JP2585455Y2 - ドラムブレーキのオートアジャスタ解除装置 - Google Patents

ドラムブレーキのオートアジャスタ解除装置

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JP2585455Y2
JP2585455Y2 JP6136892U JP6136892U JP2585455Y2 JP 2585455 Y2 JP2585455 Y2 JP 2585455Y2 JP 6136892 U JP6136892 U JP 6136892U JP 6136892 U JP6136892 U JP 6136892U JP 2585455 Y2 JP2585455 Y2 JP 2585455Y2
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JP
Japan
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drum
lever
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JP6136892U
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秀昭 新倉
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、オートアジャスタを
設けたドラムブレーキにおいて、ブレーキシューの交換
時の作業を容易にするためにオートスラックアジャスタ
を解除する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラムブレーキは、自動車の車輪と共に
回転するドラムの内周面にブレーキシューのライニング
を圧接させて、ドラムを介して車輪を制動するブレーキ
装置であるが、制動を繰返すに従って、ライニングが摩
耗する。ライニングが摩耗すると、ライニングとドラム
内周面との間隙が大きくなってブレーキペダルの踏み代
が大きくなる等の不都合が生じる。又、ライニングの摩
耗と共にドラム内周面にも段付き摩耗を生じる。そこ
で、ライニングが摩耗する毎に自動的にドラムとの間隙
を正常値に調整するめにオートアジャスタが使用されて
いる。
【0003】図4〜図8は、オートアジャスタの従来例
を示し、図4は平面図、図5は図4のA−A断面図、図
6は調整ばね、レバー等を示す略断面図、図7は爪車と
レバー端部との係合を示す略図、図8は工具の挿入状態
を示す略図である。以下これらの図について、このオー
トアジャスタの作用を説明すると次の通りである。この
説明において、左右は図4〜6による。
【0004】ピストン1に固定した受け片2の孔2a
に、調整ばね3の左端を係止し、ばね3の右端は鈎状の
レバー4の孔4aに係止している。同時にばね3の左端
は枠板5の左端の孔5aに、右端は枠板5の右の縁に当
接させている。レバー4は、ピン6によりシリンダ体7
に枢着され、ばね8に引張られて端部4bを爪車9に弾
接させている。
【0005】ピストン1を押出して制動する際には、ピ
ストン1と共に受け片2が左行し、同時に調整ばね3の
左端で支えられていた枠板5が左進し、これと共にレバ
ー4が孔4aにおいてばね3に引張られて、ピン6を中
心として小回動する。これによりレバー4の端部4bが
図7の矢印方向に動く。レバー4の回動は、レバー4の
孔4aが調整ばね3の右端に当接することにより制限さ
れる。制動をやめると、各部は元の位置に戻る。こうし
てレバーの端部は制動毎に図8の矢印方向への移動を繰
返す。ライニングの摩耗量が多くなり、レバーの端部4
bの移動量が多くなると、端部4bは爪車9を1歯送
り、ピストン1に嵌合したナット筒10を回動させ、ブ
レーキシューのウエブ11と係合して回転しない調整ボ
ルト12を左進させ、ライニングとドラムとの間隙を狭
くする調整が自動的に行なわれる。
【0006】ドラムブレーキにおいて、ドラムはブレー
キシューのライニングとの摩擦のため前記のように段付
き摩耗を生じる。またライニングは、オートアジャスタ
に自動調整されてドラム内周面に極めて近く位置させら
れるため、ブレーキシューを交換するときに、ライニン
グがこの段に引掛ってドラムを外せなくなる。そこで、
爪車9を逆回転させて調整ボルト12(図5)をピスト
ン内に引込め、ブレーキシューのライニングとドラムと
の間隙を大きくするというアジャスタ解除作業が必要に
なる。
【0007】この解除作業には、図7のように係合して
いる爪車9とアジャストレバー4の端部4bとの係合を
外さなければならない。そのために従来は図8のよう
に、シリンダ体7を取付けたバッキングプレート14に
孔14aを設け、この孔から棒状の工具13を挿入し、
ばね8に抗してレバー4の端部4bを押上げて爪車9か
ら外し、爪車9を逆回転させてブレーキシューのウエブ
の係合する調整ボルト12をピストン1内に引込め、ブ
レーキシューのライニングとドラム内周面との間隙を開
くように作業していた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、孔14
aとレバーの端部4bとの間はかなり離れているので、
バッキングプレートの孔から工具を挿入しても、図8の
鎖線で示すように工具13が曲って入り、端部4bをさ
ぐり当てるのに時間がかかるという不便があった。殊に
この操作は車体の外方からドラムの裏側に手を入れて見
えないバッキングプレートの孔14aをさぐりながら工
具13をドラム内に挿入するので、端部4bに工具13
をつき当てるのが難しかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、バッキング
プレートの内側に、工具がレバーの端部4bに当たるよ
うに案内すると共に、挿入位置に工具を支持する弾性材
からなる筒状の案内片を取付けて上記の不都合をなくし
たものである。
【0010】
【作用】孔14aからバッキングプレート内に入れた棒
状の工具13は、筒状の案内片に案内されて自動的にレ
バーの端部4bに当接する。工具を更に押上げれば、端
部4bを爪車から外すことができる。この状態で工具を
離しても、工具は案内片に弾力的に支持されてレバー端
部を押上げた状態に維持する。
【0011】
【実施例】図1、図2は本考案の第1の実施例を示し、
図1はレバー端部を工具で押上げる状態を示すバッキン
グプレート部の断面図、図2は案内片の斜視図である。
前記の従来例と同等部分は同符号で示すと共に説明を省
略して次にこれを説明する。
【0012】この実施例は、オートアジャスタを解除す
る棒状の工具13を挿入するためにバッキングプレート
14に設けた孔14aに案内片を取付けたものであり、
図1、図2のように構成される。
【0013】バッキングプレート14の孔14aには、
ゴム、合成樹脂等の弾性体で造った案内片15を、基部
15aの溝16をバッキングプレートの孔14aの縁に
係合させてバッキングプレートに取付ける。基部の溝1
6の内方は板状部で塞がれていて、これに1本又は複数
本の切れ目17を形成することにより工具挿入部を構成
する。基部15aからバッキングプレートの内方に向け
てテーパした筒状の案内部18が延びており、その上端
は細くすぼまった出口19となっている。この案内片1
5は、図1のようにバッキングプレート14の孔14a
に基部15aを係合して取付けられる。
【0014】レバー4の端部4bを押上げる工具13を
挿入するには、工具13で基部の切れ目17を押開きな
がら筒状の案内部18に挿入し、次に出口19を押開き
ながらドラム内に突出させる。工具13は案内片の基部
15a、出口19に案内されて自動的にレバーの端部4
bの下に導かれるから、工具13を押上げれば、レバー
端部を爪車9の歯から外すことができる。なお、切れ目
17と出口19との何れか一方のみを塞いだ状態として
おき、工具13を挿入する際に切れ目17、出口19の
何れか一方のみで弾力的に支持されるようにしてもよ
い。
【0015】更にこの状態になった所で、工具から手を
離すと、工具は案内片の切れ目17、出口19に弾力的
に挟まれて支持されるため、レバーの端部4bを押して
爪車から外した状態を維持することができる。従って工
具から手を離して、両手で作業をすることができる。
【0016】自動車走行時は、バッキングプレートの孔
14aは、切れ目17が当接した案内片の基部15aの
板状部で塞がれているから、塵埃、水がドラムに内に進
入するのが防止される。
【0017】又、案内片15はゴム等の弾性材で造られ
るから、これがドラム内のブレーキ部品に当たってもそ
の動作を妨げることはない。
【0018】図3は本考案の第2の実施例を示す断面図
である。この実施例は、案内片15の基部15aに工具
挿入部をなす開口17aを設け、プラグ20で塞いだも
のである。この例では、案内片15とプラグ20とは別
部品により構成されているが、図3に鎖線で示すように
両者をひも状部分によりつないで一体に構成する事もで
きる。この場合は、作業時にプラグ20が紛失するおそ
れはないという利点を持つ。
【0019】
【考案の効果】(1) バッキングプレート内に挿入される
工具13は、案内片15に案内されるので、レバーの端
部4bに確実に当接するようになる。
【0020】(2) 弾性材で造られる案内片15は、他の
ブレーキ部品に当ってもこれの動作を妨げることがな
い。
【0021】(3) バッキングプレートの孔14aを塞い
で、塵埃、水がドラム内に入るのが防止できる。
【0022】(4) 案内片15は工具13を挟持して、手
を離してもレバーの端部4bを押上げた状態が維持され
るので、作業のために両手を使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示し、レバー端部を工
具で押上げる状態を示すバッキングプレート部の断面
図。
【図2】案内片の斜視図。
【図3】本考案の第2の実施例を示す断面図。
【図4】従来のオートアジャスタの平面図。
【図5】図3のA−A断面図。
【図6】このオートアジャスタの調整ばね、レバー等を
示す略断面図。
【図7】爪車とレバー端部との係合を示す略図。
【図8】工具の挿入状態を示す略図。
【符号の説明】
1 ピストン 2 受け片 2a 孔 3 調整ばね 4 レバー 4a 孔 4b 端部 5 枠板 5a 孔 6 ピン 7 シリンダ体 8 ばね 9 爪車 10 ナット筒 11 ウエブ 12 調整ボルト 13 棒状の工具 14 バッキングプレート 14a 孔 15 案内片 15a 基部 16 溝 17 切れ目(工具挿入部) 17a 開口(工具挿入部) 18 案内部 19 出口 20 プラグ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レバー(4)の端部(4b)で爪車
    (9)の歯を送ってドラム内周面とブレーキシューのラ
    イニングとの間隙を調整するオートアジャスタを設けた
    ドラムブレーキにおいて、バッキングプレート(14)
    の孔(14a)の縁に取付けられる基部(15a)と、
    この基部から延出する筒状の案内部(18)とを有し、
    基部には工具挿入部(17)(17a)を形成すると共
    に案内部の先端に出口(19)を形成して成り、全体を
    弾性材で造った案内片(15)を設けたことを特徴とす
    るドラムブレーキのオートアジャスタ解除装置。
  2. 【請求項2】 案内片(15)の基部(15a)に切れ
    目(17)を形成することにより工具挿入部としたこと
    を特徴とする請求項1記載のドラムブレーキのオートア
    ジャスタ解除装置。
  3. 【請求項3】 案内片(15)の基部(15a)にプラ
    グにより閉塞される開口(17a)を形成することによ
    り工具挿入部としたことを特徴とする請求項1記載のド
    ラムブレーキのオートアジャスタ解除装置。
JP6136892U 1992-08-10 1992-08-10 ドラムブレーキのオートアジャスタ解除装置 Expired - Lifetime JP2585455Y2 (ja)

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JPH0618741U JPH0618741U (ja) 1994-03-11
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