JP2589537Y2 - 内燃機関用磁石発電機の固定子 - Google Patents

内燃機関用磁石発電機の固定子

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JP2589537Y2
JP2589537Y2 JP1993044286U JP4428693U JP2589537Y2 JP 2589537 Y2 JP2589537 Y2 JP 2589537Y2 JP 1993044286 U JP1993044286 U JP 1993044286U JP 4428693 U JP4428693 U JP 4428693U JP 2589537 Y2 JP2589537 Y2 JP 2589537Y2
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bobbin
coil
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generating coil
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雅夫 岩田
良樹 北村
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Oppama Industry Co Ltd
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Oppama Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内燃機関の無接点点
火装置に用いられる内燃機関用磁石発電機の固定子に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の内燃機関用磁石発電機の
固定子は、発電コイルの一端のアース接続をするため、
この発電コイルなどよりリード線を外部導出させて行っ
ていたり、また、コ字状の鉄心にアース端子を設けて、
これに発電コイルの一端を接続するなどして行ってい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の内燃機関用磁石発電機の固定子にあっては、前記
のようにリード線を導出させてアース接続を行う場合
は、エンジンの振動を受けてリード線の基部が脆弱化
し、遂には断線してしまうほか、前記アース接続用のリ
ード線の取り回し並びに取付ねじでの共締め作業に長時
間を要し、発電コイルのコ字状の鉄心よりの抜け止め
を、発電コイルと鉄心を固定用バネなどを用いて行って
いる場合には、組付けの部品点数が多くなったり、作業
時間が嵩んでしまうという問題点があった。
【0004】また、コ字状の鉄心にアース端子をリベッ
ト止めしたものでは、エンジンの振動による前記リード
線の断線はなくなるものの、発電コイルおよびコ字状の
鉄心として専用のものが必要になってしまうという問題
点があった。
【0005】すなわち、前記コ字状の鉄心に対向配置さ
れた、エンジンのクランクシャフトに同期して回転する
磁石埋設形のロータ径の異なるエンジンには取り付ける
ことができず、このため、ロータ径ごとに新たにコイル
体や鉄心を含む種々の金型などを起して、専用のコイル
体を設計しなければならないという問題点があった。こ
の考案は前述した従来技術に着目してなされたもので、
エンジンの振動によるリード線の断線を防止できるとと
もに、エンジンのクランクシャフトに同期して回転する
磁石などを埋設したロータの径が異なっても、同一のコ
イル体を使用しながらコ字状の鉄心のみを交換するだけ
で対応することができ、これにより構成の簡略化および
組立作業時間の短縮化が図れ、かつ電気的な絶縁性およ
び機械的な耐久性を向上できる内燃機関用磁石発電機の
固定子をローコストに得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案にかかる内燃機
関用磁石発電機は、発電コイルを巻装したボビンと、一
端部に取付孔が設けられ、他端部に前記発電コイルの一
端を接続するアース端子が設けられて、前記発電コイル
内を貫通するように前記ボビンに設置されたアース端子
板と、前記ボビンに設けられて前記発電コイルの他端を
接続する出力端子と、該出力端子,前記アース端子およ
び前記取付孔付近を露出するように、ボビン孔を残して
前記ボビンおよび発電コイルを合成樹脂の一体モールド
にて覆うユニットケースと、モールド形成された該ユニ
ットケース内に設置され、かつ埋込樹脂にて覆われた点
火制御用部品体および点火コイルとを設けて、エンジン
のクランクシャフトに同期して回転するロータに対向配
置されるコ字状の鉄心が、少なくとも一方のポールが前
記ボビン孔に嵌挿され、固定ねじにて前記アース端子板
に共締されるようにしたものである。
【0007】
【作用】この考案における内燃機関用磁石発電機の固定
子は、発電コイルの一端を接続するアース端子が、ボビ
ンに一体的に設けられるアース端子板の一端に一体に設
けられ、かつこのアース端子板の例えば他端部を鉄心に
ねじ固定することで、リード線によるアース接続部分を
なくしながら、所定のアース回路接続を行えるようにす
るとともに、エンジンによる前記リード線の断線事故の
発生を回避可能にする。
【0008】また、前記鉄心は発電コイルおよび点火コ
イルを一体に有するモールド形のポール挿入孔に対し、
一方のポールを挿入固定するだけで、固定子を簡単に形
成可能にし、これにより磁石などが埋設され、かつエン
ジンと同期回転するロータの径が異なるあらゆるものに
対応使用可能にし、かつその構成および組立作業の簡素
化を図り、所期の電気的,機械的特性を得ながらローコ
スト化を図れるようにする。
【0009】
【実施例】実施例1. 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1
はこの考案の固定子を形成する合成樹脂などからなるボ
ビン1を示し、このボビン1において、後述の鉄心のポ
ールを嵌挿するためのボビン孔2を形成する筒部3の肉
厚内に、アース端子7を一体成形で設けたアース端子板
4が、そのボビン1の成形時にインサートされている。
【0010】このアース端子板4は、図2に示すよう
に、ボビン1のフランジ5から突出する部位の一端に取
付孔6を有し、他端には他方のフランジ8の外周に突出
するアース端子7を有する。また、このフランジ8の他
の一部の外周に出力端子9が設けられており、これらの
各アース端子7および出力端子9は、前記ボビン1のモ
ールド成形時に一体に設けられる。
【0011】また、10は前述のように一体成形された
ボビン1の外周に巻装された発電コイルであり、図3に
示すように、この発電コイル10の一端10aはアース
端子7に半田付けなどにより接続され、他端10bは出
力端子9に半田付けなどにより接続されている。なお、
これらは必要に応じて絶縁ワニスの含浸による絶縁処理
が施される。
【0012】図4および図5は図3に示すコイル巻装さ
れたボビン1を合成樹脂内に埋設するようにモールド形
成したユニットケースAの斜視図および裏面斜視図で、
後述の点火制御用部品体および点火コイルを収容する凹
所11が前記モールド時に形成されている。
【0013】また、このモールド形成時には、ボビン孔
2を残すように形成されており、前記アース端子7およ
び出力端子9の一部と取付孔6付近のアース端子板4の
一部とが、前記ユニットケースAの外部に突出してい
る。
【0014】なお、前述のモールド成形は、射出成形用
の金型内に発電コイル10を巻装した前記ボビン1を収
納し、前記アース端子7,出力端子9およびアース端子
板4の取付孔6付近を残して、他を合成樹脂によって全
体を覆うようにしてなされる。
【0015】この場合において、前記凹所11は図示の
ような側に開口させたものを示したが、他の側に開口す
る構成とすることは任意である。また、この実施例の場
合、ボビン孔2を残すように形成したが、前記ボビン孔
2に連通または共通するポール挿入孔を新たに形成する
構成も任意である。
【0016】図6は図5に示したユニットケースAの凹
所11内に、点火制御のための点火回路用電子部品を搭
載したプリント基板からなる点火制御用電子部品体D
や、点火栓ケーブル13を接続した点火コイル14を組
み付けたものを示し、前記プリント基板上の端子とアー
ス端子7,出力端子9および点火コイル10との間には
リード線Lが半田付けなどにより接続されている。
【0017】なお、点火制御用電子部品体Dには、ユニ
ットケースA外に信号を導出するリード端子15がグロ
メット16を介してリード接続されているが、そのリー
ド端子15を用いずに直接リード線を接続して外部へ導
出するようにしてもよい。
【0018】そして、図6に示すような組立体に対し
て、前記凹所11内に埋込樹脂を充填してコイル体Bが
完成されている。また、このコイル体Bの前記ボビン孔
2内には、図7に示すように、鉄心17の2つのポール
18,19のうち一方のポール18が挿入され、さら
に、図8に示すように、取付孔6にねじ20を通して、
これが鉄心17の取付孔17aにねじ込まれることで、
コイル体Bと鉄心17とが一体化されて、コイル体Bの
アース接続がなされ、内燃機関用磁石発電機の固定子が
形成されている。
【0019】また、17bは鉄心17の他方のポール1
7bに形成された取付孔であり、この取付孔17bを通
して、エンジン取付部にねじ21をねじ込むことで、こ
れをコイル体Bとともにエンジンに固く固定している。
なお、前記リード端子15へは、エンジンの停止スイッ
チに接続されたリード線22のコネクタ23が嵌挿され
る。
【0020】かかる構成になる内燃機関用磁石発電機で
は、点火制御用電子部品体Dからの点火信号を点火コイ
ル14に供給することにより、エンジンの点火プラグに
火花を発生させて、このエンジンを駆動させる。
【0021】また、このエンジンの回転に同期して回転
するロータは磁石を有し、このロータの回転によって鉄
心が拾うタイミング信号に従って発電コイルにタイミン
グ電圧を発生させ、このタイミング電圧にもとづき、前
記点火コイルへの点火信号の出力タイミングを制御す
る。
【0022】そして、この固定子構造によればコ字状の
鉄心17にアース端子を設けず、ユニットケースAに設
けたアース端子板4と鉄心17とをねじ20にて共締め
することで、発電コイル10のアース接続が行えるとと
もに、相互に機械的に強固に固定されて、コイル体Bの
全体が振動に強くなり、鉄心17から脱落することを防
止する。
【0023】また、エンジンのクランクシャフトに同期
して回転するロータの径が異なる場合でも、前記鉄心1
7のポール18,19の長さの適当なものを選んで、1
つのポール18を共通のコイル体Bのボビン孔2内へ嵌
挿して固定するだけで、あらゆるロータの径にも対応使
用でき、種々のコイル体Bに合った金型を用意すること
なく、構成の簡素化と組立作業の容易化,ローコスト化
を図ることができる。
【0024】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、発電
コイルを巻装したボビンと、一端部に取付孔が設けら
れ、他端部に前記発電コイルの一端を接続するアース端
子が設けられて、前記発電コイル内を貫通するように前
記ボビンに設置されたアース端子板と、前記ボビンに設
けられて前記発電コイルの他端を接続する出力端子と、
該出力端子,前記アース端子および前記取付孔付近を露
出するように、ボビン孔を残して前記ボビンおよび発電
コイルを合成樹脂の一体モールドにて覆うユニットケー
スと、モールド形成された該ユニットケース内に設置さ
れ、かつ埋込樹脂にて覆われた点火制御用部品体および
点火コイルとを設けて、エンジンのクランクシャフトに
同期して回転するロータに対向配置されるコ字状の鉄心
が、少なくとも一方のポールが前記ボビン孔に嵌挿れ、
固定ねじにて前記アース端子板に共締されるように構成
したので、エンジンの振動による従来のリード線の断線
事故をなくすることができるとともに、エンジンのクラ
ンクシャフトに同期して回転する磁石などを埋設したロ
ータの径が異なっても、同一のコイル体を使用しながら
コ字状の鉄心のみを交換するだけで対応することがで
き、これにより構成の簡略化および組立作業時間の短縮
化が図れ、かつ電気的な絶縁性および機械的な耐久性を
安価に向上できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による内燃機関用磁石発電
機の固定子を構成するボビンを示す斜視図である。
【図2】図1におけるアース端子板を示す斜視図であ
る。
【図3】図1におけるボビンに巻装された発電コイルを
示す斜視図である。
【図4】図3におけるボビンをモールドしたユニットケ
ースを示す斜視図である。
【図5】図4におけるユニットケースの裏面を示す斜視
図である。
【図6】点火制御用電子部品および点火コイルなどを組
み込んだユニットケースの裏面を示す斜視図である。
【図7】埋込樹脂を充填した後のユニットケースに対す
る鉄心の取付方法を示す分解斜視図である。
【図8】組上がった固定子をエンジンに組み込む状態を
示す組立斜視図である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 ボビン孔 4 アース端子板 6 取付孔 7 アース端子 9 出力端子 10 発電コイル A ユニットケース 14 点火コイル 17 鉄心 18 ポール 20 固定ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02P 1/00 F02P 7/067 302 F02P 15/00 303 H02K 21/14 - 21/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電コイルを巻装したボビンと、一端部
    に取付孔が設けられ、他端部に前記発電コイルの一端を
    接続するアース端子が設けられて、前記発電コイル内を
    貫通するように前記ボビンに設置されたアース端子板
    と、前記ボビンに設けられて前記発電コイルの他端を接
    続する出力端子と、該出力端子,前記アース端子および
    前記取付孔付近を露出するように、ボビン孔を残して前
    記ボビンおよび発電コイルを合成樹脂の一体モールドに
    て覆うユニットケースと、モールド形成された該ユニッ
    トケース内に設置され、かつ埋込樹脂にて覆われた点火
    制御用部品体および点火コイルと、エンジンのクランク
    シャフトに同期して回転し、かつ磁石を埋設したロータ
    に対向配置されて、少なくとも一方のポールが前記ボビ
    ン孔に嵌挿され、固定ねじにて前記アース端子板に共締
    めされるコ字状の鉄心とを備えた内燃機関用磁石発電機
    の固定子。
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