JP2588020Y2 - パンチプレス及び下部金型ホルダ - Google Patents

パンチプレス及び下部金型ホルダ

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JP2588020Y2
JP2588020Y2 JP1992016810U JP1681092U JP2588020Y2 JP 2588020 Y2 JP2588020 Y2 JP 2588020Y2 JP 1992016810 U JP1992016810 U JP 1992016810U JP 1681092 U JP1681092 U JP 1681092U JP 2588020 Y2 JP2588020 Y2 JP 2588020Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、下部金型を備えた下
部金型ホルダ及び下部金型ホルダを下部金型装着フレー
ムの交換ステーションに対して着脱交換する金型交換装
置を備えたパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】金型交換装置を有するパンチプレスにつ
いて説明すると、下部金型装着フレームには交換ステー
ションが設けてあり、この交換ステーションには下部金
型を備えた下部金型ホルダが水平方向から着脱交換自在
に設けてある。同様に、下部金型装着フレームに上下に
対向した上部金型装着フレームには交換ステーションが
設けてあり、この交換ステーションには上部金型を備え
た上部金型ホルダが水平方向から着脱交換自在に設けて
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述のごとき従来のパ
ンチプレスにおいて、板材に対して打抜き加工を行う
と、切粉、打抜きカス等のチップが金型ステーションに
おける支持面に付着する場合が生じる。そのために、金
型交換装置により下部金型を備えた下部金型ホルダの交
換を行うときに、下部金型ホルダが上記支持面上の所定
位置以外の位置で引掛ったりして、適切な下部金型の交
換を行うことができないといった問題が生じることがあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述のごとき問題に鑑み
て、請求項1に係る考案は、パンチプレスにおける下部
金型装着フレームに設けた交換ステーションに対して下
部金型ホルダを水平方向に着脱交換するための金型交換
装置を備えてなるパンチプレスにおいて、前記交換ステ
ーションに対して着脱交換される下部金型ホルダに付着
している抜きカス等のチップを着脱交換時に除去するた
めのチップ除去装置を、上記金型交換装置のパンチプレ
ス側の側部に設けた構成である。
【0005】請求項2の記載に係る考案は、パンチプレ
スにおける下部金型装着フレームに設けた交換ステーシ
ョンに対して水平方向に着脱交換される下部金型ホルダ
において、前記交換ステーションに対して下部金型ホル
ダを装着するときに上記交換ステーションにおける支持
面上の抜きカス等のチップを除去するためのスクレーパ
と、前記交換ステーションから下部金型ホルダを取り出
すときに上記交換ステーションの支持面上に落下したチ
ップを除去するためのスクレーパとを、装着方向に見て
下部金型ホルダの前側に設けた構成である。
【0006】
【実施例】以下、この考案に係る実施例について図面に
基づいて説明する。
【0007】図16を参照しながらタレットパンチプレ
ス1の全体的な説明をするが、殆んど公知の部分なので
簡略にする。タレットパンチプレス1は上下に対向した
上部フレーム3と下部フレーム5を備えたブリッジ型の
フレームをベースにしている。上記下部フレーム5の上
面には板材Wを支持する固定テーブル7が設けてあり、
この固定テーブル7の左右両側には可動テーブル9が設
けてある。上記固定テーブル7および可動テーブル9の
上面には多数のフリーベアリングが設けられていて、板
材Wを支持しながら滑らかに移動出来るようになってい
る。上記可動テーブル9は、下部フレーム5に設けたレ
ール11を介して前後方向へ移動自在である。
【0008】パンチング加工を行う板材Wを加工領域に
移動位置決めするために移動位置決め装置13が設けて
ある。より詳細には、移動位置決め装置13の一部を構
成するキャリッジベース15が可動テーブル9に一体的
に設けてあり、キャリッジベース15には板材Wを把持
するクランプ装置17を備えたキャリッジ19が左右方
向へ移動自在に設けてある。
【0009】上記固定テーブル7の後方には、上下に対
向した上部タレット21と下部タレット23を備えたタ
レット装置25が設けてある。より詳細には、上部フレ
ーム3には上部タレット21が回転軸(図示省略)を介
して回転可能に設けてあり、下部フレーム5には下部タ
レット23が回転軸(図示省略)を介して回転可能に設
けてある。これらの上部、下部タレット21,23から
なるタレット装置25には、上記回転軸を介して同期的
に回転でき、かつ所望の位置に割出しするタレット回転
装置(図示省略)が設けられている。
【0010】上記上部、下部タレット21,23には複
数対(この実施例では3対)の金型交換ステーション
(切欠部になっている)27,29,31が設けられて
おり、これらの金型交換ステーション27,29,31
には、それぞれ複数対の上部金型33、下部金型35を
備えた上部金型ホルダ37、下部金型ホルダ39が水平
方向に着脱交換自在に設けられている。なお、上記上部
タレット21と下部タレット23における金型交換ステ
ーション27,29,31以外の金型ステーションに
は、複数対の上下金型35,37が装着可能に設けてあ
る。
【0011】前記上部フレーム3における上部タレット
21の上方位置には、加工領域に位置した上部金型33
を打圧するためのストライカ(図示省略)が昇降自在に
設けられている。ここで加工領域とは、ストライカの垂
直下方位置に位置する領域をいう。
【0012】上記構成により、パンチング加工の作動を
説明する。パンチング加工前に予め上部、下部タレット
21,23の金型交換ステーション27,29,31に
上部、下部金型ホルダ37,39を介して複数対の上
部、下部金型33,35を装着しておくと共に、複数の
金型ステーション上に複数対の上部、下部金型33,3
5を装着しておく。
【0013】上部、下部金型33,35を装着した後
に、可動テーブル9及び固定テーブル7上に支持された
板材Wをクランプ装置17により把持した後に、キャリ
ッジ19,キャリッジベース15を適宜に操作すること
により、板材Wの所望の加工位置を前記加工領域に位置
決めする。このとき固定テーブル7及び可動テーブル9
上のフリーベアリングは、板材Wを水平に滑らかに移動
させる働きをする。
【0014】また、前記タレット回転装置(図示省略)
を操作して上部タレット21と下部タレット23を回転
させることにより、所定の上部金型33,下部金型35
を加工領域に割出しておく。
【0015】そして、前記ストライカを下降させて所定
の上部金型33を打圧することにより、所定の上部金型
33と下部金型35の協働により板材Wにパンチング加
工が施される。
【0016】さて上部、下部タレット21,23に所望
の1対の上部、下部金型33,35が装着されていない
場合には、金型交換ステーション27,29,31に装
着されている上部、下部金型33,35を金型交換領域
(図16における金型ステーション27が位置する領
域)に割り出して、下部フレーム5の後部上に設けられ
た金型収納装置41内に収納されている所望の上部、下
部金型33,35と交換しなければならない。そのた
め、下部フレーム5における支持フレーム43の側面に
は金型交換装置45が設けられている。
【0017】より詳細には、図7,図10,図11を参
照するに、支持フレーム43の側面には前後方向(図7
において紙面に向って表裏方向、図10において左右方
向、図11において左右方向)へ延伸した複数のガイド
レール47,49が設けてあり、上記ガイドレール4
7,49にはボックス型の走行フレーム51が前後方向
に移動自在に設けてある。この走行フレーム51の下部
には減速機付のサーボモータ53が設けられていて、こ
のサーボモータ53の出力軸に連結されたピニオン55
は、支持フレーム43の側面に前後方向に延伸されて設
けられたラック57に噛合している。したがって、走行
フレーム51は前記タレット装置25の金型交換領域に
近接した位置と前記金型収納装置41に近接した位置と
の間を移動可能である。
【0018】又、走行フレーム51の上部には、適宜な
数(この実施例では4ケ)の金型保持領域59が前後
(図7においては紙面に向って表裏、図10においては
左右、図11においては左右)方向に適宜間隔に設けて
ある。スライドプレート61は、走行フレーム51にお
ける金型保持領域59に左右方向に延伸されて設けられ
たガイドレール63に案内されて左右方向に個々に移動
自在に設けてある。このスライドプレート61の右端に
縦長穴65が設けてある。一方、走行フレーム51の中
部高さ位置にはピンブラケット67が設けてあり、この
ブラケット67にはベルクランク69の基部71がピン
73を中心に左右方向へ揺動自在に設けてある。このベ
ルクランク69は上方向へ伸びた第1アーム75と下方
向へ伸びた第2アーム77を備えている。そして、ベル
クランク69における第1アーム75の上端がスライド
プレート61の縦長穴65にピン79を介して連結して
ある。上記ベルクランク69を左右方向へ揺動させるた
めに、走行フレーム51の下部には移送シリンダ81が
ブラケット83、ピン85を介して左右方向へ揺動自在
かつ傾斜して設けてあり、この移送シリンダ81から上
方向へ突出自在のピストンロッド87の先端が前記第2
アーム77の下端にピン89を介して連結してある。
【0019】さて、前記スライドプレート61の上下に
は、ホルダ保持装置91,93が図12に示すように左
向きに設けてある。そして、ホルダ保持装置91,93
が上部、下部金型ホルダ37,39を介して保持した
り、解除したりするが、これらホルダ保持装置91,9
3及び上部、下部金型ホルダ37,39の係止部の詳細
な構成および作用については後述する。
【0020】ところで、上記複数(この実施例では2
ケ)の上部金型33が装着された上部金型ホルダ37
は、図10,図11に図示したように上部の前後(図
9,図10において左右)両側にひれ状のフィン95が
張り出しており、この上部金型ホルダ37のフィン95
は走行フレーム51に左右方向に延伸して設けられたガ
イド部材97上に支持されるようになっている。なお、
上記ガイド部材97は例えばウレタンゴムのごとき弾性
体により構成しておくことが望ましいものである。同様
に複数(この実施例では2ケ)の下部金型35が装着さ
れた下部金型ホルダ39は、図9,図10に図示したよ
うに下部の前後両側にひれ状のフィン99が張り出して
いて、下部金型ホルダ39の側面及びフィン99は走行
フレーム51に左右方向に延伸して設けられたガイド部
材101,103に支持される。なお、走行フレーム5
1の上部には各金型ホルダ37,39の支持位置を仕切
るための仕切板材105が立設してあり、走行フレーム
51の右側にはカバー107が設けられている。
【0021】上述の構成において、上部、下部タレット
21,23に装着された1対の上部、下部金型33,3
5を上部、下部金型ホルダ37,39を介して交換する
には、先ずサーボモータ53が適宜に操作してピニオン
55,ラック57を介して走行フレーム51を後方へ移
動させて、金型収納装置41に近接した位置に位置せし
める。
【0022】そして、移送シリンダ81のピストンロッ
ド87を突出させると、図7の2点鎖線に示されるよう
にベルクランク69、第1アーム75は弧を画いて左方
に移動する。したがって、スライドプレート61は縦長
穴65を介してガイドレール63に案内されながら左方
に移動する。そして、ホルダ保持装置91,93により
金型収納装置41に収納された所定の上部、下部金型ホ
ルダ37,39を保持する。次いで、移送シリンダ81
のピストンロッド87を没入させると、前述とは逆にベ
ルクランク69の第1アーム75は右方へ揺動されるか
ら、スライドプレート61は右方へ移動して、上部、下
部金型ホルダ37,39を金型交換装置49に引出すこ
とができる。上記作用を他のホルダ保持装置91,93
に対しても同様に行い、金型33,35を備えた金型ホ
ルダ37,39を保持する。なお、少くとも1組のホル
ダ保持装置91,93は空の状態にしておく。
【0023】所定の金型ホルダ37,39を金型交換装
置45に引出した後、サーボモータ53を適宜に操作し
て走行フレーム51を前方に移動させることにより、上
部、下部金型33,35を保持していない空のホルダ保
持装置91,93をタレット装置25の金型交換領域の
右側に位置せしめる。
【0024】一方、タレット装置25内の交換したい上
部、下部金型33,35を備えた上部、下部金型ホルダ
37,39が位置している金型交換ステーション27
(この実施例では金型ステーションは3ケ所あるが、例
えば金型交換ステーション27とする)を、タレット回
転装置(図示省略)を適宜操作して金型交換領域に割出
しておく。よって、所定の移送シリンダ81のピストン
ロッド87を突出させると空のホルダ保持装置91,9
3を金型交換ステーション27上の所定の上部、下部金
型ホルダ37,39に接近させて、ホルダ保持装置9
1,93により所定の金型ホルダ37,39を保持す
る。
【0025】金型保持装置91,93により金型交換領
域の金型ホルダ37,39を保持した後、ピストンロッ
ド87を没入させると使用済の上部、下部金型33,3
5を備えた金型ホルダ37,39を空の金型交換装置4
5に引出すことができる。次いで、サーボモータ53を
操作して使用する所定の上部、下部金型33,35を装
着した所定のホルダ保持装置91,93を金型交換領域
の右側に位置せしめる。
【0026】そして、移送シリンダ81のピストンロッ
ド87を突出させることにより、所定の上部、下部金型
33,35を上部、下部金型ホルダ37,39を介して
空の金型交換ステーション27内に装着する。そしてホ
ルダ保持装置91,93と金型ホルダ37,39の保持
状態を解除し、ピストンロッド87を没入させる。これ
によって、使用する金型33,35を金型交換装置45
からタレット装置25へ送出することができる。
【0027】そして、他の金型ステーション29,31
を金型交換領域に割出して上述の操作を繰り返せば、ホ
ルダ保持装置91,93に保持した上部、下部金型3
3,35とタレット装置25内の金型ステーション2
9,31内に装着されている使用済の上部、下部金型3
3,35とを交換することができる。
【0028】次に、ホルダ保持装置91,93の詳細を
図12〜図15に基づいて説明する。なお、ホルダ保持
装置91とホルダ保持装置93の構成はほぼ同様であ
る。
【0029】前記のスライドプレート61に上下に設け
られた各保持ベース109内には左右(図12,図1
4,図15において左右,図13において紙面に向って
表裏)方向に貫通孔111が設けてある。この貫通孔1
11はガイドスリーブ113が設けてあると共に、この
ガイドスリーブ113は切欠部115とテーパ部を備え
ている。このガイドスリーブ113の左端のテーパ部1
17は保持ベース109に対して突出してある。
【0030】保持ベース109の右端面に液体圧シリン
ダ119が取り付けられており、この流体圧シリンダ1
19のピストンロッド121がガイドスリーブ113の
ガイド穴123左右方向へ移動自在に支持されている。
また、ピストンロッド121の先端(左端)にはスプー
ル125が一体的に設けてある。上記切欠部115には
1対のチャック(係止部材)127がピン129を介し
て開閉方向に揺動自在に設けられており、チャック12
7の左端は、保持ベース111に対して突出して設けら
れている。更に1対のチャック127は、右端の内側突
起部131に、左端に爪部133を備えている。ここ
で、1対のチャック127は常時スプール125の側面
に接触している。
【0031】一方、上部、下部金型ホルダ37,39に
設けた係止孔135の入口部には、チャック127の爪
部133が係止可能な係止ブッシュ137が設けてあ
る。
【0032】なお、ホルダ保持装置91の保持ベース1
09の上下にはそれぞれ近接スイッチ139,141が
設けられていると共に、金型保持装置93の保持ベース
109の上には近接スイッチ143が設けられている。
ここで、近接スイッチ139,141,143は金型ホ
ルダ37,39に近接したことを検知するものである。
【0033】上記構成により、図14に示す状態でチャ
ック127を係止孔135に挿入せしめた後に、液体圧
シリンダ119のピストンロッド121を突出させる
と、スプール125が左方に移動して、スプール125
の大径部によりチャック127の内側を開方向へ押圧す
るから、チャック127はピン129を中心に揺動す
る。すると、図15に示すように、チャック127の爪
部133は係止ブッシュ137に係止してホルダ保持装
置91,93はそれぞれ金型33,35を備えた金型ホ
ルダ37,39を保持することができる。なお、このと
きに内側突起部131がスプール125の側面を押圧し
ている。
【0034】ホルダ保持装置91,93と金型ホルダ3
7,39の保持を解除する場合は、上述とは逆に流体圧
シリンダ119のピストンロッド121を右方に移動さ
せると、スプール125が右方に移動することにより、
チャック127の内側突起部131を外方へ押圧するか
らチャック127の左端はピン129を中心に閉方向へ
揺動する。これによって、この状態で金型保持装置9
1,93と金型ホルダ37,39の保持状態を解除する
ことができる。
【0035】次に、チップ除去装置について図1〜図9
に基づいて説明する。このチップ除去装置には図1に示
すようなスクレーパ型のチップ除去装置145と、図5
に示すようなブラシ型のチップ除去装置147と、図9
に示すようなバキューム型のチップ除去装置(バキュー
ム装置)149とがあって、スクレーパ型のチップ除去
装置145のチップ除去作用をより効果的なものとする
ために他のチップ除去装置147,149は適宜設けら
れるようになっている。
【0036】図1,図2,図3,図4を参照してスクレ
ーパ型のチップ除去装置145を説明する。下部タレッ
ト23における交換ステーションに27,29,31一
体的に設けられた支持部材151の上面には下部金型ホ
ルダ39が左右方向(図1,図2において左右方向、図
3において紙面に向って表裏方向、図4において表裏方
向)に移動自在に設けられている。
【0037】上記下部金型ホルダ39の左端下部には、
右方を向いたリップを有するスクレーパ153と左方を
向いたリップを有するスクレーパ155との2枚1組の
スクレーパが止め金157と止めねじ159により固定
されて設けてある。なお、これらのスクレーパ153,
155の材質は、硬質ゴムなどの弾性体が望ましいもの
である。
【0038】スクレーパ153,155のリップ下端と
下部金型ホルダ39の底面との間には、図8(a)に示
すように寸法差(シール代)δが設けてある。また下部
金型ホルダ39の上面には、図1,図2に示すようにパ
スラインPの高さ位置で板材Wを支持する適数のフリー
ベアリング161が設けてある。
【0039】そして、図1,図2は下部金型ホルダ39
が下部タレット23内の支持部材151上の所定位置に
位置決めされた状態を示すが、この位置決め操作を行う
ために、支持部材151の左端に一対的に設けられた支
柱部163には下部金型ホルダ39の左側上面を保持す
る保持板165が設けてあり、この保持板165の下面
に位置決めを検出するセンサ167がねじ止めされてい
る。
【0040】さらに、図2,図4を参照するに、支持部
材151に一体的に設けられたブロック169内に上下
に摺動可能な係合ピン171が設けてあり、この係合ピ
ン171はスプリング(図示省略)により常時上方向へ
付勢されている。又、下部金型ホルダ39に設けた穴1
73には、上記係合ピン171の上端が係合する係合部
材175が設けてある。そして、上記下部金型ホルダ3
9が上方へ浮き上らないようにフィン99を押さえるた
めの押え部材177が支持部材151にねじ止めされて
いる。なお、押し部材177には例えばウレタンのごと
き弾性体179が設けてある。
【0041】上記構成により、先ず、図1において、板
材Wが移動位置決め装置13(図16参照)の操作によ
りパスラインPに沿って下部金型35上に位置決めされ
る。このときフリーベアリング161が板材Wの移動を
円滑にする働きをする。そして、下部金型35と上部金
型33(図7参照)との協働によりパンチング加工が行
われる。すると切粉や抜きカスなどのチップが発生する
が、このチップは下部金型ホルダ39に保持された下部
金型35の下部に設けられた打抜き孔181およびその
下方に位置する支持部材151、下部タレット23に設
けられた落し穴H1 ,H2 を通って下方に落下するが、
チップが小さくて軽い場合には、パンチング加工に使用
された加工油の粘性のために上記打抜き孔181側面に
付着していることがある。
【0042】次に、上記使用済みの下部金型ホルダ39
A(理解を容易にするため39Aとする)と所望の下部
金型35を保持する所望の下部金型ホルダ39B(理解
を容易にするため)とを交換する作業を行う。このとき
同時に使用済みの上部金型ホルダ37Aと所望の上部金
型ホルダ37Bも交換するのであるが、前述の金型交換
装置45の作用は説明してあると共に、上部金型ホルダ
37A,37Bの交換作業は直接この実施例の要部には
関係ないので説明を省略する。
【0043】先ず係合ピン171をスプリングの付勢力
に抗して下降させると、係合ピン171は係合部材17
5から外される。また、ホルダ保持装置93のチャック
127先端が下部金型ホルダ39Aの係止孔135内に
挿入した後に、爪部133により係止ブッシュ137が
係止されると、下部金型ホルダ39Aはホルダ保持装置
93に保持される(図14,図15参照)。
【0044】而して、図1において、下部金型ホルダ3
9Aは下部タレット23と一体的に設けられている支持
部材151の支持面を滑りながら右方へ引き抜かれる。
このとき、図8(b)に示すように打抜き孔181側面
に付着していたチップが支持部材151の支持面に落ち
ても、チップ除去装置145のスクレーパ153により
かき集められ、除去される。このために、支持部材15
1の支持面にチップが付着することを極力押えることが
できる。
【0045】なお、スクレーパ153がかき集められた
チップのうち、スクレーパ153に付着したままになっ
ているチップ、およびまだ打抜き孔181側面に付着し
ているチップは、後述のチップ除去装置147,149
により除去されるようになっている。
【0046】さて、次に図1において、下部金型ホルダ
39Aが取り除かれた後に、ホルダ保持装置93により
保持された所望の下部金型ホルダ39Bが右方から支持
部材151の支持面上を滑りながら進入してくる。この
とき図8(a)に示すように、支持部材151の支持面
にチップが残っていても、スクレーパ155によって左
方へ押しやられて除去されるから、下部金型ホルダ39
Bの装着操作がチップに引掛って不能になることはな
い。
【0047】そして、係合ピン171が係合部材175
に係合させて下部金型ホルダ39Bを下部タレット23
に装着固定した後に、ホルダ保持装置93が下部金型ホ
ルダ39Bの保持を解除して右方へ移動する。これによ
って、下部金型ホルダ39Bの下部タレット23への装
着操作が完了する。
【0048】次に、図5,図6,図7に基づいてブラシ
型のチップ除去装置147について説明する。金型交換
装置45における走行フレーム51の左側(図6,図7
において左側)で、パンチプレス側の側部位置には、支
持板183が前後方向(図6,図7において紙面に向っ
て表裏方向)へ延伸して設けてある。この支持板183
は下部金型ホルダ39を保持しかつ案内する複数組の前
記ガイド部材101の左端を支えるものである。各組の
ガイド部材101の間における上記支持板183の上面
には、図5,図6に示すように、ブラシホルダ185が
押え板187を介して設けられている。
【0049】上記ブラシホルダ185にはブラシ189
が上向きに設けられており、下部金型ホルダ39が着脱
交換のために左右に移動するときに下部金型ホルダ39
の下面に接触してチップを落すようにするために、ブラ
シ189の上端はガイド部材101の支持面に対して上
方へ突出している。なお、上記支持板183には、ブラ
シ187の代りか、或いはブラシ187の作用を補うた
めに、上方に向けてエアを噴出するノズル(図示省略)
が設けても差し支えないものである。
【0050】次に、図9によりバキューム型のチップ除
去装置149について説明する。金型交換装置45にお
ける走行フレーム51の左側(図9において左側)で、
パンチプレス側の側部位置には支持ブラケット191が
設けてある。この支持ブラケット191にはカップ支持
部材193が把持されており、このパット支持部材19
3の上端にはチップを下方から吸引するバッキュームカ
ップ195が設けてある。なお、上記バッキユームカッ
プ195は、図示省略の吸引源に接続したバキュームチ
ューブ197に接続されている。
【0051】上記構成により、図9に基づいてチップ除
去装置149の作用について説明する。先ず、下部金型
ホルダ39Aが下部タレット23における支持部材15
1から右方へ引き抜かれて金型交換装置45に収納され
るときに、上記吸引源を作動させると、打抜き孔181
の側面に付着しているチップは、バッキュームカップ1
95に吸い込まれる。また、スクレーパ153がかき集
めたチップおよびスクレーパ155に付着しているチッ
プも、チップ除去装置149が除去してしまう。さらに
所望の下部金型ホルダ39Bが、金型交換装置45から
支持部材151側へ移動するときにも、スクレーパ15
3,155および打抜き孔181にチップが付着してあ
れば、これらのチップもチップ除去装置149が除去し
てしまう。
【0052】以上のごときチップ除去装置145,14
7,149によれば、下部金型35の交換を行うべく下
部金型ホルダ39を下部タレット23における支持部材
151の支持面を左右方向へ移動させるときに、上記支
持部材151の支持面には既にチップが除去されている
から、下部金型ホルダ39が支持部材151の支持面上
に引掛ったりすることがない。したがって、金型交換作
業が正確かつ容易に行うことができるという効果が顕著
である。
【0053】なお、この考案は前述のごとき実施例に限
るものではなく、適宜の変更を行うことによりその他種
々の態様で実施可能である。
【0054】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、請求項1の記載に係る考案においては、パ
ンチプレスにおける交換ステーションに対して金型交換
装置によって下部金型ホルダを着脱交換するとき、下部
金型ホルダに付着しているチップを除去するためのチッ
プ除去装置が上記金型交換装置のパンチプレス側の側部
に設けてあるから、前記交換ステーションに対して下部
金型ホルダを装着するとき、下部金型ホルダから抜きカ
ス等のチップを除去することができ、交換ステーション
と下部金型ホルダとの間にチップが介在することによる
問題点を解消することができるものであるまた、パンチ
プレスの交換ステーションから金型交換装置へ下部金型
ホルダを移送するとき、上記下部金型ホルダに付着して
いる抜きカス等のチップはチップ除去装置によって除去
されるので、金型交換装置への下部金型ホルダの移送時
に金型交換装置側へ上記チップ等を持ち込むことを抑制
できるものである。
【0055】請求項2の記載に係る考案においては、交
換ステーションに対して下部金型ホルダを装着するとき
及び交換ステーションから下部金型ホルダを取り外すと
きに、交換ステーションの支持面上のチップを除去する
ためのスクレーパを下部金型ホルダに設けた構成である
から、交換ステーションの支持面上に付着したチップ
は、下部金型ホルダの着脱交換時にスクレーパによって
除去されることとなり、交換ステーションと下部金型ホ
ルダとの間にチップが介在されることによる不都合を解
消することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるI−I断面図である。
【図2】下部金型ホルダが下部金型装着フレームに装着
された状態を示す部分平面図である。
【図3】図1におけるIII矢視図である。
【図4】図1におけるIV矢視図である。
【図5】ブラシと下部金型ホルダとの関係を示す斜視図
である。
【図6】ブラシと下部金型ホルダとの関係を示す部分断
面図である。
【図7】金型交換装置の正面図である。
【図8】スクレーパの作用を示す説明図である。
【図9】バキューム装置と下部金型ホルダの関係を示す
作用説明図である。
【図10】金型交換装置の右側面図である。
【図11】金型交換装置の平面図である。
【図12】ホルダ保持装置の正面図である。
【図13】ホルダ保持装置の左側面図である。
【図14】ホルダ保持装置の作用説明図である。
【図15】ホルダ保持装置の作用説明図である。
【図16】タレットパンチプレスの斜視図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 21 上部タレット 23 下部タレット 33 上部金型 35 下部金型 37 上部金型ホルダ 39 下部金型ホルダ 41 金型収納装置 45 金型交換装置 93 ホルダ保持装置 151 支持部材 145,147 チップ除去装置 153,155 スクレーパ 149 チップ除去装置(バキューム装置) 189 ブラシ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチプレスにおける下部金型装着フレ
    ームに設けた交換ステーションに対して下部金型ホルダ
    を水平方向に着脱交換するための金型交換装置を備えて
    なるパンチプレスにおいて、前記交換ステーションに対
    して着脱交換される下部金型ホルダに付着している抜き
    カス等のチップを着脱交換時に除去するためのチップ除
    去装置を、上記金型交換装置のパンチプレス側の側部に
    設けたことを特徴とするパンチプレス。
  2. 【請求項2】 パンチプレスにおける下部金型装着フレ
    ームに設けた交換ステーションに対して水平方向に着脱
    交換される下部金型ホルダにおいて、前記交換ステーシ
    ョンに対して下部金型ホルダを装着するときに上記交換
    ステーションにおける支持面上の抜きカス等のチップを
    除去するためのスクレーパと、前記交換ステーションか
    ら下部金型ホルダを取り出すときに上記交換ステーショ
    ンの支持面上に落下したチップを除去するためのスクレ
    ーパとを、装着方向に見て下部金型ホルダの前側に設け
    たことを特徴とする下部金型ホルダ。
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JPH0718420Y2 (ja) * 1990-06-05 1995-05-01 株式会社コスメック ローラ搬送装置及びローラ用スクレーパ
JPH0446642A (ja) * 1990-06-14 1992-02-17 Amada Co Ltd プレス機械の金型交換装置

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