JP2583438B2 - ケトン類の製造方法 - Google Patents

ケトン類の製造方法

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JP2583438B2 JP63057340A JP5734088A JP2583438B2 JP 2583438 B2 JP2583438 B2 JP 2583438B2 JP 63057340 A JP63057340 A JP 63057340A JP 5734088 A JP5734088 A JP 5734088A JP 2583438 B2 JP2583438 B2 JP 2583438B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、改良されたケトン類の製造方法に関する。
より具体的には、本発明は、有機金属化合物を1つ以上
のカルボニル基を有する化合物に作用させることによっ
て種々のケトン類を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
ケトン類の有用性は一般によく知られている。それら
を製造する標準的な方法のうち、有機金属系反応物質の
使用を基礎とする方法は製薬分野並びに香料及び香水に
関連する分野において特に有用な種々のケトン類を製造
することができるので、非常に興味のあるものである。
有機金属化合物を媒介とする経路、とりわけ、その中で
ハロゲン及びエステルのような種々の官能基を有するケ
トン類の低温での製造方法が述べられているエバール
(Eberle)及びカール(Kahle)の研究「テトラヘドロ
ン・レターズ(Tetrahedron Letters)」21巻、2303〜2
304ページ、(1980年)を包含する方法が種々の研究の
課題とされている。容易かつ便利な条件下での作業を可
能とする有機マンガン化合物を使用することにより、こ
の分野において明らかな進歩が成された。ジー・カハイ
ツ(G・Cahiez)によって、全ての種類のケトンが次の
反応に従ってエーテル又はテトラヒドロフラン中で合成
された〔「L'Actualite Chimique」、27〜28ページ(19
84年9月)〕: RMnX+R′COZ→RCOR′ (式中、R及びR′はアルキル,アルケニル,アリール
又はアルキニル基であり、Xはハロゲン原子であり、か
つZは−MnXと結合することができる基である)。この
反応は、有機マグネシウム化合物の場合に必要な−50〜
−70℃に代わり0〜10℃の温度で実施することができ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、最も実用的なR′COZ反応体が酸塩化
物である工業界においては、有機マンガン化合物を使用
するには、ある種の不都合がある。第一の欠点は、特に
実用的な溶媒,テトラヒドロフラン(THF)は有機マン
ガン化合物が存在すると酸塩化物の作用によって開環さ
れてしまうことである。他の欠点は、エーテルのような
溶媒中では有機マンガン化合物が、経済的観点からは受
け入れることができないヨウ化物、即ちRMnIである場合
しかこの反応が十分に行われないということである。
反応、例えば、有機金属化合物によるハロゲン化ビニ
ル又はアリールの還元を炭化水素中で行う場合、上述の
引用文献の26ページにカハイツが示しているように、ハ
ロゲン化マンガン、特にMnCl2を含有する触媒の存在下
に有機マグネシウム化合物を使用することによって上記
の不都合を回避することができる。反応はTHF又はエー
テル中で行うことができ、場合にもよるがその収率は約
80〜95%である。しかしながら、ケトン類を製造するた
めのグリニャール反応にこの触媒による製法を用いるの
は、工業的な使用にはあまりにも収率が低すぎる。
本発明は、常温においてそのような反応に用いられる
通常の溶媒中で1つ以上のカルボニル基を有する有機化
合物に有機金属化合物を作用させることによって全ての
種類のケトンを製造することのできる新規な改良された
溶液を提供することを目的とする。この溶液によって、
工業的に非常に満足のいく収率を達成することができ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本方法の方法は、適当な溶媒に有機金属化合物RMX
(式中、Rは有機基、Mは元素周期律表の第I〜III族
及び第VI〜VII族の金属であり、かつXはハロゲンであ
る)を溶解し、得られた溶液に触媒量のマンガン塩を添
加し、次いでこの溶液をR′COZ(式中、R′はRと同
一の又は異なる有機基であり、かつZは−MXと結合する
ことができる基である)で表される1つ以上のカルボニ
ル基を有する化合物の、好ましくは同一溶媒による溶液
と混合することからなる。本方法は触媒として作用する
マンガン塩をマンガンのアルキル金属又はアンモニウム
カチオンとの複塩の形で使用することを特徴としてい
る。
従って、本発明の触媒はMn X2・nM′Y(式中、Xは
アニオン、例えば1/2SO4,1/3PO4,BF4,1/3BO3,1/2Si
F6,CH3COO−(アセチル)好ましくはハロゲンであり、
M′はアルカリ金属及び/又はアンモニウムカチオンで
あり、YはXと同一である必要はないが同様なアニオン
であり、かつnは一般に1〜4である)の形のマンガン
複塩からなる。
X及びYがハロゲン−当然Clが最も経済的−であるよ
うなマンガンとNH4若しくは第四級アンモニウム,Na,K又
はLiとの複塩が非常に実用的に使用される。特に、無水
複塩MnCl2・2LiClは本発明を実施するのに非常に有効で
ある。
使用される触媒の量は広範に変化しうるが、一般に反
応物質R′COZ 100モル当たりマンガン原子0.5〜6個、
好ましくは1〜5個が含まれる量に相当し、最も好まし
い割合は2〜4個のマンガン原子である。即ち、複塩Mn
X2・nM′Yの量はR′COZ 100モル当たり2〜4個のマ
ンガン原子を有するような量である。
本発明の他の実施態様によれば、銅塩を添加すること
によって触媒の活量を更に高めることができる。この銅
塩の重量による配合量はマンガン複塩の量と同程度であ
るのが好ましい。そのような塩の添加は、使用される有
機金属化合物の基Rに立体障害が生じる場合特に有用で
ある。その時、Cuが存在すると、R量に障害があるにも
拘らずケトンの収率を上昇させることができる。
本発明の方法によれば、約−10℃〜30℃の温度範囲に
おいて良好な収率が得られ、具体的には、モノケトン類
を製造するためには−5℃〜10℃の温度で操作がなさ
れ、ジケトン類を製造するためには約10〜30℃の温度で
操作が行われるのが実用的である。THFのような経済的
な溶媒中でこの溶媒を何等変更することなく全て行うこ
とが可能である。
反応、即ち、 又は、 (式中、mは2又は3である)は、上述のように、異な
る有機金属化合物RMX、より具体的にはグリニャールマ
グネシウム化合物、特にRMgClで実施することができ
る。
Rは金属Mと相和性の如何なる基であってもよく、特
にC1〜C20のアルキル,アルケニル若しくはアルキニ
ル基,C5又はC6のシクロアルキル基,又はC6〜C28
アリール若しくはアルキルアリール基でありうる。これ
らの基は金属Mに対して反応性のない置換基を有するこ
とができる。
R′はRと同様にアルキル,アルケニル,アルキニ
ル,シクロアルキル又はアリール基であることができ、
かつ置換基、特にRMXと反応しない官能基を有すること
ができる。対照的に、Zは金属Mに対して親和力のある
原子又は基、例えば、ハロゲン原子又はカルボニル基で
ある。従って、R′COZは (式中、R″はアルキル基等である)のような化合物で
あることが有利である。
工業的に実施するために、最も有利な反応物質はR′
COCl、即ち、酸塩化物の形のものである。
R′に対して置換可能な基に関して、それらは、例え
ば、Cl,Br,−OR,−SR,−COOR,−CN,−CO等でありうる。
これらの置換基によって、対応する官能ケトンを製造す
ることができる。
このように、本発明の方法は、他の官能基を有しうる
広範な飽和系、エチレン系、芳香族及びアセチレン系ケ
トン類を非常に良好な収率で容易に製造することができ
る。反応の所要時間は温度、有機金属化合物及びアシル
化化合物R′COZの性質並びに使用される粒状触媒の性
質によって変わることが理解される。具体的には、反応
時間は0.5時間から10時間と色々でありうるが、通常、
反応が約1〜4時間で終結するように操作条件を調節す
ることが可能である。
本発明方法によって得られる、そして以下の実施例に
明らかにされた優れた結果は特に意外なものであった。
何故ならば、複塩であるMuCl2・2LiClを用いて有機マグ
ネシウム化合物からケトンを製造する従来の試みは非常
に細心の注意を要し工業的に実施することは不可能であ
った。これらのことは「シンセシス(Synthesis)」、
1巻、37〜38ページ(1984年1月)にジー・フライアー
(G.Friour)等によって述べられている。本発明とは違
って、問題の錆塩はマグネシウム原子の酸塩化物との反
応の触媒として用いられたのではなく、有機マグネシウ
ム化合物から出発する有機マンガン化合物の製造のため
に化学量論的割合において反応物質として使用されたも
のである。化合物R′COZと反応したのは一旦生成され
た有機マンガン化合物だけである。エーテルの存在下に
−80℃までの低温で操作することが必要であり(3ペー
ジ、「方法C」)、THFを使用すると、その量はほんの
僅かになる。高温においては、収率は急激に低下する。
これに対し、本発明によれば、化合物R′COZを含むTHF
溶液で使用される数パーセントのMuCl2・2LiClは触媒と
して十分であり、この溶液にマグネシウム化合物RMgXを
漸次添加すれば、前もって冷却することなく低温、例え
ば、10℃で良好な収率をもってケトンRCOR′が製造され
る。
〔実施例〕
次に、実施例によって本発明を説明するが、この実施
例は本発明を限定するものではない。
実施例における一般的操作方法 3ミリモルの乾燥MnCl2及び6ミリモルの乾燥LiClを
常温で50mlの無水THFに添加した。次いで、混合物を攪
拌して、それらの塩を完全に溶解させてから、50mlのTH
F中に溶かした100ミリモルのRCOClを添加した。次に、1
00ミリモルのRMgXをポンプによって導入した。RMgXを添
加している間、即ち、添加時間中の反応媒体の温度(一
般に0〜10℃で30分)を表IIIに示す。RMgXを導入して
いる間はずっと激しく攪拌を続けることが重要である。
RMgXの添加後、攪拌を常温で15〜30分間継続し、次いで
反応媒体を稀釈HCl溶液で加水分解した。次に、生成物
を通常の方法によって単離した。
実施例1〜5 本実施例における有機金属化合物RMXはブチルマグネ
シウムの塩化物又は臭化物C4H9MgCl(又はBr)である。
比較するために、ブチルリチウムでの試験を実施した。
カルボニル基を有する化合物R′COZはオクタン酸(カ
プリル酸)C7H15COOHの誘導体、特に塩化物(Z=C
l)、無水物又はエステルである。
触媒として、BuMgCl又はBuMgBr 100モル当たり3モル
の割合で複塩MuCl2・2LiClを使用した。
結果を示す下記の表に、ブチルマグネシウム溶液の溶
媒及びその添加する反応媒体の溶媒も表示した。
ケトン、即ち、ブチルヘプチルケトンC4H9-CO-C7H15
の収率は出発物質のブチルマグネシウム化合物に対する
ものである。
実施例1及び2は、化合物R′COZが酸塩化物である
場合に、他の実施例と比べて、最高の結果がRMgCl(又
はBr)を用いて得られることを示している。
実施例6〜20 本実施例において、反応物質はブチルマグネシウムク
ロライドとオクタン酸クロライドである。テトラヒドロ
フラン(THF)中で反応は次のように進行する: 上記実施例におけるように、触媒の量は有機金属化合
物のモル%、即ち、C4H9MgCl100モル当たりのマンガン
原子の数で表わす。
ケトンの収率は使用したマグネシウム化合物の量に基
づいている。結果を表IIにまとめて示す。
実施例6と同じ条件で操作した実施例7,11及び14は、
MnCl2を単独で使用する代わりにMnCl2と2モルのLiClと
の複塩を使用しているので収率においてかなり改良され
たことが示されている。実際、実施例7,11及び14におけ
る収率は実施例6の収率が60%であるのに較べて87%
に、即ち、1.45倍に上昇している。
触媒を使用していない実施例19及び20は非常に低い収
率となった。
実施例21〜35 種々のケトンを、RMgCl 100モル当たり3モルのMnCl4
Li2を使用し、かつR及びR′を色々代えて次の反応式
に基づいて製造した。
RMgCl+R′COCl→RCOR′+MgCl2 得られた結果を表IIIにまとめて示す。
これらの実験において、R′がフェニルである場合
(実施例25)は0℃でかつ他の場合におけるより幾分長
く操作するのが好ましいことを見出した。Rがアルケニ
ルの場合(実施例28)も同様であった。これに対し、R
がフェニル(実施例29)の場合は約25〜30℃で操作を行
うことができた。
立体障害は、実施例23及び27において判るように、収
率の低下を招く。この立体障害はR又はR′にヒンダー
ドアルキル、この場合は第三級ブチルを使用しているた
めに生じる。
R′に原子又は官能基Qが存在する場合(実施例31〜
35)に、この原子又は官能基Qを有するケトンの製造が
妨げられないことが判明したのは重要なことである。こ
の場合、R′がQ−(CH2)nであると、nが大きいほど収
率が更に良好であった。
これらの結果によって、当業者がそれぞれ特定の場合
において最も好ましい操作条件を採用できるようになっ
た。
実施例36〜37 実施例23及び27におけると同様に操作して、MuCl22Li
Clと併用したCuClの作用を調べた。これらをRMgCl 100
モル当たりそれぞれ3モルの割合で使用した。ケトンの
収率は次の通りである。実施例 R′ 収率(%) 23 ヘプチル t−ブチル 52 36(+CuCl) 〃 〃 98 27 t−ブチル ヘプチル 27 37(+CuCl) 〃 〃 80 ヒンダードR(t−ブチル)及びヒンダードR′(t
−ブチル)の双方に対し、CuClが存在することによって
ケトンの収率がかなり高められることが確められた。
次の実施例において、本発明の同一手順によるジケト
ンの製造方法を説明する。使用した操作方法は次の通り
である。
4gの乾燥MnCl2及び1.5gの乾燥LiClを常温で500mlの無
水THFに添加した。次いで、それらの塩を完全に溶解さ
せるまで混合物を攪拌してから、THF500ml中に溶解した
1モルのR′(COCl)2を添加した。次に、2モルのRMgX
をポンプによって徐々に導入した。RMgXを添加している
間の反応媒体の温度は25〜30℃であった。RMgXを導入し
ている間はずっと激しく攪拌を続けることが重要であ
る。RMgXの添加後、攪拌を室温で更に1時間継続し、次
いで反応媒体を希釈HCl溶液で加水分解した。次に、生
成物を通常の方法によって単離した。
実施例38 上記した操作法に従って、THF500ml中の203g(1モ
ル)のイソフタロイルジクロライドを274g(2モル)の
フェニルマグネシウムクロライドと反応させた。引き続
き、希釈塩酸溶液で加水分解を行った。冷却によってジ
ケトンを結晶化した。
1,3−ジベンゾイル−ベンゼンを75%の収率で得た。
生成物をエタノールから再結晶させ、この結晶の融点は
100℃であり、次式の化合物に相当する。
実施例39 フェニルマグネシウムクロライドを4−メチル−フェ
ニルマグネシウムクロライドに代えることによって、1,
3−ジ(4−メチルベンゾイル)−ベンゼンを70%の収
率で得た。生成物をエタノールから再結晶させ、融点が
126℃及び127℃の白色結晶を得た。
実施例40 イソフタロイルジクロライドをヘキサノイルジクロラ
イドと代えることによって、1,6−ジフェニル−ヘキサ
ンジオン−1,6を65%の収率で得た。再結晶の後、生成
物は106℃で融解した。
実施例41 実施例38におけるフェニルマグネシウムクロライドを
ブチルマグネシウムクロライドに交換した。1,3−ジペ
ンタノイル−ベンゼンを単離生成物として75%の収率で
得た。
実施例42 実施例38におけるジケトンを使用し、これをジオール
に、次いでジエンに転化した。これらの2反応は中間生
成物であるジケトンを単離することなく行うことができ
る。
フェニルマグネシウムクロライドを反応させた後、反
応媒体を−10℃まで冷却し、27g(1.20モル)のメチル
リチウムを添加した。温度を周囲温度までゆっくり上昇
させながら、反応を2時間続行した。次いで、−10〜0
℃の温度において希釈塩酸を用いて反応媒体の加水分解
を行った。
洗浄後、THFを除去し、残留物を500mlのトルエンに溶
解し、その溶液にパラトルエンスルホン酸のような酸系
触媒0.2gを添加した。次いで、これらを1時間30分間還
流した。媒体を中和し、トルエンを減圧下に除去した。
粗反応生成物は黄橙色の粘稠な油状物であった。これを
沸騰エタノールに溶解し、その溶液を冷却して、1,3−
ジ〔(フェニル)エテニル〕−ベンゼンの無色結晶を得
た。その融点は46℃であった。
実施例43 実施例39で得られたジケトンを実施例42の操作法に従
って処理した。エタノールから再結晶した後、66℃で融
解する1,3−ジ〔(4−メチル−フェニル)エテニル〕
−ベンゼンの白色結晶を得た。実施例42及び43において
得られたこれら2種のジエンは、第二級ブチルリチウム
のようなアルキルリチウムと反応させた後、ブタジエン
又はイソプレンのようなジエンの、得られるエラストマ
ーの特性に有効な1−4配置の重合における開始剤とし
て通常利用される有機金属リチウム誘導体に転化され
る。
〔発明の効果〕
本発明の方法は、適当な溶媒に有機金属化合物を溶融
し、この溶液に触媒量のマンガン塩を添加し、次いでこ
の溶液を1つ以上のカルボニル基を有する化合物の溶液
と混合することによって全ての種類のケトンを製造する
ことができるものである。本発明方法においては、マン
ガンとアルカリ金属又はアンモニウムカチオンとの複塩
の形のマンガン塩を触媒として使用することによって通
常の溶媒中で常温においても極めて効率よく反応を行う
ことができ、工業的な実施に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/187 B01J 27/187 X 27/24 27/24 X C07C 45/61 C07C 45/61 49/16 49/16 49/203 9049−4H 49/203 E 49/76 9049−4H 49/76 E 67/343 67/343 69/716 9546−4H 69/716 Z 255/17 255/17 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07C 1/24 C07C 1/24 15/50 15/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒としてのマンガン塩の存在下に溶媒中
    で有機金属化合物を、1つ以上のカルボニル基を有する
    化合物と反応させることによるケトン類の製造方法にお
    いて、前記マンガン塩がマンガンとアルカリ金属又はア
    ンモニウムカチオンとの複塩の形であることを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】化合物RMaXをカルボン酸誘導体R′(CO
    Z)mと溶液中及び触媒の存在下で反応させることより
    なり、 R及びR′は炭素原子1〜20のアルキル,アルケニル,
    又はアルキニル基、炭素原子5又は6のシクロアルキル
    基、又は炭素原子6〜28のアリール又はアルキルアリー
    ル基よりなる基からそれぞれ選択され、もしくはR′は
    −COOR″,Cl,Br又はCNで置換されたアルキル基であって
    R″はアルキルであり、 XはCl又はBr、mは1〜3、ZはCl,−O−CO−R′又
    は−O−COOR″であって、 更に、該触媒がMnCl2・2LiCl,又はMnBr2・2LiBrであっ
    て、該化合物RMgXの100モル当り0.5〜6モル量の存在下
    で使用されるものである 請求項1に記載のケトン類の製造方法。
JP63057340A 1987-03-11 1988-03-10 ケトン類の製造方法 Expired - Fee Related JP2583438B2 (ja)

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FR8703308 1987-03-11
FR8703308A FR2612181B1 (fr) 1987-03-11 1987-03-11 Procede de preparation de dicetones par la reaction d'un compose organo-metallique avec un compose porteur de deux carbonyles, au sein d'un solvant

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