JPH01133789A - 画像形成方法および記録媒体 - Google Patents

画像形成方法および記録媒体

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JPH01133789A JP63195318A JP19531888A JPH01133789A JP H01133789 A JPH01133789 A JP H01133789A JP 63195318 A JP63195318 A JP 63195318A JP 19531888 A JP19531888 A JP 19531888A JP H01133789 A JPH01133789 A JP H01133789A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光エネルギーの波長の違いを利用して画像形
成を行う画像形成方法及びこの画像形成方法に用いる記
録媒体に関する。
[従来の技術] 従来、光重合や熱転写により画像を形成する方法はいろ
いろ知られている。光重合で版や画像を形成する方法と
して、例えば特公昭37−18979号。
特公昭3B−9672号に記載されているように、光重
合性組成物を支持体上に設け、像状に露光を行って重合
・未重合の像を形成し、その結果得られる粘着性もしく
は転写性の違いを利用して別の支持体に転写する方法が
ある。
また、特公昭39−8436号に記載されているように
、支持体と被覆シートにはさまれた光重合性組成物を露
光した後に、支持体と被覆シートを分離させて画像を得
る方法がある。
更に、米国特許第4.399.20(1号では、光重合
をカラー化に応用した画像形成方法が記載されている。
この方法は、基紙上に塗布した発色層上に、それぞれ発
色層と反応してイエロー、マゼンタ。
シアン3原色を呈すると共に、波長選択性をもつ光硬化
性材料のマイクロカプセルをランダムに設けた記録媒体
に、前記3原色に対応したポジ像状の露光を順次行い、
露光終了後前記記録媒体を加圧して未硬化のマイクロカ
プセルを破壊して発色層と反応させて発色させ、多色画
像を得るものである。
また、米国特許4.416.966号は、顕色剤が感光
マイクロカプセルと同一の支持体表面上に存在するセル
フコンテインド(5elf−Contained)画像
形成システムを開示している。これは、記録画像に応じ
て交換された主に紫外光により露光した後、画像形成シ
ートを圧力ロールに通過させることによりマイクロカプ
セルは破壊し、内相を造像的に放出する。その際、発色
剤は、通常別個の層内に設けられる顕色剤に移行し、そ
こで発色剤は反応して多色画像を形成する。
一方、熱転写記録方法は近年情報産業の急速な発展に伴
い開発されたもので、これは熱溶融性バインダー中に着
色剤を分散させてなる熱溶融性インクをリボン状の支持
体に塗布してなるインクリボンを用いて、記録紙に記録
を行うものである。
即ち、前記インクリボンをその熱転写性インク層が記録
紙に接するように重ね合わすと共に、該インクリボン及
び記録紙を熱ヘツドとプラテンとの間へ搬送し、前記イ
ンクリボンの支持体側から熱ヘツドによって画信号に応
じたパルス状の熱を印加すると共に、両者を圧接して溶
融したインクを記録紙に転写することにより、記録紙上
に熱印加に応じたインク像を記録してなるものである。
上記記録方法を使用する装置は小型軽量にして騒音がな
く、更に普通紙に記録を行うことが出来るので、近年広
く使用されている。
以上に説明した従来の方法は、光重合を用いた画像形成
方法の場合、画像形成に用いる手段がいずれも主に紫外
光、すなわち光エネルギーのみを記録媒体に照射するこ
とで画像を形成するために、鮮明な画像形成を高速で行
うには光に対して高度感の感光材料゛を用いるか、また
は高いエネルギーの光を照射する必要があった。
しかしながら、光反応のみを利用した高度感の記録媒体
の場合、光来照射時の感度も高く、室温付近での保存安
定性の点で劣っている。
更に、光エネルギーのみを用いて画像形成をする方法は
、プリンタなとのように外部からの信号に応じて画像を
出力する場合や、カラー複写機のようにカラー原稿から
の画像読み取りをカラーイメージスキャナーでデジタル
信号に変換後、画像情報を記録媒体に付与する場合には
不適当である。すなわち、高エネルギー光を照射する場
合には短波長、主に紫外光を用いる必要があるが、紫外
光のデジタル制御可能な光源は現在得られていない。例
えば、デジタル光源を得る方法としては、液晶シャッタ
アレイやLEDアレイなとの光ヘッドが考案されている
が、これらは小型化に適しているとしても、紫外領域の
波長では液晶分子の劣化が起こり、紫外光は安定的に取
り出しすらい。
また、特に米国特許第4.399.209号や米国特許
第4.416.966号に記載の画像形成方法に用いら
れている記録媒体は、顕色方法としてロイコ染料の発色
を利用しているために本質的に記録画像の安定性に劣る
更に、マイクロカプセルを破壊して発色させる画像形成
方法では、露光後の加圧による現像を容易にするために
、マイクロカプセルの内包物は常温で液相である感光組
成物とする場合が多く、このため保存安定性にとぼしく
、さらに得られた画像も未反応物が破壊されるため、存
在子ツマー臭があり実用的に望ましくない。
一方、熱転写記録方法では特に多色の画像を得ようとし
た場合、転写を繰り返して色を重ね合わす必要がある。
その為に複数の熱ヘツドを設けたり、或いは記録紙に停
止、逆送等複雑な動きをさせなければならず、色ずれが
避けられないばかりでなく、装置全体が大きく複雑にな
ってしまう等の問題点がある。
そこで本出願人は、熱エネルギーと光エネルギーとを与
えた時、反応が急激に進んで転写特性が不可逆的に変化
する記録媒体を使用し、画信号に応じた前記特性の違い
による像を記録媒体上に形成し、この像を被記録体に転
写する画像形成方法を提案した(特願昭6l−1288
14)。
この方法によれば、表面平滑度の低い被記録体にも高品
位の画像を記録する事が可能であり、被記録体に複雑な
動きをさせることなく多色の画像が得られる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、波長選択性をもつ感光材料からなる記録媒体
を用い、照射する光エネルギーの波長をかえることによ
り多色の画像記録を行う場合、3種類の色に対しては3
種類の感光波長の違う感光材料、4種類の色に対しては
4種類の波長の違う材料というように色毎に感光波長域
の違う感光材料を用意しなければならない。しかしなが
ら、感光波長域が重ならないように感光材料を3種類、
4種類と用意するのは、非常に難しい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、使用する
感光材料の種類が、色の種類よりも少なくてすみ、しか
も高品位の多色画像を高速に記録できる画像形成方法及
び記録媒体を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の画像形成方法は、第1の画像形成素体と第2の
画像形成素体との分布層を基材上に有し、前記第1の画
像形成素体は少なくとも光エネルギーが付与されること
により転写特性が低下すると共に、少なくとも前記光エ
ネルギーを付与する付与条件が前記第1の画像形成素体
の呈する色調により異なるものであり、前記第2の画像
形成素体は前記付与条件のうち2以上の付与条件のいず
れによっても転写特性が低下するものである記録媒体を
用い、記録情報に従って前記記録媒体に少なくとも光エ
ネルギーを付与することにより前記第1の画像形成素体
のみの転写特性を低下させ、あるいは第1の画像形成素
体及び第2の画像形成素体の転写特性を共に低下させる
ことにより前記分布層に転写像を形成する工程と、前記
転写像を被記録体に転写する工程とを有するものである
また、上記画像形成方法に使用する記録媒体は少なくと
も光エネルギーが付与されることによって転写特性が低
下し、複数種の色調のうちいずれかの色調を呈すると共
に、少なくとも前記光エネルギーを付与する付与条件が
前記色調によって異なる第1の画像形成素体と、前記付
与条件のうち2以上の付与条件のいずれによっても転写
特性が低下する第2の画像形成素体との分布層を基材上
に有するものである。
以下図面に従って詳細に説明する。
第1図は本発明による記録媒体の模式断面図を示したも
のであり、基材1a上に結着層1bによって複数の画像
形成素体1c、 ld、 le、 ifを固着させてな
るものである。各画像形成素体は、それぞれ感応成分と
、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)。
シアン(C)、ブラック(K)のいずれかの色を呈する
ように着色剤が含有されている。感応成分は、エネルギ
ーが付与されることによって硬化し、その結果画像形成
素体の転写特性が低下する。ここで「転写特性」とは、
画像形成素体が被記録体へ転写する性質をいうもので、
「転写特性の低下」とは同じ被記録体に対して転写しに
くくなる場合をいう。第1図及び第2図では、イエロー
の着色剤の含有する画像形成素体をlc、マゼンタの着
色剤を含有する画像形成素体をld、シアンの着色剤を
含有する画像形成素体をle、ブラックの着色剤を含有
する画像形成素体をIfとした。
しかし各画像形成素体に含有される着色剤は、イエロー
、マゼンタ、シアン、ブラックに限るものではなく用途
に応じてとのような色の着色剤を用いてもかまわない。
また、着色剤の種類は2種類、3種類あるいは5種類、
それ以上であってもかまわない。画像形成素体ICの分
布は、所望の解像度及び色再現性を与える程度に一様で
あれば規則正しく配列する必要はない。
画像形成素体1c、 ld、 le、 Ifは、第1の
画像形成素体と第2の画像形成素体に分けることができ
る。第1図及び第2図で示す例では、素体1c。
Id、 leを第1の画像形成素体とし、素体1fを第
2の画像形成素体とした。第1の画像形成素体は、光エ
ネルギーと熱エネルギーが付与されたときに転写特性が
低下する。しかも、第1の画像形成素体の感応成分は、
含有する着色剤の種類によって感応する波長域が違って
いる。即ち、イエローの着色剤を含有した第1の画像形
成素体ICは、熱と波長λ(Y)の光が与えられたとき
架橋が急激に進んで硬化し、転写特性が低下する。そし
て、波長λ(Y)以外の光が加えられたときは架橋は進
行しない。同様にマゼンタの着色剤を含有する第1の画
像形成素体1dは、熱と波長λ(M)の光、シアンの着
色剤を含有する画像形成素体1eは熱と波長λ(C)の
光が加えられたとき架橋が急激に進み硬化する。従って
、第1の画像形成素体の場合、転写特性を低下させるた
めに、光エネルギーと熱エネルギーを付与する条件が波
長の違いにより複数種存在することになる。
一方、第2の画像形成素体は、第1の画像形成素体に対
する複数種のエネルギー付与条件のうち、2以上の付与
条件のいずれによっても硬化が急激に進み、転写特性が
低下する。上記の例では、第1の画像形成素体に対する
エネルギーの付与条件は、光エネルギーの波長の違いに
より(λ(Y)、λ(M)、λ(C) ) 3種類存在
するが、第2の画像形成素体は、このうち2以上のいず
れの付与条件によっても硬化が急激に進み、転写特性が
低下するものである。例えば、エネルギーの付与条件が
上記のように波長の違い(λ(Y)。
λ(M)、λ(C))により3種類存在する場合、第2
の画像形成素体は、λ(Y)と熱、λ(M)と熱。
λ(C)と熱のいずれの付与条件によっても架橋が急激
に進み硬化する。あるいは、λ(Y)と熱。
λ(M)  と熱、λ(C)と熱のうちいずれか2種の
付与条件によって架橋が急激に進み硬化するものである
以上説明した本発明の記録媒体1を用いて画像を形成す
るには、まず第2a図に示すように記録媒体1をサーマ
ルヘッド20に重ね、サーマルへ・ンド20の発熱部全
域をカバーするように光を照射する。照射する光は、画
像形成素体1c、 ld、 leが反応する波長のもの
を順次照射する。例えば波長がλ(Y)、λ(M)、λ
(C)の光を順次照射する。
さて、例えば発熱体20a、 20b、 20c、 2
0d、 20e。
20fに相当する部分の色がそれぞれイエロー、マゼン
タ、赤、青、白、黒となる記録画像を形成する場合につ
いて説明すれば、先ず記録媒体1に波長λ(Y)の光を
照射するとともに、サーマルへ・ンド20の発熱体20
a、 20dおよび20eを発熱させる。
するとイエローを呈する第1の画像形成素体IC(第2
a図でハツチングの施された部分。以下硬化した画像形
成素体をハツチングで示す)が硬化すると同時に、黒色
を呈する第2の画像形成素体Ifも硬化する。
次に、第2b図に示すように波長λ(M)の光を照射す
るとともに、発熱抵抗体20a、 20eを発熱させる
と、マゼンタの色を呈する第1の画像形成素体1dのう
ち、熱と波長力CM)の光が加えられた第1の画像形成
素体1dが硬化すると同時に黒色を呈する第2の画像形
成素体Ifのうち熱と波長λ(M)の光が加えられた画
像形成素体も硬化する。更に同様に第2c図に示すよう
に、波長λ(C)の先を照射するとともに発熱抵抗体2
0a、 20b、 20eを加熱させると、光と熱の加
えられた第1の画像形成素体1eと、第2の画像形成素
体1fが硬化し、最終的に硬化しなかった第1及び第2
の画像形成素体により記録媒体上に転写像が形成される
。この転写像は次の転写工程で第2d図に示すように被
記録体12に転写される。
即ち転写像が形成された記録媒体1を転写工程で、被記
録体12と接面させて、記録媒体l又は被記録体12側
から加熱し転写可能な部分からなる転写像を被記録体1
2に選択的に転写して画像を形成する。従ってこのとき
の加熱温度は、転写工程において転写像のみが選択的に
転写するように定められる。また、転写を効率的に行う
ために、同時に加圧することも有効である。加圧は、特
に表面平滑度の低い被記録体12を用いる場合有効であ
る。また、転写特性を支配する物性が室温における粘度
である場合には、加圧だけで転写が可能である。
又転写工程で加熱する事は安定的で保存性に優れた堅牢
な多色画像を得るのに適している。
第2の画像形成素体にブラックの着色剤を含有させると
次のような場合に極めて有効である。
つまり、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成素体を
転写させてブラックの記録画像を得ようとしても、なか
なか画像濃度の高い記録画像が得られない場合があるが
、第2の画像形成素体としてブラックを呈する画像形成
素体を用いた記録媒体を使用すれば、イエロー、マゼン
タ、シアンの画像形成素体が全て転写する条件の場合に
は、ブラックの画像形成素体も転写することとなり、黒
の画像濃度の高い記録画像が得られる。しかも、画像形
成素体の呈する色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの4種類であるにもかかわらず、付与するエネルギ
ーの条件は、波長がλ(Y)、λ(M)、λ(C)と違
う場合の3種類である。つまり、上記4種類の色の画像
形成素体を3種類のエネルギー付与の条件で被記録体に
転写させたり、転写させなかったりすることができるの
である。
第2a図〜第2d図では、第2の画像形成素体が光エネ
ルギーと熱エネルギーの両方で硬化する例を示したが、
光エネルギーを波長をかえてサーマルヘッドの発熱部全
域をカバーするように照射して、サーマルヘッドの発熱
する位置を記録信号に応じてかえることにより転写像を
形成する記録方法の場合、第2の画像形成素体は、熱エ
ネルギーのみの付与により硬化するものであってもかま
わない。
第2の画像形成素体がブラックを呈する上記の例では、
第1の画像形成素体に付与するエネルギーの付与条件が
3種類で、第2の画像形成素体はこれら3種類のエネル
ギー付与条件のいずれによっても転写特性が低下するも
のであるが、上記3種類のエネルギー付与条件のうちい
ずれか2種類のエネルギー付与条件によって第2の画像
形成素体の転写特性が低下するようにしてもかまわない
。例えば、第2の画像形成素体の色調をレッドとし、第
2の画像形成素体の転写特性がイエローの色調を呈する
第1の画像形成素体に対するエネルギーの付与条件によ
っても、マゼンタの色調を呈する第1の画像形成素体に
対するエネルギー付与条件によっても低下するようにす
る。
このようにすれば、イエローの素体とマゼンタの素体を
転写させてレッドの記録画像を得ようとする場合には、
必ずレッドの色調を呈する第2の画像形成素体が転写す
ることになり、レッドの画像濃度が高い記録画像が得ら
れる。但し、この場合箱2の画像形成素体が熱エネルギ
ーのみの付与により転写特性が低下する場合には、第1
の画像形成素体に対する複数種のエネルギーの付与条件
のうち、いずれのエネルギー付与条件によっても第2の
画像形成素体は転写特性が低下することになり、上記の
レッドの画像濃度を高くする例には適用できない。
以上第2a図〜第2d図で説明した例では、光をサーマ
ルヘッド20の全域に照射し、サーマルヘッド20の発
熱抵抗体を選択的に発熱させて画像を形成する方法を示
したが、記録媒体のある部分を一様に加熱して(第2a
図で示すサーマルヘッド20でいうならば、全発熱抵抗
体を発熱させる場合)、光照射を選択的に行う事によっ
ても同様に多色の画像を形成する事ができる。即ち、記
録信号に従って変調され、且つ転写特性を変化させたい
画像形成素体の色調により選択された波長の光エネルギ
ーを熱エネルギーと共に付与する。この場合、第2の画
像形成素体は、光エネルギーと熱エネルギーの両方が付
与されることにより転写特性が変化するものでもよいが
、光エネルギーのみの付与によって転写特性の変化する
ものであってもかまわない。
第2の画像形成素体として熱エネルギーのみによって転
写特性が低下するものを使用する画像形成方法では、転
写工程で加える熱エネルギー量は、転写像形成工程にお
いて加える熱エネルギー量よりも低いことが好ましい。
本発明の記録媒体において、光エネルギーと熱エネルギ
ーが付与されることにより硬化する画像形成素体には、
少なくとも光重合開始剤及び不飽和二重結合を有する千
ツマ−、オリゴマーまたはプレポリマー(以上、感応成
分)と着色剤とを含有し、必要に応じて結合剤(バイン
ダー)、熱重合防止剤、可塑剤、表面平滑剤なとの添加
剤を含有する。
本発明に用いられる光重合開始剤としては、カルボニル
化合物、ハロゲン化合物、アゾ化合物、有機イオウ化合
物などで、例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン、
クマリン、キサントン、チオキサントン、カルコン、ス
チリルスチリルケトンなとの芳香族ケトン類及びその誘
導体/、ベンジル、アセナフレンキノン、カンファーキ
ノンなとのジケトン類及びその誘導体/、アントラキノ
ンスルホニル、クロライド、キノリンスルホニルクロラ
イド、 2,4.6−トリス(トリクロロメチル)−s
−トリアジンなとのハロゲン化合物/などがあげられる
が、本発明はこれに限定されるものではない。
また、第1の画像形成素体は、含有する着色材によって
波長選択性を有する必要がある。つまり、n種類の色の
第1画像形酸素体がある場合には、着色された色ごとに
異なる波長の光、即ちn種類の異なる波長で急激に反応
速度が変化する様な光重合開始剤の組合せで画像形成素
体の分布層を構成する。この様な光重合開始剤の組合せ
として、例えば以下の組合せを用いることができる。
IVle               U     
          じ℃などとトリへロメチル基を有
するS−トリアジンとを併用する光重合開始剤は、最高
感度がおよそ430〜500nm付近にある。
などと3級アミン類とを併用する光重合開始剤は、最高
感度およそ370〜400nm付近にある。
などと3級アミン類とを併用する光重合開始剤は、最高
感度およそ300〜350nm付近にある。
以上のように、使用する光重合開始剤の最高感度波長域
を違えることにより、第1の画像形酸素体に波長選択性
を持たせることができる。従って、上記の光重合開始剤
を使用すれば、3色の色分離が可能となる。更にフルカ
ラー記録へと展開が可能となる。また本発明においては
、紫外線吸収剤など紫外から可視域に大きな吸収を持つ
化合物を光重合開始剤と併用することで光重合開始剤の
感光波長域を狭くし、光重合開始剤の分光性を上げるこ
とも可能である。
第2の画像形成素体は、第1の画像形成素体の転写特性
が低下するエネルギーの付与条件により転写特性が低下
する。第1の画像形成素体は、呈する色調により波長選
択性を有している。このため、第1の画像形成素体に対
するエネルギー付与条件は複数種存在することになる。
第2の画像形成素体は、これら複数種のエネルギー付与
条件のうち2以上のエネルギー付与条件により転写特性
が低下するものである。同じエネルギー付与条件で第1
の画像形成素体と第2の画像形成素体の転写特性を低下
させるには、第1の画像形成素体と第2の画像形成素体
の両方に同じ光重合開始剤を含有させればよい。従って
、第2の画像形成素体には、同時に転写特性の低下する
第1の画像形成素体に含有する光重合開始剤が全て含有
されている。
例えば、第2の画像形成素体がブラックを呈する前述の
例では、イエローの画像形成素体、マゼンタの画像形成
素体、シアンの画像形成素体のそれぞれに含まれる光重
合開始剤が全て第2の画像形成素体に含まれている。
また、第2の画像形成素体がレッドを呈する例では、イ
エローの画像形成素体、マゼンタの画像形成素体のそれ
ぞれに含まれている光重合開始剤が全て第2の画像形成
素体に含まれている。この例では、シアンの画像形成素
体に含まれている光重合開始剤は、第2の画像形成素体
には含まれていない。従ってシアンの画像形成素体の転
写特性が低下するエネルギー付与条件によっては、第2
の画像形成素体は反応しない。
本発明に用いられる不飽和二重結合を有するモノマー、
オリゴマーあるいはプレポリマーとしては、ポリイソシ
アネートと(必要に応じてポリオール類と反応させてお
いてもよい)不飽和二重結合を含むアルコール、アミン
類との重付加反応により合成されるウレタンアクリレー
トあるいはウレタンメタクリレート類、エポキシ樹脂と
アクリル酸またはメタクリル酸との付加反応により合成
されるエポキシアクリレート類/またはポリエステルア
クリレート類、スピナクリラード類、ポリエーテルアク
リレート類などがあげられるが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
またプレポリマーとしては、主鎖にボ+jアルキレン、
ポリエーテル、ポリエステル、ポリウレタンなとの骨格
を有し、側鎖にアクリル基、メタクリル基、シンナモイ
ル基、シンナミリデンアセチル基、フリルアクリロイル
基、ケイ酸皮エステルなどに代表される重合性、架橋性
の反応基を導入したものがあげられるが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
また以上にあげたモノマー、オリゴマー、プレポリマー
は常温で半固体もしくは固体状であることが望ましいが
、液状のものでも後述のバインダーと混合することで半
固体もしくは固体状を維持するものであれば構わない。
前述の不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴマーま
たはプレポリマーと光重合開始剤とをバインダーと併用
する場合、バインダーとしては不飽和二重結合を有する
モノマー、オリゴマー、またはプレポリマーと相溶性の
ある有機高分子重合体であればとのようなものを使用し
ても構わない。この様な有機高分子重合体として、ポリ
メチルアクリレート、ポリエチルアクリレートなとのポ
リアクリル酸アルキルエステル類、ポリメチルメタクリ
レート、ポリエチルメタクリレートなとのポリメタクリ
ル酸アルキルエステル類、またはメタクリル酸共重合体
、アクリル酸共重合体、マレイン酸共重合体/、または
塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなとの塩素
化ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン。
ポリアクリロニトリルまたはこれらの共重合体、更にポ
リビニルアルキルエーテル、ポリエチルン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、塩素
化ゴム、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドンなどがあげられるが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。これらのバインダーは単
一で用いてもよいし、適当な比で2種以上混合して用い
てもよい。またバインダーとして相溶、非相溶に限らず
ワックス類を用いても構わない。
着色剤は、光学的に認識できる画像を形成するために含
有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いられる
。このような顔料、染料の例としては、カーボンブラッ
クや黄鉛、モリブテン赤、ベンガラ等の無機顔料、バン
ザイエロー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカーミ
ン6B、レークレッドC、パーマネントレッドF5R、
フタロシアニンブルー、ビクトリアブルーレーク、ファ
ストスカイブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フタロシ
アニン染料等の着色剤などがあげられる。
1つの画像形成素体中に含有される不飽和二重結合を有
する千ツマ−、オリゴマー又はプレボリマーは、画像形
成素体の重量に対して10〜99重量%、更には50〜
90重量%が好ましい。光重合開始剤は、画像形成素体
の重量に対して0.1〜20重量%、更には0.1〜1
5重量%、着色剤は01〜30重量%、更には1〜25
重量%、結合剤は0〜90重量%、更には0〜40重量
%が好ましい。
さらに本発明の画像形成素体に熱重合防止剤、可塑剤な
との添加剤を必要に応じて加えてもよい。
本発明で使用する記録媒体は、空気中の酸素のために画
像形成素体中のラジカル反応が抑圧されることがある。
これを防止するために、例えばポリビニルアルコール水
溶液に界面活性剤を少量加えたものを酸素防止層として
画像形成素体上から塗布するのが好ましい。この酸素防
止層は転写像形成後水洗いして除去する。また、マイク
ロカプセル化された素体の場合は壁材に酸素防止層とし
ての機能を持たせることができる。
第2の画像形成素体か、熱エネルギーのみによって転写
特性が低下するものである場合、先に掲げた光エネルギ
ーと熱エネルギーの両方が付与されることによって転写
特性の低下する画像形成素体の成分のうち、光重合開始
剤のかわり熱重合開始剤を含有させればよい。
熱重合開始剤としては、例えばジアルキル、ジアシル過
酸化物、ヒドロキシペルオキシド類、ケトン過酸化物、
過酸化アセチルなとの過酸化物。
モノスルフィト、スルフィン酸類なとの含イオウ化合物
、α、a゛−アゾビスイソブチロニトリル。
トリフェニルメチルアゾベンゼン、P−ブロモベンゼン
ジアゾヒドロキシドなとのアゾ化合物などがあげられる
以上説明した本発明の画像形成方法では、転写像形成工
程で光エネルギーと熱エネルギーによって転写像が形成
されるが、熱エネルギーを使用せず光エネルギーのみで
転写像が形成されるようにしてもかまわない。この場合
、当然ながら使用する記録媒体は、光エネルギーのみて
転写特性が低下するものとなる。転写像形成工程で光エ
ネルギーのみを使用する場合、第1の画像形成素体の色
調に対応して波長を違えた光エネルギーを(この点は、
光エネルギーと熱エネルギーとによる前述の画像形成方
法と同様である)、像様にあるいは記録情報に従って照
射位置をかえて照射する。
この場合、転写像形成時に熱が加わらないため、反応速
度の点から光エネルギーのみで転写像を形成する場合、
画像形成素体としてマイクロカプセルを使用し、マイク
ロカプセルのコア部に、上記モノマー、オリゴマー、プ
レポリマーや、光重合開始剤1着色剤なとの材料を含有
させる。
不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴマーおよびプ
レポリマーは液状であることが望ましい。従って、液状
の不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴマーおよび
プレポリマーの例としては、ジエチレングリコールジア
クリレート、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート
、 2.2ビス(4−(アクリロキシ−ポリエトキシ)
フェニル)プロパン、ジペンタエリスリトールへキサア
クリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート
なとのジおよびポリエステルアクリレート、またはメタ
クリレートなどがあげられる。
またウレタンアクリレート、エポキシアクリレートなど
で液状のものを用いてもよい。
不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴマーおよびプ
レポリマー以外の材料、すなわち光重合開始剤1着色剤
あるいは必要に応じて添加する結合剤、熱重合防止剤、
可塑剤1表面平滑剤なとの材料は、光エネルギーと熱エ
ネルギーとにより転写像を形成する場合に使用される材
料がそのまま使用できる。尚、光エネルギーと熱エネル
ギーとにより転写像を形成する場合、不飽和二重結合を
有するモノマー、オリゴマーおよびプレポリマーは固定
であることが望ましい。
しかしながら、対環境安定性を考慮すると、光エネルギ
ーのみで転写像を形成する方法よりも、光エネルギーと
熱エネルギーにより転写像を形成する方法が好ましい。
本発明の記録媒体は、画像形成素体を構成する成分を混
合溶融し、これら混合溶融したものを噴霧乾燥法や乳化
造粒法等によって微少な画像形成素体として基材上に塗
布することにより得る事ができる。また、感度低下の防
止、更には画像の解像性を向上させる為に、画像形成素
体をマイクロカプセル化しても良い。
画像形成素体にマイクロカプセルを使用する場合には、
コア部に上記説明した材料を含有させる。マイクロカプ
セルの壁材に用いられる材料としては、ゼラチンとアラ
ビアゴム、エチルセルロース、ニトロセルロース等のセ
ルロース系、尿素ホルマリン、ナイロン、テトロン、ポ
リウレタン、ポリカーボネイト、無水マレイン酸系共重
合体、塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン
、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET
)等のポリマー系等が挙げられる。
本発明の記録媒体を構成する画像形成素体の数平均粒径
は1〜20μが好ましく、特に3〜10μが好ましい。
またマイクロカプセルの画像形成素体て構成されている
場合も、マイクロカプセルの数平均粒径は1〜20μが
好ましく、特に3〜10μが好ましい。また、マイクロ
カプセルの粒径分布は、数平均径に対して±50%以下
が好ましく、特に±20%以下が好ましい。マイクロカ
プセルの壁材の厚さは、 0.1〜2.0μが好ましく
、特に0.1〜0.5μが好ましい。
マイクロカプセル化の方法としては従来公知の方法がい
ずれも適用でき、例えば、単純コアセルベーション法、
コンプレックスコアセルベーション法、界面重合法、1
n−situ重合法、界面沈殿法、相分離法、スプレー
ドライング法、気中懸濁被覆法、メカノケミカル法など
が用いられる。
また本発明による記録媒体に用いる基材としては、ポリ
エステル、ボリカーホネート、トリアセチルセルロース
、ナイロン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート
、アルミニウムなとの金属等を用いることができ、これ
らはフィルム状、板状、ドラム状、球状であっても良い
。フィルム状の基材の場合、厚みは1〜100μm、更
には3〜20μm程度が好ましい。
基材上に画像形成素体の分布層を形成する方法としては
、画像形成素体をポリビニルアルコール(PVA)や、
ポリアクリルアミド、ラテックス等の結着剤と一緒に混
合して基材上に塗布する方法や、エポキシ系接着剤、ウ
レタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接
着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体なとの接着剤を基
材上に塗布した上に画像形成素体をふりかけるなどして
固着させる方法がある。
以下、実施例に従い本発明を更に詳しく説明する。
[実施例1] (以下余白) 第1表、第2表、第3表、第4表に示す成分を、個々に
下記の方法に従ってマイクロカプセル化した。
すなわち、まず各々の組成体10gを個々に塩化メチレ
ン20重量部に混合したものを、カチオンまたはノニオ
ン等)ILB値の少なくとも10以上の界面活性剤、実
際にはノニオン系界面活性剤ノニボール100(三洋化
成工業社製、HLB値13)数滴とゼラチン1gを溶融
した水200m℃に混合し、60℃加温下ホモミキサー
によって、8.000〜10、000rpmで攪拌して
乳化し、平均粒径26μmの油滴を得る。
更に60℃下で攪拌を30分間続は塩化メチレンを留去
することにより平均粒径を10μmとした。これにアラ
ビアゴム1gを溶かした水20mI2を加え、ゆっくり
冷却しなからN)I40H(アンモニア)水を添加しp
H11以上にすることによってマイクロカプセルスラリ
ーを得、これにグルタルアルデヒド20%水溶液1.0
mlをゆっくり加えてカプセル壁を硬化させた。
次に、ヌッチェ濾過器で個液分離し、真空乾燥器で35
℃、10時間乾燥してマイクロカプセル状の計4種の画
像形成素体を得た。できた画像形成素体の粒径はは貨8
〜12μmの範囲に入っていた。
第1表に示す画像形成素体中の光重合開始剤は、第3図
に示す吸光特性に於いてグラフAの帯域の光を吸収して
反応を開始し、第2表で示す画像形成素体中の光重合開
始剤はグラフBの帯域の光を吸収して反応を開始し、第
3表で示す画像形成素体中の光重合開始剤はグラフCの
帯域の光を吸収して反応を開始する。
また、第4表で示す画像形成素体中の光重合開始剤は、
グラフA、グラフB、グラフCのそれぞれの帯域の光を
吸収して反応を開始する。また各画像形成素体の色は、
マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックであった。
上記4種類の画像形成素体を等量ずつ混合したものを用
い、以下に示す方法によって本発明の記録媒体を作製し
た。
まず、基材として厚さ6μmのPETフィルムを用い、
このPETフィルム上に日本合成化学工業社製のポリエ
ステル系接着剤ポリエスタ−LP−220のトルエン溶
液を、乾燥後の厚みが約1μmとなるよう塗布した。塗
布乾燥したPETフィルムのPETフィルム側を、約1
10℃に加熱したホットプレートに密着させ、接着材上
に前記得られた4種類の画像形成素体を過剰量ふりかけ
た後、PETフィルムをホットプレートから引きはがし
た。そして、接着剤と未接触の画像形成素体をエアーガ
ンで除去した後、画像形成素体の設けられたPETフィ
ルムを、互いに1 kgf/cm2で圧接した2本のロ
ーラ間に通した。ローラの表面温度は110℃に保持し
ておいた。
こうして得られた記録媒体を巻回して第4図に示す装置
にPETフィルム側が加熱面となるよう組み込んだ。
本実施例では光源としてピーク波長が335nmである
■東芝製20W健康線用蛍光ランプFL20SE 21
と、ピーク波長が390nmである■東芝製20w蛍光
灯FL10A70E3922 と、ピーク波長が450
nmである(l@東芝製20W蛍光灯FL10A70B
 23とを用いた。
サーマルヘッド20は発熱時の通電パルスは0,5W/
dotをDuty 33.3%で20m5ecの時間印
加した。
第4図において、11は転写記録媒体1の供給ロール、
112は転写記録媒体1の巻取ロール、24は記録紙(
普通紙)、30は記録紙カセット、25は転写ロール、
26は圧力ロールである。また32は本装置を駆動制御
する制御部である。
以上の装置を用い以下の如く画像を形成した。
先ず、シアンの画信号に対応してサーマルヘッド20に
通電を行うと同時に、蛍光灯21を−様に照射した。第
5図のタイミングチャートに示すように照射時間は30
m5ecとした。照射終了後、10m5ec経過してか
ら第5図に示すようにマゼンタの画信号に対応してサー
マルヘッド20への通電と、蛍光灯22からの−様な光
照射を行う。この時の通電時間及び照射時間は、シアン
の場合と同じとした。更にイエローの画信号についても
同様に行い120m5ec/1ineの繰り返し周期に
同期して記録媒体1を図示しないステッピングモーター
と転写ロール25で搬送した。そして記録媒体1は記録
紙カセット30より給紙ローラ29及び搬送ローラ33
により送り出された記録紙24と重ね合わせて転写ロー
ラ25及び圧力ローラ26の圧接部に送られる。転写ロ
ーラ25はアルミローラより成り内蔵されたヒータ34
により表面温度が120℃になるよう加熱制御されてい
る。また圧力ローラ26はアルミローラにシリコンゴム
を被覆したものを用いた。転写ローラ25および圧力ロ
ーラ26の圧接力は25kgf/cm”とした。
さて前記2本のローラ間に記録媒体と記録紙を重ね合わ
せて通過させると記録媒体上の多色画像は記録紙24上
に転写され、排紙トレイ31に排出された。こうして得
られた記録紙上の多色画像が色ズレが無く、しかも彩度
が高く鮮明で定着性の良好な高品位な画像であった。
[実施例2] (以下余白) 第5表、第6表、第7表、第8表に示す成分を[実施例
1]と同様にマイクロカプセル化し4種類の画像形成素
体を得た。
この画像形成素体を用い以下に示す方法によって記録媒
体を作製した。
先ず厚さ6μmのPETフィルム上に日本合成化学工業
社製のポリエステル系接着剤ポリエスタ−LP−022
のトルエン溶液を乾燥後の厚みが約1μmとなる様塗布
した。この上に前記得られた4種類の画像形成素体を過
剰量ふりかけた後、接着剤と未接触の画像形成素体をエ
アーガンで除去した。
更に、画像形成素体の設けられたPETフィルムを、互
いに1 kgf/cm2で圧接した2本のローラ間に通
した。ローラの表面温度は50℃に保持してお 。
いた。
こうして得られた記録媒体を巻回して第4図に示す装置
に組み込んだ。以下実施例1と同様に作画を行ったが、
転写ローラ25の表面温度のみ80℃に変更した。
こうして得られた多色画像は実施例1と同様に色ズレが
無く、しかも彩度が高く鮮明な高品位な画像であった。
[実施例3] (以下余白) 第7表、第9表、第10表に示す成分を実施例2と同様
にマイクロカプセル化し、3種類の画像形成素体を得た
更に、実施例2と同様に記録媒体を作製し、第4図に示
す装置に組み込み、第6図に示すタイミングチャートで
作画を行ったところ、色ズレのない黄色と赤色と黒色の
鮮明な画像を得る事ができた。
C実施例4〕 (以下余白) 第11表〜第14表に示す成分を、各色毎に実施例1と
同様の方法によりマイクロカプセル化した。
できたマイクロカプセルの粒径は、いずれもほぼ8〜1
2μmの範囲に入っていた。
上記4種類のマイクロカプセルを等量ずつ混合して、実
施例1と同様の方法により厚さ6μmPETフィルム上
フィルム上本発明の記録媒体を作製した。
次に原稿をY、M、Cに色分解して得たY。
M、C3種類のポジ写真トランスベアレンジ−を用意し
、まずYのポジ写真トランスペアレンジ−を上記の記録
媒体上に重ね、更にガラス板のカバープレートを重ねて
、このカバープレート上にピーク波長450nmの■東
芝製20W蛍光灯FL10A70Bを設置し、10秒間
露光した。
次にMのポジ写真トランスペアレンジ−及びカバープレ
ートをYの場合と同様に配置し、ピーク波長335nm
の■東芝製20W蛍光ランプFL20SEを13秒間照
射した。同様にしてCのポジ写真トランスベアレンジ−
に対し■東芝製20W蛍光ランプFLIOA70Eを1
1秒間照射した。
以上のようにして記録媒体に転写像を形成した後、記録
媒体を第4図に示す転写ローラ25及び圧力ローラ26
の圧接部に記録紙とともに送り込んだ。
なお、転写ローラ25および圧力ローラ26の圧接力は
100kgf/cm2とし、ローラの表面温度は120
℃に設定した。
こうして得られた記録画像は、実施例1と同様に高品位
なものであった。
[発明の効果] 以上説明した本発明の画像記録方法及び記録媒体によれ
ば、光エネルギーの波長をかえて多色記録を行う場合に
、光重合開始剤の種類を色の種類よりも少なくすること
ができるため、クロストークの少ない高品位の記録画像
を得ることができる。
また、従来の記録方法によれば、n種類の着色剤を使用
している場合には、エネルギー付与を付与条件を違えて
(例えば、光エネルギーの波長を違えて)n回行う(1
サイクル)行為を繰り返す必要がある。つまり、従来の
記録方法の場合、1サイクルで行うエネルギー付与の回
数は、使用する着色剤の種類と同数となるが、本発明に
よれば1サイクルで行うエネルギー付与の回数が着色剤
の種類よりも少なくてすむため、高速で記録画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録媒体の一例を模式的に示した断面
図、 第2a図〜第2d図は本発明の画像形成方法を説明した
図、 第3図は本発明の記録媒体に使用する光重合開始剤の吸
光特性の一例をグラフとして示した図、第4図は本発明
の画像形成方法を実施する装置の一例を示す断面図、 第5図及び第6図は本発明の画像形成方法を実施するた
めの駆動タイミングチャートの一例を示した図である。 1・・・・・・・・・・・・・・・・記録媒体、1a・
・・・・・・・・・・・・・・・基材、1b・・・・・
・・・・・・・・・・・結着層、Ic、 Id、 Ie
、 lf−・−画像形成素体、20・・・・・・・・・
・・・・・・・サーマルヘッド、21、22.23・・
・・・・・・蛍光灯、24・・・・・・・・・・・・・
・・・記録紙、25・・・・・・・・・・・・・・・・
転写ローラ、26・・・・・・・・・・・・・・・・圧
力ローラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1の画像形成素体と第2の画像形成素体との分
    布層を基材上に有し、前記第1の画像形成素体は少なく
    とも光エネルギーが付与されることにより転写特性が低
    下すると共に、少なくとも前記光エネルギーを付与する
    付与条件が前記第1の画像形成素体の呈する色調により
    異なるものであり、前記第2の画像形成素体は前記付与
    条件のうち2以上の付与条件のいずれによっても転写特
    性が低下するものである記録媒体を用い、記録情報に従
    って前記記録媒体に少なくとも光エネルギーを付与する
    ことにより前記第1の画像形成素体のみの転写特性を低
    下させ、あるいは第1の画像形成素体及び第2の画像形
    成素体の転写特性を共に低下させることにより前記分布
    層に転写像を形成する工程と、前記転写像を被記録体に
    転写する工程とを有することを特徴とする画像形成方法
  2. (2)少なくとも光エネルギーが付与されることによっ
    て転写特性が低下し、複数種の色調のうちいずれかの色
    調を呈すると共に、少なくとも前記光エネルギーを付与
    する付与条件が前記色調によって異なる第1の画像形成
    素体と、前記付与条件のうち2以上の付与条件のいずれ
    によっても転写特性が低下する第2の画像形成素体との
    分布層を基材上に有することを特徴とする記録媒体。
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