JP2581523B2 - 血糖低下剤としての3−アリール−2−ヒドロキシプロピオン酸誘導体および同族体 - Google Patents

血糖低下剤としての3−アリール−2−ヒドロキシプロピオン酸誘導体および同族体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血糖低下剤および血中
コレステロール低下剤として有用性を有する下記の式
(I)の特定化合物、これらの使用法およびこれらを含
有する薬剤組成物、に関する。
【0002】
【従来の技術】インシュリンの早期における発見とそれ
に続くその糖尿病の治療における広く行きわたった使
用、および後における、経口血糖降下剤としてのスルホ
ニル尿素類(例えばクロルプロパミド,トルブタミド,
アセトヘキサミド,トラザミド)およびビグアニド類
(例えばフェンホルミン)の発見および使用にもかかわ
らず、糖尿病の治療法はまだ満足すべきものとはなって
いない。合成の血糖低下剤が有効でない(I型糖尿病、
インシュリン依存真性糖尿病)、糖尿病患者の約10%
に必要なインシュリンの使用は、通常は自己注射によ
り、1日に何回も投与することを必要とする。適当なイ
ンシュリン用量の決定には、尿中または血液中の糖をし
ばしば定量する必要がある。過剰量のインシュリンの投
与は、血糖の軽い異常から昏睡または死にまでも至る範
囲の結果をともなう低血糖症をひき起こす。非−インシ
ュリン依存真性糖尿病(II型糖尿病)の治療は通常、治
療食、運動、経口薬例えばスルホニル尿素類、そして比
較的重症の場合にはインシュリンの組み合わせより成
る。しかしながら、臨床上利用できる血糖低下剤は不幸
にして、それらの使用を制限する他の毒性発現を伴なっ
ている。とにかく、これらの薬剤の一つが個々の場合に
おいて失敗する場合には、別のものが成功するかもしれ
ない。他のものが失敗する場合により毒性が小さいかま
たは成功するであろう血糖低下剤に対する要求が続いて
いることは、明らかである。
【0003】さらに、動脈の病気であるアテローム硬化
症は、米国および西欧では死亡の主たる原因であること
が認められている。アテローム硬化症および閉塞性心臓
疾患に導く病理学的連鎖は、ロス(Ross) およびグロム
セット(Glomset)によってニュー・イングランド・ジャ
ーナル・オブ・メディスン(New England Journal ofMe
dicine) 295,369−377(1976)に詳細に
記述された。この連鎖の最初の段階は、頚動脈、冠状動
脈および大脳動脈、および大動脈における“脂肪線条”
の形成である。これらの病変は、主に平滑筋細胞内部お
よび動脈および大動脈の内膜層のマクロファージ中に見
出される脂質沈着物の存在のため、色は黄色である。コ
レステロールおよびコレステリルエステルが、この脂質
の大部分の原因となっている。さらに、脂肪線条内に見
られるコレステロールの大部分は血漿からの取込みから
生じる結果であることが、仮定される。これらの脂肪線
条は、次に“線維状斑”の発生を起こすが、この線維状
斑は、脂質がついており、細胞外脂質、コラーゲン、エ
ラスケンおよびプロテオグリカンによってとり囲まれた
集積した内膜平滑筋細胞より成っている。この細胞プラ
ス基質は深い細胞残屑の沈着物および多い細胞外脂質を
覆う線維キャップを形成する。脂質は、主として遊離お
よびエステル化コレステロールである。線維状斑はゆっ
くり形成し、そして早晩石灰化し壊死して動脈閉塞およ
び、進行したアテローム硬化症を特徴づける壁在血栓症
および動脈性筋痙攣をおこす傾向、の説明となる“合併
病変”に進むようである。
【0004】アテローム硬化症による心臓血管病(CV
D)をひき起こす際の主たる危険因子が高脂血症である
ことが疫学的に確認された。近年においては、指導的立
場の医師は、CVDの予防の必須段階として、血漿コレ
ステロール水準、特に低密度リポ蛋白コレステロールを
低下させることを再び強調した。“正常”の上限は、こ
れまで認識されたものよりもかなり低いことが現在は知
られている。その結果、西欧の人々の多くが今やこの因
子のためにCVDの発生または進行に対して非常に危険
であることが了解されている。高脂血症に加えて独立し
た危険因子を有する個体は、特に危険性が高い。このよ
うな独立した危険因子としては、グルコース不耐症、左
心室肥大高血圧症、および男性であること、がある。心
臓血管病は特に、少なくとも一部には多数の独立した危
険因子の存在のために、糖尿病患者の間で一般的に起こ
っているものである。高脂血症の、一般母集団および特
に糖尿病患者における有効な治療法は、このため例外的
な医学的重要性をもつ。
【0005】高脂血症に対して推奨される治療養生法に
おける第一段階は、食餌に関することである。治療食単
独では、いくらかの個体には適切な反応を生じるけれど
も、多くの他のものは、危険性が高いままであり、さら
に薬理学的手段によって治療されねばならない。このた
め高脂血症の治療用の新薬は、CVDが発生する危険性
の高い個体の多くにとって非常に有力な利益となる。そ
の上、単一の治療薬を用いた糖尿病状態と関連する高脂
血症ならびに高血糖症の両方の有効な治療法は、特に望
ましい。
【0006】上に列挙した血糖低下剤に加えて、ブラン
ク(Blank)〔ニューヨーク,ジョン・ウィリー・アンド
・サンズ(John Wiley and Sons)、バーガーズ・メディ
シナル・ケミストリー(Burger's Medicinal Chemistr
y) 第4版,第II部、第1057−1080ページ(1
979)〕によって再調査されたように、種々の他の化
合物が、この型の活性を有することが報告された。
【0007】米国特許第4,342,771号、第4,
367,234号および第4,617,312号でシュ
ヌール(Schnur) は、種々の血糖低下性の、5−位がア
リールまたはヘテロアリール基で置換されたオキサゾリ
ジン−2,4−ジオン類およびチアゾリジン−2,4−
ジオン類を開示している。
【0008】カワマツ(Kawamatsu)外の米国特許第4,
340,605号には、式
【化12】 〔式中、Re は結合または低級アルキレン基であり、R
d が場合により置換された、N,OおよびSから選択さ
れるヘテロ原子1または2個を含有する5−または6員
複素環基であるとき、L1 およびL2 は各々水素として
定義されることができる〕の血糖低下性チアゾリジン−
2,4−ジオン化合物が開示されている。ソーダ(Sohd
a)外、Chem. Pharm. Bull. Japan, 第30巻、第358
0−3600ページ(1982)をも参照されたい。
【0009】エグラー(Eggler) 外の米国特許第4,7
03,052号には、式
【化13】 〔式中、点線は場合による結合を表わし、Rf は、H、
メチル基またはエチル基であり、Xb はO,S,SO,
SO2 ,CH2 ,CO,CHOHまたはNRk であって
k はHまたはアシル基であり、そして多くのRg ,R
h ,Ri およびRj の定義には、水素またはメチル基と
してのRg ,Rh およびRi および場合により置換され
たフェニル基、ベンジル基、フェネチル基またはスチリ
ル基としてのRj が包含される〕の血糖低下性チアゾリ
ジンジオン類が開示されている。EP283,035A
およびEP299,620Aには構造的に関連したベン
ゾキサゾールおよびベンゾフラン誘導体が抗糖尿病薬と
して記載されている。
【0010】クラーク(Clark)外は、発行された世界特
許出願WO89/08650,WO89/8651およ
びWO89/08652に、型:
【化14】 〔式中、----は、結合を表わすかまたは結合を表わさ
ず;WはO,CO,CH2,CHOH、または−CH=
CH−であり;sは0,1または2であり;Xa は、
S,O,NRa ,−CH=CH−,−CH=N−または
−N=CH−であり;そしてYa はCHまたはNであ
る〕の化合物を集合的に包含する血糖低下性チアゾリジ
ンジオン類を開示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題および手段】本発明は、
【化15】 nは0または1であり; ----は、結合を表わすかまたは結合を表わさず; Rは、(C1 −C8 )アルキル基、(C3 −C7 )シク
ロアルキル基、(C3 −C8 )アルケニル基、(C3
8 )アルキニル基、フェニル基、(C7 −C8)フェニ
ルアルキル基、(C2 −C8 )アルカノイル基、また
は、(C1 −C3 )アルキル基、トリフルオロメチル
基、ヒドロキシ基、(C1 −C3 )アルコキシ基、フッ
素または塩素でモノ−またはジ置換された上記の基の一
つ、であり;Xは、O、−CH=CH− 、−CH=N−または−N=
CH−であり; R2 は、水素、(C1 −C3 )アルキル基、フェニル基
またはベンジル基であり; Yは、CHまたはNであり; Zは、H、アミノ基、(C1 −C7 )アルキル基、(C
3 −C7 )シクロアルキル基、フェニル基、または(C
1 −C3 )アルキル基、トリフルオロメチル基、(C1
−C3 )アルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ベ
ンジル基、ベンジルオキシ基、フッ素または塩素でモノ
−またはジ置換されたフェニル基、であり; Z1 は、水素または(C1 −C3 )アルキル基であり; X1 は、O、S、SOまたはSO2 であり;そして Y1 は、ヒドロキシ基、(C1 −C3 )アルコキシ基、
フェノキシ基、ベンジルオキシ基、アミノ基、(C1
4 )アルカノイルアミノ基、(C1 −C4)アルカンス
ルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、ナフ
タレンスルホニルアミノ基、ジ〔(C1 −C3 )アルキ
ル〕−アミノスルホニルアミノ基、または(C1 −C
3 )アルキル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ
基、(C1 −C3 )アルコキシ基、フッ素または塩素で
モノ−またはジ−置換された上記の基の一つ、である〕
を有する化合物; Y1 がヒドロキシ基であるときはその薬学的に受容でき
る陽イオン塩;およびこの化合物が塩基性窒素原子を含
有するときはその薬学的に受容できる酸付加塩; を目的とする。
【0012】好ましい化合物においては、点線(----)
は結合を表わさない。好ましいAは
【化16】 である。
【0013】好ましい場合には、X,Y,ZおよびZ1
は、5−メチル−2−フェニルオキサゾール−4−イル
基を形成するようなものである。
【0014】----が結合でない化合物においては、X1
RおよびCOY1 によって置換された炭素原子は非対称
であって、これらの化合物はラセミ体であるかまたは光
学的に活性であることができる。ラセミ形の一対の光学
的に活性なエナンチオマーへの分割は、以下に例示さ
れ、本発明はこれらの化合物のラセミ形に限定されるも
のとして狭く解釈されるべきではない。同様に、基Aが
飽和環を含有している式(I)の化合物は、2位に不斉
炭素を含む。
【0015】“薬学的に受容できる陽イオン塩”という
表現は、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリ
ウム)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよび
マグネシウム)、アルミニウム塩、アンモニウム塩、お
よびベンザチン(N,N′−ジベンジルエチレンジアミ
ン)、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミ
ン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、ベネタミン
(N−ベンジルフェネチルアミン)ジエチルアミン、ピ
ペラジン、トロメタミン(2−アミノ−2−ヒドロキシ
メチル−1,3−プロパンジオール)およびプロカイン
のような有機アミン類との塩、のような塩を定義しよう
とするものであるが、これに限定はされない。このよう
な塩のうち特に好ましいものはナトリウム塩である。
【0016】“薬学的に受容できる酸付加塩”という表
現は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リ
ン酸塩、リン酸水素塩、リン酸二水素塩、酢酸塩、こは
く酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩(メシレー
ト)およびp−トルエンスルホン酸塩(トシレート)の
ような塩を定義しようとするものであるが、これらに限
定はされない。
【0017】また、血糖低下量または血中コレステロー
ル低下量の式(I)の化合物および薬学的に受容できる
キャリヤーより成る、高血糖症哺乳動物または高コレス
テロール血症哺乳動物を治療するのに使用するための薬
剤組成物も、本発明に包含される。本発明はさらに、高
血糖症の哺乳動物に血糖低下有効量の式(I)の化合物
を投与することより成る高血糖症哺乳動物の血糖を降下
させる方法;および高コレステロール血症の哺乳動物に
血中コレステロール低下量の式(I)の化合物を投与す
ることより成る高コレステロール血症哺乳動物の血中コ
レステロールを低下させる方法を包含する。
【0018】本発明の式(I)の化合物は、通常の化学
的方法を用いて容易に製造される。以下の議論において
は、基R′は次のように定義される:
【化17】 (式中、A、X、Y、ZおよびZ1 は、上に定義した通
りである)。
【0019】点線(----)が結合を表わすときは、Y1
がヒドロキシ基であり、X1 がSである式(I)の化合
物は、一般に2段階順序:
【化18】 によって相当するアルデヒドから製造される。この順序
の第一段階は、エタノールのような反応に不活性な溶媒
中、約40−100℃の範囲内の温度、便宜上は反応の
還流温度でピペラジンまたはピロリジンのような第二ア
ミンの存在においてアルデヒド(A)をチアゾリジン−
4−オン−2−チオン(ローダニン)と縮合させること
によって達成される。
【0020】上記の部分および本明細書の他の部分で使
用するとき、“反応に不活性な溶媒”という表現は、所
望の生成物の収量に悪影響を及ぼすように出発物質、試
薬、中間体または生成物と相互作用しない溶媒を指す。
【0021】点線(----)が結合を表わすときは、X1
がOである式(I)の化合物は一般に、上記アルデヒド
(A)を適当に置換された酢酸と縮合させること、例え
【化19】 によって製造される。
【0022】縮合段階は、便宜上、ジメチルホルムアミ
ドのような反応に不活性な溶媒中でNaHの作用により
アクリル酸誘導体、CH2 =COR−CNまたはCH2
=COR−COY1 (ここでY1 はOH以外のものであ
る)を、一般には温度約25−60℃でナトリウム塩に
不可逆的に変換した後、アルデヒドを加えてさらに、一
般にはこれよりいくらか高い温度、例えば50−100
℃で、反応させることにより実施される。
【0023】もしこの縮合生成物がエステルまたはアミ
ド(D)であるならば、このものは所望ならば好ましく
は水性塩基性条件下で、常法により酸に加水分解するこ
とができる。もし縮合生成物がニトリルであるならば、
これは所望により常法によってエステル、アミドまたは
酸に変えることができる。以下に詳細に例示するのはニ
トリルのカルボキサミドへの変換であり、このカルボキ
サミドから二重結合に関して考えられる()および
)異性体の両方が単離される。
【0024】化合物(C)および(F)は、酸がエステ
ル、アミドおよびイミドに変換される通常の変換法によ
って、Y1 がヒドロキシ基以外の基である化合物にさら
に変換される。その上、このような化合物中の二重結合
は、常法により還元されて、点線(----)が結合を表わ
さない式(I)の化合物を形成することができる。例え
ば、二重結合の還元は、一般には周囲温度ないし80℃
の範囲内の温度で、好ましくは中圧、例えば高価で複雑
な高圧水素化装置を必要としないように約125psi
gまでで、エタノールのような反応に不活性な溶媒中で
Pd/C,Rh/CまたはRh(Rh3P)3Clのよ
うな貴金属触媒上で通常の水素化を行なうことにより達
成される。しかしながら、----が結合を表わさない式
(I)の化合物への現時点での好ましい経路は、以下に
詳細に述べるものである。
【0025】点線(----)が結合を表わさず、X1 がS
である式(I)の化合物は、一般に、2−または3−段
階反応順序:例えば
【化20】 (式中、R、R′およびY′は上に定義した通りであ
り、X2 はI、Cl、BrまたはOSO2CH3のような
求核的に置換し得る基であり、そしてR1は(C1 −C3
)アルキル基のようなエステル形成基である。)によ
って、相当するアミンから製造される。この順序に従っ
て、アミン(G)は最初に常法により銅(II)塩および
アクリロニトリルまたはアクリル酸エステルの存在にお
いてジアゾ化されて(例えばNaNO2 /濃HBrまた
はt−ブチルニトリルで)、ニトリル(H)またはエス
テル(J)を形成する。次にこのものに、通常のニトリ
ルまたはエステルの同時の加水分解をともなうかまたは
ともなわずに基X2 のRS- による常法による求核置換
を行なう。例えば、アルファ−ブロモエステル(J,X
2 =Br)を、水性ジメチルホルムアミドのような水性
溶媒中で、通常は高温、例えば60−100℃の範囲内
で、過剰のメルカプタンまたはチオールカルボン酸のア
ルカリ金属塩(2モル当量より多い)と反応させて、
酸:
【化21】 を形成させる。これに反して、ニトリルまたはエステル
基は、ジメチルホルムアミドのような反応に不活性な無
水溶媒中、一般には例えば約15−45℃の範囲の比較
的低い温度で、K2CO3 のような塩基の存在において
化合物(H)または(J)をメルカプタンまたはチオー
ルカルボン酸と反応させることによってそのまま保持さ
れる。基置換の前または後に、ニトリル基は常法により
所望の基−COY1 に変換される。例えば、Y1 がアル
コキシ基である化合物は、過剰の相当するアルカノール
中でニトリルを乾燥HClと接触させることによって得
られ、反応は通常付加的な溶媒なしで約15−45℃の
範囲内の温度で実施される。 点線が結合を表わさず、
1 がOである式(I)の化合物は一般に、相当するア
ルデヒドから次の反応順序に従って製造される:
【化22】 エノールエステル(M)は、アルデヒド(A)から下記
の特定実施例に例示したような条件を用いるウィティヒ
反応により通常行なわれるように形成される。一つの次
の順序では、エノールエーテルを常法により酸水溶液で
加水分解してアルデヒド(N)を形成させ、これを次に
シアン化トリメチルシリルと反応させてO−トリメチル
シアンヒドリン(P)を形成させる。この後者を常法に
より、無水HClの存在においてアルコールR1 OHと
反応させ、アルファ−ヒドロキシエステル(R)を形成
させる。ROがエステル、例えばアセトキシ基、である
ときヒドロキシエステル(R)は、通常はテトラヒドロ
フランのような反応に不活性な溶媒中、便利には周囲温
度またはその近辺で、少なくとも1当量の第三アミンの
存在において、適当な活性酸、例えば酸塩化物または混
合無水物の作用によって容易にエステルに変えられる。
ROがエーテル、例えばエトキシ基であるとき、ヒドロ
キシエステル(R)は、テトラヒドロフランのような反
応に不活性な溶媒中、完全な無水条件下でNaHと反応
させて不可逆的にナトリウム塩を形成させる。次にこの
後者を、同じ無水条件下で上述の典型的な求核置換条件
においてメシレートエステルまたはハロゲン化物と結合
させてエステル(S)を形成させる。別法として、含水
条件下では(少なくとも1モル当量の水を存在させ
る)、後者の反応により酸(T)が得られる。第二の次
の順序では、エノールエーテル(M) を無水条件下
で、無水強酸(例えばp−トルエンスルホン酸)の存在
においてアルコールR2 OHと反応させて、アセタール
(O)を形成させ、このものをシアン化トリメチルシリ
ルと反応させて、シアンヒドリン誘導体(Q)を生成さ
せる。この後者の化合物中のCN基は常法により、例え
ば水性溶媒中でのNaOHの作用により、酸(T)に変
えられ、あるいは、例えば過剰のアルコールR1 OH中
での乾燥HClの作用により、エステル(S)に変えら
れる。
【0026】本発明の化合物の多くは、別法としてまた
は好ましくは、予備形成された異なる基R、X1 および
1 を有する化合物から製造される。例えば、スルホキ
シド類(X1 =SO)は、好ましくは事実上1モル当量
のペルオキシ酸、便利には−クロロ過安息香酸、の作
用によって相当するスルフィド(X1 =S)から形成さ
れる。スルホン類(X1 =SO2 )もまた、相当するス
ルフィドから得られるが、このときは一般に過剰(少な
くとも2モル当量)の過酸を用いる。これらの酸化は一
般に、テトラヒドロフランのような反応に不活性な溶媒
中で、一般には約0−40℃の範囲の温度で実施され
る。一つの予備形成された式(I)の化合物を別のその
ような化合物に変換するために都合よく実施されるその
他の変換には、酸のエステル化、例えば
【化23】 酸のアミドまたはイミドへの変換、例えば
【化24】 およびエステルのアンモノリシス、例えば
【化25】 がある。種々のこれらの変換を以下に例示する。
【0027】点線(----)が結合を表わさない式(I)
の化合物においては、X1 RおよびCOY1 基をもって
いる炭素原子は非対称であり、このため潜在的に一対の
光学的に活性な異性体に分割可能であることは、有機化
学技術に習熟した人々には容易に理解されるであろう。
このような分割に特に適する基体は、Y1 がOHである
式(I)のカルボン酸であり、例えばこの酸を光学的に
活性なアミンと結合させ、得られる対のジアステレオマ
ー塩を分別結晶により分離して変換するか;または、酸
を光学的に活性なアルコールまたはアミンと反応させ、
得られる対のジアステレオマーエステルまたはアミドを
クロマトグラフィーまたは分別結晶によって分離し、続
いて分離された各異性体を加水分解して所望の光学的に
活性な酸を得ることにより行なう。このような分割を以
下に例示する。
【0028】本発明の化合物の薬学的に受容できる陽イ
オン塩は、酸形を補助溶媒中で適当な塩基、通常は1当
量と反応させることによって容易に製造される。典型的
な塩基は、水酸化ナトリウム、ナトリウムメキトシド、
ナトリウムエトキシド、水素化ナトリウム、カリウムメ
トキシド、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、ベ
ンザチン、コリン、ジエタノールアミン、ピペラジンお
よびトロメタミンである。塩は、濃縮乾燥または非溶媒
の添加によって単離される。多くの場合に、塩は好まし
くは、そこから所望の陽イオン塩が沈殿してくる溶媒
(例えば酢酸エチル)を用いて、酸の溶液を、その陽イ
オンの異なる塩(エチルヘキサン酸ナトリウムまたはカ
リウム、オレイン酸マグネシウム)の溶液と混合するこ
とによって製造するか、またはそうでなければ濃縮およ
び/または非溶媒の添加によって単離することができ
る。
【0029】本発明の化合物の酸付加塩は、塩基形を適
当な酸と反応させることによって容易に製造される。塩
が一塩基酸の塩(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、p−ト
ルエンスルホン酸塩、酢酸塩)、二塩基酸の水素形の塩
(例えば硫酸水素塩、こはく酸塩)または三塩基酸の二
水素形の塩(例えばリン酸二水素塩、クエン酸塩)であ
るとき、少なくとも1モル当量、そして通常はモル過剰
の酸を使用する。しかしながら、硫酸塩、半こはく酸
塩、リン酸水素塩またはリン酸塩のような塩類が望まれ
るときは、適当で厳密な化学当量の酸が一般に使用され
るであろう。遊離塩基および酸は通常、所望の塩が沈殿
してくる補助溶媒中で結合させるかまたはそうでなけれ
ば濃縮および/または非溶媒の添加によって単離するこ
とができる。 アミン類(R′NH2 )およびアルデヒ
ド類(R′CHO)は、商業的に入手可能でないかまた
は先行技術で公知でないときは、以下に例示するような
通常の合成法によって得ることができる。例えば出発物
質のアルデヒドは、一般にWO89/08650、WO
89/8651およびWO89/08652(上で列挙
した)、および米国特許第4,725,610号に記載
されたようにして得ることができ;一方、アミノ化合物
は、最も一般的には、同じ米国特許第4,725,61
0号に記載されたように相当するニトロ化合物の還元に
よって得ることができる。
【0030】本発明の式(I)の化合物は、血糖低下お
よび血中コレステロール低下剤としての臨床的使用に容
易に適合させられる。この前者の臨床使用に必要とされ
る活性は、下記の手順によるob/obまたはdb/d
bマウスにおける血糖低下効果についての試験によって
定義される:生後5ないし8週のC57BL/6J−o
b/obまたはC57BL/KsJ−db/dbマウス
〔メイン州、バー・ハーバー(Bar Harbor) 、ジャクソ
ン・ラボラトリー(Jackson Laboratory) から得た〕
を、標準的動物管理法の下に1かごに5匹づつ収容し
た。1週間の気候順化期間後に、動物を体重測定して、
すべての処置前に25マイクロリットルの血液を眼から
の採血によって集めた。血液試料を直ちに、25mg/ml
のフッ化ナトリウムおよび2%ヘパリンナトリウムを含
有する食塩水で1:5に希釈し、代謝産物の分析用に氷
上に保持した。次に動物に5日間毎日、薬(5−50mg
/kg)、正の対照(50mg/kg)のシグリタゾン;米国
特許第4,467,902号;ソーダ(Sohda)外、Che
m. Pharm. Bull., 第32巻,第4460−4465ペ
ージ,1984)、または賦形剤を投与した。すべての
薬は、025%W/Vメチルセルロースより成る賦形剤
中で投与した。5日目に、再び動物の体重を測定し、血
液代謝産物水準用に採血した(眼から)。新しく集めた
試料を室温で10,000xgで2分間遠心分離した。
上澄液をグルコースについて、例えば20,60および
100mg/dl標準を用いるA−ジェントTM(A−gen
tTM)グルコースUV試薬系*(ヘキソキナーゼ法)を
使用して、ABA200バイクロマティック・アナライ
サーTM(Bichromatic AnalyzerTM)により、分析した。
血漿グルコースをその後、式 血漿グルコース(mg/dl)=試料値×5×167=83
5×試料値 〔ここで5は希釈因子であり、167は血漿ヘマトクリ
ット調整(ヘマトクリットが40%であると仮定する)
である〕によって計算する。TMは、カリフォルニア州、
サウス・パサデナ(So.Pasadena), ミッション・ストリ
ート(Mission Street) 820,91030,アボット
・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)、ディアグノ
スティックス・ディヴィジョン(Diagnastics Divisio
n) の登録商標。
【0031】*は、シュヴァイツェリッシェ・メディツ
ィニッシェ・ヴォーヘンシュリフト(Schweizerische M
edizinische Wochenschrift)、101,860(197
1),リヒテリッヒ(Richterich) およびダウヴァルダ
ー(Dauwalder)の方法の変法。 賦形剤を投与された動
物は、事実上変化しない高血糖症のグルコース水準(例
えば250mg/dl)を保ち、一方正の対照動物は低下し
たグルコース水準(例えば130mg/dl)を有する。試
験化合物は、0%グルコース基準化によって報告され
る。例えば、正の対照と同一であるグルコース水準を1
00%として報告する。
【0032】下に述べるような研究は、式(I)の化合
物が哺乳動物において血清コレステロールの低下をもた
らすことを証明する。
【0033】メイン州バー・ハーバー(Bar Har bor)、
ジャクソン・ラボラトリース(Jac-kson Laboratorie
s) から得た雌のマウス(C57Br/cdJ系統)
を、水および標準実験室飼料に自由に接近させて2−4
週間環境順化させた後、生後8−12週で使用する。こ
れらの動物を無作為に6−7匹づつ3つのグループに分
ける。3つのグループをすべて、075%コレステロー
ル、31%蔗糖、155%でん粉、20%カゼイン、1
7%セルロース、45%コーン油、5%ココやし油、
025%コール酸、4%塩および2%ビタミンを含有す
る飼料上におき、18日間無制限に摂食することを許
し;そして最後の5日間は毎日午前9−11時に経口胃
管栄養法により、対照グループには5mg/kgの賦形剤
(01%メチルセルロース水溶液)を、そして試験グル
ープには研究中の化合物を賦形剤中で01ないし10mg
/kg/日の範囲の用量で、投与する。第4日の投与の
後、動物を、午後5時から始めて一晩絶食させる。次の
朝5回目で最後の化合物投与分を試験グループに投与
し、3時間後に動物を断頭によって犠牲にする。体幹か
らの血液を集め、放置して凝固させ、HDLコレステロ
ール、LDLおよびVLDLコレステロール、および総
コレステロールについてアボット(Abbott) VP自動分
析器を用いて血清を酵素的に評価分析する。LDL+V
LDLコレステロール水準、総コレステロール水準また
はLDL+VLDL/HDLの比に基づいて判定すると
いずれにしても、本発明の化合物は一般に、コレステロ
ール水準を低下させるのに好ましい結果を示す。
【0034】式(I)の本化合物は、ヒトを含む哺乳動
物に、経口または非経口経路のどちらかによって臨床的
に投与される。経口経路による投与は、より便利であ
り、起こり得る注射の痛みおよび刺激を避けるので好ま
しい。しかしながら、病気またはその他の異常によるよ
うに、患者が薬剤を嚥下することができないかまたは経
口投与後の吸収が害される状況では、薬を非経口的に投
与することが必須である。どちらの経路によっても、用
量は、1日に約010ないし約50mg/kg患者の体重、
好ましくは1日に約010ないし約10mg/kg体重の範
囲内であってこれを1回に、あるいは分割用量として、
投与する。しかしながら治療をうけている個々の患者に
対する最適用量は、治療責任者によって決定され、一般
に最初は比較的少用量が投与され、その後増量を行なっ
て最も適切な用量を決定する。この量は、使用される特
定化合物により、そして治療をうけている患者によって
変化するであろう。
【0035】本化合物は、薬学的に受容できるキャリヤ
ーまたは希釈剤と組み合わせて、本化合物またはその薬
学的に受容できる酸塩を含有する薬剤製剤中に使用する
ことができる。適当な薬学的に受容できるキャリヤーに
は、不活性固体賦形薬または希釈剤および無菌水溶液ま
たは有機溶液がある。本活性化合物は、このような薬剤
組成物中に、上述した範囲内の所望の投与量を与えるの
に十分な量で存在するであろう。従って、経口投与用に
は、本化合物は、適当な固体または液体キャリヤーある
いは希釈剤と組み合わせて、カプセル剤、錠剤、散剤、
シロップ剤、溶液、懸濁液およびこれに類するものを形
成させることができる。薬剤組成物は、所望ならば香味
料、甘味料、賦形剤およびこれに類するもののような付
加成分を含有してもよい。非経口投与用には、本化合物
は、無菌水性または有機媒質と結合させて注射溶液また
は懸濁液を形成させることができる。例えば、水溶性の
本化合物の薬学的に受容できる酸付加塩の水溶液と同様
に、ごま油または落花生油、水性プロピレン−グリコー
ルおよびこれに類するもの中の溶液を使用することがで
きる。このようにして製造した注射用溶液は、次に、静
脈内、腹腔内、皮下、または筋肉内に投与することがで
きるが、ヒトでは筋肉内投与が好ましい。
【0036】本発明は、以下の実施例によって具体的に
説明される。しかしながら、本発明は、これらの実施例
の特定の細部に限定されないことは理解されるべきであ
る。本明細書中で用いる命名法は、1979年ニューヨ
ーク、パーガモン・プレス(Pergammon Press)、リゴー
ディ(Rigaudy)およびクレスニイ(Klesney)、IUPA
C・ノーメンクラチュア・オブ・オーガニック・ケミス
トリィ(IUPACNomenclature of Organic Chemistr
y)、1979年版に基づいている。
【0037】
【実施例】参 考 例 1 3−〔4−(2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)フェニル〕−2−(メチルチオ)プロパン
0℃に冷却した、アセトン(50ml)およびメタノール
(50ml)中の4−〔2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ〕アニリン(米国特許第
4,725,610号)(37g,126ミリモル)の
溶液に、48%臭化水素酸(62ml、54ミリモル)を
加え、5分後に、水(5ml)中の亜硝酸ナトリウム(1
0g、15ミリモル)の溶液を、温度を5℃より低く保
ちながら滴加した。15分後にアクリル酸エチル(86
ml、79ミリモル)を滴加し、混合物を38℃まであた
ため、酸化第一銅(042g,29ミリモル)を加え
た。この溶液を40℃で1時間かくはんした後、濃縮
し、アンモニア水で希釈し、そして酢酸エチル(3×3
0ml)で抽出した。合わせた抽出物を水(2×)、ブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し
た。生成物のアルファ−ブロモ−4−〔2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ〕−ベ
ンゼンプロパン酸エチルを、フラッシュクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル、4:1)により黄色油と
して単離した(117g)。
【0038】ジメチルホルムアミド(05ml)中のアル
ファ−ブロモ−4−〔2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ〕ベンゼンプロパン酸エ
チル(020g,044ミリモル)の溶液に、水(03
ml)中のナトリウムチオメトキシド(010g,14ミ
リモル)の溶液を加えた。こうして得られた溶液を、8
0℃で16時間かくはんした。水を加え、混合物を2N
塩酸で酸性化し、酢酸エチル(2×)で抽出した。合わ
せた抽出物を水(5×)およびブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して、黄色油を得た。
生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル,2:1)によって精製して、黄色ガムとし
て得た(60mg)。
【0039】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ 2.19(s, 3H)、2.36(s, 3H)、2.88(dd, J=6H
z, 14Hz, 1H) 、2.96(t, J=7Hz, 2H)、3.16(dd, J=9Hz,
14Hz,1H)、3.41(dd, J=6Hz, 9Hz, 1H)、4.13(t, J=7H
z, 2H)、6.78(d, J=8Hz, 2H)、7.11(d, J=8Hz, 2H)、7.
39-7.41(m, 3H)、7.92-7.96(m, 2H)。
【0040】参 考 例 2 3−〔4−(2−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)エトキシ)フェニル〕−2−(アセチルチ
オ)プロパン酸エチル ジメチルホルムアミド(2ml)中のアルファ−ブロモ−
4−〔2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)エトキシ〕ベンゼンプロパン酸エチル(018
g、038ミリモル)およびチオール酢酸(75μl,
105ミリモル)の溶液に、炭酸カリウム(015g、
105ミリモル)を加えた。室温で一晩かくはんした
後、混合物を水中に注ぎ、1N塩酸で酸性化した後、酢
酸エチル(3×)で抽出した。合わせた抽出物を、水
(5×)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上
で乾燥させ、濃縮して黄色油を得た.(011g)。
【0041】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ1.18(t, J=7Hz, 3H)、2.31(s, 3H) 、2.37
(s, 3H) 、2.91-2.99(m, 1H)、2.97(t, J=7Hz, 2H)、3.
13(dd,J=8Hz, 14Hz, 1H)、4.10(q, J=7Hz, 2H)、4.21
(t, J=7Hz, 2H)、4.36(dd, J=7Hz, 8Hz, 1H)、6.80(d,
J=8Hz, 2H)、7.09(d, J=8Hz, 2H)、7.38-7.42(m, 3H)、
7.94-7.98(m, 2H).実 施 例 1 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)−ベンゾフラン−5−イル〕−2−
(プロピルチオ)プロパン酸エステル A.アルファ−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)−5−ニトロ−2−ヘンゾフランメタノール ジメチルホルムアミド(250ml)中の4−ブロモアセ
チル−5−メチル−2−フェニル−オキサゾール〔タケ
ダ(Takeda) 米国特許第4,725,610号)(53
g,019モル)、5−ニトロサリチルアルデヒド(3
2g,019モル)およびジイソプロピルエチル−アミ
ン(66ml、038モル)の溶液を、3時間91−94
℃に加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチル(300m
l)で希釈して、固体を集めた。この固体をクロロホル
ム(2×100ml)で洗浄し、乾燥させた(56g,融
点233−234℃)。次にこれをテトラヒドロフラン
(600ml)およびメタノール(300ml)中に入れ、
スラリーを0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム
(91g、024モル)を数部に分けて1時間かけて加
え、濁った溶液を0℃で2時間かくはんした。この溶液
の大部分を真空除去し、水(700ml)を加えた。混合
物を6N塩酸で酸性化して、30分間かくはんした。黄
褐色の固体を集めて、水で洗浄し、乾燥させた(57
g,融点166−167℃)。
【0042】B.5−アミノ−2−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)−メチルベンゾフラン アルファ−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)−5−ニトロ−2−ベンゾフラン−メタノール
(57g,016モル)を、0℃に冷却しながら、トリ
フルオロ酢酸(350ml)に溶解させた。トリエチルシ
ラン(64ml,040モル)を加えた。この溶液を0℃
で15時間、そして室温で一晩、かくはんした。溶液を
濃縮してほぼ乾燥させ、残留物を酢酸エチル(750m
l)中に溶解させた。この溶液を水で洗浄した。洗浄中
に形成された沈殿を集めた。有機溶液を、飽和重炭酸ナ
トリウムで洗浄するとこの間にさらに沈殿が形成された
のでこれを集めた。濾液の酢酸エチル相を再度飽和重炭
酸ナトリウムで洗浄し、次にブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥させ濃縮した。残留物をイソプロピル
エーテルで研和して、固体を得た。上で得た固体を合わ
せて(51g,015モル)酸化白金(3g)および酢
酸エチル(15l)とともにパール(Parr) びんに入
れ、40psiで125時間水素化した。触媒を、セラ
イト(Celite) を通して濾過し、濾過パッドを余分の酢
酸エチルで洗浄した後、溶媒を真空除去して黄色残留物
を得た。これをイソプロピルエーテル(200ml)で研
和した。淡黄色固体を集めた(371g,融点1615
−1625℃)。
【0043】C.アルファ−クロロ−2−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル−5−ベン
ゾフランプロパンニトリル アセトニトリル(16ml)中のアクリロニトリル(11
2ml,017モル)および亜硝酸tert−ブチル(214
ml,018ミリモル)の溶液に、塩化第二銅(194
g,014モル)を加え、5−アミノ−2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−メチルベンゾ
フラン(37g,012モル)を40分かけて数回に分
けて加えた。混合物を30分間かくはんした後、20%
塩酸(500ml)中に注ぎ、この溶液を酢酸エチル(2
×700ml)で抽出した。合わせた抽出物を、20%塩
酸(2×250ml)、およびブライン(350ml)、で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粘稠
なガム状物を沸騰ヘキサン(4×450ml)で抽出し
て、合わせた液相をデカントし、沸騰させて約1100
mlとして、冷却した。固体を集めた(69g)、母液を
濃縮し、残留物をフラッシュ−クロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル、4:1)によって精製して、黄色
固体を得た。これを熱ヘキサンから得た物質と合わせ
て、16gの標題化合物を黄色棒状固体として得た。
【0044】D.3−〔2−((5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−
イル〕−2−(プロピルチオ)プロパン酸エチル 塩化水素を、0℃で30分間、95%エタノール(60
0ml)中の2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリル)メチル−アルファ−クロロ−5−ベンゾフラ
ンプロパンニトリル(163g、43ミリモル)のスラ
リー中に加えて泡立たせ、その後、混合物を室温で3日
間かくはんした。溶媒を真空除去し、残留物を飽和重炭
酸ナトリウム(350ml)および酢酸エチル(500m
l)の間に分配させた。水性層を酢酸エチル(250m
l)で抽出し、有機相を合わせてブラインで洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。油状残留物を沸
騰ヘキサン(2×400ml)で抽出し、この溶液を沸騰
させて400mlとして、冷却した。沈でんした固体を集
めた。濾液を沸騰させて250mlとし、一晩放冷し、固
体を集めた。この2つの固体を合わせた(115g,融
点113−115℃)。
【0045】ジメチルホルムアミド(100ml)中のこ
の固体(5g、12ミリモル)の溶液に、プロピルメル
カプタン(30gml,33ミリモル)、続いて炭酸カリ
ウム(46g,33ミリモル)を加えた。スラリーを室
温で一晩かくはんしてから、水(400ml)中に注ぎ、
6N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(2×300ml)で抽
出した。合わせた抽出物を、水(3×200ml)および
ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮
すると、黄色油が残留した(43g)。
【0046】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ0.93(t, J=7.5Hz, 3H)、1.15(t, J=7.0Hz, 3
H)、1.56(m, 2H) 、2.32(s, 3H) 、2.57(m, 2H) 、2.99
(dd, J=6.4Hz, 13.9Hz, 1H)、3.22(dd, J=9.4Hz, 13.6H
z, 1H) 、3.48(dd, J=6.4Hz, 9.1Hz, 1H)、3.99(s, 2H)
、4.08(m, 2H) 、6.40(d, J=1.1Hz, 1H)、7.03(dd, J=
1.6Hz, 8.6Hz, 1H)、7.29(s, 1H) 、7.29(d, J=7.8Hz,
1H)、7.37-7.42(m, 3H)、7.96-7.99(m, 2H)。
【0047】相当するメルカプタン類を用いて、同じ手
順によって次の化合物を製造した: 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(フ
ェニルメチルチオ)プロパン酸エチル(油)1 H NMR(CDCl3 ,300MHz)デルタ1.20
(t, J=7Hz, 3H)、2.32(s, 3H) 、2.92(dd, J=6Hz, 14H
z, 1H) 、3.20(dd, J=9Hz, 14Hz, 1H) 、3.45(dd,J=6H
z, 9Hz, 1H)、3.75(d, J=13Hz, 1H) 、3.80(d, J=13Hz,
1H) 、4.0 (s, 2H) 、4.05(m, 2H) 、6.38(s, 1H) 、
6.90(dd, J=2Hz, 8Hz)、7.10-7.30 (m, 7H)、7.35-7.45
(m, 3H)、7.92-8.00(m, 2H)。
【0048】2−エチルチオ−3−〔2−((5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル)−ベン
ゾフラン−5−イル〕プロパン酸エチル(油)1 H NMR(CDCl3 ,300MHz)デルタ1.15
(t, J=7.4Hz, 3H)、1.20(t, J=7.7Hz, 3H)、2.32(s, 3
H) 、2.61(dq, J=1.4Hz, 7.8Hz, 2H)、3.07(dd, J=6.3H
z, 13.8Hz, 1H) 、3.23(dd, J=9.6Hz, 13.9Hz, 1H) 、
3.50(dd, J=6.3Hz,9.1Hz, 1H)、3.99(s, 2H) 、4.08(m,
2H) 、6.40(s, 1H) 、7.03(dd, J=1.65Hz,8.6Hz, 1
H)、7.29(s, 1H) 、7.29(d, J=8.3Hz, 1H)、7.37-7.42
(m, 3H)、7.42-7.99(m, 2H) 。
【0049】3−〔2−((5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イ
ル〕−2−(フェニルチオ)プロパン酸エチル(油)1 H NMR(CDCl3 ,300MHz)デルタ1.04
(t, J=7Hz, 3H)、2.32(s, 3H) 、3.08(dd, J=6Hz, 14H
z, 1H) 、3.22(dd, J=9Hz, 14Hz, 1H) 、3.88(dd,J=6H
z, 9Hz, 1H)、3.95(m, 2H) 、4.00(s, 3H) 、6.38(s, 1
H) 、7.00(d,J=8Hz, 1H) 、7.21-7.30(m, 6H)、7.35-7.
45(m, 4H)、7.92-7.99(m, 2H)。
【0050】3−〔2−((5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イ
ル〕−2−(オクチルチオ)プロパン酸エチル(油)1 H NMR(CDCl3 ,300NHz)デルタ0.85
(t, J=6.5Hz, 3H)、1.18(t, J=7.0Hz, 3H)、1.22-1.35
(m, 10H) 、1.47-1.58(m, 2H)、2.33(s, 3H) 、2.58(m,
2H) 、2.99(dd, J=6.3Hz, 13.8Hz, 1H) 、3.22(dd, J=
9.2Hz, 13.8Hz, 1H) 、3.48(dd, J=6.3Hz, 9.2Hz, 1
H)、3.99(s, 2H) 、4.08(m, 2H) 、6.40(s, 1H) 、7.03
(dd, J=1.8Hz, 8.5Hz, 1H)、7.28(s, 1H) 、7.29(d, J=
7.9Hz, 1H)、7.37-7.42(m, 3H)、7.95-7.99(m, 2H)。
【0051】実 施 例 2 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル−2−(プロ
ピルチオ)プロパン酸 メタノール(100ml)中の実施例1の標題生成物(3
8g、82ミリモル)の溶液に、1N水酸化ナトリウム
(100ml)を加えた。この混合物を2時間加熱して還
流させ、冷却して、氷(300ml)上に注ぎ、6N塩酸
で酸性化した後、酢酸エチル(500ml)で抽出し、こ
の間に多少の沈殿固体を集めた。水性相を再び酢酸エチ
ル(200ml)で抽出し、合わせた抽出物を水(300
ml)およびブライン(300ml)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させ、濃縮すると、黄橙色の固体が残留し
た。これらの固体を合わせて、酢酸エチル(150ml)
から再結晶させて、標題化合物をオフ−ホワイトの固体
として得た(25g、融点169−170℃)。
【0052】同じ経路により相当するエチルエステルか
ら下記の化合物を製造した: 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−プロ
パン酸(融点153−154℃) 2−エチルチオ−3−〔2−((5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)メチル)−ベンゾフラン−5
−イル〕プロパン酸(融点144−145℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(フ
ェニルチオ)プロパン酸(融点160−161℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(オ
クチルチオ)プロパン酸(融点94−96℃)。
【0053】実 施 例 3 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ヘンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルチオ)プロパン酸 5−アミノ−2−〔(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メチル〕ベンゾフランを、参考例1の手
順に従って標題化合物に変えた。融点178−179
℃。
【0054】3−〔2−〔5−メチル−2−(3−メチ
ルフェニル)−4−オキサゾリル〕メチル〕ベンゾフラ
ン−5−イル〕−2−(メチルチオ)プロパン酸を、相
当すると出発物質を用いて同じ手順によって製造した。
融点125−127℃。
【0055】実 施 例 4 2−(アセチルチオ)−3−〔2−((5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メチル)−ベンゾフラ
ン−5−イル〕プロパン酸エチル、参考例2の手順に従
ってアルファ−ブロモ−2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフラン−プ
ロパン酸エチルから製造し、油として得た。
【0056】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ1.10(t, J=7Hz, 3H)、2.29(s, 3H) 、2.34
(s, 3H) 、3.04(dd, J=7Hz, 14Hz, 1H) 、3.25(dd, J=8
Hz, 14Hz,1H) 、3.99(s, 2H) 、4.07(q, J=7Hz, 2H)、
4.38(dd, J=7Hz, 8Hz, 1H)、6.40(s, 1H) 、7.03(dd, J
=2Hz, 8Hz, 1H)、7.28(s, 1H) 、7.36-7.42(m, 3H)、7.
94-7.98(m, 2H)。
【0057】2−(アセチルチオ)−3−〔2−〔(5
−メチル−2−(3−メチルフェニル)−4−オキサゾ
リル)メチル〕−ベンゾフラン−5−イル〕−プロパン
酸エチルを同じ手順に従って製造して、油として得た。
【0058】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ1.10(t, J=7Hz, 3H)、2.30(s, 3H) 、2.35
(s, 3H) 、2.40(s, 3H) 、3.05(dd, J=7Hz, 14Hz, 1H)
、3.27(dd,J=8Hz, 14Hz, 1H) 、4.00(s, 2H) 、4.07
(q, J=7Hz, 2H)、4.39(dd, J=7Hz, 8Hz, 1H)、6.40(s,
1H) 、7.04(dd, J=2Hz, 8Hz, 1H)、7.18(d, J=8Hz, 1
H)、7.26-7.30(m, 3H)、7.75(d, J=8Hz, 1H)、7.81(s,
1H) 。
【0059】実 施 例 5 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(プ
ロピルスルフィニル)プロパン酸エチル テトラヒドロフラン(75ml)中の実施例1の標題生成
物(039g,085ミリモル)の溶液に、0℃で80
−クロロペルオキシ安息香酸(018g、085ミ
リモル)を加えた。10分後に、エチルビニルエーテル
(05ml)を加え、溶液を酢酸エチルで希釈し、水(3
×)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾
燥させ、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル,2:1)にかけて期待された生成
物を油として得た(035g)。
【0060】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ1.05(t, J=7Hz, 3/2H)、1.09(t, J=7Hz, 3/2
H)、1.12(t, J=7Hz, 3/2H)、1.19(t, J=7.1Hz, 3/2H)、
1.73-1.94(m, 2H)、2.34(s, 3H) 、2.56-2.88(m, 2H)、
3.27-3.46(m, 2H)、3.71-3.78(m,1H)、4.01(s, 2H) 、
4.05-4.26(m, 2H)、6.41(d, J=0.7Hz, 1/2H)、6.42(d,
J=1.0Hz, 1/2H)、7.04(dd, J=1.7Hz, 6.9Hz, 1/2H)、7.
07(dd, J=1.8Hz, 6.7Hz, 1/2H)、7.30-7.33(m, 2H)、7.
36-7.43(m, 3H)、7.92-8.03(m, 2H)。
【0061】実 施 例 6 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルスルホニル)プロピオン酸 テトラヒドロフラン(75ml)中の実施例2の標題生成
物(030g,074ミリモル)の溶液に、0℃で80
−クロロペルオキシ安息香酸(016g、074ミ
リモル)を加えた。10分後に、エチルビニルエーテル
(05ml)を加えて、溶液を酢酸エチルで希釈し、水
(3×)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上
で乾燥させ、濃縮した。生成物をフラッシュクロマトグ
ラフィ−(ヘキサン/酢酸エチル,1:1)によって黄
色固体として単離した(011g,融点220−203
℃)。
【0062】実 施 例 7 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(プ
ロピルスルフィニル)プロパン酸 メタノール(5ml)および1N水酸化ナトリウム(5m
l)中の実施例5の標題生成物(020g、042ミリ
モル)の溶液を、室温で48時間かくはんした。これを
次に、水中に注ぎ、濃塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3
×)で押出した。合わせた抽出物を、水およびブライン
で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して油
を得た。この生成物を、フラッシュ−クロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/ヘキサン、10:1)によって精製
し、油状固体として得た(43mg)。
【0063】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z,62℃)デルタ0.88(t, J=7Hz, 3/2H)、0.97(t, J=
7Hz, 3/2H)、1.60(m, 1H) 、1.75(m, 1H) 、2.34(s, 3/
2H) 、2.36(s, 3/2H) 、2.55-2.70(m, 1H)、2.80(m, 1/
2H) 、2.91(m, 1/2H) 、3.05(m,1/2H) 、3.35(m, 1H)
、3.42-3.51(m, 1.5H)、3.97(s, 2/2H) 、3.99(s, 2/2
H)、6.34(s, 1/2H) 、6.38(s, 1/2H) 、7.06(d, J=7Hz,
1H)、7.20-7.27 (m, 1H)、7.31-7.37(m, 4H)、7.92-7.
95(m, 2H)。
【0064】実 施 例 8 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル)−2−(メ
チルチオ)−N−(フェニルスルホニル)プロパンアミ
実施例3の標題生成物(015g,037ミリモル)お
よび塩化チオニル(010ml、14ミリモル)の混合物
を、20分間蒸気浴上で加熱した。混合物を冷却し、ベ
ンゼンで希釈し、濃縮した。テトラヒドロフラン(5m
l)中のベンゼンスルホンアミド(012g、074ミ
リモル)および60%水素化ナトリウム(32mg,08
1ミリモル)の混合物を30分間還流温度に加熱し、0
℃に冷却し、そしてテトラヒドロフラン(5ml)中のこ
の酸塩化物の溶液で処理した。混合物を3時間還流温度
に加熱し、一晩室温においた。次にこれを酢酸エチルで
希釈し、1N塩酸、水(2×)およびブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物
を、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中
の3%メタノール)によって精製して、油として得た。
【0065】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ1.90(s, 3H) 、2.36(s, 3H)、2.92(dd, J=8H
z, 14Hz, 1H) 、3.14(dd, J=8Hz, 14Hz, 1H) 、3.38(t,
J=8Hz,1H) 、3.99(s, 3H) 、6.33(s, 1H) 、6.80(dd,
J=2Hz, 8Hz, 1H)、7.09(d, J=2Hz, 1H) 、7.17(dd, J=2
Hz, 8Hz, 1H)、7.38-7.60(m, 6H) 、7.94-7.98(m, 4
H)、9.00(br s, 1H)。
【0066】同じ方法によって、次の化合物を製造し
た: 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルチオ)−N−(フェニルカルボニル)プロパンアミ
ド(融点62℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルチオ)−N−(4−クロロフェニルスルホニル)プ
ロパンアミド(融点94−95℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルチオ)−N−(4−フルオロフェニルスルホニル)
プロパンアミド(融点60−62℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルチオ)−N−(メタンスルホニル)プロパンアミド
(融点63−64℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルチオ)−N−〔(E)−2−フェニルエテニルスル
ホニル〕プロパンアミド(油)。
【0067】1H NMR(CDCl3 ,300MH
z)デルタ2.05(s, 3H) 、2.34(s, 3H)、3.02(dd, J=8H
z, 14Hz, 1H) 、3.25(dd, J=8Hz, 14Hz, 1H) 、3.48(t,
J=8Hz,1H) 、3.98(s, 2H) 、6.30(s, 1H) 、6.95(d, J
=14Hz, 1H) 、6.96(dd, J=2Hz,8Hz, 1H)、7.22(d, J=2H
z, 1H)、7.35-7.48(m, 9H)、7.69(d, J=14Hz, 1H) 、7.
95-8.0(m, 2H) 、9.20(br s, 1H)。
【0068】3−〔2−((5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イ
ル〕−2−(メチルチオ)−N−(2−ナフチルスルホ
ニル)プロパンアミド(融点163−166℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(メ
チルチオ)−N−(N,N−ジエチルアミノスルホニ
ル)プロパンアミド(油)1 H NMR(CDCl3 ,300MHz)デルタ 1.12
(t, J=7Hz, 6H) 、2.08(s, 3H) 、2.36(s, 3H) 、2.96
(dd, J=8Hz, 14Hz, 1H) 、3.30(q, J=7Hz, 4H)、3.40
(t, J=8Hz, 1H)、4.00(s, 2H) 、6.41(s, 1H) 、7.01(d
d, J=2Hz, 8Hz, 1H)、7.26(dd, J=2Hz, 1H) 、7.30(d,
J=8Hz, 1H)、7.38-7.42(m, 3H)、7.92-7.96(m,2H) 、8.
72(s, 1H) 。
【0069】実 施 例 9 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(プ
ロピルチオ)プロパン酸の光学分割 ベンゼン(35ml)中の実施例2の標題生成物(16
g,38ミリモル)のスラリーに、塩化オキサリル(1
8ml,21ミリモル)を加えた。気体が放出され、スラ
リーは10分以内に透明な黄色溶液に変わった。2時間
後に、溶媒を除去し、残留物をジオキサン(25ml)に
溶解させて、ジオキサン(10ml)中の(S)−(+)
−2−フェニルグリシノール(052g,38ミリモ
ル)およびトリエチルアミン(053ml)の溶液に滴加
した。2時間後に、溶媒を除去し、残留物に水を加え、
混合物を6N塩酸で酸性化した。固体を集めて乾燥さ
せ、酢酸エチル/ヘキサンから、再結晶させ、次に酢酸
エチルから再結晶させると、極性の小さい方の異性体
(シリカ薄層クロマトグラフィー上、ヘキサン/酢酸エ
チル,1:2)が淡黄色固体として得られた(041
g)。合わせた母液を濃縮し、生成物をフラッシュ−ク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル,1:1)に
よって分離した。それ以上の極性の小さい方の異性体
が、極性の大きい方の異性体(039g)と同様にこの
ようにして得られた(014g)。
【0070】極性の小さいアミド(054g,097ミ
リモル)およびp−トルエンスルホン酸(28g,15
ミリモル)を水(20ml)およびイソプロパノール(2
0ml)中に入れ、3日間加熱して還流させた。この溶液
を冷却し、水(75ml)で希釈し、酢酸エチル(2×7
5ml)で抽出した。合わせた抽出物を、水(2×75m
l)およびブライン(75ml)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させ、濃縮した。生成物をフラッシュクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/酢酸、16:
4:1)によって精製した後、酢酸エチル(15ml)/
ヘキサン(5ml)から再結晶させた。母液を濃縮して、
白色固体(83mg、〔アルファ〕D =+88°,c=1
08、CDCl3 )を得た。この物質は続いて、中性条
件(EEDQ)下でアミドに戻す変換によって光学的に
純度が95%より高いことが見出され、そのNMRスペ
クトルはラセミ物質のそれと同一であった。
【0071】同様にして、極性の大きいアミド(039
g、071ミリモル)を左旋性酸に変えた(81mg,
〔アルファ〕D =−94°、c=106,CDCl
3 )。
【0072】実 施 例 10 2−メトキシ−3−〔2−((5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)−メチル)ベンゾフラン−5−
イル〕プロパン酸 A.4−ベンゾイルアミノ−1−ヘキシン−5−オン 無水酢酸(150ml)を、ピリジン(200ml)中の2
−ベンゾイルアミノ−4−ペンチン酸(J. Org. Chem.
1983,48,3318)(73g,034モル)の
溶液に加えて、この溶液を1時間90℃に加熱した後、
放冷して60℃として、水(150ml)を加えた。混合
物を20分間85−90℃に加熱した後、冷却し、水
(300ml)で希釈し、クロロホルム(2×400ml)
で抽出した。合わせた抽出物を、水、1N塩酸(3×5
00ml)、重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、
硫酸マグネシウム上で乾燥させた。クロロホルム溶液を
木炭で脱色し、濾過して濃縮した。残留物を塩化ブチル
から再結晶させて、淡褐色固体を得た(51g,融点1
01−103℃)。
【0073】B.5−メチル−2−フェニル−4−(2
−プロピニル)オキサゾール 無水トリフルオロ酢酸(100ml)およびトリフルオロ
酢酸(200ml)中の4−ベンゾイルアミノ−1−ヘキ
シン−5−オン(30g,014モル)の溶液を、6時
間35−40℃に加熱した。この溶液を濃縮し、残留物
を酢酸エチル(400ml)に溶解させた。この溶液に、
飽和重炭酸ナトリウム溶液(400ml)を加え、続いて
水の層が中性になるまで固体の重炭酸ナトリウムを加え
た。各層を分離して、有機層をブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して、褐色の油(28
g)を得た。これをそのまま使用した。
【0074】C.2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフランカルボキシ
アルデヒド ピリジン(150ml)中の酸化第一銅(12g,84ミ
リモル)のスラリーにピリジン(150ml)中の5−メ
チル−2−フェニル−4−(2−プロピニル)オキサゾ
ールの溶液、続いてピリジン(100ml)中の4−ヒド
ロキシ−3−ヨードベンズ−アルデヒド(35g,01
4モル)の溶液、を加えた。次に塩化ビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(II)(050g,07ミリ
モル)を固体として加え、混合物を一晩加熱して還流さ
せた。混合物を冷却して、濃縮した。残留物を酢酸エチ
ル(250ml+3×50ml)に溶解させた。酢酸エチル
溶液を濃縮して、残留物を熱シクロヘキサンで抽出し
た。この熱溶液を濾過し、冷却して、固体を集めた(2
9g)。
【0075】D.5−(2−メトキシエテニル)−2−
〔(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−
メチル〕ベンゾフラン テトラヒドロフラン(500ml)中の塩化メトキシメチ
ルホスホニウム(34g,010モル)およびジイソプ
ロピルアミン(99ml,75ミリモル)のスラリーに−
10℃で、ヘキサン中の25M−ブチルリチウム溶液
(30ml,75ミリモル)を加えた。1時間後に10℃
で、テトラヒドロフラン(200ml)中の2−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル−5−
ベンゾフランカルボキシアルデヒド(16g,50ミリ
モル)の溶液を加えた。混合物を2時間放置して室温ま
であたためた後、水(600ml)中に注ぎ、エーテル
(3×)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物
をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル,4:1)によって固体として単離した(14g)。
【0076】E.5−(2,2−ジメトキシエチル)−
2−〔(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)−メチル〕ベンゾフラン メタノール(30ml)中の5−(2−メトキシエテニ
ル)−2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メチルベンゾフラン(069g,20ミリモル)
およびp−トルエンスルホン酸−水和物(40mg,02
1ミリモル)の溶液を、一晩加熱して還流させた。溶媒
を除去し、残留物を酢酸エチルに溶解させ溶液を5%重
炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濃縮して、油を得た。この油は放置
するとゆっくり凝固した(075g)。
【0077】F.2−メトキシ−3−〔2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル)−ベン
ゾフラン−5−イル〕プロパンニトリル ジクロロメタン(15ml)中の5−(2,2−ジメトキ
シエチル)−2−〔(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリル)メチル〕ベンゾフラン(075g,20ミ
リモル)の溶液に、シアン化トリメチルシリル(080
ml,60ミリモル)および三弗化ホウ素エーテラート
(50μl,05ミリモル)を加えた。1時間後に、こ
の溶液をジクロロメタンで希釈し、5%重炭酸ナトリウ
ム、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で
乾燥させ、濃縮した。生成物を、フラッシュ−クロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル,2:1)によって
精製し、固体として単離した(064g,融点107−
109℃) G.2−メトキシ−3−〔2−((5−メチル−フェニ
ル−4−オキサゾリル)−メチル)ベンゾフラン−5−
イル〕プロパン酸 2−メトキシ−3−〔2−((5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イ
ル〕プロパンニトリル(064g,17ミリモル)、エ
タノール(30ml)および6N水酸化ナトリウム(10
ml)の混合物を、3時間加熱して還流させた。水(30
ml)を加えて、溶液を濃塩酸(6ml)で酸性化した後、
酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機層をブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し
た。生成物を、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させ
て、白色固体として得た(047g,融点159−16
05℃)。
【0078】相当するアルコールを用いて、下記の化合
物を同じ手順によって製造した: 2−エトキシ−3−〔2−((5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)メチル)−ベンゾフラン−5−
イル〕プロパン酸(融点164−1655℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)−ベンゾフラン−5−イル〕−2−プ
ロポキシプロパン酸(融点1395−1405℃) 3−〔2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リル)メチル)−ベンゾフラン−5−イル〕−2−(2
−プロペニルオキシ)プロパン酸(融点154−155
5℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(フ
ェニルメトキシ)プロパン酸(融点123−126℃) 2−(3−ヒドロキシプロポキシ)−3−〔2−((5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−メチ
ル)ベンゾフラン−5−イル〕プロパン酸(融点125
−127℃) 3−〔2−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)メチル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−(2
−プロピニルオキシ)プロパン酸(融点148−150
℃) (2H)−3,4−ジヒドロ−2−〔(4−(フェニル
メトキシ)フェニル)メチル〕−6−ベンゾピランカル
ボキシアルデヒド(米国特許第4,798,835号)
から、(2H)−3,4−ジヒドロ−アルファ−エトキ
シ−2−(4−(フェニルメトキシ)フェニルメチル〕
−6−ベンゾピランプロパン酸ナトリウムを、同じ順序
により製造した。融点61−64℃。
【0079】実 施 例 11 2−メトキシ−3−〔2−((5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)−メチル)ベンゾフラン−5−
イル〕プロパンアミド エタノール(20ml)中の実施例10、段階下の中間体
(024g,064ミリモル)の溶液を、塩化水素で飽
和させ、室温で3日間かくはんした。溶媒を除去し、水
を加え、続いて飽和重炭酸ナトリウムを加えてpHを中
性にした。この混合物を、酢酸エチル(2×)で抽出
し、合わせた抽出物をブラインで洗浄し、一晩硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させた。生成物を、フラッシュ−クロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、1:1)によ
って白色固体として単離した(58mg,融点164−1
67℃)。
【0080】同じ方法によって2−エトキシ−3−〔2
−((5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
−メチルベンゾフラン−5−イル〕プロパンアミドを得
た。融点165−168℃。
【0081】実 施 例 12 (E)および(Z)−3−〔2−((5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)−メチル)ベンゾフラン
−5−イル〕−2−メトキシ−2−プロペンアミド A.(E)および(Z)−3−〔2−((5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル)ベンゾフラ
ン−5−イル〕−2−メトキシ−2−プロペンニトリル ジメチルホルムアミド(15ml)中の60%水素化ナト
リウム(88mg,22ミリモル)のスラリーに、45℃
でメトキシアセトニトリル(021g,30ミリモル)
を加えた。この溶液を放冷し、30分後にこれを温かい
(50℃)ジメチルホルムアミド(10ml)中の2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチ
ル−5−ベンゾフランカルボキシアルデヒド(実施例1
0)(063g,20ミリモル)の溶液にゆっくり加え
た。混合物を、1時間75−80℃に加熱した後、冷却
し、水/酢酸エチル混合物中に注いだ。各層を分離し、
水性層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を、水
(3×)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃
縮した。フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル,25:1)によって、生成物の2つの幾何
異性体を、極性の小さい異性体(Zとして指定される)
は固体(010g)として、そして極性の大きい異性体
(E)を油(015g)として、得た。
【0082】B.(Z)−3−〔2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフ
ラニル〕−2−メトキシ−2−プロペンアミド メタノール(10ml)および水酸化ナトリウム(2ml)
中の(Z)−3−〔2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフラニル〕−2
−メトキシ−2−プロペンニトリル(010g,027
ミリモル)の溶液を、3時間加熱して還流させた後冷却
し、6N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わ
せた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で
乾燥させ、濃縮した。生成物を、フラッシュクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/メタノール/酢酸,75:1:
1)によって精製して、固体として得た。(31mg,融
点166−169℃)。
【0083】(E)異性体を同じ加水分解条件におい
て、生成物を固体として得た(26mg、融点160−1
64℃)。
【0084】実 施 例 13 (E)−3−〔2−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフラニル〕−2−フ
ェノキシ−2−プロペンアミド
【化26】 A.(E)−3−〔2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフラニル〕−2
−フェノキシ−2−プロペンニトリル ジメチルホルムアミド(15ml)中の60%水素化ナト
リウム(010g,25ミリモル)のスラリーに、60
℃でフェノキシアセトニトリル(021g、30ミリモ
ル)を加えた。この溶液を、40分間60℃に保ち、室
温まで冷却し、そしてジメチルホルムアミド(20ml)
中の2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)−メチル−5−ベンゾフランカルボキシアルデヒド
(040g,25ミリモル)の温(80℃)溶液にゆっ
くり加えた。混合物を15分間75−80℃に加熱した
後、冷却し、水(50ml)および1N HCl(25m
l)の溶液中に注いだ。混合物を、酢酸エチル(2×)
で抽出した。合わせた有機相を、水(3×)およびブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し
た。フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル/トリエチルアミン、50:50:1)により生
成物を油として得た(019g)。
【0085】B.(E)−3−〔2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフ
ラニル〕−2−フェノキシ−2−プロペンアミド エタノール(10ml)および水酸化ナトリウム(2ml)
中の(E)−3−〔2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフラニル〕−2
−フェノキシ−2−プロペン−ニトリル(019g,0
44ミリモル)の溶液を、24時間加熱して還流させた
後、冷却し、水(50ml)および酢酸エチルの混合物中
に注ぎ、6N塩酸で酸性化した。各層を分離し、水性層
を酢酸エチルで抽出して、合わせた有機相をブラインで
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。生
成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル/酢酸、48:8:1)によって精製し、続い
て酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させた(30mg,融
点171−1725℃)。
【0086】実 施 例 14 2−ベンジルオキシ−3−〔2−(4−ベンジルオキシ
ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン−
6−イル〕プロパン酸ナトリウム
【化27】 A.2−(4−ベンジルオキシベンジル)−3,4−ジ
ヒドロ−6−(2−メトキシ−エテニル)−2H−ベン
ゾピラン テトラヒドロフラン(40ml)中の塩化メトキシメチル
ホスホニウム(125g、37ミリモル)およびジイソ
プロピルアミン(99ml,275ミリモル)のスラリー
に、−10℃でヘキサン中の25Mn−ブチルリチウム
溶液(55ml,275ミリモル)を加えた。−10℃で
1時間後に、テトラヒドロフラン(100ml)中の2−
(4−ベンジルオキシ)ベンジル−3,4−ジヒドロ−
6−ホルミル−2H−ベンゾピラン(米国特許第4,7
98,835号)(49g,18ミリモル)のスラリー
を加えた。混合物を2時間以上放置して室温まであたた
めた後、水(200ml)中に注ぎ、酢酸エチル(3×)
で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、フラ
ッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、
4:1)により油として単離した(21g)。
【0087】B.2−(4−ベンジルオキシベンジル)
−6−〔2,2−ビス(ベンジルオキシ)エチル〕−
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン アンバーリスト(Amberlyst)15Rイオン交換樹脂(1
00mg)を含有する2−〔(4−ベンジルオキシ)ベン
ジル〕−3,4−ジヒドロ−6−(2−メトキシエテニ
ル)−2H−ベンゾピラン(029g,075ミリモ
ル)およびベンジルアルコール(10ml,97ミリモ
ル)の溶液を、一晩加熱して還流させた。樹脂を濾過し
て、クロロホルムで洗浄し、クロロホルムと大半のベン
ジルアルコールとを真空除去し、そして残留物をフラッ
シュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、4:
1)によって精製して、純粋な生成物を油として得た
(040g)。
【0088】C.2−ベンジルオキシ−3−〔2−(4
−ベンジルオキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H
−ベンゾピラン−6−イル〕プロパンニトリル 2−〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕−6−〔2,
2−ビス(ベンジルオキシ)エチル〕−3,4−ジヒド
ロ−2H−ベンゾピラン(040g,070ミリモル)
およびシアン化トリメチルシリル(2ml)の混合物に、
三弗化ホウ素エーテラート(206ml,02ミリモル)
を加えた。1時間後に、反応を、飽和重炭酸ナトリウム
を用いて停止させ、溶液を酢酸エチル(2×)で抽出し
た。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、フラッシュク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、2:1)に
よって精製し、油状固体として単離した(023g)。
【0089】D.2−ベンジルオキシ−3−〔2−(4
−(ベンジルオキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H
−ベンゾピラン−6−イル〕プロパン酸ナトリウム 2−ベンジルオキシ−3−〔2−(4−ベンジルオキシ
ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン−
6−イル〕プロパンニトリル(023g,047ミリモ
ル)、エタノール(10ml)および6N水酸化ナトリウ
ム(2ml)の混合物を、5時間加熱して還流させた。水
(50ml)を加え、溶液を濃塩酸(2ml)で酸性化した
後、酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機層を
ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃
縮して油(019g)を得た。この生成物をメタノール
に溶解させ、ナトリウムメトキシド(21mg)で処理し
た。溶媒を除去し、固体を乾燥させた(7mg,融点16
5−169℃)。
【0090】実 施 例 15 (S)−2−エトキシ−3−{2−〔5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メチル〕−ベンゾフラン
−5−イル}プロパン酸
【化28】 A.(S)−4−ベンジル−3−(エトキシアセチル)
オキサゾリジン−2−オン −78℃に冷却した乾燥テトラヒドロフラン(20ml)
中の(S)−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オン
(44g,25ミリモル)の溶液に、n−ブチルリチウ
ム(ヘキサン中の25M溶液、10ml,25ミリモル)
を滴加した。別のテトラヒドロフラン20mlを加えてか
くはんを促進した。テトラヒドロフラン(5ml)中の塩
化エトキシアセチル(30g,25ミリモル)の溶液を
加えて、混合物を−78℃で30分間かくはんした後、
室温まであたため、水中に注いで、酢酸エチル(3×)
で抽出した。合わせた抽出物を、水およびブラインで洗
浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、黄色油
を得た(43g,〔α〕D =+567°) B.5−{(1R,2S)−1−ヒドロキシ−2−エト
キシ−3−〔(S)−4−ベンジル−2−オキソ−3−
オキサゾリジニル〕−3−オキソプロピル}−2−
〔(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メ
チル〕ベンゾフラン 0℃に冷却した、ジクロロメタン(10ml)中の(S)
−4−ベンジル−3−(エトキシアセチル)−オキサゾ
リジン−2−オン(10g,38ミリモル)の溶液に、
新しく蒸留したジブチル−ホウ素トリフレート(trifla
te) (11ml,46ミリモル)を滴加し、続いてトリエ
チルアミン(069ml,49ミリモル)を加えた。5分
後に、溶液を−78℃に冷却し、予冷したジクロロメタ
ン(5ml)中の2−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)メチル−5−ベンゾフランカルボキシア
ルデヒド(133g,42ミリモル)の溶液を加えた。
20分後に、この混合物を0℃まであたため、この温度
で1時間かくはんした後、メタノール(30ml)中のp
H7緩衝剤(10ml)の溶液、続いてメタノール(30
ml)中の30%過酸化水素(10ml)の溶液で反応停止
させ、0℃で1時間かくはんした。次に混合物を水で希
釈し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた抽出物
をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃
縮した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル,1:1)によって精製して、黄色固
体を得た(116g,融点66℃)。
【0091】C.5−{(S)−2−エトキシ−3−
〔(S)−4−ベンジル−2−オキソ−3−オキサゾリ
ジニル〕−3−オキソプロピル}−2−〔(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル〕ベンゾフ
ラン トリフルオロ酢酸(20ml)中の5−{(1R,2S)
−1−ヒドロキシ−2−エトキシ−3−〔(S)−4−
ベンジル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル〕−3−
オキソプロピル}−2−〔(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)メチル〕ベンゾピラン(10g,
172ミリモル)の溶液に、トリエチルシラン(30m
l,19ミリモル)を加えた。溶液を室温で4日間かく
はんした後、酢酸エチルで希釈し、水および飽和重炭酸
ナトリウム溶液(3×)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥させ、濃縮した。生成物をフラッシュクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル,5:1)によって淡黄
色固体として単離した(044g)。
【0092】D.(S)−2−エトキシ−3−{2−
〔(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−
メチル〕ベンゾフラン−5−イル}プロパン酸 5−{(S)−2−エトキシ−3−〔(S)−4−ベン
ジル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル〕−3−オキ
ソプロピル}−2−〔(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)メチル〕ベンゾフラン(015g,0
26ミリモル)を、テトラヒドロフラン(5ml)に溶解
させた。この溶液を0℃に冷却し、05N水酸化リチウ
ム(11ml,052ミリモル)を加えた。15分後に大
半のエタノールを除去し、残留物を1N HClで酸性
化し、水で希釈して、酢酸エチル(3×)で抽出した。
合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上
で乾燥させ、濃縮した。生成物を、フラッシュクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/酢酸,10:1
0:1)によって精製した後、ヘキサン/酢酸エチルか
ら再結晶させて、白色固体として得た(48mg,融点1
29℃,〔α〕D =−125°(c099,CDCl
3 ))。
【0093】適当な試薬を用いて、下記の化合物を、同
じ手順によって製造した。
【0094】(R)−2−エトキシ−3−{2−〔(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)メチル〕
−ベンゾフラン−5−イル}プロパン酸(融点129
℃,〔α〕D =+93°(c065,CDCl3 ))。
【0095】(R)−3−{2−〔(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メチル〕ベンゾフラン−
5−イル}−2−フェノキシプロパン酸(融点174−
175℃,〔α〕D =−131°(c050,CDCl
3 ))。
【0096】(S)−3−{2−〔(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)メチル〕ベンゾフラン−
5−イル}−2−フェノキシプロパン酸(融点165
°,〔α〕D =+81°(c007,CDCl3 ))。
【0097】参 考 例 3 3−{〔4−(4−ベンジルオキシフェニル)エトキ
シ〕フェニル}−2−メトキシプロパン酸
【化29】 A.1−ベンジルオキシ−4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ベンゼン 0℃に冷却した、乾燥ジメチルホルムアミド(200m
l)中の4−ヒドロキシフェネチルアルコール(33
g,024モル)の溶液に、カリウム−tert−ブトキシ
ド(29g,026モル)を数部に分けて加えた。10
分後に、臭化ベンジル(41g,028モル)をゆっく
り加えた。反応混合物を0℃で15分間、続いて室温で
3時間、かくはんし、水(200ml)で反応停止させ
た。沈殿を集め、乾燥させ、イソプロピルエーテル/ヘ
キサンから再結晶させた(34g)。
【0098】B.4−〔(4−ベンジルオキシフェニ
ル)エトキシ〕ベンゾニトリル 乾燥テトラヒドロフラン(250ml)中の水素化ナトリ
ウム(60%,22g,55ミリモル)の懸濁液に、テ
トラヒドロフラン(50ml)中の1−ベンジルオキシ−
4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゼン(114g,5
0ミリモル)の溶液を加えた。反応物を1時間、40℃
に加熱した。4−フルオロベンゾニトリル(67g,5
5ミリモル)を加えて、混合物を5時間加熱して還流さ
せ、冷却し、濃HClで中和した。沈殿を濾過し、濾液
を濃縮して乾燥させ、得られる固体をエタノールから再
結晶させた(12g)。
【0099】C.4−〔(4−ベンジルオキシフェニ
ル)エトキシ〕ベンズアルデヒド 4−〔(4−ベンジルオキシフェニル)エトキシ〕ベン
ゾニトリル(49g,15ミリモル)をトルエン(30
0ml)に溶解させて、水素化ジイソブチルアルミニウム
の15Mトルエン溶液(10ml,15ミリモル)で処理
した。反応混合物を一晩かくはんしてから、飽和酒石酸
ナトリウムカリウム溶液(100ml)で反応を停止させ
た。有機層を5%硫酸(50ml)、飽和重炭酸ナトリウ
ム(100ml)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濃縮乾燥させた。生成物を、フラッ
シュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル,5:
1)によって精製して、油として得た(40g)。
【0100】このアルデヒドを、実施例14に記載した
順序によって、2−メトキシ−3−{〔4−(4−ベン
ジルオキシフェニル)エトキシ〕フェニル}プロパン酸
(融点65−69℃)に変えた。
【0101】適当な試薬を用いて、同じ手順によって下
記の化合物を製造した。
【0102】3−{〔4−(4−ベンジルオキシフェニ
ル)エトキシ〕フェニル}−2−エトキシプロパン酸
(融点62−635℃)。
【0103】3−{〔4−(4−(3−フルオロベンジ
ルオキシ)フェニル)エトキシ〕フェニル}−2−メト
キシプロパン酸(融点58−62℃)。
【0104】2−エトキシ−3−{〔4−(4−(3−
フルオロベンジルオキシ)フェニル)エトキシ〕フェニ
ル}プロパン酸(融点545−575℃)。
【0105】2−ベンジルオキシ−3−{〔4−(4−
ベンジルオキシフェニル)エトキシ〕フェニル}プロパ
ン酸(融点85−86℃)。
【0106】3−〔3−(5−エチル−2−ピリジル)
プロポキシ〕フェニル−2−メトキシプロパン酸(融点
81−82℃)。
【0107】2−エトキシ−3−〔3−(5−エチル−
2−ピリジル)プロポキシ〕フェニルプロパン酸(融点
80−81℃)。
【0108】3−〔3−(5−エチル−2−ピリジル)
プロポキシ〕フェニル−2−プロポキシプロパン酸(融
点89−90℃)。
【0109】2−エトキシ−3−{4−〔3−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリル)プロパノイ
ル〕−フェニル}プロパン酸(油)。
【0110】1H NMR(250MHz,CDCl
3 )δ 1.11(t, J=6.9Hz, 3H) 、2.37(s, 3H) 、2.92
(t, J=7.1Hz, 2H)、2.94-3.09(m, 2H)、3.13(dd, J=13.
9Hz, 4.04Hz, 1H) 、3.35(t, J=7.1Hz, 3H)、3.60(m,
1H) 、3.61(dd, J=9.1Hz, 7.0 Hz, 1H) 、7.32(d, J=8.
3Hz, 2H)、7.36-7.44(m, 3H)、7.89(d, J=8.3Hz, 2H)、
7.94-7.98(m, 2H)、8.95(br s, 1H)。
【0111】実 施 例 16 3−〔2−(4−ベンジルオキシベンジル)ベンゾフラ
ン−5−イル〕−2−エトキシプロパン酸
【化30】 A.5−ブロモ−2−(4−ベイジルオキシベンゾイ
ル)ベンゾフラン 5−ブロモサリチルアルデヒド(29g,145ミリモ
ル)、炭酸セシウム(25g,77ミリモル)およびア
セトニトリル(40ml)を合わせて、30分間加熱して
還流させた。混合物を0℃に冷却して、アセトニトリル
(20ml)中の4′−ベンジルオキシ−2−ブロモアセ
トフェノン(J. Het. Chem.,2,310(1965))
(47g,15ミリモル)の溶液を加えた。冷却浴を除
いて、混合物を室温で25時間かくはんし、沈殿を集め
た(45g)。
【0112】B.5−ブロモ−2−(4−ベンジルオキ
シベンジル)ベンゾフラン 5−ブロモ−2−(4−ベンジルオキシベンゾイル)ヘ
ンゾフラン(90g,22ミリモル)、水素化シアノホ
ウ素ナトリウム(104g,017モル)、沃化亜鉛
(105g,035モル)および1,2−ジクロロエタ
ン(350ml)を合わせて、6時間加熱して還流させ
た。混合物を冷却し、飽和塩化アンモニウム(500m
l)で反応を停止させ、濃HClで酸性化して、30分
間かくはんした。各層を分離し、水性層をジクロロメタ
ン(400ml)で抽出し、合わせた有機層を水およびブ
ラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮
すると、白色固体が残った(85g)。
【0113】C.2−(4−ベンジルオキシベンジル)
−5−シアノベンゾフラン DMF(40ml)中の5−ブロモ−2−(4−ベンジル
オキシベンジル)ベンゾフラン(44g,11ミリモ
ル)、シアン化銅(150g,17ミリモル)および塩
化ビス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)
(079g,11ミリモル)の混合物を、一晩加熱して
還流させた。混合物を冷却して、酢酸エチル(200m
l)および濃水酸化アンモニウム(100ml)を加え
た。有機層を水(3×)およびブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、フラ
ッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、
5:1)によって精製して、固体として得た(26g、
融点1315−1325℃)。この化合物を参考例3の
ようにして相当するアルデヒドに変え、実施例14に記
載した順序によって3−〔2−(4−ベンジルオキシベ
ンジル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−エトキシプロ
パン酸(融点91−94℃)変えた。
【0114】下記の化合物を、適当な出発物質および試
薬から同じ順序によって製造した。
【0115】3−〔2−(4−ベンジルオキシベンジ
ル)ベンゾフラン−5−イル〕−2−メトキシプロパン
酸(融点98−100℃) 2−ベンジルオキシ−3−〔2−(4−ベンジルオキシ
ベンジル)ベンゾフラン−5−イル〕プロパン酸(融点
115−1165℃)。
【0116】実 施 例 17 (S)−3,4−ジヒドロ−2−エトキシ−3−
{(R)−2−〔4−(3−フルオロベンジルオキシ)
−ベンジル〕−2H−ベンゾピラン−6−イル}プロパ
ン酸
【化31】 A.(R)−(−)−3,4−ジヒドロ−2−(4−メ
トキシベンジル)−2H−ベンゾピラン (R)−(−)−3,4−ジヒドロ−2−トリフルオロ
メタンスルホニルオキシメチル−2H−ベンゾピラン
(230g,78ミリモル)および臭化銅(I) ジメチルスルフィド錯体(28g,13ミリモル)を、
窒素雰囲気下でテトラヒドロフラン(400ml)に溶解
させ、−10℃に冷却した。臭化4−アニシルマグネシ
ウム(テトラヒドロフラン中の1M溶液215ml,02
15モル)を、30分かけて温度を−5℃より低く保ち
ながら滴加した。この溶液を0℃で3時間かくはんした
後、塩化アンモニウム(96g,18モル)を含有する
水(800ml)および塩化メチレン(400ml)の混合
物中に注いだ。各層を分離して、水性部を塩化メチレン
(400ml)で抽出した。合わせた有機分を、10%塩
化アンモニウム(2×400ml)、水(250ml)、お
よびブライン(250ml)で洗浄した。塩化メチレン層
を乾燥させ(MgSO4 )、濾過し、真空濃縮した。残
留物を溶離剤としてヘキサン/塩化メチレン(1:1)
を用いてシリカゲル上で精製して、185g(92%収
率)の標題化合物を油として得た。
【0117】〔α〕D −992°(c17,MeO
H):1 H NMR(300MHz,CDCl3 )δ 1.6-1.7
(m, 1H) 、1.9-2.0(m,1H) 、2.7-2.8(m, 3H)、3.1(dd,
1H) 、3.8(s, 3H)、4.1(m, 1H)、6.8(m, 3H)、7.0(m, 2
H)、7.2 (m, 2H) B.(R)−(−)−3,4−ジヒドロ−2−(4−ヒ
ドロキシベンジル)−2H−ベンゾピラン。
【0118】(R)−(−)−3,4−ジヒドロ−2−
(4−メトキシベンジル)−2H−ベンゾピラン(81
2mg,32ミリモル)、および沃化リチウム(750m
g,56ミリモル)を、2,4,6−コリジン(2ml)
に溶解させ、24時間加熱して還流させた。反応混合物
を冷却し、酢酸エチル(20ml)および10%HCl
(20ml)で希釈して、10分間かくはんした。各層を
分離し、水性部を酢酸エチル(50ml)で抽出した。合
わせた有機分を、水(20ml)、ブライン(20ml)で
洗浄し、乾燥させた(MgSO4 )。溶媒を真空除去
し、残留物を溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(3:
1)を用いてシリカゲル上で精製して、無色の油を73
0mg得た。このものは、放置すると結晶化した、融点6
0−62℃;〔α〕D −1102°(c10,MeO
H);1 H NMR(300MHz,CDCl3 )δ 1.7(m, 1
H) 、2.0(m, 1H)、2.7-2.8(m, 3H)、3.1(dd, 1H) 、4.2
(m, 1H)、6.8(m, 3H)、7.0-7.2(m, 4H)。
【0119】C.(R)−(−)−2−(4−アセトキ
シベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン (R)−(−)−3,4−ジヒドロ−2−(4−ヒドロ
キシベンジル)−2H−ベンゾピラン(50g,20ミ
リモル)、4−ジメチルアミノピリジン(240mg,2
ミリモル)、トリエチルアミン(26g,25ミリモ
ル)および無水酢酸(29g,28ミリモル)を、塩化
メチレン(75ml)に溶解させ、窒素雰囲気下で2時間
室温でかくはんした。溶媒を真空除去して、残留物を、
溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(3:1)を用いて
シリカゲル上で精製して、油を得た。このものをヘキサ
ンから結晶させて、標題化合物40gを得た、融点64
−65℃;〔α〕D −989°(c13,MeOH);1 H NMR(300MHz,CDCl3 )δ 1.7(m, 1
H) 、1.9(m, 1H)、2.3(s, 3H) 、2.7(m, 2H)、2.8(dd,
1H) 、3.1(m, 1H)、4.2(m, 1H)、6.8(m, 2H)、7.0(m, 3
H)、7.2(m, 2H)。
【0120】D.(R)−(−)−2−(4−アセトキ
シベンジル)−3,4−ジヒドロ−6−ホルミル−2H
−ベンゾピラン (R)−(−)−2−(4−アセトキシベンジル)−
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン(166g,5
9ミリモル)、N−メチルホルムアニリド(239g,
0177モル)、およびオキシ塩化リン(180g,0
118モル)を、窒素雰囲気下で3時間、90℃に加熱
した。反応混合物を冷却し、氷水(250ml)中に注い
だ。水溶液を酢酸エチル(2×500ml)で抽出し、合
わせた有機分を飽和NaHCO3 (250ml)、水(2
50ml)、ブライン(250ml)、で洗浄し、乾燥させ
た(MgSO4 )。溶媒を真空除去して、残留物を、溶
離剤としてヘキサン/酢酸エチル(3:1)を用いてシ
リカゲル上で精製して、6−ホルミル誘導体157g
(86%収率)を得た、1 H NMR(300MHz,CDCl3 )δ 1.8(m, 1
H) 、2.1(m, 1H)、2.3(s, 3H) 、2.8(m, 2H)、2.9(m, 1
H)、3.1(m, 1H)、4.3(m, 1H)、6.9(d, 1H)、7.0(d, 2
H)、7.3(d, 2H)、7.6(m, 2H)、9.8(s, 1H)。
【0121】E.(R)−(−)−3,4−ジヒドロ−
6−ホルミル−2−(4−ヒドロキシベンジル)−2H
−ベンゾピラン (R)−(−)−2−(4−アセトキシベンジル)−
3,4−ジヒドロ−6−ホルミル−2H−ベンゾピラン
(157g,51ミリモル)を、メタノール(200m
l)、テトラヒドロフラン(200ml)および2M N
aOH(200ml)の混合物に溶解させ、室温で2時間
かくはんした。反応混合物を、真空濃縮し、水(100
ml)で希釈し、10%HCl(250ml)で酸性化し
た。水溶液を酢酸エチル(2×500ml)で抽出し、合
わせた有機分を水(250ml)、ブライン(250ml)
で洗浄し、乾燥させた(MgSO4 )。溶媒を真空除去
し、残留物をヘキサン/酢酸エチル(3:1)から結晶
させて、101gの標題化合物を得た、融点134−1
35℃;〔α〕D −1552°(c10,MeOH);1 H NMR(300MHz,CDCl3 )δ 1.6(m, 1
H) 、1.9(m, 1H)、2.8(m, 3H) 、3.0(dd, 1H) 、4.2(m,
1H)、5.1(br s, 1H, OH) 、6.7(d, 2H)、6.8(d, 1H)
、7.0(d, 2H)、7.5(m, 2H)、9.7(s, 1H)。
【0122】F.(R)−2−〔4−(3−フルオロベ
ンジルオキシ)ベンジル〕−3,4−ジヒドロ−6−ホ
ルミル−2H−ベンゾピラン 0℃で、DMF(10ml)中のR−3,4−ジヒドロ−
6−ホルミル−2−(4−ヒドロキシベンジル)−2H
−ベンゾピラン(18g,67ミリモル)の溶液に、カ
リウム−tert−ブトキシド(083g,74ミリモル)
を加えた。30分後に、臭化m−フルオロ−ベンジル
(091ml、74ミリモル)を加えて、得られるスラリ
ーを、室温まであたため、2時間かくはんした。水を加
え、沈殿を集め、水で洗浄し、空気乾燥させた(25
g)。
【0123】G.(R)−6−{(1R,2S)−1−
ヒドロキシ−2−エトキシ−3−〔(S)−4−ベンジ
ル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル〕−3−オキソ
プロピル−2−〔4−(3−フルオロベンジルオキシ)
−ベンジル〕−2H−ベンゾピラン トリフルオロメタンスルホン酸(064ml,72ミリモ
ル)を、トルエン中のトリエチルボランの1M溶液(0
64ml,72ミリモル)に加えて、混合物を1時間40
℃に加熱してから、0℃に冷却した。ジクロロメタン
(5ml)中の(S)−4−ベンジル−3−(エトキシア
セチル)オキサゾリジン−2−オン(実施例15)(0
64g,36ミリモル)の溶液を加え、続いてジイソプ
ロピルエチルアミン(133ml,76ミリモル)を加え
た。30分後に、この溶液を−78℃に冷却し、ジクロ
ロメタン(15ml)中の(R)−2−〔4−(3−フル
オロベンジルオキシ)−ベンジル〕−3,4−ジヒドロ
−6−ホルミル−2H−ベンゾピラン(10g、36ミ
リモル)の溶液を加えた。混合物を、−78℃で2時間
かくはんした後、0℃で30分間かくはんし、pH7緩
衝液(5ml)で反応停止させた。混合物をエーテルで希
釈して、有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、濃縮した。精製物をフラッシュ
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、3:2)
によって油として単離した(85mg)。
【0124】H.(R)−6−{(S)−2−エトキシ
−3−〔(S)−4−ベンジル−2−オキソ−3−オキ
サゾリジニル〕−3−オキソプロピル}−2−〔4−
(3−フルオロベンジルオキシ)−ベンジル〕−2H−
ベンゾピラン (R)−6−{(1R,2S)−1−ヒドロキシ−2−
エトキシ−3−〔(S)−4−ベンジル−2−オキソ−
3−オキサゾリジニル〕−3−オキソプロピル}−2−
〔4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)ベンジル〕−
2H−ベンゾピラン(80mg,013ミリモル)をトリ
フルオロ酢酸(2ml)に溶解させ、トリエチルシラン
(020ml)を加えた。30分後に、溶液をエーテルで
希釈し、水(2×)および飽和重炭酸ナトリウム(2
×)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し
た。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル、2:1)によって精製して、油として
得た(39mg)。
【0125】I.(S)−2−エトキシ−3−{(2
R)−2−〔4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベン
ジル〕−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン−6−
イル}プロパン酸 (R)−6−{(S)−2−エトキシ−3−〔(S)−
4−ベンジル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル〕−
3−オキソプロピル}−2−〔4−(3−フルオロベン
ジルオキシ)ベンジル〕−2H−ベンゾピラン(39m
g,63ミリモル)を、0℃でテトラヒドロフラン(1
5ml)に溶解させ、05N水酸化リチウム(1ml)で処
理した。反応混合物を室温まであたため、1時間かくは
んした後、1N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(3×)で
抽出した。合わせた抽出物を、水およびブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物
を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル/酢酸,15:15:1)によって精製し、油とし
て単離した(30mg)。
【0126】1H NMR(300MHz,CDCl
3 )δ 1.16(t, J=6.9Hz, 3H) 、1.67(m, 1H) 、1.93
(m, 1H) 、2.68-2.72(m, 2H)、2.79(dd, J=13.8Hz, 6.9
Hz, 1H) 、2.88(dd, J=14.4Hz, 7.7Hz, 1H) 、3.00(dd,
J=12.2Hz, 4.3Hz, 1H) 、3.05(dd,J=13.4Hz, 7.6Hz, 1
H)、3.43(m, 1H) 、3.58(m, 1H) 、4.01(dd, J=7.5Hz,
4.2Hz, 1H) 、4.12(m, 1H) 、5.03(s, 2H) 、6.71(d, J
=8.2Hz, 1H)、6.88-7.02 (m, 3H) 、6.89(d, J=8.5Hz,
2H)、7.12-7.18(m, 2H)、7.17(d, J=8.6Hz, 2H)、7.32
(m, 1H) 。
【0127】下記の化合物を、同じ順序によって相当す
るアルデヒド(参考例3)から製造した。
【0128】(S)2−エトキシ−3−{〔4−(4−
(3−フルオロベンジルオキシ)フェニル)エトキシ〕
−フェニル}プロパン酸ナトリウム(融点195−20
0℃) (R)2−エトキシ−3−{〔4−(4−(3
−フルオロベンジルオキシ)フェニル)エトキシ〕−フ
ェニル}プロパン酸ナトリウム(融点200−205
℃)。
【0129】実 施 例 18 3,4−ジヒドロ−2−エトキシ−3−〔(R)−2−
(4−ベンジルオキシベンジル)−2H−ベンゾピラン
−6−イル〕プロパン酸ナトリウム
【化32】 (R)−(−)−3,4−ジヒドロ−6−ホルミル−2
−(4−ヒドロキシベンジル)−2H−ベンゾピラン
(実施例17)を、実施例14に記載したものと類似の
順序によって標題化合物に変換した、融点160−17
0℃(分解)。
【0130】相当する試薬を用いて、同じ方法によって
3,4−ジヒドロ−2−エトキシ−3−{(R)−2−
〔4−(5−エチル−2−ピリジル)メトキシ〕−2H
−ベンゾピラン−6−イル}プロパン酸塩を製造した、
融点108−109℃。
【0131】実 施 例 19 3,4−ジヒドロ−2−エトキシ−3−〔(R)−2−
ベンジル−2H−ベンゾピラン−6−イル〕プロパン酸
ナトリウム
【化33】 (R)−(−)−3,4−ジヒドロ−6−ホルミル−2
−ベンジル−2H−ベンゾピランを、実施例17に記載
したようにして(R)−(−)−3,4−ジヒドロ−2
−トリフルオロメタンスルホニルオキシメチル−2H−
ベンゾピランおよび臭化フェニル−マグネシウムから製
造し、実施例14のようにして標題化合物に変えた(泡
沫)。
【0132】1H NMR(300MHz,CDCl
3 )δ 1.2(t, 3H) 、1.7(m, 1H)、2.0(m, 1H) 、2.8-
3.1(m, 6H)、3.4(m, 1H)、3.6(m, 1H)、4.0(dd, 1H) 、
4.1(m,1H) 、6.7(d, 2H)、6.9(s, 1H)、6.95(dd, 1H)、
7.2(m, 5H)。
【0133】実 施 例 20 2−エトキシ−3−〔2−ベンジル−5−ベンゾキサゾ
リル〕プロパン酸
【化34】 A.3−(4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェニル)
−2−エトキシプロパンニトリル この化合物を、実施例14に記載した手順に従って、4
−ベンジルオキシ−3−ニトロベンズアルデヒドから3
段階で製造した。
【0134】B.3−(3−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−エトキシプロパンニトリル 10%炭素上パラジウム(040g)を含有するエタノ
ール(25ml)および酢酸(75ml)中の3−(4−ベ
ンジルオキシ−3−ニトロフェニル)−2−エトキシプ
ロパンニトリル(054g,17ミリモル)の溶液を、
45psiで1時間水素化した。触媒を濾過して、溶液
を濃縮した。残留物を5%重炭酸ナトリウム(100m
l)で処理し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出し
た。合わせた抽出物を、水(2×100ml)およびブラ
イン(100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、濃縮した。生成物を、カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,クロロホルム中2%メタノール)によっ
て固体として単離した(020g,融点114−115
℃)。
【0135】C.2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシ
フェニル−3−ベンズアミド)プロパンニトリル ジメチルホルムアミド(05ml)およびテトラヒドロフ
ラン(15ml)中の3−(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)−2−エトキシプロパンニトリル(026
g,12ミリモル)、フェニル酢酸(017g,12ミ
リモル)およびジシクロヘキシル−カルボジイミド(0
25g,12ミリモル)の混合物を、室温で14時間か
くはんした。溶液を濃縮し、残留物を酢酸エチル(75
ml)に溶解させ、この混合物を濾過して、濾液を水(3
×25ml)およびブライン(25ml)で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム)によって
油として単離した(021g)。
【0136】D.2−エトキシ−3−(2−ベンジル−
5−ベンゾキサゾリル)プロパンニトリル キシレン(10ml)中の2−エトキシ−3−(4−ヒド
ロキシフェニル−3−ベンズアミド)−プロパンニトリ
ル(83mg,026ミリモル)およびp−トルエンスル
ホン酸−ピリジニウム(15mg,63ミリモル)の溶液
を、9時間加熱して還流させた後、冷却し、酢酸エチル
(65ml)で希釈し、水(3×25ml)およびブライン
(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そ
して濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,クロロホルム)によって、黄色油として単離
したが、これは放置すると凝固した(50mg)。
【0137】E.2−エトキシ−3−(2−ベンジル−
5−ベンゾキサゾリル)プロパン酸2−エトキシ−3−
(2−ベンジル−5−ベンゾキサゾリル)プロパンニト
リルを実施例14に記載したようにして加水分解した。
【0138】 HRMS: 計算値 325,1314 実測値 325,1288 適当な出発物質および試薬から、同じ順序によって下記
の化合物を製造した。
【0139】3−〔2−(4−ベンジルオキシベンジ
ル)−5−ベンゾキサゾリル〕−2−エトキシプロパン
酸 HRMS: 計算値 431,1738 実測値 431,1732 2−エトキシ−3−〔2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリルメチル)−5−ベンゾキサゾリル〕
プロパン酸 HRMS: 計算値 406,1533 実測値 406,1528 2−エトキシ−3−〔2−(2−ピリジルメチル)−5
−ベンゾキサゾリル〕プロパン酸 HRMS: 計算値 326,1270 実測値 326,1266
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307/79 C07D 307/79 307/80 307/80 311/58 311/58 407/06 307 407/06 307 413/06 307 413/06 307 311 311

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、Aは、 【化2】 であり; nは0または1であり; ----は、結合を表わすかまたは結合を表わさず; Rは、C1ないしC8アルキル基、C3ないしC7シクロアルキ
    ル基、C3ないしC8アルケニル基、C3ないしC8アルキニル
    基、フェニル基、C7ないしC8フェニルアルキル基、C2
    いしC8アルカノイル基、または、C1ないしC3アルキル
    基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、C1ないしC3
    アルコキシ基、フッ素または塩素でモノ−またはジ−置
    換された前記の基の一つ、であり;Xは、O、−CH=CH− 、−CH=N−または−N=CH−で
    あり; R2は、水素、C1ないしC3アルキル基、フェニル基または
    ベンジル基であり; Yは、CHまたはNであり; Zは、水素、C1ないしC7アルキル基、C3ないしC7シクロ
    アルキル基、フェニル基、または、C1ないしC3アルキル
    基、トリフルオロメチル基、C1ないしC3アルコキシ基、
    フェニル基、フェノキシ基、ベンジル基、ベンジルオキ
    シ基、フッ素または塩素でモノ−またはジ−置換された
    フェニル基であり; X1は、O、S、SOまたはSO2 であり; Y1は、ヒドロキシ基、C1ないしC3アルコキシ基、フェノ
    キシ基、ベンジルオキシ基、C1ないしC4アルカノイルア
    ミノ基、C1ないしC4アルカンスルホニルアミノ基、ベン
    ゼンスルホニルアミノ基、ナフタレンスルホニルアミノ
    基、ジ(C1ないしC3アルキル)アミノスルホニルアミノ
    基、またはC1ないしC3アルキル基、トリフルオロメチル
    基、ヒドロキシ基、C1ないしC3アルコキシ基、フッ素ま
    たは塩素でモノ−またはジ−置換された前記の基の一
    つ、であり; Z1は、水素またはC1ないしC3アルキル基である〕の化合
    物; Y1がヒドロキシ基であるときはその薬学的に受容できる
    陽イオン塩;またはこの化合物が塩基性窒素原子を含む
    ときはその薬学的に受容できる酸付加塩。
  2. 【請求項2】----が結合を表わさず; XがOであって、YがNであって、一緒にオキサゾール
    −4−イル基を形成し; Zが、オキサゾール環の2−位に置換されたフェニル基
    であり;そして Z1がオキサゾール環の5−位に置換されたメチル基であ
    る、 請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】X1がSであり; Y1がヒドロキシ基であり; Aが 【化3】 であり;そして RがC1ないしC4アルキル基、フェニル基またはベンジル
    基である、 請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】X1がOであり; Y1がヒドロキシ基であり; Aが 【化4】 であり;そして Rが、C1ないしC4アルキル基、フェニル基またはベンジ
    ル基である、 請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】X1がOであり; Y1がヒドロキシ基であり; Aが 【化5】 であり;そして Rが、C1ないしC4アルキル基、フェニル基またはベンジ
    ル基である、 請求項2記載の化合物。
  6. 【請求項6】----が結合を表わさず; Xが−CH=CH−であり; Yが−CH−であり; Z1が水素であり; X1がOであり;そして Y1がヒドロキシ基である、 請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】Zが水素、ベンジルオキシ基であり;そし
    て RがC1ないしC4アルキル基、フェニル基またはベンジル
    基である、 請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】Zがベンジルオキシ基であり;そして Aが 【化6】 である、 請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】Zが4−ベンジルオキシ基である、請求項
    8記載の化合物。
  10. 【請求項10】Zが4−ベンジルオキシ基であり;そし
    て Aが 【化7】 である、請求項7記載の化合物。
  11. 【請求項11】Aが 【化8】 であり;そして Rが、C1ないしC4アルキル基、フェニル基またはベンジ
    ル基である、 請求項7記載の化合物。
  12. 【請求項12】----が結合を表わさず; Xが−CH=CH−であり、YがNであって一緒に2−ピリ
    ジル基を形成しており; Zが水素であり; X1がOであり;そして Y1がヒドロキシ基である、 請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】Z1が、ピリジン環の5位に置換されたメ
    チル基であり; Aが 【化9】 であり;そして Rがフェニル基である、 請求項12記載の化合物。
  14. 【請求項14】Z1が水素であり;Aが 【化10】 であり;そして Rがエチル基である、 請求項12記載の化合物。
  15. 【請求項15】----が結合を表わし; XがOでありYがNであって、一緒にオキサゾール−4
    −イル基を形成し; Zがオキサゾール環の2−位に置換されたフェニル基で
    あり;そして Z1がオキサゾール環の5−位に置換されたメチル基であ
    る、 請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】X1がOであり; Y1がNH2 であり; Aが 【化11】 であり;そして Rがフェニル基である、 請求項15記載の化合物。
  17. 【請求項17】----が結合を表わさず、光学的に活性で
    ある、請求項1または2記載の化合物。
  18. 【請求項18】(S)2−エトキシー3−{〔4−(4
    −(3−フルオロベンジルオキシ)フェニル)エトキ
    シ〕ーフェニル}プロパン酸ナトリウム。
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