JP2588255B2 - 画像形成方法および記録媒体 - Google Patents

画像形成方法および記録媒体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光エネルギーの波長の違いを利用して画像
形成を行う画像形成方法及びこの画像形成方法に用いる
記録媒体に関する。
〔従来の技術〕 従来、光重合や熱転写により画像を形成する方法はい
ろいろ知られている。光重合で版や画像を形成する方法
として、例えば特公昭37−18979号,特公昭38−9672号
に記載されているように、光重合性組成物を支持体上に
設け、像状に露光を行って重合・未重合の像を形成し、
その結果得られる粘着性もしくは転写性の違いを利用し
て別の支持体に転写する方法がある。
また、特公昭39−8436号に記載されているように、支
持体と被覆シートにはさまれた光重合性組成物を露光し
た後に、支持体と被覆シートを分離させて画像を得る方
法がある。
更に、米国特許第4,399,209号では、光重合をカラー
化に応用した画像形成方法が記載されている。この方法
は、基紙上に塗布した発色層上に、それぞれ発色層と反
応してイエロー,マゼンタ,シアン3原色を呈すると共
に、波長選択性をもつ光硬化性材料のマイクロカプセル
をランダムに設けた記録媒体に、前記3原色に対応した
ポジ像状の露光を順次行い、露光終了後前記記録媒体を
加圧して未硬化のマイクロカプセルを破壊して発色層と
反応させて発色させ、多色画像を得るものである。
また、米国特許4,416,966号は、顕色剤が感光マイク
ロカプセルと同一の支持体表面上に存在するセルフコン
テインド(Self−Contained)画像形成システムを開示
している。これは、記録画像に応じて交換された主に紫
外光により露光した後、画像形成シートを圧力ロールに
通過させることによりマイクロカプセルは破壊し、内相
を造像的に放出する。その際、発色剤は、通常別個の層
内に設けられる顕色剤に移行し、そこで発色剤は反応し
て多色画像を形成する。
一方、熱転写記録方法は近年情報産業の急速な発展に
伴い開発されたもので、これは熱溶融性バインダー中に
着色剤を分散させてなる熱溶融性インクをリボン状の支
持体に塗布してなるインクリボンを用いて、記録紙に記
録を行うものである。
即ち、前記インクリボンをその熱転写性インク層が記
録紙に接するように重ね合わすと共に、該インクリボン
及び記録紙を熱ヘッドとプラテンとの間へ搬送し、前記
インクリボンの支持体側から熱ヘッドによって画信号に
応じたパルス状の熱を印加すると共に、両者を圧接して
溶融したインクを記録紙に転写することにより、記録紙
上に熱印加に応じたインク像を記録してなるものであ
る。
上記記録方法を使用する装置は小型軽量にして騒音が
なく、更に普通紙に記録を行うことが出来るので、近年
広く使用されている。
以上に説明した従来の方法は、光重合を用いた画像形
成方法の場合、画像形成に用いる手段がいずれも主に紫
外光、すなわち光エネルギーのみを記録媒体に照射する
ことで画像を形成するために、鮮明な画像形成を高速で
行うには光に対して高度感の感光材料を用いるか、また
は高いエネルギーの光を照射する必要があった。
しかしながら、光反応のみを利用した高度感の記録媒
体の場合、光未照射時の感度も高く、室温付近での保存
安定性の点で劣っている。
更に、光エネルギーのみを用いて画像形成をする方法
は、プリンタなどのように外部からの信号に応じて画像
を出力する場合や、カラー複写機のようにカラー原稿か
らの画像読み取りをカラーイメージスキャナーでデジタ
ル信号に変換後、画像情報を記録媒体に付与する場合に
は不適当である。すなわち、高エネルギー光を照射する
場合には短波長、主に紫外光を用いる必要があるが、紫
外光のデジタル制御可能な光源は現在得られていない。
例えば、デジタル光源を得る方法としては、液晶シャッ
タアレイやLEDアレイなどの光ヘッドが考案されている
が、これらは小型化に適しているとしても、紫外領域の
波長では液晶分子の劣化が起こり、紫外光は安定的に取
り出しずらい。
また、特に米国特許第4,399,209号や米国特許第4,41
6,966号に記載の画像形成方法に用いられている記録媒
体は、顕色方法としてロイコ染料の発色を利用している
ために本質的に記録画像の安定性に劣る。
更に、マイクロカプセルを破壊して発色させる画像形
成方法では、露光後の加圧による現像を容易にするため
に、マイクロカプセルの内包物は常温で液相である感光
組成物とする場合が多く、このため保存安定性にとぼし
く、さらに得られた画像も未反応物が破壊されるため、
存在モノマー臭があり実用的に望ましくない。
一方、熱転写記録方法では特に多色の画像を得ようと
した場合、転写を繰り返して色を重ね合わす必要があ
る。その為に複数の熱ヘッドを設けたり、或いは記録紙
に停止,逆送等複雑な動きをさせなければならず、色ず
れが避けられないばかりでなく、装置全体が大きく複雑
になってしまう等の問題点がある。
そこで本出願人は、熱エネルギーと光エネルギーとを
与えた時、反応が急激に進んで転写特性が不可逆的に変
化する記録媒体を使用し、画信号に応じた前記特性の違
いによる像を記録媒体上に形成し、この像を被記録体に
転写する画像形成方法を提案した(特願昭61−12881
4)。
この方法によれば、表面平滑度の低い被記録体にも高
品位の画像を記録する事が可能であり、被記録体に複雑
な動きをさせることなく多色の画像が得られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、波長選択性をもつ感光材料からなる記録媒
体を用い、照射する光エネルギーの波長をかえることに
より多色の画像記録を行う場合、3種類の色に対しては
3種類の感光波長の違う感光材料、4種類の色に対して
は4種類の波長の違う材料というように色毎に感光波長
域の違う感光材料を用意しなければならない。しかしな
がら、感光波長域が重ならないように感光材料を3種
類,4種類と用意するのは、非常に難しい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、使用す
る感光材料の種類が、色の種類よりも少なくてすみ、し
かも高品位の多色画像を高速に記録できる画像形成方法
及び記録媒体を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像形成方法は、第1の画像形成素体と第2
の画像形成素体との分布層を基材上に有し、前記第1の
画像形成素体は少なくとも光エネルギーが付与されるこ
とにより転写特性が低下すると共に、少なくとも前記光
エネルギーを付与する付与条件が前記第1の画像形成素
体の呈する色調により異なるものであり、前記第2の画
像形成素体は前記付与条件のうち2以上の付与条件のい
ずれによっても転写特性が低下するものである記録媒体
を用い、記録情報に従って前記記録媒体に少なくとも光
エネルギーを付与することにより前記第1の画像形成素
体のみの転写特性を低下させ、あるいは第1の画像形成
素体及び第2の画像形成素体の転写特性を共に低下させ
ることにより前記分布層に転写像を形成する工程と、前
記転写像を被記録体に転写する工程とを有するものであ
る。
また、上記画像形成方法に使用する記録媒体は少なく
とも光エネルギーが付与されることによって転写特性が
低下し、複数種の色調のうちいずれかの色調を呈すると
共に、少なくとも前記光エネルギーを付与する付与条件
が前記色調によって異なる第1の画像形成素体と、前記
付与条件のうち2以上の付与条件のいずれによっても転
写特性が低下する第2の画像形成素体との分布層を基材
上に有するものである。
以下図面に従って詳細に説明する。
第1図は本発明による記録媒体の模式断面図を示した
ものであり、基材1a上に結着層1bによって複数の画像形
成素体1c,1d,1e,1fを固着させてなるものである。各画
像形成素体は、それぞれ感応成分と、例えばイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック
(K)のいずれかの色を呈するように着色剤が含有され
ている。感応成分は、エネルギーが付与されることによ
って硬化し、その結果画像形成素体の転写特性が低下す
る。ここで「転写特性」とは、画像形成素体が被記録体
へ転写する性質をいうもので、「転写特性の低下」とは
同じ被記録体に対して転写しにくくなる場合をいう。第
1図及び第2図では、イエローの着色剤の含有する画像
形成素体を1c,マゼンタの着色剤を含有する画像形成素
体を1d,シアンの着色剤を含有する画像形成素体を1e,ブ
ラックの着色剤を含有する画像形成素体を1fとした。
しかし各画像形成素体に含有される着色剤は、イエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラックに限るものではなく用
途に応じてどのような色の着色剤を用いてもかまわな
い。また、着色剤の種類は2種類,3種類あるいは5種
類、それ以上であってもかまわない。画像形成素体1cの
分布は、所望の解像度及び色再現性を与える程度に一様
であれば規則正しく配列する必要はない。
画像形成素体1c,1d,1e,1fは、第1の画像形成素体と
第2の画像形成素体に分けることができる。第1図及び
第2図で示す例では、素体1c,1d,1eを第1の画像形成素
体とし、素体1fを第2の画像形成素体とした。第1の画
像形成素体は、光エネルギーと熱エネルギーが付与され
たときに転写特性が低下する。しかも、第1の画像形成
素体の感応成分は、含有する着色剤の種類によって感応
する波長域が違っている。即ち、イエローの着色剤を含
有した第1の画像形成素体1cは、熱と波長λ(Y)の光
が与えられたとき架橋が急激に進んで硬化し、転写特性
が低下する。そして、波長λ(Y)以外の光が加えられ
たときは架橋は進行しない。同様にマゼンタの着色剤を
含有する第1の画像形成素体1dは、熱と波長λ(M)の
光、シアンの着色剤を含有する画像形成素体1eは熱と波
長λ(C)の光が加えられたとき架橋が急激に進み硬化
する。従って、第1の画像形成素体の場合、転写特性を
低下させるために、光エネルギーと熱エネルギーを付与
する条件が波長の違いにより複数種存在することにな
る。
一方、第2の画像形成素体は、第1の画像形成素体に
対する複数種のエネルギー付与条件のうち、2以上の付
与条件のいずれによっても硬化が急激に進み、転写特性
が低下する。上記の例では、第1の画像形成素体に対す
るエネルギーの付与条件は、光エネルギーの波長の違い
により(λ(Y),λ(M),λ(C))3種類存在す
るが、第2の画像形成素体は、このうち2以上のいずれ
の付与条件によっても硬化が急激に進み、転写特性が低
下するものである。例えば、エネルギーの付与条件が上
記のように波長の違い(λ(Y),λ(M),λ
(C))により3種類存在する場合、第2の画像形成素
体は、λ(Y)と熱,λ(M)と熱,λ(C)と熱のい
ずれの付与条件によっても架橋が急激に進み硬化する。
あるいは、λ(Y)と熱,λ(M)と熱,λ(C)と熱
のうちいずれか2種の付与条件によって架橋が急激に進
み硬化するものである。
以上説明した本発明の記録媒体1を用いて画像を形成
するには、まず第2a図に示すように記録媒体1をサーマ
ルヘッド20に重ね、サーマルヘッド20の発熱部全域をカ
バーするように光を照射する。照射する光は、画像形成
素体1c,1d,1eが反応する波長のものを順次照射する。例
えば波長がλ(Y),λ(M),λ(C)の光を順次照
射する。
さて、例えば発熱体20a,20b,20c,20d,20e,20fに相当
する部分の色がそれぞれイエロー,マゼンタ,赤,青,
白,黒となる記録画像を形成する場合について説明すれ
ば、先ず記録媒体1に波長λ(Y)の光を照射するとと
もに、サーマルヘッド20の発熱体20a,20dおよび20eを発
熱させる。するとイエローを呈する第1の画像形成素体
1c(第2a図でハッチングの施された部分。以下硬化した
画像形成素体をハッチングで示す)が硬化すると同時
に、黒色を呈する第2の画像形成素体1fも硬化する。
次に、第2b図に示すように波長λ(M)の光を照射す
るとともに、発熱抵抗体20a,20eを発熱させると、マゼ
ンタの色を呈する第1の画像形成素体1dのうち、熱と波
長λ(M)の光が加えられた第1の画像形成素体1dが硬
化すると同時に黒色を呈する第2の画像形成素体1fのう
ち熱と波長λ(M)の光が加えられた画像形成素体も硬
化する。更に同様に第2c図に示すように、波長λ(C)
の先を照射するとともに発熱抵抗体20a,20b,20eを加熱
させると、光の熱の加えられた第1の画像形成素体1e
と、第2の画像形成素体1fが硬化し、最終的に硬化しな
かった第1及び第2の画像形成素体により記録媒体上に
転写像が形成される。この転写像は次の転写工程で第2d
図に示すように被記録体12に転写される。
即ち転写像が形成された記録媒体1を転写工程で、被
記録体12と接面させて、記録媒体1又は被記録体12側か
ら加熱し転写可能な部分からなる転写像を被記録体12に
選択的に転写して画像を形成する。従ってこのときの加
熱温度は、転写工程において転写像のみが選択的に転写
するように定められる。また、転写を効率的に行うため
に、同時に加圧することも有効である。加圧は、特に表
面平滑度の低い被記録体12を用いる場合有効である。ま
た、転写特性を支配する物性が室温における粘度である
場合には、加圧だけで転写が可能である。
又転写工程で加熱する事は安定的で保存性に優れた堅
牢な多色画像を得るのに適している。
第2の画像形成素体にブラックの着色剤を含有させる
と次のような場合に極めて有効である。
つまり、イエロー,マゼンタ,シアンの画像形成素体
を転写させてブラックの記録画像を得ようとしても、な
かなか画像濃度の高い記録画像が得られない場合がある
が、第2の画像形成素体としてブラックを呈する画像形
成素体を用いた記録媒体を使用すれば、イエロー,マゼ
ンタ,シアンの画像形成素体が全て転写する条件の場合
には、ブラックの画像形成素体も転写することとなり、
黒の画像濃度の高い記録画像が得られる。しかも、画像
形成素体の呈する色がイエロー,マゼンタ,シアン,ブ
ラックの4種類であるにもかかわらず、付与するエネル
ギーの条件は、波長がλ(Y),λ(M),λ(C)と
違う場合の3種類である。つまり、上記の4種類の色の
画像形成素体を3種類のエネルギー付与の条件で被記録
体に転写させたり、転写させなかったりすることができ
るのである。
第2a図〜第2d図では、第2の画像形成素体が光エネル
ギーと熱エネルギーの両方で硬化する例を示したが、光
エネルギーを波長をかえてサーマルヘッドの発熱部全域
をカバーするように照射して、サーマルヘッドの発熱す
る位置を記録信号に応じてかえることにより転写像を形
成する記録方法の場合、第2の画像形成素体は、熱エネ
ルギーのみの付与により硬化するものであってもかまわ
ない。
第2の画像形成素体がブラックを呈する上記の例で
は、第1の画像形成素体に付与するエネルギーの付与条
件が3種類で、第2の画像形成素体はこれら3種類のエ
ネルギー付与条件のいずれによっても転写特性が低下す
るものであるが、上記3種類のエネルギー付与条件のう
ちいずれか2種類のエネルギー付与条件によって第2の
画像形成素体の転写特性が低下するようにしてもかまわ
ない。例えば、第2の画像形成素体の色調をレッドと
し、第2の画像形成素体の転写特性がイエローの色調を
呈する第1の画像形成素体に対するエネルギーの付与条
件によっても、マゼンタの色調を呈する第1の画像形成
素体に対するエネルギー付与条件によっても低下するよ
うにする。
このようにすれば、イエローの素体とマゼンタの素体
を転写させてレッドの記録画像を得ようとする場合に
は、必ずレッドの色調を呈する第2の画像形成素体が転
写することになり、レッドの画像濃度が高い記録画像が
得られる。但し、この場合第2の画像形成素体が熱エネ
ルギーのみの付与により転写特性が低下する場合には、
第1の画像形成素体に対する複数種のエネルギーの付与
条件のうち、いずれのエネルギー付与条件によっても第
2の画像形成素対は転写特性が低下することになり、上
記のレッドの画像濃度を高くする例には適用できない。
以上第2a図〜第2d図で説明した例では、光をサーマル
ヘッド20の全域に照射し、サーマルヘッド20の発熱抵抗
体を選択的に発熱させて画像を形成する方法を示した
が、記録媒体のある部分を一様に加熱して(第2a図で示
すサーマルヘッド20でいうならば、全発熱抵抗体を発熱
させる場合)、光照射を選択的に行う事によっても同様
に多色の画像を形成する事ができる。即ち、記録信号に
従って変調され、且つ転写特性を変化させたい画像形成
素体の色調により選択された波長の光エネルギーを熱エ
ネルギーと共に付与する。この場合、第2の画像形成素
体は、光エネルギーと熱エネルギーの両方が付与される
ことにより転写特性が変化するものでもよいが、光エネ
ルギーのみの付与によって転写特性の変化するものであ
ってもかまわない。
第2の画像形成素体として熱エネルギーのみによって
転写特性が低下するものを使用する画像形成方法では、
転写工程で加える熱エネルギー量は、転写像形成工程に
おいて加える熱エネルギー量よりも低いことが好まし
い。
本発明の記録媒体において、光エネルギーと熱エネル
ギーが付与されることにより硬化する画像形成素体に
は、少なくとも光重合開始剤及び不飽和二重結合を有す
るモノマー,オリゴマーまたはプレポリマー(以上、感
応成分)と着色剤とを含有し、必要に応じて結合剤(バ
インダー)、熱重合防止剤、可塑剤、表面平滑剤などの
添加剤を含有する。
本発明に用いられる光重合開始剤としては、カルボニ
ル化合物、ハロゲン化合物、アゾ化合物、有機イオウ化
合物などで、例えば、アセトフェノン,ベンゾフェノ
ン,クマリン,キサントン,チオキサントン,カルコ
ン,スチリルスチリルケトンなどの芳香族ケトン類及び
その誘導体/、ベンジル,アセナフレンキノン,カンフ
ァーキノンなどのジケトン類及びその誘導体/、アント
ラキノンスルホニル,クロライド,キノリンスルホニル
クロライド,2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−S−
トリアジンなどのハロゲン化合物/などがあげられる
が、本発明はこれに限定されるものではない。
また、第1の画像形成素体は、含有する着色材によっ
て波長選択性を有する必要がある。つまり、n種類の色
の第1画像形成素体がある場合には、着色された色ごと
に異なる波長の光、即ちn種類の異なる波長で急激に反
応速度が変化する様な光重合開始剤の組合せで画像形成
素体の分布層を構成する。この様な光重合開始剤の組合
せとして、例えば以下の組合せを用いることができる。
などとトリハロメチル基を有するS−トリアジンとを併
用する光重合開始剤は、最高感度がおよそ430〜500nm付
近にある。
などと3級アミン類とを併用する光重合開始剤は、最高
感度およそ370〜400nm付近にある。
更に などと3級アミン類とを併用する光重合開始剤は、最高
感度およそ300〜350nm付近にある。
以上のように、使用する光重合開始剤の最高感度波長
域を違えることにより、第1の画像形成素体に波長選択
性を持たせることができる。従って、上記の光重合開始
剤を使用すれば、3色の色分離が可能となる。更にフル
カラー記録へと展開が可能となる。また本発明において
は、紫外線吸収剤など紫外から可視域に大きな吸収を持
つ化合物を光重合開始剤と併用することで光重合開始剤
の感光波長域を狭くし、光重合開始剤の分光性を上げる
ことも可能である。
第2の画像形成素体は、第1の画像形成素体の転写特
性が低下するエネルギーの付与条件により転写特性が低
下する。第1の画像形成素体は、呈する色調により波長
選択性を有している。このため、第1の画像形成素体に
対するエネルギー付与条件は複数種存在することにな
る。第2の画像形成素体は、これら複数種のエネルギー
付与条件のうち2以上のエネルギー付与条件により転写
特性が低下するものである。同じエネルギー付与条件で
第1の画像形成素体と第2の画像形成素体の転写特性を
低下させるには、第1の画像形成素体と第2の画像形成
素体の両方に同じ光重合開始剤を含有させればよい。従
って、第2の画像形成素体には、同時に転写特性の低下
する第1の画像形成素体に含有する光重合開始剤が全て
含有されている。
例えば、第2の画像形成素体がブラックを呈する前述
の例では、イエローの画像形成素体,マゼンタの画像形
成素体,シアンの画像形成素体のそれぞれに含まれる光
重合開始剤が全て第2の画像形成素体に含まれている。
また、第2の画像形成素体がレッドを呈する例では、
イエローの画像形成素体,マゼンタの画像形成素体のそ
れぞれに含まれている光重合開始剤が全て第2の画像形
成素体に含まれている。この例ではシアンの画像形成素
体に含まれている光重合開始剤は、第2の画像形成素体
には含まれていない。従ってシアンの画像形成素体の転
写特性が低下するエネルギー付与条件によっては、第2
の画像形成素体は反応しない。
本発明に用いられる不飽和二重結合を有するモノマ
ー,オリゴマーあるいはプレポリマーとしては、ポリイ
ソシアネートと(必要に応じてポリオール類と反応させ
ておいてもよい)不飽和二重結合を含むアルコール、ア
ミン類との重付加反応により合成されるウレタンアクリ
レートあるいはウレタンメタクリレート類、エポキシ樹
脂とアクリル酸またはメタクリル酸との付加反応により
合成されるエポキシアクリレート類/またはポリエステ
ルアクリレート類、スピナクリラート類、ポリエーテル
アクリレート類などがあげられるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
またプレポリマーとしては、主鎖にポリアルキレン,
ポリエーテル,ポリエステル,ポリウレタンなどの骨格
を有し、側鎖にアクリル基,メタクリル基,シンナモイ
ル基,シンナミリデンアセチル基,フリルアクリロイル
基,ケイ酸皮エステルなどに代表される重合性、架橋性
の反応基を導入したものがあげられるが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
また以上にあげたモノマー、オリゴマー、プレポリマ
ーは常温で半固体もしくは固体状であることが望ましい
が、液状のものでも後述のバインダーと混合することで
半固体もしくは固体状を維持するものであれば構わな
い。
前述の不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴマー
またはプレポリマーと光重合開始剤とをバインダーと併
用する場合、バインダーとしては不飽和二重結合を有す
るモノマー、オリゴマー、またはプレポリマーと相溶性
のある有機高分子重合体であればどのようなものを使用
しても構わない。この様な有機高分子重合体として、ポ
リメチルアクリレート,ポリエチルアクリレートなどの
ポリアクリル酸アルキルエステル類,ポリメチルメタク
リレート,ポリエチルメタクリレートなどのポリメタク
リル酸アルキルエステル類、またはメタクリル酸共重合
体、アクリル酸共重合体、マレイン酸共重合体/、また
は塩素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレンなどの塩
素化ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリ
デン,ポリアクリロニトリルまたはこれらの共重合体、
更にポリビニルアルキルエーテル,ポリエチレン,ポリ
プロピレン,ポリスチレン,ポリアミド,ポリウレタ
ン,塩素化ゴム,セルロース誘導体,ポリビニルアルコ
ール,ポリビニルピロリドンなどがあげられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。これらのバイン
ダーは単一で用いてもよいし、適当な比で2種以上混合
して用いてもよい。またバインダーとして相溶、非相溶
に限らずワックス類を用いても構わない。
着色剤は、光学的に確認できる画像を形成するために
含有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いられ
る。このような顔料、染料の例としては、カーボンブラ
ックや黄鉛、モリブテン赤、ベンガラ等の無機顔料、ハ
ンザイエロー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカー
ミン6B、レークレッドC、パーマネントレッドF5R、フ
タロシアニンブルー、ビクトリアブルーレーク、ファス
トスカイブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フタロシア
ニン染料等の着色剤などがあげられる。
1つの画像形成素体中に含有される不飽和二重結合を
有するモノマー,オリゴマー又はプレポリマーは、画像
形成素体の重量に対して10〜99重量%、更には50〜90重
量%が好ましい。光重合開始剤は、画像形成素体の重量
に対して、0.1〜20重量%、更には0.1〜15重量%、着色
剤は0.1〜30重量%、更には1〜25重量%、結合剤は0
〜90重量%、更には0〜40重量%が好ましい。
さらに本発明の画像形成素体に熱重合防止剤、可塑剤
などの添加剤を必要に応じて加えてもよい。
本発明に使用する記録媒体は、空気中の酸素のために
画像形成素体中のラジカル反応が抑圧されることがあ
る。これを防止するために、例えばポリビニルアルコー
ル水溶液に界面活性剤を少量加えたものを酸素防止層と
して画像形成素体上から塗布するのが好ましい。この酸
素防止層は転写像形成後水洗いして除去する。また、マ
イクロカプセル化された素体の場合は壁材に酸素防止層
としての機能を持たせることができる。
第2の画像形成素体が、熱エネルギーのみによって転
写特性が低下するものである場合、先に掲げた光エネル
ギーと熱エネルギーの両方が付与されることによって転
写特性の低下する画像形成素体の成分のうち、光重合開
始剤のかわり熱重合開始剤を含有させればよい。
熱重合開始剤としては、例えばジアルキル,ジアシル
過酸化物,ヒドロキシペルオキシド類,ケトン過酸化
物,過酸化アセチルなどの過酸化物,モノスルフィド,
スルフィン酸類などの含イオウ化合物,α,α′−アゾ
ビスイソブチロニトリル,トリフェニルメチルアゾベン
ゼン,P−ブロモベンゼンジアゾヒドロキシドなどのアゾ
化合物などがあげられる。
以上説明した本発明の画像形成方法では、転写像形成
工程で光エネルギーと熱エネルギーによって転写像が形
成されるが、熱エネルギーを使用せず光エネルギーのみ
で転写像が形成されるようにしてもかまわない。この場
合、当然ながら使用する記録媒体は、光エネルギーのみ
で転写特性が低下するものとなる。転写像形成工程で光
エネルギーのみを使用する場合、第1の画像形成素体の
色調に対応して波長を違えた光エネルギーを(この点
は、光エネルギーと熱エネルギーとによる前述の画像形
成方法と同様である)、像様にあるいは記録情報に従っ
て照射位置をかえて照射する。
この場合、転写像形成時に熱が加わらないため、反応
速度の点から光エネルギーのみで転写像を形成する場
合、画像形成素体としてマイクロカプセルを使用し、マ
イクロカプセルのコア部に、上記モノマー,オリゴマ
ー,プレポリマーや、光重合開始剤,着色剤などの材料
を含有させる。不飽和二重結合を有するモノマー,オリ
ゴマーおよびプレポリマーは液状であることが望まし
い。従って、液状の不飽和二重結合を有するモノマー,
オリゴマーおよびプレポリマーの例としては、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、1.6−ヘキサンジオール
ジアクリレート、2.2ビス(4−(アクリロキシ−ポリ
エトキシ)フェニル)プロパン、ジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタ
クリレートなどのジおよびポリエステルアクリレート、
またはメタクリレートなどがあげられる。
またウレタンアクリレート、エポキシアクリレートな
どで液状のものを用いてもよい。
不飽和二重結合を有するモノマー,オリゴマーおよび
プレポリマー以外の材料、すなわち光重合開始剤,着色
剤あるいは必要に応じて添加する接合剤,熱重合防止
剤,可塑剤,表面平滑剤などの材料は、光エネルギーと
熱エネルギーとにより転写像を形成する場合に使用され
る材料がそのまま使用できる。尚、光エネルギーと熱エ
ネルギーとにより転写像を形成する場合、不飽和二重結
合を有するモノマー、オリゴマーおよびプレポリマーは
固定であることが望ましい。
しかしながら、対環境安定性を考慮すると、光エネル
ギーのみで転写像を形成する方法よりも、光エネルギー
と熱エネルギーにより転写像を形成する方法が好まし
い。
本発明の記録媒体は、画像形成素体を構成する成分を
混合溶融し、これら混合溶融したものを噴霧乾燥法や乳
化造粒法等によって微少な画像形成素体として基材上に
塗布することにより得る事ができる。また、感度低下の
防止、更には画像の解像性を向上させる為に、画像形成
素体をマイクロカプセル化しても良い。
画像形成素体にマイクロカプセルを使用する場合に
は、コア部に上記説明した材料を含有させる。マイクロ
カプセルの壁材に用いられる材料としては、ゼラチンと
アラビアゴム、エチルセルロース、ニトロセルロース等
のセルロース系、尿素ホルマリン、ナイロン、テトロ
ン、ポリウレタン、ポリカーボネイト、無水マレイン酸
系共重合体、塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等のポリマー系等が挙げられる。
本発明の記録媒体を構成する画像形成素体の数平均粒
径は1〜20μが好ましく、特に3〜10μが好ましい。ま
たマイクロカプセルの画像形成素体で構成されている場
合も、マイクロカプセルの数平均粒径は1〜20μが好ま
しく、特に3〜10μが好ましい。また、マイクロカプセ
ルの粒径分布は、数平均径に対して±50%以下が好まし
く、特に±20%以下が好ましい。マイクロカプセルの壁
材の厚さは、0.1〜2.0μが好ましく、特に0.1〜0.5μが
好ましい。
マイクロカプセル化の方法としては従来公知の方法が
いずれも適用でき、例えば、単純コアセルベーション
法、コンプレックスコアセルベーション法、界面重合
法、in−situ重合法、界面沈殿法、相分離法、スプレー
ドライング法、気中懸濁被覆法、メカノケミカル法など
が用いられる。
また本発明による記録媒体に用いる基材としては、ポ
リエステル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロー
ス、ナイロン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、アルミニウムなどの金属等を用いることができ、こ
れらはフィルム状、板状、ドラム状、球状であっても良
い。フィルム状の基材の場合、厚みは1〜100μm、更
には3〜20μm程度が好ましい。
基材上に画像形成素体の分布層を形成する方法として
は、画像形成素体をポリビニルアルコール(PVA)や、
ポリアクリルアミド、ラテックス等の結着剤と一緒に混
合して基材上に塗布する方法や、エポキシ系接着剤、ウ
レタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接
着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの接着剤を基
材上に塗布した上に画像形成素体をふりかけるなどして
固着させる方法がある。
以下、実施例に従い本発明を更に詳しく説明する。
〔実施例1〕 第1表,第2表,第3表,第4表に示す成分を、個々
に下記の方法に従ってマイクロカプセル化した。
すなわち、まず各々の組成体10gを個々に塩化メチレ
ン20重量部に混合したものを、カチオンまたはノニオン
等HLB値の少なくとも10以上の界面活性剤、実際にはノ
ニオン系界面活性剤ノニポール100(三洋化成工業社
製、HLB値13)数滴とゼラチン1gを溶融した水200mlに混
合し、60℃加温下ホモミキサーによって、8,000〜10,00
0rpmで撹拌して乳化し、平均粒径26μmの油滴を得る。
更に60℃下で撹拌を30分間続け塩化メチレンを留去す
ることにより平均粒径を10μmとした。これにアラビア
ゴム1gを溶かした水20mlを加え、ゆっくり冷却しながら
NH4OH(アンモニア)水を添加しpH11以上にすることに
よってマイクロカプセルスラリーを得、これにグルタル
アルデヒド20%水溶液1.0mlをゆっくり加えてカプセル
壁を効果させた。
次に、ヌッチェ濾過器で個液分離し、真空乾燥器で35
℃、10時間乾燥してマイクロカプセル状の計4種の画像
形成素体を得た。できた画像形成素体の粒径はほゞ8〜
12μmの範囲に入っていた。第1表に示す画像形成素体
中の光重合開始剤は、第3図に示す吸光特性に於いてグ
ラフAの帯域の光を吸収して反応を開始し、第2表で示
す画像形成素体中の光重合開始剤はグラフBの帯域の光
を吸収して反応を開始し、第3表で示す画像形成素体中
の光重合開始剤はグラフCの帯域の光を吸収して反応を
開始する。
また、第4表で示す画像形成素体中の光重合開始剤
は、グラフA,グラフB,グラフCのそれぞれの帯域の光を
吸収して反応を開始する。また各画像形成素体の色は、
マゼンタ,シアン,イエロー,ブラックであった。
上記4種類の画像形成素体を等量ずつ混合したものを
用い、以下に示す方法によって本発明の記録媒体を作製
した。
まず、基材として厚さ6μmのPETフィルムを用い、
このPETフィルム上に日本合成化学工業社製のポリエス
テル系接着剤ポリエスターLP−220のトルエン溶液を、
乾燥後の厚みが約1μmとなるよう塗布した。塗布乾燥
したPETフィルムのPETフィルム側を、約110℃に加熱し
たホットプレートに密着させ、接着材上に前記得られた
4種類の画像形成素体を過剰量ふりかけた後、PETフィ
ルムをホットプレートから引きはがした。そして、接着
剤と未接触の画像形成素体をエアーガンで除去した後、
画像形成素体の設けられたPETフィルムを、互いに1kgf/
cm2で圧接した2本のローラ間に通した。ローラの表面
温度は110℃に保持しておいた。
こうして得られた記録媒体を巻回して第4図に示す装
置にPETフィルム側が加熱面となるよう組み込んだ。
本実施例では光源としてピーク波長が335nmである
(株)東芝製20W健康線用蛍光ランプFL20SE 21と、ピー
ク波長が390nmである(株)東芝製20w蛍光灯FL10A70E39
22と、ピーク波長が450nmである(株)東芝製20W蛍光
灯FL10A70B 23とを用いた。サーマルヘッド20は発熱時
の通電パルスは0.5w/dotをDuty33.3%で20mSecの時間印
加した。
第4図において、11は転写記録媒体1の供給ロール、
112は転写記録媒体1の巻取ロール、24は記録紙(普通
紙)、30は記録紙カセット、25は転写ロール、26は圧力
ロールである。また32は本装置を駆動制御する制御部で
ある。
以上の装置を用い以下の如く画像を形成した。
先ず、シアンの画信号に対応してサーマルヘッド20に
通電を行うと同時に、蛍光灯21を一様に照射した。第5
図のタイミングチャートに示すように照射時間は30mSec
とした。照射終了後、10mSec経過してから第5図に示す
ようにマゼンタの画信号に対応してサーマルヘッド20へ
の通電と、蛍光灯22からの一様な光照射を行う。この時
の通電時間及び照射時間は、シアンの場合と同じとし
た。更にイエローの画信号についても同様に行い120mSe
c/1ineの繰り返し周期に同期して記録媒体1を図示しな
いステッピングモーターと転写ロール25で搬送した。そ
して記録媒体1は記録紙カセット30より給紙ローラ29及
び搬送ローラ33により送り出された記録紙24と重ね合わ
せて転写ローラ25及び圧力ローラ26の圧接部に送られ
る。転写ローラ25はアルミローラより成り内蔵されたヒ
ータ34により表面温度が120℃になるよう加熱制御され
ている。また圧力ローラ26はアルミローラにシリコンゴ
ムを被覆したものを用いた。転写ローラ25および圧力ロ
ーラ26の圧接力は25kgf/cm2とした。
さて前記2本のローラ間に記録媒体と記録紙を重ね合
わせて通過させると記録媒体上の多色画像は記録紙24上
に転写され、排紙トレイ31に排出された。こうして得ら
れた記録紙上の多色画像が色ズレが無く、しかも彩度が
高く鮮明で定着性の良好な高品位な画像であった。
〔実施例2〕 第5表,第6表,第7表,第8表に示す成分を〔実施
例1〕と同様にマイクロカプセル化し4種類の画像形成
素体を得た。
この画像形成素体を用い以下に示す方法によって記録
媒体を作製した。
先ず厚さ6μmのPETフィルム上に日本合成化学工業
社製のポリエステル系接着剤ポリエスターLP−022トル
エン溶液を乾燥後の厚みが約1μmとなる様塗布した。
この上に前記得られた4種類の画像形成素体を過剰量ふ
りかけた後、接着剤と未接触の画像形成素体をエアーガ
ンで除去した。
更に、画像形成素体の設けられたPETフィルムを、互
いに1kgf/cm2で圧接した2本のローラ間に通した。ロー
ラの表面温度は50℃に保持しておいた。
こうして得られた記録媒体を巻回して第4図に示す装
置に組み込んだ。以下実施例1と同様に作画を行った
が、転写ローラ25の表面温度のみ80℃に変更した。
こうして得られた多色画像は実施例1と同様に色ズレ
が無く、しかも彩度が高く鮮明な高品位な画像であっ
た。
〔実施例3〕 第7表,第9表,第10表に示す成分を実施例2と同様
にマイクロカプセル化し、3種類の画像形成素体を得
た。
更に、実施例2と同様に記録媒体を作製し、第4図に
示す装置に組み込み、第6図に示すタイミングチャート
で作画を行ったところ、色ズレのない黄色と赤色と黒色
の鮮明な画像を得る事ができた。
〔実施例4〕 第11表〜第14表に示す成分を、各色毎に実施例1と同
様の方法によりマイクロカプセル化した。できたマイク
ロカプセルの粒径は、いずれもほぼ8〜12μmの範囲に
入っていた。
上記4種類のマイロカプセルを等量ずつ混合して、実
施例1と同様の方法により厚さ6μmPETフィルム上に結
着して本発明の記録媒体を作製した。
次に原稿をY,M,Cに色分解して得たY,M,C3種類のポジ
写真トランスペアレンシーを用意し、まずYのポジ写真
トランスペアレンシーを上記の記録媒体上に重ね、更に
ガラス板のカバープレートを重ねて、このカバープレー
ト上にピーク波長450nmの(株)東芝製20W蛍光灯FL10A7
0Bを設置し、10秒間露光した。
次にMのポジ写真トランスペアレンシー及びカバープ
レートをYの場合と同様に配置し、ピーク波長335nmの
(株)東芝製20W蛍光ランプFL20SEを13秒間照射した。
同様にしてCのポジ写真トランスペアレンシーに対し
(株)東芝製20W蛍光ランプFL10A70Eを11秒間照射し
た。
以上のようにして記録媒体に転写像を形成した後、記
録媒体を第4図に示す転写ローラ25及び圧力ローラ26の
圧接部に記録紙とともに送り込んだ。
なお、転写ローラ25および圧力ローラ26の圧接力は10
0kgf/cm2とし、ローラの表面温度は120℃に設定した。
こうして得られた記録画像は、実施例1と同様に高品
位なものであった。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明の画像記録方法及び記録媒体によ
れば光エネルギーの波長をかえて多色記録を行う場合
に、光重合開始剤の種類を色の種類よりも少なくするこ
とができるため、クロストークの少ない高品位の記録画
像を得ることができる。
また、従来の記録方法によれば、n種類の着色剤を使
用している場合には、エネルギー付与を付与条件を違え
て(例えば、光エネルギーの波長を違えて)n回行う
(1サイクル)行為を繰り返す必要がある。つまり、従
来の記録方法の場合、1サイクルで行うエネルギー付与
の回数は、使用する着色剤の種類と同数となるが、本発
明によれば1サイクルで行うエネルギー付与の回数が着
色剤の種類よりも少なくてすむため、高速で記録画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録媒体の一例を模式的に示した断面
図、 第2a図〜第2d図は本発明の画像形成方法を説明した図、 第3図は本発明の記録媒体に使用する光重合開始剤の吸
光特性の一例をグラフとして示した図、 第4図は本発明の画像形成方法を実施する装置の一例を
示す断面図、 第5図及び第6図は本発明の画像形成方法を実施するた
めの駆動タイミングチャートの一例を示した図である。 1……記録媒体、 1a……基材、 1b……結着層、 1c,1d,1e,1f……画像形成素体、 20……サーマルヘッド、 20a,20b,20c,20d,20e,20f……発熱抵抗体、 21,22,23……蛍光灯、 24……記録紙、 25……転写ローラ、 26……圧力ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹之内 雅典 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 宮川 昌士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−111787(JP,A) 特開 昭62−111786(JP,A) 特開 昭62−60694(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の画像形成素体と第2の画像形成素体
    との分布層を基材上に有し、前記第1の画像形成素体は
    少なくとも光エネルギーが付与されることにより転写特
    性が低下すると共に、少なくとも前記光エネルギーを付
    与する付与条件が前記第1の画像形成素体の呈する色調
    により異なるものであり、前記第2の画像形成素体は前
    記付与条件のうち2以上の付与条件のいずれによっても
    転写特性が低下するものである記録媒体を用い、記録情
    報に従って前記記録媒体に少なくとも光エネルギーを付
    与することにより前記第1の画像形成素体のみの転写特
    性を低下させ、あるいは第1の画像形成素体及び第2の
    画像形成素体の転写特性を共に低下させることにより前
    記分布層に転写像を形成する工程と、前記転写像を被記
    録体に転写する工程とを有することを特徴とする画像形
    成方法。
  2. 【請求項2】少なくとも光エネルギーが付与されること
    によって転写特性が低下し、複数種の色調のうちいずれ
    かの色調を呈すると共に、少なくとも前記光エネルギー
    を付与する付与条件が前記色調によって異なる第1の画
    像形成素体と、前記付与条件のうち2以上の付与条件の
    いずれによっても転写特性が低下する第2の画像形成素
    体との分布層を基材上に有することを特徴とする記録媒
    体。
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