JP2584633Y2 - 農業用自動車 - Google Patents

農業用自動車

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JP2584633Y2
JP2584633Y2 JP8348092U JP8348092U JP2584633Y2 JP 2584633 Y2 JP2584633 Y2 JP 2584633Y2 JP 8348092 U JP8348092 U JP 8348092U JP 8348092 U JP8348092 U JP 8348092U JP 2584633 Y2 JP2584633 Y2 JP 2584633Y2
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rotation speed
accelerator pedal
agricultural
pedal
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善博 中平
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南九州農機販売株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラクタ等の農業用自
動車に関する。
【0002】
【従来の技術】トラクタ等の農業用自動車は、通常、車
体に搭載されたエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する動
力伝達系統に加えて、車体の後部に昇降自在に接続され
るロータリ耕転装置等の作業機にエンジンの駆動力を伝
達する動力伝達系統を備えている。また、この種の農業
用自動車は、通常の自動車と同様にエンジンの回転速度
(出力)を設定するためのアクセルペダルを備えると共
に、さらに該アクセルペダルと独立的にエンジンの回転
速度を設定するための手動式アクセルレバーが備えてい
る。この場合、アクセルレバーは、通常、その揺動操作
により、エンジンの回転速度を設定するようになってお
り、また、その設定した回転速度を維持することができ
るように摩擦ロック式のものが使用されている。
【0003】かかる農業用自動車による農作業は、作業
機を駆動しつつ下降させて接地し、この状態で走行する
ことにより行われる。この場合、農業用自動車の走行
は、前記アクセルペダルを踏み込み、あるいは前記手動
式アクセルレバーを操作してエンジンの回転速度をその
アイドリング状態から適当な回転速度に上昇させること
により行われるのであるが、通常、アクセルペダルを操
作し続けることが面倒であることから、前記手動式アク
セルレバーによりエンジンの回転速度を適当な回転速度
に固定した状態で農業用自動車の走行が行われる。そし
て、この場合、例えば作業機としてロータリ耕耘装置を
使用する場合には、エンジンの駆動力は、走行用の駆動
力に加えて、作業機を接地させつつ駆動するための駆動
力が必要となって、その負荷が大きなものとなり、この
ため、エンジンの回転速度は比較的大きな駆動力が得ら
れる高回転速度に設定される。また、単に農行用自動車
で牽引するだけで作動するプラウ等の作業機を使用する
場合にも、エンジンの駆動力は、走行用の駆動力に加え
て、作業機を接地させつつ牽引する牽引力が必要となっ
て、その負荷が大きなものとなり、このため、エンジン
の回転速度は比較的大きな駆動力が得られる高回転速度
に設定される。
【0004】ところで、かかる農作業において農業用自
動車の旋回時には、通常、作業機が一旦上昇され、旋回
後に再び下降されて接地される。そして、この場合、作
業機を上昇させると、エンジンの負荷が急激に減少する
ため、上記のように、アクセルレバーによりエンジンの
回転速度を高回転速度に固定した状態では、急激に走行
速度が上昇してしまう。
【0005】このため、上記のように作業機を上昇させ
る際には、アクセルレバーによりエンジンの回転速度を
一旦、下降させ、その後に作業機を上昇させるようにし
ている。そして、該作業機の上昇後に農作業を再開する
際には、再びアクセルレバーによりエンジンの回転速度
を上昇させ、しかる後に、作業機を下降させるようにし
ている。
【0006】しかしながら、かかる農業用自動車におい
ては、作業機を接地させて農作業を行っている際には、
アクセルレバーによりエンジンの回転速度を固定するこ
とにより、比較的手間を要せずに農作業を行うことがで
きるものの、旋回時等に、一旦作業機を上昇させる際に
は、アクセルレバーの適切な操作が必要となって手間が
かかり、また、その操作を誤ると急激に走行速度が上昇
したり、エンジンが過剰に回転してしまうという不都合
があった。
【0007】かかる不都合を解消するものとしては、例
えば特開昭61−81230号公報に開示されているよ
うに、作業機の昇降を昇降レバーの操作位置により検出
すると共に、作業機の上昇状態で走行するために必要な
エンジンの低回転速度と作業機の接地状態で走行するた
めに必要なエンジンの高回転速度とを設定するための回
転数設定ダイヤルを設け、作業機の昇降に連動して、エ
ンジンの回転速度が設定した回転速度となるように該エ
ンジンの電子制御を行うようにした農業用自動車が知ら
れている。
【0008】しかしながら、かかる農業用自動車にあっ
ては、エンジンの制御を直接的に行うために、CPUや
RAM等を用いた高価で複雑な構成とならざるを得ず、
従って、農業用自動車自体が高価なものとなると共に、
かかる制御機構を必要に応じて後装備する等の簡便性に
欠けるという不都合があった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】本考案はかかる不都合
を解消し、農作業時の作業機の昇降に応じたエンジンの
回転速度の制御を、既存の装備を可能な限り用いた簡略
で且つ廉価な構成で容易に行うことができると共に簡便
性に優れた農業用自動車を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案はかかる目的を達
成するために、車体に搭載されたエンジンの回転速度を
所定の操作により所望の回転速度に設定可能な揺動/固
定自在なアクセルレバーと、前記エンジンの回転速度を
踏み込み操作により所望の回転速度に設定可能なアクセ
ルペダルと、車体に所定の操作により昇降自在に取付け
られた作業機とを備え、前記エンジンの駆動力を駆動輪
に伝達して走行すると共に、作業機を下降させて接地さ
せた状態で農作業を行う農業用自動車において、前記作
業機の昇降を検出する昇降検出手段と、該昇降検出手段
により前記作業機が下降されたことが検出された時に前
記エンジンの回転速度を前記アクセルレバーにより設定
された回転速度から増速させるべく前記アクセルペダル
を踏み込み側に駆動すると共に、前記昇降検出手段によ
り前記作業機が上昇されたことが検出された時に前記エ
ンジンの回転速度を前記アクセルレバーにより設定され
た回転速度に減速させるべく前記アクセルペダルを原位
置側に復帰させるペダル駆動手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】この場合、前記ペダル駆動手段は、前記ア
クセルペダルにその踏み込み側及び復帰側への移動に応
じて伸縮自在に連結されたピストンロッドを備える流体
圧シリンダと、前記昇降検出手段による前記作業機の昇
降の検出に応じて前記アクセルペダルを踏み込み側及び
復帰側に駆動すべく前記流体圧シリンダへの流体の供給
・排出を行う流体供給排出手段とから成ることを特徴と
する。
【0012】さらに、前記流体圧シリンダは、エアシリ
ンダであって、前記流体供給排出手段は、該エアシリン
ダへのエア供給源としてエアコンプレッサ装置を備えて
いることを特徴とする。
【0013】さらに、前記エアコンプレッサ装置は、前
記エアシリンダ以外のエア作動機に接続可能な接続部を
備えていることを特徴とする。
【0014】また、前記ペダル駆動手段による前記アク
セルペダルの踏み込み側への駆動位置を調整する調整手
段を備えたことを特徴とする。
【0015】また、 前記作業機が接地近接位置にある
か否かを検出する接地検出手段を備え、前記昇降検出手
段は、該接地検出手段により前記作業機が接地近接位置
にあることが検出された時に該作業機が下降されたこと
を検出し、該接地検出手段により前記作業機が接地近接
位置にないことが検出された時に該作業機が上昇された
ことを検出することを特徴とする。
【0016】
【作用】本考案によれば、走行しつつ農作業を行ってい
る際に、前記作業機を下降させると、これが、前記昇降
検出手段により検出され、この時、前記ペダル駆動手段
により前記アクセルペダルが踏み込み側に駆動され、前
記エンジンの回転速度が前記アクセルレバーにより農作
業の中断時の回転速度としてあらかじめ設定された回転
速度から増速される。これにより、エンジンの駆動力は
前記作業機の駆動力あるいは牽引力を十分に確保し得る
状態となり、該作業機による農作業が支障なく行われ
る。そして、前記作業機を上昇させると、これが前記昇
降検出手段により検出され、この時、前記ペダル駆動手
段により前記アクセルペダルが原位置側に復帰され、前
記エンジンの回転速度が前記アクセルレバーにより設定
された回転速度に減速され、急激に走行速度が上昇して
しまうような事態が回避される。従って、アクセルレバ
ーにより、農作業の中断時のエンジンの回転速度を適切
に設定しておけば、作業機の昇降に応じたエンジンの回
転速度の制御がペダル駆動手段によるアクセルペダルの
駆動により円滑に行われる。
【0017】前記ペダル駆動手段は、例えば前記アクセ
ルペダルにその踏み込み側及び復帰側への移動に応じて
伸縮自在に連結されたピストンロッドを備える流体圧シ
リンダと、前記昇降検出手段による前記作業機の昇降の
検出に応じて前記アクセルペダルを踏み込み側及び復帰
側に駆動すべく前記流体圧シリンダへの流体の供給・排
出を行う流体供給排出手段とから構成される。このよう
な構成を採用することにより、ペダル駆動手段の構成を
簡略なものとすることが可能となる。
【0018】この場合、前記流体圧シリンダをエアシリ
ンダとすると共に、該エアシリンダへのエアの供給源と
してエアコンプレッサ装置を備えることが好ましい。こ
れは、一般に空圧部品は、油圧部品等に較べて比較的安
価なものが多く、前記ペダル駆動手段を安価に構成する
ことが可能となるからである。
【0019】また、このようにエアコンプレッサ装置を
備えた場合には、該エアコンプレッサ装置に各種のエア
作動機に接続可能な接続部を設けておけば、該コンプレ
ッサ装置を例えばタイヤの空気入れ装置や散水機等の各
種のエア作動機の駆動源として利用することが可能とな
る。
【0020】また、前記ペダル駆動手段による前記アク
セルペダルの踏み込み側への駆動位置を調整する調整手
段を備えることにより、作業機を下降させて農作業を行
う際のエンジンの回転速度をその農作業に合わせて適切
に設定することが可能となる。
【0021】また、前記作業機が接地近接位置にあるか
否かを検出する接地検出手段を備えるときには、該接地
検出手段により前記作業機が接地近接位置にあることが
検出された時に該作業機が下降されたことを検出し、該
接地検出手段により前記作業機が接地近接位置にないこ
とが検出された時に該作業機が上昇されたことを検出す
ることにより、作業機を下降させて接地させるのと略同
時にエンジンの回転速度が増速され、また、作業機を上
昇させて接地状態を解除するのと略同時にエンジンの回
転速度が減速されるので、エンジンの回転速度の制御を
適正なタイミングで行うことが可能となる。
【0022】
【実施例】本考案の農業用自動車の一例を図1乃至図5
を参照して説明する。図1は本実施例の農業用自動車の
平面図、図2は該農業用自動車の側面図、図3は該農業
用自動車のシステム構成図、図4は該農業自動車の流体
回路図、図5は該農業用自動車の要部の側面図である。
【0023】図1乃至図3において、本実施例の農業用
自動車は、車体1の前部に搭載されたエンジン2の駆動
力を一対の後輪3,3に伝達して走行し、また、座席シ
ート4の前方に設けられた操舵ハンドル5の回転操作に
より一対の前輪6,6を左右に操舵して旋回するように
構成されている。そして、車体1の後部には、エンジン
2により駆動される出力軸7が設けられ、この出力軸7
には、ユニバーサルジョイント装置7aを介して作業機
であるロータリ耕耘装置8が接続されている。
【0024】この場合、図3に示すように、エンジン2
の駆動力は、クラッチ装置9、変速装置10及び差動歯
車機構11を介して後輪3,3に伝達され、さらに、ク
ラッチ装置9、電磁クラッチ12a及び外部出力用変速
装置12を介して前記出力軸7に伝達されるようになっ
ている。
【0025】また、図2に示すように、前記ロータリ耕
耘装置8は、出力軸7にユニバーサルジョイント装置7
aを介して接続されると共に、ロアリンク13及びトッ
プリンク14を介して車体1の後部に連結され、さら
に、車体1の後部から上下に揺動自在に延設されたリフ
トアーム15にロアリンク13から延設されたリフトロ
ッド16を介して支持されている。そして、該ロータリ
耕耘装置8は、図示しない油圧装置により、リフトアー
ム15の上下動に連動して昇降するようになっている。
【0026】図1に示すように、座席シート4の前方の
フロア17(図1参照)には、エンジン2の回転速度
(出力)を設定するためのアクセルペダル18が設けら
れ、また、車体1の前側部には、アクセルレバー19が
設けられている。
【0027】これらのアクセルペダル18及びアクセル
レバー19は、それぞれワイヤ(図示しない)を介して
エンジン2の調速機(図示しない)に接続されており、
アクセルペダル18の踏み込み操作、あるいはアクセル
レバー19の手動による揺動操作により、エンジン2へ
の燃料供給量を増減させ、これにより該エンジン2の回
転速度(出力)を増減せしめるようにしている。この場
合、アクセルレバー19は任意の揺動位置に固定保持し
得る摩擦ロック式のものであり、アクセルペダル18
は、その踏み込み操作の解除により原位置に復帰するよ
うにバネ20(図2及び図3参照)により原位置側に付
勢されている。そして、アクセルレバー19を適当な位
置に揺動させて、その揺動位置に応じた回転速度でエン
ジン2を稼働させた状態で、前記アクセルペダル18を
踏み込み側に駆動すると、その駆動位置に応じて、エン
ジン2の回転速度が前記アクセルレバー19により設定
された回転速度以上の回転速度で増減するようになって
いる。
【0028】図1及び図2に示すように、座席シート4
の右側方には、前記ロータリ耕耘装置8を昇降操作する
ための作業機昇降レバー21が設けられ、この作業機昇
降レバー21は、その揺動操作により、前記ロータリ耕
耘装置8を図示しない油圧装置を介して昇降させるよう
にしている。
【0029】尚、図1乃至図3において、22は前記ク
ラッチ装置9の切断/接続を行うためのクラッチペダ
ル、23,24はそれぞれ右側後輪3及び左側後輪3を
これらの車軸に装着された制動装置25,26を介して
制動するための右用ブレーキペダル及び左用ブレーキペ
ダル、27,28はそれぞれ前記変速装置10の変速作
動を行わせるための主変速レバー及び副変速レバー、2
9は変速装置10の前進/後進の切換作動をおこなせる
ための前進/後進切換レバー、30は前記外部出力用変
速装置12の変速作動を行わせるための外部出力用変速
レバーである。
【0030】以上説明した構成は、一般のトラクタ等に
備えられているものであるが、本実施例の農業用自動車
は、本考案に係わる構成として次の構成を備えている。
【0031】すなわち、本実施例の農業用自動車は、ロ
ータリ耕耘装置8の昇降を検出する昇降検出手段31
(図5参照)と、該昇降検出手段31により検出される
ロータリ耕耘装置8の昇降に連動させて前記アクセルペ
ダル18を駆動するペダル駆動手段32(図3及び図4
参照)と、該アクセルペダル18の踏み込み側への駆動
位置を調整する調整手段33(図3参照)とを備えてい
る。
【0032】前記ペダル駆動手段32は、図3及び図4
に示すようにアクセルペダル18に連結されたエアシリ
ンダ34と、該エアシリンダ34にエア通路35を介し
て接続されたエアコンプレッサ装置36と、エア通路3
5に設けられた電磁切換弁37を図示しないソレノイド
を介して駆動するコントローラ38とにより構成されて
いる。エアコンプレッサ装置36やエア通路35は、エ
アシリンダ34へのエアの供給・排出を行う流体供給排
出手段を構成するものである。
【0033】エアシリンダ34は、図3に示すように、
その伸縮自在なピストンロッド39がチェーン40を介
してアクセルペダル18に連結されており、チェーン4
0の中間部には、アクセルペダル18の踏み込み方向と
ピストンロッド39の伸縮方向との整合をとるために該
チェーン40を湾曲させる回動自在なスプロケット41
が歯合されている。この場合、図1に示すように、エア
シリンダ34は車体1に固設されており、スプロケット
41は車体1に枢着されている。そして、エアシリンダ
34は、そのピストンロッド39の短縮作動により、ア
クセルペダル18を踏み込み側に駆動するようにしてい
る。尚、ピストンロッド39の伸長作動は、前記バネ2
0により復帰側に付勢されたアクセルペダル18の原位
置への復帰動作に追従してなされるようになっている。
【0034】図4に示すように、前記エアコンプレッサ
装置36は、エンジン2に電磁クラッチ42を介して接
続されたコンプレッサ43と、該コンプレッサ43に接
続されたエアタンク44とを備えるものであり、このエ
アタンク44が前記エア通路35を介してエアシリンダ
34に接続されている。そして、該エアコンプレッサ装
置36は、エンジン2によりコンプレッサ43を駆動す
ることにより、エアタンク44内のエアを加圧し、この
加圧エアをエアシリンダ34に供給してそのピストンロ
ッド39を短縮作動せしめるようにしている。この場
合、かかる加圧エアの供給は、エア通路35が開成する
前記電磁切換弁37の駆動状態で行われる。図4では、
電磁切換弁37の非駆動状態(待機状態)を示してい
る。
【0035】尚、電磁クラッチ42は、その接続/切断
が図示しないスイッチの操作に連動して行われるように
なっている。また、エアタンク44は、バルブ45を介
して導出された複数の接続部46を備えており、これら
の接続部46には、各種のエア作動機(図示しない)が
接続可能とされている。
【0036】図5を参照して、前記昇降検出手段31
は、前記ロータリ耕耘装置8の昇降に連動して上下に揺
動する前記リフトアーム15の揺動軸心部にその揺動と
一体に回動するカムプレート47と、このカムプレート
47の外周部に近接・対向して車体1に固設された作業
機接地検出スイッチ(接地検出手段)48とを備えてい
る。カムプレート47の外周部には、カム山47aが形
成されており、このカム山47aは、リフトアーム15
がロータリ耕耘装置8の下降と共に下方に所定の位置ま
で揺動した時に、作業機接地検出スイッチ48のスイッ
チピン48aをこれに枢着されたローラ49を介して押
圧するようにしている。この場合、作業機接地検出スイ
ッチ48は、ロータリ耕耘装置8がほぼ接地状態となる
接地近接位置に下降された時に、スイッチピン48aが
カム山47aに当接して押圧され、且つ、ロータリ耕耘
装置8が地面から浮き上がった状態に上昇された時に、
スイッチピン48aのカム山47aによる押圧が解除さ
れるような位置で車体1に固設されている。そして、作
業機接地検出スイッチ48は、そのスイッチピン48a
の押圧により、ロータリ耕耘装置8が下降されたことを
示す信号を前記コントローラ38(図4参照)に出力す
るようにしている。
【0037】コントローラ38は、その信号を受けるこ
とにより、ロータリ耕耘装置8が接地近接位置に下降さ
れたことを検出し、該信号が解除されることにより、ロ
ータリ耕耘装置8が接地近接位置から上昇されたことを
検出する。
【0038】前記調整手段33は、図3に示すように、
例えば前記アクセルペダル18に対向して前記フロア1
7に螺着された調整ネジ50により構成され、該調整ネ
ジ50はその締付方向あるいや緩め方向への回転操作に
より、アクセルペダル18との間隔を調整可能としてい
る。そして、該調整ネジ50は、アクセルペダル18を
踏み込み側に駆動すると、該アクセルペダル18に当接
し、これにより、該アクセルペダル18の踏み込み側へ
の駆動位置を規制するようにしている。
【0039】次に、本実施例の農業用自動車の作動を説
明する。
【0040】本実施例の農業用自動車において、例えば
前記ロータリ耕耘装置8により圃場の耕耘を行う場合に
は、あらかじめ前記アクセルレバー19を揺動操作する
ことによりエンジン2の回転速度を適当な回転速度に設
定しておく。この場合、アクセルレバー19により設定
するエンジン2の回転速度は、例えばロータリ耕転装置
8を上昇させた状態で農作業に適した走行速度で圃場を
走行し得るような回転速度に設定しておく。
【0041】そして、この状態で、走行を開始すると共
に、前記作業機昇降レバー21を操作して、ロータリ耕
耘装置8を下降させて接地させる。
【0042】この時、ロータリ耕耘装置8が接地近接位
置まで下降すると、このことを示す信号が前記作業機接
地検出スイッチ48からコントローラ38に出力される
(図4及び図5参照)。そして、図4を参照して、コン
トローラ38はこの信号を受け取ると、前記電磁切換弁
37を駆動し、これにより、前記エア通路35を解放さ
せてエアシリンダ34とコンプレッサ装置36のエアタ
ンク44とを連通させる。
【0043】このため、エアタンク44からエアシリン
ダ34に加圧エアが供給され、これにより該エアシリン
ダ34のピストンロッド39が短縮作動して、該ピスト
ンロッド39にチェーン40を介して連結されているア
クセルペダル18が踏み込み側に駆動される。
【0044】そして、該アクセルペダル18の駆動によ
り、エンジン2の回転速度が増速して、その出力が上昇
し、また、これと並行して接地するロータリ耕耘装置8
がエンジン2の駆動力により駆動されて圃場の耕耘が行
われる。
【0045】この場合、エンジン2は、走行のために前
記後輪3,3を駆動すると共に、接地して作動するロー
タリ耕耘装置8をも駆動するため、その負荷が大きなも
のとなるものの、上記のように、エンジン2の回転速度
が増速されてその出力が大きなものとなっているので、
支障なく走行しつつロータリ耕転装置8を駆動して、圃
場の耕耘を行うことができる。
【0046】また、この場合、アクセルペダル18の駆
動位置は、該アクセルペダルが前記調整ネジ50に当接
することにより規制され、その駆動位置に応じた回転速
度でエンジン2が稼働することとなる。従って、アクセ
ルペダル18の駆動位置を調整ネジ50によりあらかじ
め適切な位置に設定しておくことにより、適正な走行速
度で走行しつつロータリ耕転装置8を駆動して圃場の耕
耘を行うことができる。
【0047】次に、旋回時等に、一旦、ロータリ耕耘装
置8を上昇させると、該ロータリ耕耘装置が地面から浮
き上がるのとほぼ同時に、前記作業機接地検出スイッチ
48がOFFとなり、この時、前記コントローラ38
は、該スイッチ48からの信号の解除に応じて前記電磁
切換弁37を待機状態に復帰させる。
【0048】これにより、エアシリンダ34に供給され
た加圧エアが排出されると共に、前記バネ20により復
帰側に付勢されたアクセルペダル18がピストンロッド
39を伸長させつつ原位置に復帰する。
【0049】このため、エンジン2の回転速度は、アク
セルペダル18の駆動状態における高速回転速度から、
アクセルレバー19により設定された低速回転速度まで
減速される。
【0050】この場合、前記ロータリ耕耘装置8が上昇
するため、エンジン2の負荷は急激に減少するものの、
上記のように、アクセルレバー19により設定された低
速回転速度まで減速されるので、急激に走行速度が上昇
するようなことはなく、円滑に走行が継続される。
【0051】このように、本実施例の農業用自動車にお
いては、農作業時にアクセルペダル18やアクセルレバ
ー19を人為的に操作することなく、ロータリ耕耘装置
8の昇降に連動したエンジン2の回転速度の制御を容易
に行うことができる。
【0052】そして、このような制御を、既存の装備を
備えた汎用的な農業用自動車にエアシリンダ34やエア
コンプレッサ装置38等の簡略で比較的安価な装備を追
加するだけで行うことができる。また、前記コントロー
ラ38にあっても、作業機接地検出スイッチ48の信号
に応じて電磁切換弁37を駆動するだけでよいので、C
PUやRAM等の高価な電子部品を使用する必要がな
く、トランジスタ等の極めて簡単で安価なものとするこ
とができる。
【0053】さらに、本実施例の農業用自動車において
は、シリンダ34の駆動源としてエアコンプレッサ装置
36を搭載し、該エアコンプレッサ装置36に複数の接
続部46を備えているので、該エアコンプレッサ装置3
6を、タイヤの空気入れ装置や、散水機等、各種のエア
作動機の駆動源として使用することができ、さらには、
例えば前記エアタンク44を前記クラッチ装置9のハウ
ジング内に形成すれば、その放出エアによりクラッチ装
置9の冷却を行うこともできる。
【0054】尚、本実施例においては、作業機としてロ
ータリ耕耘装置8を例にとって説明したが、プラウ等他
の作業機を使用した場合にも本実施例の同様に該作業機
の昇降に応じてエンジン2の回転速度を制御するこがで
きる。
【0055】また、本実施例では、リフトアーム15の
揺動位置により作業機の接地を検出するようにしたが、
作業機に設けた接触子等により作業機の接地を検出する
ようにすることも可能である。
【0056】
【考案の効果】上記の説明から明らかなように、本考案
によれば、昇降検出手段により作業機の昇降を検出し、
該作業機の下降の検出に応じてペダル駆動手段によりア
クセルペダルを踏み込み側に駆動して、エンジンの回転
速度をアクセルレバーにより設定された回転速度から増
速させ、さらに、作業機の下降の検出に応じてアクセル
ペダルを復帰させて、エンジンの回転速度をアクセルレ
バーにより設定された回転速度に減速させるようにした
ことによって、作業機の昇降に連動させたエンジンの回
転速度の制御を、特にアクセルレバーやアクセルペダル
を人為的に操作することなく容易に行うことができると
共に、その制御のための構成を既存の装備を可能な限り
用いて簡略で安価なものとすることができ、簡便性に優
れた農業用自動車を提供することができる。
【0057】この場合、ペダル駆動手段は、例えばアク
セルペダルに連結した流体圧シリンダや、該流体圧シリ
ンダへの流体の供給・排出を行う流体供給排出手段を備
えるだけで簡略な構成とすることができる。
【0058】そして、流体圧シリンダをエアシリンダと
し、該エアシリンダをエアコンプレッサ装置を用いて駆
動するようにすれば、油圧シリンダ等を使用する場合に
較べて構成部品を安価なものとすることができる。
【0059】さらに、エアコンプレッサ装置にエア作動
機と接続可能な接続部を備えておくことにより、タイヤ
の空気入れ装置や散水機等の各種のエア作動機をエアコ
ンプレッサ装置を用いて駆動することができ、該エアコ
ンプレッサ装置を各種の用途に容易に使用することがで
きる。
【0060】また、アクセルペダルの踏み込み側への駆
動位置を調整する調整手段を備えたことによって、作業
機の下降時のエンジンの回転速度を作業機の種類や、圃
場の状態等に応じて適切に設定することができる。
【0061】また、 前記作業機が接地近接位置にある
か否かを検出して作業機の昇降を検出し、これに応じて
エンジンの回転速度を制御するようにしたことによっ
て、エンジンの負荷の実際の増減に応じた適切なタイミ
ングでエンジンの回転速度を円滑に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の農業用自動車の一例の平面図。
【図2】図1の農業用自動車の側面図。
【図3】図1の農業用自動車のシステム構成図。
【図4】図1の農業自動車の流体回路図。
【図5】図1の農業用自動車の要部の側面図。
【符号の説明】
2…エンジン、3…後輪(駆動輪)、8…ロータリ耕耘
装置(作業機)、18…アクセルペダル、19…アクセ
ルレバー、31…昇降検出手段、32…ペダル駆動手
段、33…調整手段、34…エアシリンダ、36…エア
コンプレッサ装置、48…作業機接地検出スイッチ(接
地検出手段)。

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に搭載されたエンジンの回転速度を所
    定の操作により所望の回転速度に設定可能な揺動/固定
    自在なアクセルレバーと、前記エンジンの回転速度を踏
    み込み操作により所望の回転速度に設定可能なアクセル
    ペダルと、車体に所定の操作により昇降自在に取付けら
    れた作業機とを備え、前記エンジンの駆動力を駆動輪に
    伝達して走行すると共に、作業機を下降させて接地させ
    た状態で農作業を行う農業用自動車において、前記作業
    機の昇降を検出する昇降検出手段と、該昇降検出手段に
    より前記作業機が下降されたことが検出された時に前記
    エンジンの回転速度を前記アクセルレバーにより設定さ
    れた回転速度から増速させるべく前記アクセルペダルを
    踏み込み側に駆動すると共に、前記昇降検出手段により
    前記作業機が上昇されたことが検出された時に前記エン
    ジンの回転速度を前記アクセルレバーにより設定された
    回転速度に減速させるべく前記アクセルペダルを原位置
    側に復帰させるペダル駆動手段とを備えたことを特徴と
    する農業用自動車。
  2. 【請求項2】前記ペダル駆動手段は、前記アクセルペダ
    ルにその踏み込み側及び復帰側への移動に応じて伸縮自
    在に連結されたピストンロッドを備える流体圧シリンダ
    と、前記昇降検出手段による前記作業機の昇降の検出に
    応じて前記アクセルペダルを踏み込み側及び復帰側に駆
    動すべく前記流体圧シリンダへの流体の供給・排出を行
    う流体供給排出手段とから成ることを特徴とする請求項
    1記載の農業用自動車
  3. 【請求項3】前記流体圧シリンダは、エアシリンダであ
    って、前記流体供給排出手段は、該エアシリンダへのエ
    ア供給源としてエアコンプレッサ装置を備えていること
    を特徴とする請求項2記載の農業用自動車
  4. 【請求項4】前記エアコンプレッサ装置は、前記エアシ
    リンダ以外のエア作動機に接続可能な接続部を備えてい
    ることを特徴とする請求項3記載の農業用自動車。
  5. 【請求項5】前記ペダル駆動手段による前記アクセルペ
    ダルの踏み込み側への駆動位置を調整する調整手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の農業用自動車。
  6. 【請求項6】前記作業機が接地近接位置にあるか否かを
    検出する接地検出手段を備え、前記昇降検出手段は、該
    接地検出手段により前記作業機が接地近接位置にあるこ
    とが検出された時に該作業機が下降されたことを検出
    し、該接地検出手段により前記作業機が接地近接位置に
    ないことが検出された時に該作業機が上昇されたことを
    検出することを特徴とする請求項1記載の農業用自動
    車。
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