JPH0299390A - 転写記録媒体 - Google Patents

転写記録媒体

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JPH0299390A
JPH0299390A JP63251943A JP25194388A JPH0299390A JP H0299390 A JPH0299390 A JP H0299390A JP 63251943 A JP63251943 A JP 63251943A JP 25194388 A JP25194388 A JP 25194388A JP H0299390 A JPH0299390 A JP H0299390A
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wax
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JP63251943A
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Masashi Miyagawa
昌士 宮川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプリンターや複写機、或はファクシミリ等に利
用できる記録媒体及び記録媒体の製造方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
近年、情報産業の急速な発展に伴って種々の情報処理シ
ステムが開発され、また、それぞれの情報処理システム
に適した記録方法が開発されている。
このような記録方法の中で、近年、カラー記録、中間調
記録を得るために異なる色調あるいは異なる光学濃度を
もち、またそれに対応して異なる融点あるいは軟化点を
有する微粒子、マイクロカプセルを基材上に設けた記録
媒体を用いて記録を行なう方式が考案されている。
例えば米国特許4,399,209号では、光重合をカ
ラー化に応用した画像形成法が記載されている。
この方法は、基紙上に塗布した発色層上に、それぞれ発
色層と反応してイエロー、マゼンタ、シアン3原色を呈
すると共に、波長選択性をもつ光硬化性材料のマイクロ
カプセルをランダムに設けた記録媒体を用い、前記3原
色に対応したポジ像状の露光を順次行い、露光終了後前
記記録媒体を加圧して未硬化のマイクロカプセルを破壊
して発色層と反応させて発色させ、多色画像を得るもの
である。
また、米国特許4,416,966号は、顕色剤が感光
マイクロカプセルと同一の支持体表面上に存在するセル
フコンテインド(5elf−Contained)画像
形成システムを開示している。これは、記録画像に応じ
て交換された主に紫外光により露光した後、画像形成シ
ートを圧力ロールに通過させることによりマイクロカプ
セルは破壊し、内相を造像的に放出する。その際、発色
剤は、通常別個の層内に設けられる顕色剤に移行し、そ
こで発色剤は反応して多色画像を形成する。
以上のようにマイクロカプセルを破壊して発色させる従
来の記録方法では、露光後の加圧による現像を容易にす
るために、マイクロカプセルの内包物は常温で液相であ
る感光組成物とする場合が多い。
このように、マイクロカプセルを破壊して内包物を吐出
させて記録する従来の記録方法の場合には、マイクロカ
プセルから内包物が十分に出ない場合があり、記録画像
の濃度が低くなったりあるいは忠実に色が再現されない
等の問題点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本件出願人は、光熱感応性の材料を用い、画信号に応じ
て光エネルギーと熱エネルギーとが付与されたとき前記
材料の反応が急激に進んで転写特性が不可逆的に変化し
て、画信号に応じた前記特性の違いによる像を形成し、
それを被記録媒体に転写する画像形成方法および転写記
録媒体を発明し既に出願しである(特願昭6O−150
597)。
該出願の転写記録媒体は、前記のような従来の感熱記録
方式に於る不具合、欠点を除去、改良できるものであり
、本発明はその転写記録媒体を更に改良したものであり
、高品位且つ高感度でかぶり、白抜けの少ない多色画像
を形成できる転写記録媒体を提供することを主たる目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は画像記録情報に対応した少なくとも一種のエネ
ルギーを含みかつ少なくとも光を含む複数種のエネルギ
ーが付与されることにより転写特性を支配する物性が変
化する転写記録層を支持体上に有する転写記録媒体であ
って、該転写記録層を形成する画像形成素体が、少なく
とも着色剤と、光および熱もしくは熱変換し得るエネル
ギーが付与されることにより感応する感応成分とから成
り、かつ常温で固体であり、該感応成分が少なくともワ
ックス、光重合開始剤および不飽和二重結合を有するモ
ノマーもしくはオリゴマーを含有し、該ワックスの軟化
温度が40〜100℃であることを特徴とする転写記録
媒体である。
本発明に於て、組成体中にワックスを含有する理由を次
に挙げる。
a)組成体の酸素による反応阻害を低減し、像形成のス
ピードを高めるとともに、画像のかぶりをなくす。
b)画像形成素体がマイクロカプセルの場合は均−且つ
良好なカプセル皮膜を再現性良く形成する。
一般的にラジカル重合を行う組成体は酸素による反応阻
害を受け、UV塗料等に於ては感度の低下や表面のベタ
ツキの大きな原因となっている。これを防止する為に、
組成体中にワックスを添加し塗料表面にワックス層を形
成することは公知である。
また、先述の米国特許4,416,966号による画像
形成方法に於ても、感度低下の防止の為、ワックスを添
加することは特開昭81−126546により開示され
ている。
これらのワックスは一般的に室温で固体状である必要が
ある。即ち組成体表面に形成されるワックス層は固体皮
膜でなければ良好な酸素遮蔽効果を示さない。
本発明による転写記録媒体が用いられる画像形成力法に
於ては、光と併用して熱エネルギーを印加するため、前
記−数的に用いられるワックスでは印加される熱エネル
ギーにより溶融しワックスの添加効果を示さない。
本発明に於ては、ワックスの溶融温度を適正化すること
により前記画像形成方法でも良好な感度を実現するもの
である。
即ち、前記画像形成方法においては、例えば熱エネルギ
ーが付与され上昇する温度は40〜140℃である。4
0℃以下では室温程度の温度であり、熱エネルギーを画
信号として認識できないし、また140℃以上では組成
体が熱重合を開始する。
しかしながら、ワックスの溶融温度が40〜140℃の
印加される熱エネルギー以上である必要はない、本発明
者らの検討によれば、組成体の温度が上記温度に上昇し
ても、前記画像形成方法に於て、熱エネルギーが〜数十
m5ec程度の短い印加時間であれば、温度は上昇して
も融解エネルギーが充分に加えられずワックスは溶融し
ない。
従ってワックスの溶融温度は40〜100℃の範囲のも
のが使用できる。
また本発明による転写記録媒体は、色材及び光・熱感応
成分から成る組成体をマイクロカプセル化して支持体上
に担持されて構成される場合がある。
常温で固体状の物質をマイクロカプセル化する方法とし
て、例えば組成体を溶媒等に溶解して造粒した後、溶媒
を層数せしめて壁材を形成する方法が使用できる。
しかし、本発明者らの検討によれば、液体粒子と異なり
固体粒子の表面に均−且つ良好なカプセル皮膜を再現性
良く形成することは非常に難しい。これは、溶媒を除去
して形成された固体状粒子が完全な球形でなく、微妙な
凹凸を表面に有する為、皮膜の形成され方が凸部と凹部
で異なるものと想定できる。そこで本発明者らが鋭意検
討したところ、組成体中にワックスを添加することによ
り飛躍的に均−且つ良好な皮膜が形成できることが判明
した。
即ち、添加されたワックスの溶融温度以上の温度で壁材
の形成を行えば、粒子表面に析出したワックスが均一な
液体表面を形成し、液体粒子と同様な状態でカプセル皮
膜が形成されるものと想定できる。もちろん、組成体の
溶融温度以上で皮膜の形成を行なえば同一の効果が得ら
れるが、この場合に於ては a)組成体の溶融温度が120℃程度以下でなければな
らないという制約を受ける。即ち、120℃以上の温度
に昇温して液体化すると感応成分が熱重合を開始する為
である。
b)組成体の溶融温度が120℃以下であっても、組成
体の粘度が高いと良好な皮膜を形成できない。また組成
体の粘度を低下させると、素体の転写時に素体内部で凝
集破壊が起こり転写性が大幅に損なわれる。
等の弊害が生じる。本発明においては、ワックスを添加
することにより上記組成体に対する弊害を招くことなく
良好なカプセル皮膜を形成できるものである。
本発明に使用されるワックスとしては、−数的に使用さ
れるワックスはいずれも使用できるが、組成体との相溶
性に注意して選択される必要がある。あまり相溶性が悪
いと、添加した時点で白濁析出し、酸素遮蔽効果を示さ
ないし、またカプセル化時においても良好な造粒ができ
ない。またあまり相溶性が良いと、組成体中に混入され
表面に浮き上がらない為前記効果が生じないし、また組
成体全体の溶融温度を低下させ熱エネルギーに対するス
イッチング性を低下させる。
前記観点より選択すれば、本発明に使用される最も有効
なワックスとしては、例えばモンタンろうの様な脱樹脂
酸塩された酸化鉱物ワックス、アミドワックス、脂肪酸
ワックス、ヒドロキシル化脂肪酸ワックス、ヒドロキシ
ステアリン酸エステルワックス、ヒドロキシステアリン
酸塩ワックス、オキサゾリンワックス、アミンワックス
、カルナバワックス、カスドルワックス、みつろう。
とストろう等があり、組成体との相溶性に留意して選択
することが望ましい。
本発明の記録媒体において、光エネルギーと熱エネルギ
ーが付与されることにより硬化する画像形成素体には、
少なくとも光重合開始剤及び不飽和二重結合を有するモ
ノマー、オリゴマーまたはポリマー(以上、感応成分)
と着色剤とを含有し、必要に応じて結合剤(バインダー
)、熱重合防止剤、可塑剤、表面平滑剤などの添加剤を
含有する。
本発明に用いられる光重合開始剤としては、カルボニル
化合物、ハロゲン化合物、アゾ化合物、有機イオウ化合
物などで、例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン、
キサントン、チオキサントン、ベンジル、アセナフレン
キノン、カンファーキノンなどのジケトン類及びその誘
導体、アントラキノンスルホニルクロライド、キノリン
スルホニルクロライドなどのハロゲン化合物などがあげ
られるが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、多色の記録像を得る場合、画像形成素体は、含有
する着色材によって波長選択性を有する必要かある。つ
まり、n種類の色の画像形成素体がある場合には、着色
された色ごとに異なる波長の光、即ちn種類の異なる波
長で急激に反応速度が変化する様な光重合開始剤の組合
せで画像形成素体の分布層を構成する。この様な光重合
開始剤の組合せとして、例えば以下の組合せを用いるこ
とができる。
光重合開始剤としては、例えば吸収極大がλ=300〜
:]60nmのものとして、ベンジル、4,4°−ジメ
トキシベンジル、 4.4’−ジメチルベンジル。
4.4°−ジヒドロキシベンジル等ジケトン化合物、ま
た吸収極大が360〜430nmのものとして、例えば
、チオキサントン、 2−クロロチオキサントン、イソ
プロピルチオキサントン、2.4−ジエチルチオキサン
トン、2.4−ジイソプロピルチオキサントン等チオキ
サントン誘導体、また吸収極大が430nm以上のもの
として、例えば、 7−ジエチルアミノ−3,3′−カ
ルボニルビスクマリン、3,3゜−カルボニルビス(7
−ジニチルアミノクマリン)等のクマリン誘導体とS−
トリアジン誘導体あるいはカンファーキノンとの複合開
始剤を使用すれば3色の色分離が可能となるが、本発明
は上記開始剤に限定するものではない。
本発明に用いられる不飽和二重結合を有する千ツマ−、
オリゴマーあるいはポリマーとしては、ポリイソシアネ
ートと(必要に応じてポリオール類と反応させておいて
もよい)不飽和二重結合を含むアルコール、アミン類と
の重付加反応により合成されるウレタンアクリレートあ
るいはウレタンメタクリレート類、エポキシ樹脂とアク
リル酸またはメタクリル酸との付加反応により合成され
るエポキシアクリレート類またはポリエステルアクリレ
ート類、スピンアクリラート、ポリエーテルアクリレー
ト類などがあげられるが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
またポリマーとしては、主鎖にポリアルキル。
ポリエーテル、ポリエステル、ポリウレタンなどの骨格
を有し、側鎖にアクリル基、メタクリル基、シンナモイ
ル基、シンナミリデンアセチル基、フリルアクリロイル
基、ケイ酸度エステルなどに代表される重合性、架橋性
の反応基を導入したものがあげられるが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
また以上にあげた千ツマ−、オリゴマー、ポリマーは常
温で半固体もしくは固体状であることが望ましいが、液
状のものでも後述のバインダーと混合することで半固体
もしくは固体状を維持するものであれば構わない。
前述の不飽和二重結合を有する千ツマ−、オリゴマーま
たはポリマーと光重合開始剤はバインダーと併用しても
よい。バインダーとしては不飽和二重結合を有する千ツ
マ−、オリゴマー、またはポリマーと相溶性のある有機
高分子重合体であればどのようなものを使用しても構わ
ない。この様な有機高分子重合体として、ポリメチルア
クリレート、ポリエチルアクリレートなどのポリアクリ
ル酸アルキルエステル類、ポリメチルメタクリレート、
ポリエチルメタクリレートなどのポリメタクリル酸アル
キルエステル類、またはメタクリル酸共重合体、アクリ
ル酸共重合体、マレイン酸共重合体、または塩素化ポリ
エチレン、塩素化ボリブロビレンなとの塩素化ポリオレ
フィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
クリロニトリルまたはこれらの共重合体、さらにポリビ
ニルアルキルエーテル、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、塩素化ゴ
ム、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドンなどがあげられるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。これらのバインダーは単一で
用いてもよいし、適当な比で2種以上混合して用いても
よい。
またバインダーとして相溶、非相溶に限らずワックス類
を用いても構わない。
着色剤は、光学的に認識できる画像を形成するために含
有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いられる
。このような顔料、染料の例としては、カーボンブラッ
クや黄鉛、モリブテン赤、ベンガラ等の無機顔料、バン
ザイエロー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカーミ
ン6B、レークレッドC、パーマネントレッドF5R、
フタロシアニンブルー、ビクトリアブルーレーク、ファ
ストスカイブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フタロシ
アニン染料等の着色剤などがあげられる。
1つの画像形成素体中に含有される不飽和二重結合を有
するモノマー、オリゴマー又はポリマーは、画像形成素
体の重量に対して10〜99重量%が好ましい。光重合
開始剤は、画像形成素体の重量に対して 0.1〜20
重量%、着色剤は 0.1〜30重量%、結合剤は0〜
90重量%が好ましい。
さらに本発明の画像形成素体に熱重合防止剤、可塑剤な
どの添加剤を必要に応じて加えてもよい。
本発明に用いる画像形成素体は、マイクロカプセル状の
ものが好ましい。
マイクロカプセル状の画像形成素体の製造方法としては
、従来公知の方法がいずれも適用でき、例えば、単純コ
アセルベーション法、コンプレックスコアセルベーショ
ン法、界面重合法、1n−siLu重合法、界面沈殿法
、相分離法、スプレードライング法、気中懸濁被覆法、
メカノケミカル法などが用いられる。
マイクロカプセルの壁材1bに用いられる材料としては
、ゼラチンとアラビアゴム、エチルセルロース、ニトロ
セルロース等のセルロース系尿素ホルマリン、ナイロン
、テトロン、ポリウレタン、ポリカーボネイト、無水マ
レイン酸系共重合体、塩化ビニルデン、ポリ塩化ビニル
、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)等のポリマー系等が挙げられる。
また、基材2としては、PETフィルム、ポリアミドフ
ィルム、ポリイミドフィルム、コンデンサー紙等が使用
できる。
マイクロカプセルを接着材により支持体上に結着させる
場合、結着材としてはエポキシ系接着材、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド
、ポリエステル系、ウレタン系、アクリル系、ウレタン
アクリル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系接着材等
が好ましく用いられる。
次に、本発明の記録媒体を用いた画像形成方法の具体例
を示す。まず、転写記録媒体1をサーマルヘッドの発熱
抵抗体列20に重ね、サーマルヘッドの全熱部全域をカ
バーするように光を照射する。照射する光は画像形成素
体(八) 、 (B) 、 (C)が反応する波長のも
のを順次照射する。例えば、画像形成素体(A) 、 
(B) 、 (G)がマゼンタ、シアン、イエローのい
ずれかに着色されている場合、波長λ(M)、λ(C)
、λ(Y)の光を順次照射する。
つまり、まず転写記録媒体1の転写記録層1a側から波
長λ(M)の光を照射するとともに、例えばサーマルヘ
ッド20の発熱抵抗体20b、 20cを発熱させる、
するとマゼンタの色材を含有する画像形成素体のうち熱
と波長λ(M)の光の両方が加えられた画像形成素体(
第1a図でハツチングの施された部分。以下、硬化した
画像形成素体をハツチングで示す。)が硬化する。
次に、第1b図に示すように転写記録層1aに波長λ(
C)の光を照射するとともに発熱抵抗体20a。
20b及び20cを発熱させると、シアンの色材の含有
する画像形成素体のうち、熱と波長λ(C)の光が加え
られた画像形成素体が硬化する。更に、第30図に示す
ように、波長λ(Y)の光を照射すると共に発熱抵抗体
20c、 20dを発熱させるとイエローの色材を含有
する画像形成素体のうち、熱と波長λ(Y)の光が付与
された画像形成素体が硬化し、最終的に硬化しなかった
画像形成素体により転写記録層1に転写像が形成される
。この転写像は次の転写工程で第1d図に示すように被
転写媒体21に転写される。
転写像が形成された転写記録媒体を転写工程で、被転写
媒体と接触させて、転写記録媒体又は被転写媒体側から
加熱し転写像を被転写媒体に選択的に転写して画像を形
成する。従ってこのときの加熱温度は、転写工程におい
て転写像のみが選択的に転写するように定められる。ま
た、転写を効率的に行うために、同時に加圧することも
有効である。加圧は、特に、表面平滑度の低い被転写媒
体を用いる場合有効である。また、転写特性を支配する
物性が室温における粘度である場合には、加圧だけで転
写が可能である。
又転写工程で加熱する事は安定的で保存性に優れた堅牢
な多色画像を得るのに適している。
以上第1a図〜第1d図で説明した実施例では、光をサ
ーマルヘッドの発熱抵抗体列20の全域に照射し、サー
マルヘッドの発熱抵抗体を選択的に発熱させて画像を形
成する方法を示したが、転写記録媒体のある部分を一様
に加熱して(第1a図で示すサーマルヘッドの発熱抵抗
体列でいうならば、全発熱抵抗体を発熱させる場合)、
光照射を選択的に行う事によっても同様に多色の画像を
形成する事ができる。即ち、記録信号に従って変調され
、且つ転写特性を支配する物性を変化させたい画像形成
素体の色調により選択された波長の光エネルギーを熱エ
ネルギーと共に付与する。
第2図(八)を用いて、本発明の記録媒体を用いる記録
装置の好適な実施例を説明する。
図において、 lは長尺シート状の本発明の転写記録媒
体であって、ロール状に巻き回して供給ロール2として
装置本体Mに着脱可能に組み込まれている。即ち、この
供給ロール2は、装置本体Mに設けられた回転自在の軸
2aに着脱可能に装填される。
そこでまずこの転写記録媒体1の先端を供給ロール2.
ガイドローラ12a 、サーマルヘッド3a及びガイド
ローラ12bを経由し、転写ローラ4aと加圧ローラ4
bの間から剥離ローラ5.ガイドローラ12c及び12
dによって変向して巻き取りロール6へ至らせ、その先
端を巻き取りロール6にグリッパ−(図示せず)等の手
段により係止する。
その後は公知の駆動手段によって巻き取りロール6を矢
印C方向にトルクを与えながら、転写ローラ4aを回転
させることによって、転写記録媒体1が矢印a方向に繰
り出され、巻き取りロール6の周面に順次巻き取られて
いくものである。
尚、前記巻き取りの際に供給ロール2には、例えばビス
テリシスブレーキ(図示せず)によって一定のバックテ
ンションが与えられ、このテンション及び前記ガイドロ
ーラ12a、 12bによって、転写記録媒体1はサー
マルヘッド3aに対して一定の圧力で、且つ一定の角度
で圧接しつつ搬送されるように構成されている。
記録部は熱エネルギーを記録媒体1に付与するために加
熱手段と、光エネルギーを同じく転写記録媒体1に付与
するための光照射手段とから構成されている。
加熱手段は、サーマルヘッド3aの表面に画信号に応じ
て発熱する例えば幅0.2mmであって8ドツト/ll
1mのA−4サイズ用、ラインタイプの発熱抵抗体列2
0が配列されてなり、前述した通り転写記録媒体1の支
持体lb側が搬送の際のバックテンションによって前記
発熱抵抗体列20に所定圧力をもって圧接するように構
成されている。尚、前記画信号は用途に応じて、例えば
ファクシミリ、イメージスキャナ、或は電子黒板等の制
御部から発せられる。
一方、前記記録ヘッド3aと対向した転写記録層la側
には、光照射手段が配設されている。光照射手段として
は、発光波長域が互いに異なり素体(八) 、 (B)
 、 (G)を夫々個別に反応させることができる3木
の蛍光灯、例えば、東芝製FL10A70E35/3:
lT15(ピーク波長335nm) 、東芝製FLIO
A70B/33T15(ピーク波長450nm)等を用
いることができる。
〔実施例〕
以下実施例を以て本発明の詳細な説明する。
実施例1 第1表に示す成分をジクロルメタンに溶解し、厚さ6μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム上にアプリケ
ータを用いて厚さ4μmにて塗布した。
このフィルムを60℃にて1時間保存した後、第2図に
示す装置に装着した。尚サーマルヘッドとしては幅2m
m、8ド・ント/mmのへ4サイズのラインタイプで、
発熱素子列がエツジ部に配列されているものを用いた。
次いで、第3図に示すタイミングによって、λp = 
:190nmの蛍光灯とサーマルヘッドに通電を行った
。尚サーマルヘッドへは、皮膜表面の温度が100℃と
なる様に通電を行った。通電時間τを変化させ、信号が
付与された箇所が被転写体に転写しなくなるτを求めて
感度とした。
その結果、本発明による組成体の感度は40msであり
、蛍光灯及びサーマルヘッドに40m5の通電により良
好なシアン色の像が得られた。尚ワックスの溶融温度は
パーキンエバマー社DSC7により、昇温速度lO℃/
minの条件として求めた。
実施例2 第1表に示す成分のワックスを第2表に示す融点のもの
に変えて実施例1と同様に感度を測定した。結果を第2
表に示す。
溶融温度が40℃に満たないワックスは良好な感度が得
られないことか実証された。
実施例3 第1表に示す成分のワックスの添加量を第3表に示すよ
うに変え、実施例1と同様に感度を求めた。結果を第3
表にまとめた。
添加量が多くなるに従って感度は」=昇するが、10w
t%を超えるとワックスの転写性によって画像にかぶり
を生じるようになる。
第  1  表 第  3  表 第  2 表 実施例4 第4.5.6表に示す成分夫々50gを下記に示す方法
にてマイクロカプセル化した。
マイクロカプセルの製造方法 100gの水及びインブチレン−無水マレイン酸共重合
体(20,6%)(クレハ化学社製)26gを混合し、
ここにペクチン3.1gを添加して20分間攪拌した。
次いで20%硫酸溶液でpHを4.0に調整して、0.
2gのクオドロール(BASF社)を添加した。
これをホモミキサーで3000rpmで攪拌しながら、
第4表に示す成分20gを30gのクロロホルムで溶解
した溶液を10〜15秒かけて投入し、そのまま10分
間乳化を行った。
乳化液を500mjlのと一カに移し、そのまま攪拌羽
根で1〜2時間攪拌を続は溶媒を留去した。
次に、8.3gの尿素溶液(50wt%)、5gの水に
溶解したレゾルシン0.4g、10.7gのホルマリン
(37%)及び10mftの水に溶かした0、6gの硫
酸アンモニウムを2分間隔で加えた。
このまま70℃に昇温して3時間攪拌を続けた後、温度
を下げ、20%の苛性ソーダ溶液でpHを2.0とした
。このカプセル液を濾過した後2回1000nlの水で
洗浄し乾燥を行った。
第5,6表に示す成分も同様にしてマイクロカプセルと
し、素体(A) 、 (B) 、 (C)を作製した。
PUT  (ポリエチレンテレフタレート)フィルム(
厚さ6μm)上に熱可塑性ポリエステル(日本合成化学
工業 ポリエスタ−011)をトルエンで希釈しアプリ
ケータにて厚さ 0.5μmに塗布した。次いで素体(
八) 、 (B) 、 (C:)を混合したものをフィ
ルム上にふりかけて展開し、結着しない粒子を振り落と
した。前記フィルムを厚さ 100μmと50μmのP
ETフィルムで挟み、温度110℃、圧力2〜3 kg
/cm2のビートローラーを通過させた後、PIETフ
ィルムを剥離し素体を強固にPETフィルムに結着した
次いで第4図に示すタイミングチャートに示すタイミン
グで通電したところ良好な多色の画像を形成できた。
比較例1 第4表の成分のうち、ワックスを除いて実施例4と同様
にしてカプセル化を行った。次いで素体を実施例4と同
様にして転写記録媒体として作画を行ったところ、感度
は60m5と低感度でありた。
第  4  表 第  6  表 第  5  表 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、組成体中に適正な
融点を有するワックスを適正量添加することにより、酸
素による反応阻害を受は難い、高速記録が可能な転写記
録媒体を提供できる。
また組成体のカプセル化工程に於ても、良好且つ均一な
壁材が再現性よく形成でき媒体の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による転写記録媒体が多色記録ができ
る原理を示す図、第2図は、本発明による転写記録媒体
を利用して多色記録を行う装置の一例を示す図、第3.
4図は蛍光灯及びサーマルヘッドに通電される信号のタ
イミングを示す図である。 a b a a C a b 2a :転写記録媒体 :転写記録層 :支持体 :供給ロール :@ :サーマルヘッド :蛍光灯 :転写ローラ :加圧ローラ :剥離ローラ :巻き取りロール 〜d ニガイドローラ :発熱抵抗体列 ↓入(M) 入(C) 入(Y) 尤1図 第3図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)画像記録情報に対応した少なくとも一種のエネルギ
    ーを含みかつ少なくとも光を含む複数種のエネルギーが
    付与されることにより転写特性を支配する物性が変化す
    る転写記録層を支持体上に有する転写記録媒体であって
    、該転写記録層を形成する画像形成素体が、少なくとも
    着色剤と、光および熱が付与されることにより感応する
    感応成分とから成り、かつ常温で固体であり、該感応成
    分が少なくともワックス、光重合開始剤および不飽和二
    重結合を有するモノマーもしくはオリゴマーを含有し、
    該ワックスの軟化温度が40〜100℃であることを特
    徴とする転写記録媒体。 2)前記ワックスの添加量が0.05〜10重量%であ
    る請求項1に記載の転写記録媒体。
JP63251943A 1988-10-07 1988-10-07 転写記録媒体 Pending JPH0299390A (ja)

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