en) | One-piece inertia ring for a harmonic damper | |
JP2574648B2 (ja) | ねじり振動ダンパー | |
US5453056A (en) | Belt pulley | |
US5095773A (en) | Joining structure of vehicular power plant | |
JP2543225Y2 (ja) | ダンパープーリー | |
JPS5922255Y2 (ja) | 内燃機関の動力伝達装置 | |
EP0918957A1 (en) | A vibration damper apparatus for damping rotating masses | |
JP3674636B2 (ja) | ダンパ | |
JP2526947Y2 (ja) | ダンパープーリー | |
JP2002295588A (ja) | トーショナルダンパ | |
JPH059554Y2 (ja) | ||
JPH05180267A (ja) | ダンパープーリー | |
JP4022741B2 (ja) | ダンパプーリ | |
JP3834070B2 (ja) | トーショナルダンパ | |
JPH08277884A (ja) | トーショナルダンパ | |
JPH0118923Y2 (ja) | ||
JPS62106042U (ja) | ||
JPH07317841A (ja) | トーショナルダンパ | |
JPH0262440A (ja) | トーショナルダンパ | |
JP3479854B2 (ja) | ダンパ | |
JP2004116640A (ja) | トルク変動吸収ダンパ | |
JP3913354B2 (ja) | 燃料噴射ポンプ動力伝達系のダンパ装置 | |
JP2562495Y2 (ja) | センターベアリングサポート | |
JP2524152Y2 (ja) | クランクプーリ | |
JPH0645077Y2 (ja) | ダンパ |