JP2003502369A - アリールチアゾリジンジオン誘導体およびアリールオキサゾリジンジオン誘導体 - Google Patents

アリールチアゾリジンジオン誘導体およびアリールオキサゾリジンジオン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 複素環の5位にも第2の置換基を有する置換5−アリール−2,4−チアゾリジンジオン類または5−アリール−2,4−オキサゾリジンジオン類は強力なPPAR作働薬であることから、糖尿病、高血糖、高脂血症(高コレステロール血症および高トリグリセリド血症を含む)、アテローム性動脈硬化、肥満、血管再狭窄ならびに他のPPARα、δおよび/またはγが介在する疾患、障害および状態の治療、抑制または予防において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、治療化合物として有用なアリールチアゾリジンジオン類、アリール
オキサゾリジンジオン類およびそれらの医薬的に許容される塩に関する。
【0002】 (背景技術) 糖尿病とは、複数の原因因子に由来し、血漿グルコースレベル上昇すなわち高
血糖を特徴とする疾患過程を指す。高血糖を治療せずにいると、腎臓障害、神経
症、網膜症、高血圧、卒中および心疾患などの微小血管性疾患および巨大血管性
疾患の危険性が上昇するために、死亡率上昇および早期死亡を生じる。従って、
糖尿病治療においては、グルコース恒常性の管理が非常に重要である。
【0003】 糖尿病の一般に認められている形には2種類がある。I型糖尿病すなわちイン
シュリン依存型糖尿病(IDDM)において患者は、グルコース利用を調節する
ホルモンであるインシュリンをほとんど産生しない。II型糖尿病、すなわち非
インスリン依存型糖尿病(NIDDM)では患者は多くの場合、非糖尿病者と比
較して同等またはそれより高い血漿インシュリンレベルを有する。しかしながら
その患者は、主要なインシュリン感受性組織、すなわち筋肉、肝臓および脂肪組
織におけるグルコースおよび脂質の代謝へのインシュリンの刺激効果に対して耐
性を形成しており、顕著なインシュリン耐性を克服するには血漿インシュリンレ
ベルが不十分である。
【0004】 インシュリン耐性は、インシュリン受容体数の減少が主因であるのではなく、
未だ未解明のインシュリン後受容体結合欠陥によるものである。このインシュリ
ン応答性に対する耐性によって、筋肉でのグルコースの取り込み、酸化および貯
蔵の活性化不足;脂肪組織での脂肪分解のインシュリン抑制不足;肝臓でのグル
コース産生および分泌のインシュリン抑制不足が生じる。
【0005】 一般的なNIDDM治療は長年変わっておらず、いずれにも制限がある。身体
運動と食事でのカロリー摂取低減によって糖尿病状態は大幅に改善されるが、す
っかり習慣化した座ったままの生活様式および過剰な食品摂取、特に高脂肪含有
食品の過剰摂取のため、その治療での遵守程度は非常に低い。膵臓β−細胞を刺
激してインシュリン分泌を増加させるスルホニル尿素類(例:トルブタミド、グ
リピジド)の投与、あるいはスルホニル尿素類への応答が不首尾であった後のイ
ンシュリン注射によって、インシュリンの血漿レベルを上昇させると、非常にイ
ンシュリン耐性の組織を刺激するだけの高いインシュリン濃度となる。しかしな
がら、前記の最後の2種類の治療では、血漿グルコースレベルが危険なレベルま
で低下する可能性があり、かなり高い血漿インシュリンレベルのために、インシ
ュリン耐性が高くなることが考えられる。ビグアニド類はインシュリン感受性を
高めることで、高血糖をわずかに改善する。しかしながら、フェンホルミンおよ
びメトホルミンという2種類のビグアニドは、乳酸アシドーシスおよび吐き気/
下痢をそれぞれ誘発する場合がある。
【0006】 グリタゾン類(glitazone;すなわち、5−ベンジルチアゾリジン−2,4−
ジオン類)は、NIDDMの多くの症状を改善する新規な作用機序において効果
を有し得る化合物類であると最近報告されている。この薬剤は、いくつかのNI
DDM動物モデルにおいて、筋肉、肝臓および脂肪組織におけるインシュリン感
受性をかなり高めることで、低血糖を起こさずに、グルコースの血漿レベル上昇
を部分的または完全に改善する。
【0007】 高脂血症は、コレステロール、トリグリセリド類およびリン脂質類などの血清
脂質の異常上昇を特徴とする状態である。それらの脂質は、血漿中で溶液状で自
由に循環せず、蛋白に結合し、脂質蛋白と称される巨大分子錯体として輸送され
る(Merck Manual, 16th Ed.1992(例えばpp.1039-1040参照)および″Structure
and Metabolism of Plasma Lipoproteins″ in Metabolic Basis of Inherited
Disease, 6th Ed.1989, pp.1129-1138参照)。
【0008】 高脂血症の一つの形態は高コレステロール血症であり、それはLDLコレステ
ロールレベル上昇の存在を特徴とする。高コレステロール血症の初期治療は、適
切な運動療法と組み合わせでの食事の低脂肪・低コレステロール食への変更であ
り、その後に食事および運動のみによってはLDL低下目標が満足されない場合
には薬物療法を行う。LDLは通常、「悪玉」コレステロールとして知られ、H
DLは「善玉」コレステロールである。高レベルのLDLコレステロールを低下
させることが望ましいが、HDLコレステロールのレベルを上昇させることも望
ましい。HDLレベル上昇は冠状動脈性心疾患(CHD)リスクの低下に関連し
ていることが認められている(例えば、Gordon et al., Am.J.Med., 62, 707-71
4 (1977); Stampfer et al., N.England J.Med., 325, 373-381 (1991);およびK
annel et al., Ann.Internal Med., 90, 85-91 (1979)参照)。HDL上昇剤の
例としてはニコチン酸があるが、HDL上昇を行うのに必要な量では、潮紅など
の望ましくない効果を伴う。
【0009】 異常脂血症(dyslipidemia)は、II型糖尿病を伴う状態の組合せを指すのに
用いられる。異常脂血症は、高LDL、高トリグリセリドおよび低HDLを指す
【0010】 ペルオキシゾーム増殖因子は、齧歯類に投与した場合に、肝臓および腎臓のペ
ルオキシゾームの大きさおよび数の大幅な上昇を誘発し、同時にβ−酸化サイク
ルの酵素発現増加を介した脂肪酸を代謝するペルオキシゾームの能力を上昇させ
る構造的に多様な化合物群である。この群の化合物には、フィブレート類の高リ
ポ蛋白血症薬、除草剤およびフタレート系可塑剤などがあるが、これらに限定さ
れるものではない。ペルオキシゾーム増殖は、高脂肪食および低温順応などの食
事上または生理上の要素によっても誘発される。
【0011】 ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体(PPAR)の3種類のサブタイプが
発見および報告されている。これらはペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体ア
ルファ(PPARα)、ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPA
Rγ)およびペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARδ)であ
る。ペルオキシゾーム増殖因子によって活性化される核ホルモン受容体スーパー
ファミリーの一種であるPPARαが確認されたことで、ペルオキシゾーム増殖
因子がその多面発現効果を行う機序の分析が容易になった。PPARαは、多く
の中鎖および長鎖脂肪酸によって活性化され、それは脂肪酸のβ酸化刺激に関与
する。PPARαはさらに、齧歯類およびヒトにおけるフィブレート類および脂
肪酸の活性にも関与している。クロフィブレート、フェノフィブレート、ベザフ
ィブレート、シプロフィブレート(ciprofibrate)、ベクロフィブレート(becl
ofibrate)およびエトフィブレートなどのフィブリン酸(fibric acid)誘導体
ならびにゲムフィブロジルは、LDLコレステロールの中等度の低下とともに血
漿トリグリセリド類のかなりの低下を生じさせることから、特に高トリグリセリ
ド血症の治療に使用される。
【0012】 PPARγ受容体サブタイプは、脂肪細胞分化のプログラム活性化に関与し、
肝臓でのペルオキシゾーム増殖の刺激には関与しない。PPARγにはPPAR
γ1とPPARγ2という2種類のイソ型があり、それらはPPARγ2受容体
がアミノ末端にさらに28個のアミノ酸を有するという点のみで異なっている。
これらイソ型のDNA配列は、エルブレヒトらの報告に記載されている(Elbrec
ht et al., BBRC 224; 431-437 (1996))。マウスにおいてPPARγ2は、脂
肪細胞で特異的に発現される。トントノツらは(Tontonoz et al., Cell 79: 11
47-1156 (1994))、PPARγ2の一つの生理的役割が脂肪細胞分化の誘発であ
ることを示す証拠を提供している。核ホルモン受容体スーパーファミリーの他の
ものと同様にPPARγ2は、他の蛋白との相互作用および例えば応答遺伝子の
5’隣接領域におけるホルモン応答要素への結合によって、遺伝子発現を調節す
る。PPARγ2応答遺伝子の例としては、組織特異的脂肪細胞P2遺伝子であ
る。フィブレート類および脂肪酸などのペルオキシゾーム増殖因子はPPAR類
の転写活性を活性化するが、PPARγサブタイプの天然リガンドとしてはプロ
スタグランジンJ2誘導体のみが確認されており、それも高親和性でチアゾリジ
ンジオン系抗糖尿病薬に結合する。
【0013】 ヒト核受容体遺伝子PPARδ(hPPARδ)は、ヒト骨肉腫細胞cDNA
ライブラリからクローニングされており、シュミットらの報告に詳細に記載され
ている(A.Schmidt et al., Molecular Endocrinology, 6: 1634-1641 (1992))
。留意すべき点として、この文献中でPPARδは、PPARβおよびNUC1
とも称されており、これらの各名称は同一受容体を指すものである。シュミット
らの報告では、この受容体はNUC1と称されている。
【0014】 WO96/01430には、ヒトPPARサブタイプであるhNUC1Bが開
示されている。hNUC1Bのアミノ酸配列は、1個のアミノ酸のみ、すなわち
292位のアラニンのみヒトPPARδ(その出願ではhNUC1と称されてい
る)と異なっている。その出願に記載のin vivo実験に基づくと出願人らは、h
NUC1B蛋白がhPPARaおよび甲状腺ホルモン受容体活性を抑制すること
を示唆している。
【0015】 WO97/28149には、PPARδの作働薬がHDL血漿レベル上昇にお
いて有用であることが開示されている。WO97/27857、97/2811
5、97/28137および97/27847には、抗糖尿病薬、抗肥満薬、抗
アテローム性動脈硬化薬および抗高脂血症薬として有用であって、PPAR類の
活性化によって効果を発揮できる化合物が開示されている。
【0016】 グリタゾン類が、ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体(PPAR)ファミ
リーの受容体に結合して、上記の生物体に関係するある種の転写因子を制御する
ことで、その効果を発揮することが示唆されている(Hulin et al., Current Ph
arm.Design (1996) 2, 85-102参照)。その文献に記載されているグリタゾン類
のほとんどが、ほぼ専らPPARγサブタイプに結合すると考えられている。
【0017】 ヒトでの臨床試験に進んだ全てのグリタゾン類および文献で報告されているほ
ぼ全てのグリタゾン類が、炭素1個のスペースを介してチアゾリジンジオンの5
位に結合したアリール基の分子単位を有する。チアゾリジンジオンの5位に直接
結合した4−(オキシ)フェニル基を有するいくつかの化合物を製造し、抗糖尿
病薬としての可能性を調べているが、それらは血糖降下活性を持たないと記載さ
れている。
【0018】 そのように、化合物5−[4−[2−(2−ベンゾオキサゾリルメチルアミノ
)エトキシ]フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(1)はob/obマウ
スで抗高血糖活性を示しておらず、その後の試験で、PPARγ活性化にはその
化合物が比較的多量に必要であることが明らかになった(Cantello et al., J. Med. Chem. , 1994, 37: 3977-3985およびWillson et al., J. Med. Chem., 1996
, 39: 665-668)。
【0019】
【化3】
【0020】 化合物5−[4−(フェニルエトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン(2)は、レダクターゼ阻害活性を有し得るにも拘わらず、糖尿病マウスモ
デルにおいて抗高血糖効果を示さなかった(Sohda et al., Chem. Pharm. Bull. , 1982, 30: 3580-3600およびSohda et al., Chem. Pharm. Bull., 1982, 30: 3
601-3616)。他のフェニルチアゾリジンジオン系アルドースレダクターゼ阻害薬
の例としては、5−[4−(4−クロロフェノキシ)フェニル]−2,4−チア
ゾリジンジオン、5−[4−(4−クロロベンジルオキシ)フェニル]−2,4
−チアゾリジンジオン、5−[4−(2−ピリジルエトキシ)フェニル]−2,
4−チアゾリジンジオン、5−[4−(6−メチル−2−ピリジルエトキシ)フ
ェニル]−2,4−チアゾリジンジオンおよび5−[4−(2−チエニルエトキ
シ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンなどがある(Sohda et al., Chem . Pharm. Bull. , 1982, 30: 3601-3616)。
【0021】
【化4】
【0022】 PCT公開特許出願WO97/22600には、下記式の抗高血糖薬5−[3
−(カルボキシアミド)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン類が開示され
ている。
【0023】
【化5】
【0024】 アリール基に直接結合したオキサゾリジンジオン環を有する一部のオキサゾリ
ジンジオン化合物を合成して、ある程度の血糖降下薬活性を有することが認めら
れている(例えば、(1)R. Dow et al., J. Med. Chem., 34, 1538-1544 (199
1);(2)R. Schnur, et al., J. Med. Chem., 29, 770-778 (1986);(3)米
国特許4367234号;(4)米国特許4342771号;および(5)米国
特許4332952号を参照)。
【0025】 上記の化合物に類似し、上記のチアゾリジンジオン環およびオキサゾリジンジ
オン環の5位上の水素に代えて置換基を有する化合物の有用性に関しては、公開
されている例はほとんどない。メチル置換基の唯一の例が上記のシュヌールらの
文献にある(Schnur et al., J. Med. Chem. (1986)、上記で引用)。それは血
糖降下薬としては非常に低い活性を有する。
【0026】 本発明者らは、チアゾリジノリンまたはオキサゾリジンジオン環の5位に置換
基を有するある種の置換5−アリール−2,4−チアゾリジンジオン類および5
−アリール−2,4−オキサゾリジンジオン類が、PPAR、詳細にはαおよび
/またはγサブタイプの、特にはγサブタイプまたはα/γサブタイプの両方の
強力な作働薬であることを見いだした。従ってこれらの化合物は、糖尿病、高血
糖、異常脂血症、高脂血症(高コレステロール血症および高トリグリセリド血症
を含む)、アテローム性動脈硬化、肥満、血管再狭窄ならびに他のPPARαお
よび/またはγ介在の疾患、障害および状態の治療、抑制または予防において有
用である。
【0027】 (発明の開示) 本発明は、下記式Iの構造を有する化合物またはその化合物の医薬的に許容さ
れる塩を提供する。
【0028】
【化6】 式中、 Arは (1)アリーレンまたは (2)ヘテロアリーレンであり、 前記アリーレンおよびヘテロアリーレンはRから選択される1〜4個の基で
置換されていても良く; Arは (1)アリールまたは (2)ヘテロアリールであり、 前記アリールおよびヘテロアリールはRから独立に選択される1〜5個の基
で置換されており; XおよびYは独立に、O、S、N−RまたはCHであり; ZはOまたはSであり; nは0〜3であり; Rは (1)1〜7個のフッ素原子および/または1〜3個の塩素原子で置換されて
いても良いC1−3アルキル、 (2)Fまたは (3)Cl であり; Rは、 (1)C1−15アルカノイル、 (2)C1−15アルキル、 (3)C2−15アルケニル、 (4)C2−15アルキニル、 (5)ハロゲン、 (6)OR、 (7)アリール、 (8)ヘテロアリール、 (9)炭素原子数3〜8個のシクロアルキル、または (10)N、S、OおよびSOから選択される1以上のヘテロ原子を有する
3〜10員の複素環であり; 上記のアルキル、アルケニル、アルキニルおよびアルカノイルはRから選択
される1〜5個の基で置換されていても良く;前記アリール、ヘテロアリール、
シクロアルキルおよび複素環は、Rから選択される1〜5個の基で置換されて
いても良く; Rは (1)水素、 (2)C1−10アルキル、 (3)C2−10アルケニル、 (4)C2−10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1−15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1−15アルキル、 (9)C1−15アルカノイル、 (10)C3−8シクロアルキルであり; 上記のアルキル、アルケニルおよびアルキニルはRから独立に選択される1
〜4個の置換基で置換されていても良く;前記シクロアルキル、アリールおよび
ヘテロアリールは、Rから独立に選択される1〜4個の置換基で置換されてい
ても良く; Rは、 (1)ハロゲン、 (2)アリール、 (3)ヘテロアリール、 (4)CN、 (5)NO、 (6)OR、 (7)S(O)(m=0、1または2;ただし、nが1または2の場合
、RはHではない)、 (8)NR、 (9)NRCOR、 (10)NRCO、 (11)NRCON(R、 (12)NRSO(ただし、RはHではない)、 (13)COR、 (14)CO、 (15)CON(R、 (16)SON(R、 (17)OCON(Rまたは (18)C3−8シクロアルキルであり; 上記のシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲンまたはC 1−6 アルキルである1〜3個の基で置換されていても良く; Rは、 (1)Rから選択される基、 (2)C1−10アルキル、 (3)C2−10アルケニル、 (4)C2−10アルキニル、 (5)アリールC1−10アルキルまたは (6)ヘテロアリールC1−10アルキルであり; 上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールC1−10アルキルおよ
びヘテロアリールC1−10アルキルはRから独立に選択される基で置換され
ていても良く; Rは (1)ハロゲン、 (2)アミノ、 (3)カルボキシ、 (4)C1−4アルキル、 (5)C1−4アルコキシ、 (6)水酸基、 (7)アリール、 (8)アリールC1−4アルキルまたは (9)アリールオキシであり; Rは、 (1)水素、 (2)C1−10アルキル、 (3)C2−10アルケニル、 (4)C2−10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1−15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1−15アルキル、 (9)C1−15アルカノイル、 (10)C3−8シクロアルキルであり; 上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アル
カノイルおよびシクロアルキルは、Rから独立に選択される1〜4個の基で置
換されていても良い。
【0029】 (発明を実施するための最良の形態) 式Iの化合物は多くの好ましい実施態様を有し、それには (1)Zが硫黄である式Iの化合物、 (2)ArがRから独立に選択される1〜4個の基によって置換されてい
ても良いアリーレンである式Iの化合物、 (3)ArがハロゲンおよびC1−4アルキルから独立に選択される1〜2
個の基によって置換されていても良いフェニレンである化合物、 (4)Rがメチルまたはフッ素である化合物、ならびに (5)nが1または2である化合物などがある。
【0030】 別の実施態様には、XおよびYが独立にCH、OまたはSである式Iの化合
物などがある。それの別形態は、XおよびYがそれぞれ独立にOまたはSである
式Iの化合物である。
【0031】 別の実施態様には、Arがアリールであり、そのアリールがオルト位で1個
のR基によって置換されており、Rから独立に選択される1〜3個の別の基
で置換されていても良い式Iの化合物が含まれる。Rがオルト位にある化合物
では、オルトのRは好ましくは、(1)ハロゲンおよびC3−6シクロアルキ
ルから独立に選択される1〜4個の基で置換されていても良いC3−10アルキ
ル;(2)C3−10アルケニル;または(3)C3−8シクロアルキルからな
る群から選択することができる。これらの化合物におけるArは好ましくはフ
ェニル環である。この実施態様の好ましいものには、適宜の置換基Rのうちの
2個がArフェニル環において隣接する炭素原子上にあり、一体となってAr に縮合した5員または6員の芳香族複素環を形成しており、その環がN、Oお
よびS(O)から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有し、mが0〜2
であり、Arに縮合した前記芳香族複素環がRから独立に選択される1〜2
個の基で置換されていても良い化合物が含まれる。Arに縮合した芳香族複素
環の具体例としては、イソオキサゾール、チオフェン、チオフェンS−オキサイ
ド、チオフェンS−ジオキサイドおよびフランなどがある。
【0032】 以下の式Iaの構造を有する化合物が、式Iによって示される化合物の好まし
い小群である。
【0033】
【化7】 式中、X、Y、Z、n、RおよびRは前記で定義した通りである。
【0034】 式Iaの構造を有する化合物の実施態様には、 (1)ZがSである化合物、 (2)ZがOである化合物、 (3)YがSまたはOであり、XがOである化合物、 (4)nが1または2である化合物 などがある。
【0035】 式Iaの別の実施態様には、1個のR基がXに対してオルト位であって、 (1)ハロゲンおよびC1−3シクロアルキルから独立に選択される1〜4個
の基で置換されていても良いC3−10アルキル、 (2)C3−10アルケニルおよび (3)C3−8シクロアルキル からなる群から選択される化合物などがある。
【0036】 この群の好ましい化合物においては、XはOであり;YはOまたはSであり;
Xに対してオルト位であるR基はC1−4アルキルであり;Xに結合している
ベンゼン環上の1個の適宜置換基RはO−アリール(O−アリールはRから
独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良い)または未置換シクロア
ルキルである。この最後の化合物群の特に好ましい実施態様では、ZはSであり
;YはOであり;RはC1−4アルキルまたはフッ素である。
【0037】 本発明の化合物の具体例は実施例1〜9および表1にある。
【0038】 本発明はまた、式Iの化合物および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物
を含む。
【0039】 本発明はさらに、哺乳動物における糖尿病の治療または抑制方法であって、治
療上有効量の式Iの化合物をその哺乳動物に投与する段階を有する方法を含む。
【0040】 本発明はさらに、哺乳動物における高血糖の治療または抑制方法であって、治
療上有効量の式Iの化合物をその哺乳動物に投与する段階を有する方法を含む。
【0041】 本発明はさらに、哺乳動物における高脂血症の治療、抑制または予防方法であ
って、治療上有効量の式Iの化合物をその哺乳動物に投与する段階を有する方法
を含む。
【0042】 本発明はさらに、哺乳動物における肥満の治療、抑制または予防方法であって
、治療上有効量の式Iの化合物をその哺乳動物に投与する段階を有する方法を含
む。
【0043】 本発明はさらに、哺乳動物における高コレステロール血症の治療、抑制または
予防方法であって、治療上有効量の式Iの化合物をその哺乳動物に投与する段階
を有する方法を含む。
【0044】 本発明はさらに、哺乳動物における高トリグリセリド血症の治療、抑制または
予防方法であって、治療上有効量の式Iの化合物をその哺乳動物に投与する段階
を有する方法を含む。
【0045】 本発明はさらに、哺乳動物における異常脂血症の治療、抑制または予防方法で
あって、治療上有効量の式Iの化合物をその哺乳動物に投与する段階を有する方
法を含む。
【0046】 定義 「アルキル」という用語ならびにアルコキシ、アルカノイルなどの接頭語「ア
ルク」を有する他の基は、直鎖または分岐あるいはそれらの組合せであることが
できる炭素鎖を意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル
、イソプロピル、ブチル、sec−およびtert−ブtル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどがある。
【0047】 「アルケニル」とは、1以上の炭素−炭素二重結合を有し、直鎖または分岐あ
るいはそれらの組合せであることができる炭素鎖を意味する。アルケニルの例と
しては、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニ
ル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニルなどがある。
【0048】 「アルキニル」とは、1以上の炭素−炭素三重結合を有し、直鎖または分岐あ
るいはそれらの組合せであることができる炭素鎖を意味する。アルキニルの例と
しては、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペンチニル、2−へプチニ
ルなどがある。
【0049】 「シクロアルキル」とは、それぞれ炭素原子数3〜10個の単環式または二環
式飽和炭素環を意味する。その用語には、結合箇所が非芳香族部分であるアリー
ル基に縮合した単環式環も含まれる。シクロアルキルの例としては、シクロプロ
ピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどがある。
【0050】 「アリール」(および「アリーレン」)とは、炭素環原子のみを有する単環式
または二環式芳香環を指す。その用語には、結合箇所が芳香族部分にある単環式
シクロアルキルまたは単環式複素環基に縮合したアリール基も含まれる。「複素
環」および「複素環式」とは、各環が3〜10個の原子を有するN、SおよびO
から選択される1以上のヘテロ原子を有する完全または部分的に飽和した環を意
味する。アリールの例としては、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニル
、テトラヒドロナフチル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾピラニル、
1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリルな
どがある。複素環の例としては、テトラヒドロフラン、ピペラジンおよびモルホ
リンなどがある。
【0051】 「ヘテロアリール」(およびヘテロアリーレン)とは、各環が5〜6個の原子
を有するN、OおよびS(SOおよびSOを含む)から選択される1以上の環
ヘテロ原子を有する単環式、二環式または三環式芳香環を意味する。ヘテロアリ
ールの例としては、ピロリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル
、ピリジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、
イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニ
ル、ピリニジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾ
オキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベン
ゾチオフェニル(S−オキサイドおよびジオキサイドを含む)、フロ(2,3−
b)ピリジル、キノリル、インドリル、イソキノリル、ジベンゾフランなどがあ
る。
【0052】 「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素などがある。
【0053】 「オルト置換」という用語は、その置換基が分子の骨格への結合位置に隣接し
ていることを意味している。「メタ置換」および「パラ置換」も、分子の骨格へ
の環の結合箇所に基づいて同様に定義される。
【0054】 医薬組成物における「組成物」という用語は、有効成分、担体を構成する不活
性成分、ならびに2種類以上の前記成分の組合せ、錯体形成もしくは凝集から、
あるいは1以上の前記成分の解離から、あるいは1以上の前記成分の他の種類の
反応または相互作用から直接または間接に生じる生成物を含む製造品を含むもの
である。従って本発明の医薬組成物は、本発明の化合物および医薬的に許容され
る担体を混合することで製造される組成物を含む。
【0055】 光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変位体 式Iの化合物は1以上の不斉中心を有する場合があることから、ラセミ体およ
びラセミ混合物、単独のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物および個々の
ジアステレオマーとして得られる場合がある。これら化合物のR−エナンチオマ
ーおよびS−エナンチオマーは、5−TZD位置または5−OZD位置で容易に
は相互変換しない。本発明は、式Iの化合物のそのような全ての型の異性体を含
むものである。
【0056】 本明細書に記載の化合物の一部は、オレフィン性二重結合を有し、別段の断り
がない限り、EおよびZの両方の幾何異性体を含むものである。
【0057】 本明細書に記載の化合物の一部は、互変異体と称される水素の結合位置が異な
った形で存在する場合がある。そのような例としては、ケト−エノール互変異体
として知られるケトンおよびそれのエノール型があり得る。個々の互変異体およ
びそれらの混合物は式Iの化合物に包含される。
【0058】 式Iの化合物は、例えば、メタノールもしくは酢酸エチルまたはそれらの混合
液などの好適な溶媒からの分別結晶によってエナンチオマーのジアステレオマー
対に分離することができる。そうして得られたエナンチオマー対は、従来の手段
、例えば分割剤としての光学活性酸の使用によって個々の立体異性体に分離する
ことができる。
【0059】 別法として、一般式IまたはIaの化合物のエナンチオマーを、配置が既知の
光学的に純粋な原料または試薬を用いる立体特異的合成によって得ることができ
る。
【0060】 「医薬的に許容される塩」という用語は、無機もしくは有機塩基および無機も
しくは有機酸などの医薬的に許容される無毒性の塩基または酸から製造される塩
を指す。無機塩基から誘導される塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシ
ウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、第二マンガン、第一マン
ガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの塩などがある。特に好ましいものは、
アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩およびナトリウム
塩である。固体の形での塩は、複数種類の結晶構造で存在する場合があり、水和
物の形である場合もある。医薬的に許容される有機無毒性塩基から誘導される塩
には、1級、2級および3級アミン類、天然置換アミン類などの置換アミン類、
環状アミン類および塩基性イオン交換樹脂などがあり、例を挙げるとアルギニン
、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン、ジ
エチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール
、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチル
ピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロ
ピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン
、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエチルアミン、
トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどがある。
【0061】 本発明の化合物が塩基性である場合、無機および有機酸などの医薬的に許容さ
れる無毒性酸から塩を製造することができる。そのような酸には、酢酸、ベンゼ
ンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸
、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳
酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パ
モ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン
酸などがある。特に好ましいものは、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸
、リン酸、硫酸および酒石酸である。
【0062】 本明細書で使用する場合、式Iの化合物についての言及は、医薬的に許容され
る塩をも含むものであることは明らかであろう。
【0063】 用途 本発明の化合物は、各種ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体サブタイプ、
特にはPPARαおよび/またはPPARγの強力な作働薬である。本発明の化
合物は、ある1種類の受容体サブタイプの選択的作働薬であることができるか(
例:PPARγ作働薬)、あるいは複数の受容体サブタイプの作働薬であること
ができる(例:PPARα/γ二重作働薬)。本発明の化合物は、個々のPPA
Rサブタイプ(αまたはγ)の活性化またはPPARサブタイプの組合せ(例:
α/γ)の活性化が処置に介在する疾患、障害または状態の治療、抑制または予
防において有用である。そこで本発明の1態様は、哺乳動物でのそのような疾患
、障害または状態の治療、抑制または予防方法であって、そのような哺乳動物に
対して、治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法を提供する。
本発明の化合物が治療、抑制または予防において有用である疾患、障害または状
態には、(1)糖尿病、(2)高血糖、(3)肥満、(4)高脂血症、(5)高
トリグリセリド血症、(6)高コレステロール血症(HDLレベル上昇など)、
(7)アテローム性動脈硬化、(8)血管再狭窄、(9)過敏性腸症候群、(1
0)膵臓炎、(11)腹部肥満、(12)脂肪細胞腫瘍、(13)脂肪肉腫など
の脂肪細胞癌、(14)異常脂血症および(15)症候群Xおよび卵巣アンドロ
ゲン過多症(多嚢胞性卵巣症候群)などのインシュリン耐性が一つの要素となっ
ている他の障害などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0064】 本発明の別の態様は、高コレステロール血症の治療、抑制または予防方法であ
って、そのような処置を必要とする哺乳動物に対して、治療上有効量のPPAR
αおよびPPARγの両方の作働薬(PPARα/γ二重作働薬)を投与する段
階を有する方法を提供する。その二重作働薬は有利には、コレステロール生合成
阻害薬、特にロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン
、アトルバスタチンおよびリバスタチンなどのHMG−CoAレダクターゼ阻害
薬とともに投与することができる。
【0065】 投与および用量範囲 哺乳動物、特にヒトに有効量の本発明の化合物を与えるのには、いかなる好適
な投与経路も使用可能である。例えば経口、直腸、局所、非経口、眼球、肺、経
鼻などを用いることができる。製剤には、錠剤、トローチ、分散体、懸濁液、液
剤、カプセル、クリーム、軟膏、エアロゾルなどがある。好ましくは式Iの化合
物は、経口投与される。
【0066】 使用される有効成分の有効用量は、使用される特定の化合物、投与経路、治療
対象の状態および治療対象の状態の重度によって変動し得る。そのような用量は
、当業者であれば容易に把握できるものである。
【0067】 糖尿病および/または高血糖または高トリグリセリド血症または式Iの化合物
が適応である他の疾患の治療または予防を行う場合、本発明の化合物を動物の体
重1kg当たり約0.1mg〜約100mgの1日用量で、好ましくは単一1日
用量として、あるいは1日2〜6回の分割用量で、あるいは徐放製剤で投与した
場合に、満足な結果が得られる。ほとんどの大型哺乳動物において、総1日用量
は約1.0mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約50mgである。7
0kgの成人の場合、総1日用量は約7mg〜約350mgとなる。この投与法
を調節して、至適な治療応答を得ることができる。
【0068】 医薬組成物 本発明の別の態様は、式Iの化合物と医薬的に許容される担体とを含む医薬組
成物を提供する。本発明の医薬組成物は、有効成分としての式Iの化合物または
それの医薬的に許容される塩を含み、医薬的に許容される担体および適宜に他の
治療成分を含むこともできる。「医薬的に許容される塩」という用語は、無機塩
基もしくは酸および有機塩基もしくは酸などの医薬的に許容される無毒性の塩基
または酸から製造される塩を指す。
【0069】 その組成物には、経口、直腸、局所、非経口(皮下、筋肉および静脈など)、
眼球(眼科)、肺(経鼻または口腔吸入)または経鼻投与に好適な組成物などが
ある。ただし、ある場合に最も適した経路は、治療対象の状態の性質および重度
ならびに有効成分の性質によって決まる。それらは簡便には単位製剤で提供され
、製薬業界で公知のいずれかの方法によって調製することがきる。
【0070】 実際の使用においては式Iの化合物は、従来の医薬配合法に従って、医薬担体
との直接混合で有効成分として組み合わせることができる。担体は、例えば経口
または非経口(静脈投与など)などの投与に望ましい剤型に応じて、多様な形態
を取ることができる。経口製剤用の組成物を得る場合、通常の医薬媒体を用いる
ことができる。例えば、懸濁液、エリキシル剤および液剤などの経口液体製剤の
場合には、水、グリコール類、オイル類、アルコール類、香味剤、保存剤、着色
剤などを用いることができる。あるいは粉剤、硬および軟カプセルおよび錠剤な
どの経口固体製剤の場合には、デンプン類、糖類、微結晶セルロース、希釈剤、
造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの担体を用いることができ、液体製剤より
固体経口製剤の方が好ましい。
【0071】 投与が容易であることから、錠剤およびカプセルが最も有利な経口単位製剤を
代表するものであり、その場合には、固体医薬担体を用いることは明らかである
。所望に応じて、錠剤を標準的な水系または非水系法によってコーティングする
ことができる。これら組成物における活性化合物のパーセントは当然のことなが
ら変動し得るものであり、簡便には単位重量の約2%〜約60%とすることがで
きる。そのような治療上有用な組成物における活性化合物の量は、有効用量が得
られるようなものとする。活性化合物は、例えば液滴または噴霧剤として経鼻的
に投与することもできる。
【0072】 錠剤、丸薬、カプセルなどには、トラガカントガム、アカシアガム、コーンス
ターチもしくはゼラチンなどの結合剤;リン酸二カルシウムなどの賦形剤;コー
ンスターチ、ジャガイモデンプン、海藻酸などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシ
ウムなどの潤滑剤;ならびにショ糖、乳糖もしくはサッカリンなどの甘味剤を含
有させることもできる。単位製剤がカプセルである場合、それには上記種類の材
料以外に、脂肪油などの液体担体を含有させることもできる。
【0073】 他の各種材料をコーティングとして存在させて、単位製剤の物理的形状を変え
ることができる。例えば、錠剤をシェラック、糖またはその両方でコーティング
することができる。シロップもしくはエリキシルには、有効成分に加えて、甘味
剤としてのショ糖、保存剤としてのメチルパラベンおよびプロピルパラベン、染
料ならびにチェリー芳香もしくはオレンジ芳香などの芳香剤を含有させることが
できる。
【0074】 式Iの化合物はさらに、非経口投与することもできる。ヒドロキシプロピルセ
ルロースなどの界面活性剤と適切に混和した水中で、これら活性化合物の液剤も
しくは懸濁液を調製することができる。グリセリン、液体ポリエチレングリコー
ル類およびそれらのオイル中の混合液中で、分散液を調製することもできる。通
常の保存および使用条件下では、これら製剤には保存剤を含有させて、微生物の
成長を防止することができる。
【0075】 注射用に好適な医薬製剤には、無菌の水溶液もしくは分散液ならびに無菌注射
液もしくは分散液の即時調製用の無菌粉末などがある。いずれの場合も製剤は無
菌とし、容易に注射できる程度の流動性でなければならない。その製剤は、製造
および保管の条件下で安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物によ
る汚染を起こさないように保存しなければならない。担体は、例えば水、エタノ
ール、多価アルコール(例:グリセリン、プロピレングリコールおよび液体ポリ
エチレングリコール)、それらの好適な混合液および植物油などを含む溶媒また
は分散媒とすることができる。
【0076】 併用療法 式Iの化合物は、やはり式Iの化合物が有用な疾患または状態の治療、予防、
抑制または緩和において有用となり得る他薬剤と併用することができる。そのよ
うな他薬剤は、通常使用される経路および量で、式Iの化合物と同時または順次
に投与することができる。式Iの化合物を1以上の他薬剤と同時に用いる場合、
そのような他薬剤および式Iの化合物を含む単位製剤の形での医薬組成物が好ま
しい。1以上の他の有効成分と併用する場合、本発明の化合物および他の有効成
分を、それぞれを単独で使用する場合より低い用量で使用可能であることも想到
される。従って、本発明の医薬組成物には、式Iの化合物以外に、1以上の他の
有効成分を含むものが含まれる。
【0077】 別個にあるいは同じ医薬組成物で投与される、式Iの化合物と併用可能な他の
有効成分の例としては、 (a)(i)グリタゾン類(例:トログリタゾン(troglitazone)、ピオグリ
タゾン(pioglitazone)、エングリタゾン(englitazone)、MCC−555、
BRL49653(ロシグリタゾン(rosiglitazone))など)ならびにWO9
7/27857、97/28115、97/28137および97/27847
に開示の化合物などのPPARγ作働薬;(ii)メトホルミンおよびフェンホ
ルミンなどのビグアニド類のようなインシュリン感作剤; (b)インシュリンまたはインシュリン様薬; (c)トルブタミドおよびグリピジドなどのスルホニル尿素類または関連物; (d)α−グルコシダーゼ阻害薬(アカルボースなど); (e)(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬(ロバスタチン、シンバスタ
チン(simvastatin)およびプラバスタチン(pravastatin)、フルバスタチン(
fluvastatin)、アトルバスタチン(atorvastatin)、リバスタチンその他)、
(ii)金属イオン封鎖剤(コレスチラミン、コレスチポールおよび架橋デキス
トランのジアルキルアミノアルキル誘導体)、(iii)ニコチニルアルコール
、ニコチン酸またはそれらの塩、(iv)フェノフィブリン(fenofibric)酸誘
導体(ゲムフィブロジル、クロフィブレート、フェノフィブレート(fenofibrat
e)およびベンザフィブレート(benzafibrate))などのPPARα作働薬、(
v)例えばβ−シトステロールなどのコレステロール吸収阻害薬および例えばメ
リナミドなどの(アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ)阻
害薬ならびに(vi)プロブコールなどのコレステロール低下剤; (f)WO97/28149に開示のものなどのPPARδ作働薬; (g)フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン(dexfenfluramine)、フ
ェンチラミン(phentiramine)、スルビトラミン(sulbitramine)、オルリスタ
ット(orlistat)、神経ペプチドY5阻害薬およびβ3アドレナリン受容体作働
薬などの抗肥満化合物; (h)回腸胆汁酸搬送体阻害薬 などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0078】 生物アッセイ A.白色脂肪組織in vitroアッセイ このアッセイは、5時間の完全にin vitroの系での白色脂肪組織(WAT)に
おいて、本発明の化合物が14C−グルコースのグリコーゲンへの取り込みのイ
ンシュリン活性化を促進する能力を測定するものである。手順はいずれも、1%
ウシ血清アルブミン、5mM HEPESおよび抗生物質(100単位/mLの
ペニシリン、100μg/mLの硫酸ストレプトマイシン、0.25μg/mL
のアンフォテリシンB)を含む培地199(以下、培地と称する)で行う。副睾
丸脂肪褥を鋏によって、直径約1mmの小片に切る。組織培養インキュベータ中
、刻んだWAT断片(100mg)を、1mU/mLのインシュリンおよび被験
化合物を含む総量0.9mLの培地で、37℃および5%COにて、3時間に
わたって軌道上で振盪することでインキュベーションする。14C標識グルコー
スを加え、インキュベーションを2時間続ける。試験管を低速で遠心し、下層を
除去し、1M NaOHを加える。アルカリ処理WATを60℃で10分間イン
キュベーションすることで、組織を可溶化する。得られた組織水解物をワットマ
ン(Whatman)濾紙片に塗布し、66%エタノールおよび次に100%アセトン
で洗浄して、結合14C−グリコーゲンから未取り込み14C−グルコースを除
去する。乾燥した濾紙を、アミログルコシダーゼの溶液でインキュベーションし
て、グリコーゲンを開裂させてグルコースとする。シンチレーション液を加え、
サンプルの14C放射能をカウンティングする。14C放射能が、インシュリン
単独でのインキュベーションより実質的に高かった被験化合物を、インシュリン
促進剤と考える。活性化合物についての力価測定を行って、インシュリン活性化
の最大促進の50%が得られた化合物濃度を求め、それをEC50値と称した。
【0079】 B.Gal−4hPPARトランスアクチベーションアッセイ (a)プラスミド キメラ受容体発現構築物pcDNA3−hPPARγ/GAL4、pcDNA
3−hPPARδ/GAL4、pcDNA3−hPPARα/GAL4を、それ
ぞれhPPARγ、hPPARδ、hPPARαのリガンド結合領域(LBD)
に隣接する酵母GAL4転写因子DBDを挿入することで得た。ヘルペスウィル
ス最小チミジンキナーゼプロモーターおよびルシフェラーゼレポーター遺伝子の
上流にGAL4応答要素のコピー5個を挿入することで、レポーター構築物pU
AS(5X)−tk−lucを形成した。pCMV−lacZには、サイトメガ
ロウィルスプロモーターの調節下にガラクトシダーゼZ遺伝子がある。
【0080】 (b)細胞培養およびトランスアクチべーションアッセイ 10%COの加湿雰囲気下に37℃で、96ウェル細胞培養プレートにて、
10%活性炭除去ウシ胎仔血清(Gemini Bio-Products, Calabasas, CA)、非必
須アミノ酸類、100単位/mLペニシリンGおよび100mg/mL硫酸スト
レプトマイシンを含む高グルコースのダルベッコの調整イーグル培地(DMEM
)に細胞12×10個/ウェルでCOS−1細胞を接種した。24時間後、製
造業者の説明に従って、リポフェクタミン(Lipofectamine, GIBCO BRL, Gaithe
rsburg, MD)を用いてトランスフェクションを行った。すなわち、各ウェルのト
ランスフェクション混合物には、リポフェクタミン0.48μL、pcDNA3
−PPAR/GAL4発現ベクター0.00075μg、pUAS(5X)−t
k−lucレポーターベクター0.045μgおよびトランスアクチベーション
効率についての内部対照としてもpCMV−lacZ 0.0002μgを含有
させた。10%CO雰囲気下に37℃で、細胞をトランスフェクション混合物
中にて5時間インキュベートした。次に、5%活性炭除去ウシ胎仔血清、非必須
アミノ酸類、100単位/mLペニシリンGおよび100mg/mL硫酸ストレ
プトマイシン±濃度を上昇させていく被験化合物を含む新鮮な高グルコースDM
EM中、細胞を約48時間インキュベートした。化合物をDMSO中で可溶化し
たことから、同等濃度のDMSOとともに対照細胞のインキュベートを行った。
最終DMSO濃度は≦0.1%であり、その濃度はトランスアクチベーション活
性には影響しないことが明らかになった。製造業者の説明に従って、レポーター
溶解緩衝液(Reporter Lysis Buffer, Promega, Madison, WI)を用いて細胞溶
解物を得た。細胞抽出物におけるルシフェラーゼ活性を、ML3000光度計(
Dynatech Laboratories, Chantilly, VA)でルシフェラーゼアッセイ緩衝液(Lu
ciferase Assay Buffer, Promega, Madison, WI)を用いて測定した。β−ガラ
クトシダーゼ活性を、β−D−ガラクトピラノシド(Calbiochem, San Diego, C
A)を用いて測定した。
【0081】 C.in vivo試験 オスdb/dbマウス(10〜11週齢C57Bl/KFJ、Jackson Labs,
Bar Harbor, ME)をケージ当たり5匹ずつ飼育し、粉砕プリナ(Purina)齧歯類
固型飼料および飲料水を自由に摂取させた。動物およびそれの飼料の重量を2日
に1回測定し、指定の用量で媒体(0.5%カルボキシメチルセルロース)±被
験化合物を強制経口投与によって1日1回投与した。薬剤懸濁液は毎日調製した
。試験期間中3〜5日間隔で尾放血によって得た血液から、血漿のグルコースお
よびトリグリセリド濃度を測定した。グルコースおよびトリグリセリドの測定は
、通常の生理食塩水で1:6(容量基準)に希釈したヘパリンを加えた血漿を用
いて、自動分析装置(Boehringer Mannheim Hitachi 911自動分析装置;Boehrin
ger Mannheim, Indianapolis, IN)で実施した。非肥満動物は、同じ方法で維持
した、年齢を一致させた雑種マウスとした。
【0082】 製造方法 チアゾリジンジオン環の5位に置換基を持たない式Iの化合物は、図式1〜4
に示した方法に従って製造することができる。別段の断りがない限り、図式にお
ける変数は、式Iについて前記で定義したものと同じ意味を有する。5位に置換
基を挿入する方法も以下にまとめてある。図式1〜4における中間体および原料
は、メチルエステルに関して書かれているが、他のエステル(例:C〜C15 エステル類)も使用可能であり、そしてトリアルキルシラン基がカルボキシルに
結合していても良い。同様に、この分野の当業者であれば容易に決定できるよう
に、図式1〜4における反応の多くにおいて、他の酸、塩基、ハロゲン化剤およ
び溶媒を使用することが可能である。
【0083】
【化8】
【0084】 塩基存在下にアリール酢酸エステル中間体A1をハロゲン化剤(例:N−ブロ
モコハク酸イミド)でα−臭素化することでハロ中間体を得て、それは高温で2
−メトキシエタノールなどのアルコール系溶媒中、強酸水溶液または酢酸ナトリ
ウム存在下にチオ尿素(Z=S)で閉環して、標題のアリール−チアゾリジノン
類(I;Z=S)を得ることができる。
【0085】
【化9】
【0086】 図式2には、2以上のメチレン基を含む≧4原子鎖によって連結されたAr 部分およびAr部分を有する中間体A1の合成を示してある。中間体A1は、
ArまたはArのいずれかに2個の末端脱離基を有する鎖を結合させるこ
とによる集中的合成によって製造することができる。において、LおよびL′
は互いに独立に、ハライド(好ましくは臭素)およびスルホニルオキシ(例:メ
シレートまたはトシレート)などの従来の脱離基を表す。DMF溶液中で無機塩
基(例:CsCO)存在下に、鎖分子CまたはCをそれぞれ他のアリー
ル部分BまたはBで処理することで、鎖状のアリール酢酸エステル中間体 が得られる。原料の および は市販されているか、あるいは公知の
有機合成手順を用いて製造することができる。式Bの化合物は、公開PCT出
願97/27857、97/28115および97/28137に記載の方法に
従って製造することができる。
【0087】
【化10】
【0088】 図式3では、炭酸セシウムなどの無機塩基存在下に、適切に置換されたマンデ
ル酸エステルBを、脱離基Lを有するAr誘導体C1と反応させる。得られ
る生成物A2をナトリウムメトキシドなどの塩基存在下に尿素と環化させて、所
望の生成物(I;Z=O)を形成する。別法として、塩化チオニルを用いてA2 の水酸基を相当する塩化物に変換することができ、得られた化合物を図式1で前
述の方法に従って閉環させて、Z=Sである式Iの化合物を得る。図式3に示し
た合成用の原料は市販されているか、あるいは公知の有機合成法を用いて製造す
ることができる。
【0089】
【化11】
【0090】 図式4には、XまたはYの一方が酸素である≧4原子鎖によって連結されたA
部分およびAr部分を有する中間体A1の合成を示してある。アルキンの
臭化アリール(E1)またはトリフレート(E2)へのパラジウム触媒付加によ
って、それぞれD1またはD2が得られる。環境圧力下でのアルキン(D1また
D2)の水素化によって、完全に飽和したものを得た。それをジメチルホルム
アミド溶液中、無機塩基(例:CsCO)存在下に、B1またはB2にカッ
プリングさせて、鎖状アリール酢酸エステル中間体A1を得た。図式4に示した
合成用の原料は市販されているか、あるいは公知の有機合成法を用いて製造する
ことができる。
【0091】 チアゾリジンジオン環またはオキサゾリジンジオン環の5位での置換 強塩基(例えば、アルカリ金属アルコキシド類、アルカリ金属アミド、アルキ
ルリチウム化合物など)と次にトリフルオロメタンスルホン酸トリアルキルシリ
ルでの処理を用いるチアゾリジンジオン環(Z=S)またはオキサゾリジンジオ
ン環(Z=O)のモノシリル化によってトリアルキルシラン中間体が得られ、そ
れは以下の式に示した構造を有すると考えられる。トリアルキルクロロシラン類
などの他の種類のシリル化試薬も使用可能である。トリアルキルシラン中間体は
、アルキル化剤、フッ素化剤またはマイケル反応でマイケル受容体として反応性
を高める電子吸引性置換基を有するビニル化合物存在下に、第2の強塩基で処理
することで5位で官能化して、例えばアルキル化剤であるブロモメタンを用いた
場合に標題の5−メチル−5−アリール−チアゾリジンジオン類(Z=S)また
はオキサゾリジンジオン類(Z=O)を得ることができる。その化学反応は、直
後に示した2個の式にある中間体を経由して進行すると考えられる。Eは加わる
官能基である。
【0092】
【化12】
【0093】 実施例 以下の実施例は、本発明を説明することのみを目的として提供されるものであ
り、いかなる形でも本発明を制限するものと解釈すべきではない。
【0094】 実施例1 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0095】
【化13】
【0096】 段階A:5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフ ェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ)フェノキシ)プロポキシ
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(製造実施例18段階B;501mg
、1.049mmol)の脱水DMF(5mL)溶液を、20℃で固体のカリウ
ムtert−ブトキシド(121mg;1.075mmol)によって処理した
。反応液を室温で15分間撹拌して均一溶液を得た。無希釈のトリフルオロメタ
ンスルホン酸トリイソプロピルシリル(289μL;1.075mmol)を2
0℃で滴下した。溶液を20℃で30分間撹拌した。やはり均一な溶液を冷却し
て−10℃とし(氷/MeOH)、固体のN−フルオロベンゼンスルホンアミド
(414mg;1.311mmol)で処理した。反応液を、溶解が完了するま
で−10℃で撹拌した。反応液を冷却して−78℃まで冷却し、ナトリウムビス
トリメチルシリルアミドの溶液(1.0MのTHF溶液;2.52mL;2.5
2mmol)で処理した。反応液を−78℃で1時間撹拌し、昇温させて−10
℃とし、さらに1時間撹拌した。酢酸のメチルtert−ブチルエーテル溶液(
体積基準3:1;4mL)を加え、反応液を分配した(0.1N HClおよび
酢酸イソプロピル)。有機層を0.1N HClで2回洗浄し、MgSOで脱
水し、濾過して、溶媒留去によって油状物を得た。粗生成物をシリカゲルクロマ
トグラフィーによって精製して、標題化合物を得た。
【0097】
【化14】
【0098】 実施例2 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0099】
【化15】
【0100】 段階A:5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェ ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 求電子剤として臭化メチルのメチルtert−ブチルエーテル溶液(2.0M
)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0101】
【化16】
【0102】 実施例3 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン。
【0103】
【化17】
【0104】 段階A:5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェ ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 原料として5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ)フェノキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン(製造実施例20段階
B)を用い、求電子剤として臭化メチル溶液(2.0M;メチルtert−ブチ
ルエーテル)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0105】
【化18】
【0106】 実施例4 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニ
ル)フェノキシ−フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン。
【0107】
【化19】
【0108】 段階A:5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチル スルホニル)フェノキシ−フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾ リジンジオンの製造 原料として5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニル
)フェノキシ−フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン(製造実施例22)を用い、求電子剤として臭化メチル溶液(2.0M;メチ
ルtert−ブチルエーテル)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合
物を製造した。
【0109】
【化20】
【0110】 実施例5 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ
プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0111】
【化21】
【0112】 段階A:5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フ ェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ)フェノキシ)
プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(製造実施例1段階C)を
用い、求電子剤として臭化メチル溶液(2.0M;メチルtert−ブチルエー
テル)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0113】
【化22】
【0114】 実施例6 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0115】
【化23】
【0116】 段階A:5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオ ロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ オンの製造 原料として5−[3−(3−(2−プロピル−4−フルオロフェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(製造実施例27
)を用い、求電子剤として臭化メチル溶液(2.0M;メチルtert−ブチル
エーテル)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0117】
【化24】
【0118】 実施例7 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0119】
【化25】
【0120】 段階A:5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオ ロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ オンの製造 原料として5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4−フルオロフェノキシ
)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(製造実
施例27)を用い、求電子剤として臭化メチル溶液(2.0M;メチルtert
−ブチルエーテル)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合物を製造し
た。
【0121】
【化26】
【0122】 実施例8 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0123】
【化27】
【0124】 段階A:5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキ シフェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4−メトキシフェノキシ
)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(製造実
施例26)を用い、求電子剤として臭化メチル溶液(2.0M;メチルtert
−ブチルエーテル)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合物を製造し
た。
【0125】
【化28】
【0126】 実施例9 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソブチルフェ
ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0127】
【化29】
【0128】 段階A:5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソブ チルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジン ジオンの製造 原料として5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4−イソブチルフェノキ
シ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン(製
造実施例40)を用い、求電子剤として臭化メチル溶液(2.0M;メチルte
rt−ブチルエーテル)を用い、実施例1に記載の方法に従って標題化合物を製
造した。
【0129】
【化30】
【0130】 実施例10 5位で5−アリール−チアゾリジンジオンおよび5−アリール−オキサゾリジ
ンジオン類をメチル化またはフッ素化することで製造することができる、あるい
は製造した化合物を表1に示してある。
【0131】 表1 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ
プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(実施例5); 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキ
シプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンゾ[
4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンゾ
[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾ
リジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベン
ゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チア
ゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−5−ベ
ンゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チ
アゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6
−ベンゾ[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,
4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−
6−ベンゾ[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2
,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンゾ
[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾ
リジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベン
ゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チア
ゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベ
ンゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チ
アゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−
ベンゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−
チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン−
6−イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン
−6−イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフェ
ン−1,1−ジオキサイド−6−イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,
4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフ
ェン−1,1−ジオキサイド−6−イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2
,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−
6−ベンゾ−[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−
2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル
−6−ベンゾ−[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]
−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロビフェ
ニルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロビフ
ェニルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)−3−フルオロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)−3−フルオロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロピルチオ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロピルチオ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
ブトキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)ブトキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(実施例2); 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(実施例1); 5−メチル−5−[3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン(実施例3); 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニ
ル)フェノキシ−フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン(実施例4); 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホ
ニル)フェノキシ−フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジン
ジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルフェノキ
シ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−エチルフェノ
キシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキ
シ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フェニル)フェ
ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フェニル)フ
ェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(実施例8); 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(実
施例6); 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェ
ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)
ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ
)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)フェノキシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ
ノキシ)フェノキシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキ
シ)フェノキシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノ
キシ)フェノキシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキ
シ)フェノキシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノ
キシ)フェノキシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(5−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ
)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(5−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキ
シ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)フェノキシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ
ノキシ)フェノキシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェ
ノキシ)フェノキシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノ
キシ)フェニル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェ
ノキシ)フェニル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)フェニル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ
ノキシ)フェニル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノ
キシ)フェニル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェ
ノキシ)フェニル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキ
シ)フェニル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノ
キシ)フェニル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(3′−メチル−4′−
クロロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジ
ンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(3′−メチル−4′
−クロロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]2,4−チアゾリジ
ンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソブチルフェ
ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(
実施例9); 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソブチルフ
ェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−シクロペンチル
フェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−シクロペンチ
ルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソプロピルフ
ェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソプロピル
フェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ナフチルオキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ナフチルオキシ)フ
ェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ジベンゾフラン−2−
イルオキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ジベンゾフラン−2
−イルオキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン; 5−メチル−5−[3−(3−(2,6−ビスプロピル−4−フェノキシプロ
ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2,6−ビスプロピル−4−フェノキシプ
ロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンゾ
[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾ
リジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベン
ゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チア
ゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6
−ベンゾ[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4
−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−
6−ベンゾ[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)フェニル]−2,
4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ
ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾ
リジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ
ノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェ
ノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノ
キシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ
ノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキ
シ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノ
キシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニ
ルフェノキシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]2,4−チアゾリジンジオン
; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホ
ニルフェノキシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン; 5−メチル−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニ
ルフェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホ
ニルフェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−5−フェノキシ)フェノキシ
プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−5−フェノキシ)フェノキ
シプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ
)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキ
シ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ
)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキ
シ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−(2−プロペニル)−4−(フェノキシ
フェノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−(2−プロペニル)−4−(フェノキ
シフェノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(1′−フルオロプロピル)−4−フェノキシ
フェノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(1′−フルオロプロピル)−4−フェノキ
シフェノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−エトキシカルボ
ニルフェノキシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−エトキシカル
ボニルフェノキシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジン
ジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(4−(1,2−ベンゾイソオキサゾール−3
−イル)−2−プロピルフェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾ
リジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(4−(1,2−ベンゾイソオキサゾール−
3−イル)−2−プロピルフェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チア
ゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−((1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イ
ル)−2−プロピルフェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジン
ジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−((1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−
イル)−2−プロピルフェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジ
ンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル
−ベンゾチオフェン−6−イル)オキシ)−プロポキシ]フェニル−2,4−チ
アゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピ
ル−ベンゾチオフェン−6−イル)オキシ)−1−プロポキシ]フェニル−2,
4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル
−ベンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ
)]フェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピ
ル−ベンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキ
シ)]フェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)
−ベンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキ
シ)]フェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル
)−ベンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポ
キシ)]フェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル
−ベンゾチオフェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フ
ェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピ
ル−ベンゾチオフェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]
フェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プ
ロピル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2,
4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−
プロピル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2
,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プ
ロピル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4
−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−
プロピル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,
4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル
−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チア
ゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピ
ル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チ
アゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル
−ベンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−
チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピ
ル−ベンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4
−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル
−ベンゾチオフェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]
フェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピ
ル−ベンゾチオフェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)
]フェニル−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン(実
施例7); 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェ
ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスルホン
アミドフェノキシ)フェノキシ)−プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスルホ
ンアミドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]2,4−チアゾリジ
ンジオン; 5−メチル−5−[4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシ
)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−シクロプロピルメチル−4−フェノキ
シ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン; 5−メチル−5−[3−(3−(2−プロピル−4−シクロヘキシルフェノキ
シ)プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン; 5−フルオロ−5−[3−(3−(2−プロピル−4−シクロヘキシルフェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン。
【0132】 製造実施例 以下の製造実施例は、チオアゾリジンジオン環の5位で官能化した原料を作る
ための製造手順を示している。上記実施例で修飾しなかった化合物は、実施例1
および2におけるFおよびメチルに置き換える方法と同じ方法を用いて容易に官
能化される表1に示した実施例である。
【0133】 製造実施例1 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシプロポキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0134】
【化31】
【0135】 段階A:4−(3−ブロモプロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 4−ヒドロキシフェニル酢酸メチル(20.0g、0.12mol)、1,3
−ジブロモプロパン(97.2g、0.48mol)および炭酸セシウム(43
.1g、0.13mol)の脱水DMF(250mL)溶液を室温で終夜撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとの間で分配した。有機層を水
で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去して油状
物を得た。それについて塩化メチレン/ヘキサン(2:1)を用いるシリカゲル
でのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0136】
【化32】
【0137】 段階B:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)−プロポ キシ)フェニル酢酸メチルの製造 段階Aからの生成物(11.0g、38.58mmol)、4−フェノキシ−
2−プロピルフェノール(PCT出願WO97/28115;8.0g、35.
07mmol)および炭酸セシウム(12.0g、36.82mmol)のDM
F(80mL)溶液を40℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2
N HClとの間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水
した。有機層を濾過し、溶媒留去して油状物を得た。それについて10%酢酸エ
チル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合
物を得た。
【0138】
【化33】
【0139】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシプロ ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(27.36mL、27.36mm
ol)の脱水THF(80mL)溶液を、−78℃にて塩化トリメチルシリル(
5.94mL、46.76mmol)で処理した。その混合物に段階Bの生成物
(10.80g、24.87mmol)のTHF(15mL)溶液を滴下した。
反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。N−ブロモコハク酸イミド(4.65
g、26.12mmol)を加え、混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。
有機層を水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留
去して、α−ブロモ−4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ
)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを油状物として得た。
【0140】 残留油状物をメトキシエタノール(100mL)に溶かし、チオ尿素(2.8
4g、37.31mmol)および酢酸ナトリウム(19.43mL、6N)を
加えた。混合物を115℃で5時間加熱した。混合物を酢酸エチルと水との間で
分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒留
去して油状物を得た。それについて1%メタノール/塩化メチレンを用いるシリ
カゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0141】
【化34】
【0142】 製造実施例2 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンゾ[4,5]イソ
オキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0143】
【化35】
【0144】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンゾ[4,5]イ ソオキサゾリルオキシ)−プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として7−プロピル−3−フェニル−6−ヒドロキシ−ベンゾ−[4,5
]−イソオキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用い、実施例1段
階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0145】
【化36】
【0146】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンゾ[4, 5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジン ジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−6−ベンゾ[4,5]
イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段
階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0147】
【化37】
【0148】 製造実施例3 5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンゾ[4,5]
イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオ
ン。
【0149】
【化38】
【0150】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンゾ[4,5 ]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ヒドロキシ−ベンゾ[4,
5]イソオキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用い、実施例1段
階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0151】
【化39】
【0152】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンゾ[ 4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリ ジンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−ネオペンチル−6−ベンゾ[4,
5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例
1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0153】
【化40】
【0154】 製造実施例4 5−[4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンゾ[4
,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン。
【0155】
【化41】
【0156】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンゾ[ 4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ヒドロキシ−ベンゾ
[4,5]イソオキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用い、実施
例1段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0157】
【化42】
【0158】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベ ンゾ[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4− チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンゾ
[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、
実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0159】
【化43】
【0160】 製造実施例5 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンゾ[4,5]イ
ソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0161】
【化44】
【0162】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンゾ[4,5] イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として7−プロピル−3−フェネチル−6−ヒドロキシ−ベンゾ[4,5
]イソオキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用い、実施例1段階
Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0163】
【化45】
【0164】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンゾ[4 ,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジ ンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−フェネチル−6−ベンゾ[4,5
]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1
段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0165】
【化46】
【0166】 製造実施例6 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンゾ[4,5
]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ
オン。
【0167】
【化47】
【0168】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンゾ[4, 5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ヒドロキシ−ベンゾ[4
,5]イソオキサゾールを用い、実施例1段階Bに記載の方法に従って標題化合
物を製造した。
【0169】
【化48】
【0170】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンゾ [4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾ リジンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−フェニルブチル−6−ベンゾ[4
,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施
例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0171】
【化49】
【0172】 製造実施例7 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン−6−イル)オ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0173】
【化50】
【0174】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−ベンゾフラン−6−イル )プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として6−ヒドロキシ−7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン(PC
T出願WO97/27857)を用い、実施例1段階Bに記載の方法に従って標
題化合物を製造した。
【0175】
【化51】
【0176】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾフラン−6− イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−ベンゾフラン−6−イ
ル)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従
って標題化合物を製造した。
【0177】
【化52】
【0178】 製造実施例8 5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフェン−1,1−
ジオキサイド−6−イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン。
【0179】
【化53】
【0180】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−ベンゾチオフェン−1, 1−ジオキサイド−6−イル)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として6−ヒドロキシ−7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフェン−
1,1−ジオキサイドを用い、実施例1段階Bに記載の方法に従って標題化合物
を製造した。
【0181】
【化54】
【0182】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−フェニルベンゾチオフェン− 1,1−ジオキサイド−6−イル)オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4− チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−フェニル−ベンゾチオフェン−1
,1−ジオキサイド−6−イル)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施
例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0183】
【化55】
【0184】 製造実施例9 5−[4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6−ベンゾ−
[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チア
ゾリジンジオン。
【0185】
【化56】
【0186】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6−ベンゾ [4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として(3−シクロヘキシルメチル−6−ヒドロキシ−7−プロピル)ベ
ンゾ[4,5]イソオキサゾールを用い、実施例1段階Bに記載の方法に従って
標題化合物を製造した。
【0187】
【化57】
【0188】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6− ベンゾ−[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2, 4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−シクロヘキシルメチル−6−ベン
ゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い
、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0189】
【化58】
【0190】 製造実施例10 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロビフェニルオキシ)
プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0191】
【化59】
【0192】 段階A:4−(3−(2−プロピル−(4′−フルオロビフェニルオキシ)プ ロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として2−プロピル−4−(4−フルオロフェニル)−フェノールを用い
、実施例1段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0193】
【化60】
【0194】 段階B:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロビフェニル オキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−(4′−フルオロビフェニルオキシ)
プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って
標題化合物を製造した。
【0195】
【化61】
【0196】 製造実施例11 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0197】
【化62】
【0198】 段階A:4−(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエー テルの製造 4−フェノキシ−2−プロピルフェノール(12.0g、52.60mmol
)、1,3−ジブロモプロパン(31.86g、157.81mmol)および
炭酸セシウム(18.0g、55.23mmol)の脱水DMF(110mL)
溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとの間
で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾
過し、溶媒留去して油状物を得た。それについて塩化メチレン/ヘキサン(1:
1)を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0199】 段階B:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ )−3−クロロフェニル酢酸メチルの製造 段階Aからの生成物(2.5g、7.18mmol)、3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル酢酸メチル(1.42g、7.11mmol)および炭酸セシウ
ム(2.43g、7.45mmol)のDMF(20mL)溶液を40℃で終夜
撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとの間で分配した。有機
層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去し
て油状物を得た。それについて10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲル
でのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0200】
【化63】
【0201】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ポキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン 4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)−3−
クロロフェニル酢酸メチルを原料として用い、実施例1段階Cに記載の方法に従
って標題化合物を製造した。
【0202】
【化64】
【0203】 製造実施例12 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−フルオロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0204】
【化65】
【0205】 段階A:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ )−3−フルオロフェニル酢酸メチルの製造 原料として3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用い、実施例
11段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0206】
【化66】
【0207】 段階B:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ポキシ)−3−フルオロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキ
シ)−3−フルオロフェニル酢酸メチルを用い、実施例11段階Cに記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0208】
【化67】
【0209】 製造実施例13 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0210】
【化68】
【0211】 段階A:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ )−3−プロピルフェニル酢酸メチルの製造 原料として4−ヒドロキシ−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用い、実施例
11段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0212】
【化69】
【0213】 段階B:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキ
シ)−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用い、実施例11段階Cに記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0214】
【化70】
【0215】 製造実施例14 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロピルチオ
)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0216】
【化71】
【0217】 段階A:3−クロロ−4−(3−ブロモプロピルチオ)フェニル酢酸メチルの 製造 3−クロロ−4−ジメチルカルバモイルチオフェニル酢酸メチル(8.5g、
0.0295mol)のメタノール(30mL)溶液に、25%NaOMeのメ
タノール溶液(7.0mL、0.034mol)を加えた。反応液を2時間加熱
還流した。TLC分析で、原料のカーバメートが残留していることが明らかにな
った。追加のNaOMe/MeOH(1.0mL)を加え、混合物をさらに30
分間還流撹拌した。冷却して室温とした後、チオレート溶液を1,3−ジブロモ
プロパン(12mL、0.12mol)のメタノール(30mL)溶液に滴下し
た。得られた溶液を3時間還流し、冷却して室温とした。終夜放置した後、氷水
に投入することで反応停止した。濃HClでpH1に調節した後、水溶液をEt
OAcによって抽出した(0.2Lと次に0.1Lで2回)。合わせた有機層を
水、ブラインで洗浄し、無水MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物に
ついて、10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィ
ーを行って、標題化合物を得た。
【0218】
【化72】
【0219】 段階B:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロピルチ オ)−3−クロロフェニル酢酸メチルの製造 4−(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテル(2
.5g、7.18mmol)、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチル
(1.42g、7.11mmol)および炭酸セシウム(2.43g、7.45
mmol)のDMF(20mL)溶液を40℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢
酸エチルと0.2N HClとの間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸
ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去して油状物を得た。それにつ
いて10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを
行って、標題化合物を得た。
【0220】
【化73】
【0221】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ピルチオ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロピル
チオ)−3−クロロフェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に
従って標題化合物を製造した。
【0222】
【化74】
【0223】 製造実施例15 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0224】
【化75】
【0225】 段階A:4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテ ルの製造 4−フェノキシ−2−プロピルフェノール(25.0g、0.11mol)、
1,4−ジブロモブタン(70.99g、0.33mol)および炭酸セシウム
(39.28g、0.12mol)の脱水DMF(250mL)溶液を室温で終
夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとの間で分配した。有
機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去
して油状物を得た。それについて塩化メチレン/ヘキサン(1:1)を用いるシ
リカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0226】 段階B:4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ) −3−クロロフェニル酢酸メチルの製造 4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテル(5.
7g、15.75mmol)、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチル
(3.0g、15.00mmol)および炭酸セシウム(5.38g、16.5
0mmol)のDMF(50mL)溶液を40℃で終夜撹拌した。反応混合物を
酢酸エチルと0.2N HClとの間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫
酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去して油状物を得た。それに
ついて10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィー
を行って、標題化合物を得た。
【0227】
【化76】
【0228】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ポキシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ
)−3−クロロフェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従っ
て標題化合物を製造した。
【0229】
【化77】
【0230】 製造実施例16 5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)−
3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0231】
【化78】
【0232】 段階A:4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ) −3−プロピルフェニル酢酸メチルの製造 原料として3−プロピル−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用い、実施例
15段階Aに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0233】
【化79】
【0234】 段階B:5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト キシ)−3−クロロフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ
)−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従
って標題化合物を製造した。
【0235】
【化80】
【0236】 製造実施例17 5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)フ
ェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0237】
【化81】
【0238】 段階A:4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ) フェニル酢酸メチルの製造 原料として4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用い、実施例15段階Aに記
載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0239】
【化82】
【0240】 段階B:5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ
)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物
を製造した。
【0241】
【化83】
【0242】 製造実施例18 5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0243】
【化84】
【0244】 段階A:3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ )フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用い、実施例11段階Bに記
載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0245】
【化85】
【0246】 段階B:5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキ
シ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合
物を製造した。
【0247】
【化86】
【0248】 製造実施例19 5−[3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ)フ
ェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0249】
【化87】
【0250】 段階A:3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ) フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用い、実施例15段階Aに記
載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0251】
【化88】
【0252】 段階B:5−[3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブト キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブトキシ
)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物
を製造した。
【0253】
【化89】
【0254】 製造実施例20 5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン。
【0255】
【化90】
【0256】 段階A:3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ )マンデル酸メチルの製造 3−フェノキシマンデル酸メチル(253mg、1.39mmol)、4−(
3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルエーテル(500mg、1.4
4mmol)および炭酸セシウム(475mg、1.46mmol)の脱水DM
F(5mL)溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N
HClとの間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した
。有機層を濾過し、溶媒留去して油状物を得た。それについて塩化メチレン/ヘ
キサン(1:1)を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化
合物を得た。
【0257】
【化91】
【0258】 段階B:5−[3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 3−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)マンデ
ル酸メチル(194mg)、尿素(39mg)およびナトリウムメトキシド(0
.90mL、0.5M)を終夜還流させた。反応混合物を酢酸エチルと水との間
で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、溶媒
留去して油状物を得た。それについて3%メタノール/塩化メチレンを用いるシ
リカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0259】
【化92】
【0260】 製造実施例21 5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ)
フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオン。
【0261】
【化93】
【0262】 段階A:4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ )マンデル酸メチルの製造 原料として4−ヒドロキシマンデル酸エチルを用い、実施例20段階Aに記載
の方法に従って標題化合物を製造した。
【0263】
【化94】
【0264】 段階B:5−[4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロ ポキシ)フェニル]−2,4−オキサゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)プロポキ
シ)マンデル酸メチルを用い、実施例20段階Bに記載の方法に従って標題化合
物を製造した。
【0265】
【化95】
【0266】 製造実施例22 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニル)フェノキ
シ−フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0267】
【化96】
【0268】 段階A:2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニル)フェノキシフェノー ルの製造 ヒドロキノン(33.00g、0.30mol)および炭酸カリウム(45.
6g、0.33mol)の脱水DMF(250mL)溶液を40℃で30分間撹
拌した。臭化アリル(5.20mL、0.06mol)を加え、反応液を終夜撹
拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HClとの間で分配した。有機層
を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去して
油状物を得た。それについてヘキサン/酢酸エチル(4:1)を用いるシリカゲ
ルでのクロマトグラフィーを行って、4−アリルオキシフェノールを得た。
【0269】
【化97】
【0270】 4−アリルオキシフェノール(4.3g、28.70mmol)、4−フルオ
ロフェニルメチルスルホン(5.00g、28.70mmol)および炭酸カリ
ウム(4.8g、34.45mmol)の脱水N,N−ジメチルアセトアミド(
50mL)溶液を終夜加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルと0.2N HC
lとの間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有
機層を濾過し、溶媒留去して油状物を得た。それについてヘキサン/酢酸エチル
(5:1)を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、4−(4′−
メチルスルホニル)フェノキシフェニルアリルエーテルを得た。
【0271】
【化98】
【0272】 4−((4′−メチルスルホニル)フェノキシ)フェニルアリルエーテル(5
.20g、0.12mol)の脱水1,2−ジクロロベンゼン溶液を180℃で
終夜加熱した。溶媒を減圧下に除去した後、残留物についてヘキサン/酢酸エチ
ル(4:1)を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、2−アリル
−4−(4′−メチルスルホニル)フェノキシフェノールを得た。
【0273】
【化99】
【0274】 2−アリル−4−(4′−メチルスルホニル)フェノキシフェノール(3.8
g、12.40mmol)および5%パラジウム/炭素(1.2g)の酢酸エチ
ル(50mL)の溶液を水素雰囲気下に3時間室温で撹拌した。反応液をセライ
ト濾過し、シリカゲルの短い層に通し、減圧下に濃縮して、2−プロピル−4−
(4′−メチルスルホニル)フェノキシフェノールを得た。それをそれ以上精製
せずに用いた。
【0275】
【化100】
【0276】 段階B:4−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸エチルの製造 4−ヒドロキシマンデル酸エチル(19.6g、0.1mol)、1,3−ジ
ブロモプロパン(60.75g、0.3mol)および炭酸セシウム(35.7
5g、0.11mol)の脱水DMF(200mL)溶液を室温で終夜撹拌した
。反応混合物を酢酸エチルと1.0N HClとの間で分配した。有機層を水で
2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶
媒を減圧下に除去した。残留油状物について100%へキサンから塩化メチレン
/ヘキサン(2:1)の勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行っ
て、標題化合物を得た。
【0277】
【化101】
【0278】 段階C:4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニル)フェノ キシ−フェノキシプロポキシ)マンデル酸エチルの製造 2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニル)フェノキシフェノール(19
.0g、62.0mmol)(段階Aで製造)、炭酸カリウム(9.4g、68
.2mmol)およびDMF(100mL)の溶液を40℃で0.5時間撹拌し
た。4−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸エチル(19.5g、58.9m
mol)を加え、混合物を終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと1.0N
HClとの間で分配した。有機層を水で2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナト
リウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒を減圧下に除去した。残留油状物につ
いて酢酸エチル/へキサン/塩化メチレン(1:4:5)を用いるシリカゲルで
のクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0279】
【化102】
【0280】 段階D:α−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホ ニルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルの製造 段階Cからの4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニル)フ
ェノキシ−フェノキシプロポキシ)マンデル酸エチル(16.8g、30.18
mmol)、ピリジン(2.95mL、36.51mmol)およびトルエン(
160mL)の溶液に、塩化チオニル(2.88mL、39.54mmol)を
加えた。反応混合物を終夜撹拌し、酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を
水で2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。溶媒を
減圧下に除去し、残留油状物を、アセトン/ヘキサン(1:4)を用いてシリカ
ゲル層で濾過して、標題化合物を得た。
【0281】
【化103】
【0282】 段階E:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニル) フェノキシ−フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン の製造 原料としてα−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスル
ホニルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルを用い、実施
例1段階C(第2段落)に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0283】
【化104】
【0284】 製造実施例23 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルフェノキシ)フェノキ
シプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0285】
【化105】
【0286】 段階A:2−プロピル−4−(4′−メチルフェノキシ)フェノールの製造
4−メチルフェノール(4.52g、40.29mmol)、4−フルオロベ
ンズアルデヒド(5.00g、40.29mmol)および炭酸カリウム(6.
70g、48.35mmol)のジメチルアセトアミド(40mL)溶液を12
時間還流し、冷却して室温とした。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して油
状物を得た。それについてシリカゲルでのクロマトグラフィー(15%酢酸エチ
ル/ヘキサン)を行って、4−(4′−メチルフェノキシ)ベンズアルデヒドを
得た。
【0287】 4−(4′−メチルフェノキシ)ベンズアルデヒド(9.00g、41.63
mmol)のCHCl(75mL)溶液をm−クロロ過安息香酸(46〜85
%、15.80g、52.00mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。反
応液を飽和NaHSO水溶液、飽和NaHCO水溶液および水で洗浄した。
有機層を濃縮し、残留油状物を数滴の濃HClを含むMeOH(10mL)に取
り、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた油状物についてシ
リカゲルでのクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)を行って、4
−(4′−メチルフェノキシ)フェノールを得た。
【0288】 4−(4′−メチルフェノキシ)フェノール(4.75g、23.30mmo
l)、炭酸カリウム(4.17g、30.30mmol)および臭化アリル(2
.22mL、25.60mmol)のDMF(50mL)溶液を60℃で5時間
撹拌した。冷却後、反応混合物を1N HClで中和し、酢酸エチルで抽出した
。有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して
油状物を得た。それについてシリカゲルでのクロマトグラフィー(15%酢酸エ
チル/ヘキサン)を行って、4−(4′−メチルフェノキシ)フェニルアリルエ
ーテルを得た。
【0289】 4−(4′−メチルフェノキシ)フェニルアリルエーテル(4.00g、16
.37mmol)を1,2−ジクロロベンゼン(50mL)に取り、20時間還
流させた。冷却後、溶媒を減圧下に除去し、得られた粗油状物についてシリカゲ
ルでのクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサン)を行って、4−(4
′−メチルフェノキシ)−2−アリルフェノールを得た。
【0290】 4−(4′−メチルフェノキシ)−2−アリルフェノール(2.30g、9.
42mmol)および5%Pd/C(0.90g)の酢酸エチル(30mL)溶
液をH雰囲気下で室温にて3時間撹拌した。反応混合物を短いシリカゲル層で
濾過し、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。それをそのまま使用した。
【0291】
【化106】
【0292】 段階B:4−(3−(2−プロプル−4−(4′−メチルフェノキシ)フェノ キシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として2−プロピル−4−(4′−メチルフェノキシ)フェノール(19
.0g、62.0mmol)および4−(3−ブロモプロポキシ)フェニル酢酸
メチル(19.5g、58.9mmol)(実施例1段階A)を用い、実施例1
段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0293】
【化107】
【0294】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルフェノキシ) フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン 原料として4−(3−(2−プロプル−4−(4′−メチルフェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチル(19.5g、58.9mmol)を
用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0295】
【化108】
【0296】 製造実施例24 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェノキ
シ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0297】
【化109】
【0298】 段階Aで原料として4−メチルフェノールに代えて4−クロロフェノールを用
い、実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0299】
【化110】
【0300】 製造実施例25 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フェニル)フェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0301】
【化111】
【0302】 段階Aで原料として4−メチルフェノールに代えて4−フェニルフェノールを
用い、実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0303】
【化112】
【0304】 製造実施例26 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)プロポ
キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0305】
【化113】
【0306】 段階Aで原料として4−メチルフェノールに代えて4−メトキシフェノールを
用い、段階Bで4−(3−ブロモプロポキシ)フェニル酢酸メチルに代えて3−
(3−ブロモプロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例23に記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0307】
【化114】
【0308】 製造実施例27 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0309】
【化115】
【0310】 4−メトキシフェノールに代えて4−フルオロフェノールを用い、実施例26
に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0311】
【化116】
【0312】 製造実施例28 5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブチル)フェ
ニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0313】
【化117】
【0314】 段階A:4−ブロモフェニル酢酸メチルの製造 4−ブロモフェニル酢酸(10.0g、46.5mmol)のメタノール(1
25mL)および硫酸(5mL)溶液を終夜加熱還流した。反応混合物を濃縮し
、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層を水およ
びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去
して油状物として、標題化合物を得た。
【0315】
【化118】
【0316】 段階B:(4−(4−ヒドロキシ−1−ブチニル)フェニル酢酸メチルの製造 段階Aからの生成物(1.45g、6.35mmol)、1−ヒドロキシ−3
−ブチン(0.89g、12.7mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(0.293g、4mol%)、臭化銅(I)(0.1
09g、12mol%)のトリエチルアミン(12.5mL)溶液を窒素でパー
ジし、1時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、エチルエーテルと飽和塩化ア
ンモニウム水溶液との間で分配した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去して油状物を得た。それに
ついてクロロホルム/酢酸エチル(10:1)を用いるシリカゲルでのクロマト
グラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0317】
【化119】
【0318】 段階C:(4−(4−ヒドロキシブチル)フェニル酢酸メチルの製造 段階Bからの生成物(1.38g、6.35mmol)のエタノール(25m
L)溶液を脱気し、窒素でパージし、パラジウム/炭素(10%)を加え、反応
混合物を脱気し、水素でパージした。混合物を水素下に室温で2時間撹拌し、セ
ライト濾過した。濾液を溶媒留去して、標題化合物を得た。
【0319】
【化120】
【0320】 段階D:(4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)ブチル )フェニル酢酸メチルの製造 段階Cからの生成物(0.395g、1.80mmol)、無水メタンスルホ
ン酸(0.470g、2.70mmol)、4−(ジメチルアミノ)−ピリジン
(0.001g、触媒量)およびピリジン(0.267mL、2.70mmol
)の塩化メチレン(2mL)溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し
、酢酸エチルで希釈し、水で2回およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナト
リウムで脱水し、濾過し、溶媒留去して油状物を得た。
【0321】 残留油状物を、4−フェノキシ−2−プロピルプロパノール(0p483g、
2.12mmol)および炭酸セシウム(0.749g、2.30mmol)を
DMF(2mL)中に含む反応混合物に加えた。得られた混合物を60℃で終夜
撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと0.45Mクエン酸との間で分配した。有
機層を水、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し
、溶媒留去して油状物を得た。それについてトルエン/ヘキサン(1:1)を用
いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た。
【0322】
【化121】
【0323】 段階E:5−[4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシフェノキシ)ブチ ル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン 原料として(4−(4−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)ブチ
ル)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合
物を製造した。
【0324】
【化122】
【0325】 製造実施例29 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0326】
【化123】
【0327】 段階Dでの原料として、2−プロピル−4−フェノキシフェノールに代えて2
−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノールを用い、実施例28
に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0328】
【化124】
【0329】 製造実施例30 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェノキ
シ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0330】
【化125】
【0331】 段階Dでの原料として、2−プロピル−4−フェノキシフェノールに代えて2
−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェノールを用い、実施例28に
記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0332】
【化126】
【0333】 製造実施例31 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェノキ
シ)ブチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0334】
【化127】
【0335】 段階Bでの原料として(4−ブロモ)フェニル酢酸メチルに代えて(3−ブロ
モ)フェニル酢酸メチルを用い、段階Dでの原料として、2−プロピル−4−フ
ェノキシフェノールに代えて2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フ
ェノールを用い、実施例28に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0336】
【化128】
【0337】 製造実施例32 5−[3−(5−(2−プロピル−4−フェノキシ−フェノキシ)ペンチル)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0338】
【化129】
【0339】 段階Bでの原料として、4−ブロモフェニル酢酸メチルに代えて3−ブロモフ
ェニル酢酸メチルを用い、3−ブチン−1−オールに代えて4−ペンチン−1−
オールを用い、実施例28に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0340】
【化130】
【0341】 製造実施例33 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0342】
【化131】
【0343】 段階Bでの原料として4−ブロモフェニル酢酸メチルに代えて3−ブロモフェ
ニル酢酸メチルおよび3−ブチン−1−オールに代えて4−ペンチン−1−オー
ルを用い、段階Dでの原料として、2−プロピル−4−フェノキシフェノールに
代えて2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノールを用い、実
施例28に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0344】
【化132】
【0345】 製造実施例34 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)ペンチル)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0346】
【化133】
【0347】 段階Bでの原料として4−ブロモフェニル酢酸メチルに代えて3−ブロモフェ
ニル酢酸メチルおよび3−ブチン−1−オールに代えて4−ペンチン−1−オー
ルを用い、段階Dでの原料として2−プロピル−4−フェノキシフェノールに代
えて2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェノールを用い、実施
例28に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0348】
【化134】
【0349】 製造実施例35 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノキシ)フェニ
ル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0350】
【化135】
【0351】 段階A:5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノキシ)フェニル) ペンチン−1−オールの製造 4−(4′−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェノール(1.0g、3
.30mmol)、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.832mL、4.
95mmol)およびピリジン(0.400mL、4.95mmol)の塩化メ
チレン(3mL)溶液を終夜撹拌した(0℃から室温)。反応混合物を濃縮し、
酢酸エチルで希釈し、水で2回、ブラインで1回洗浄した。有機層を硫酸ナトリ
ウムで脱水し、濾過し、溶媒留去して油状物を得た。
【0352】 残留油状物(1.30g、3.03mmol)、4−ペンチン−1−オール(
0.567mL、6.1mmol)、テトラキス(トリフェニル)ホスフィン)
パラジウム(0)(0.175g、0.151mmol)のピリジン(3.0m
L)溶液を窒素でパージし、80℃で終夜加熱した。反応混合物を濃縮し、酢酸
エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液との間で分配した。有機層を水およびブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去して油状
物を得た。それについてトルエン/酢酸エチル(10:1)を用いるシリカゲル
でのクロマトグラフィーを行って標題化合物を得た。
【0353】
【化136】
【0354】 段階B:5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノキシ)フェニル) ペンタノールの製造 原料として5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノキシ)フェニル
)ペンチン−1−オールを用い、実施例28段階Cに記載の方法に従って、標題
化合物を製造した。
【0355】
【化137】
【0356】 段階C:(3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノキシ)フ ェニル)ペントキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として5−(4−(4′−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェニル
)−1−ペンタノールおよび3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用い、実施例
28段階Dに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0357】
【化138】
【0358】 段階C:5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノキシ )フェニル)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として(3−(5−(2−プロピル−4−(4′−フェニルフェノキシ)
フェニル)ペントキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方
法に従って標題化合物を製造した。
【0359】
【化139】
【0360】 製造実施例36 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェニ
ル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0361】
【化140】
【0362】 段階Aでの原料として4−(4′−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェ
ノールに代えて4−(4′−メトキシフェノキシ)−2−プロピルフェノールを
用い、段階A(第2段落)での原料として4−ペンチン−1−オールに代えて3
−ブチン−1−オールを用いて、実施例35に記載の方法に従って標題化合物を
製造した。
【0363】
【化141】
【0364】 製造実施例37 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェニ
ル)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0365】
【化142】
【0366】 段階Aでの原料として4−(4−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェノ
ールに代えて4−(4−フルオロフェノキシ)−2−プロピルフェノールを用い
、段階A(第2段落)での原料として4−ペンチン−1−オールに代えて3−ブ
チン−1−オールを用いて、実施例35に記載の方法に従って標題化合物を製造
した。
【0367】
【化143】
【0368】 製造実施例38 5−[3−(5−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェニル
)ペントキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0369】
【化144】
【0370】 段階Aでの原料として4−(4−フェニルフェノキシ)−2−プロピルフェノ
ールに代えて4−(4−クロロフェノキシ)−2−プロピルフェノールを用い、
実施例35に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0371】
【化145】
【0372】 製造実施例39 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(3′−メチル−4′−クロロフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]2,4−チアゾリジンジオン。
【0373】
【化146】
【0374】 原料として4−メチルフェノールに代えて4−クロロ−3−メチルフェノール
を用い、実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0375】
【化147】
【0376】 製造実施例40 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソブチルフェノキシ)フェ
ノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0377】
【化148】
【0378】 段階Aでの原料として4−メチルフェノールに代えて4−イソブチルフェノー
ルを用い、実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0379】
【化149】
【0380】 製造実施例41 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−シクロペンチルフェノキシ)
フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0381】
【化150】
【0382】 段階Aでの原料として4−メチルフェノールに代えて4−シクロペンチルフェ
ノールを用い、実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0383】
【化151】
【0384】 製造実施例42 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−イソプロピルフェノキシ)フ
ェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0385】
【化152】
【0386】 段階Aでの原料として4−メチルフェノールに代えて4−イソプロピルフェノ
ールを用い、実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0387】
【化153】
【0388】 製造実施例43 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ナフチルオキシ)フェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0389】
【化154】
【0390】 段階Aでの原料として4−メチルフェノールに代えて2−ナフトールを用い、
実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0391】
【化155】
【0392】 製造実施例44 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(ジベンゾフラン−2−イルオキシ)
フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0393】
【化156】
【0394】 段階Aでの原料として4−メチルフェノールに代えて2−ヒドロキシジベンゾ
フランを用い、実施例23に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0395】
【化157】
【0396】 製造実施例45 5−[3−(3−(2,6−ビスプロピル−4−フェノキシプロポキシ)フェ
ニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0397】
【化158】
【0398】 段階A:2,6−ビスプロピル−4−フェノキシフェノールの製造 4−フェノキシ−2−プロピルフェノール(PCT出願WO97/28115
)のDMF溶液に、炭酸カリウムおよび臭化アリルを加えた。反応液を50℃で
5時間撹拌し、冷却後1N HClで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出
液をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して油状物を
得た。それについてシリカゲルでのクロマトグラフィー(15%酢酸エチル:ヘ
キサン)を行って、2−プロピル−4−フェノキシフェニルアリルエーテルを得
た。
【0399】 純粋な2−プロピル−4−フェノキシフェニルアリルエーテルを用いて、実施
例23段階A段落4および5に記載の方法に従って、標題化合物を製造した。
【0400】
【化159】
【0401】 段階B:5−[3−(3−(2,6−ビスプロピル−4−フェノキシプロポキ シ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 実施例22段階Bにおいて原料として、3−(3−ブロモプロポキシ)マンデ
ル酸メチルおよび2,6−ビスプロピル−4−フェノキシフェノール(段階Aで
製造したもの)を用いて、実施例22段階B〜Dに記載の方法に従って標題化合
物を製造した。
【0402】
【化160】
【0403】 製造実施例46 5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンゾ[4,5]イ
ソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0404】
【化161】
【0405】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンゾ[4,5] イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として7−プロピル−3−ネオフィル−6−ヒドロキシ−ベンゾ[4,5
]イソオキサゾール(PCT出願WO97/28137)を用い、実施例1段階
Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0406】
【化162】
【0407】 段階B:5−[4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンゾ[4 ,5]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジ ンジオンの製造 原料として4−(3−(7−プロピル−3−ネオフィル−6−ベンゾ[4,5
]イソオキサゾリルオキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1
段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0408】
【化163】
【0409】 製造実施例47 5−[3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンゾ[4
,5]−イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジ
ンジオン。
【0410】
【化164】
【0411】 段階A:3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンゾ[ 4,5]イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)マンデル酸エチルの製造 原料として7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ヒドロキシ−ベンゾ
[4,5]イソオキサゾール(PCT出願WO97/28137)および3−(
4−ブロモブトキシ)マンデル酸メチルを用い、実施例22段階Cに記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0412】
【化165】
【0413】 段階B:α−クロロ−3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル− 6−ベンゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチル の製造 原料として3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンゾ
[4,5]イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)マンデル酸エチルを用い、実施
例22段階Dに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0414】
【化166】
【0415】 段階C:5−[3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベ ンゾ[4,5]−イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チ アゾリジンジオンの製造 原料としてα−クロロ−3−(4−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル
−6−ベンゾ[4,5]イソオキサゾリルオキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチ
ルを用い、実施例22段階Eに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0416】
【化167】
【0417】 製造実施例48 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0418】
【化168】
【0419】 段階A:4−(3−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエー テルの製造 原料として2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノール(4
−メトキシフェノールを用いて実施例23段階Aで製造したもの)を用い、実施
例11段階Aに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0420】 段階B:4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)−フ ェノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル酢酸メチルの製造 原料として4−ヒドロキシ−3−プロピルフェニル酢酸メチルおよび4−(3
−ブロモプロポキシ)−3−プロピルフェニルフェニルエーテル(段階Aで製造
したもの)を用い、実施例11段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造し
た。
【0421】
【化169】
【0422】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ )フェノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル]−2,4−チアゾリジン ジオンの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)−
フェノキシ)プロポキシ)−3−プロピルフェニル酢酸メチルを用い、実施例1
段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0423】
【化170】
【0424】 製造実施例49 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0425】
【化171】
【0426】 段階A:4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)−フ ェノキシ)ブトキシ)マンデル酸エチルの製造 原料として4−(4−ブロモブトキシ)マンデル酸エチルおよび2−プロピル
−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノール(4−メトキシフェノールを用
いて実施例23段階Aで製造したもの)を用い、実施例22段階Cに記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0427】
【化172】
【0428】 段階B:α−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェ ノキシ)−フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチルの製造 原料として4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)−
フェノキシ)ブトキシ)マンデル酸エチル(段階Aで製造したもの)を用い、実
施例22段階Dに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0429】
【化173】
【0430】 段階C:5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ )フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料としてα−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフ
ェノキシ)−フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチル(段階Bで製造したも
の)を用い、実施例22段階Eに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0431】
【化174】
【0432】 製造実施例50 5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0433】
【化175】
【0434】 段階A:4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェ ノキシ)ブトキシ)マンデル酸エチルの製造 原料として2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェノール(4
−フルオロフェノールを用いて実施例26で製造したもの)および4−(4−ブ
ロモブトキシ)マンデル酸エチルを用い、実施例22段階Cに記載の方法に従っ
て標題化合物を製造した。
【0435】
【化176】
【0436】 段階B:α−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェ ノキシ)−フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチルの製造 原料として4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フ
ェノキシ)ブトキシ)マンデル酸エチル(段階Aで製造したもの)を用い、実施
例22段階Dに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0437】
【化177】
【0438】 段階C:5−[4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ )フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料としてα−クロロ−4−(4−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフ
ェノキシ)−フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸エチル(段階Bで製造したも
の)を用い、実施例22段階Eに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0439】
【化178】 製造実施例51 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノ
キシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0440】
【化179】
【0441】 段階A:4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピル(4′−メトキシフェニ ル)フェニルエーテルの製造 原料として、2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェノール(
4−メトキシフェノールを用い、実施例23段階Aで製造したもの)を用い、実
施例15段階Aに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0442】 段階B:3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フェ ノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルおよび4−(4−ブロモブトキ
シ)−3−プロピルフェニル4−メトキシフェニルエーテルを用い、実施例15
段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0443】
【化180】
【0444】 段階C:5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ )フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メトキシフェノキシ)フ
ェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0445】
【化181】
【0446】 製造実施例52 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェノキ
シ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0447】
【化182】
【0448】 段階A:4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニル4−クロロフェ ニルエーテルの製造 原料として2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェノール(4−
クロロフェノールを用いて実施例23段階Aで製造)を用い、実施例15段階A
に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0449】 段階B:3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェノ キシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として4−(4−ブロモブトキシ)−3−プロピルフェニル4−クロロフ
ェニルエーテルおよび3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを用い、実施例15段
階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0450】
【化183】
【0451】 段階B:5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ) フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−(4−(2−プロピル−4−(4′−クロロフェノキシ)フェ
ノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に
従って標題化合物を製造した。
【0452】
【化184】
【0453】 製造実施例53 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフェノキシ
)フェノキシプロポキシ)フェニル]2,4−チアゾリジンジオン。
【0454】
【化185】
【0455】 段階A:3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフェノキ シ)フェノキシプロポキシ)マンデル酸メチルの製造 原料として3−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸メチルを用い、実施例2
2段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0456】
【化186】
【0457】 段階B:α−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホ ニルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフェノ
キシ)フェノキシプロポキシ)マンデル酸メチル(段階Aで製造)を用い、実施
例22段階Dに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0458】
【化187】
【0459】 段階C:5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフ ェノキシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]2,4−チアゾリジンジオンの製 原料としてα−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスル
ホニルフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施
例22段階Eに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0460】
【化188】
【0461】 製造実施例54 5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフェノキシ
)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0462】
【化189】
【0463】 段階A:3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフェノキ シ)フェノキシ)ブトキシ)マンデル酸メチルの製造 原料として3−(4−ブロモブトキシ)マンデル酸メチルを用い、実施例22
段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0464】
【化190】
【0465】 段階B:α−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホ ニルフェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフェノ
キシ)フェノキシ)ブトキシ)マンデル酸メチルを用い、実施例22段階Dに記
載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0466】
【化191】
【0467】 段階C:5−[3−(4−(2−プロピル−4−(4′−メチルスルホニルフ ェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル]2,4−チアゾリジンジオンの製 原料としてα−クロロ−3−(3−(2−プロピル−4−(4′−メチルスル
ホニルフェノキシ)フェノキシ)ブトキシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例
22段階Eに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0468】
【化192】
【0469】 製造実施例55 5−[4−(3−(2−プロピル−5−フェノキシ)フェノキシプロポキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0470】
【化193】
【0471】 段階A:2−プロピル−5−フェノキシフェノールの製造 1−フェノキシ−(3−プロペニルオキシ)ベンゼン(29.0g)のオルト
ジクロロベンゼン(200mL)溶液を24時間還流した。混合物を冷却して室
温とし、クロマトグラフィーを行って、(3.33g)および(2.81g
)と称する2種類の中間体を得た。化合物をメタノール中Pd/C触媒(0.
8g)で水素化した。反応液をセライト濾過し、全ての揮発分を除去して標題化
合物を得た。
【0472】
【化194】
【0473】 段階B:3−(3−(2−プロピル−5−フェノキシフェノキシ)プロポキシ )フェニル酢酸メチルの製造 原料として2−プロピル−5−フェノキシフェノールを用い、実施例1段階B
に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0474】
【化195】
【0475】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−5−フェノキシ)フェノキシプロ ポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−(3−(2−プロピル−5−フェノキシフェノキシ)プロポキ
シ)フェニル酢酸メチル(段階Bで製造)を用い、実施例1段階Cに記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0476】
【化196】
【0477】 製造実施例56 5−[4−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ)プロポキシ
)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0478】
【化197】
【0479】 段階A:2−プロピル−3−フェノキシフェノールの製造 実施例55段階Aに記載の方法に従って製造した中間体(2.81g)をメ
タノール中Pd/C触媒(0.61g)で水素化した。反応液をセライト濾過し
、全ての揮発分を除去して標題化合物を得た。
【0480】
【化198】
【0481】 段階B:3−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ)プロポキ シ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として2−プロピル−3−フェノキシフェノールを用い、実施例1段階B
に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0482】
【化199】
【0483】 段階C:5−[4−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ)プ ロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−(3−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ)プロポ
キシ)フェニル酢酸メチルを用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化
合物を製造した。
【0484】
【化200】
【0485】 製造実施例57 5−[3−(4−(2−プロピル−3−(フェノキシフェノキシ)ブトキシ)
フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0486】
【化201】
【0487】 3−(4−ブロモブトキシ)マンデル酸エチルおよび2−プロピル−3−フェ
ノキシフェノール(実施例56段階A)を用い、実施例22(段階B〜E)に記
載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0488】
【化202】
【0489】 製造実施例58 5−[3−(3−(2−(2−プロペニル)−4−(フェノキシフェノキシ)
プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0490】
【化203】
【0491】 段階A:2−(2−プロペニル)−4−フェノキシフェノールの製造 1−フェノキシ−(4−プロペニルオキシ)ベンゼン(11.0g)のオルト
ジクロロベンゼン(150mL)溶液を24時間還流状態に維持した。混合物を
冷却して室温とし、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って標題化合物を得
た(10.3g)。
【0492】
【化204】
【0493】 段階B:5−[3−(3−(2−(2−プロペニル)−4−(フェノキシフェ ノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 3−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸エチルおよび2−(2−プロペニル
)−4−フェノキシフェノールを用い、実施例22(段階B〜E)に記載の方法
に従って標題化合物を製造した。
【0494】
【化205】
【0495】 製造実施例59 5−[3−(3−(1′−フルオロプロピル)−4−フェノキシフェノキシ)
プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0496】
【化206】
【0497】 段階A:2−(1′−フルオロプロピル)−4−フェノキシフェノールの製造 2−(2−プロペニル)−4−フェノキシフェノール(5.0g、実施例58
段階A)のテトラヒドロフラン(THF、40mL)溶液に0℃で、ボラン−メ
チルスルフィドのTHF溶液(1.25M当量)を加えた。溶液を3時間撹拌し
ながら、その間に昇温させて室温とした。純粋エタノール(10mL)を加え、
次に水酸化ナトリウム(2.27g)の水溶液(水10mL)を加えた。溶液を
冷却して0℃とし、30%過酸化水素溶液4.5mLを注意深く加えた。反応混
合物を水とエーテルとの間で分配した。エーテル抽出液を水、ブラインで洗浄し
、硫酸ナトリウムで脱水した。減圧下に濃縮し、次にシリカゲルでのクロマトグ
ラフィーを行って、所望の中間体を得た。
【0498】
【化207】
【0499】 この中間体(2.2g)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶かし、三フッ
化ジメチルアミノ硫黄(DAST)(4.76mL)で0℃にて処理した。溶液
を4時間撹拌し、NaHCO水溶液を加えることで反応停止し、水で洗浄し、
脱水し(NaSO)、濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って
、2−(1′−フルオロプロピル)−4−フェノキシフェノールを得た。
【0500】
【化208】
【0501】 段階B:5−[3−(3−(1′−フルオロプロピル)−4−フェノキシフェ ノキシ)プロポキシフェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 3−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸エチルおよび2−(1′−フルオロ
プロピル)−4−フェノキシフェノールを用い、実施例22(段階B〜E)に記
載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0502】
【化209】
【0503】 製造実施例60 5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−エトキシカルボニルフェノキ
シ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0504】
【化210】
【0505】 段階A:2−プロピル−4−(4′−エトキシカルボニル)フェノキシフェノ ールの製造 4−アリルオキシフェノール(10.0g)、安息香酸4−フルオロエチル(
12.33g)および水素化ナトリウム(2.93g、60%鉱油中分散品)の
ジメチルスルホキシド(50mL)溶液を150℃で24時間撹拌した。溶液を
冷却し、過剰反応物を水を用いて注意深く分解した。反応混合物を酢酸エチルで
抽出し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機層を濾過し、溶媒留去し
て油状物を得た。それについてシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、4
−(4′−エトキシカルボニルフェノキシ)フェニルアリルエーテルを得た。
【0506】 4−(4′−エトキシカルボニルフェノキシ)フェニルアリルエーテル(3.
9g)の1,2−ジクロロベンゼン(50mL)溶液を30時間加熱還流した。
冷却して室温とした後、混合物についてシリカゲルでのクロマトグラフィーを行
って中間体(3.46g)を得た。それについてエタノール(130mL)中P
d/C(0.3g)で水素化を行った。反応液をセライト濾過し、減圧下に濃縮
して2−プロピル−4−(4′−エトキシカルボニルフェノキシ)フェノールを
得た。
【0507】
【化211】
【0508】 段階B:5−[3−(3−(2−プロピル−4−(4′−エトキシカルボニル フェノキシ)フェノキシプロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン の製造 3−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸エチルおよび2−プロピル−4−(
4′−エトキシカルボニル)フェノキシフェノールを用い、実施例22(段階B
〜E)に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0509】
【化212】
【0510】 製造実施例61 5−[4−(3−(4−(1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)−2
−プロピルフェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン
【0511】
【化213】
【0512】 4−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸エチルおよび4−(1,2−ベンゾ
イソオキサゾール−3−イル)−2−プロピルフェノール(PCT出願WO97
/28115)を用い、実施例22(段階B〜E)に記載の方法に従って標題化
合物を製造した。
【0513】
【化214】
【0514】 製造実施例62 5−[3−(4−((1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル)−2−プ
ロピルフェノキシ)ブトキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0515】
【化215】
【0516】 3−(4−ブロモブトキシ)マンデル酸エチルおよび4−(1,2−ベンゾイ
ソオキサゾール−3−イル)−2−プロピルフェノール(PCT出願WO97/
28115)を用い、実施例22に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0517】
【化216】
【0518】 製造実施例63 5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−6−イル)オキシ)−プロポキシ]フェニル−2,4−チアゾリジンジ
オン。
【0519】
【化217】
【0520】 段階A:1−ジアゾ−4−フェニル−2−ブタノンの製造 ヒドロキシシンナモイルクロライドの溶液(10.00g;脱水ジエチルエー
テル100mL)を、調製したばかりのエーテル性ジアゾメタン(85.6g、
ジアザルド(Diazald);脱水エチルエーテル100mL)に0℃で加えた。反
ガス発生が停止するまで反応液を0℃に維持し(15分間)、昇温させて室温と
した(15分間)。酢酸(5.0mL)を加え、反応液を分配した(pH4フタ
ル酸緩衝液およびメチルtert−ブチルエーテル)。有機層を水で洗浄し、M
gSOで脱水し、濾過して、溶媒留去後に標題化合物を含む油状物を得た。粗
生成物をそれ以上の精製を行わずに直ちに用いた。
【0521】
【化218】
【0522】 段階B:1−ブロモ−4−フェニル−2−ブタノンの製造 段階Aからの粗生成物の0℃溶液(12.89g;脱水塩化メチレン;150
mL)に48%HBr(36.0mL)を滴下した。ガス発生が停止した後、溶
液を昇温させて室温とした。15分後、反応液の分配を行い(酢酸イソプロピル
および水)、水で2回洗浄し、脱水した(硫酸マグネシウム)。濾過および溶媒
留去によって標題化合物を油状物として得た。それは静置によって結晶化した。
【0523】
【化219】
【0524】 段階C:1−(3−メトキシフェニル)チオ−4−フェニル−2−ブタノンの 製造 段階Bの生成物(20.212g)の脱水DMF(225mL)溶液をジイソ
プロピルエチルアミン(16.22mL)に曝露し、次に3−メトキシチオフェ
ノール(11.424g)に曝露した。室温で6時間撹拌した後、分配を行った
(酢酸イソプロピルおよびpH4フタル酸緩衝液)。有機層を水で2回洗浄し、
脱水し(硫酸マグネシウム)、濾過した。濃縮およびシリカゲルクロマトグラフ
ィー(5:1ヘキサン/CHCl)によって、標題化合物の単離を行った。
【0525】
【化220】
【0526】 段階D:3−(2−フェニルエチル)−6−メトキシ−ベンゾチオフェンの製 段階Cからの生成物(8.495g)を脱水CHCl(85mL)に溶か
し、それをメタンスルホン酸(17mL)の0℃CHCl溶液(34mL)
に滴下した。反応液を20分間0℃に維持し、短時間で昇温させて室温とした。
高撹拌した過剰5N NaOHおよびメチルtert−ブチルエーテルの冷混合
物に反応液を一気に投入した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過した。
濃縮およびシリカゲルでのクロマトグラフィー(5:1ヘキサン/CHCl )によって、標題化合物を透明油状物として得た。
【0527】
【化221】
【0528】 段階E:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−ベンゾチオフェンの 製造 段階Dからの生成物(5.483g;脱水塩化メチレン;60mL)溶液を−
10℃で撹拌し、それを1M三臭化ホウ素溶液(塩化メチレン;20.81mL
)で処理した。2時間後、反応液を直ちに昇温させて室温とした。それを酢酸イ
ソプロピルと重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配し、水で1回洗浄し、硫酸マ
グネシウムで脱水した。濾過および溶媒留去によって半固体を得た。シリカゲル
でのクロマトグラフィー(2.5:1ヘキサン/酢酸エチル)によって、淡黄色
固体の標題化合物を単離した。
【0529】
【化222】
【0530】 段階F:3−(2−フェニルエチル)−6−アリルオキシ−ベンゾチオフェン の製造 段階Eからの生成物(4.651g)の脱水DMF(40mL)溶液を撹拌し
ながら、それを臭化アリル(1.66mL)に曝露し、次に炭酸セシウム(6.
26g)に曝露した。室温で2.5時間後、反応液を酢酸イソプロピルとpH4
フタル酸緩衝液との間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸マグネシウム
で脱水し、濾過した。溶媒留去によって残留物を得て、それについてシリカゲル
でのクロマトグラフィー(3:1ヘキサン/CHCl)を行って標題化合物
を透明油状物として得た。
【0531】
【化223】
【0532】 段階G:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−アリル−ベンゾ チオフェンの製造 段階Fからの生成物(4.373g)を1,2−ジクロロベンゼン(45mL
)に溶かした溶液を窒素下に8.5時間還流した。溶液を冷却して約50℃とし
た。高真空とし、残留物が固化するまで溶媒を除去した。固体をCHCl
100mL)に溶かし、回収し、再度溶媒留去し、シリカゲルでのクロマトグラ
フィー(CHCl)を行った。適切な分画を溶媒留去することで、標題化合
物を淡黄色固体として得た。
【0533】
【化224】
【0534】 段階H:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベン ゾチオフェンの製造 段階Gからの生成物(3.062g)をメチルtert−ブチルエーテル(6
0mL)に溶かし、水素化ボトルに入れた。5%Pd/C触媒(306mg)を
加え、混合物をパールの装置(約0.097MPa(14psi))を用いて1
時間水素化した。セライト濾過および溶媒留去によって、標題化合物を黄色油状
物として得た。静置したところ淡黄色固体が得られ、それはそれ以上精製する必
要がなかった。
【0535】
【化225】
【0536】 段階I:4−[3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチ オフェン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ]フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェンを用い、実施例1段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造
した。
【0537】
【化226】
【0538】 段階J:5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ ンゾチオフェン−6−イル)オキシ)−プロポキシ]フェニル−2,4−チアゾ リジンジオンの製造 原料として[4−(3−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)ベンゾ
チオフェン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル酢酸メチルを用い
、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0539】
【化227】
【0540】 製造実施例64 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル
−2,4−チアゾリジンジオン。
【0541】
【化228】
【0542】 段階A:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベン ゾチオフェン−1,1−ジオキサイドの製造 実施例63段階Hの生成物(3.515g)のCHCl溶液(40mL)
を撹拌し(0℃)、固体75%m−クロロ過安息香酸(5.457g)を少量ず
つ加えた。15分後、反応液を昇温させて室温とし、1時間撹拌を続けた。酢酸
イソプロピルと重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配を行い、次に有機層を重炭
酸ナトリウム水溶液で1回、次に水で洗浄した。硫酸マグネシウムで脱水し、濾
過し、溶媒留去して固体を得た。それについてシリカゲルでのクロマトグラフィ
ー(5:1ヘキサン/酢酸エチル)を行った。標題化合物を白色固体として得た
【0543】
【化229】
【0544】 段階B:3−(4−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−ベンゾチ オフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル 酢酸メチルの製造 原料として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド(上記段階A)を用い、実施例1段階B
に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0545】
【化230】
【0546】 段階C:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ ンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)] フェニル−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−((4−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−ベン
ゾチオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イル)オキシ)−1−ブトキシ)フ
ェニル酢酸メチル(上記段階B)を用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って
標題化合物を製造した。
【0547】
【化231】
【0548】 製造実施例65 5−[4−(3−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−ベンゾチオ
フェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニ
ル−2,4−チアゾリジンジオン。
【0549】
【化232】
【0550】 段階A:4−(3−(7−プロピル−3−(2−フェニルエチル)−ベンゾチ オフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)フェニ ル酢酸メチルの製造 原料として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベ
ンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド(実施例64段階A)を用い、実施例1
段階Bに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0551】
【化233】
【0552】 段階B:5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ ンゾチオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ) ]フェニル−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾ
チオフェン−1,1−ジオキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)フェ
ニル酢酸メチル(上記段階A)を用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標
題化合物を製造した。
【0553】
【化234】
【0554】 製造実施例66 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,
4−チアゾリジンジオン。
【0555】
【化235】
【0556】 段階A:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピルベンゾ チオフェン−1−オキサイドの製造 実施例63段階Hの生成物(2.017g)のCHCl溶液(40mL)
を撹拌し(0℃)、固体75%m−クロロ過安息香酸(1.567g)を少量ず
つ加えた。15分後、反応液を昇温させて室温とし、1.5時間撹拌した。酢酸
イソプロピルと重炭酸ナトリウム水溶液との間で反応液の分配を行い、次に有機
層を重炭酸ナトリウム水溶液、次に水で洗浄した。硫酸マグネシウムで脱水し、
濾過し、溶媒留去して固体を得た。それについてシリカゲルでのクロマトグラフ
ィー(2段階の勾配;5:1ヘキサン/酢酸エチル;5:2ヘキサン/酢酸エチ
ル;5:2:0.35ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)を行った。標題化合
物を白色固体として得た。
【0557】
【化236】
【0558】 段階B:3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチ オフェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メ チルの製造 原料として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピルベン
ゾチオフェン−1−オキサイド(上記段階A)を用い、実施例1段階Bに記載の
方法に従って標題化合物を製造した。
【0559】
【化237】
【0560】 段階C:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ ンゾチオフェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニ ル−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料として3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾ
チオフェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸
メチル(上記段階B)を用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物
を製造した。
【0561】
【化238】
【0562】 製造実施例67 5−[4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベン
ゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2,4−チアゾリ
ジンジオン。
【0563】
【化239】
【0564】 段階A:1−ジアゾ−4,4−ジメチル−2−ペンタノンの製造 tert−ブチルアセチルクロライド(1.136g)の脱水エチルエーテル
(10mL)溶液を、発生させたばかりのジアゾメタン(ジアザルド(Diazald
)20gから)の0℃ジエチルエーテル(20mL)溶液にゆっくり加えた。3
0分間撹拌後、反応液を昇温させて室温とし、さらに30分間経過させた。酢酸
(2mL)を加え、反応液をメチルtert−ブチルエーテルと水との間で分配
した。有機層を水で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過した。濃縮す
ることで標題化合物を含む油状物を得た。それをそれ以上精製せずに直ちに使用
した。
【0565】
【化240】
【0566】 段階B:1−ブロモ−4,4−ジメチル−2−ペンタノンの製造 段階Aからの粗生成物(1.233g)の塩化メチレン(12mL)溶液を−
10℃で撹拌しながら、それに48%HBrを滴下した(1.14mL)。ガス
発生が停止した後、反応液を室温で15分間撹拌した。反応液を酢酸イソプロピ
ルと水との間で分配した。有機層を水で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し
、濾過した。溶媒留去によって、標題化合物を含む油状物を得た。それをそれ以
上精製せずに用いた。
【0567】
【化241】
【0568】 段階C:1−(3−メトキシフェニル)−4,4−ジメチル−2−ペンタノン の製造 段階Bからの生成物(1.626g)の脱水DMF(18mL)溶液を撹拌し
ながら、3−メトキシフェノール(1.256g)および炭酸セシウム(3.2
92g)と合わせた。混合物を2.5時間撹拌した。反応液を酢酸イソプロピル
とpHフタル酸緩衝液との間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで脱水し、濾過した。濃縮することで油状物を得た。それからシリカゲル
でのクロマトグラフィー(4:1ヘキサン/酢酸エチル)によって標題化合物を
単離した。
【0569】
【化242】
【0570】 段階D:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−メトキシベンゾフランの製 段階Cからの生成物(1.408g)を脱水塩化メチレン(15mL)に溶か
し、それをオキシ塩化リン(30mL)に加えた。反応液を40℃で2時間撹拌
した。その溶液について、キシレン(30mL)での希釈および高真空下での濃
縮を2回行った。非揮発分を酢酸イソプロピルと重炭酸ナトリウム水溶液との間
で分配した。有機層を重炭酸ナトリウム水溶液で再度洗浄し、硫酸マグネシウム
で脱水し、濾過した。溶媒除去によって残留物を得た。それについて、シリカゲ
ルでのクロマトグラフィー(3:1ヘキサン/CHCl)を行って、標題化
合物を得た。
【0571】
【化243】
【0572】 段階E:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシベンゾフランの 製造 段階Dの生成物(2.379g)の脱水塩化メチレン(35mL)溶液を−1
0℃とし、それに1M三臭化ホウ素溶液(CHCl:3.70mL)を加え
た。昇温させて室温とした後、1時間撹拌した。反応液を酢酸イソプロピルと重
炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで脱水した。濾過および揮発分の除去によって残留物を得た。それについ
てシリカゲルでのクロマトグラフィー(5:1ヘキサン/酢酸エチル)を行って
、標題化合物を得た。
【0573】
【化244】
【0574】 段階F:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−アリルオキシベンゾフラン の製造 段階Eからの生成物(2.880g)の脱水DMF(30mL)溶液を撹拌し
ながら、臭化アリル(1.282mL)で処理し、次に炭酸セシウム(4.82
8g)で処理した。2時間後、混合物を酢酸イソプロピルとpH4フタル酸緩衝
液との間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾
過した。濃縮によって、それ以上の処理が必要ない程度の純度で標題化合物を得
た。
【0575】
【化245】
【0576】 段階G:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシ−7−アリルベ ンゾフランの製造 1,2−ジクロロベンゼン(65mL)および段階Fからの生成物(3.22
6g)から調製した溶液を8時間還流した。約50℃まで冷却した反応液を高真
空として、蒸留によって溶媒を除去した。残った固体を還流シクロヘキサン中で
温浸し、冷却して室温とし、濾過した。母液を溶媒留去し、シリカゲルでのクロ
マトグラフィーを行って(2.5:1ヘキサン/酢酸エチル)追加の固体を得た
。それを最初に得られたものに加えて、使用可能な標題化合物全量を得た。
【0577】
【化246】
【0578】 段階H:3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル ベンゾフランの製造 段階Gからの生成物(1.912g)のメチルtert−ブチルエーテル(2
0mL)溶液を、水素化ボトル中で5%Pd/C触媒(200mg)と混合した
。混合物をパール装置を用いて約0.097MPa(14psi)で1時間水素
化した。触媒をセライト濾過によって除去し、濾液を溶媒留去した。得られた固
体をそれ以上精製せずに用いた。
【0579】
【化247】
【0580】 段階I:4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベ ンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ]フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシ−7−プロピ
ルベンゾフラン(上記段階H)を用い、実施例1段階Bに記載の方法に従って標
題化合物を製造した。
【0581】
【化248】
【0582】 段階J:5−[4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピ ル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ]フェニル−2,4−チ アゾリジンジオンの製造 原料として4−(3−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−
ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−プロポキシ]フェニル酢酸メチルを用い
、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0583】
【化249】
【0584】 製造実施例68 5−[3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベン
ゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリジ
ンジオン。
【0585】
【化250】
【0586】 段階A:3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピル−ベ ンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシ−7−プロピ
ルベンゾフラン(実施例67段階H)を用い、実施例1段階Bに記載の方法に従
って標題化合物を製造した。
【0587】
【化251】
【0588】 段階B:5−[3−(4−(3−(2,2−ジメチルプロピル)−7−プロピ ル−ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チ アゾリジンジオンの製造 原料として3−(4−(7−プロピル−3−(2,2−ジメチル−1−プロピ
ル)ベンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチル(上
記段階A)を用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した
【0589】
【化252】
【0590】 製造実施例69 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾフラ
ン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリジンジオ
ン。
【0591】
【化253】
【0592】 段階A:1−(3−メトキシフェノキシ)−4−フェニル−2−ブタノンの製 実施例63段階Bの生成物(5.519g)の脱水DMF(80mL)溶液を
3−メトキシフェノール(3.608g)に曝露し、次に炭酸セシウム(9.4
81g)に曝露した。室温で2時間撹拌した後、反応液を酢酸イソプロピルとp
H4フタル酸緩衝液との間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、脱水し(硫酸
マグネシウム)、濾過した。濃縮およびシリカゲルクロマトグラフィー(5:1
ヘキサン/酢酸エチル)によって、黄色固体である標題化合物の単離を行った。
【0593】
【化254】
【0594】 段階B:3−(2−フェニルエチル)−6−メトキシ−ベンゾフランの製造 段階Aからの生成物(2.368g)を脱水CHCl(25mL)に溶か
し、それをメタンスルホン酸(5.68mL)の−10℃CHCl溶液(1
0mL)に滴下した。反応液昇温させて室温とし、30分間撹拌した。高撹拌し
た過剰5N NaOHおよびメチルtert−ブチルエーテルの冷混合物に反応
液を一気に投入した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過した。濃縮およ
びシリカゲルでのクロマトグラフィー(段階的勾配;4:1ヘキサン/CH
から1:1ヘキサン/CHCl)によって、標題化合物を透明油状物と
して得た。
【0595】
【化255】
【0596】 段階C:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−ベンゾフランの製造 段階Bからの生成物(2.066g;脱水塩化メチレン;20mL)溶液を−
10℃で撹拌し、それを1M三臭化ホウ素溶液(塩化メチレン;8.40mL)
で処理した。15分後、昇温させて室温とし、さらに5分間撹拌した。それを酢
酸イソプロピルとpH7リン酸緩衝液との間で分配し、pH7緩衝液でさらに2
回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過および溶媒留去によって油状物を
得た。それについてシリカゲルでのクロマトグラフィー(段階的勾配;CH
から40:1CHCl/酢酸エチル)を行った。標題化合物を淡黄色固
体として単離した。
【0597】
【化256】
【0598】 段階D:3−(2−フェニルエチル)−6−アリルオキシ−ベンゾフランの製 段階Cからの生成物(1.128g)の脱水DMF(15mL)溶液を撹拌し
ながら、それを臭化アリル(0.43mL)に曝露し、次に炭酸セシウム(1.
620g)に曝露した。室温で終夜撹拌後、反応液を酢酸イソプロピルとpH4
フタル酸緩衝液との間で分配した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸マグネシウム
で脱水し、濾過した。溶媒留去によって、それ以上精製の必要ない標題化合物を
得た。
【0599】
【化257】
【0600】 段階E:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−アリル−ベンゾ フランの製造 段階Dからの生成物(1.245g)を1,2−ジクロロベンゼン(20mL
)に溶かした溶液を窒素下に11時間還流した。溶液を冷却して約50℃とした
。高真空とし、残留物が固化するまで溶媒を除去した。固体をCHCl(1
00mL)に溶かし、回収し、再度溶媒留去し、シリカゲルでのクロマトグラフ
ィー(5:1ヘキサン/酢酸エチル)を行った。適切な分画を溶媒留去すること
で、標題化合物を淡黄色固体として得た。
【0601】
【化258】
【0602】 段階F:3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベン ゾフランの製造 段階Eからの生成物(1.116g)をメチルtert−ブチルエーテル(1
2mL)に溶かし、水素化ボトルに入れた。5%Pd/C触媒(110mg)を
加え、混合物をパールの装置(約0.097MPa(14psi))を用いて0
.5時間水素化した。セライト濾過および溶媒留去によって、標題化合物を黄色
油状物として得た。静置したところ淡黄色固体が得られ、それはそれ以上精製す
る必要がなかった。
【0603】
【化259】
【0604】 段階G:3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾフ ラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピル−ベ
ンゾフラン(上記段階F)を用い、実施例1段階Bに記載の方法に従って標題化
合物を製造した。
【0605】
【化260】
【0606】 段階H:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ ンゾフラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリ ジンジオンの製造 原料として3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾ
フラン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチル(上記段階G)
を用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0607】
【化261】
【0608】 製造実施例70 5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チアゾリジン
ジオン。
【0609】
【化262】
【0610】 段階A:3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチ オフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチルの製造 原料として3−(2−フェニルエチル)−6−ヒドロキシ−7−プロピルベン
ゾチオフェン(実施例63段階H)を用い、実施例1段階Bに記載の方法に従っ
て標題化合物を製造した。
【0611】
【化263】
【0612】 段階B:5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベ ンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チア ゾリジンジオンの製造 原料として3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾ
チオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)フェニル酢酸メチル(上記段階
A)を用い、実施例1段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0613】
【化264】
【0614】 製造実施例71 5−[4−(3−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−ベンゾチオ
フェン−1−オキサイド−6−イルオキシ)−1−プロポキシ)]フェニル−2
,4−チアゾリジンジオン。
【0615】
【化265】
【0616】 原料として5−[3−(4−(3−(2−フェニルエチル)−7−プロピル−
ベンゾチオフェン−6−イルオキシ)−1−ブトキシ)]フェニル−2,4−チ
アゾリジンジオンを用い、実施例66段階Aに記載の方法に従って標題化合物を
製造した。
【0617】
【化266】
【0618】 製造実施例72 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ)フェノ
キシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0619】
【化267】
【0620】 段階A:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−フルオロフェノキシ )フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造
2−プロピル−4−(4′−メチルフェノキシ)フェノール(4−フルオロフ
ェノールを用いて実施例23段階Aで製造)を用い、実施例22段階Cに記載の
手順を用い、次に実施例23段階Dに記載の手順を行って、標題化合物を製造し
た。
【0621】
【化268】
【0622】 製造実施例73 5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスルホンアミドフェノ
キシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0623】
【化269】
【0624】 段階A:2−プロピル−4−(4′−トリルスルホンアミドフェノキシ)フェ ノールの製造 4−アリルオキシフェノール(実施例22段階Aの第1段落で製造)(5.0
g、33.3mmol)、4−フルオロ−1−ニトロベンゼン(5.17g、3
6.6mmol)、炭酸カリウム(6.9g、49.9mmol)およびジメチ
ルアセトアミド(20mL)の溶液を終夜加熱還流した。反応混合物を酢酸エチ
ルと水との間で分配した。有機層を脱水し(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残留
物について、塩化メチレンおよびヘキサン(20%から50%)を用いるシリカ
ゲルでのクロマトグラフィーを行って、所望の生成物を黄色油状物として得た(
7.3g)。
【0625】 得られた黄色油状物(7.3g)をジクロロベンゼン(30mL)に取り、終
夜還流させた。反応溶液を濃縮して黒色油状物を得て、10%アセトン/ヘキサ
ンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、橙赤色油状物(4.9
g)を得た。
【0626】 橙赤色油状物(1g、3.68mmol)を、イミダゾール(626mg、9
.2mmol)を含むDMF(5mL)に溶かした。それにt−ブチルジメチル
−クロロシラン(468mg、4.42mmol)を加え、反応液を4時間撹拌
した。反応溶液を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を分液し、脱水し(
硫酸ナトリウム)、濃縮して、黄色油状物(約1.5g)を得た。その油状物を
酢酸エチル(10mL)に溶かし、10%パラジウム/炭素(250mg)を加
え、反応混合物を水素雰囲気下に45分間撹拌した。反応混合物をセライト濾過
し、濾液を濃縮して橙赤色油状物を得た(1.42g)。
【0627】 橙赤色油状物(700mg、1.96mmol)を塩化メチレン(5mL)お
よびピリジン(0.4mL、4.9mmol)に取った。その溶液に塩化トシル
(448mg、2.35mmol)およびnn−ジメチルアミノピリジン(10
mg)を加え、反応液を終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルと水との間で分配し
た。有機層を分液し、脱水し(硫酸ナトリウム)、濃縮して橙赤色油状物を得た
(800mg)。その油状物をTHF(5mL)に取り、冷却して0℃とした。
その溶液に、フッ化t−ブチルアンモニウムを加え、反応液を2時間撹拌した。
反応液を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を分液し、脱水し(硫酸ナト
リウム)、濃縮して、橙赤色油状物(440mg)を得た。
【0628】
【化270】
【0629】 段階B:4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスルホンアミドフェ ノキシ)フェノキシ)プロポキシ)マンデル酸エチルの製造 原料として2−プロピル−4−(4′−トリルスルホンアミドフェノキシ)フ
ェノール(19.0g、62.0mmol)および4−(3−ブロモプロポキシ
)マンデル酸エチル(19.5g、58.9mmol)(実施例22段階Bで製
造)を用い、実施例22段階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0630】 段階C:α−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスルホ ンアミドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスルホンアミドフ
ェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)マンデル酸エチル(16.8g、30.1
8mmol)を用い、実施例22段階Dに記載の方法に従って標題化合物を製造
した。
【0631】
【化271】
【0632】 段階D:5−[4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスルホンアミ ドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジ オンの製造 原料としてα−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−(4′−トリルスル
ホンアミドフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルを用い、
実施例1段階C(第2段落)に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0633】
【化272】
【0634】 製造実施例74 5−[4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェノキシ)プロポ
キシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0635】
【化273】
【0636】 段階A:2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェノールの製造 原料として4−フルオロ−ニトロベンゼンに代えてクロロピラジンを用い、実
施例73段階Aに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0637】
【化274】
【0638】 段階B:4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェノキシ)プロ ポキシ)マンデル酸エチルの製造 原料として2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェノール(19.0g、6
2.0mmol)および4−(3−ブロモプロポキシ)マンデル酸エチル(19
.5g、58.9mmol)(実施例22段階Cで製造)を用い、実施例22段
階Cに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0639】 段階C:α−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェ ノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルの製造 原料として4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェノキシ)プ
ロポキシ)マンデル酸エチル(16.8g、30.18mmol)を用い、実施
例22段階Dに記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0640】 段階D:5−[4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフェノキシ )プロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 原料としてα−クロロ−4−(3−(2−プロピル−4−ピラジニルオキシフ
ェノキシ)プロポキシ)フェニル酢酸エチルを用い、実施例1段階C(第2段落
)に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
【0641】
【化275】
【0642】 製造実施例75 5−[3−(3−(2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシ)プロポキシ
)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオン。
【0643】
【化276】
【0644】 段階A:2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシフェノールの製造 2−アリルオキシ−4−フェノキシフェノール(PCT出願WO97/281
15)(1.0g、4.45mmol)のエチルエーテル溶液を冷却して0℃と
し、それに窒素下でジアゾメタン(0.70M EtO溶液20mL)を加え
た。5分間撹拌後、酢酸パラジウム(触媒量、2mg)を加えた。10分後、追
加のジアゾメタン(0.70M EtO溶液6mL)を加えた。反応液を室温
で30分間撹拌した。反応混合物をセライト層濾過し、エーテルを減圧下に留去
した。残留物について、溶離液を10%EtOAc:ヘキサンとするシリカゲル
フラッシュクロマトグラフィーカラムでの精製を行った。純粋な分画の溶媒留去
および減圧下での溶媒除去によって、標題化合物を得た。
【0645】
【化277】
【0646】 段階B:5−[3−(3−(2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシ)プ ロポキシ)フェニル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 実施例22段階Bにおける原料として3−(3−ブロモプロポキシ)マンデル
酸メチルおよび2−シクロプロピルメチル−4−フェノキシフェノール(段階A
で製造)を用い、実施例22段階B〜Dに記載の方法に従って標題化合物を製造
した。
【0647】
【化278】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/04 A61P 3/04 3/06 3/06 3/10 3/10 C07D 277/593 C07D 417/12 417/12 277/34 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 サンテイーニ,コンラツド アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 ブエール,ジユリア・ケイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 ヘツク,ジエイムズ・ブイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 メツガー,エドワード アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 ロムバードウ,ビクトリア・ケイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C033 AD01 AD16 AD17 AD20 4C056 AA01 AB01 AC02 AD01 AE03 AF01 BB08 BB14 BC01 4C063 AA01 BB08 CC62 DD52 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC69 BC82 GA07 GA09 GA10 GA16 MA01 MA04 MA05 MA17 MA23 MA35 MA37 MA52 MA58 MA59 MA60 MA66 ZA70 ZC33 ZC35

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式Iの構造を有する化合物または該化合物の医薬的に許
    容される塩。 【化1】 [式中、 Arは (1)アリーレンまたは (2)ヘテロアリーレンであり、 前記アリーレンおよびヘテロアリーレンはRから選択される1〜4個の基で
    置換されていても良く; Arは (1)アリールまたは (2)ヘテロアリールであり、 前記アリールおよびヘテロアリールはRから独立に選択される1〜5個の基
    で置換されており; XおよびYは独立に、O、S、N−RまたはCHであり; ZはOまたはSであり; nは0〜3であり; Rは (1)1〜7個のフッ素原子および/または1〜3個の塩素原子で置換されて
    いても良いC1−3アルキル、 (2)Fまたは (3)Cl であり; Rは、 (1)C1−15アルカノイル、 (2)C1−15アルキル、 (3)C2−15アルケニル、 (4)C2−15アルキニル、 (5)ハロゲン、 (6)OR、 (7)アリール、 (8)ヘテロアリール、 (9)炭素原子数3〜8個のシクロアルキル、または (10)N、S、OおよびSOから選択される1以上のヘテロ原子を有する
    3〜10員の複素環であり; 上記のアルキル、アルケニル、アルキニルおよびアルカノイルはRから選択
    される1〜5個の基で置換されていても良く;前記アリール、ヘテロアリール、
    シクロアルキルおよび複素環は、Rから選択される1〜5個の基で置換されて
    いても良く; Rは (1)水素、 (2)C1−10アルキル、 (3)C2−10アルケニル、 (4)C2−10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1−15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1−15アルキル、 (9)C1−15アルカノイル、 (10)C3−8シクロアルキルであり; 上記のアルキル、アルケニルおよびアルキニルはRから独立に選択される1
    〜4個の置換基で置換されていても良く;前記シクロアルキル、アリールおよび
    ヘテロアリールは、Rから独立に選択される1〜4個の置換基で置換されてい
    ても良く; Rは、 (1)ハロゲン、 (2)アリール、 (3)ヘテロアリール、 (4)CN、 (5)NO、 (6)OR、 (7)S(O)(m=0、1または2;ただし、nが1または2の場合
    、RはHではない)、 (8)NR、 (9)NRCOR、 (10)NRCO、 (11)NRCON(R、 (12)NRSO(ただし、RはHではない)、 (13)COR、 (14)CO、 (15)CON(R、 (16)SON(R、 (17)OCON(Rまたは (18)C3−8シクロアルキルであり; 上記のシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲンまたはC 1−6 アルキルである1〜3個の基で置換されていても良く; Rは、 (1)Rから選択される基、 (2)C1−10アルキル、 (3)C2−10アルケニル、 (4)C2−10アルキニル、 (5)アリールC1−10アルキルまたは (6)ヘテロアリールC1−10アルキルであり; 上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールC1−10アルキルおよ
    びヘテロアリールC1−10アルキルはRから独立に選択される基で置換され
    ていても良く; Rは (1)ハロゲン、 (2)アミノ、 (3)カルボキシ、 (4)C1−4アルキル、 (5)C1−4アルコキシ、 (6)水酸基、 (7)アリール、 (8)アリールC1−4アルキルまたは (9)アリールオキシであり; Rは、 (1)水素、 (2)C1−10アルキル、 (3)C2−10アルケニル、 (4)C2−10アルキニル、 (5)アリール、 (6)ヘテロアリール、 (7)アリールC1−15アルキル、 (8)ヘテロアリールC1−15アルキル、 (9)C1−15アルカノイル、 (10)C3−8シクロアルキルであり; 上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アル
    カノイルおよびシクロアルキルは、Rから独立に選択される1〜4個の基で置
    換されていても良い。]
  2. 【請求項2】 Zが硫黄である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 ArがRから独立に選択される1〜4個の基によって置
    換されていても良いアリーレンである請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 ArがハロゲンおよびC1−4アルキルから独立に選択さ
    れる1〜2個の基によって置換されていても良いフェニレンである請求項1に記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】 XおよびYが独立にCH、OまたはSである請求項1に記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】 XおよびYがそれぞれ独立にOまたはSである請求項5に記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】 Arがアリールであり、そのアリールがオルト位で1個の
    基によって置換されており、Rから独立に選択される1〜3個の別の基で
    置換されていても良い請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 オルト位にある前記Rが、 (1)ハロゲンおよびC3−6シクロアルキルから独立に選択される1〜4個
    の基で置換されていても良いC3−10アルキル; (2)C3−10アルケニル;または (3)C3−8シクロアルキル からなる群から選択される請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Arがフェニル環である請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 適宜の置換基Rのうちの2個が前記Arフェニル環に
    おいて隣接する炭素原子上にあり、一体となってArに縮合した5員または6
    員の芳香族複素環を形成しており、その環がN、OおよびS(O)から独立に
    選択される1〜2個のヘテロ原子を有し、mが0〜2であり、Arに縮合した
    前記芳香族複素環がRから独立に選択される1〜2個の基で置換されていても
    良い請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Arに縮合した前記芳香族複素環が、イソオキサゾール
    、チオフェン、チオフェンS−オキサイド、チオフェンS−ジオキサイドおよび
    フランから選択される請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 nが1または2である請求項6に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Rがメチルまたはフッ素である請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 下記式Iaの構造を有する請求項1に記載の化合物。 【化2】 [式中、X、Y、Z、n、RおよびRは請求項1で定義した通りである。]
  15. 【請求項15】 ZがSである請求項14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 ZがOである請求項14に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 YがSまたはOであり、XがOである請求項14に記載の
    化合物。
  18. 【請求項18】 1個のR基がXに対してオルト位であって、 (1)ハロゲンおよびC1−3シクロアルキルから独立に選択される1〜4個
    の基で置換されていても良いC3−10アルキル、 (2)C3−10アルケニルまたは (3)C3−8シクロアルキル からなる群から選択される請求項14に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 nが1または2である請求項14に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 XがOであり; Yが (1)Oまたは (2)S であり; Xに対してオルト位である前記R基がC1−4アルキルであり; Xに結合しているベンゼン環上の1個の適宜置換基Rが、Rから独立に選
    択される1〜3個の基で置換されていても良いO−アリールまたは未置換シクロ
    アルキルである請求項18に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 ZがSであり; YがOであり; RがC1−4アルキルまたはフッ素 である請求項20に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 実施例1〜9の化合物および表1の化合物からなる群から
    選択される請求項1に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の化合物および医薬的に許容される担体を
    含む医薬組成物。
  24. 【請求項24】 哺乳動物における糖尿病の治療または抑制方法であって、
    治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投与する段階を有する方
    法。
  25. 【請求項25】 哺乳動物における高血糖の治療または抑制方法であって、
    治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投与する段階を有する方
    法。
  26. 【請求項26】 哺乳動物における高脂血症の治療、抑制または予防方法で
    あって、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投与する段階を
    有する方法。
  27. 【請求項27】 哺乳動物における肥満の治療、抑制または予防方法であっ
    て、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投与する段階を有す
    る方法。
  28. 【請求項28】 哺乳動物における高コレステロール血症の治療、抑制また
    は予防方法であって、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投
    与する段階を有する方法。
  29. 【請求項29】 哺乳動物における高トリグリセリド血症の治療、抑制また
    は予防方法であって、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投
    与する段階を有する方法。
  30. 【請求項30】 哺乳動物における異常脂血症の治療、抑制または予防方法
    であって、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投与する段階
    を有する方法。
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