JP3541421B2 - 含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体及びその製造方法 - Google Patents
含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体及びその製造方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、種々の医薬品として有用な含アレンプロスタグランジン(以下含アレンPGと略称する)類の新規な製造方法並びにそれに対して有用な新規な中間体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
プロスタグランジン(以下、PGと略称する)類は微量で種々の重要な生理作用を示すことから、医薬への応用を意図した検討が活発に行われている。PG類の類縁体展開としては、5員環部に結合するα鎖及びω鎖の展開が種々行われてきたが、中でもα鎖は、その型により薬効プロファイル・代謝安定性が大きく変化するため重要である。特に、α鎖にアレン基を含むアレンPG類は、構造の特異性から注目され、多くの類縁体が合成されてその生物活性が検討されており、いくつかの化合物が医薬品として実用化されてきている。
【0003】
従来、含アレンPG類の合成法としては、下記の方法が知られている。 (1)コーリーラクトンにω鎖を導入後、α鎖としてα−アセチルオキシアセチレン基を導入し、脱アセチル化によりアレン基とする方法(P.W.Collinsら、Chemical Review,1993年、93巻、1540頁)(反応式1)。
【0004】
【化6】
【0005】
(2)いわゆる3成分法と称される方法で、シクロペンテノンにω鎖を1,4−付加させ、続いて含アレンα鎖を反応させる方法(O.W.Goodingら、J.Org.Chem.,1993年、58巻、3681頁)(反応式2)。
【0006】
【化7】
【0007】
しかしながら、これらの方法にはいくつかの問題点があり、例えば(1)の方法では、多工程であること、ω鎖の15位水酸基の立体制御が困難で分離精製が難しいこと、(2)の方法では、異性化を起こし易く反応制御が難しいこと、α鎖の種類により収率の変動が大きいこと等の問題点が挙げられる。
このため、かかる問題のないアレンPG類の製造方法の開発が望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明者らは上記要望に応えるため鋭意検討を行った結果、下記式[I]で表される置換シクロペンタノン誘導体と式[II]で表される有機金属試剤とを反応させ、所望により加水分解または脱保護することにより、下記式[III]で示される新規な含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体が得られると共に、この式[III]の新規化合物に下記式[IV]で表される求核試薬を反応させることにより、下記式[V]で表される含アレンシクロペンタノン誘導体を製造し得ることを見い出した。
【0009】
【化8】
[式[I]中、Xは(α−OZa,β−H)または(α−H,β−OZa)を示し、Yは(α−OZb,β−H)または(α−H,β−OZb)を示す。Za,Zbはそれぞれ水酸基の保護基を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。
【0010】
式[II]中、hは0〜2の整数、mは0〜5の整数を示す。Z1はORx、COORy、CN、OCORz、CONRaRb、水素原子、ハロゲン原子または置換もしくは無置換の芳香族基より選ばれる基を示す(Ra及びRbはそれぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ベンジル基またはフェニル基を示し、Rxは水酸基の保護基を示し、Ryは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を示し、Rzは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を示す)。M1はLi、Na、K、Mg、Ca、Ti、Zr、Ni、Cu、Zn、Al、Snより選ばれる金属または該金属を含む基を示す。
【0011】
式[III]中、Wは(α−OZc,β−H)または(α−H,β−OZc)を示し、Zcは水素原子または水酸基の保護基を示す。h及びmは前記と同じ意味を示す。Z2はOH、COOHまたはZ1と同じ意味を示す。
【0012】
式[IV]中、TはCH2CH2,CH=CHまたはC≡Cより選ばれる基を示し、j及びkはそれぞれ独立に0,1または2の整数を示し、R1は(2−k)個の水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、R2は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニル基、フェニル基、フェノキシ基、「ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜6のアルコキシ基」で置換されたフェニル基もしくはフェノキシ基、あるいは−B−D(Bは炭素数1〜4のアルキレン基を、Dはフェニル基、フェノキシ基、「ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェニル基またはフェノキシ基」で置換されたフェニル基もしくはフェノキシ基または炭素数5〜7のシクロアルキル基を示す。)で表される基を示し、Zdは水素原子または水酸基の保護基を示す。M2はLi、Na、K、Mg、Ca、Ti、Zr、Ni、Cu、Zn、Al、Snより選ばれる金属または該金属を含む基を示す。
【0013】
式[V]中、W、h、m、Z2、T、j、k、R1、R2、Zdは前記と同じ意味を示す。]
【0014】
すなわち、PG類の合成法としては、例えば反応式4で表されるいわゆる2成分法と称される方法が、α鎖を有する中間体を用いるため、反応制御が容易であること、ω鎖導入の汎用性が大きいこと等の利点があるが、本発明は上記方法により例えば化合物(1)を合成でき、これを用いて含アレンPG類を有効に製造し得るものである。
【0015】
【化9】
(但し、TBSはトリブチルジメチルシリル基、Meはメチル基、Phはフェニル基である。)
【0016】
従って、本発明は、上記式[III]の新規含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体、式[I]の置換シクロペンタノン誘導体と式[II]の有機金属試剤とを反応させ、所望により加水分解または脱保護することからなる上記式[III]の化合物の製造方法、及びこの式[III]の化合物に式[IV]の求核試薬を反応させることからなる式[V]の含アレンシクロペンタノン誘導体の製造方法を提供する。
【0017】
以下、本発明について更に詳述する。 本発明は、上述したように、式[III]の含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体を提供するが、これは式[I]の置換シクロペンタノン誘導体と式[II]の有機試剤とを反応させ、所望によりこれを加水分解または脱保護することによって得ることができる。
【0018】
ここで、本発明の出発原料である下記式[I]で表される置換シクロペンタノン誘導体は既知の化合物であり、特開平2−128号公報に記載の方法等によって合成できる。
【0019】
【化10】
【0020】
上記式[I]中、Xは(α−OZa,β−H)または(α−H,β−OZa)を示し、Yは(α−OZb,β−H)または(α−H,β−OZb)を示す。Za,Zbはそれぞれ水酸基の保護基を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。保護基の例としては、置換シリル基(例えばトリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル)、アルコキシアルキル基(例えばメトキシメチル、エトキシエチル)、アラルキルオキシアルキル基(例えばベンジルオキシメチル)、アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、t−ブチル)、アラルキル基(例えばベンジル、トリチル)、さらにはテトラヒドロピラニル(THP)基等が挙げられる。
【0021】
次に、式[II]
M1(CH2)hCH=C=CH(CH2)mZ1 [II]
で表される有機金属試剤において、hは0〜2の整数、mは0〜5の整数を示す。Z1はORx、COORy、CN、OCORz、CONRaRb、水素原子、ハロゲン原子、または置換もしくは無置換の芳香族基より選ばれる基を示す。
【0022】
Ra及びRbはそれぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ベンジル基またはフェニル基を示し、炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、シクロプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、2−メチルペンチル、シクロヘキシル等が、炭素数1〜6のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、i−プロポキシ、シクロプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、2−ペンチルオキシ、シクロペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、2−ヘキシルオキシ、2−メチルペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ等が挙げられる。
【0023】
Rxは水酸基の保護基を示し、上記Za,Zbと同様のものを挙げることができる。
【0024】
Ryは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基を示し、炭素数1〜6のアルキル基としては、上記Ra及びRbと同様のものを挙げることができ、炭素数7〜10のアラルキル基としては、ベンジル、p−クロロベンジル等を挙げることができ、炭素数2〜6のアルケニル基としては、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル、シクロペンテニル、4−ヘキセニル、シクロヘキセニル等が挙げられる。
【0025】
Rzは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基を示し、具体的には上記Ryと同じものを挙げることができる。
【0026】
ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0027】
置換もしくは無置換の芳香族基としては、「ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、CO2Rd、CN、OH、OCOReまたはCONRfRg(Rd及びReはそれぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を示す。Rf及びRgはそれぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ベンジル基またはフェニル基を示す。)」で置換されていてもよいフェニル基、ナフチル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリル基、キノリル基、キノキサリニル基等を挙げることができる。
【0028】
M1はLi、Na、K、Mg、Ca、Ti、Zr、Ni、Cu、Zn、Al、Snより選ばれる金属または該金属を含む基を示し、具体的には、Li、MgBr、MgI、Zn、Br、ZnI、Cu、(CuLi)1/2、(Cu(CN))1/2、Cu(CN)Li、Cu(CN)MgBr、CuMe(CN)Li2、Et2Al、Et3AlLi、Cu(SPh)Li、(2−チエニル)CU(CN)Li2などを挙げることができる。
【0029】
なお、上記有機金属試剤[II]は、文献法(O.W.Goodingら、J.Org.Chem.,1993年、58巻、3681頁)あるいは本発明者が開発した方法(反応式5)等で合成できる。
【0030】
【化11】
【0031】
置換シクロペンタノン誘導体[I]と有機金属試剤[II]との反応は、置換シクロペンタノン誘導体[I]に対して有機金属試剤[II]を0.5〜6当量、特に0.8〜2当量用いることが好ましい。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであればよく、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ヘキサン、ペンタン、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。反応温度は−100℃〜溶媒の還流温度であり、通常−80〜0℃である。反応時間は、基質、溶媒や反応温度により異なるが、通常5分〜50時間である。有機金属試剤によっては、ルイス酸を共存させることによって反応が円滑に進行する。例えば有機銅試剤の場合、三フッ化ホウ素エーテル錯体等を、有機亜鉛試剤の場合、塩化トリメチルシラン等を用いると良い。ルイス酸は有機金属試剤[II]に対して0.5〜4当量、特に0.5〜1.5当量が好ましい。
【0032】
このようにして置換シクロペンタノン誘導体[I]と有機金属試剤[II]より合成される含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体[III]は新規な化合物である。
【0033】
【化12】
【0034】
ここで、Wは(α−OZc,β−H)または(α−H,β−OZc)を示し、Zcは水素原子または水酸基の保護基を示す。保護基としては前記Za,Zbと同じものを挙げることができる。
【0035】
h及びmは前記と同様で、hは0〜2の整数、mは0〜5の整数を示す。
【0036】
Z2はOH、ORx、COOH、COORy、CN、OCORz、CONRaRb、水素原子、ハロゲン原子、または置換もしくは無置換の芳香族基より選ばれる基を示し、OH及びCOOH以外のものとしては、具体的にそれぞれ前記Z1と同じものを挙げることができる。
【0037】
上記反応後は、必要に応じて加水分解し、ORxをOHに、またCOORyをCOOHに変換することができ、或いは水酸基の脱保護を行うことができる。なお、加水分解は水酸化ナトリウム等のアルカリ水を用いる加水分解や酵素による加水分解、水添等の還元的脱離などという方法で行えばよく、脱保護も常法に従って行うことができる。
【0038】
この式[III]の新規化合物は、式[IV]の求核試薬と反応させることにより式[V]の含アレンシクロペンタノン誘導体を得ることができ、PG合成の重要な中間体として用いられる
この場合、上記含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体[III]はそのまま、或いは、例えば水酸基を酸化してカルボキシル基にする等、官能基の変換後、求核試薬[IV]との反応に用いることができる。
【0039】
また、式[IV]
M2−T−(CH2)j−C(R1)(2-k)(OZd)k−R2 [IV]
で表される求核試薬において、TはCH2CH2,CH=CHまたはC≡Cより選ばれる基を示し、j及びkはそれぞれ独立に0,1または2の整数を示す。
【0040】
R1は(2−k)個の水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、炭素数1〜4のアルキル基としては、具体的にはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブチルまたはシクロプロピルを挙げることができ、炭素数1〜4のアルコキシ基としては、具体的にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、i−プロポキシ、ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシまたはシクロプロポキシを挙げることができる。
【0041】
R2は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニル基、フェニル基、フェノキシ基、「ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜6のアルコキシ基」で置換されたフェニル基もしくはフェノキシ基、あるいは−B−D(Bは炭素数1〜4のアルキレン基を、Dはフェニル基、フェノキシ基、「ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェニル基またはフェノキシ基」で置換されたフェニル基もしくはフェノキシ基または炭素数5〜7のシクロアルキル基を示す。)で表される基を示す。炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、2,4−ジメチルペンチル、2−エチルペンチル、2−メチルペプチル、2−エチルヘキシル、2−プロピルペンチルを挙げることができ、炭素数3〜8のシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロペンチル、2,5−ジメチルシクロヘキシル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルエチルなどを挙げることができ、炭素数2〜10のアルケニル基としては、ビニル、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ペンテニル、2,6−ジメチル−5−ヘプテニルなどを挙げることができ、炭素数2〜10のアルキニル基としては、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−3−ヘキシニル、2−メチル−3−ヘキシニルなどを挙げることができる。
【0042】
フェニル基、フェノキシ基の置換基としての炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基の具体例は、Ra及びRbと同様のものが挙げられる。
【0043】
炭素数5〜7のシクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、4−メチルシクロヘキシル基などを挙げることができる。
【0044】
Zdは水素原子または水酸基の保護基を示し、保護基としてはZa、Zbと同じものを挙げることができる。
【0045】
M2はLi、Na、K、Mg、Ca、Ti、Zr、Ni、Cu、Zn、Al、Snより選ばれる金属または該金属を含む基を示し、具体的には、M1と同様のものを挙げることができる。
【0046】
なお、上記求核試薬[IV]としては、通常含PG類のω鎖導入反応に用いられるもので、種類によりリチウム試薬、銅−リチウム試薬、グリニヤール(マグネシウム)試薬、亜鉛試薬、アルミニウム試薬などが用いられる。特にTがCH2CH2の場合、M2がZnI,Cu(CN)Liが好ましく、TがCH=CHの場合、M2が(2−チエニル)Cu(CN)Li2が好ましく、TがC≡Cの場合、M2がEt2Alが好ましく用いられる。
【0047】
求核試薬[IV]は含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体[III]に対して、0.5〜4当量、好ましくは0.8〜2当量用いる。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであればよく、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ヘキサン、ペンタン、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。反応温度は、求核試薬により異なり、−100℃〜溶媒の還流温度であり、通常−70〜40℃である。反応時間は、基質、溶媒や反応温度により異なるが、通常5分〜50時間である。
【0048】
このようにして、含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体[III]と求核試薬[IV]の反応で含アレンシクロペンタノン誘導体[V]を得ることができるが、これはそのまま、または必要に応じて官能基変換、加水分解、脱保護等の操作により、医薬品としての含アレンPG類へ導くことができる。
【0049】
【化13】
[式中、W、h、m、Z2、T、j、k、R1、R2、Zdは前記と同じ意味を示す。]
【0050】
【発明の効果】
本発明により、置換シクロペンタノン誘導体[I]と有機金属試剤[II]より新規な含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体[III]が効率的に製造でき、この含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体[III]と求核試薬[IV]の反応で含アレンシクロペンタノン誘導体[V]が効率的に製造できる。
【0051】
この含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体[III]を用いることにより、初めて二成分法による含アレンPG類の製造が可能となったもので、本方法は効率性、汎用性の面から極めて有用な製造方法となり得る。
【0052】
【実施例】
以下、参考例及び実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、EEはエトキシエチル基、Msはメタンスルホニル基を示し、THFはテトラヒドロフランを示す。
【0053】
【化14】
【0054】
3−ブロモプロパノール(1)(26.0g,187mmol)の塩化メチレン(187ml)溶液に、0℃でエチルビニルエーテル(36ml,374mmol)及びp−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩(235mg,0.94mmol)を加え、室温に昇温し10分間撹拌した後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、エチルエーテルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過後、有機溶媒を減圧留去し、残渣を蒸留精製すると、ブロム体(2)(25.4g,収率64%)が得られた。
b.p. 42℃/0.7mmHg
【0055】
窒素雰囲気下、リチウム(1.92g,276mmol)のエチルエーテル(94ml)懸濁液に、−10℃で、ブロム体(2)(25.4g,120mmol)を滴下し、2時間撹拌した。この溶液をヨウ化銅(11.4g,60mmol)のエチルエーテル(120ml)懸濁液に−40℃で滴下後、−30℃で30分間撹拌した。−40℃に冷却後、メタンスルホン酸プロパルギル(8.0g,60mmol)にエチルエーテル(20ml)溶液を滴下し、室温に昇温して2時間撹拌した。反応液をヘキサンと飽和塩化アンモニウム水及びシアン化ナトリウム(4g)の混合液にあけ、分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、有機溶媒を減圧留去し、残渣を蒸留精製すると、α鎖(3)(8.0g,収率78%)が得られた。
b.p. 50℃/2.5mmHg
【0056】
【化15】
【0057】
窒素雰囲気下、化合物(3)(584mg,2.61mmol)のTHF(13ml)溶液に、−78℃でブチルリチウムのヘキサン溶液(1.39ml,2.37mmol)を加え、0℃に昇温して1.5時間撹拌した。この溶液をヨウ化銅(195mg,1.02mmol)のTHF(5.1ml)溶液に−40℃で滴下し、30分間撹拌した。−78℃に冷却後、三フッ化ホウ素エチルエーテル錯体(0.25ml,2.05mmol)を加え、更にエキソメチレン体(4)(146mg,0.51mmol)のエチルエーテル(2ml)溶液を滴下した。0℃に昇温して2時間撹拌後、反応液にエチルエーテル(20ml)溶液を滴下し、室温に昇温して2時間撹拌した。反応液をエチルエーテルと飽和塩化アンモニウム水及びシアン化ナトリウムの混合液にあけ、分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、エトキシエチル体(5)の粗物(206mg,収率100%,純度65%)を得た。
【0058】
1 H−NMR(300MHz,CDCl 3 )
0.12および0.14(2s,6H),
0.89(s,9H),
1.20(t,J=7.2Hz,3H),
1.31(d,J=5.3Hz,3H),
1.45〜1.78(m,2H),
2.02〜2.16(m,2H),
2.28(dd,J=18.4,2.0Hz,1H),
2.75(dd,J=18.4,6.0Hz,1H),
2.81〜2.90(m,2H),
3.33〜3.71(m,4H),
4.58〜4.71(m,1H),
4.85〜4.95(m,1H),
5.11〜5.20(m,2H),
7.08〜7.18(m,1H).
IR(neat) 2930,1960,1710,1250,1080,830.
【0059】
【化16】
【0060】
エトキシエチル体(5)の粗物(205mg,0.51mmol)のエチルエーテル(0.4ml)溶液に、i−プロパノール(2ml)及びp−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩(2mg)を加え、室温で1時間撹拌した後、反応液をエチルエーテルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の混合液にあけて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、アルコール体(6)(86.6mg,2工程で収率53%)を得た。
【0061】
1 H−NMR(300MHz,CDCl 3 )
0.12および0.13(2s,6H),
0.91(s,9H),
1.45〜1.78(m,2H),
2.03〜2.18(m,2H),
2.29(dt,J=18.3,2.2Hz,1H),
2.76(dd,J=18.3,5.9Hz,1H),
2.83〜2.95(m,2H),
3.60〜3.75(m,2H),
4.85〜4.96(m,1H),
5.10〜5.23(m,2H),
7.09〜7.18(m,1H).
13 C−NMR(75MHz,CDCl 3 ) δ
205.5(9),204.7(5),157.6(12),145.3および145.2(8),91.4(4or6),87.5(4or6),68.9(11),61.88および61.83(1),45.5および45.4(10),31.70および31.65(7),25.7(tBu),24.63(3),24.58(2),18.1(tBu),−4.8(Si−Me).
IR(neat) 3420,2940,2860,1960,1700,1350,1250,1080,820.
[α]31.8 D=+10.73(c=1.006,CHCl3)
【0062】
【化17】
【0063】
ジョーンズ試薬(1.1ml,3.34mmol)、アセトン(2.4ml)、エチルエーテル(2.4ml)の溶液に、0℃でアルコール体(6)(414mg,1.28mmol)のアセトン(2.4ml)及びエチルエーテル(2.4ml)の溶液をゆっくり滴下した。10分間撹拌後、i−プロパノールを加え、反応停止後、水、エチルエーテルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルのショートカラムで処理し、カルボン酸体(7)の粗物(410mg,収率95%)を得た。
【0064】
【化18】
【0065】
カルボン酸体(7)の粗物(410mg)のエチルエーテル(3ml)溶液に、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド(630mg,2.94mmol)と50%水酸化カリウム水(2.2ml)とエタノール(1.5ml)より発生させたジアゾメタンを、0℃で吹き込んで反応させた後、窒素を吹き込んで過剰のジアゾメタンを追い出し、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、メチルエステル体(8)(263mg,2工程で収率84%)が得られた。
【0066】
1 H−NMR(300MHz,CDCl 3 )
0.12および0.13(2s,6H),
0.91(s,9H),
2.18〜2.46(m,5H),
2.75(dd,J=5.9,18.3Hz,1H),
2.80〜2.90(m,2H),
3.66(s,3H),
4.84〜4.95(m,1H),
5.12〜5.25(m,2H),
7.07〜7.15(m,1H).
13 C−NMR(75MHz,CDCl 3 ) δ
204.9(9),204.34および204.31(5),173.0(1),150.3(12),144.9(8),90.5(4or6),88.55および88.48(4or6),68.8(11),51.2(OMe),45.2(10),32.83および32.79(2),25.6(tBu),24.3(3or7),23.4(3or7),17.9(tBu),−4.9(Si−Me).
IR(neat) 2930,2860,1960,1710,1350,1250,1080,830.
[α]29 D=+2.09(c=1.290,CHCl3)
【0067】
【化19】
【0068】
窒素雰囲気下、ω鎖(9)(257mg,0.452mmol)のTHF(2.3ml)溶液に、−78℃でブチルリチウムのヘキサン溶液(0.207ml,0.452mmol)を加え、50分間撹拌し、チエニルシアノ銅リチウムのTHF溶液(2.2ml,0.557mmol)を加え、更に50分間撹拌した。メチルエステル体(8)(122mg,0.348mmol)のエチルエーテル(1.4ml)溶液を加えた後、0℃に昇温して1時間撹拌した。反応液をヘキサンと飽和塩化アンモニウム水の混合液にあけ、分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過後、有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、原料のメチルエステル体(8)(50mg)を回収すると共に、目的の含アレンシクロペンタノン体(10)(116mg,回収を考慮した収率90%)を得た。
Claims (3)
- 式[III]
で表される含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体。 - 式[I]
で表される置換シクロペンタノン誘導体と、式[II]
M1(CH2)hCH=C=CH(CH2)mZ1 [II]
[式中、hは0〜2の整数、mは0〜5の整数を示す。Z1はORx、COORy、CN、OCORz、CONRaRb、水素原子、ハロゲン原子または置換もしくは無置換の芳香族基より選ばれる基を示す(Ra及びRbはそれぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ベンジル基またはフェニル基を示し、Rxは水酸基の保護基を示し、Ryは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を示し、Rzは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を示す)。M1はLi、Na、K、Mg、Ca、Ti、Zr、Ni、Cu、Zn、Al、Snより選ばれる金属または該金属を含む基を示す。]
で表される有機金属試剤とを反応させ、所望により加水分解または脱保護することを特徴とする式[III]
で表される含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体の製造方法。 - 式[III]
で表される含アレン−α−置換シクロペンテノン誘導体と式[IV]
M2−T−(CH2)j−C(R1)(2-k)(OZd)k−R2 [IV]
[式中、TはCH2CH2,CH=CHまたはC≡Cより選ばれる基を示し、j及びkはそれぞれ独立に0,1または2の整数を示し、R1は(2−k)個の水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、R2は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニル基、フェニル基、フェノキシ基、「ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜6のアルコキシ基」で置換されたフェニル基もしくはフェノキシ基、あるいは−B−D(Bは炭素数1〜4のアルキレン基を、Dはフェニル基、フェノキシ基、「ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェニル基またはフェノキシ基」で置換されたフェニル基もしくはフェノキシ基または炭素数5〜7のシクロアルキル基を示す。)で表される基を示し、Zdは水素原子または水酸基の保護基を示す。M2はLi、Na、K、Mg、Ca、Ti、Zr、Ni、Cu、Zn、Al、Snより選ばれる金属または該金属を含む基を示す。]
で表される求核試薬とを反応させることを特徴とする、式[V]
で表される含アレンシクロペンタノン誘導体の製造方法。
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