JP2591193Y2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2591193Y2
JP2591193Y2 JP1993053139U JP5313993U JP2591193Y2 JP 2591193 Y2 JP2591193 Y2 JP 2591193Y2 JP 1993053139 U JP1993053139 U JP 1993053139U JP 5313993 U JP5313993 U JP 5313993U JP 2591193 Y2 JP2591193 Y2 JP 2591193Y2
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cleaning water
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春樹 尾形
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アイワ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、いわゆる洋式便器に
適用して好適な衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄水を使用者の局部に向けて噴
出することによって、局部を衛生的かつ快適に洗浄する
衛生洗浄装置が知られている。この衛生洗浄装置は、図
13に示すような洋式の便器30に装着される。この便
器30は、ドーム状の本体31に便座32の後端部が回
転自在に取付けられているのが普通である。本体31の
底部には水溜部33が設けられ、便座32の下面には本
体31の周縁部34に当接する突起35が複数個設けら
れており、これによって便座32が本体31上に安定よ
く載置される。
【0003】図14は、既存の便器30に後から追加し
て装着するタイプの従来の衛生洗浄装置10の構成を示
す。この衛生洗浄装置10は、装置全体を上述の便器3
0に装着するための枠体36の後部に横軸37が取付け
られ、この横軸37に便蓋38及び中央部が開口された
便座39の後端部が回転可能に取付けられている。そし
て、便座39の下側に尻洗浄用の第1ノズル43Aと、
ビデ用の第2ノズル43Bとが取付けられている。
【0004】更に、枠体36の横には洗浄水の送水量や
圧力を制御するための制御部40が取付けられ、その表
面には操作部41が設けられている。操作部41には第
1ノズル43Aと第2ノズル43Bとを選択するため、
第1選択スイッチ41Aと第2選択スイッチ41Bやス
トップボタン41Cなどが設けられている。
【0005】洗浄水は外部のポンプ(図示せず)などに
接続された配水パイプ42によって制御部40内に供給
され、ここから便座39の後方に配置された第1ノズル
43A又は第2ノズル43Bに送水されて外部に噴出さ
れる。
【0006】便座39の下面には、図15に示すように
衛生洗浄装置10を便器30に装着したとき、便座39
を便器30の本体31上に安定よく保持するための突起
44が複数個設けられている。各ノズル43A,43B
は、図示しない電磁部によって制御され進退可能になっ
ている。また、各ノズル43A,43Bの前面には、各
ノズル43A,43Bや周囲の部品を外部から隠蔽する
ためのノズルカバー45が配置されている。
【0007】この衛生洗浄装置10を既存の便器30に
装着する場合は、便器30の便座32を取り外した後
に、枠体36を便器30の本体31に取付ける。このと
き、配水パイプ42は、例えば便器30の後方に配置さ
れている洗浄水の貯水タンク2の配水パイプ(図示せ
ず)等に接続する。そして、便器30を使用する場合は
衛生洗浄装置10の便座39を本体31上に倒してその
上に着座する。
【0008】また、衛生洗浄装置10を使用するとき
は、操作部41で第1ノズル43A又は第2ノズル43
Bを選択する。次に、洗浄水の送水量及び圧力を調整し
て各ノズル43A,43Bから洗浄水を噴出させる。こ
の噴出水によって、局部が衛生的かつ快適に洗浄され
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に従来の衛生洗浄装置10には、第1ノズル43A又は
第2ノズル43Bを選択するため第1選択スイッチ41
Aと第2選択スイッチ41Bなど複数のスイッチが設け
られている。そのため、各ノズル43A,43Bを選択
するとき、操作部41を見ながらこれらのスイッチ41
A,41Bを操作しなければならず、使用者に煩わしさ
を感じさせることがあった。
【0010】また、照明が暗いところで使用する場合
や、視力の低い使用者が利用する場合には、操作を間違
えて別のノズルが選択されてしまうおそれがあり、これ
によって使用者に不快感を感じさせることがあった。
【0011】そこでこの考案は、上述したような課題を
解決したものであって、操作部を見ることなく複数のノ
ズルを確実に選択することが可能な衛生洗浄装置を提案
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本考案においては、洗浄水を使用者に向けて噴出す
る第1ノズル及び第2ノズルと、清掃用の水を噴出する
第3のノズルと、各ノズルを選択する選択手段とを有す
る衛生洗浄装置において、スライド可能で回転可能な操
作ロッドを選択手段に設けると共に、各ノズルを切換え
て洗浄水又は清掃用の水を送水するための切換え手段を
操作ロッドに設け、操作ロッドが一方のスライド停止位
置で時計方向又は反時計方向に所定角度だけ回転したと
き、第1ノズル又は第2ノズルに洗浄水が送水され、操
作ロッドが他方のスライド停止位置で時計方向又は反時
計方向に所定角度だけ回転したとき、第3のノズルに清
掃用の水が送水されるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0013】
【作用】図1に示すように、便器本体31の横に制御部
13が配置され、ここに操作部15が設けられている。
操作部15には、図2に示すような比較的大型の回転ノ
ブ15Aが設けられ、これを「止」モードの位置から時
計方向又は反時計方向に停止するまで回転させることに
よって、「オシリ洗浄」モード又は「ビデ」モードが設
定される。「オシリ洗浄」モードの場合は、図12に示
すように第1ノズル11Aから洗浄水が噴出され、「ビ
デ」モードの場合は、第2ノズル11Bから洗浄水が噴
出されて局部が洗浄される。
【0014】また、「止」モードの位置で回転ノブ15
Aを引き上げ、これを停止するまで、本例では180度
回転させると「清掃」モードとなり、図1のノズルカバ
ー12Bに設けられた第3ノズル16,16から清掃水
が噴出されてノズルカバー12Bが清掃される。
【0015】このように、この衛生洗浄装置1では、回
転ノブ15Aをそのまま停止するまで回転させるか、又
は引き上げて停止するまで回転させることによって各モ
ードを設定することが可能なので、照明の暗いところで
使用する場合や、視力の低い利用者が使用する場合で
も、操作部を見ることなく各モードを確実に設定して快
適に使用することが可能になる。
【0016】
【実施例】続いて、本考案に係わる衛生洗浄装置の一実
施例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、
上述と同様な部分には同一の符号を付けて詳細な説明を
省略した。
【0017】図1は、本考案による衛生洗浄装置1を既
存の洋式便器30(図13)に装着した場合で、便座3
2を上げた状態を示す。この衛生洗浄装置1において
は、利用者に対して洗浄水を噴出する位置が異なるよう
に配置された第1ノズル11A及び第2ノズル11B
が、本体31の奥側に載置された取付け部12に取付け
られている。また、取付け部12は便器30の周縁部3
4の後端部に吸着盤27(図10)で確実に取付けられ
ている。
【0018】一方の第1ノズル11Aは尻洗浄用で、も
う一方の第2ノズル11Bはビデであり、図1はこれら
のノズル11A,11Bが収納されている状態、すなわ
ち非使用状態を示している。また、各ノズル11A,1
1Bを隠蔽するノズルカバー12Bには、両側の上部に
ノズルカバー12Bの表面を清掃する第3ノズル16,
16が取付けられている。
【0019】第1ノズル11A及び第2ノズル11Bに
は、取付け部12から便器本体31の外側に突出するよ
うに設けられた制御部13内の貯水タンク13Aからパ
イプ14A,14Bを介して洗浄水が供給される。ま
た、第3ノズル16,16にはパイプ14Cを介して清
掃用の水が供給される。本例では、清掃用の水として貯
水タンク13A内の水を使用したが、他の給水源から引
いてもよい。パイプ14A〜14Cは便座32と周縁部
34との隙間から本体31内に引き込まれて、各ノズル
11A,11B,16に接続されている。
【0020】制御部13の上部側に操作部15が設けら
れ、ここには図2にも示すように複数のモード、本例で
は「止」モード、「オシリ洗浄」モード、「ビデ」モー
ド及び「清掃」モードを選択するための比較的大型の回
転ノブ(回転つまみ)15Aと、洗浄水の圧力及び流量
を調整する水勢調整つまみ15Bと、洗浄水の温度を調
節する水温調節つまみ15Cが配置されている。水勢調
整つまみ15Bと水温調整つまみ15Cは、時計方向に
回転させるほど水勢が強く又は水温が上昇するようにな
っている。
【0021】回転ノブ15Aはドーム状に形成されてお
り、これを回転させてその表面に設けられた指示線15
Dを操作部15のパネル面に設けられた「止」モードの
位置に向けると、後述のごとく回転ノブ15Aの回転が
一旦停止して洗浄水及び清掃水の送水が停止される。指
示線15Dを「オシリ洗浄」モード又は「ビデ」モード
の位置に向けると、ここで回転が停止して第1ノズル1
1A又は第2ノズル11Bから洗浄水が噴出される。
【0022】更に、指示線15Dを「止」モードの位置
に向けたまま回転ノブ15Aを上方に引き上げて、次に
指示線15Dを「カバー清掃」モードの位置に向ける
と、ここで回転が停止して第3ノズル16,16から清
掃水が噴出される。本例では「オシリ洗浄」モードと
「ビデ」モードの位置が互いに180度離れた位置に設
けられ、「止」モードの位置はその中間に設けられてい
る。また、「カバー清掃」モードの位置は「止」モード
の反対側に設けられている。
【0023】回転ノブ15Aは、図3に示すように制御
部13内に配置された操作ロッド51の上端部に取付け
られている。この操作ロッド51は、上下にスライド可
能で且つ回転可能に取付けられており、圧縮バネ60に
よって常時下側に付勢されている。また、操作ロッド5
1の途中には互いに180度離れた洗浄用突起61A,
61Bと、これより下側の清掃用突起61Cが設けられ
ている。清掃用突起61Cは、洗浄用突起61A,61
Bの中間の位置にある。これらの突起61A〜61Cに
よって操作されるスイッチ62が仕切り板63の上に配
置されており、これがオンされると貯水タンク13A内
の水を各ノズル11A,11B,16に送水するポンプ
(図示せず)が起動される。
【0024】仕切り板63の下面側には、操作ロッド5
1を挟んでストッパ64,65が設けられている。ま
た、「オシリ洗浄」モードのとき図中手前側のストッパ
64に係止し、「ビデ」洗浄モードのとき奥側のストッ
パ65に係止して操作ロッド51の回転を停止するため
に、操作ロッド51に係止片66が設けられている。
【0025】この係止片66は、仕切り板63のスリッ
ト63Aを通過可能であり、「止」モードの位置で係止
片66が仕切り板63の上方にくるまで回転ノブ15A
を引き上げることが可能になっている。この状態で、回
転ノブ15Aを例えば時計方向に180度回転させる
と、仕切り板63の上面側に設けられたストッパ67に
係止片66が当接して操作ロッド51の回転が停止す
る。
【0026】いま、回転ノブ15Aの操作で「オシリ洗
浄」モード又は「ビデ」モードが設定されると、図4に
示すように洗浄用突起61A又は洗浄用突起61Bでス
イッチ62がオンされ、制御部13内のポンプが起動さ
れて貯水タンク13A内の水が切換えコック52(図
3)に送り込まれる。また、回転ノブ15Aが引き上げ
られて「清掃」モードが設定されると、図5に示すよう
に清掃用突起61Cでスイッチ62がオンされて、貯水
タンク13A内の水が切換えコック52に送り込まれ
る。
【0027】更に、図3に示すように操作ロッド51の
係止片66の下側には凹部70が設けられ、「止」モー
ドのとき圧縮スプリング68で付勢された球体69がこ
の凹部70に挿入される。これによって、操作ロッド5
1が「止」モードで一旦停止し、少し強い力で回転ノブ
15Aを回転させれば「洗浄」モードにすることが可能
になる。
【0028】さて、操作ロッド51の下端部には切換え
コック52の移動部53が取付けられている。移動部5
3は固定部54内にスライド自在に挿入されており、そ
の中央部にはA−A断面を表した図6(A)に示すよう
にT字状の通水路53Aが設けられている。また、固定
部54には第1ノズル11A、第2ノズル11Bに洗浄
水を送るための洗浄用送水孔54A,54Bが互いに1
80度離れ対置に設けられている。これらの洗浄用送水
孔54A,54Bには、それぞれ上述のパイプ14A,
14Bが接続されている。また、洗浄用送水孔54A,
54Bの中間の位置には洗浄用入水孔54Cが設けら
れ、これがパイプ55で貯水タンク13Aに接続されて
いる。
【0029】「止」モードのときには、移動部53の通
水路53Aが洗浄用入水孔54Cと洗浄用送水孔54
A,54Bとを断絶するように配置されるので、第1ノ
ズル11A及び第2ノズル11Bには洗浄水が送水され
ない。そして、使用時に回転ノブ15Aを90度回転さ
せて例えば「オシリ洗浄」モードにすると、同図(B)
に示すように移動部53が回転して通水路53Aが洗浄
用入水孔54Cと洗浄用送水孔54Aとを接続するよう
に配置される。これによって、パイプ14Aを介して第
1ノズル11Aに洗浄水が送水される。また、「ビデ」
モードのときは通水路53Aが洗浄用入水孔54Cと洗
浄用送水孔54Bとを接続するように配置され、これに
よってパイプ14Bを介して第2ノズル11Bに洗浄水
が送水される。
【0030】また、図3に示すように固定部54の洗浄
用送水孔54A,54Bの上方には清掃用送水孔56A
が設けられ、ここにパイプ14Cが接続されている。更
に、B−B断面を表した図7(A)に示すように清掃用
送水孔56Aから90度離れた位置に清掃用入水孔56
Cが設けられ、これがパイプ57で貯水タンク13Aに
接続されている。
【0031】いま「止」モードのとき、回転ノブ15A
を引き上げると切換えコック52の移動部53が上昇
し、通水路53Aが清掃用送水孔56A及び清掃用入水
孔56Cと同一平面上に配置される。但し、この時はま
だ通水路53Aが清掃用入水孔56Cと清掃用送水孔5
6Aを断絶する位置に配置されており、清掃水は送水さ
れない。ここで、回転ノブ15Aを180度回転させて
「清掃」モードにすると、同図(B)に示すように通水
路53Aが清掃用入水孔56Cと清掃用送水孔56Aを
接続するように配置される。これによって、パイプ14
Cを介して第3ノズル16に清掃水が送水される。
【0032】さて、この衛生洗浄装置1の取付け部12
(図1)は例えば硬質な樹脂などで成形されており、図
8に示すように便器30の周縁部34上に載置する上板
部12Aと、上板部12Aの前方に下側に向けて設けら
れたノズルカバー12Bと、ノズルカバー12Bの後方
に垂設された支持部12Cとを有している。支持部12
Cには補強用のリブ12Dが数箇所に設けられている。
ノズルカバー12Bは、第1ノズル11A、第2ノズル
11B及びパイプ類を隠蔽して外部から見えなくする程
度の大きさに成形されている。また、支持部12Cの下
端側には水平部12Eが設けられており、ここに第1ノ
ズル11A、第2ノズル11Bに設けられた座部21A
をビスで固定することによって、第1ノズル11A及び
第2ノズル11Bが取付けられている。
【0033】さて、第1ノズル11A及び第2ノズル1
1Bは、次に説明するように洗浄水の圧力に応じて伸縮
するようになっている。すなわち、一方の第1ノズル1
1Aについて説明すると、第1ノズル11Aは取付け部
12に固定するための基部21と、基部21に固定され
た収納部22と、ノズルの伸張時の長さを調整するため
の調整部23と、洗浄水を噴出するための噴出部24と
で構成されている。
【0034】基部21は鍋底状に形成されており、その
上部側に上述の座部21Aと、パイプ14Aを接続する
差し込み部21Bが設けられている。基部21の周壁部
21Cには、Oリング21Dを介して円筒状の収納部2
2が圧入されている。収納部22には、Oリング22A
を介して円筒状の調整部23が摺動可能に挿入されてい
る。この第1ノズル11Aの方には、調整部23の途中
にストッパ23Aが設けられており、調整部23の略半
分が収納部22から外に突出するようになっている。調
整部23は全体的に収納部22内に収納される。
【0035】調整部23には、Oリング23Bを介して
細長い円筒状の噴出部24が摺動可能に挿入されてい
る。噴出部24の後端側にストッパ24Aが設けられて
おり、これによって噴出部24の約2/3が調整部23
から突出するようになっている。噴出部24の先端の上
部側には適宜な径のノズル孔24Bが適正な角度(本例
の場合約45度)で穿設されており、ここから斜め上方
に洗浄水が噴出される。
【0036】また、基部21の後壁と噴出部24の先端
部にはプラグ25が螺合されており、両方のプラグ25
間に所定の引張力を有する引っ張りスプリング26が介
装されている。これによって、非使用時すなわち洗浄水
が供給されないときは、図9に示すように調整部23及
び噴出部24が収納部22内に完全に収納されるように
なる。そして、第1ノズル11A、第2ノズル11B内
に引っ張りスプリング26の張力より大きな圧力の洗浄
水が供給されたとき、調整部23および噴出部24が押
し出されてノズル孔24Bが所定の位置に配置される。
【0037】また、もう一方の洗浄用ノズル11Bにお
いては、図8に2点鎖線で示すように調整部23のスト
ッパ23Aが後端部に設けられている。したがって、図
10に示すように調整部23が第1ノズル11Aより長
く突出するので、ノズル孔24Bも第1ノズル11Aよ
り前の方に配置される。
【0038】取り付け部12の支持部12Cには、適宜
な間隔で円柱状の突部12Fが3箇所に設けられてお
り、ここに吸着盤27の胴部27Aが嵌め込まれてい
る。これらの吸着盤27は周縁部34の円弧に合わせて
配置されており、これによって取付け部12が周縁部3
4に確実に取付けられる。また、上板部12Aが周縁部
34の上面に載置されているので取付け部12が周縁部
34から脱落するようなことが防止される。
【0039】さて、この衛生洗浄装置1には、図1に示
したようにノズルカバー12Bの表面側に付着した汚れ
を清掃するために第3ノズル16,16が設けられてい
る。第3ノズル16,16は、ノズルカバー12Bの左
右両側の上部に各1個ずつ配置されており、図11に示
すようにノズルカバー12Bの表面に向けて洗浄水を噴
出するようになっている。第3ノズル16は略L字状に
成形され、先端の噴出部16Aが本体部16Bより小径
になっている。この噴出部16Aをノズルカバー12B
の取り付け孔に圧入することによって、第3ノズル1
6,16が取り付けられている。
【0040】噴出部16Aの側面には、ノズルカバー1
2Bの表面に向けて洗浄水を噴出するためのノズル孔1
6Cが設けられている。このノズル孔16Cは、約90
度の角度で開口されその両端面がそれぞれノズルカバー
12Bの上端縁と側端縁に平行になっている。したがっ
て、ここから噴出された洗浄水がノズルカバー12Bの
上端縁から側端縁にかけて幅広く吹き付けられるように
なる。これによって、ノズルカバー12Bの表面に付着
した汚れが殆ど完全に吹き飛ばされる。本体部16Bの
先端には差し込み部16Dが設けられ、ここに3方継手
17を介して上述のパイプ14Cが接続されている。
【0041】さて、この衛生洗浄装置1を使用する場合
は、図12に示すように便座32を本体31上に載置す
る。これで、衛生洗浄装置1の本体31内に配置される
部分は外部から殆ど見えなくなり、制御部13だけが外
部に配置される。そして、便座32上に着座して、操作
部15の回転ノブ15Aを時計方向又は反時計方向に回
転させて「オシリ洗浄」モードか「ビデ」モードのどち
らかを選択する。これによって、制御部13内の貯水タ
ンク13Aから洗浄水が第1ノズル11A又は第2ノズ
ル11B側に送水される。
【0042】これで、取付け部12の内部に収納されて
いた第1ノズル11A又は洗浄用ノズル11Bのノズル
孔24Bが所定の位置に配置されると共に、ノズル孔2
4Bから洗浄水が斜め上方に噴出されて局部が衛生的か
つ快適に洗浄される。使用後は回転ノブ15Aを90度
回転させて「止」モードを設定する。これで、洗浄水の
送水が停止され、第1ノズル11A又は第2ノズル11
Bが元のようにノズルカバー12Bの内部に収納され
る。したがって、便座32を持ち上げて男性用として使
用する場合でも、各ノズル11A,11Bが邪魔になる
ことがない。
【0043】また、ノズルカバー12Bが汚れている場
合は、回転ノブ15Aを引き上げて180度回転させ
る。これで、清掃モードが設定されて第3ノズル16,
16からノズルカバー12Bの表面に向けて清掃水が吹
き付けられ、ノズルカバー12Bの表面が清掃される。
【0044】このように、この衛生洗浄装置1では、回
転ノブ15Aを停止するまで回転させるだけで「オシリ
洗浄」モード又は「ビデ」モードが設定でき、また、回
転ノブ15Aを引き上げて停止するまで回転させるだけ
で「清掃」モードが設定できるので、操作部15を見な
くてもこれらの設定動作が可能になる。したがって、照
明が暗いところで使用する場合や、視力の低い人が使用
する場合でも各モードを確実に設定することができて快
適に使用することが可能になる。
【0045】なお、上述の実施例では、便器30に後か
ら追加して装着する衛生洗浄装置1に本考案を適用した
場合について説明したが、本考案は最初から便器30に
装着されている衛生洗浄装置にも適用可能である。
【0046】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案は、スライ
ド可能で回転可能な操作ロッドを選択手段に設けると共
に、各ノズルを切換えて洗浄水又は清掃用の水を送水す
るための切換え手段を操作ロッドに設け、操作ロッドが
一方のスライド停止位置で時計方向又は反時計方向に所
定角度だけ回転したとき、第1ノズル又は第2ノズルに
洗浄水が送水され、操作ロッドが他方のスライド停止位
置で時計方向又は反時計方向に所定角度だけ回転したと
き、第3ノズルに清掃用の水が送水されるようにしたも
のである。
【0047】したがって、この考案によれば、操作部を
見ずに洗浄モード又は清掃モードを設定することが可能
になるから、照明の暗いところで使用する場合や、視力
の低い人が使用する場合でも、各モードを確実に設定し
て快適に使用することが可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる衛生洗浄装置1を適用した便器
30の構成図である。
【図2】操作部15の構成図である。
【図3】止モード時のスイッチ62の状態を示す図であ
る。
【図4】洗浄モード時のスイッチ62の状態を示す図で
ある。
【図5】清掃モード時のスイッチ62の状態を示す図で
ある。
【図6】止モード時及び洗浄モード時の切換えコック5
2の状態を示す図である。
【図7】清掃モード時の切換えコック52の状態を示す
図である。
【図8】衛生洗浄装置1の構成図である。
【図9】第1ノズル11A及び第2ノズル11Bの収納
状態を示す図である。
【図10】第1ノズル11A及び第2ノズル11Bと吸
着盤27の配置図である。
【図11】第3ノズル16の構成図である。
【図12】実施例の使用状態を示す図である。
【図13】一般的な洋式便器30の斜視図である。
【図14】従来の衛生洗浄装置10の斜視図である。
【図15】従来の衛生洗浄装置10を適用した便器30
の斜視図である。
【符号の説明】
1 衛生洗浄装置 11A 第1ノズル 11B 第2ノズル 12 取付け部 13 制御部 13A 貯水タンク 14 パイプ 15 操作部 15A 回転ノブ 16 第3ノズル 16C,24B ノズル孔 30 便器 31 本体 51 操作ロッド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を使用者に向けて噴出する第1ノ
    ズル及び第2ノズルと、清掃用の水を噴出する第3のノ
    ズルと、上記各ノズルを選択する選択手段とを有する衛
    生洗浄装置において、 スライド可能で回転可能な操作ロッドを上記選択手段に
    設けると共に、上記各ノズルを切換えて上記洗浄水又は
    上記清掃用の水を送水するための切換え手段を上記操作
    ロッドに設け、 上記操作ロッドが一方のスライド停止位置で時計方向又
    は反時計方向に所定角度だけ回転したとき、上記第1ノ
    ズル又は上記第2ノズルに上記洗浄水が送水され、 上記操作ロッドが他方のスライド停止位置で時計方向又
    は反時計方向に所定角度だけ回転したとき、上記第3の
    ノズルに上記清掃用の水が送水されるようにしたことを
    特徴とする衛生洗浄装置。
JP1993053139U 1993-09-30 1993-09-30 衛生洗浄装置 Expired - Lifetime JP2591193Y2 (ja)

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