JPH0578322U - パンチプレス - Google Patents

パンチプレス

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JPH0578322U
JPH0578322U JP1681092U JP1681092U JPH0578322U JP H0578322 U JPH0578322 U JP H0578322U JP 1681092 U JP1681092 U JP 1681092U JP 1681092 U JP1681092 U JP 1681092U JP H0578322 U JPH0578322 U JP H0578322U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、正確かつ容易に金型交換を行うこ
とができるパンチプレスを提供することを目的とする。 【構成】 下部金型装着フレーム23に交換ステーショ
ン27を設け、下部金型35を備えた下部金型ホルダ3
9をこの交換ステーション27に対して水平方向へ着脱
交換可能に設け、上記下部金型ホルダ39の着脱交換を
行うときに、上記金型ステーション27の支持面に付着
したチップをかき集めるために、上記下部金型ホルダ3
9における装着方向からみて前側にスクレーパ151,
153を設けてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、下部金型を備えた下部金型ホルダを下部金型装着フレームの交換 ステーションに対して適切に交換することができるパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
金型交換装置を有するパンチプレスにおいて説明すると、下部金型装着フレー ムには交換ステーションが設けてあり、この交換ステーションには下部金型を備 えた下部金型ホルダが水平方向から着脱交換自在に設けてある。同様に、下部金 型装着フレームに上下に対向した上部金型装着フレームには交換ステーションが 設けてあり、この交換ステーションには上部金型を備えた上部金型ホルダが水平 方向から着脱交換自在に設けてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述のごとき従来のパンチプレスにおいて、板材に対して打抜き加工を行うと 、切粉、打抜きカス等のチップが金型ステーションにおける支持面に付着する場 合が生じる。そのために、金型交換装置により下部金型を備えた下部金型ホルダ の交換を行うときに、下部金型ホルダが上記支持面上の所定位置以外の位置で引 掛ったりして、適切な下部金型の交換を行うことができないといった問題が生じ た。
【0004】 そこで、本考案は、上記の問題を解決することができるパンチプレスを提供す ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき従来の問題を解決するために、本考案においては、板材に対して 打抜き加工を行うパンチプレスにおいて、下部金型装着フレームに交換ステーシ ョンを設け、下部金型を備えた下部金型ホルダをこの交換ステーションに対して 水平方向へ着脱交換可能に設け、上記下部金型ホルダの着脱交換を行うときに、 上記金型ステーションの支持面に付着したチップをかき集めるために、上記下部 金型ホルダにおける装着方向からみて前側にスクレーパを設けてなることを特徴 とする。
【0006】
【作用】
前記の構成において、下部金型装着フレームの交換ステーションに下部金型を 備えた下部金型ホルダを装着する場合には、上記下部金型ホルダを水平な装着方 向へ移動させることにより、この装着方向から上記交換ステーションに装着せし める。このとき、スクレーパも、下部金型ホルダと一体的に装着方向へ移動し、 交換ステーションの支持面上に付着したチップをかき集める。
【0007】 また、装着した使用済みの下部金型と適宜の下部金型を交換する場合には、使 用済みの下部金型を備えた下部金型ホルダを交換ステーションから水平な離脱方 向(換言すれば装着方向の反対方向)へ移動せしめて、上記下部金型ホルダを離 脱せしめる。このとき、スクレーパも下部金型ホルダと一体的に離脱方向へ移動 し、交換ステーションの支持面上に付着したチップをかき集める。
【0008】 そして、適宜の下部金型を備えた下部金型ホルダを装着方向へ移動せしめて、 適宜の下部金型を備えた下部金型ホルダを交換ステーションに装着する。このと きに、前述と同様に、スクレーパにより交換ステーションの支持面に付着したチ ップがかき集められる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案に係る実施例について図面に基づいて説明する。
【0010】 図16を参照しながらタレットパンチプレス1の全体的な説明をするが、殆ん ど公知の部分なので簡略にする。タレットパンチプレス1は上下に対向した上部 フレーム3と下部フレーム5を備えたブリッジ型のフレームをベースにしている 。上記下部フレーム5の上面には板材Wを支持する固定テーブル7が設けてあり 、この固定テーブル7の左右両側には可動テーブル9が設けてある。上記固定テ ーブル7および可動テーブル9の上面には多数のフリーベアリングが設けられて いて、板材Wを支持しながら滑らかに移動出来るようになっている。上記可動テ ーブル9は、下部フレーム5に設けたレール11を介して前後方向へ移動自在で ある。
【0011】 パンチング加工を行う板材Wを加工領域に移動位置決めするために移動位置決 め装置13が設けてある。より詳細には、移動位置決め装置13の一部を構成す るキャリッジベース15が可動テーブル9に一体的に設けてあり、キャリッジベ ース15には板材Wを把持するクランプ装置17を備えたキャリッジ19が左右 方向へ移動自在に設けてある。
【0012】 上記固定テーブル7の後方には、上下に対向した上部タレット21と下部タレ ット23を備えたタレット装置25が設けてある。より詳細には、上部フレーム 3には上部タレット21が回転軸(図示省略)を介して回転可能に設けてあり、 下部フレーム5には下部タレット23が回転軸(図示省略)を介して回転可能に 設けてある。これらの上部、下部タレット21,23からなるタレット装置25 には、上記回転軸を介して同期的に回転でき、かつ所望の位置に割出しするタレ ット回転装置(図示省略)が設けられている。
【0013】 上記上部、下部タレット21,23には複数対(この実施例では3対)の金型 交換ステーション(切欠部になっている)27,29,31が設けられており、 これらの金型交換ステーション27,29,31には、それぞれ複数対の上部金 型33、下部金型35を備えた上部金型ホルダ37、下部金型ホルダ39が水平 方向に着脱交換自在に設けられている。なお、上記上部タレット21と下部タレ ット23における金型交換ステーション27,29,31以外の金型ステーショ ンには、複数対の上下金型35,37が装着可能に設けてある。
【0014】 前記上部フレーム3における上部タレット21の上方位置には、加工領域に位 置した上部金型33を打圧するためのストライカ(図示省略)が昇降自在に設け られている。ここで加工領域とは、ストライカの垂直下方位置に位置する領域を いう。
【0015】 上記構成により、パンチング加工の作動を説明する。パンチング加工前に予め 上部、下部タレット21,23の金型交換ステーション27,29,31に上部 、下部金型ホルダ37,39を介して複数対の上部、下部金型33,35を装着 しておくと共に、複数の金型ステーション上に複数対の上部、下部金型33,3 5を装着しておく。
【0016】 上部、下部金型33,35を装着した後に、可動テーブル9及び固定テーブル 7上に支持された板材Wをクランプ装置17により把持した後に、キャリッジ1 9,キャリッジベース15を適宜に操作することにより、板材Wの所望の加工位 置を前記加工領域に位置決めする。このとき固定テーブル7及び可動テーブル9 上のフリーベアリングは、板材Wを水平に滑らかに移動させる働きをする。
【0017】 また、前記タレット回転装置(図示省略)を操作して上部タレット21と下部 タレット23を回転させることにより、所定の上部金型33,下部金型35を加 工領域に割出しておく。
【0018】 そして、前記ストライカを下降させて所定の上部金型33を打圧することによ り、所定の上部金型33と下部金型35の協働により板材Wにパンチング加工が 施される。
【0019】 さて上部、下部タレット21,23に所望の1対の上部、下部金型33,35 が装着されていない場合には、金型交換ステーション27,29,31に装着さ れている上部、下部金型33,35を金型交換領域(図16における金型ステー ション27が位置する領域)に割り出して、下部フレーム5の後部上に設けられ た金型収納装置41内に収納されている所望の上部、下部金型33,35と交換 しなければならない。そのため、下部フレーム5における支持フレーム43の側 面には金型交換装置45が設けられている。
【0020】 より詳細には、図7,図10,図11を参照するに、支持フレーム43の側面 には前後方向(図7において紙面に向って表裏方向、図10において左右方向、 図11において左右方向)へ延伸した複数のガイドレール47,49が設けてあ り、上記ガイドレール47,49にはボックス型の走行フレーム51が前後方向 に移動自在に設けてある。この走行フレーム51の下部には減速機付のサーボモ ータ53が設けられていて、このサーボモータ53の出力軸に連結されたピニオ ン55は、支持フレーム43の側面に前後方向に延伸されて設けられたラック5 7に噛合している。したがって、走行フレーム51は前記タレット装置25の金 型交換領域に近接した位置と前記金型収納装置41に近接した位置との間を移動 可能である。
【0021】 又、走行フレーム51の上部には、適宜な数(この実施例では4ケ)の金型保 持領域59が前後(図7においては紙面に向って表裏、図10においては左右、 図11においては左右)方向に適宜間隔に設けてある。スライドプレート61は 、走行フレーム51における金型保持領域59に左右方向に延伸されて設けられ たガイドレール63に案内されて左右方向に個々に移動自在に設けてある。この スライドプレート61の右端に縦長穴65が設けてある。一方、走行フレーム5 1の中部高さ位置にはピンブラケット67が設けてあり、このブラケット67に はベルクランク69の基部71がピン73を中心に左右方向へ揺動自在に設けて ある。このベルクランク69は上方向へ伸びた第1アーム75と下方向へ伸びた 第2アーム77を備えている。そして、ベルクランク69における第1アーム7 5の上端がスライドプレート61の縦長穴65にピン79を介して連結してある 。上記ベルクランク69を左右方向へ揺動させるために、走行フレーム51の下 部には移送シリンダ81がブラケット83、ピン85を介して左右方向へ揺動自 在かつ傾斜して設けてあり、この移送シリンダ81から上方向へ突出自在のピス トンロッド87の先端が前記第2アーム77の下端にピン89を介して連結して ある。
【0022】 さて、前記スライドプレート61の上下には、ホルダ保持装置91,93が図 12に示すように左向きに設けてある。そして、ホルダ保持装置91,93が上 部、下部金型ホルダ37,39を介して保持したり、解除したりするが、これら ホルダ保持装置91,93及び上部、下部金型ホルダ37,39の係止部の詳細 な構成および作用については後述する。
【0023】 ところで、上記複数(この実施例では2ケ)の上部金型33が装着された上部 金型ホルダ37は、図10,図11に図示したように上部の前後(図9,図10 において左右)両側にひれ状のフィン95が張り出しており、この上部金型ホル ダ37のフィン95は走行フレーム51に左右方向に延伸して設けられたガイド 部材97上に支持されるようになっている。なお、上記ガイド部材97は例えば ウレタンゴムのごとき弾性体により構成しておくことが望ましいものである。同 様に複数(この実施例では2ケ)の下部金型35が装着された下部金型ホルダ3 9は、図9,図10に図示したように下部の前後両側にひれ状のフィン99が張 り出していて、下部金型ホルダ39の側面及びフィン99は走行フレーム51に 左右方向に延伸して設けられたガイド部材101,103に支持される。なお、 走行フレーム51の上部には各金型ホルダ37,39の支持位置を仕切るための 仕切板材105が立設してあり、走行フレーム51の右側にはカバー107が設 けられている。
【0024】 上述の構成において、上部、下部タレット21,23に装着された1対の上部 、下部金型33,35を上部、下部金型ホルダ37,39を介して交換するには 、先ずサーボモータ53が適宜に操作してピニオン55,ラック57を介して走 行フレーム51を後方へ移動させて、金型収納装置41に近接した位置に位置せ しめる。
【0025】 そして、移送シリンダ81のピストンロッド87を突出させると、図7の2点 鎖線に示されるようにベルクランク69、第1アーム75は弧を画いて左方に移 動する。したがって、スライドプレート61は縦長穴65を介してガイドレール 63に案内されながら左方に移動する。そして、ホルダ保持装置91,93によ り金型収納装置41に収納された所定の上部、下部金型ホルダ37,39を保持 する。次いで、移送シリンダ81のピストンロッド87を没入させると、前述と は逆にベルクランク69の第1アーム75は右方へ揺動されるから、スライドプ レート61は右方へ移動して、上部、下部金型ホルダ37,39を金型交換装置 49に引出すことができる。上記作用を他のホルダ保持装置91,93に対して も同様に行い、金型33,35を備えた金型ホルダ37,39を保持する。なお 、少くとも1組のホルダ保持装置91,93は空の状態にしておく。
【0026】 所定の金型ホルダ37,39を金型交換装置45に引出した後、サーボモータ 53を適宜に操作して走行フレーム51を前方に移動させることにより、上部、 下部金型33,35を保持していない空のホルダ保持装置91,93をタレット 装置25の金型交換領域の右側に位置せしめる。
【0027】 一方、タレット装置25内の交換したい上部、下部金型33,35を備えた上 部、下部金型ホルダ37,39が位置している金型交換ステーション27(この 実施例では金型ステーションは3ケ所あるが、例えば金型交換ステーション27 とする)を、タレット回転装置(図示省略)を適宜操作して金型交換領域に割出 しておく。よって、所定の移送シリンダ81のピストンロッド87を突出させる と空のホルダ保持装置91,93を金型交換ステーション27上の所定の上部、 下部金型ホルダ37,39に接近させて、ホルダ保持装置91,93により所定 の金型ホルダ37,39を保持する。金型保持装置91,93により金型交換領 域の金型ホルダ37,39を保持した後、ピストンロッド87を没入させると使 用済の上部、下部金型33,35を備えた金型ホルダ37,39を空の金型交換 装置45に引出すことができる。次いで、サーボモータ53を操作して使用する 所定の上部、下部金型33,35を装着した所定のホルダ保持装置91,93を 金型交換領域の右側に位置せしめる。そして、移送シリンダ81のピストンロッ ド87を突出させることにより、所定の上部、下部金型33,35を上部、下部 金型ホルダ37,39を介して空の金型交換ステーション27内に装着する。そ してホルダ保持装置91,93と金型ホルダ37,39の保持状態を解除し、ピ ストンロッド87を没入させる。これによって、使用する金型33,35を金型 交換装置45からタレット装置25へ送出することができる。
【0028】 そして、他の金型ステーション29,31を金型交換領域に割出して上述の操 作を繰り返せば、ホルダ保持装置91,93に保持した上部、下部金型33,3 5とタレット装置25内の金型ステーション29,31内に装着されている使用 済の上部、下部金型33,35とを交換することができる。
【0029】 次に、ホルダ保持装置91,93の詳細を図12〜図15に基づいて説明する 。なお、ホルダ保持装置91とホルダ保持装置93の構成はほぼ同様である。
【0030】 前記のスライドプレート61に上下に設けられた各保持ベース109内には左 右(図12,図14,図15において左右,図13において紙面に向って表裏) 方向に貫通孔111が設けてある。この貫通孔111はガイドスリーブ113が 設けてあると共に、このガイドスリーブ113は切欠部115とテーパ部を備え ている。このガイドスリーブ113の左端のテーパ部117は保持ベース109 に対して突出してある。保持ベース109の右端面に液体圧シリンダ119が取 り付けられており、この流体圧シリンダ119のピストンロッド121がガイド スリーブ113のガイド穴123左右方向へ移動自在に支持されている。また、 ピストンロッド121の先端(左端)にはスプール125が一体的に設けてある 。上記切欠部115には1対のチャック(係止部材)127がピン129を介し て開閉方向に揺動自在に設けられており、チャック127の左端は、保持ベース 111に対して突出して設けられている。更に1対のチャック127は、右端の 内側突起部131に、左端に爪部133を備えている。ここで、1対のチャック 127は常時スプール125の側面に接触している。
【0031】 一方、上部、下部金型ホルダ37,39に設けた係止孔135の入口部には、 チャック127の爪部133が係止可能な係止ブッシュ137が設けてある。
【0032】 なお、ホルダ保持装置91の保持ベース109の上下にはそれぞれ近接スイッ チ139,141が設けられていると共に、金型保持装置93の保持ベース10 9の上には近接スイッチ143が設けられている。ここで、近接スイッチ139 ,141,143は金型ホルダ37,39に近接したことを検知するものである 。
【0033】 上記構成により、図14に示す状態でチャック127を係止孔135に挿入せ しめた後に、液体圧シリンダ119のピストンロッド121を突出させると、ス プール125が左方に移動して、スプール125の大径部によりチャック127 の内側を開方向へ押圧するから、チャック127はピン129を中心に揺動する 。すると、図15に示すように、チャック127の爪部133は係止ブッシュ1 37に係止してホルダ保持装置91,93はそれぞれ金型33,35を備えた金 型ホルダ37,39を保持することができる。なお、このときに内側突起部13 1がスプール125の側面を押圧している。
【0034】 ホルダ保持装置91,93と金型ホルダ37,39の保持を解除する場合は、 上述とは逆に流体圧シリンダ119のピストンロッド121を右方に移動させる と、スプール125が右方に移動することにより、チャック127の内側突起部 131を外方へ押圧するからチャック127の左端はピン129を中心に閉方向 へ揺動する。これによって、この状態で金型保持装置91,93と金型ホルダ3 7,39の保持状態を解除することができる。
【0035】 次に、チップ除去装置について図1〜図9に基づいて説明する。このチップ除 去装置には図1に示すようなスクレーパ型のチップ除去装置145と、図5に示 すようなブラシ型のチップ除去装置147と、図9に示すようなバキューム型の チップ除去装置(バキューム装置)149とがあって、スクレーパ型のチップ除 去装置145のチップ除去作用を完璧にするために他のチップ除去装置147, 149は適宜設けられるようになっている。
【0036】 図1,図2,図3,図4を参照してスクレーパ型のチップ除去装置145を説 明する。下部タレット23における交換ステーションに27,29,31一体的 に設けられた支持部材151の上面には下部金型ホルダ39が左右方向(図1, 図2において左右方向、図3において紙面に向って表裏方向、図4において表裏 方向)に移動自在に設けられている。
【0037】 上記下部金型ホルダ39の左端下部には、右方を向いたリップを有するスクレ ーパ153と左方を向いたリップを有するスクレーパ155との2枚1組のスク レーパが止め金157と止めねじ159により固定されて設けてある。なお、こ れらのスクレーパ153,155の材質は、硬質ゴムなどの弾性体が望ましいも のである。
【0038】 スクレーパ153,155のリップ下端と下部金型ホルダ39の底面との間に は、図8(a)に示すように寸法差(シール代)δが設けてある。また上部金型 ホルダ39の上面には、図1,図2に示すようにパスラインPの高さ位置で板材 Wを支持する適数のフリーベアリング161が設けてある。
【0039】 そして、図1,図2は下部金型ホルダ39が下部タレット23内の支持部材1 51上の所定位置に位置決めされた状態を示すが、この位置決め操作を行うため に、支持部材151の左端に一対的に設けられた支柱部163には下部金型ホル ダ39の左側上面を保持する保持板165が設けてあり、この保持板165の下 面に位置決めを検出するセンサ167がねじ止めされている。
【0040】 さらに、図2,図4を参照するに、支持部材151に一体的に設けられたブロ ック169内に上下に摺動可能な係合ピン171が設けてあり、この係合ピン1 71はスプリング(図示省略)により常時上方向へ付勢されている。又、下部金 型ホルダ39に設けた穴173には、上記係合ピン171の上端が係合する係合 部材175が設けてある。そして、上記下部金型ホルダ39が上方へ浮き上らな いようにフィン99を押さえるための押え部材177が支持部材151にねじ止 めされている。なお、押し部材177には例えばウレタンのごとき弾性体179 が設けてある。
【0041】 上記構成により、先ず、図1において、板材Wが移動位置決め装置13(図1 6参照)の操作によりパスラインPに沿って下部金型35上に位置決めされる。 このときフリーベアリング161が板材Wの移動を円滑にする働きをする。そし て、下部金型35と上部金型33(図7参照)との協働によりパンチング加工が 行われる。すると切粉や抜きカスなどのチップが発生するが、このチップは下部 金型ホルダ39に保持された下部金型35の下部に設けられた打抜き孔181お よびその下方に位置する支持部材151、下部タレット23に設けられた落し穴 H1 ,H2 を通って下方に落下するが、チップが小さくて軽い場合には、パンチ ング加工に使用された加工油の粘性のために上記打抜き孔181側面に付着して いることがある。
【0042】 次に、上記使用済みの下部金型ホルダ39A(理解を容易にするため39Aと する)と所望の下部金型35を保持する所望の下部金型ホルダ39B(理解を容 易にするため)とを交換する作業を行う。このとき同時に使用済みの上部金型ホ ルダ37Aと所望の上部金型ホルダ37Bも交換するのであるが、前述の金型交 換装置45の作用は説明してあると共に、上部金型ホルダ37A,37Bの交換 作業は直接この実施例の要部には関係ないので説明を省略する。
【0043】 先ず係合ピン171をスプリングの付勢力に抗して下降させると、係合ピン1 71は係合部材175から外される。また、ホルダ保持装置93のチャック12 7先端が下部金型ホルダ39Aの係止孔135内に挿入した後に、爪部133に より係止ブッシュ137が係止されると、下部金型ホルダ39Aはホルダ保持装 置93に保持される(図14,図15参照)。
【0044】 而して、図1において、下部金型ホルダ39Aは下部タレット23と一体的に 設けられている支持部材151の支持面を滑りながら右方へ引き抜かれる。この とき、図8(b)に示すように打抜き孔181側面に付着していたチップが支持 部材151の支持面に落ちても、チップ除去装置145のスクレーパ153によ りかき集められる。このために、支持部材151の支持面にチップが付着するこ とを極力押えることができる。
【0045】 なお、スクレーパ153がかき集められたチップのうち、スクレーパ153に 付着したままになっているチップ、およびまだ打抜き孔181側面に付着してい るチップは、後述のチップ除去装置147,149により除去されるようになっ ている。
【0046】 さて、次に図1において、下部金型ホルダ39Aが取り除かれた後に、ホルダ 保持装置93により保持された所望の下部金型ホルダ39Bが右方から支持部材 151の支持面上を滑りながら進入してくる。このとき図8(a)に示すように 、支持部材151の支持面にチップが残っていても、スクレーパ155によって 左方へ押しやられるから、下部金型ホルダ39Bの装着操作がチップに引掛って 不能になることはない。
【0047】 そして、係合ピン171が係合部材175に係合させて下部金型ホルダ39B を下部タレット23に装着固定した後に、ホルダ保持装置93が下部金型ホルダ 39Bの保持を解除して右方へ移動する。これによって、下部金型ホルダ39B の下部タレット23への装着操作が完了する。
【0048】 次に、図5,図6,図7に基づいてブラシ型のチップ除去装置147について 説明する。金型交換装置45における走行フレーム51の左側(図6,図7にお いて左側)適宜位置には、支持板183が前後方向(図6,図7において紙面に 向って表裏方向)へ延伸して設けてある。この支持板183は下部金型ホルダ3 9を保持しかつ案内する複数組の前記ガイド部材101の左端を支えるものであ る。各組のガイド部材101の間における上記支持板183の上面には、図5, 図6に示すように、ブラシホルダ185が押え板187を介して設けられている 。上記ブラシホルダ185にはブラシ189が上向きに設けられており、下部金 型ホルダ39が左右に移動するときに下部金型ホルダ39の下面に接触してチッ プを落すようにするために、ブラシ189の上端はガイド部材101の支持面に 対して上方へ突出している。なお、なお、上記支持板183には、ブラシ187 の代りか、或いはブラシ187の作用を補うために、上方に向けてエアを噴出す るノズル(図示省略)が設けても差し支えないものである。
【0049】 次に、図9によりバキューム型のチップ除去装置149について説明する。金 型交換装置45における走行フレーム51の左側(図9において左側)適宜位置 には支持ブラケット191が設けてある。この支持ブラケット191にはカップ 支持部材193が把持されており、このパット支持部材193の上端にはチップ を下方から吸引するバッキュームカップ195が設けてある。なお、上記バッキ ユームカップ195は、図示省略の吸引源に接続したバキュームチューブ197 に接続されている。
【0050】 上記構成により、図9に基づいてチップ除去装置149の作用について説明す る。先ず、下部金型ホルダ39Aが下部タレット23における支持部材151か ら右方へ引き抜かれて金型交換装置45に収納されるときに、上記吸引源を作動 させると、打抜き孔181の側面に付着しているチップは、バッキュームカップ 195に吸い込まれる。また、スクレーパ153がかき集めたチップおよびスク レーパ155に付着しているチップも、チップ除去装置149が除去してしまう 。さらに所望の下部金型ホルダ39Bが、金型交換装置45から支持部材151 側へ移動するときにも、スクレーパ153,155および打抜き孔181にチッ プが付着してあれば、これらのチップもチップ除去装置149が除去してしまう 。
【0051】 以上のごときチップ除去装置145,147,149によれば、下部金型35 の交換を行うべく下部金型ホルダ39を下部タレット23における支持部材15 1の支持面を左右方向へ移動させるときに、上記支持部材151の支持面には既 にチップが除去されているから、下部金型ホルダ39が支持部材151の支持面 上に引掛ったりすることがない。したがって、金型交換作業が正確かつ容易に行 うことができるという効果が顕著である。
【0052】 なお、この考案は前述のごとき実施例に限るものではなく、適宜の変更を行う ことによりその他種々の態様で実施可能である。
【0053】
【考案の効果】
以上の如き実施例の説明により理解されるように、本考案によれば、下部金型 の交換を行うべく下部金型ホルダを交換ステーションにおける支持面上で移動さ せるときに、下部金型ホルダ39がチップによって上記支持面上で引掛ったりす ることがない。したがって、金型交換作業を正確かつ容易に行うことができ、作 業能率向上の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるI−I断面図である。
【図2】下部金型ホルダが下部金型装着フレームに装着
された状態を示す部分平面図である。
【図3】図1におけるIII 矢視図である。
【図4】図1におけるIV矢視図である。
【図5】ブラシと下部金型ホルダとの関係を示す斜視図
である。
【図6】ブラシと下部金型ホルダとの関係を示す部分断
面図である。
【図7】金型交換装置の正面図である。
【図8】スクレーパの作用を示す説明図である。
【図9】バキューム装置と下部金型ホルダの関係を示す
作用説明図である。
【図10】金型交換装置の右側面図である。
【図11】金型交換装置の平面図である。
【図12】ホルダ保持装置の正面図である。
【図13】ホルダ保持装置の左側面図である。
【図14】ホルダ保持装置の作用説明図である。
【図15】ホルダ保持装置の作用説明図である。
【図16】タレットパンチプレスの斜視図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 21 上部タレット 23 下部タレット 33 上部金型 35 下部金型 37 上部金型ホルダ 39 下部金型ホルダ 41 金型収納装置 45 金型交換装置 93 ホルダ保持装置 151 支持部材 145,147 チップ除去装置 153,155 スクレーパ 149 チップ除去装置(バキューム装置) 189 ブラシ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材に対して打抜き加工を行うパンチプ
    レスにおいて、下部金型装着フレームに交換ステーショ
    ンを設け、下部金型を備えた下部金型ホルダをこの交換
    ステーションに対して水平方向へ着脱交換可能に設け、
    上記下部金型ホルダの着脱交換を行うときに、上記金型
    ステーションの支持面に付着したチップをかき集めるた
    めに、上記下部金型ホルダにおける装着方向からみて前
    側にスクレーパを設けてなることを特徴とするパンチプ
    レス。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60162535A (ja) * 1984-01-31 1985-08-24 Anritsu Corp プレス機械
JPH0417323U (ja) * 1990-06-05 1992-02-13
JPH0446642A (ja) * 1990-06-14 1992-02-17 Amada Co Ltd プレス機械の金型交換装置

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