JP2583059B2 - さや付き落花生の加工方法 - Google Patents
さや付き落花生の加工方法Info
- Publication number
- JP2583059B2 JP2583059B2 JP62138057A JP13805787A JP2583059B2 JP 2583059 B2 JP2583059 B2 JP 2583059B2 JP 62138057 A JP62138057 A JP 62138057A JP 13805787 A JP13805787 A JP 13805787A JP 2583059 B2 JP2583059 B2 JP 2583059B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pods
- peanuts
- pod
- time
- flavor
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、さや付き落花生をその本来の風味を損な
わず、しかも収穫時の色調にさやの状態を維持させるこ
との可能なさや付き落花生の加工方法に関するものであ
る。
わず、しかも収穫時の色調にさやの状態を維持させるこ
との可能なさや付き落花生の加工方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来のさや付き落花生の加工方法は、そのまま炒る方
法が古来から行なわれているが、この方法を採用したと
きは、落花生に香ばしい風味を付与することは可能であ
るけれども、その反面、食用に供する実の部分が硬くな
り過ぎてしまい、その結果として老人や幼児あるいは歯
の悪い人達がこれを食べることは向かないものであっ
た。
法が古来から行なわれているが、この方法を採用したと
きは、落花生に香ばしい風味を付与することは可能であ
るけれども、その反面、食用に供する実の部分が硬くな
り過ぎてしまい、その結果として老人や幼児あるいは歯
の悪い人達がこれを食べることは向かないものであっ
た。
[発明が解決しようとする問題点] 一部の地方では、落花生を炒る方法に附随して起こる
上述のような欠点を解決するために、さや付き落花生を
茹でたものをつまみ等として提供することも行なわれて
いる。
上述のような欠点を解決するために、さや付き落花生を
茹でたものをつまみ等として提供することも行なわれて
いる。
しかしながら、この方法によって得た落花生は逆に軟
らかくなり過ぎたり、あるいは茹でる際に色や風味栄養
分などが湯中に溶出し、その外観もさることながら味も
悪くなるという別の本質的な問題を抱えているものであ
った。
らかくなり過ぎたり、あるいは茹でる際に色や風味栄養
分などが湯中に溶出し、その外観もさることながら味も
悪くなるという別の本質的な問題を抱えているものであ
った。
特に、茹でる工程を経由させる際に、塩味を付与させ
ようとして食塩水を用いて水洗した場合、落花生の表面
が黒ずんできて、商品価格を大幅に下落させる原因にも
なるものであった。
ようとして食塩水を用いて水洗した場合、落花生の表面
が黒ずんできて、商品価格を大幅に下落させる原因にも
なるものであった。
[問題点を解決するための手段] この発明は、上述のような従来技術における問題点を
解決するためになされたものであり、その要旨とすると
ころは、さや付き落花生を水洗したのち、さや表面が湿
潤状態にあるうちに食塩をまぶし、一定時間経過後に蒸
気により蒸し、その後急速冷凍することを特徴とするさ
や付き落花生の加工方法、に関するものである。
解決するためになされたものであり、その要旨とすると
ころは、さや付き落花生を水洗したのち、さや表面が湿
潤状態にあるうちに食塩をまぶし、一定時間経過後に蒸
気により蒸し、その後急速冷凍することを特徴とするさ
や付き落花生の加工方法、に関するものである。
この発明方法に従えば、先ず、さや付き落花生を水洗
するが、この水洗の意義は、その表面に付着しているゴ
ミなどを水洗により取り除くこともさることながら、落
花生の皮および渋皮からでる「アク」を除くための操作
であり、通常はおよそ48時間の水中浸漬(およそ8時間
ごとに水を換える)を行なうことにより、この工程を完
了している。
するが、この水洗の意義は、その表面に付着しているゴ
ミなどを水洗により取り除くこともさることながら、落
花生の皮および渋皮からでる「アク」を除くための操作
であり、通常はおよそ48時間の水中浸漬(およそ8時間
ごとに水を換える)を行なうことにより、この工程を完
了している。
この水中浸漬工程を終了したのちはさや付き落花生を
およそ20分間水切りするが、この水切り時間は特に規制
する必要はない。
およそ20分間水切りするが、この水切り時間は特に規制
する必要はない。
しかしながら、次の工程である食塩の散布工程におい
て、歩留りのよい食塩付着量を確保するためにその表面
状態は湿潤状態を保っているときに行なう。
て、歩留りのよい食塩付着量を確保するためにその表面
状態は湿潤状態を保っているときに行なう。
このときに使用する食塩の量は、対象となるさや付き
落花生の履歴により一律には述べられないが、原料であ
るさや付き落花生10kgに対しておよそ1.5〜3.0kg程度の
量を使用し、およそ20分間放置する。
落花生の履歴により一律には述べられないが、原料であ
るさや付き落花生10kgに対しておよそ1.5〜3.0kg程度の
量を使用し、およそ20分間放置する。
以上のような状態調節を行なったさや付き落花生は、
次いで約1時間蒸煮したのち、例えば、−30℃の条件下
において急速冷凍を行なうのである。
次いで約1時間蒸煮したのち、例えば、−30℃の条件下
において急速冷凍を行なうのである。
このようにして加工したさや付き落花生の冷凍製品
は、一般の食品の場合と同様に長期にわたる保存を可能
とするものであり、食用に供する際に通常の方法に従っ
て解凍すれば、収穫時とあまり変りのない風味で、しか
も炒り落花生のように硬くなることもなく軟らかな状態
で落花生を食用に供し得る。
は、一般の食品の場合と同様に長期にわたる保存を可能
とするものであり、食用に供する際に通常の方法に従っ
て解凍すれば、収穫時とあまり変りのない風味で、しか
も炒り落花生のように硬くなることもなく軟らかな状態
で落花生を食用に供し得る。
また、収穫後長時間貯蔵された落花生については、従
来の加工方法では不可能であった風味の復元、発揮がこ
の発明の方法を使用すれば可能となり、対象となるさや
付き落花生の履歴に応じて蒸煮工程時の蒸気圧、蒸し時
間を適当に調節することにより風味を回復させることが
可能である。
来の加工方法では不可能であった風味の復元、発揮がこ
の発明の方法を使用すれば可能となり、対象となるさや
付き落花生の履歴に応じて蒸煮工程時の蒸気圧、蒸し時
間を適当に調節することにより風味を回復させることが
可能である。
[発明の実施例] 以下、この発明によるさや付き落花生の加工方法につ
き、実施例を示してさらに具体的に説明する。
き、実施例を示してさらに具体的に説明する。
先ず、収穫時のさや付き落花生の砂などの付着物を除
去するために水洗いを行なったのち、さやの湿潤状態が
いまだ残っているいちに食塩を一様にまぶして、およそ
30分間放置し次いで蒸気を使用して蒸煮を行なった。
去するために水洗いを行なったのち、さやの湿潤状態が
いまだ残っているいちに食塩を一様にまぶして、およそ
30分間放置し次いで蒸気を使用して蒸煮を行なった。
この時の蒸煮時間は、蒸す落花生の実の粒の大きさや
生産地、品種によって異なるけれども、通常の粒度のも
のではおよそ10分〜20分程度でよい。
生産地、品種によって異なるけれども、通常の粒度のも
のではおよそ10分〜20分程度でよい。
このようにして蒸し上ったさや付き落花生は、可及的
速やかに冷凍缶中に導いて冷凍を行ない、パッケージし
て食用商品として冷凍を条件に流通経路に送ることが可
能で、いかなる季節でも新鮮なさや付き落花生を加工し
たばかりであるような風味を楽しむことができるもので
ある。
速やかに冷凍缶中に導いて冷凍を行ない、パッケージし
て食用商品として冷凍を条件に流通経路に送ることが可
能で、いかなる季節でも新鮮なさや付き落花生を加工し
たばかりであるような風味を楽しむことができるもので
ある。
以上のようにして、製品となったさや付き落花生は、
その表面状態が生産地において収穫した状態をそのまま
維持しているものであり、極めて商品価値の高いものと
なった。
その表面状態が生産地において収穫した状態をそのまま
維持しているものであり、極めて商品価値の高いものと
なった。
[発明の効果] この発明は、さや付き落花生を水洗したのち、さや表
面が湿潤状態にあるうちに食塩をまぶし、一定時間経過
後に蒸気により蒸してその後急速冷凍したことにより、
従来の炒りによるものあるいは茹でたものに比べて、風
味の逃散や色彩の変化あるいは実の硬さなどがなくな
り、極めて商品価値の高いさや付き落花生とし得る効果
を有する。
面が湿潤状態にあるうちに食塩をまぶし、一定時間経過
後に蒸気により蒸してその後急速冷凍したことにより、
従来の炒りによるものあるいは茹でたものに比べて、風
味の逃散や色彩の変化あるいは実の硬さなどがなくな
り、極めて商品価値の高いさや付き落花生とし得る効果
を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】さや付き落花生を水洗したのち、さや表面
が湿潤状態にあるうちに食塩をまぶし、一定時間経過後
に蒸気により蒸し、その後急速冷凍することを特徴とす
るさや付き落花生の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62138057A JP2583059B2 (ja) | 1987-06-03 | 1987-06-03 | さや付き落花生の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62138057A JP2583059B2 (ja) | 1987-06-03 | 1987-06-03 | さや付き落花生の加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63304968A JPS63304968A (ja) | 1988-12-13 |
JP2583059B2 true JP2583059B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=15212972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62138057A Expired - Lifetime JP2583059B2 (ja) | 1987-06-03 | 1987-06-03 | さや付き落花生の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583059B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4695892B2 (ja) * | 2005-02-16 | 2011-06-08 | 株式会社 かつまた | 茹でピーナッツの製造法 |
-
1987
- 1987-06-03 JP JP62138057A patent/JP2583059B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63304968A (ja) | 1988-12-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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