JPH0912575A - ベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体 - Google Patents

ベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体

Info

Publication number
JPH0912575A
JPH0912575A JP16244295A JP16244295A JPH0912575A JP H0912575 A JPH0912575 A JP H0912575A JP 16244295 A JP16244295 A JP 16244295A JP 16244295 A JP16244295 A JP 16244295A JP H0912575 A JPH0912575 A JP H0912575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
atom
ring
carbon atoms
different
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16244295A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Yanagisawa
宏明 柳沢
Koichi Fujimoto
光一 藤本
Takeshi Fujita
岳 藤田
Kunio Wada
邦雄 和田
Minoru Oguchi
実 小口
Takao Yoshioka
孝雄 吉岡
Toshihiko Fujiwara
俊彦 藤原
Hiroyoshi Horikoshi
大能 掘越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP16244295A priority Critical patent/JPH0912575A/ja
Publication of JPH0912575A publication Critical patent/JPH0912575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 を有する化合物またはその塩。[ 式中、R1 およびR2
は同一または異なって水素原子などを示すか、一緒にな
って5乃至8員環(該環は置換分Aを有していてもよ
い。)を形成する。R3 は水素原子などを示す。R4
水素原子などを示す。Xは酸素原子などを示す。Yは酸
素原子などを示す。Zはチアゾリジン−2,4−ジオン
−5−イルメチルなどを示す。nは1乃至4の整数を示
す。置換分Aは炭素数1乃至4個を有するアルキル基な
どを示す。] 【効果】高脂血症、高血糖症などに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高脂血症、高血糖症、肥
満症、耐糖能不全状態、インスリン抵抗性および糖尿病
合併症状等を改善し、更にアルドース還元酵素阻害作用
を有するベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体
またはその塩に関し、高脂血症、高血糖症、肥満症およ
び耐糖能不全等に起因する疾病、高血圧症、骨粗鬆症、
悪液質、糖尿病合併症たとえば網膜症、腎症、神経症、
白内障、冠動脈疾患、動脈硬化症、等の予防薬および/
または治療薬として有用な化合物を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来、糖尿病、高血糖症治療薬として、
インスリンおよびトリブタミド、グリピジド等のスルホ
ニル尿素化合物が使用されているが、最近、インスリン
非依存性糖尿病治療薬として、チアゾリジンジオン誘導
体[ 例えば、Y.KAWAMATU等、Chem.Ph
arm.Bull.,30巻,3580−3600頁
(1982年);特開昭55−22636号(特公昭6
2−42903号);特開昭60−51189号(特公
平2−31079号);特開昭61−85372号;特
開昭61−286376号;特開平1−131169
号;特開平2−83384号;特開平5−213913
号;ヨーロッパ特許公開第0441605号;WO92
/07839A号(=特表平6−502146号)] 、
オキサゾリジン−2、4−ジオン誘導体(例えば特開平
3−170478号、WO−92/02520A号)、
N−ヒドロキシウレイド基または3,5−ジオキソオキ
サジアゾリジン−2−イル基を有する化合物[ 例えば、
WO92/03425A号(=特表平5−508054
号] が知られている。
【0003】しかし、臨床上、さらに強力で安全なこれ
ら疾病の予防薬および/または治療薬が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は強い活性
と安全性の極めて高い抗高脂血症薬、抗糖尿病薬、抗肥
満薬、耐糖能改善薬、インスリン抵抗性改善薬、糖尿病
合併症治療薬等の開発を目的として、ベンゾオキサジン
およびベンゾチアジン誘導体について鋭意研究を行い、
本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) 一般
式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(但し、式中、R1 およびR2 は同一また
は異なって水素原子、水酸基、炭素数1乃至6個を有す
るアルキル基、炭素数1乃至4個を有するアルコキシ
基、炭素数1乃至4個を有するアルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、アミノ基、炭素数1乃至4個を有す
るモノアルキルアミノ基、同一または異なって各アルキ
ルが炭素数1乃至4個を有するジアルキルアミノ基、同
一または異なって1乃至3個の置換分Aを有していても
よい炭素数6乃至10個を有するアリール基、同一また
は異なって1乃至3個の置換分Aを有していてもよい炭
素数6乃至10個を有するアリールオキシ基、同一また
は異なって1乃至3個の置換分Aを有していてもよい炭
素数6乃至10個を有するアリールチオ基、同一または
異なって1乃至3個の置換分Aを有していてもよい複素
環基または同一または異なって1乃至3個の置換分Aを
有していてもよい炭素数7乃至11個を有するアラルキ
ル基を示すか、あるいはR1 とR2 が一緒になって、R
1 とR2 が結合している炭素原子を含めて5乃至8員環
を形成する(該5乃至8員環は同一または異なって1乃
至2個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子を
含んでいてもよい。該環は同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有していてもよい。)。
【0008】R3 は水素原子、炭素数1乃至6個を有す
るアルキル基、炭素数1乃至6個を有するアシル基、炭
素数2乃至6個を有するアルキルオキシカルボニル基、
同一または異なって1乃至3個の置換分Aを有していて
もよい炭素数7乃至11個を有するアラルキル基、炭素
数1乃至4個を有するアルキルスルホニル基または同一
または異なって1乃至3個の置換分Aを有していてもよ
い炭素数6乃至10個を有するアリールスルホニル基を
示す。
【0009】R4 は水素原子、水酸基、炭素数1乃至6
個を有するアルキル基、炭素数1乃至4個を有するアル
コキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子を示す。
【0010】Xは酸素原子または硫黄原子を示す。
【0011】Yは酸素原子、硫黄原子または基−N(−
5 )−(式中、R5 は水素原子、炭素数1乃至6個を
有するアルキル基または炭素数1乃至8個を有するアシ
ル基を示す。)を示す。
【0012】Zは
【0013】
【化4】
【0014】を示す。
【0015】nは1乃至4の整数を示す。
【0016】置換分Aは炭素数1乃至4個を有するアル
キル基、炭素数1乃至4個を有するアルコキシ基、炭素
数1乃至4個を有するアルキルチオ基、ニトロ基、ハロ
ゲン原子を示す。)を有する化合物またはその薬理上許
容される塩に関する。
【0017】好適には、(2) 前記一般式(I)にお
いて、R1 およびR2 が同一または異なって水素原子、
水酸基、炭素数1乃至4個を有するアルキル基、炭素数
1乃至4個を有するアルコキシ基、炭素数1乃至3個を
有するアルキルチオ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミ
ノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニル
基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基または窒素
原子、酸素原子および/または硫黄原子を1乃至3個含
有する複素環基を示すか、あるいはR1とR2 が一緒に
なって、R1 とR2 が結合している炭素原子を含めてシ
クロペンテン環、シクロヘキセン環、ベンゼン環、ピリ
ジン環、フラン環、チオフェン環、4H−ピラン環、4
H−チオピラン環、1,3−ジオキソール環または2,
3−ジヒドロ−1,4−ジオキシン環(これらの環は同
一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有して
いてもよい。)を形成し、R3 が水素原子、炭素数1乃
至3個を有するアルキル基、炭素数2乃至5個を有する
アシル基、ベンゼンスルホニル基またはベンジル基を示
し、R4 が水素原子、水酸基、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、メトキシ基、メチルチオ
基、フッ素原子、塩素原子またはニトロ基を示し、Xが
酸素原子または硫黄原子を示し、Yが酸素原子、硫黄原
子または基−N(−R5 )−(式中、R5 は水素原子、
炭素数1乃至3個を有するアルキル基または炭素数2乃
至5個を有するアシル基を示す。)を示し、Zが2,4
−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル基、2,4−
ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチル基または3,
5−ジオキソオキサジアゾリジン−2−イルメチル基を
示し、nが1、2または3を示し、上記R1 および/ま
たはR2 が同一または異なってフェニル基、ナフチル
基、複素環基またはベンジル基を示す場合、およびR3
がベンゼンスルホニル基またはベンジル基を示す場合、
該基は同一または異なって1乃至2個の下記の置換分A
を有していてもよく、置換分Aがメチル基、エチル基、
メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、メチルチオ
基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基であ
る、化合物またはその塩である。
【0018】更に好適には、(3) 前記一般式(I)
において、R1 およびR2 が同一または異なって水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、メトキシ基、エトキシ基、メチルチオ基、フッ素原
子、塩素原子、ニトロ基、メチルアミノ基、エチルアミ
ノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニル
基、ベンジル基、フェネチル基または窒素原子、酸素原
子および/または硫黄原子を1乃至2個含有する複素環
基を示すか、あるいはR1 とR2 が一緒になって、R1
とR2 が結合してしている炭素原子を含めて環を形成
し、該環がシクロペンテン環、シクロヘキセン環、ベン
ゼン環、2,3位で縮環したピリジン環、3,4位で縮
環したピリジン環、2,3位で縮環したフラン環、2,
3位で縮環したチオフェン環、3,4位で縮環した4H
−ピラン環、2,3位で縮環した4H−チオピラン環、
1,3−ジオキソール環、2,3−ジヒドロ−1,4−
ジオキシン環(これらの環は同一または異なって1乃至
2個の置換分Aを有していてもよい。)であり、R3
水素原子、メチル基、エチル基、フェニル基、ベンジル
基、アセチル基またはプロピオニル基を示し、R4 が水
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、メトキシ基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原
子またはニトロ基を示し、Xが酸素原子または硫黄原子
を示し、Yが酸素原子、硫黄原子または基−N(−R
5 )−(式中、R5 は水素原子、メチル基、エチル基ま
たはアセチル基を示す。)を示し、Zが2,4−ジオキ
ソチアゾリジン−5−イルメチル基、2,4−ジオキソ
オキサゾリジン−5−イルメチル基または3,5−ジオ
キソオキサジアゾリジン−2−イルメチル基を示し、n
が1、2または3を示し、上記R1 および/またはR2
が同一または異なってフェニル基、ベンジル基または複
素環基を示す場合、およびR3 がフェニル基またはベン
ジル基を示す場合、該基は同一または異なって1乃至2
個の下記の置換分Aを有していてもよく、置換分Aがメ
チル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキ
シ基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ニトロ基である、化合物またはその塩である。
【0019】更に好適には、(4) 前記一般式(I)
において、R1 およびR2 が同一または異なって水素原
子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、メトキシ
基、エトキシ基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原
子、ニトロ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、フェニル基、ベンジル基、フェネチル
基または窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子を
1乃至2個含有する基を示すか、あるいはR1 とR2
一緒になって、R1 とR2 が結合してしている炭素原子
を含めて環を形成し、該環がシクロペンテン環、シクロ
ヘキセン環、ベンゼン環、2,3位で縮環したピリジン
環、3,4位で縮環したピリジン環、2,3位で縮環し
たフラン環、2,3位で縮環したチオフェン環、2,3
位で縮環した4H−チオピラン環、1,3−ジオキソー
ル環(これらの環は同一または異なって1乃至2個の置
換分Aを有していてもよい。)であり、R3 が水素原
子、メチル基、フェニル基、ベンジル基またはアセチル
基を示し、R4 が水素原子、メチル基、イソプロピル
基、メトキシ基、メチルチオ基、フッ素原子または塩素
原子を示し、Xが酸素原子または硫黄原子を示し、Yが
酸素原子、硫黄原子または基−N(−R5 )−(式中、
5 は水素原子、メチル基またはアセチル基を示す。)
を示し、Zが2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル
メチル基、2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イル
メチル基または3,5−ジオキソオキサジアゾリジン−
2−イルメチル基を示し、nが1、2または3を示し、
上記R1 および/またはR2 が同一または異なってフェ
ニル基、ベンジル基または複素環基を示す場合、および
3 がフェニル基またはベンジル基を示す場合、該基は
同一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有し
ていてもよく、置換分Aがメチル基、メトキシ基、フェ
ノキシ基、フッ素原子、塩素原子である、化合物または
その塩である。
【0020】更に好適には、(5) 前記一般式(I)
において、R1 およびR2 が同一または異なって水素原
子、メチル基、メトキシ基、フッ素原子、塩素原子、ジ
メチルアミノ基、フェニル基、ピリジル基、フリル基ま
たはキノリル基、ベンジル基を示すか、あるいはR1
2 が一緒になって、R1とR2 が結合している炭素原
子を含めて環を形成し、該環がシクロペンテン環、シク
ロヘキセン環、ベンゼン環、2,3位で縮環したピリジ
ン環、3,4位で縮環したピリジン環または1,3−ジ
オキソール環(これらの環は同一または異なって1乃至
2個の下記の置換分Aを有していてもよい。)であり、
3 が水素原子またはメチル基を示し、R4 が水素原
子、メチル基、メトキシ基、フッ素原子または塩素原子
を示し、Xが酸素原子または硫黄原子を示し、Yが酸素
原子、硫黄原子または基−N(−R5 )−(式中、R5
は水素原子またはメチル基を示す。)を示し、Zが2,
4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル基または
2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチル基を
示し、nが1、2または3を示し、上記R1 および/ま
たはR2 が同一または異なってフェニル基、ベンジル基
または複素環基を示す場合、該基は同一または異なって
1乃至2個の下記の置換分Aを有していてもよく、置換
分Aがメチル基、メトキシ基、フッ素原子、塩素原子で
ある、化合物またはその塩である。
【0021】更に好適には、(6) 前記一般式(I)
において、R1 およびR2 が同一または異なって水素原
子、フッ素原子、塩素原子、フェニル基またはピリジル
基を示すか、あるいはR1 とR2 が一緒になって、R1
とR2 が結合している炭素原子を含めて環を形成し、該
環がシクロペンテン環、シクロヘキセン環、ベンゼン環
または1,3−ジオキソール環(これらの環は同一また
は異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有していても
よい。)であり、R3 が水素原子またはメチル基であ
り、R4 が水素原子、フッ素原子または塩素原子であ
り、Xが酸素原子または硫黄原子であり、Yが酸素原子
または硫黄原子であり、Zが2,4−ジオキソチアゾリ
ジン−5−イルメチル基または2,4−ジオキソオキサ
ゾリジン−5−イルメチル基であり、nが1または2で
あり、上記R1 および/またはR2 が同一または異なっ
てフェニル基、ベンジル基または複素環基示す場合、該
基は同一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを
有していてもよく、置換分Aがフッ素原子または塩素原
子である、化合物またはその塩である。
【0022】更に、本発明の化合物またはその塩は高脂
血症、高血糖症、肥満症、耐糖能不全状態、インスリン
抵抗性および糖尿病合併症状等を改善し、更にアルドー
ス還元酵素阻害作用を有するので、高脂血症、高血糖
症、肥満症および耐糖能不全等に起因する疾病、高血圧
症、骨粗鬆症、悪液質、糖尿病合併症たとえば網膜症、
腎症、神経症、白内障、冠動脈疾患、動脈硬化症、等の
予防薬および/または治療薬として有用である。
【0023】本発明は、特に、(1)乃至(6)に記載
された化合物またはその塩を有効成分とする抗高血糖症
剤を提供する。
【0024】ここに、R1 、R2 および/またはR4
同一もしくは異なって炭素数1乃至6個を有するアルキ
ル基を示す場合、該アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、2−ペンチ
ル、3−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチ
ル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロ
ピル、2,2−ジメチルプロピル、ヘキシル、2−ヘキ
シル、3−ヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチル
ペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチ
ル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチ
ル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチ
ル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチル
プロピル、1,2,2−トリメチルプロピルなどを挙げ
ることができる。好適には炭素数1乃至4個を有するア
ルキル基であり、最適にはメチル、エチルである。
【0025】R1 、R2 および/またはR4 が同一もし
くは異なって炭素数1乃至4個を有するアルコキシ基を
示す場合、該アルコキシ基としては、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、s−ブトキシ、t−ブトキシなどをあげることが
できる。好適にはメトキシである。
【0026】R1 、R2 および/またはR4 が同一もし
くは異なってハロゲン原子を示す場合、該ハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子
をあげることができる。好適にはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子である。
【0027】R1 および/またはR2 が同一もしくは異
なって炭素数1乃至4個を有するアルキルチオ基を示す
場合、該アルキルチオ基としては、メチルチオ、エチル
チオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、イソブチルチオなど
をあげることができる。好適にはメチルチオである。R
1 および/またはR2 が同一もしくは異なって炭素数1
乃至4個を有するモノアルキルアミノ基を示す場合、該
モノアルキルアミノ基としては、メチルアミノ、エチル
アミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチル
アミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、イソブ
チルアミノなどをあげることができる。好適にはメチル
アミノ、エチルアミノである。
【0028】R1 および/またはR2 が同一もしくは異
なっていてもよく、そして同一または異なって各アルキ
ルが炭素数1乃至4個を有するジアルキルアミノ基を示
す場合、該アルキルアミノ基としては、例えばジメチル
アミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジ(イソ
プロピル)アミノ、ジブチルアミノ、メチルエチルアミ
ノ、エチルイソプロピルアミノなどをあげることができ
る。好適にはジメチルアミノ、ジエチルアミノである。
【0029】R1 および/またはR2 が同一もしくは異
なっていてもよく、そして同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有していてもよい炭素数6乃至10個を
有するアリール基を示す場合、無置換アリール基として
は、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど
をあげることができる。好適にはフェニルである。
【0030】R1 および/またはR2 が同一もしくは異
なっていてもよく、そして同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有していてもよい炭素数6乃至10個を
有するアリールオキシ基を示す場合、無置換アリールオ
キシ基としては、例えばフェニルオキシ、1−ナフチル
オキシ、2−ナフチルオキシなどをあげることができ
る。好適にはフェニルオキシである。
【0031】R1 および/またはR2 が同一もしくは異
なっていてもよく、そして同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有していてもよい炭素数6乃至10個を
有するアリールチオ基を示す場合、無置換アリールチオ
基としては、例えばフェニルチオ、1−ナフチルチオ、
2−ナフチルチオなどをあげることができる。好適には
フェニルチオである。
【0032】R1 および/またはR2 が同一もしくは異
なっていてもよく、そして同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有していてもよい炭素数7乃至11個を
有するアラルキル基を示す場合、無置換アラルキル基と
しては、例えばベンジル、フェネチル、3−フェニルプ
ロピル、4−フェニルブチル、1−ナフチルメチル、2
−ナフチルメチルなどをあげることができる。好適には
ベンジル基、フェネチル基であり、最適にはベンジル基
である。
【0033】R1 および/またはR2 が同一もしくは異
なっていてもよく、そして同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有していてもよい複素環基を示す場合、
無置換複素環基は1乃至3個の窒素原子、酸素原子およ
び/または硫黄原子を含有する5乃至6員環複素環基あ
るいは1乃至4個の窒素原子、酸素原子および/または
硫黄原子を含有する縮合複素環基である。
【0034】1乃至3個の窒素原子、酸素原子および/
または硫黄原子を含有する5乃至6員環複素環基として
は、例えば2−ピロリル、3−ピロリルなどのピロリ
ル;2−フリル、3−フリルなどのフリル;2−チエニ
ル、3−チエニルなどのチエニル;2−ピリジル、3−
ピリジル、4−ピリジルなどのピリジル;2−イミダゾ
リル、4−イミダゾリルなどのイミダゾリル;3−ピラ
ゾリル、4−ピラゾリルなどのピラゾリル;2−オキサ
ゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリルなどのオ
キサゾリル;3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾ
リル、5−イソオキサゾリルなどのイソオキサゾリル;
2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリルなど
のチアゾリル;3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリ
ル、5−イソチアゾリルなどのイソチアゾリル;1,
2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリア
ゾール−3−イルなどのトリアゾリル;1,3,4−チ
アジアゾール−2−イルなどのチアジアゾリル;1,
3,4−オキサジアゾール−2−イルなどのオキサジア
ゾリル;5−テトラゾリルなどのテトラゾリル;3−ピ
リダジニル、4−ピリダジニルなどのピリダジニル;ピ
ラジル;1,4−オキサジン−2−イル、1、4−オキ
サジン−3−イルなどのオキサジニル;1,4−チアジ
ン−2−イル、1,4−チアジン−3−イルなどのチア
ジニル;などをあげることができる。
【0035】好適には1乃至2個の窒素原子、酸素原子
および/または硫黄原子を含有する5乃至6員環複素環
基であり、更に好適には2−ピロリル、3−ピロリル、
2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
イミダゾリル、4−イミダゾリル、3−ピラゾリル、4
−ピラゾリルである。
【0036】1乃至4個の窒素原子、酸素原子および/
または硫黄原子を含有する縮合複素環基としては、例え
ばインドール−2−イル、インドール−3−イル、イン
ドール−4−イル、インドール−5−イル、インドール
−6−イル、インドール−7−イルなどのインドリル;
インダゾール−2−イル、インダゾール−3−イル、イ
ンダゾール−4−イル、インダゾール−5−イル、イン
ダゾール−6−イル、インダゾール−7−イルなどのイ
ンダゾリル;ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−
3−イル、ベンゾフラン−4−イル、ベンゾフラン−5
−イル、ベンゾフラン−6−イル、ベンゾフラン−7−
イルなどのベンゾフラニル;ベンゾチオフェン−2−イ
ル、ベンゾチオフェン−3−イル、ベンゾチオフェン−
4−イル、ベンゾチオフェン−5−イル、ベンゾチオフ
ェン−6−イル、ベンゾチオフェン−7−イルなどのベ
ンゾチフェニル;ベンゾイミダゾール−2−イル、ベン
ゾイミダゾール−4−イル、ベンゾイミダゾール−5−
イル、ベンゾイミダゾール−6−イル、ベンゾイミダゾ
ール−7−イルなどのベンゾイミダゾリル;ベンゾオキ
サゾール−2−イル、ベンゾオキサゾール−4−イル、
ベンゾオキサゾール−5−イル、ベンゾオキサゾール−
6−イル、ベンゾオキサゾール−7−イルなどのベンゾ
オキサゾリル;ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾチ
アゾール−4−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベ
ンゾチアゾール−6−イル、ベンゾチアゾール−7−イ
ルなどのベンゾチアゾリル;2−キノリル、3−キノリ
ル、4−キノリル、5−キノリル、6−キノリル、7−
キノリル、8−キノリルなどのキノリル;1−イソキノ
リル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、8−イソ
キノリルなどのイソキノリル;1,4−ベンゾオキサジ
ン−2−イル、1,4−ベンゾオキサジン−3−イルな
どのベンゾオキサジニル;1,4−ベンゾチアジン−2
−イル、1,4−ベンゾチアジン−3−イルなどのベン
ゾチアジニル;ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イ
ル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルなどのピ
ロロ[2,3−b]ピリジニル;フロ[2,3−b]ピ
リジン−2−イル、フロ[2,3−b]ピリジン−3−
イルなどのフロ[2,3−b]ピリジニル;チエノ
[2,3−b]ピリジン−2−イル、チエノ[2,3−
b]ピリジン−3−イルなどのチエノ[2,3−b]ピ
リジニル;1,8−ナフチリジン−2−イル、1,8−
ナフチリジン−3−イル、1,5−ナフチリジン−2−
イル、1,5−ナフチリジン−3−イルなどのナフチリ
ジニル;イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル、
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イルなどのイミ
ダゾピリジニル;オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−
2−イルなどのオキサゾロピリジニル;チアゾロ[4,
5−b]ピリジン−2−イル、チアゾロ[4,5−c]
ピリジン−2−イルなどのチアゾロピリジニル;などを
あげることができる。
【0037】好適には1乃至3個の窒素原子、酸素原子
および/または硫黄原子を含有する縮合複素環基であ
り、更に好適にはインドール−2−イル、インドール−
3−イル、インドール−4−イル、インドール−5−イ
ル、インドール−6−イル、インドール−7−イル、ベ
ンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、ベン
ゾフラン−4−イル、ベンゾフラン−5−イル、ベンゾ
フラン−6−イル、ベンゾフラン−7−イル、ベンゾチ
オフェン−2−イル、ベンゾチオフェン−3−イル、ベ
ンゾチオフェン−4−イル、ベンゾチオフェン−5−イ
ル、ベンゾチオフェン−6−イル、ベンゾチオフェン−
7−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾイミ
ダゾール−4−イル、ベンゾイミダゾール−5−イル、
ベンゾイミダゾール−6−イル、ベンゾイミダゾール−
7−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、ベンゾオキ
サゾール−4−イル、ベンゾオキサゾール−5−イル、
ベンゾオキサゾール−6−イル、ベンゾオキサゾール−
7−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾチアゾ
ール−4−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾ
チアゾール−6−イル、ベンゾチアゾール−7−イル、
2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノ
リル、6−キノリル、7−キノリル、8−キノリル、1
−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリ
ル、8−イソキノリル、ピロロ[2,3−b]ピリジン
−2−イル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イ
ル、1,8−ナフチリジン−2−イル、1,8−ナフチ
リジン−3−イル、1,5−ナフチリジン−2−イル、
1,5−ナフチリジン−3−イル、イミダゾ[4,5−
b]ピリジン−2−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン−5−イルであり、更に好適にはインドール−2−
イル、インドール−3−イル、ベンゾフラン−2−イ
ル、ベンゾチオフェン−2−イル、ベンゾイミダゾール
−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、ベンゾチ
アゾール−2−イル、2−キノリル、3−キノリル、5
−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イ
ソキノリル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イ
ル、1,8−ナフチリジン−2−イル、イミダゾ[4,
5−b]ピリジン−2−イルである。
【0038】R1 とR2 が一緒になって、R1 とR2
結合している炭素原子を含めて5乃至8員環(該5乃至
8員環は1乃至2個の窒素原子、酸素原子および/また
は硫黄原子を含んでいてもよい。該環は同一または異な
って1乃至3個の置換分Aを有していてもよい。)を形
成する場合、該環はR1 とR2 が結合している2個の炭
素原子を共通原子として、一般式(I)に含まれるベン
ゾオキサジン環(もしくはベンゾチアジン環)のベンゼ
ン環部分に縮環している。一般式(I)に含まれるベン
ゾオキサジン環(もしくはベンゾチアジン環)において
共通原子となり得るのは、5位および6位、6位および
7位あるいは7位および8位の炭素原子である。
【0039】R1 とR2 が一緒になって、R1 とR2
結合している炭素原子を含めて5乃至8員環(該5乃至
8員環は1乃至2個の窒素原子、酸素原子および/また
は硫黄原子を含んでいてもよい。該環は同一または異な
って1乃至3個の置換分Aを有していてもよい。)を形
成する場合、無置換の5乃至8員環としては、例えば炭
素数5乃至8個を有するシクロアルケン、ベンゼン環、
1乃至2個の窒素原子、酸素原子および/または硫黄原
子を含有する5乃至8員環複素環などをあげることがで
きる。
【0040】炭素数5乃至8個を有するシクロアルケン
としては、例えばシクロペンテン、シクロヘキセン、シ
クロヘプテン、シクロオクテンなどをあげることができ
る。好適にはシクロペンテン、シクロヘキセンである。
【0041】1乃至2個の窒素原子、酸素原子および/
または硫黄原子を含有する5乃至8員環複素環として
は、例えばピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、
ピラジン環、フラン環、チオフェン環、チアゾール環、
ピラン環、ジヒドロピラン環、チオピラン環、ジヒドロ
チオピラン環、ジオキソール環、ジヒドロジオキシン環
などをあげることができる。
【0042】好適にはピリジン環の2,3位または3,
4位でベンゼン環と縮環するピリジン環、ピリミジン環
の4,5位でベンゼン環と縮環するピリミジン環、フラ
ン環の2,3位または3,4位でベンゼン環と縮環する
フラン環、チオフェン環の2,3位または3,4位でベ
ンゼン環と縮環するチオフェン環、4H−ピラン環の
2,3位でベンゼン環と縮環する4H−ピラン環、4H
−チオピラン環の2,3位でベンゼン環と縮環する4H
−チオピラン環、1,3−ジオキソール環の4,5位で
ベンゼン環と縮環する1,3−ジオキソール環、2,3
−ジヒドロ−1,4−ジオキシン環の5,6位でベンゼ
ン環と縮環する2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシン
環であり、更に好適にはピリジン環の2,3位または
3,4位でベンゼン環と縮環するピリジン環、ピリミジ
ン環の4,5位でベンゼン環と縮環するピリミジン環、
フラン環の2,3位でベンゼン環と縮環するフラン環、
チオフェン環の2,3位でベンゼン環と縮環するチオフ
ェン環、4H−ピラン環の2,3位でベンゼン環と縮環
する4H−ピラン環、4H−チオピラン環の2,3位で
ベンゼン環と縮環する4H−チオピラン環、1,3−ジ
オキソール環の4,5位でベンゼン環と縮環する1,3
−ジオキソール環、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキ
シン環の5,6位でベンゼン環と縮環する2,3−ジヒ
ドロ−1,4−ジオキシン環である。
【0043】R3 が炭素数1乃至6個を有するアルキル
基を示す場合、該アルキル基としては、例えばR1 、R
2 および/またはR4 で述べたアルキル基と同様の基を
あげることができる。好適には炭素数1乃至4個を有す
るアルキル基であり、最適にはメチル基、エチル基であ
る。
【0044】R3 が炭素数1ないし8個を有するアシル
基である場合、該アシル基としては、例えば、ホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイ
ル、ヘプタノイル、オクタノイルなどの脂肪族アシル基
またはベンゾイル、o−トルオイル、m−トルオイル、
p−トルオイルなどの芳香族アシル基をあげることがで
きる。これらのアシル基のうちアセチル、プロピオニ
ル、ベンゾイルが好適である。
【0045】R3 が炭素数1乃至6個を有するアルキル
オキシカルボニル基を示す場合、該アルキルオキシカル
ボニル基としては、例えばメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボ
ニル、t−ブトキシカルボニルなどをあげることができ
る。好適にはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基である。
【0046】R3 が炭素数1乃至4個を有するアルキル
スルホニル基を示す場合、該アルキルスルホニル基とし
ては、例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、プ
ロパンスルホニルなどをあげることができる。好適には
メタンスルホニル、エタンスルホニルである。
【0047】R3 が同一または異なって1乃至3個の置
換分Aを有していてもよい炭素数7乃至11個を有する
アラルキル基を示す場合、無置換アラルキル基として
は、例えばベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピ
ル、3−フェニルプロピル、1−ナフチルメチル、2−
ナフチルメチルなどをあげることができる。好適にはベ
ンジル基、フェネチル基であり、最適にはベンジル基で
ある。
【0048】R3 が同一または異なって1乃至3個の置
換分Aを有していてもよい炭素数6乃至10個を有する
アリールスルホニル基を示す場合、無置換アリールスル
ホニル基としては、例えばベンゼンスルホニル、1−ナ
フタレンスルホニル、2−ナフタレンスルホニルを挙げ
ることができる。好適にはベンゼンスルホニルである。
【0049】Xは酸素原子または硫黄原子であり、好適
には酸素原子である。
【0050】Yは酸素原子、硫黄原子または基−N(−
5 )−(式中、R5 は水素原子、炭素数1乃至6個を
有するアルキル基または炭素数1乃至8個を有するアシ
ル基を示す。)である。
【0051】Yが基−N(−R5 )−を示し、R5 が炭
素数1乃至6個を有するアルキル基である場合、該アル
キル基としては、例えばR1 、R2 および/またはR4
で述べたアルキル基と同様の基をあげることができる。
好適には炭素数1乃至4個を有するアルキル基であり、
最適にはメチル基、エチル基である。
【0052】Yが基−N(−R5 )−を示し、R5 が炭
素数1乃至8個を有するアシル基である場合、該アシル
基としては、例えばR3 で述べたアシル基と同様の基を
あげることができる。好適にはアセチル、プロピオニル
である。
【0053】したがって、Yが基−N(−R5 )−を示
す場合、該基としては、例えばメチルイミノ、エチルイ
ミノ、プロピルイミノ、イソプロピルイミノ、ブチルイ
ミノ、イソブチルイミノ、s−ブチルイミノ、t−ブチ
ルイミノ、ペンチルイミノ、2−ペンチルイミノ、3−
ペンチルイミノ、2−メチルブチルイミノ、3−メチル
ブチルイミノ、1,1−ジメチルプロピルイミノ、1,
2−ジメチルプロピルイミノ、2,2−ジメチルプロピ
ルイミノ、ヘキシルイミノ、2−ヘキシルイミノ、3−
ヘキシルイミノ、2−メチルペンチルイミノ、3−メチ
ルペンチルイミノ、4−メチルペンチルイミノ、1,1
−ジメチルブチルイミノ、1,2−ジメチルブチルイミ
ノ、1,3−ジメチルブチルイミノ、2,2−ジメチル
ブチルイミノ、2,3−ジメチルブチルイミノ、3,3
−ジメチルブチルイミノ、1,1,2−トリメチルプロ
ピルイミノ、1,2,2−トリメチルプロピルイミノ、
ホルミルイミノ、アセチルイミノ、プロピオニルイミ
ノ、ブチリルイミノ、イソブチリルイミノ、バレリルイ
ミノ、イソバレリルイミノ、ピバロイルイミノ、ヘキサ
ノイルイミノ、ヘプタノイルイミノ、オクタノイルイミ
ノ、ベンゾイルイミノ、o−トルオイルイミノ、m−ト
ルオイルイミノ、p−トルオイルイミノなどをあげるこ
とができる。
【0054】Yは最適には酸素原子である。
【0055】Zは
【0056】
【化5】
【0057】[(Za):2,4−ジオキソチアゾリジ
ン−5−イリデニルメチル (Zb):2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメ
チル (Zc):2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イル
メチル (Zd):3,5−ジオキソオキサジアゾリジン−2−
イルメチル] を示し、好適には、2,4−ジオキソチアゾリジン−5
−イルメチル、2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−
イルメチル、3,5−ジオキソオキサジアゾリジン−2
−イルメチルである。更に好適には2,4−ジオキソチ
アゾリジン−5−イルメチル、2,4−ジオキソオキサ
ゾリジン−5−イルメチルである。最適には2,4−ジ
オキソチアゾリジン−5−イルメチルである。
【0058】置換分Aが炭素数1乃至4個を有するアル
キル基を示す場合、該アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
−ブチル、t−ブチルなどのを挙げることができる。好
適にはメチル、エチルである。
【0059】置換分Aが炭素数1乃至4個を有するアル
コキシ基を示す場合、該アルコキシ基としては、例えば
1 、R2 および/またはR4 で述べたアルキル基と同
様の基をあげることができる。好適にはメトキシであ
る。
【0060】置換分Aが炭素数1乃至4個を有するアル
キルチオ基を示す場合、該アルキルチオ基としては、例
えばR1 および/またはR2 で述べたアルキルチオ基と
同様の基をあげることができる。
【0061】置換基Aがハロゲン原子を示す場合、該ハ
ロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、沃素原子をあげることができる。好適にはフッ素原
子、塩素原子、臭素原子である。
【0062】ここで、同一または異なって1乃至3個の
置換分Aを有するR1 、R2 およびR3 について述べ
る。
【0063】(I) 第一に、同一または異なって1乃
至3個の置換分Aを有するR1 およびR2 について述べ
る。
【0064】1) R1 および/またはR2 が同一もし
くは異なって、炭素数6乃至10個を有するアリール基
を示し、該基が同一または異なって1乃至3個の置換分
Aを有する場合、例えば2−クロロフェニル、3−クロ
ロフェニル、4−クロロフェニル、2−フロロフェニ
ル、3−フロロフェニル、4−フロロフェニル、2−ブ
ロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニ
ル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メ
チルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニ
ル、4−エチルフェニル、2−プロピルフェニル、3−
プロピルフェニル、4−プロピルフェニル、2−イソプ
ロピルフェニル、3−イソプロピルフェニル、4−イソ
プロピルフェニル、2−t−ブチルフェニル、3−t−
ブチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、2−メトキ
シフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェ
ニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、
4−エトキシフェニル、2−イソプロポキシフェニル、
3−イソプロポキシフェニル、4−イソプロポキシフェ
ニル、2−t−ブトキシフェニル、3−t−ブトキシフ
ェニル、4−t−ブトキシフェニル、2−メチルチオフ
ェニル、3−メチルチオフェニル、4−メチルチオフェ
ニル、2−エチルチオフェニル、3−エチルチオフェニ
ル、4−エチルチオフェニル、2−イソプロピルチオフ
ェニル、3−イソプロピルチオフェニル、4−イソプロ
ピルチオフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフ
ェニル、4−ニトロフェニル、2,3−ジクロロフェニ
ル、2,4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェ
ニル、2,6−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフ
ェニル、3,5−ジクロロフェニル、2,4−ジブロモ
フェニル、3,4−ジブロモフェニル、3,5−ジブロ
モフェニル、4−ブロモ−2−クロロフェニル、3−ブ
ロモ−4−クロロフェニル、4−クロロ−3−メチルフ
ェニル、2,4−ジメチルフェニル、3,4−ジメチル
フェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2−メトキシ
−4−メチルフェニル、2,4,5−トリクロロフェニ
ル、3,4,5−トリクロロフェニル、3,4,5−ト
リメチルフェニル、5−クロロ−4−メトキシ−2−メ
チルフェニル、5−クロロ−1−ナフチル、6−クロロ
−1−ナフチル、7−クロロ−1−ナフチル、3−クロ
ロ−2−ナフチル、6−クロロ−2−ナフチル、7−ク
ロロ−2−ナフチル、6−フロロ−1−ナフチル、6−
フロロ−2−ナフチル、6−ブロモ−1−ナフチル、6
−ブロモ−2−ナフチル、8−ブロモ−2−ナフチル、
5,6−ジクロロ−2−ナフチル、6−メチル−1−ナ
フチル、6−メチル−2−ナフチル、5,6−ジメチル
−2−ナフチル、6,7−ジメチル−2−ナフチル、6
−メトキシ−1−ナフチル、6−メトキシ−2−ナフチ
ル、6−メチルチオ−1−ナフチル、6−メチルチオ−
2−ナフチルなどをあげることができる。
【0065】2) R1 および/またはR2 が同一もし
くは異なって、炭素数7ないし11個を有するアラルキ
ル基を示し、該基が同一または異なって1乃至3個の置
換分Aを有する場合、例えばo−クロロベンジル、m−
クロロベンジル、p−クロロベンジル、o−フロロベン
ジル、m−フロロベンジル、p−フロロベンジル、o−
ブロモベンジル、m−ブロモベンジル、p−ブロモベン
ジル、o−メチルベンジル、m−メチルベンジル、p−
メチルベンジル、o−メトキシベンジル、m−メトキシ
ベンジル、p−メトキシベンジル、o−メチルチオベン
ジル、m−メチルチオベンジル、p−メチルチオベンジ
ル、o−ニトロベンジル、m−ニトロベンジル、p−ニ
トロベンジル、2,3−ジクロロベンジル、2,4−ジ
クロロベンジル、3,4−ジクロロベンジル、3,5−
ジクロロベンジル、2,4−ジブロモベンジル、3,4
−ジブロモベンジル、2,4−ジメチルベンジル、3,
4−ジメチルベンジル、3,5−ジメチルベンジル、2
−クロロ−4−メチルベンジル、4−ブロモ−3−クロ
ロベンジル、3,5−ジメトキシベンジル、2,3,4
−トリクロロベンジル、2,4,5−トリクロロベンジ
ル、3,4,5−トリクロロベンジル、3,4,5−ト
リメチルベンジル、4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
ベンジル、4−メトキシ−3,5−ジメチルベンジル、
o−クロロフェネチル、m−クロロフェネチル、p−ク
ロロフェネチル、o−フロロフェネチル、m−フロロフ
ェネチル、p−フロロフェネチル、o−ブロモフェネチ
ル、m−ブロモフェネチル、p−ブロモフェネチル、6
−メチル−1−ナフチルメチル、7−メトキシ−2−ナ
フチルメチルなどをあげることができる。
【0066】3) R1 および/またはR2 が同一もし
くは異なって、炭素数6ないし10個を有するアリール
オキシ基を示し、該基が同一または異なって1乃至3個
の置換分Aを有する場合、例えばo−クロロフェノキ
シ、m−クロロフェノキシ、p−クロロフェノキシ、m
−フロロフェノキシ、p−フロロフェノキシ、m−ブロ
モフェノキシ、p−ブロモフェノキシ、o−メチルフェ
ノキシ、m−メチルフェノキシ、p−メチルフェノキ
シ、m−メトキシフェノキシ、p−メトキシフェノキ
シ、m−メチルチオフェノキシ、p−メチルチオフェノ
キシ、m−ニトロフェノキシ、p−ニトロフェノキシ、
2,4−ジメチルフェノキシ、3,4−ジクロロフェノ
キシ、3,4−ジメトキシフェノキシ、3,5−ジメト
キシフェノキシ、3,4,5−トリクロロフェノキシ、
3,4,5−トリメチルフェノキシなどをあげることが
できる。
【0067】4) R1 および/またはR2 が同一もし
くは異なって、炭素数6ないし10個を有するアリール
チオ基を示し、該基が同一または異なって1乃至3個の
置換分Aを有する場合、例えばm−クロロフェニルチ
オ、p−クロロフェニルチオ、m−フロロフェニルチ
オ、p−ブロモフェニルチオ、m−メチルフェニルチ
オ、p−メチルフェニルチオ、m−メトキシフェニルチ
オ、p−メトキシフェニルチオ、m−メチルチオフェニ
ルチオ、p−メチルチオフェニルチオ、3,4−ジクロ
ロフェニルチオ、2,4−ジクロロフェニルチオ、3,
5−ジメトキシフェニルチオ、3,4,5−トリクロロ
フェニルチオなどをあげることができる。
【0068】5) R1 および/またはR2 が同一もし
くは異なって、複素環基を示し、該基が同一または異な
って1乃至3個の置換分Aを有する場合、例えば5−ブ
ロモフラン−2−イル、4−クロロチオフェン−2−イ
ル、2−メチルチアゾール−4−イル、3−メチル−2
−ピリジル、4−メチル−2−ピリジル、5−メチル−
2−ピリジル、6−メチル−2−ピリジル、2−メチル
−3−ピリジル、4−メチル−3−ピリジル、5−メチ
ル−3−ピリジル、6−メチル−3−ピリジル、2−メ
チル−4−ピリジル、3−メチル−4−ピリジル、3−
クロロ−2−ピリジル、4−クロロ−2−ピリジル、5
−クロロ−2−ピリジル、6−クロロ−2−ピリジル、
2−クロロ−3−ピリジル、4−クロロ−3−ピリジ
ル、5−クロロ−3−ピリジル、6−クロロ−3−ピリ
ジル、2−クロロ−4−ピリジル、3−クロロ−4−ピ
リジル、3−フェニル−2−ピリジル、2−フェニル−
3−ピリジル、4−フェニル−3−ピリジル、5−フェ
ニル−3−ピリジル、6−フェニル−3−ピリジル、2
−メチルピリミジン、5,6−ジクロロ−3−ピリジ
ル、4,5,6−トリブロモ−3−ピリジル、5−クロ
ロキノリン−2−イル、6−クロロキノリン−3−イ
ル、6−ブロモキノリン−3−イル、5−メチルキノリ
ン−3−イル、6−メチルキノリン−2−イル、6−メ
チルキノリン−3−イル、5−メトキシキノリン−3−
イル、6−メチルチオキノリン−3−イル、5−フェニ
ルキノリン−2−イル、5−フェニルキノリン−3−イ
ル、6−フェニルキノリン−3−イル、5−ニトロキノ
リン−2−イル、3−クロロイソキノリン−7−イル、
4−ブロモイソキノリン−6−イル、1−メチルイソキ
ノリン−5−イル、6−メチルイソキノリン−3−イ
ル、1−メトキシイソキノリン−6−イル、3−フェニ
ルイソキノリン−7−イル、3−ニトロイソキノリン−
6−イル、2,3−ジクロロキノリン−6−イル、2,
3,4−トリブロモキノリン−6−イルなどをあげるこ
とができる。
【0069】(II) 第2に、R1 とR2 が一緒にな
って、R1 とR2 が結合している炭素原子を含めて5乃
至8員環(該5乃至8員環は1乃至2個の窒素原子、酸
素原子および/または硫黄原子を含んでいてもよい。該
環は同一または異なって1乃至3個の置換分Aを有して
いてもよい。)を形成する場合、これらの環が同一また
は異なって1乃至3個の置換分Aを有する5乃至8員環
について述べる。
【0070】1) R1 とR2 が一緒になって、R1
2 が結合している炭素原子を含めて、同一または異な
って1乃至3個の置換分Aを有するベンゼン環を形成す
る場合、該環としては、例えばメチルベンゼン、エチル
ベンゼン、プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、
t−ブチルベンゼン、1,2−ジメチルベンゼン、1,
3−ジメチルベンゼン、2−イソプロピル−1−メチル
ベンゼン、1,2−ジイソプロピルベンゼン、1,2,
3−トリメチルベンゼン、メトキシベンゼン、エトキシ
ベンゼン、イソプロポキシベンゼン、t−ブトキシベン
ゼン、1,2−ジメトキシベンゼン、1,2−ジイソプ
ロポキシベンゼン、1,2,3−トリメトキシ−1,2
ベンゼン、クロロベンゼン、フロロベンゼン、ブロモベ
ンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロ
ベンゼン、1,2,3−トリクロロベンゼン、1,2−
ジブロモベンゼン、1,2,3−トリブロモベンゼン、
1−クロロ−2−フロロベンゼン、1−ブロモ−2−ク
ロロベンゼン、ニトロベンゼン、1−クロロ−2−メチ
ルベンゼンなどのをあげることができる。
【0071】2) R1 とR2 が一緒になって、R1
2 が結合している炭素原子を含めて、同一または異な
って1乃至3個の置換分Aを有する、1乃至2個の窒素
原子、酸素原子および/または硫黄原子を含有する5乃
至8員環複素環を示す場合、該環としては、例えば2−
メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリ
ジン、2−エチルピリジン、2,3−ジメチルピリジ
ン、2−メトキシピリジン、3−メトキシピリジン、2
−エトキシピリジン、3−エトキシピリジン、2−イソ
プロポキシピリジン、3−イソプロポキシピリジン、2
−クロロピリジン、3−クロロピリジン、2−ブロモピ
リジン、3−ブロモピリジン、2,3−ジクロロピリジ
ン、2−クロロ−3−メチルピリジン、2,4−ジクロ
ロ−3−メチルピリジンなどをあげることができる。好
適には3−ブロモピリジン、2−メチルピリジン、2−
クロロピリジン、2−メトキシピリジン、2−イソプロ
ポキシピリジン、2−エトキシピリジンである。
【0072】(III) 第3に、同一または異なって
1乃至3個の置換分Aを有するR3 について述べる。
【0073】1) R3 が同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有する炭素数7乃至11個を有するアラ
ルキルを示す場合、該基としてはR1 および/またはR
2 が同一もしくは異なって炭素数7乃至11個を有する
アラルキル基を示す場合において述べた置換アラルキル
と同様の基をあげることができる。
【0074】2) R3 が同一または異なって1乃至3
個の置換分Aを有する炭素数6乃至10個を有するアリ
ールスルホニルを示す場合、該基としては、例えばo−
クロロベンゼンスルホニル、m−クロロベンゼンスルホ
ニル、p−クロロベンゼンスルホニル、p−フロロベン
ゼンスルホニル、o−ブロモベンゼンスルホニル、m−
ブロモベンゼンスルホニル、p−ブロモベンゼンスルホ
ニル、o−トルエンスルホニル、m−トルエンスルホニ
ル、p−トルエンスルホニル、o−メトキシベンゼンス
ルホニル、m−メトキシベンゼンスルホニル、p−メト
キシベンゼンスルホニル、m−メチルチオベンゼンスル
ホニル、p−メチルチオベンゼンスルホニル、p−ニト
ロベンゼンスルホニル、2,4−ジクロロベンゼンスル
ホニル、3,4−ジクロロベンゼンスルホニル、3,
4,5−トリクロロベンゼンスルホニルなどをあげるこ
とができる。
【0075】前述のように、一般式(I)に含まれるベ
ンゾオキサジン環(もしくはベンゾチアジン環)におい
て共通原子となり得る炭素原子は、5位および6位、6
位および7位あるいは7位および8位の炭素原子であ
る。また、R1 とR2 が一緒になって形成する、R1
2 が結合している炭素原子を含む5乃至8員環として
例示した環において、これらの環を形成している原子
中、互いに隣り合った2個の炭素原子が共通原子となり
得る。したがって、R1 とR2 が一緒になって形成す
る、R1 とR2 が結合している炭素原子を含む5乃至8
員環として例示した環の1つに関して、どの炭素原子が
共通原子となるかに依存して異性体が形成される。本発
明のベンゾオキサジン誘導体およびベンゾチアジン誘導
体はこのようなすべての異性体を含む。
【0076】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
は、常法にしたがって塩にすることができる。その様な
塩としては例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、
沃化水素酸のようなハロゲン化水素酸の塩;硝酸塩、過
塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩又はメタンスル
ホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸のような低級アルカンスルホン酸の塩;ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸のようなアリールス
ルホン酸の塩;グルタミン酸、アスパラギン酸のような
アミノ酸の塩;フマール酸、琥珀酸、クエン酸、酒石
酸、マレイン酸、のようなカルボン酸の塩等の有機酸塩
をあげることができる。好適には薬理上許容し得る塩で
ある。
【0077】更に、前記一般式(I)を有する化合物
は、常法に従って金属塩にすることができる。その様な
塩としては例えばリチウム、ナトリウム、カリウムのよ
うなアルカリ金属の塩;カルシウム、バリウムのような
アルカリ土類金属の塩;マグネシウム塩;アルミニウム
塩;等の無機塩を挙げることができる。好適には薬理上
許容し得る塩である。
【0078】なお、前記一般式を有する化合物は、種々
の異性体を有する。
【0079】例えばベンゾオキサジン環、またはベンゾ
チアジン環の2位または3位からの−(CH2n −の
分岐は不斉を誘起する。前記一般式(I)を有する化合
物はこの不斉に基づくそれぞれの異性体またはそれらの
混合物として合成される。従って本発明はこれらの異性
体およびこれら異性体の混合物をすべて含むものであ
る。
【0080】更に、例えばXが2,4−ジオキソチアゾ
リジン−5−イルメチル基または2,4−ジオキソオキ
サゾリジン−5−イルメチル基を示す場合、該チアゾリ
ジン環の5位およびオキサゾリジン環の5位は不斉炭素
原子である。前記一般式(I)においては、これら不斉
炭素原子に基づく立体異性体およびこれら異性体の等量
および非等量混合物がすべて単一の式で示されている。
従って本発明はこれらの異性体およびこれら異性体の混
合物をもすべて含むものである。
【0081】更に、前記一般式(I)を有する化合物に
おいて、Zが2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリ
デニルメチル(Za)、2,4−ジオキソチアゾリジン
−5−イルメチル(Zb)、2,4−ジオキソオキサゾ
リジン−5−イルメチル(Zc)、3,5−ジオキソオ
キサジアゾリジン−2−イルメチル(Zd)を示す場
合、種々の異性体の存在が考えられる。例えば次に示す
通りである。
【0082】
【化6】
【0083】
【化7】
【0084】
【化8】
【0085】
【化9】
【0086】前記一般式(I)においては、これらに基
づく互変異性体およびこれらの異性体の等量および非等
量混合物がすべて単一の式で示されている。従って、本
発明はこれら異性体およびこれらの異性体の混合物をも
すべて含む物である。
【0087】更に、前記一般式(I)を有する化合物ま
たはその塩が溶媒和物(例えば水和物を形成する場合、
本発明はこれらもすべて含む。
【0088】更に、本発明は、生体内において代謝され
て前記一般式(I)を有する化合物またはその塩に変換
される化合物、いわゆるプロドラッグもすべて含む。
【0089】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
の具体例としては、例えば下記の表に記載する化合物を
あげることができる。
【0090】
【化10】
【0091】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 例示 化合物 R1234 n X Y Z 番号 ──────────────────────────────────── 1 H H Me H 1 O O 4'-Zb 2 H 5-F Me H 1 O O 4'-Zb 3 H 6-F Me H 1 O O 4'-Zb 4 H 7-F Me H 1 O O 4'-Zb 5 H 8-F Me H 1 O O 4'-Zb 6 H 5-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 7 H 6-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 8 H 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 9 H 8-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 10 H 5-Br Me H 1 O O 4'-Zb 11 H 6-Br Me H 1 O O 4'-Zb 12 H 7-Br Me H 1 O O 4'-Zb 13 H 8-Br Me H 1 O O 4'-Zb 14 H 5-OH Me H 1 O O 4'-Zb 15 H 6-OH Me H 1 O O 4'-Zb 16 H 7-OH Me H 1 O O 4'-Zb 17 H 8-OH Me H 1 O O 4'-Zb 18 H 5-Me Me H 1 O O 4'-Zb 19 H 6-Me Me H 1 O O 4'-Zb 20 H 7-Me Me H 1 O O 4'-Zb 21 H 8-Me Me H 1 O O 4'-Zb 22 H 6-Et Me H 1 O O 4'-Zb 23 H 7-Et Me H 1 O O 4'-Zb 24 H 6-iPr Me H 1 O O 4'-Zb 25 H 7-iPr Me H 1 O O 4'-Zb 26 H 6-tBu Me H 1 O O 4'-Zb 27 H 7-tBu Me H 1 O O 4'-Zb 28 H 5-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 29 H 6-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 30 H 7-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 31 H 8-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 32 H 6-OEt Me H 1 O O 4'-Zb 33 H 7-OEt Me H 1 O O 4'-Zb 34 H 6-OiPr Me H 1 O O 4'-Zb 35 H 7-OiPr Me H 1 O O 4'-Zb 36 H 6-OtBu Me H 1 O O 4'-Zb 37 H 7-OtBu Me H 1 O O 4'-Zb 38 H 5-OPh Me H 1 O O 4'-Zb 39 H 6-OPh Me H 1 O O 4'-Zb 40 H 7-OPh Me H 1 O O 4'-Zb 41 H 8-OPh Me H 1 O O 4'-Zb 42 H 5-SMe Me H 1 O O 4'-Zb 43 H 6-SMe Me H 1 O O 4'-Zb 44 H 7-SMe Me H 1 O O 4'-Zb 45 H 8-SMe Me H 1 O O 4'-Zb 46 H 6-SPh Me H 1 O O 4'-Zb 47 H 7-SPh Me H 1 O O 4'-Zb 48 H 6-NH2 Me H 1 O O 4'-Zb 49 H 7-NH2 Me H 1 O O 4'-Zb 50 H 6-NHMe Me H 1 O O 4'-Zb 51 H 7-NHMe Me H 1 O O 4'-Zb 52 H 6-NMe2 Me H 1 O O 4'-Zb 53 H 7-NMe2 Me H 1 O O 4'-Zb 54 H 6-Bn Me H 1 O O 4'-Zb 55 H 7-Bn Me H 1 O O 4'-Zb 56 H 5-Ph Me H 1 O O 4'-Zb 57 H 6-Ph Me H 1 O O 4'-Zb 58 H 7-Ph Me H 1 O O 4'-Zb 59 H 8-Ph Me H 1 O O 4'-Zb 60 H 6-Np Me H 1 O O 4'-Zb 61 H 7-Np Me H 1 O O 4'-Zb 62 H 5-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 63 H 6-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 64 H 6-(3-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 65 H 6-(4-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 66 H 7-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 67 H 7-(3-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 68 H 7-(4-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 69 H 8-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 70 H 6-(2-Fu) Me H 1 O O 4'-Zb 71 H 7-(2-Fu) Me H 1 O O 4'-Zb 72 H 7-(3-Fu) Me H 1 O O 4'-Zb 73 H 6-(2-Th) Me H 1 O O 4'-Zb 74 H 6-(3-Th) Me H 1 O O 4'-Zb 75 H 7-(2-Th) Me H 1 O O 4'-Zb 76 H 7-(3-Th) Me H 1 O O 4'-Zb 77 H 6-(2-Qu) Me H 1 O O 4'-Zb 78 H 7-(2-Qu) Me H 1 O O 4'-Zb 79 H 6-(2-Tz) Me H 1 O O 4'-Zb 80 H 6-(4-Tz) Me H 1 O O 4'-Zb 81 H 7-(2-Tz) Me H 1 O O 4'-Zb 82 H 7-(4-Tz) Me H 1 O O 4'-Zb 83 5-Cl 6-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 84 5-Cl 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 85 6-Cl 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 86 6-Cl 8-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 87 6-F 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 88 6-Cl 7-F Me H 1 O O 4'-Zb 89 6-Br 7-F Me H 1 O O 4'-Zb 90 6-Cl 7-Br Me H 1 O O 4'-Zb 91 6-Me 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 92 6-Cl 7-Me Me H 1 O O 4'-Zb 93 6-Me 7-Me Me H 1 O O 4'-Zb 94 6-OMe 7-Me Me H 1 O O 4'-Zb 95 6-Me 7-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 96 6-OiPr 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 97 6-SMe 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 98 6,7-OCH2O- Me H 1 O O 4'-Zb 99 7,8-OCH2O- Me H 1 O O 4'-Zb 100 6,7-OCH2CH2O- Me H 1 O O 4'-Zb 101 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zb 102 6,7-CH=CH-CH=N- Me H 1 O O 4'-Zb 103 6,7-CH=N-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zb 104 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zb 105 6,7-(CH2)4- Me H 1 O O 4'-Zb 106 6,7-(CH2)4- Me H 1 O O 4'-Zb 107 7,8-N=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zb 108 H H H H 1 O O 4'-Zb 109 H 6-F H H 1 O O 4'-Zb 110 H 6-Br H H 1 O O 4'-Zb 111 H 7-Br H H 1 O O 4'-Zb 112 H 6-Cl H H 1 O O 4'-Zb 113 H 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 114 H 6-OH H H 1 O O 4'-Zb 115 H 7-OH H H 1 O O 4'-Zb 116 H 6-Me H H 1 O O 4'-Zb 117 H 7-Me H H 1 O O 4'-Zb 118 H 6-OMe H H 1 O O 4'-Zb 119 H 7-OMe H H 1 O O 4'-Zb 120 H 6-OiPr H H 1 O O 4'-Zb 121 H 7-OiPr H H 1 O O 4'-Zb 122 H 6-OPh H H 1 O O 4'-Zb 123 H 7-OPh H H 1 O O 4'-Zb 124 H 6-SPh H H 1 O O 4'-Zb 125 H 7-SPh H H 1 O O 4'-Zb 126 H 6-NMe2 H H 1 O O 4'-Zb 127 H 7-NMe2 H H 1 O O 4'-Zb 128 H 6-Bn H H 1 O O 4'-Zb 129 H 7-Bn H H 1 O O 4'-Zb 130 H 6-Ph H H 1 O O 4'-Zb 131 H 7-Ph H H 1 O O 4'-Zb 132 H 6-(2-Py) H H 1 O O 4'-Zb 133 H 6-(3-Py) H H 1 O O 4'-Zb 134 H 7-(2-Py) H H 1 O O 4'-Zb 135 H 7-(3-Py) H H 1 O O 4'-Zb 136 H 6-(2-Qu) H H 1 O O 4'-Zb 137 H 7-(2-Qu) H H 1 O O 4'-Zb 138 6-Cl 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 139 6-F 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 140 6-Cl 7-Br H H 1 O O 4'-Zb 141 6-Br 7-Br H H 1 O O 4'-Zb 142 6-Cl 8-F H H 1 O O 4'-Zb 143 6-SMe 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 144 6-Ph 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 145 6-Me 8-F H H 1 O O 4'-Zb 146 6-Cl 7-OMe H H 1 O O 4'-Zb 147 6-Br 7-Me H H 1 O O 4'-Zb 148 6-Br 7-Ph H H 1 O O 4'-Zb 149 7,8-OCH2O- H H 1 O O 4'-Zb 150 6,7-OCH2O- H H 1 O O 4'-Zb 151 7,8-OCH2CH2- H H 1 O O 4'-Zb 152 6,7-N=CH-CH=CH- H H 1 O O 4'-Zb 153 6,7-CH=N-CH=CH- H H 1 O O 4'-Zb 154 6,7-CH=CH-CH=CH- H H 1 O O 4'-Zb 155 6,7-(CH2)4- H H 1 O O 4'-Zb 156 6,7-(CH2)3- H H 1 O O 4'-Zb 157 5,6-CH=N-CH=CH- H H 1 O O 4'-Zb 158 H H Me H 1 O O 4'-Zb 159 H 6- F Me H 1 S O 4'-Zb 160 H 7- F Me H 1 S O 4'-Zb 161 H 6-Cl Me H 1 S O 4'-Zb 162 H 7-Cl Me H 1 S O 4'-Zb 163 H 6-Br Me H 1 S O 4'-Zb 164 H 7-Br Me H 1 S O 4'-Zb 165 H 6-OH Me H 1 S O 4'-Zb 166 H 6-Me Me H 1 S O 4'-Zb 167 H 7-Me Me H 1 S O 4'-Zb 168 H 6-Et Me H 1 S O 4'-Zb 169 H 7-iPr Me H 1 S O 4'-Zb 170 H 6-tBu Me H 1 S O 4'-Zb 171 H 6-OMe Me H 1 S O 4'-Zb 172 H 7-OMe Me H 1 S O 4'-Zb 173 H 6-OEt Me H 1 S O 4'-Zb 174 H 6-OiPr Me H 1 S O 4'-Zb ────────────────────────────────────
【0092】
【表2】 表1(続き) ──────────────────────────────────── 例示 化合物 R1234 n X Y Z 番号 ──────────────────────────────────── 175 H 7-OtBu Me H 1 S O 4'-Zb 176 H 6-OPh Me H 1 S O 4'-Zb 177 H 7-OPh Me H 1 S O 4'-Zb 178 H 6-SMe Me H 1 S O 4'-Zb 179 H 6-SPh Me H 1 S O 4'-Zb 180 H 7-NHMe Me H 1 S O 4'-Zb 181 H 6-NMe2 Me H 1 S O 4'-Zb 182 H 7-NMe2 Me H 1 S O 4'-Zb 183 H 6-Bn Me H 1 S O 4'-Zb 184 H 7-Bn Me H 1 S O 4'-Zb 185 H 6-Ph Me H 1 S O 4'-Zb 186 H 7-Ph Me H 1 S O 4'-Zb 187 H 6-Np Me H 1 S O 4'-Zb 188 H 7-Np Me H 1 S O 4'-Zb 189 H 6-(2-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 190 H 6-(3-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 191 H 7-(2-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 192 H 7-(3-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 193 H 8-(2-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 194 H 6-(2-Fu) Me H 1 S O 4'-Zb 195 H 7-(3-Fu) Me H 1 S O 4'-Zb 196 H 6-(2-Th) Me H 1 S O 4'-Zb 197 H 7-(2-Th) Me H 1 S O 4'-Zb 198 H 6-(2-Qu) Me H 1 S O 4'-Zb 199 H 7-(2-Qu) Me H 1 S O 4'-Zb 200 H 6-(4-Tz) Me H 1 S O 4'-Zb 201 H 7-(4-Tz) Me H 1 S O 4'-Zb 202 6-Cl 7-Cl Me H 1 S O 4'-Zb 203 6-Me 7-Me Me H 1 S O 4'-Zb 204 6,7-OCH2O- Me H 1 S O 4'-Zb 205 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 1 S O 4'-Zb 206 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 S O 4'-Zb 207 6,7-(CH2)4- Me H 1 S O 4'-Zb 208 H H H H 1 S O 4'-Zb 209 H 6-Cl H H 1 S O 4'-Zb 210 H 7-Cl H H 1 S O 4'-Zb 211 H 6-Br H H 1 S O 4'-Zb 212 H 6-OH H H 1 S O 4'-Zb 213 H 6-Me H H 1 S O 4'-Zb 214 H 7-Me H H 1 S O 4'-Zb 215 H 7-iPr H H 1 S O 4'-Zb 216 H 6-OMe H H 1 S O 4'-Zb 217 H 7-OMe H H 1 S O 4'-Zb 218 H 6-OiPr H H 1 S O 4'-Zb 219 H 6-OPh H H 1 S O 4'-Zb 220 H 7-OPh H H 1 S O 4'-Zb 221 H 6-SMe H H 1 S O 4'-Zb 222 H 6-SPh H H 1 S O 4'-Zb 223 H 6-NMe2 H H 1 S O 4'-Zb 224 H 6-Bn H H 1 S O 4'-Zb 225 H 7-Bn H H 1 S O 4'-Zb 226 H 6-Ph H H 1 S O 4'-Zb 227 H 7-Ph H H 1 S O 4'-Zb 228 H 6-(2-Py) H H 1 S O 4'-Zb 229 H 7-(2-Py) H H 1 S O 4'-Zb 230 H 8-(2-Py) H H 1 S O 4'-Zb 231 H 6-(2-Fu) H H 1 S O 4'-Zb 232 H 6-(2-Th) H H 1 S O 4'-Zb 233 H 6-(2-Qu) H H 1 S O 4'-Zb 234 6-Cl 7-Cl H H 1 S O 4'-Zb 235 6-Me 7-Me H H 1 S O 4'-Zb 236 6,7-OCH2O- H H 1 S O 4'-Zb 237 6,7-N=CH-CH=CH- H H 1 S O 4'-Zb 238 6,7-CH=CH-CH=CH- H H 1 S O 4'-Zb 239 6,7-(CH2)4- H H 1 S O 4'-Zb 240 H H Et H 1 O O 4'-Zb 241 H 6-Cl Et H 1 O O 4'-Zb 242 H 7-Cl Et H 1 O O 4'-Zb 243 H 6-Br Et H 1 O O 4'-Zb 244 H 6-OH Et H 1 O O 4'-Zb 245 H 6-Me Et H 1 O O 4'-Zb 246 H 7-Me Et H 1 O O 4'-Zb 247 H 7-iPr Et H 1 O O 4'-Zb 248 H 6-OMe Et H 1 O O 4'-Zb 249 H 7-OMe Et H 1 O O 4'-Zb 250 H 6-OiPr Et H 1 O O 4'-Zb 251 H 6-OPh Et H 1 O O 4'-Zb 252 H 7-OPh Et H 1 O O 4'-Zb 253 H 6-SMe Et H 1 O O 4'-Zb 254 H 6-SPh Et H 1 O O 4'-Zb 255 H 6-NMe2 Et H 1 O O 4'-Zb 256 H 6-Bn Et H 1 O O 4'-Zb 257 H 7-Bn Et H 1 O O 4'-Zb 258 H 6-Ph Et H 1 O O 4'-Zb 260 H 6-(2-Py) Et H 1 O O 4'-Zb 261 H 7-(2-Py) Et H 1 O O 4'-Zb 262 H 8-(2-Py) Et H 1 O O 4'-Zb 263 H 6-(2-Fu) Et H 1 O O 4'-Zb 264 H 6-(2-Th) Et H 1 O O 4'-Zb 265 H 6-(2-Qu) Et H 1 O O 4'-Zb 266 6-Cl 7-Cl Et H 1 O O 4'-Zb 267 6-Me 7-Me Et H 1 O O 4'-Zb 268 6,7-OCH2O- Et H 1 O O 4'-Zb 269 6,7-N=CH-CH=CH- Et H 1 O O 4'-Zb 270 6,7-CH=CH-CH=CH- Et H 1 O O 4'-Zb 271 6,7-(CH2)4- Et H 1 O O 4'-Zb 272 H H iPr H 1 O O 4'-Zb 273 H 6-Cl iPr H 1 O O 4'-Zb 274 H 7-Cl iPr H 1 O O 4'-Zb 275 H 6-Br iPr H 1 O O 4'-Zb 276 H 6-Me iPr H 1 O O 4'-Zb 277 H 7-Me iPr H 1 O O 4'-Zb 278 H 6-OMe iPr H 1 O O 4'-Zb 279 H 6-OPh iPr H 1 O O 4'-Zb 280 H 7-OPh iPr H 1 O O 4'-Zb 281 H 6-Bn iPr H 1 O O 4'-Zb 282 H 7-Bn iPr H 1 O O 4'-Zb 283 H 6-Ph iPr H 1 O O 4'-Zb 284 H 7-Ph iPr H 1 O O 4'-Zb 285 H 6-(2-Py) iPr H 1 O O 4'-Zb 286 H 7-(2-Py) iPr H 1 O O 4'-Zb 287 H 6-(2-Qu) iPr H 1 O O 4'-Zb 288 6-Cl 7-Cl iPr H 1 O O 4'-Zb 289 6-Me 7-Me iPr H 1 O O 4'-Zb 290 6,7-OCH2O- iPr H 1 O O 4'-Zb 291 6,7-CH=CH-CH=CH- iPr H 1 O O 4'-Zb 292 6,7-(CH2)4- iPr H 1 O O 4'-Zb 293 H H Pr H 1 O O 4'-Zb 294 H 6-Cl Pr H 1 O O 4'-Zb 295 H 7-Cl Pr H 1 O O 4'-Zb 296 H 6-OPh Pr H 1 O O 4'-Zb 297 H 6-Bn Pr H 1 O O 4'-Zb 298 H 6-Ph Pr H 1 O O 4'-Zb 299 H 7-Ph Pr H 1 O O 4'-Zb 300 6,7-OCH2O- Pr H 1 O O 4'-Zb 301 6,7-CH=CH-CH=CH- Pr H 1 O O 4'-Zb 302 H H tBu H 1 O O 4'-Zb 303 H 6-Cl tBu H 1 O O 4'-Zb 304 H 7-Cl tBu H 1 O O 4'-Zb 305 H 6-OPh tBu H 1 O O 4'-Zb 306 H 6-Bn tBu H 1 O O 4'-Zb 307 H 6-Ph tBu H 1 O O 4'-Zb 308 H 7-Ph tBu H 1 O O 4'-Zb 309 6,7-OCH2O- tBu H 1 O O 4'-Zb 310 6,7-CH=CH-CH=CH- tBu H 1 O O 4'-Zb 311 H H Ac H 1 O O 4'-Zb 312 H 6-Cl Ac H 1 O O 4'-Zb 313 H 7-Cl Ac H 1 O O 4'-Zb 314 H 6-OPh Ac H 1 O O 4'-Zb 315 H 7-OPh Ac H 1 O O 4'-Zb 316 H 6-Bn Ac H 1 O O 4'-Zb 318 H 6-Ph Ac H 1 O O 4'-Zb 319 H 7-Ph Ac H 1 O O 4'-Zb 320 H 6-(2-Py) Ac H 1 O O 4'-Zb 321 H 7-(2-Py) Ac H 1 O O 4'-Zb 322 6-Cl 7-Cl Ac H 1 O O 4'-Zb 323 6,7-OCH2O- Ac H 1 O O 4'-Zb 324 6,7-CH=CH-CH=CH- Ac H 1 O O 4'-Zb 325 H H Me H 1 O O 4'-Za 326 H 6-Cl Me H 1 O O 4'-Za 327 H 7-Cl Me H 1 O O 4'-Za 328 H 6-OPh Me H 1 O O 4'-Za 329 H 7-OPh Me H 1 O O 4'-Za 330 H 6-Bn Me H 1 O O 4'-Za 331 H 7-Bn Me H 1 O O 4'-Za 332 H 6-Ph Me H 1 O O 4'-Za 333 H 7-Ph Me H 1 O O 4'-Za 334 H 6-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Za 335 H 7-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Za 336 6-Cl 7-Cl Me H 1 O O 4'-Za 337 6,7-OCH2O- Me H 1 O O 4'-Za 338 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Za 339 H H Me H 1 O O 4'-Zc 340 H 6-Cl Me H 1 O O 4'-Zc 341 H 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zc 342 H 6-Br Me H 1 O O 4'-Zc 343 H 6-OH Me H 1 O O 4'-Zc 344 H 6-Me Me H 1 O O 4'-Zc 345 H 7-Me Me H 1 O O 4'-Zc 346 H 7-iMe Me H 1 O O 4'-Zc 347 H 6-OMe Me H 1 O O 4'-Zc 348 H 7-OMe Me H 1 O O 4'-Zc 349 H 6-OiMe Me H 1 O O 4'-Zc 350 H 6-OPh Me H 1 O O 4'-Zc ────────────────────────────────────
【0093】
【表3】 表1(続き) ──────────────────────────────────── 例示 化合物 R1234 n X Y Z 番号 ──────────────────────────────────── 351 H 7-OPh Me H 1 O O 4'-Zc 352 H 6-SMe Me H 1 O O 4'-Zc 353 H 6-SPh Me H 1 O O 4'-Zc 354 H 6-NMe2 Me H 1 O O 4'-Zc 355 H 6-Bn Me H 1 O O 4'-Zc 356 H 7-Bn Me H 1 O O 4'-Zc 357 H 6-Ph Me H 1 O O 4'-Zc 358 H 7-Ph Me H 1 O O 4'-Zc 359 H 6-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zc 360 H 7-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zc 361 H 8-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zc 362 H 6-(2-Fu) Me H 1 O O 4'-Zc 363 H 6-(2-Th) Me H 1 O O 4'-Zc 364 H 6-(2-Qu) Me H 1 O O 4'-Zc 365 6-Cl 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zc 366 6-Me 7-Me Me H 1 O O 4'-Zc 367 6,7-OCH2O- Me H 1 O O 4'-Zc 368 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zc 369 6,7-(CH2)4- Me H 1 O O 4'-Zc 370 H H Me H 1 O S 4'-Zb 371 H 6-Cl Me H 1 O S 4'-Zb 372 H 7-Cl Me H 1 O S 4'-Zb 373 H 6-OPh Me H 1 O S 4'-Zb 374 H 7-OPh Me H 1 O S 4'-Zb 375 H 6-Bn Me H 1 O S 4'-Zb 376 H 7-Bn Me H 1 O S 4'-Zb 377 H 6-Ph Me H 1 O S 4'-Zb 378 H 7-Ph Me H 1 O S 4'-Zb 379 H 6-(2-Py) Me H 1 O S 4'-Zb 380 H 7-(2-Py) Me H 1 O S 4'-Zb 381 6-Cl 7-Cl Me H 1 O S 4'-Zb 382 6,7-OCH2O- Me H 1 O S 4'-Zb 383 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O S 4'-Zb 384 H H Me H 1 O NMe 4'-Zb 385 H 6-Cl Me H 1 O NMe 4'-Zb 386 H 7-Cl Me H 1 O NMe 4'-Zb 387 H 6-OPh Me H 1 O NMe 4'-Zb 388 H 7-OPh Me H 1 O NMe 4'-Zb 389 H 6-Bn Me H 1 O NMe 4'-Zb 390 H 7-Bn Me H 1 O NMe 4'-Zb 391 H 6-Ph Me H 1 O NMe 4'-Zb 392 H 7-Ph Me H 1 O NMe 4'-Zb 393 H 6-(2-Py) Me H 1 O NMe 4'-Zb 394 H 7-(2-Py) Me H 1 O NMe 4'-Zb 395 6-Cl 7-Cl Me H 1 O NMe 4'-Zb 396 6,7-OCH2O- Me H 1 O NMe 4'-Zb 397 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O NMe 4'-Zb 398 H H Me H 2 O O 4'-Zb 399 H 6-F Me H 2 O O 4'-Zb 400 H 7-F Me H 2 O O 4'-Zb 401 H 5-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 402 H 6-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 403 H 7-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 404 H 8-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 405 H 6-Br Me H 2 O O 4'-Zb 406 H 7-Br Me H 2 O O 4'-Zb 407 H 6-OH Me H 2 O O 4'-Zb 408 H 6-Me Me H 2 O O 4'-Zb 409 H 7-Me Me H 2 O O 4'-Zb 410 H 6-Et Me H 2 O O 4'-Zb 411 H 6-iPr Me H 2 O O 4'-Zb 412 H 7-iPr Me H 2 O O 4'-Zb 413 H 6-tBu Me H 2 O O 4'-Zb 414 H 7-tBu Me H 2 O O 4'-Zb 415 H 6-OMe Me H 2 O O 4'-Zb 416 H 6-OEt Me H 2 O O 4'-Zb 417 H 7-OEt Me H 2 O O 4'-Zb 418 H 7-OiPr Me H 2 O O 4'-Zb 419 H 6-OtBu Me H 2 O O 4'-Zb 420 H 6-OPh Me H 2 O O 4'-Zb 421 H 7-OPh Me H 2 O O 4'-Zb 422 H 7-SMe Me H 2 O O 4'-Zb 423 H 6-SPh Me H 2 O O 4'-Zb 424 H 6-NMe2 Me H 2 O O 4'-Zb 425 H 6-Bn Me H 2 O O 4'-Zb 426 H 7-Bn Me H 2 O O 4'-Zb 427 H 6-Ph Me H 2 O O 4'-Zb 428 H 7-Ph Me H 2 O O 4'-Zb 429 H 6-Np Me H 2 O O 4'-Zb 430 H 7-Np Me H 2 O O 4'-Zb 431 H 6-(2-Py) Me H 2 O O 4'-Zb 432 H 6-(3-Py) Me H 2 O O 4'-Zb 433 H 7-(2-Py) Me H 2 O O 4'-Zb 434 H 7-(3-Py) Me H 2 O O 4'-Zb 435 H 7-(2-Th) Me H 2 O O 4'-Zb 436 H 7-(3-Th) Me H 2 O O 4'-Zb 437 H 6-(2-Qu) Me H 2 O O 4'-Zb 438 H 7-(2-Qu) Me H 2 O O 4'-Zb 439 5-Cl 6-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 440 5-Cl 7-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 441 6-Cl 7-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 442 6-Br 7-F Me H 2 O O 4'-Zb 443 6-Me 7-Me Me H 2 O O 4'-Zb 444 6-Me 7-OMe Me H 2 O O 4'-Zb 445 6-OiPr 7-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 446 7,8-OCH2O- Me H 2 O O 4'-Zb 447 7,8-OCH2CH2O- Me H 2 O O 4'-Zb 448 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 2 O O 4'-Zb 449 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 2 O O 4'-Zb 450 6,7-(CH2)4- Me H 2 O O 4'-Zb 451 6,7-(CH2)3- Me H 2 O O 4'-Zb 452 6,7-CH=N-CH=CH- Me H 2 O O 4'-Zb 453 H H Me H 3 O O 4'-Zb 454 H 6-Cl Me H 3 O O 4'-Zb 455 H 7-Cl Me H 3 O O 4'-Zb 456 H 6-Br Me H 3 O O 4'-Zb 457 H 7-Br Me H 3 O O 4'-Zb 458 H 6-Me Me H 3 O O 4'-Zb 459 H 6-iPr Me H 3 O O 4'-Zb 460 H 7-tBu Me H 3 O O 4'-Zb 461 H 6-OEt Me H 3 O O 4'-Zb 462 H 7-OEt Me H 3 O O 4'-Zb 463 H 7-OiPr Me H 3 O O 4'-Zb 464 H 6-OtBu Me H 3 O O 4'-Zb 465 H 6-OPh Me H 3 O O 4'-Zb 466 H 7-OPh Me H 3 O O 4'-Zb 467 H 6-SPh Me H 3 O O 4'-Zb 468 H 6-Bn Me H 3 O O 4'-Zb 469 H 7-Bn Me H 3 O O 4'-Zb 470 H 6-Ph Me H 3 O O 4'-Zb 471 H 7-Ph Me H 3 O O 4'-Zb 472 H 6-(2-Py) Me H 3 O O 4'-Zb 473 H 7-(2-Py) Me H 3 O O 4'-Zb 474 H 7-(2-Th) Me H 3 O O 4'-Zb 475 H 6-(2-Qu) Me H 3 O O 4'-Zb 476 H 7-(2-Qu) Me H 3 O O 4'-Zb 477 6-Cl 7-Cl Me H 3 O O 4'-Zb 478 6-Br 7-F Me H 3 O O 4'-Zb 479 6-Me 7-Me Me H 3 O O 4'-Zb 480 6-OiPr 7-Cl Me H 3 O O 4'-Zb 481 7,8-OCH2O- Me H 3 O O 4'-Zb 482 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 3 O O 4'-Zb 483 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 3 O O 4'-Zb 484 6,7-(CH2)4- Me H 3 O O 4'-Zb 485 6,7-(CH2)3- Me H 3 O O 4'-Zb 486 H H Me H 4 O O 4'-Zb 487 H 6-Cl Me H 4 O O 4'-Zb 488 H 7-Cl Me H 4 O O 4'-Zb 489 H 6-OPh Me H 4 O O 4'-Zb 490 H 7-OPh Me H 4 O O 4'-Zb 491 H 6-Bn Me H 4 O O 4'-Zb 492 H 7-Bn Me H 4 O O 4'-Zb 493 H 6-Ph Me H 4 O O 4'-Zb 494 H 7-Ph Me H 4 O O 4'-Zb 495 H 6-(2-Py) Me H 4 O O 4'-Zb 496 H 7-(2-Py) Me H 4 O O 4'-Zb 497 6-Cl 7-Cl Me H 4 O O 4'-Zb 498 6,7-OCH2O- Me H 4 O O 4'-Zb 499 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 4 O O 4'-Zb 500 H H Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 501 H 6-Cl Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 502 H 7-Br Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 503 H 7-Cl Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 504 H 6-Br Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 505 H 6-Me Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 506 H 7-OMe Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 507 H 6-OPh Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 508 H 6-OPh Me 2'-Cl 1 O O 4'-Zb 509 H 6-SPh Me 2'-Cl 1 O O 4'-Zb 510 H 6-NMe2 Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 512 H 7-Bn Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 513 H 6-Ph Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 514 H 6-Ph Me 2'-Cl 1 O O 4'-Zb 515 H 6-(2-Py) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 516 H 7-(2-Py) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 517 H 6-(2-Fu) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 518 H 6-(2-Th) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 519 H 6-(2-Qu) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 520 6-Cl 7-Cl Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 521 6,7-OCH2O- Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 522 6,7-CH=CH-CH=CH- Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 523 6,7-(CH2)4- Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 524 H H Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 525 H 6-Br Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 526 H 6-Me Me 3'- F 1 O O 4'-Zb ────────────────────────────────────
【0094】
【表4】 表1(続き) ──────────────────────────────────── 例示 化合物 R1234 n X Y Z 番号 ──────────────────────────────────── 527 H 6-OMe Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 528 H 6-OPh Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 529 H 7-OPh Me 2'- F 1 O O 4'-Zb 530 H 6-SPh Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 531 H 6-Bn Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 532 H 6-Bn Me 2'- F 1 O O 4'-Zb 533 H 6-Ph Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 534 H 6-Ph Me 2'- F 1 O O 4'-Zb 535 H 6-(2-Py) Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 536 H 7-(2-Py) Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 537 6-Me 7-Me Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 538 6,7-OCH2O- Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 539 6,7-CH=CH-CH=CH- Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 540 6,7-(CH2)4- Me 3'- F 1 O O 4'-Zb 541 H H Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 542 H 6-Cl Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 543 H 6-Br Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 544 H 6-Me Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 545 H 7-iPr Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 546 H 6-OiPr Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 547 H 6-OPh Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 548 H 6-Bn Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 549 H 6-Ph Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 550 H 7-Ph Me 2'-Me 1 O O 4'-Zb 551 6-Cl 7-Cl Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 552 6,7-OCH2O- Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 553 6,7-CH=CH-CH=CH- Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 554 6,7-(CH2)4- Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb ────────────────────────────────────
【0095】
【化11】
【0096】
【表5】 表2 ──────────────────────────────────── 例示 化合物 R1234 n X Y Z 番号 ──────────────────────────────────── 1 H H Me H 1 O O 4'-Zb 2 H 6-F Me H 1 O O 4'-Zb 3 H 7-F Me H 1 O O 4'-Zb 4 H 8-F Me H 1 O O 4'-Zb 5 H 5-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 6 H 6-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 7 H 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 8 H 8-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 9 H 6-Br Me H 1 O O 4'-Zb 10 H 7-Br Me H 1 O O 4'-Zb 11 H 6-OH Me H 1 O O 4'-Zb 12 H 7-OH Me H 1 O O 4'-Zb 13 H 6-Me Me H 1 O O 4'-Zb 14 H 7-Me Me H 1 O O 4'-Zb 15 H 8-Me Me H 1 O O 4'-Zb 16 H 6-Et Me H 1 O O 4'-Zb 17 H 7-Et Me H 1 O O 4'-Zb 18 H 6-iPr Me H 1 O O 4'-Zb 19 H 7-iPr Me H 1 O O 4'-Zb 20 H 6-tBu Me H 1 O O 4'-Zb 21 H 7-tBu Me H 1 O O 4'-Zb 22 H 6-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 23 H 7-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 24 H 7-OEt Me H 1 O O 4'-Zb 25 H 6-OiPr Me H 1 O O 4'-Zb 26 H 7-OtBu Me H 1 O O 4'-Zb 27 H 6-OPh Me H 1 O O 4'-Zb 28 H 7-OPh Me H 1 O O 4'-Zb 29 H 6-SMe Me H 1 O O 4'-Zb 30 H 7-SMe Me H 1 O O 4'-Zb 31 H 7-SPh Me H 1 O O 4'-Zb 32 H 7-NH2 Me H 1 O O 4'-Zb 33 H 6-NHMe Me H 1 O O 4'-Zb 34 H 6-NMe2 Me H 1 O O 4'-Zb 35 H 7-NMe2 Me H 1 O O 4'-Zb 36 H 6-Bn Me H 1 O O 4'-Zb 37 H 7-Bn Me H 1 O O 4'-Zb 38 H 6-Ph Me H 1 O O 4'-Zb 39 H 7-Ph Me H 1 O O 4'-Zb 40 H 7-Np Me H 1 O O 4'-Zb 41 H 6-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 42 H 6-(3-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 43 H 7-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 44 H 7-(3-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 45 H 8-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zb 46 H 6-(2-Fu) Me H 1 O O 4'-Zb 47 H 7-(3-Fu) Me H 1 O O 4'-Zb 48 H 6-(3-Th) Me H 1 O O 4'-Zb 49 H 7-(2-Th) Me H 1 O O 4'-Zb 50 H 6-(2-Qu) Me H 1 O O 4'-Zb 51 H 7-(2-Qu) Me H 1 O O 4'-Zb 52 H 6-(4-Tz) Me H 1 O O 4'-Zb 53 H 7-(4-Tz) Me H 1 O O 4'-Zb 54 5-Cl 6-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 55 5-Cl 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 56 6-Cl 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 57 6-Cl 7-Br Me H 1 O O 4'-Zb 58 6-Me 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zb 59 6-Me 7-Me Me H 1 O O 4'-Zb 60 6-Me 7-OMe Me H 1 O O 4'-Zb 61 6,7-OCH2O- Me H 1 O O 4'-Zb 62 7,8-OCH2O- Me H 1 O O 4'-Zb 63 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zb 64 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zb 65 6,7-(CH2)4- Me H 1 O O 4'-Zb 66 6,7-(CH2)3- Me H 1 O O 4'-Zb 67 H H H H 1 O O 4'-Zb 68 H 6-Br H H 1 O O 4'-Zb 69 H 7-Br H H 1 O O 4'-Zb 70 H 6-Cl H H 1 O O 4'-Zb 71 H 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 72 H 7-OH H H 1 O O 4'-Zb 73 H 6-Me H H 1 O O 4'-Zb 74 H 7-Me H H 1 O O 4'-Zb 75 H 6-OMe H H 1 O O 4'-Zb 76 H 6-OiPr H H 1 O O 4'-Zb 77 H 7-OiPr H H 1 O O 4'-Zb 78 H 6-OPh H H 1 O O 4'-Zb 79 H 7-OPh H H 1 O O 4'-Zb 80 H 6-NMe2 H H 1 O O 4'-Zb 81 H 7-NMe2 H H 1 O O 4'-Zb 82 H 6-Bn H H 1 O O 4'-Zb 83 H 7-Bn H H 1 O O 4'-Zb 84 H 6-Ph H H 1 O O 4'-Zb 85 H 7-Ph H H 1 O O 4'-Zb 86 H 6-(2-Py) H H 1 O O 4'-Zb 87 H 6-(3-Py) H H 1 O O 4'-Zb 88 H 7-(2-Py) H H 1 O O 4'-Zb 89 H 7-(3-Py) H H 1 O O 4'-Zb 90 H 6-(2-Qu) H H 1 O O 4'-Zb 91 H 7-(2-Qu) H H 1 O O 4'-Zb 92 6-Cl 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 93 6-Cl 7-Br H H 1 O O 4'-Zb 94 6-Br 7-Br H H 1 O O 4'-Zb 95 6-Ph 7-Cl H H 1 O O 4'-Zb 96 6,7-OCH2O- H H 1 O O 4'-Zb 97 6,7-CH=CH-CH=CH- H H 1 O O 4'-Zb 98 6,7-(CH2)4- H H 1 O O 4'-Zb 99 6,7-(CH2)3- H H 1 O O 4'-Zb 100 H H Me H 1 S O 4'-Zb 101 H 6-Cl Me H 1 S O 4'-Zb 102 H 7-Cl Me H 1 S O 4'-Zb 103 H 6-Br Me H 1 S O 4'-Zb 104 H 7-Br Me H 1 S O 4'-Zb 105 H 7-Me Me H 1 S O 4'-Zb 106 H 6-Et Me H 1 S O 4'-Zb 107 H 7-iPr Me H 1 S O 4'-Zb 108 H 6-tBu Me H 1 S O 4'-Zb 109 H 7-OMe Me H 1 S O 4'-Zb 110 H 6-OEt Me H 1 S O 4'-Zb 111 H 6-OiPr Me H 1 S O 4'-Zb 112 H 7-OtBu Me H 1 S O 4'-Zb 113 H 6-OPh Me H 1 S O 4'-Zb 114 H 7-OPh Me H 1 S O 4'-Zb 115 H 6-SPh Me H 1 S O 4'-Zb 116 H 7-NHMe Me H 1 S O 4'-Zb 117 H 6-NMe2 Me H 1 S O 4'-Zb 118 H 6-Bn Me H 1 S O 4'-Zb 119 H 7-Bn Me H 1 S O 4'-Zb 120 H 6-Ph Me H 1 S O 4'-Zb 121 H 7-Ph Me H 1 S O 4'-Zb 122 H 6-Np Me H 1 S O 4'-Zb 123 H 7-Np Me H 1 S O 4'-Zb 124 H 6-(2-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 125 H 7-(2-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 126 H 7-(3-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 127 H 8-(2-Py) Me H 1 S O 4'-Zb 128 H 7-(2-Fu) Me H 1 S O 4'-Zb 129 H 6-(2-Th) Me H 1 S O 4'-Zb 130 H 6-(2-Qu) Me H 1 S O 4'-Zb 131 H 7-(2-Qu) Me H 1 S O 4'-Zb 132 H 6-(4-Tz) Me H 1 S O 4'-Zb 133 H 7-(4-Tz) Me H 1 S O 4'-Zb 134 6-Cl 7-Cl Me H 1 S O 4'-Zb 135 6,7-OCH2O- Me H 1 S O 4'-Zb 136 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 1 S O 4'-Zb 137 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 S O 4'-Zb 138 6,7-(CH2)4- Me H 1 S O 4'-Zb 139 H H H H 1 S O 4'-Zb 140 H 6-Cl H H 1 S O 4'-Zb 141 H 7-Cl H H 1 S O 4'-Zb 142 H 6-Br H H 1 S O 4'-Zb 143 H 6-Me H H 1 S O 4'-Zb 144 H 7-Me H H 1 S O 4'-Zb 145 H 7-iPr H H 1 S O 4'-Zb 146 H 6-OMe H H 1 S O 4'-Zb ────────────────────────────────────
【0097】
【表6】 表2(続き) ──────────────────────────────────── 例示 化合物 R1234 n X Y Z 番号 ──────────────────────────────────── 147 H 7-OMe H H 1 S O 4'-Zb 148 H 6-OiPr H H 1 S O 4'-Zb 149 H 6-OPh H H 1 S O 4'-Zb 150 H 7-OPh H H 1 S O 4'-Zb 151 H 6-SPh H H 1 S O 4'-Zb 152 H 6-NMe2 H H 1 S O 4'-Zb 153 H 6-Bn H H 1 S O 4'-Zb 154 H 7-Bn H H 1 S O 4'-Zb 155 H 6-Ph H H 1 S O 4'-Zb 156 H 7-Ph H H 1 S O 4'-Zb 157 H 6-(2-Py) H H 1 S O 4'-Zb 158 H 7-(2-Py) H H 1 S O 4'-Zb 159 H 6-(2-Fu) H H 1 S O 4'-Zb 160 H 7-(2-Th) H H 1 S O 4'-Zb 161 H 6-(2-Qu) H H 1 S O 4'-Zb 162 6-Cl 7-Cl H H 1 S O 4'-Zb 163 6-Me 7-Me H H 1 S O 4'-Zb 164 6,7-OCH2O- H H 1 S O 4'-Zb 165 6,7-N=CH-CH=CH- H H 1 S O 4'-Zb 166 6,7-CH=CH-CH=CH- H H 1 S O 4'-Zb 167 6,7-(CH2)4- H H 1 S O 4'-Zb 168 H H Et H 1 O O 4'-Zb 169 H 7-Cl Et H 1 O O 4'-Zb 170 H 6-Br Et H 1 O O 4'-Zb 171 H 7-Me Et H 1 O O 4'-Zb 172 H 7-iPr Et H 1 O O 4'-Zb 173 H 7-OMe Et H 1 O O 4'-Zb 174 H 6-OiPr Et H 1 O O 4'-Zb 175 H 6-OPh Et H 1 O O 4'-Zb 176 H 7-OPh Et H 1 O O 4'-Zb 177 H 6-SPh Et H 1 O O 4'-Zb 178 H 6-NMe2 Et H 1 O O 4'-Zb 179 H 6-Bn Et H 1 O O 4'-Zb 180 H 7-Bn Et H 1 O O 4'-Zb 181 H 6-Ph Et H 1 O O 4'-Zb 182 H 7-Ph Et H 1 O O 4'-Zb 183 H 6-(2-Py) Et H 1 O O 4'-Zb 184 H 7-(2-Py) Et H 1 O O 4'-Zb 185 H 7-(2-Fu) Et H 1 O O 4'-Zb 186 H 6-(2-Th) Et H 1 O O 4'-Zb 187 H 6-(2-Qu) Et H 1 O O 4'-Zb 188 6-Cl 7-Cl Et H 1 O O 4'-Zb 189 6,7-OCH2O- Et H 1 O O 4'-Zb 190 6,7-N=CH-CH=CH- Et H 1 O O 4'-Zb 191 6,7-CH=CH-CH=CH- Et H 1 O O 4'-Zb 192 6,7-(CH2)4- Et H 1 O O 4'-Zb 193 H H iPr H 1 O O 4'-Zb 194 H 6-Cl iPr H 1 O O 4'-Zb 195 H 7-Br iPr H 1 O O 4'-Zb 196 H 7-Me iPr H 1 O O 4'-Zb 197 H 7-OMe iPr H 1 O O 4'-Zb 198 H 6-OPh iPr H 1 O O 4'-Zb 199 H 7-OPh iPr H 1 O O 4'-Zb 200 H 6-Bn iPr H 1 O O 4'-Zb 201 H 7-Bn iPr H 1 O O 4'-Zb 202 H 6-SPh iPr H 1 O O 4'-Zb 203 H 6-Ph iPr H 1 O O 4'-Zb 204 H 7-Ph iPr H 1 O O 4'-Zb 205 H 6-(2-Py) iPr H 1 O O 4'-Zb 206 H 7-(2-Py) iPr H 1 O O 4'-Zb 207 H 6-(2-Qu) iPr H 1 O O 4'-Zb 208 6-Cl 7-Cl iPr H 1 O O 4'-Zb 209 6-Me 7-Me iPr H 1 O O 4'-Zb 210 6,7-OCH2O- iPr H 1 O O 4'-Zb 211 6,7-CH=CH-CH=CH- iPr H 1 O O 4'-Zb 212 6,7-(CH2)4- iPr H 1 O O 4'-Zb 213 H H Pr H 1 O O 4'-Zb 214 H 7-Cl Pr H 1 O O 4'-Zb 215 H 6-OPh Pr H 1 O O 4'-Zb 216 H 6-Bn Pr H 1 O O 4'-Zb 217 H 6-Ph Pr H 1 O O 4'-Zb 218 H 7-Ph Pr H 1 O O 4'-Zb 219 6,7-OCH2O- Pr H 1 O O 4'-Zb 220 6,7-CH=CH-CH=CH- Pr H 1 O O 4'-Zb 221 H H tBu H 1 O O 4'-Zb 222 H 7-Cl tBu H 1 O O 4'-Zb 223 H 6-OPh tBu H 1 O O 4'-Zb 224 H 6-Bn tBu H 1 O O 4'-Zb 225 H 6-Ph tBu H 1 O O 4'-Zb 226 H 7-Ph tBu H 1 O O 4'-Zb 227 6,7-OCH2O- tBu H 1 O O 4'-Zb 228 6,7-CH=CH-CH=CH- tBu H 1 O O 4'-Zb 229 H H Ac H 1 O O 4'-Zb 230 H 6-Cl Ac H 1 O O 4'-Zb 231 H 6-OPh Ac H 1 O O 4'-Zb 232 H 7-OPh Ac H 1 O O 4'-Zb 233 H 6-Bn Ac H 1 O O 4'-Zb 234 H 7-Bn Ac H 1 O O 4'-Zb 235 H 6-Ph Ac H 1 O O 4'-Zb 236 H 7-Ph Ac H 1 O O 4'-Zb 237 H 6-(2-Py) Ac H 1 O O 4'-Zb 238 H 7-(2-Py) Ac H 1 O O 4'-Zb 239 6,7-OCH2O- Ac H 1 O O 4'-Zb 240 6,7-CH=CH-CH=CH- Ac H 1 O O 4'-Zb 241 H H Me H 1 O O 4'-Za 242 H 7-Cl Me H 1 O O 4'-Za 243 H 6-OPh Me H 1 O O 4'-Za 244 H 7-OPh Me H 1 O O 4'-Za 245 H 7-Bn Me H 1 O O 4'-Za 246 H 6-Ph Me H 1 O O 4'-Za 247 H 7-Ph Me H 1 O O 4'-Za 248 H 6-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Za 249 H 7-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Za 250 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Za 251 H H Me H 1 O O 4'-Zc 252 H 6-Cl Me H 1 O O 4'-Zc 253 H 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zc 254 H 6-Br Me H 1 O O 4'-Zc 255 H 7-Me Me H 1 O O 4'-Zc 256 H 7-iPr Me H 1 O O 4'-Zc 257 H 6-OMe Me H 1 O O 4'-Zc 258 H 7-OMe Me H 1 O O 4'-Zc 259 H 6-OiPr Me H 1 O O 4'-Zc 260 H 6-OPh Me H 1 O O 4'-Zc 261 H 7-OPh Me H 1 O O 4'-Zc 262 H 6-SMe Me H 1 O O 4'-Zc 263 H 6-SPh Me H 1 O O 4'-Zc 264 H 6-NMe2 Me H 1 O O 4'-Zc 265 H 6-Bn Me H 1 O O 4'-Zc 266 H 7-Bn Me H 1 O O 4'-Zc 267 H 6-Ph Me H 1 O O 4'-Zc 268 H 7-Ph Me H 1 O O 4'-Zc 269 H 6-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zc 270 H 7-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zc 271 H 8-(2-Py) Me H 1 O O 4'-Zc 272 H 6-(2-Fu) Me H 1 O O 4'-Zc 273 H 6-(2-Th) Me H 1 O O 4'-Zc 274 H 6-(2-Qu) Me H 1 O O 4'-Zc 275 6-Cl 7-Cl Me H 1 O O 4'-Zc 276 6-Me 7-Me Me H 1 O O 4'-Zc 277 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O O 4'-Zc 278 6,7-(CH2)4- Me H 1 O O 4'-Zc 279 H H Me H 1 O S 4'-Zb 280 H 7-Cl Me H 1 O S 4'-Zb 281 H 6-OPh Me H 1 O S 4'-Zb 282 H 7-OPh Me H 1 O S 4'-Zb 283 H 6-Bn Me H 1 O S 4'-Zb 284 H 7-Bn Me H 1 O S 4'-Zb 285 H 6-Ph Me H 1 O S 4'-Zb 286 H 7-Ph Me H 1 O S 4'-Zb 287 H 6-(2-Py) Me H 1 O S 4'-Zb 288 H 7-(2-Py) Me H 1 O S 4'-Zb 289 6-Cl 7-Cl Me H 1 O S 4'-Zb 290 6,7-OCH2O- Me H 1 O S 4'-Zb 291 H H Me H 1 O NMe 4'-Zb 292 H 6-Cl Me H 1 O NMe 4'-Zb 293 H 7-Cl Me H 1 O NMe 4'-Zb 295 H 7-OPh Me H 1 O NMe 4'-Zb 296 H 6-Bn Me H 1 O NMe 4'-Zb 297 H 7-Bn Me H 1 O NMe 4'-Zb 298 H 6-Ph Me H 1 O NMe 4'-Zb 299 H 7-Ph Me H 1 O NMe 4'-Zb 300 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 1 O NMe 4'-Zb 301 H H Me H 2 O O 4'-Zb 302 H 6-F Me H 2 O O 4'-Zb 303 H 6-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 304 H 7-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 305 H 8-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 306 H 6-Br Me H 2 O O 4'-Zb 307 H 7-Br Me H 2 O O 4'-Zb 308 H 6-OH Me H 2 O O 4'-Zb 309 H 6-Me Me H 2 O O 4'-Zb 310 H 7-Me Me H 2 O O 4'-Zb 311 H 6-Et Me H 2 O O 4'-Zb 312 H 6-iPr Me H 2 O O 4'-Zb 313 H 7-iPr Me H 2 O O 4'-Zb 314 H 7-tBu Me H 2 O O 4'-Zb 315 H 7-OEt Me H 2 O O 4'-Zb 316 H 7-OiPr Me H 2 O O 4'-Zb 317 H 6-OtBu Me H 2 O O 4'-Zb 318 H 6-OPh Me H 2 O O 4'-Zb 319 H 7-OPh Me H 2 O O 4'-Zb 320 H 6-SPh Me H 2 O O 4'-Zb 321 H 6-NMe2 Me H 2 O O 4'-Zb 322 H 6-Bn Me H 2 O O 4'-Zb 323 H 7-Bn Me H 2 O O 4'-Zb ────────────────────────────────────
【0098】
【表7】 表2(続き) ──────────────────────────────────── 例示 化合物 R1234 n X Y Z 番号 ──────────────────────────────────── 324 H 6-Ph Me H 2 O O 4'-Zb 325 H 7-Ph Me H 2 O O 4'-Zb 326 H 7-Np Me H 2 O O 4'-Zb 327 H 6-(2-Py) Me H 2 O O 4'-Zb 328 H 7-(2-Py) Me H 2 O O 4'-Zb 329 H 7-(3-Py) Me H 2 O O 4'-Zb 330 H 7-(2-Th) Me H 2 O O 4'-Zb 331 H 6-(2-Qu) Me H 2 O O 4'-Zb 332 H 7-(2-Qu) Me H 2 O O 4'-Zb 333 5-Cl 6-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 334 5-Cl 7-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 335 6-Cl 7-Cl Me H 2 O O 4'-Zb 336 6,7-OCH2O- Me H 2 O O 4'-Zb 337 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 2 O O 4'-Zb 338 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 2 O O 4'-Zb 339 6,7-(CH2)4- Me H 2 O O 4'-Zb 340 6,7-(CH2)3- Me H 2 O O 4'-Zb 341 H H Me H 3 O O 4'-Zb 342 H 6-Cl Me H 3 O O 4'-Zb 343 H 7-Cl Me H 3 O O 4'-Zb 344 H 7-Br Me H 3 O O 4'-Zb 345 H 6-Me Me H 3 O O 4'-Zb 346 H 7-iPr Me H 3 O O 4'-Zb 347 H 7-OEt Me H 3 O O 4'-Zb 348 H 7-OiPr Me H 3 O O 4'-Zb 349 H 6-OPh Me H 3 O O 4'-Zb 350 H 7-OPh Me H 3 O O 4'-Zb 351 H 6-SPh Me H 3 O O 4'-Zb 352 H 6-Bn Me H 3 O O 4'-Zb 353 H 7-Bn Me H 3 O O 4'-Zb 354 H 6-Ph Me H 3 O O 4'-Zb 355 H 7-Ph Me H 3 O O 4'-Zb 356 H 6-(2-Py) Me H 3 O O 4'-Zb 357 H 7-(2-Py) Me H 3 O O 4'-Zb 358 H 7-(2-Th) Me H 3 O O 4'-Zb 359 H 7-(2-Qu) Me H 3 O O 4'-Zb 360 6-Cl 7-Cl Me H 3 O O 4'-Zb 361 6,7-OCH2O- Me H 3 O O 4'-Zb 362 6,7-N=CH-CH=CH- Me H 3 O O 4'-Zb 363 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 3 O O 4'-Zb 364 6,7-(CH2)4- Me H 3 O O 4'-Zb 365 6,7-(CH2)3- Me H 3 O O 4'-Zb 366 H H Me H 4 O O 4'-Zb 367 H 6-Cl Me H 4 O O 4'-Zb 368 H 7-Cl Me H 4 O O 4'-Zb 369 H 6-OPh Me H 4 O O 4'-Zb 370 H 7-OPh Me H 4 O O 4'-Zb 371 H 6-Bn Me H 4 O O 4'-Zb 372 H 7-Bn Me H 4 O O 4'-Zb 373 H 6-Ph Me H 4 O O 4'-Zb 374 H 7-Ph Me H 4 O O 4'-Zb 375 H 6-(2-Py) Me H 4 O O 4'-Zb 376 H 7-(2-Py) Me H 4 O O 4'-Zb 377 6-Cl 7-Cl Me H 4 O O 4'-Zb 378 6,7-OCH2O- Me H 4 O O 4'-Zb 379 6,7-CH=CH-CH=CH- Me H 4 O O 4'-Zb 380 H H Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 381 H 6-Cl Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 382 H 7-Cl Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 383 H 6-Br Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 384 H 6-Me Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 385 H 7-OMe Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 386 H 6-OPh Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 387 H 6-OPh Me 2'-Cl 1 O O 4'-Zb 388 H 6-SPh Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 389 H 7-Bn Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 390 H 7-Ph Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 391 H 6-(2-Py) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 392 H 6-(2-Py) Me 2'-Cl 1 O O 4'-Zb 393 H 6-(2-Fu) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 394 H 6-(2-Th) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 395 H 6-(2-Qu) Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 396 6-Cl 7-Cl Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 397 6,7-OCH2O- Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 398 6,7-CH=CH-CH=CH- Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 399 6,7-(CH2)4- Me 3'-Cl 1 O O 4'-Zb 400 H H Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 401 H 6-Br Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 402 H 6-Me Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 403 H 6-OMe Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 404 H 6-OPh Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 405 H 6-OPh Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 406 H 6-SPh Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 407 H 6-Bn Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 408 H 6-Bn Me 2'-F 1 O O 4'-Zb 409 H 6-Ph Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 410 H 7-Ph Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 411 H 6-(2-Py) Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 412 H 7-(2-Py) Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 413 6-Me 7-Me Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 414 6,7-OCH2O- Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 415 6,7-CH=CH-CH=CH- Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 416 6,7-(CH2)4- Me 3'-F 1 O O 4'-Zb 417 H H Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 418 H 6-Cl Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 419 H 6-Br Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 420 H 6-Me Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 421 H 7-iPr Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 422 H 6-OiPr Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 423 H 6-OPh Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 424 H 6-Bn Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 425 H 6-Ph Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 426 H 7-Ph Me 2'-Me 1 O O 4'-Zb 427 6-Cl 7-Cl Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 428 6,7-OCH2O- Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 429 6,7-CH=CH-CH=CH- Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb 430 6,7-(CH2)4- Me 3'-Me 1 O O 4'-Zb ──────────────────────────────────── 上記表において、略号は以下の基を示す。
【0099】Me:メチル基 Et:エチル基 Pr:プロピ
ル基 iPr :イソプロピル基 tBu :t−ブチル基 Ph:フェニル基 Np:ナフチル基
Py:ピリジル基 Qu:キノリル基 Ac:アセチル基 Bn:ベンジル基 F
u:フリル基 Th:チエニル基 Za:2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデニルメ
チル基 Zb:2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル基 Zc:2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチル
基 表−1に於いて好適な化合物は例示化合物番号 7、8、11、12、25、27、35、36、37、
39、40、46、54、55、57、58、60、6
3、64、66、70、73、75、77、85、9
8、101、104、105、112、122、13
0、131、132、154、161、163、16
9、170、176、177、183、185、18
6、189、190、219、224、226、22
7、238、251、257、258、279、28
1、283、284、291、296、297、29
8、305、307、314、318、328、33
0、332、350、351、357、368、37
3、375、377、378、387、391、39
2、398、402、403、405、411、42
0、421、425、426、427、428、43
1、433、449、454、456、465、46
8、470、471、472、473、489、49
0、491、493、494、495、496 であり、更に好適な化合物は例示化合物番号 7、8、11、12、39、40、54、55、57、
58、63、64、66、85、104、112、12
2、130、131、132、161、170、17
6、177、185、189、219、226、22
7、238、251、258、328、332、35
0、351、402、403、405、420、42
1、427、428、431、433、454、465 であり、更に好適な化合物は例示化合物番号 7、8、11、39、40、57、58、63、64、
66、85、161、176、177、185、25
1、258、402、403、405、420、42
7、428、454、465 であり、更に好適な化合物は例示化合物番号 7、8、11、39、40、57、58、63、64、
85、402、403、420、427 である。
【0100】表−2に於いて好適な化合物は例示化合物
番号 6、7、9、10、27、28、36、37、38、3
9、41、43、78、79、82、83、84、8
5、86、87、88、89、101、102、10
4、114、119、120、121、137、15
0、154、155、156、176、180、18
1、182、199、203、204、215、22
3、225、226、232、235、236、24
4、245、246、247、260、261、26
5、266、267、268、281、282、30
3、304、306、307、318、319、32
4、325、349、350、354、355、36
9、370、373、374 であり、更に好適な化合物は例示化合物番号 6、7、10、27、28、37、38、39、41、
43、79、85、88、89、102、104、11
4、121、150、156、182、204、24
4、247、261、266、267、268、28
2、303、304、306、307、318、31
9、324、325、355、370、373、374 であり、更に好適な化合物は例示化合物番号 6、7、10、27、28、37、38、39、41、
43、102、114、121、261、267、26
8、303、304、306、319、325、355 であり、更に好適な化合物は例示化合物番号 6、7、10、27、28、38、39、43、30
3、319、325、である。
【0101】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
は、以下のA法乃至B法に従って容易に製造できる。
【0102】≪A法≫
【0103】
【化12】
【0104】上記式中、R1 、R2 、R3 、R4 、X、
YおよびZは、前述したものと同意義を示す。
【0105】R1'はR1 、保護されたアミノ基、または
保護された水酸基を示す。
【0106】R2'はR2 、保護されたアミノ基、または
保護された水酸基を示す。
【0107】R4'はR4 、保護されたアミノ基、または
保護された水酸基を示す。
【0108】R3'は、R3 またはイミノ基の保護基を示
す。
【0109】Uは水酸基、ハロゲン原子(好適には塩素
原子、臭素原子、沃素原子)または基−OSO2 −R6
(基中、R6 はメチル、エチルのような炭素数1乃至6
個を有するアルキル基、トリフルオロメチルのようなハ
ロゲン原子と炭素数1乃至6個からなるハロゲン化アル
キル基、フェニル、p−トリル、p−ニトロフェニル、
p−ブロモフェニルのような置換分として炭素数6乃至
10個を有するアリール基)を示す。
【0110】ZはZa、Zb、ZcまたはZdを示す。
【0111】Z’はZa、Zb、ZcおよびZdにおい
て、これらの基に含まれる基−NH−がトリフェニルメ
チル基(以下、トリチル基と略す)で保護された基(即
ち、>NCPh3 )を示す。
【0112】A法は前記一般式(I)を有する化合物を
製造する方法である。
【0113】第A1工程 第A1工程は前記一般式(IV)を有する化合物を製造
する工程であり、前記一般式(II)を有する化合物と
前記一般式(III)を有する化合物とを反応させるこ
とによって達成される。
【0114】Uが水酸基である場合は、通常の光延反応
[O.Mitunobu,シンセシス(Synthes
is)、1 頁(1981年)]に準じた反応に付すこと
によって行われる。反応は通常溶剤の存在下でアゾ化合
物類とホスフィン類とを接触させることによって達成さ
れる。反応試薬のアゾ化合物類としてはアゾジカルボン
酸ジエチル、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリ
ジンなどが用いられる。ホスフィン類としてはトリフェ
ニルホスフィン、トリブチルホスフィンなどが用いられ
る。
【0115】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行われ
る。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけれ
ば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;塩化メチ
レン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタンのような
ハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランのようなエーテル類;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセタミド、ヘキサメチル燐酸
トリアミドのようなアミド類;アセトニトリル、プロピ
オニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチ
ルのようなエステル類;またはこれらの溶剤の混合物が
好適に用いられる。
【0116】反応温度は10℃乃至100℃で行われ、
好適には20℃乃至80℃で行われる。
【0117】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常1時間乃至3日間であり、好適
には5時間乃至3日間である。
【0118】Uがハロゲン原子または基−OSO2 −R
6 である場合には、不活性溶剤中、塩基の存在下で反応
させることにより達成される。
【0119】使用される塩基としては、好適には、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸
塩;水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウ
ムのようなアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、
リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシ
ド;ブチルリチウム、メチルリチウムのようなアルキル
リチウム類、リチウムジエチルアミド、リチウムジイソ
プロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)ア
ミドのようなリチウムアミド類;炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素化物;
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンのよう
な三級アミンであり、好適にはアルカリ金属炭酸塩、ア
ルカリ金属水素化物またはアルカリ金属アルコキシドで
ある。
【0120】反応に使用される溶剤としては、反応に影
響を与えなければ特に限定はなく、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水
素類;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ランのようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセタミド、N−メチルピロリドンのようなアミド
類;アセトン、2−ブタノンのようなケトン類、アセト
ニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル類;ジメ
チルスルホキシドのようなスルホキシド類;またはこれ
らの溶剤の混合物が好適に用いられ、好適にはエーテル
類、アミド類、ケトン類、スルホキシド類である。
【0121】本反応をベンジルトリエチルアンモニウム
ヨーダイド、テトラブチルアンモニウムヨーダイドのよ
うな相間移動触媒の存在下で行なう場合には、塩基とし
て水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ
金属水酸化物を用い水と塩化メチレン、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素の二相系の溶剤中で行われ
る。
【0122】反応温度は−10℃乃至120℃で行わ
れ、好適には10℃乃至100℃で行われる。
【0123】反応時間は使用される試薬、反応温度、溶
剤などによって異なるが、通常30分間乃至48時間で
あり、好適には1時間乃至16時間である。
【0124】第A2工程 第A2工程は、前記一般式(I)を有する化合物を製造
する工程であり、前記一般式(IV)の保護基を除去す
ることによって達成される。
【0125】(1) R1'、R2'および/またはR4'が
同一もしくは異なって保護された水酸基を示し、該基が
アリールメチルオキシ基又はアリールメチルオキシカル
ボニルオキシ基である場合、あるいはR3'がイミノ基の
保護基を示し、該保護基がアリールメチル基またはアリ
ールメチルオキシカルボニル基である場合、不活性溶剤
中、接触還元触媒の存在下、一般式(IV)を有する化
合物を、通常1乃至10気圧、好適には1乃至3気圧の
水素と反応させることによって行われる。
【0126】反応に使用される溶剤としては、反応に影
響を与えなければ特に限定はなく、例えばメタノール、
エタノール、イソプロパノールのようなアルコール類;
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンの
ようなエーテル類;トルエン、ベンゼン、キシレンのよ
うな芳香族炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサンのよ
うな脂肪族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルのよう
なエステル類;酢酸のような脂肪酸類;水;またはこれ
らの混合溶剤が用いられる。
【0127】接触還元触媒としては、例えばパラジウム
−炭素、パラジウム黒、ラネーニッケル、酸化白金、白
金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、トリフェニルホス
フィン−塩化ロジウム、パラジウム−硫酸バリウムなど
をあげることができる。
【0128】反応温度は0℃乃至120℃で行われ、好
適には20℃乃至80℃で行われる。
【0129】反応時間は反応温度、溶剤などによって異
なるが、通常30分間乃至48時間であり、好適には1
乃至24時間である。
【0130】(2)R1'、R2'および/またはR4'が同
一もしくは異なって保護された水酸基を示し、該基がメ
トキシメトキシ基、メトキシエトキシ基又はテトラヒド
ロピラニルオキシ基のような環状エーテル基で保護され
た水酸基である場合には、例えば不活性溶剤中、一般式
(IV)を有する化合物を酸と反応させることにより達
成される。
【0131】反応に使用される溶剤としては、反応に影
響を与えなければ特に限定はなく、例えばヘキサン、ベ
ンゼンのような炭化水素類;塩化メチレン、クロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルのような
エステル類;アセトン、メチルエチルケトンのようなケ
トン類;メタノール、エタノールのようなアルコール
類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリ
ル類;またはこれらの溶剤の混合溶剤であり、好適には
エステル類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類が用い
られる。
【0132】本反応に用いられる酸としては、例えば塩
化水素、硝酸、塩酸、硫酸のような無機酸;酢酸、トリ
フルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸のような有機酸;三弗化ホウ素、三弗化ホウ素−エ
ーテルコンプレックスのようなルイス酸;ダウエックス
50Wのような強酸性陽イオン交換樹脂;などをあげる
ことができる。好適には塩酸、硫酸、トリフルオロ酢
酸、p−トルエンスルホン酸が用いられる。
【0133】反応温度は−10℃乃至100℃で行わ
れ、好適には−5℃乃至50℃で行われる。
【0134】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常5分間乃至48時間である。
【0135】(3)R1'、R2'および/またはR4'が同
一もしくは異なって保護された水酸基を示し、該基がシ
リルオキシ基である場合、有機または無機の弗化物で処
理するか、あるいは酸で処理することにより保護基を容
易に除去することができる。
【0136】弗化物としては、フッ素アニオンを生成す
る物であれば限定はないが、通常、有機または無機の弗
化物が用いられ、例えば、弗化テトラブチルアンモニウ
ム、弗化テトラエチルアンモニウムのような有機弗化
物;弗化水素、弗化カリウム、弗化セシウムのような無
機弗化物;を挙げることができる。
【0137】反応溶剤としては、反応に影響を与えない
ものであれば特に限定はなく、例えばヘキサン、ベンゼ
ンのような炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルのようなエス
テル類;アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン
類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリ
ル類;ジメチルホルムアミド、ヘキサメチル燐酸トリア
ミドのようなアミド類;水;またはこれらの混合溶剤を
あげることができる。
【0138】反応温度は通常−20℃乃至100℃で行
われ、好適には−10℃乃至50℃で行われる。
【0139】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好
適には15分間乃至24時間である。
【0140】酸を用いて保護基を除去する場合には、該
酸としては、例えば、塩化水素、硝酸、塩酸、硫酸のよ
うな無機酸;酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸;三弗化ホ
ウ素、三弗化ホウ素−エーテルコンプレックス、リチウ
ムテトラフルオロボレートのようなルイス酸;ダウエッ
クス50Wのような強酸性陽イオン交換樹脂;などをあ
げることができる。好適には三弗化ホウ素−エーテルコ
ンプレックス、リチウムテトラフルオロボレート、トリ
フルオロ酢酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸である。
【0141】本反応で用いる溶剤としては、反応に影響
を与えないものであれば特に限定はなく、例えばヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼンのような炭化水素類;塩
化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素
類;酢酸エチルのようなエステル類;アセトン、メチル
エチルケトンのようなケトン類;エーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;アセトニト
リルのようなニトリル類;ジメチルホルムアミド、ヘキ
サメチル燐酸トリアミドのようなアミド類;メタノー
ル、エタノールのようなアルコール類;酢酸のような有
機酸;水;又はこれらの混合溶剤をあげることができ
る。好適には炭化水素類、エーテル類、ハロゲン化炭化
水素類、ニトリル類、有機酸類あるいはこれらの溶剤と
水の混合溶剤である。
【0142】反応温度は0℃乃至100℃で行われ、好
適には10℃乃至80℃で行われる。
【0143】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常10分間乃至48時間であり、
好適には30分間乃至24時間である。
【0144】(4)Z’のトリチル基を除去する場合、
またはR3'がトリチル基を示し、このトリチル基を除去
する場合、本工程は、溶剤の存在下または非存在下で蟻
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸トリフルオロメタンスルホ
ン酸、塩酸、硫酸などのような酸と一般式(IV)を有
する化合物とを反応させることによって行われる。
【0145】本反応において使用される溶剤としては、
反応に影響を与えなければ特に限定はなく、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンのよう
な炭化水素類;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフランのようなエーテル類;メタノール、エタノ
ール、イソプロパノールのようなアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ヘキサメチル燐
酸トリアミドのようなアミド類;塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン化炭
化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリルのような
ニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチルのようなエステル
類;水;又はこれらの混合溶剤をあげることができる。
【0146】反応温度は使用される酸によって異なる
が、−10℃乃至120℃であり、好適には0℃乃至1
00℃である。
【0147】反応時間は使用される酸、反応温度、溶剤
などによって異なるが、通常10分間乃至24時間であ
り、好適には30分間乃至16時間である。
【0148】また、本工程は前記一般式(IV)を有す
る化合物に接触水素添加反応を行なうことによっても達
成される。使用される触媒としては例えばパラジウム−
炭素、パラジウム黒、酸化白金、白金黒などをあげるこ
とができる。好適にはパラジウム−炭素である。
【0149】反応は通常、溶剤の存在下で好適に行われ
る。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけれ
ば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチル
エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエ
ーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール
のようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセタミド、ヘキサメチル燐酸トリアミドのようなア
ミド類;塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ルエタンのようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリ
ル、プロピオニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチルのようなエステル類;蟻酸、酢酸のよう
なカルボン酸類;水;又はこれらの混合溶剤が好適に用
いられる。
【0150】反応温度は10℃乃至140℃であり、好
適には20℃乃至100℃である。
【0151】本反応においては、蟻酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸のようなカルボン酸;塩酸、硫酸のようなを加
えることにより、反応が促進される場合がある。
【0152】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常30分間乃至3日間であり、好
適には1時間乃至1日間である。
【0153】≪B法≫
【0154】
【化13】
【0155】上記式中、R1 、R2 、R3 、R4 、X、
YおよびZは、前述したものと同意義を示す。
【0156】R1'はR1 、保護されたアミノ基、または
保護された水酸基を示す。
【0157】R2'はR2 、保護されたアミノ基、または
保護された水酸基を示す。
【0158】R4'はR4 、保護されたアミノ基、または
保護された水酸基を示す。
【0159】R3'は、R3 またはイミノ基の保護基を示
す。
【0160】B法は前記一般式(I)を有する化合物の
うち、ZがZaまたはZbで示される化合物、すなわち
一般式(Ib1 )または(Ib2 )を有する化合物を製
造する方法である。
【0161】第B1工程 第B1工程は前記一般式(VII)を有する化合物を製
造する工程であり、前記一般式(V)を有する化合物
と、前記一般式(VI)を有するフルオルベンツアルデ
ヒド誘導体とを塩基の存在下に反応させることによって
達成される。使用される塩基としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩;水
素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウムのよ
うなアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、リチウ
ムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;ブチ
ルリチウム、メチルリチウムのようなアルキルリチウム
類、リチウムジエチルアミド、リチウムジイソプロピル
アミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドのよ
うなリチウムアミド類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素化物;1,5−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミンのような三級アミ
ン類をあげることができる。好適にはアルカリ金属炭酸
塩、アルカリ金属水素化物またはアルカリ金属アルコキ
シドである。
【0162】反応に使用される溶剤としては、反応に影
響を与えなければ特に限定はなく、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水
素類;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ランのようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセタミド、N−メチルピロリドンのようなアミド
類;アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、
アセトニトリル、プロピオニトリルのようなニトリル
類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;ま
たはこれらの溶剤の混合物が好適に用いられ、好適には
エーテル類、アミド類、ケトン類、スルホキシド類であ
る。
【0163】本反応をベンジルトリエチルアンモニウム
ヨーダイド、テトラブチルアンモニウムヨーダイドのよ
うな相間移動触媒の存在下で行なう場合には、塩基とし
て水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ
金属水酸化物を用い水と塩化メチレン、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素のニ相系の溶剤中で行われ
る。
【0164】反応温度は−10℃乃至120℃で行わ
れ、好適には10℃乃至100℃で行われる。
【0165】反応時間は使用される試薬、反応温度、溶
剤などによって異なるが、通常30分間乃至48時間で
あり、好適には1時間乃至16時間である。
【0166】第B2工程 第B2工程は前記一般式(Ib1 )を有する化合物を製
造する工程であり、前記一般式(VII)を有する化合
物と2,4−チアゾリジンジオン(VIII)との縮合
反応により達成される。
【0167】反応は触媒の存在下または非存在下で行わ
れる。反応を触媒の存在下で行う場合には、使用する触
媒としては、例えばピペリジン、ピリジンのような有機
アミン類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウムのようなアル
カリ金属の酢酸塩;ピペリジニウムアセテート、ピペリ
ジニウムベンゾエートのような有機アミンの塩などをあ
げることができる。
【0168】反応は通常溶剤の存在下で好適に行われ
る。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけれ
ば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサンのような炭化水素類;ジエチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエーテル類;
メタノール、エタノール、イソプロパノールのようなア
ルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミ
ド、ヘキサメチル燐酸トリアミドのようなアミド類;塩
化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタンの
ようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピ
オニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチ
ルのようなエステル類;またはこれらの溶剤の混合物が
好適に用いられる。反応温度は20℃乃至150℃であ
り、好適には60℃乃至120℃である。反応時間は反
応試薬、反応温度、溶剤などによって異なるが、通常1
時間乃至3日間であり、好適には2時間乃至16時間で
ある。
【0169】ここで、R1'、R2'および/またはR4'が
同一または異なって保護されたアミノ基または保護され
た水酸基を示し、該基に含有される保護基を除去する場
合、前記第A2工程にしたがって保護基を除去すること
ができる。R3'がイミノ基の保護基を示し、該基を除去
する場合、前記第A2工程にしたがって保護基を除去す
ることができる。
【0170】第B3工程 この工程は前記一般式(Ib1 )を有する化合物を触媒
の存在下に水素添加し、前記一般式(Ib2 )を有する
化合物とする工程である。
【0171】使用される触媒としては、例えばパラジウ
ム−炭素、パラジウム黒であり、好適にはパラジウム−
炭素である。
【0172】本反応は通常、溶剤の存在下に好適に行わ
れる。使用される溶剤としては、反応に影響を与えなけ
れば特に限定はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタンのような炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのような
エーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ルのようなアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセタミド、ヘキサメチル燐酸トリアミドのような
アミド類;蟻酸、酢酸、プロピオン酸のような有機酸
類;水;又はこれらの混合溶剤が好適に用いられる。特
に好適には、アルコール類、有機酸類、これらの溶剤の
混合物、あるいこれらの溶剤と水との混合溶剤が使用さ
れる。
【0173】反応は通常、水素常圧下ないし加圧下に行
われ、好適には常圧乃至30気圧でおこなわれる。
【0174】反応温度は反応条件によって異なるが、0
℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃であ
る。
【0175】反応時間は使用される水素圧、反応温度、
触媒、溶剤などによって異なるが、通常30分間乃至3
日間であり、好適には30分間乃至24時間である。
【0176】(脱保護工程)R1'、R2'および/または
4'が同一または異なって保護されたアミノ基または保
護された水酸基を示す場合、第A2工程にしたがって処
理することにより保護基を除去することができる。(た
だし、R1'、R2'および/またはR4'が同一または異な
って保護された水酸基を示し、該基がアリールメチルオ
キシ基、アリールメチルオキシカルボニルオキシ基であ
る場合、これらの水酸基の保護基は上述の第B3工程の
水素添加と同時に除去され得る。) R3'がイミノ基の保護基を示し、該基を除去する場合、
前記第A2工程にしたがって保護基を除去することがで
きる。(ただし、R3'がイミノ基の保護基を示し、該基
がアリールメチル基またはアリールメチルオキシカルボ
ニル基である場合、これらの保護基は上述の第B3工程
の水素添加と同時に除去され得る。)前記各工程で得ら
れた目的化合物は、反応終了後、必要に応じて常法によ
り、例えばカラムクロマトグラフィー、再結晶、再沈殿
法などによって精製することができる。例えば、反応混
合物に適当な溶剤を加えて抽出し、抽出液から溶剤を留
去する。得られた残留物をシリカゲルなどを用いたカラ
ムクロマトグラフィーに付すことによって精製し目的物
を純品として得ることができる。
【0177】
【作用】本発明の前記一般式(I)を有する化合物、ま
たはその塩は、血糖低下作用、肥満改善作用、耐糖能不
全改善作用、肝臓での糖新生抑制作用、脂質低下作用、
アルドース還元酵素阻害作用を有し、高血糖症、肥満
症、高脂血症、糖尿病合併症例えば網膜症、腎症、神経
症、白内障、冠動脈疾患、動脈硬化症、更に肥満性高血
圧症、骨粗鬆症などの予防薬および/または治療薬とし
て有用である。
【0178】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
は種々の形態で投与される。その投与形態としては、例
えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤な
どによる経口投与または注射剤(静脈内、筋肉内、皮
下)、点滴剤、座剤等による非経口投与をあげることが
できる。これらの各種製剤は、定法に従って主薬に賦形
剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助
剤、懸濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野
において通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化す
ることができる。その投与量は、症状、年齢、体重、投
与方法および剤型等によって異なるが、通常は成人に対
して1日あたり0.01mgから2000mgを投与す
ることができる。
【0179】
【実施例】次に実施例および参考例をあげて本発明を詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0180】実施例15−[4−[(3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベン
ゾチアジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]−2,4
−チアゾリジンジオン塩酸塩 (例示化合物番号表1の2
08) (a)縮合工程 3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−t−ブ
トキシカルボニル−2H−1,4−ベンゾチアジン
0.900g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−
トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン
1.49gおよび、トリフェニルホスフィン 0.92
0gを塩化メチレン 20mlに溶解し、氷冷攪拌下に
ジエチルアゾジカルボキシレート 0.616gの塩化
メチレン(10ml)溶液をゆっくり滴下した。これを
室温で2時間攪拌した後、減圧濃縮した。残渣を少量の
酢酸エチルに溶解し、順次、水及び食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで脱水した。乾燥剤を濾去し、溶剤
を減圧下に留去した後、得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)に付して精製すると、無色固体の5−[4−
[(3,4−ジヒドロ−4−t−ブトキシカルボニル−
2H−1,4−ベンゾチアジン−2−イル)メトキシ]
ベンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾ
リジンジオン1.72gが得られた。
【0181】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、テトラメチルシラン(以下、TMS
と略す。)を内部基準として測定した核磁気共鳴スペク
トル(270MHz)は以下の通りであった。1.49
(9H、s)、2.9−3.1(1H、m)、3.2−
3.5(2H、m)、3.8−4.4(5H、m)、
6.55−7.6(23H、m)。
【0182】(b)脱保護工程 上記5−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−t−ブトキ
シカルボニル−2H−1,4−ベンゾチアジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 1.72gをジオキサン
10mlに溶解し、室温攪拌下で4N−塩化水素−ジ
オキサン溶液 10mlを加え30分間静置した。反応
終了後、反応混合物から溶剤を減圧下で留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:
メタノール=19:1)に付して精製すると、無色固体
の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベ
ンゾチアジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]−3−
トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン1.
08gが得られた。
【0183】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0184】3.07(1H、dd、J=8.9および
14.0Hz)、3.3−3.45(2H、m)、3.
7−3.8(1H、m)、3.8−3.95(1H、
m)、4.05−4.2(2H、m)、4.37(1
H、dd、J=3.9および8.9Hz)、6.65−
6.9(4H、m)、7.05−7.5(19H、
m)。
【0185】上記の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−
2H−1,4−ベンゾチアジン−2−イル)メトキシ]
ベンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾ
リジンジオン 1.08gを、酢酸 32mlおよび水
8mlの混合溶液に溶解し50℃で1時間加熱攪拌し
た。反応終了後、反応混合物から溶剤を減圧下で留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩
化メチレン:メタノール=20:1)に付して精製する
と無色固体の粗生成物 0.530gが得られた。これ
を酢酸エチル約10mlに溶解し4N−塩化水素−ジオ
キサン溶液 0.37mlを加えると、無色の固体が析
出した。この固体を濾取し、少量の酢酸エチルで洗浄
し、乾燥すると、融点80℃乃至83℃を有する無色粉
末の標記化合物 0.410gが得られた。
【0186】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0187】3.07(1H、dd、J=8.6および
14.5Hz)、3.30(1H、dd、J=4.6お
よび14.5Hz)、3.5−3.75(3H、m)、
4.0−4.25(2H、m)、4.87(1H、d
d、J=4.6および8.6Hz)、6.84(2H、
d、J=8.6Hz)、6.85−6.95(1H、
m)、7.05−7.15(1H、m)、7.14(2
H、d、J=8.6Hz)、7.2−7.3(1H、
m)、7.45−7.55(1H、m)。
【0188】実施例25−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−
1,4−ベンゾチアジン−3−イル)メトキシ]ベンジ
ル]−2,4−チアゾリジンジオン塩酸塩 (例示化合物
番号 表2の100) (a)縮合工程 3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシメチル−4メチル−
2H−1,4−ベンゾチアジン 0.670g、5−
(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェニルメチル
−2,4−チアゾリジンジオン 1.80gおよびトリ
フェニルホスフィン1.00gを塩化メチレン 30m
lに溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾジカルボキシレ
ート 0.660gの塩化メチレン(10ml)溶液を
ゆっくり滴下し、実施例1と同様に反応、後処理を行っ
て残留物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付して精製
すると、無色固体の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−
4−メチル−2H−1,4−ベンゾチアジン−3−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 1.57gが得られた。
【0189】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0190】2.9−3.2(3H、m)、3.10
(3H、s)、3.3−3.5(1H、m)、3.95
−4.1(2H、m)、4.2−4.4(2H、m)、
6.6−6.75(2H、m)、6.8−6.9(2
H、m)、7.0−7.5(19H、m)。
【0191】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−
2H−1,4−ベンゾチアジン−3−イル)メトキシ]
ベンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾ
リジンジオン 1.57gを80%酢酸水 50mlに
溶解し50℃で2時間加熱攪拌した。溶剤を減圧留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)に付して精製して無色の
固体0.650gを得た。これを酢酸エチル約20ml
に溶解し4N−塩化水素−ジオキサン溶液 0.41m
lを加えると、無色の固体が析出した。これを濾取し、
少量の酢酸エチルで洗浄し、乾燥すると、融点71℃乃
至75℃を有する標記化合物 0.170gが得られ
た。
【0192】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0193】3.0−3.2(1H、m)、3.18
(3H、s)、3.3−3.6(3H、m)、4.05
−4.5(3H、m)、4.46(1H、dd、J=
3.9および9.2Hz)、6.89(2H、d、J=
8.2Hz)、7.0−7.25(5H、m)、7.5
1(1H、d、J=8.3Hz)。
【0194】実施例35−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−
1,4−ベンゾチアジン −2−イル)メトキシ]ベンジ
ル]−2,4−チアゾリジンジオン塩酸塩 (例示化合物
番号 表1の158) (a)縮合工程 3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4メチル−
2H−1,4−ベンゾチアジン0.580g、5−(4
−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 1.50gおよびトリフ
ェニルホスフィン0.900gを塩化メチレン 30m
lに溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾジカルボキシレ
ート 0.660gの塩化メチレン(10ml)溶液を
ゆっくり滴下し、実施例1と同様に反応、後処理を行っ
て残留物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ベンゼン)に付して精製すると、無色固体の5
−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−
1,4−ベンゾチアジン−2−イル)メトキシ]ベンジ
ル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジン
ジオン 1.59gが得られた。
【0195】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0196】2.80(3H、s)、3.0−3.1
(1H、m)、3.3−3.5(2H、m)、3.7−
3.9(2H、m)、4.09(2H、d、J=6.4
Hz)、4.3−4.45(1H、m)、6.55−
6.9(4H、m)、7.0−7.45(19H、
m)。
【0197】(b)脱保護工程 上記5−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−2
H−1,4−ベンゾチアジン−2−イル)メトキシ]ベ
ンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリ
ジンジオン 1.59gを80%酢酸水 50mlに溶
解し50℃で1時間加熱攪拌した。溶剤を減圧留去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メ
チレン:メタノール=20:1)に付して精製して無色
の固体0.630gを得た。これを酢酸エチル約20m
lに溶解し4N−塩化水素−ジオキサン溶液 0.40
mlを加えると、無色の固体が析出した。これを濾取し
て、少量の酢酸エチルで洗浄し、乾燥すると、融点72
℃乃至77℃を有する標記化合物 0.427gが得ら
れた。
【0198】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0199】2.75(3H、s)、3.0−3.4
(3H、m)、3.5−3.8(2H、m)、4.0−
4.3(2H、m)、4.8−4.95(1H、m)、
6.6−6.9(4H、m)、7.0−7.5(4H、
m)。
【0200】実施例45−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−
1,4−ベンゾオキサジン−2−イル)メトキシ]ベン
ジル]−2,4−チアゾリジンジオン塩酸塩 (例示化合
物番号 表1の1) (a)縮合工程 3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4メチル−
2H−1,4−ベンゾオキサジン170mg、5−(4
−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 464mgおよびトリフ
ェニルホスフィン274mgを塩化メチレン 10ml
に溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾジカルボキシレー
ト 181mgの塩化メチレン(5ml)溶液をゆっく
り滴下し、実施例1と同様に反応、後処理を行って残留
物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン:アセトニトリル=40:1)に付して精製
すると、無色固体の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−
4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 250mgが得られた。
【0201】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0202】2.90および2.92(計3H、各
s)、3.0−3.15(1H、m)、3.2−3.3
(1H、m)、3.35−3.45(2H、m)、4.
05−4.3(2H、m)、4.3−4.4(1H、
m)、4.55−4.7(1H、m)、6.70(2
H、d、J=7.7Hz)、6.8−6.9(4H、
m)、7.0−7.45(17H、m)。
【0203】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−
2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イル)メトキ
シ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チ
アゾリジンジオン 250mgを80%酢酸水 20m
lに溶解し50℃で2時間加熱攪拌した。溶剤を減圧留
去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付して精製して無
色の固体90mgを得た。これを酢酸エチル約2mlに
溶解し4N−塩化水素−ジオキサン溶液 0.06ml
を加えると、無色の固体が析出した。これを濾取し、少
量の酢酸エチルで洗浄し、乾燥すると、融点107℃乃
至110℃を有する無色固体の標記化合物 53mgが
得られた。
【0204】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0205】2.84(3H、s)、3.07(1H、
dd、J=8.9および14.1Hz)、3.17(1
H、dd、J=7.5および11.7Hz)、3.30
(1H、dd、J=4.3および14.1Hz)、3.
3−3.45(1H、m)、4.15(2H、d、J=
5.0Hz)、4.5−4.6(1H、m)、4.88
(1H、dd、J=4.3および8.9Hz)、6.5
5−6.75(4H、m)、6.93(2H、d、J=
8.6Hz)、7.17(2H、d、J=8.6H
z)。
【0206】実施例55−[4−[(3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベン
ゾオキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]−2,
4−チアゾリジンジオン塩酸塩 (例示化合物番号表1の
108) 3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−t−ブ
トキシカルボニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン
1.33g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−ト
リフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 2.
33g、トリフェニルホスフィン 1.45g、ジエチ
ルアゾジカルボキシレート 0.951gおよび塩化メ
チレン 60mlを用いて実施例1と同様に反応、後処
理を行って残留物を得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)に付
して精製すると、無色固体の5−[4−[(3,4−ジ
ヒドロ−4−t−ブトキシカルボニル−2H−1,4−
ベンゾオキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]−
4−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン
2.68gが得られた。
【0207】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0208】1.48(9H、s)、3.05(1H、
dd、J=9.2および13.9Hz)、3.43(1
H、dd、J=4.0および13.9Hz)、3.6−
3.85(1H、m)、4.0−4.25(3H、
m)、4.37(1H、dd、J=4.0および9.2
Hz)、4.5−4.65(1H、m)、6.85(2
H、d、J=8.6Hz)、6.91(2H、d、J=
7.9Hz)、6.95−7.05(1H、m)、7.
1−7.4(17H、m)、7.7−7.85(1H、
m)。
【0209】(b)脱保護工程 上記5−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−t−ブトキ
シカルボニル−2H−1,4−ベンゾチアジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 2.60gをジオキサン
10mlに溶解し室温で攪拌しながら4N−塩化水素
−ジオキサン溶液 10mlを加えた。30分静置した
後、溶剤を減圧下で留去すると固体が得られた。
【0210】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0211】3.07(1H、dd、J=8.6および
14.2Hz)、3.35−3.55(2H、m)、
3.6−3.7(1H、m)、4.1−4.3(2H、
m)、4.36(1H、dd、J=4.0および8.6
Hz)、4.6−4.7(1H、m)、6.75−7.
0(5H、m)、7.05−7.4(18H、m)。
【0212】上記の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−
2H−1,4−ベンゾチアジン−2−イル)メトキシ]
ベンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾ
リジンジオンを80%酢酸水 40mlに溶解し、50
℃で1時間加熱攪拌した。溶剤を減圧留去し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=1:1)に付して精製して無色の固体 0.6
20gを得た。これを酢酸エチル約10mlに溶解し、
4N−塩化水素−ジオキサン溶液 0.46mlを加え
ると、無色の固体が析出した。これを濾取し、少量の酢
酸エチルで洗浄し、乾燥すると、融点102℃乃至10
4℃を有する無色粉末の標記化合物0.260gが得ら
れた。
【0213】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0214】3.08(1H、dd、J=8.9および
14.1Hz)、3.2−3.4(2H、m)、3.5
5−3.65(1H、m)、4.22(2H、d、J=
4.8Hz)、4.45−4.6(1H、m)、4.8
8(1H、dd、J=4.3および8.9Hz)、6.
75−7.0(4H、m)、6.94(2H、d、J=
8.5Hz)、7.18(2H、d、J=8.5H
z)。
【0215】実施例65−[4−[(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−4−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イル)メ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン (例
示化合物番号 表1の7) (a)縮合工程 6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−4メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン0.92
0g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェ
ニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 2.20g
および、トリフェニルホスフィン 1.30gを塩化メ
チレン 40mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾ
ジカルボキシレート 0.885gの塩化メチレン(1
0ml)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同様に反
応、後処理を行って残留物を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)に付して精製すると、無色固体の5−[4−[(6
−クロロ−3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジ
ル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジン
ジオン 1.70gが得られた。
【0216】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0217】2.88(3H、s)、3.08(1H、
dd、J=8.9および14.1Hz)、3.26(1
H、dd、J=6.7および11.6Hz)、3.3−
3.5(2H、m)、4.0−4.3(2H、m)、
4.37(1H、dd、J=3.9および8.9H
z)、4.5−4.65(1H、m)、6.62(1
H、d、J=8.6Hz)、6.63(1H、s)、
6.73(1H、d、J=8.6Hz)、6.86(2
H、d、J=8.3Hz)、7.05−7.4(17
H、m)。
【0218】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−
4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 1.70gを80%酢酸
水 100mlに加え50℃で1.5時間加熱攪拌し
た。溶剤を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)に付
して精製して無色固体を得た。これを少量の酢酸エチル
に加熱溶解し、冷却すると結晶が析出した。これを濾取
し、少量の酢酸エチルで洗浄し、乾燥すると、融点17
7℃乃至180℃を有する無色結晶状粉末の標記化合物
0.240gが得られた。
【0219】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0220】2.86(3H、s)、3.07(1H、
dd、J=8.9および14.1Hz)、3.20(1
H、dd、J=7.7および11.9Hz)、3.35
(1H、dd、J=4.4および14.1Hz)、3.
35−3.45(1H、m)、4.15(2H、d、J
=5.0Hz)、4.45−4.6(1H、m)、4.
88(1H、dd、J=4.4および8.9Hz)、
6.5−6.8(3H、m)、6.93(2H、d、J
=8.6Hz)、7.17(2H、d、J=8.6H
z)。
【0221】実施例75−[4−[(6−t−ブチル−3,4−ジヒドロ−4
−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオ
(例示化合物番号 表1の26) (a)縮合工程 6−t−ブチル−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメ
チル−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン
0.900g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−
トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン
1.80gおよびトリフェニルホスフィン 1.10g
を塩化メチレン 40mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエ
チルアゾジカルボキシレート 0.775gの塩化メチ
レン(10ml)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同
様に反応、後処理を行って残留物を得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=4:1)に付して精製すると、無色固体の5−[4−
[(6−t−ブチル−3,4−ジヒドロ−4−メチル−
2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イル)メトキ
シ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チ
アゾリジンジオン0.870gが得られた。
【0222】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0223】1.30(9H、s)、2.90および
2.91(合計3H、各々s)、3.07(1H、d
d、J=8.6および14.2Hz)、3.23(1
H、dd、J=6.6および11.9Hz)、3.35
−3.50(2H、m)、4.0−4.25(2H、
m)、4.37(1H、dd、J=4.0および8.6
Hz)、4.55−4.7(1H、m)、6.65−
6.8(3H、m)、6.86(2H、d、J=8.6
Hz)、7.12(2H、d、J=8.6Hz)、7.
15−7.4(15H、m)。
【0224】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(6−t−ブチル−3,4−ジヒド
ロ−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2
−イル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチ
ル−2,4−チアゾリジンジオン 0.870gを80
%酢酸水 40mlに加え50℃で1時間加熱攪拌し
た。溶剤を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に付
して精製して無色固体を得た。これを少量の酢酸エチル
に加熱溶解し、冷却すると結晶が析出した。これを濾取
し、少量の酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒で洗浄し、乾
燥すると、融点153℃乃至155℃を有する無色結晶
状の標記化合物 0.370gが得られた。
【0225】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0226】1.30(9H、s)、2.92(3H、
s)、3.12(1H、dd、J=9.3および14.
2Hz)、3.23(1H、dd、J=6.7および1
1.6Hz)、3.38(1H、dd、J=2.7およ
び11.6Hz)、3.45(1H、dd、J=3.9
および14.2)、4.08(1H、dd、J=6.7
および9.6Hz)、4.20(1H、dd、J=4.
9および9.6Hz)、4.51(1H、dd、J=
3.9および9.3Hz)、4.55−4.7(1H、
m)、6.65−6.8(3H、m)、6.89(2
H、d、J=8.6Hz)、7.15(2H、d、J=
8.6Hz)。
【0227】実施例85−[4−[(6−メチル−3,4−ジヒドロ−4−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イル)メ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン (例
示化合物番号 表1の19) (a)縮合工程 6−メチル−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−4メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 0.9
00g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフ
ェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 2.20
gおよびトリフェニルホスフィン 1.40gを塩化メ
チレン 50mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾ
ジカルボキシレート 0.880gの塩化メチレン(1
0ml)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同様に反
応、後処理を行って残留物を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)に付して精製すると、無色固体の5−[4−[(6
−メチル−3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジ
ル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジン
ジオン1.470gが得られた。
【0228】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0229】2.27(3H、s)、2.87(3H、
s)、3.07(1H、dd、J=8.9および14.
1Hz)、3.22(1H、dd、J=6.6および1
1.5Hz)、3.3−3.5(2H、m)、4.0−
4.15(1H、m)、4.15−4.3(1H、
m)、4.37(1H、dd、J=3.9および8.9
Hz)、4.5−4.7(1H、m)、6.49(1
H、d、J=7.7Hz)、6.51(1H、s)、
6.73(1H、d、J=7.7Hz)、6.86(2
H、d、J=8.6Hz)、7.12(2H、d、J=
8.6Hz)、7.1−7.4(15H、m)。
【0230】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(6−メチル−3,4−ジヒドロ−
4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 1.470gを80%酢
酸水 20mlに加え50℃で1時間加熱攪拌した。溶
剤を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)に付して精
製して無色固体を得た。これを少量の酢酸エチルに加熱
溶解し、冷却すると結晶が析出した。これを濾取し、少
量の酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒で洗浄し、乾燥する
と、融点156℃乃至159℃を有する無色結晶状の標
記化合物 0.716gが得られた。
【0231】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0232】2.27(3H、s)、2.89(3H、
s)、3.11(1H、dd、J=9.5および14.
2Hz)、3.23(1H、dd、J=6.6および1
1.3Hz)、3.37(1H、dd、J=2.6およ
び11.3Hz)、3.45(1H、dd、J=3.9
および14.2)、4.08(1H、dd、J=6.6
および9.7Hz)、4.20(1H、dd、J=5.
0および9.7Hz)、4.50(1H、dd、J=
3.9および9.5Hz)、4.55−4.65(1
H、m)、6.49(1H、d、J=7.8Hz)、
6.51(1H、s)、6.72(1H、d、J=7.
8Hz)、6.89(2H、d、J=8.6Hz)、
7.15(2H、d、J=8.6Hz)。
【0233】実施例95−[4−[(7−メチル−3,4−ジヒドロ−4−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イル)メ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン塩酸
(例示化合物番号 表1の20) (a)縮合工程 7−メチル−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−4メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 1.4
0g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェ
ニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 3.40g
およびトリフェニルホスフィン 2.10gを塩化メチ
レン 70mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾジ
カルボキシレート 1.44gの塩化メチレン(20m
l)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同様に反応、後
処理を行って残留物を得た。これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に
付して精製すると、無色固体の5−[4−[(7−メチ
ル−3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]−3
−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン
4.53gが得られた。
【0234】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0235】2.23(3H、s)、2.85(3H、
s)、3.07(1H、dd、J=8.9および14.
0Hz)、3.18(1H、dd、J=6.6および1
1.6Hz)、3.3−3.5(2H、m)、4.0−
4.15(1H、m)、4.15−4.3(1H、
m)、4.37(1H、dd、J=3.9および8.9
Hz)、4.55−4.7(1H、m)、6.61(1
H、d、J=8.7Hz)、6.67(1H、s)、
6.86(2H、d、J=8.5Hz)、7.05−
7.4(18H、m)。
【0236】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(7−メチル−3,4−ジヒドロ−
4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 4.53gを80%酢酸
水 50mlに加え50℃で1.5時間加熱攪拌した。
溶剤を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に付して
精製して無色固体 0.910gを得た。これを少量の
酢酸エチルに溶解し、4N−塩化水素−ジオキサン溶液
0.60mlを加えると、無色の固体が析出した。こ
れを濾取し、少量の酢酸エチルで洗浄し、乾燥すると、
融点145℃乃至150℃を有する無色粉末の標記化合
物 0.816gが得られた。
【0237】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0238】2.17(3H、s)、2.88(3H、
s)、3.08(1H、dd、J=8.8および14.
1Hz)、3.20(1H、dd、J=8.1および1
1.9Hz)、3.31(1H、dd、J=4.3およ
び14.1Hz)、3.35−3.5(1H、m)、
4.18(2H、d、J=4.8Hz)、4.55−
4.7(1H、m)、4.88(1H、dd、J=4.
3および8.9Hz)、6.63(1H、s)、6.6
6(1H、d、J=8.2Hz)、6.79(1H、
d、J=8.2Hz)、6.93(2H、d、J=8.
5Hz)、7.18(2H、d、J=8.5Hz)。
【0239】実施例105−[4−[(5−メチル−3,4−ジヒドロ−4−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イル)メ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン塩酸
(例示化合物番号 表1の18) (a)縮合工程 5−メチル−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−4メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 1.2
0g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェ
ニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 2.90g
および、トリフェニルホスフィン 1.80gを塩化メ
チレン 60mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾ
ジカルボキシレート 1.22gの塩化メチレン(10
ml)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同様に反応、
後処理を行って残留物を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)
に付して精製すると、5−[4−[(5−メチル−3,
4−ジヒドロ−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキ
サジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフ
ェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオンを含む無色
の固体が得られた。(本段階で目的物は不純物を含んで
いたが、これ以上精製せずに、そのまま脱保護工程に進
んだ。) (b)脱保護工程 上記の5−[4−[(5−メチル−3,4−ジヒドロ−
4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオンを含む混合物を80%酢酸
水 50mlに加え50℃で1時間加熱攪拌した。溶剤
を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に付して精製
して無色固体 1.13gを得た。これを少量の酢酸エ
チルに溶解し、4N−塩化水素−ジオキサン溶液 0.
70mlを加えると、無色の固体が析出した。これを濾
取し、少量の酢酸エチルで洗浄し、乾燥すると、融点1
56℃乃至160℃を有する無色粉末の標記化合物
0.960gが得られた。
【0240】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル;(δp
pm) 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0241】2.40(3H、s)、2.97(3H、
s)、3.09(1H、dd、J=8.7および14.
1Hz)、3.2−3.4(2H、m)、3.5−3.
6(1H、m)、4.2−4.4(2H、m)、4.7
−4.8(1H、m)、4.89(1H、dd、J=
4.3および8.7Hz)、6.75−6.9(2H、
m)、6.96(2H、d、J=8.4Hz)、7.0
5(1H、t、J=7.8Hz)、7.19(2H、
d、J=8.4Hz)。
【0242】実施例115−[4−[(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−4−エ
チル−2H−1,4−ベ ンゾオキサジン−2−イル)メ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン (例
示化合物番号 表1の241) (a)縮合工程 6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−4−エチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン1.1
0g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリフェ
ニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 2.20g
およびトリフェニルホスフィン 1.30gを塩化メチ
レン 50mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエチルアゾジ
カルボキシレート 0.885gの塩化メチレン(15
ml)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同様に反応、
後処理を行って残留物を得た。これシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ベンゼン)に付して精製すると、無
色固体の5−[4−[(6−クロロ−3,4−ジヒドロ
−4−エチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−
イル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル
−2,4−チアゾリジンジオン 2.00gが得られ
た。
【0243】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0244】1.15(3H、t、J=7.3Hz)、
3.07(1H、dd、J=8.8および14.1H
z)、3.2−3.5(5H、m)、4.0−4.1
(1H、m)、4.15−4.25(1H、m)、4.
37(1H、dd、J=4.0および8.8Hz)、
4.45−4.6(1H、m)、6.5−6.7(2
H、m)、6.74(1H、d、J=8.5Hz)、
6.86(2H、d、J=8.5Hz)、7.13(2
H、d、J=8.5Hz)、7.15−7.4(15
H、m)。
【0245】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−
4−エチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 2.00gを酢酸 50
mlに溶解し、水 3mlを加えて50℃で1.5時間
加熱攪拌した。溶剤を減圧下で留去し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)に付して精製して無色固体 0.970gを
得た。これを酢酸エチル 10mlに溶解し少量のヘキ
サンを加えて静置すると結晶が析出した。これを濾取
し、少量の酢酸エチルで洗浄し、乾燥すると、融点14
0℃乃至143℃を有する無色結晶状粉末の標記化合物
0.680gが得られた。
【0246】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0247】1.06(3H、t、J=7.0Hz)、
3.04(1H、dd、J=9.0および14.1H
z)、3.2−3.5(5H、m)、4.14(2H、
d、J=4.9Hz)、4.4−4.5(1H、m)、
4.83(1H、dd、J=4.3および9.0H
z)、6.45−6.6(1H、m)、6.65−6.
75(2H、m)、6.93(2H、d、J=8.6H
z)、7.16(2H、d、J=8.6Hz)。
【0248】実施例125−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−
ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン−2−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオ
(例示化合物番号 表1の104) (a)縮合工程 3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−メチル
−2H−ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン
500mg、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−ト
リフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 91
0mgおよび、トリフェニルホスフィン 600mgを
塩化メチレン 20mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエチ
ルアゾジカルボキシレート 409mgの塩化メチレン
(10ml)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同様に
反応、後処理を行って残留物を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ベンゼン:アセトニトリル
=20:1)に付して精製すると、無色固体の5−[4
−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−ナフト
[2,3−b]−1,4−オキサジン−2−イル)メト
キシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−2,4−
チアゾリジンジオン497mgが得られた。
【0249】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0250】3.02(3H、s)、3.08(1H、
dd、J=8.9および14.1Hz)、3.3−3.
55(3H、m)、4.1−4.3(2H、m)、4.
37(1H、dd、J=3.9および8.9Hz)、
4.65−4.75(1H、m)、6.85−6.95
(3H、m)、7.1−7.4(20H、m)、7.5
5−7.65(2H、m)。
【0251】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−4−メチル−
2H−ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン−2
−イル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチ
ル−2,4−チアゾリジンジオン 485mgを95%
酢酸水 20mlに溶解し50℃で3時間加熱攪拌し
た。溶剤を減圧下で留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
に付して精製して無色固体を得た。これを少量の酢酸エ
チルとヘキサンの混合溶剤中で粉砕し、濾取、乾燥する
と、融点189℃乃至191℃を有する無色結晶状粉末
の標記化合物 88.0mgが得られた。
【0252】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0253】2.98(3H、s)、3.08(1H、
dd、J=8.9および14.1Hz)、3.3−3.
55(3H、m)、4.22(2H、d、J=5.0H
z)、4.6−4.75(1H、m)、4.88(1
H、dd、J=4.3および8.9Hz)、6.9−
7.05(3H、m)、7.1−7.3(5H、m)、
7.5−7.7(2H、m)。
【0254】実施例135−[4−[(3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ
−4−メチル−2H−ナフト[2,3−b]−1,4−
オキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]−2,4
−チアゾリジンジオン (例示化合物番号 表1の10
5) (a)縮合工程 3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2−ヒドロキ
シメチル−4−メチル−2H−ナフト[2,3−b]−
1,4−オキサジン 1.76g、5−(4−ヒドロキ
シベンジル)−3−トリフェニルメチル−2,4−チア
ゾリジンジオン3.00gおよびトリフェニルホスフィ
ン 2.00gを塩化メチレン 50mlに溶解し、氷
冷攪拌下にジエチルアゾジカルボキシレート 1.44
gの塩化メチレン(20ml)溶液をゆっくり滴下し、
実施例1と同様に反応、後処理を行って残留物を得た。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼ
ン:アセトニトリル=30:1)に付して精製すると、
無色固体の5−[4−[(3,4,6,7,8,9−ヘ
キサヒドロ−4−メチル−2H−ナフト[2,3−b]
−1,4−オキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジ
ル]−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジン
ジオン 1.26gが得られた。
【0255】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0256】1.65−1.85(4H、m)、2.5
5−2.75(4H、m)、2.30(3H、s)、
3.05(1H、dd、J=8.8および14.2H
z)、3.16(1H、dd、J=6.5および11.
4Hz)、3.25−3.45(2H、m)、4.0−
4.25(2H、m)、4.31(1H、dd、J=
5.1および8.8Hz)、4.5−4.65(1H、
m)、6.37(1H、s)、6.53(1H、s)、
6.84(2H、d、J=8.4Hz)、7.0−7.
4(17H、m)。
【0257】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(3,4,6,7,8,9−ヘキサ
ヒドロ−4−メチル−2H−ナフト[2,3−b]−
1,4−オキサジン−2−イル)メトキシ]ベンジル]
−3−トリフェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオ
ン 1.26gを95%酢酸水 20mlに加え、50
℃で2時間加熱攪拌した。溶剤を減圧留去し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=2:1)に付して無色固体を得た。これを少量
の酢酸エチルとヘキサンの混合溶剤中で粉砕し、濾取、
乾燥すると、融点184℃乃至187℃を有する無色結
晶状粉末の標記化合物 0.518gが得られた。
【0258】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0259】1.55−1.75(4H、m)、2.4
−2.65(4H、m)、2.77(3H、s)、3.
0−3.15(2H、m)、3.2−3.4(2H、
m)、4.12(2H、d、J=5.1Hz)、4.4
5−4.55(1H、m)、4.87(1H、dd、J
=4.3および8.9Hz)、6.38(1H、s)、
6.39(1H、s)、6.92(2H、d、J=8.
5Hz)、7.16(2H、d、J=8.5Hz)。
【0260】実施例145−[4−[(3,4−ジヒドロ−6−クロロ−4−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3−イル)メ
トキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオン (例
示化合物番号 表2の7) (a)縮合工程 3,4−ジヒドロ−6−クロロ−3−ヒドロキシメチル
−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 0.
770g、5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−トリ
フェニルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 1.5
0gおよび、トリフェニルホスフィン 1.00gを塩
化メチレン 30mlに溶解し、氷冷攪拌下にジエチル
アゾジカルボキシレート 0.685gの塩化メチレン
(10ml)溶液をゆっくり滴下し、実施例1と同様に
反応、後処理を行って残留物を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ベンゼン)に付して精製す
ると、無色固体の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−6
−クロロ−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジ
ン−3−イル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニ
ルメチル−2,4−チアゾリジンジオン 0.810g
が得られた。
【0261】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0262】3.04(3H、s)、3.06(1H、
dd、J=9.0および14.1)Hz)、3.40
(1H、dd、J=3.9および14.1Hz)、3.
65−3.75(1H、m)、4.0−4.1(1H、
m)、4.01(2H、d、J=7.2Hz)、4.3
6(1H、dd、J=3.9および9.0Hz)、4.
45(1H、d、J=10.7Hz)、6.55−6.
75(2H、m)、6.7−6.9(3H、m)、7.
05−7.4(17H、m)。
【0263】(b)脱保護工程 上記の5−[4−[(3,4−ジヒドロ−6−クロロ−
4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3−イ
ル)メトキシ]ベンジル]−3−トリフェニルメチル−
2,4−チアゾリジンジオン 0.810gを90%酢
酸水 15mlに加え50℃で1時間加熱攪拌した。溶
剤を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付して精
製して油状物を得た。これを少量の酢酸エチルに溶解
し、ヘキサンを加えて冷却すると結晶が析出した。これ
を濾取、乾燥すると、融点55℃乃至60℃(軟化点)
を有する無色粉末の標記化合物 0.279gが得られ
た。
【0264】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0265】3.04(3H、s)、3.11(1H、
dd、J=9.3および14.2Hz)、3.43(1
H、dd、J=4.0および14.2Hz)、3.6−
3.75(1H、m)、4.0−4.15(1H、
m)、4.02(2H、d、J=6.9Hz)、4.4
−4.55(2H、m)、6.5−6.6(2H、
m)、6.71(1H、d、J=9.0Hz)、6.8
3(2H、d、J=8.6Hz)、7.13(2H、
d、J=8.6Hz)。
【0266】参考例13,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−t−ブ
トキシカルボニル−2H−1,4−ベンゾチアジン o−アミノチオフェノール 5.03gをテトラヒドロ
フラン 50mlに溶解し、氷冷攪拌下に水素化ナトリ
ウム(55%鉱油分散) 1.80gを加え、15分攪
拌した。これに、同温でクロルマロン酸ジエチル 8.
19gのテトラヒドロフラン(30ml)溶液を滴下し
て30分攪拌後、室温で更に30分攪拌し、反応液を減
圧下で濃縮した。残渣に酢酸エチルと水を加えて振盪
し、酢酸エチル層を分取した。この酢酸エチル層を食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて脱水し、減
圧下で濃縮した。この抽出物を、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)に付
して精製すると、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H
−1,4−ベンゾチアジン−2−カルボン酸エチル8.
00gが得られた。
【0267】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0268】1.23(3H、t、J=7.3Hz)、
4.19(2H、q、J=7.3Hz)、4.43(1
H、s)、6.6−6.8(2H、m)、7.1−7.
25(2H、m)。
【0269】こうして得た3,4−ジヒドロ−3−オキ
ソ−2H−1,4−ベンゾチアジン−2−カルボン酸エ
チル 2.00gをテトラヒドロフラン 15mlに溶
解した。これを水素化リチウムアルミニウム 0.96
gのテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液中に注意深
く室温で滴下し30分攪拌した。これに、冷却下で硫酸
ナトリウム10水和物を加えて過剰の水素化リチウムア
ルミニウムを分解し、不溶物を濾去して濾液を減圧下で
濃縮して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=19:
1)に付して精製すると、3,4−ジヒドロ−2−ヒド
ロキシメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン 0.4
10gが得られた。
【0270】次に、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシ
メチル−2H−1,4−ベンゾチアジン 1.30gを
アセトン 10mlに溶解し、これに、炭酸水素ナトリ
ウム0.900gおよび水 20mlを加えて攪拌し
た。これに氷冷下で、ジt−ブチルジカーボネイトのア
セトン溶液(2.35g/10ml)を滴下して16時
間室温で攪拌した。減圧下でアセトンを除去し、水溶液
を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて脱水して減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1)に付して精製すると、
3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−t−ブ
トキシカルボニル−2H−1,4−ベンゾチアジン
0.900gが得られた。
【0271】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0272】1.53(9H、s)、3.0−3.15
(1H、m)、3.82(4H、t、J=約5Hz)、
6.93(1H、t、J=約7Hz)、7.35(1
H、t、J=約8Hz)、7.50(1H、d、J=約
8Hz)、8.14(1H、d、J=約8Hz)。
【0273】参考例23,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシメチル−4−メチル
−2H−1,4−ベンゾチアジン o−アミノフェノール 3.74gをN,N−ジメチル
アセトアミド 30mlに溶解し、氷冷攪拌下にブロモ
ピルビン酸メチルの塩化メチレン溶液(5.80g/5
0ml)を滴下し、室温で30分間攪拌した。反応液に
酢酸エチルを加え、順次、水、食塩水で洗浄し、酢酸エ
チル層を無水硫酸マグネシウムで脱水後、乾燥剤を濾去
して、濾液を減圧下で濃縮した。これを、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)に付して精製すると、固体の2H−1,4−ベンゾ
チアジン−3−カルボン酸エチル 4.60gが得られ
た。
【0274】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0275】1.30(3H、t、J=7.1Hz)、
4.24(2H、q、J=7.1Hz)、5.87(2
H、s)、6.38(1H、d、J=8.0Hz)、
6.7−6.8(2H、m)、6.85−7.0(1
H、m)。
【0276】次に、2H−1,4−ベンゾチアジン−3
−カルボン酸エチル 3.6gをテトラヒドロフラン
50mlに溶解して、氷冷攪拌下に水素化ホウ素リチウ
ム0.710gのテトラヒドロフラン50ml溶液中に
滴下した。これを室温で30分、50℃で2時間攪拌し
た。反応液に酢酸エチルを加え、順次、水、食塩水で洗
浄し、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで脱水後、
乾燥剤を濾去して、濾液を減圧下で濃縮した。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:2)に付して精製すると、油状の3,4−ジ
ヒドロ−3−ヒドロキシメチル−2H−1,4−ベンゾ
チアジン 2.27gが得られた。
【0277】次に、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
メチル−2H−1,4−ベンゾチアジン 2.20gを
50%アセトン水40mlに溶解し、トリエチルアミン
3.4mlを加え、次いでクロロ炭酸エチル 2.6m
lを氷冷下でゆっくりと滴下した。室温で16時間撹袢
した。反応液に酢酸エチルを加え、順次、水、食塩水で
洗浄し、酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで脱水
後、乾燥剤を濾去して、濾液を減圧下で濃縮した。これ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=2:1)に付して精製すると、油状の3,4
−ジヒドロ−4−エトキシカルボニル−3−ヒドロキシ
メチル−2H−1,4−ベンゾチアジン 2.47gが
得られた。
【0278】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0279】1.28(3H、t、J=7.2Hz)、
2.97(1H、dd、J=5.0および13.0H
z)、3.35(1H、dd、J=5.4および13.
0Hz)、3.55−3.75(2H、m)、4.1−
4.4(2H、m)、4.9−5.1(1H、m)、
7.0−7.25(3H、m)、7.3−7.45(1
H、m)。
【0280】次に、水素化リチウムアルミニウム 0.
700gをテトラヒドロフラン20mlに加えて加熱還
流した。これに前述の3,4−ジヒドロ−4−エトキシ
カルボニル−3−ヒドロキシメチル−2H−1,4−ベ
ンゾチアジン 1.47gをテトラヒドロフラン 10
mlに溶解した溶液を滴下した。30分後、反応液を冷
却し参考例1と同様に硫酸ナトリウム10水和物で処理
を行って粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付
して精製すると、油状の標記化合物 0.670gが得
られた。
【0281】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0282】3.03(2H、d、J=3.2Hz)、
3.06(3H、s)、3.75−4.00(3H、
m)、6.55−6.75(2H、m)、7.0−7.
15(2H、m)。
【0283】参考例33,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−メチル
−2H−1,4−ベンゾチアジン 参考例1と同様にして得られた3,4−ジヒドロ−2−
ヒドロキシメチル−2H−1,4−ベンゾチアジン 7
40mgを50%アセトン水 20mlに溶解し、トリ
エチルアミン 0.6mlを加えて攪拌した。これに氷
冷下、クロロ炭酸エチル 0.43mlをアセトン 3
mlに溶解した溶液をゆっくり滴下し、さらに16時間
室温で攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、酢酸エチ
ル層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて
脱水して減圧濃縮した。この抽出物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
に付して精製すると、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキ
シメチル−4−エトキシカルボニル−2H−1,4−ベ
ンゾチアジン 900mgが得られた。
【0284】次に、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシ
メチル−4−エトキシカルボニル−2H−1,4−ベン
ゾチアジン 900mgをテトラヒドロフラン 10m
lに溶解し、加熱還流下で水素化リチウムアルミニウム
400mgのテトラヒドロフラン(20ml)懸濁液
に滴下した。更に1時間加熱還流し、反応液を冷却後、
硫酸ナトリウム10水和物を加えて過剰の水素化リチウ
ムアルミニウムを分解し、不溶物を濾去して濾液を減圧
下で濃縮した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)に付して精製す
ると、油状の3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−4−メチル−2H−1,4−ベンゾチアジン 580
mgが得られた。
【0285】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0286】2.88(3H、s)、3.05−3.1
5(1H、m)、3.74(4H、d、J=約5.5H
z)、6.6−6.75(2H、m)、7.2−7.5
(2H、m)。
【0287】参考例43,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−t−ブ
トキシカルボニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン o−アミノフェノール塩酸塩 5.00gをテトラヒド
ロフラン 50mlに溶解し、氷冷下で攪拌しながら水
素化ナトリウム(55%鉱油分散) 3.00gを加
え、15分攪拌した。これに、同温でクロルマロン酸ジ
エチル 6.98gのテトラヒドロフラン(30ml)
溶液を滴下し、参考例1と同様に反応及び後処理を行っ
て抽出物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ベンゼン:アセトニトリル=9:1)に付して
精製すると、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−
1,4−ベンゾオキサジン−2−カルボン酸エチル2.
91gが得られた。
【0288】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0289】1.27(3H、t、J=7.3Hz)、
4.15−4.4(2H、m)、5.21(1H、
s)、6.8−6.9(1H、m)、6.95−7.1
5(3H、m)。
【0290】次に、水素化リチウムアルミニウム 1.
50gをテトラヒドロフラン 20ml中に氷冷下に加
え、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−1,4−ベ
ンゾオキサジン−2−カルボン酸エチル 2.90gの
テトラヒドロフラン(20ml)溶液を同温で滴下し
て、室温で2.5時間攪拌した。これを冷却し、硫酸ナ
トリウム10水和物を加えて過剰の水素化リチウムアル
ミニウムを分解し、不溶物を濾去して濾液を減圧下で濃
縮した。こうして得た濃縮物 1.5gをアセトン20
mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム 1.20gおよび
水 30mlを加えて攪拌した。これに氷冷下で、ジt
−ブチルジカーボネイトのアセトン溶液(6.00g/
20ml)を滴下して16時間室温で攪拌した。反応液
に水と酢酸エチルを加えて抽出し、酢酸エチル層を分取
した。この酢酸エチル層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムを用いて脱水後、減圧下で濃縮した。この抽
出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)に付して精製すると、3,4
−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−t−ブトキシ
カルボニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 1.3
3gが得られた。
【0291】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0292】1.54(9H、s)、3.63(1H、
dd、J=7.3および13.8Hz)、3.79(2
H、t、J=5.8Hz)、4.04(1H、dd、J
=2.7および13.8Hz)、4.25−4.35
(1H、m)、6.8−7.1(3H、m)、7.6−
7.8(1H、m)。
【0293】参考例53,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−メチル
−2H−1,4−ベンゾオキサジン 参考例1と同様にして得られた3,4−ジヒドロ−2−
ヒドロキシメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン
800mg、トリエチルアミン 0.68ml、クロル
炭酸エチル 0.51mlを50%アセトン水 20m
l中で参考例3と同様に反応、後処理、抽出を行って抽
出物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付して精製する
と、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシメチル−4−エ
トキシカルボニル−2H−1,4−ベンゾオキサジン
1.02gが得られた。
【0294】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0295】1.35(3H、t、J=7.1Hz)、
3.59(1H、dd、J=7.9および13.6H
z)、3.75−3.9(2H、m)、4.19(1
H、dd、J=2.6および13.6Hz)、4.2−
4.35(1H、m)、4.29(2H、q、J=7.
1Hz)、6.9−7.1(3H、m)、7.65−
7.9(1H、m)。
【0296】次に、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシ
メチル−4−エトキシカルボニル−2H−1,4−ベン
ゾオキサジン 500mgをテトラヒドロフラン 5m
lに溶解し、氷冷下で水素化リチウムアルミニウム 2
40mgのテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液に滴
下した。室温で2.5時間攪拌し、反応液に硫酸ナトリ
ウム10水和物を加えて過剰の水素化リチウムアルミニ
ウムを分解し、不溶物を濾去して濾液を減圧下で濃縮し
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=2:1)に付して精製すると、油状
の3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−メチ
ル−2H−1,4−ベンゾオキサジン170mgが得ら
れた。
【0297】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0298】2.88(3H、s)、3.1−3.3
(2H、m)、3.8−3.95(2H、m)、4.3
−4.4(1H、s)、6.6−6.9(4H、m)。
【0299】参考例66−クロロ−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル
−4メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 2−アミノ−4−クロロフェノール 7.00g、水素
化ナトリウム(55%鉱油分散) 2.10gおよびク
ロルマロン酸ジエチル 10.0gを用い、テトラヒド
ロフラン 100ml中で参考例1と同様に反応後、後
処理、抽出を行って粗生成物を得た。これを酢酸エチル
に溶解し、静置すると結晶が析出した。これを濾取する
と、無色固体の6−クロロ−3,4−ジヒドロ−3−オ
キソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−カルボン
酸エチル 5.50gが得られた。
【0300】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0301】1.16(3H、t、J=7.1Hz)、
4.1−4.25(2H、m)、5.49(1H、
s)、6.9−7.15(3H、m)。
【0302】次に、6−クロロ−3,4−ジヒドロ−3
−オキソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−カル
ボン酸エチル 2.00gおよび水素化リチウムアルミ
ニウム 0.900gを用いテトラヒドロフラン 30
ml中で参考例1と同様に反応、後処理を行って粗精製
物 1.46gを得た。これを50%(v/v)アセト
ン水 20mlに溶解して、クロル炭酸エチル 2ml
およびトリエチルアミン 3mlを用いて参考例2にし
たがってN−エトキシカルボニル化した。反応液に酢酸
エチルを加え、順次、水、食塩水で洗浄し、酢酸エチル
層を無水硫酸マグネシウムで脱水後、乾燥剤を濾去し
て、濾液を減圧下で濃縮した。この抽出物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)に付して精製すると、6−クロロ−3,4−ジ
ヒドロ−4−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシメチ
ル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 1.42gが得
られた。
【0303】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0304】1.36(3H、t、J=7.1Hz)、
3.54(1H、dd、J=8.5および14.1H
z)、3.75−3.95(2H、m)、4.15−
4.4(4H、m)、6.84(1H、d、J=8.7
Hz)、6.97(1H、dd、J=2.4および8.
7Hz)、7.75−8.0(1H、br)。
【0305】次に、6−クロロ−3,4−ジヒドロ−4
−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−2H−
1,4−ベンゾオキサジン 1.42gを加熱還流下、
水素化リチウムアルミニウム 0.600gを用いテト
ラヒドロフラン 50ml中で参考例3と同様に反応、
後処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
に付して精製すると、6−クロロ−3,4−ジヒドロ−
2−ヒドロキシメチル−4−メチル−2H−1,4−ベ
ンゾオキサジン 0.920gが得られた。
【0306】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0307】2.87(3H、s)、3.21(2H、
d、J=5.3Hz)、3.7−3.9(2H、m)、
4.2−4.4(1H、m)、6.55−6.65(1
H、m)、6.62(1H、s)、6.71(1H、
d、J=8.5Hz)。
【0308】参考例76−t−ブチル−3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメ
チル−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 2−アミノ−4−t−ブチルフェノール 5.00g、
水素化ナトリウム(55%鉱油分散) 1.40gおよ
びクロルマロン酸ジエチル 6.50gを用い、テトラ
ヒドロフラン 100ml中で参考例1と同様に反応、
後処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン:テトラヒドロフラ
ン=20:1)に付して精製すると、無色固体の6−t
−ブチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−1,
4−ベンゾオキサジン−2−カルボン酸エチル 3.1
1gが得られた。
【0309】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0310】1.1−1.4(3H、m)、1.28
(9H、s)、4.1−4.45(2H、m)、5.1
8(1H、s)、6.80(1H、d、J=1.7H
z)、6.9−7.1(2H、m)。
【0311】次に、6−t−ブチル−3,4−ジヒドロ
−3−オキソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−
カルボン酸エチル 3.10gと水素化リチウムアルミ
ニウム 1.30gを用いて、テトラヒドロフラン 7
0ml中で参考例1と同様に反応、後処理を行って、
1.59gの抽出物を得た。これを50%(v/v)ア
セトン水 24mlに溶解し、クロル炭酸エチル 1.
00ml、およびトリエチルアミン 1.50mlで参
考例2にしたがってN−エトキシカルボニル化した。反
応液に酢酸エチルを加え、順次、水、食塩水で洗浄し、
酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで脱水後、乾燥剤
を濾去して、濾液を減圧下で濃縮した。この抽出物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=4:1)に付して精製すると、6−t−ブチル−
3,4−ジヒドロ−4−エトキシカルボニル−2−ヒド
ロキシメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン1.3
4gが得られた。
【0312】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0313】1.30(9H、s)、1.35(3H、
t、J=7.2Hz)、3.60(1H、dd、J=
7.8および13.6Hz)、3.7−3.9(2H、
m)、4.17(1H、dd、J=2.7および13.
6Hz)、4.2−4.4(3H、m)、6.84(1
H、d、J=8.6Hz)、7.05(1H、dd、J
=2.4および8.6Hz)、7.7−7.9(1H、
br)。
【0314】次に、6−t−ブチル−3,4−ジヒドロ
−4−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−2
H−1,4−ベンゾオキサジン 1.34gを加熱還流
下、水素化リチウムアルミニウム 0.500gを用い
テトラヒドロフラン 40ml中で参考例3と同様に反
応、後処理を行って抽出物を得た。この抽出物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)に付して精製すると、標記化合物 0.90
0gが得られた。
【0315】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0316】1.30(9H、s)、2.90(3H、
s)、3.1−3.3(2H、m)、3.7−3.9
(2H、m)、4.25−4.4(1H、m)、6.6
5−6.85(2H、m)、6.72(1H、s)。
【0317】参考例83,4−ジヒドロ−4,6−ジメチル−2−ヒドロキシ
メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 2−アミノ−4−メチルフェノール 5.00g、水素
化ナトリウム(55%鉱油分散) 1.80gおよびク
ロルマロン酸ジエチル 8.43gを用い、テトラヒド
ロフラン 70ml中で参考例1と同様に反応、後処理
を行って粗生成物を得た。これを酢酸エチルに溶解しヘ
キサンを加えると結晶が析出した。これを濾取し、乾燥
すると、無色固体の3,4−ジヒドロ−6−メチル−3
−オキソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−カル
ボン酸エチル 5.29gが得られた。
【0318】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の
通りであった。
【0319】1.16(3H、t、J=7.1Hz)、
2.21(3H、s)、4.14(2H、q、J=7.
1Hz)、5.36(1H、s)、6.7−6.8(1
H、m)、6.74(1H、s)、6.90(1H、
d、J=8.7Hz)。
【0320】次に、3,4−ジヒドロ−6−メチル−3
−オキソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−カル
ボン酸エチル 5.20gおよび水素化リチウムアルミ
ニウム 2.50gを用いて、テトラヒドロフラン 1
50ml中で参考例1と同様に反応、後処理を行って抽
出物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付して精製する
と、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−6−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン1.64gが得
られた。これを50%(v/v)アセトン水 24ml
に溶解し、クロル炭酸エチル 1.30mlおよびトリ
エチルアミン 2.00mlを用いて参考例2にしたが
ってN−エトキシカルボニル化した。反応液に酢酸エチ
ルを加え、順次、水、食塩水で洗浄し、酢酸エチル層を
無水硫酸マグネシウムで脱水後、乾燥剤を濾去して、濾
液を減圧下で濃縮した。この抽出物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
に付して精製すると、3,4−ジヒドロ−4−エトキシ
カルボニル−2−ヒドロキシメチル−6−メチル−2H
−1,4−ベンゾオキサジン 1.75gが得られた。
【0321】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0322】1.34(3H、t、J=7.0Hz)、
2.29(3H、s)、3.57(1H、dd、J=
7.9および13.6Hz)、3.75−3.9(2
H、m)、4.16(1H、dd、J=2.8および1
3.6Hz)、4.2−4.35(3H、m)、6.7
5−6.9(2H、m)、7.55−7.7(1H、b
r)。
【0323】次に、3,4−ジヒドロ−4−エトキシカ
ルボニル−2−ヒドロキシメチル−6−メチル−2H−
1,4−ベンゾオキサジン 1.75gを加熱還流下、
水素化リチウムアルミニウム 0.800gを用いテト
ラヒドロフラン 40ml中で参考例3と同様に反応、
後処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
に付して精製すると、標記化合物 0.910gが得ら
れた。
【0324】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した核
磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通りであ
った。
【0325】2.26(3H、s)、2.87(3H、
s)、3.1−3.3(2H、m)、3.7−3.9
(2H、m)、4.25−4.35(1H、m)、6.
4−6.5(1H、m)、6.50(1H、s)、6.
70(1H、d、J=7.8Hz)。
【0326】参考例93,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4,5−ジ
メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 2−アミノ−3−メチルフェノール 5.00g、水素
化ナトリウム(55%鉱油分散) 1.80gおよびク
ロルマロン酸ジエチル 8.43gを用い、テトラヒド
ロフラン 70ml中で参考例1と同様に反応、後処理
を行って、抽出物を得た。これに酢酸エチルを加えると
結晶が析出した。これを濾取いし、乾燥すると、無色固
体の3,4−ジヒドロ−5−メチル−3−オキソ−2H
−1,4−ベンゾオキサジン−2−カルボン酸エチル
5.11gが得られた。
【0327】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した 1H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は
以下の通りであった。
【0328】1.15(3H、t、J=7.1Hz)、
2.22(3H、s)、4.05−4.3(2H、
m)、5.38(1H、s)、6.8−6.95(3
H、m))。
【0329】次に、3,4−ジヒドロ−5−メチル−3
−オキソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−カル
ボン酸エチル 5.11gと水素化リチウムアルミニウ
ム2.50gを用いて、テトラヒドロフラン 80ml
中で参考例1と同様に反応、を行って、この反応液を減
圧下で濃縮すると、2.45gの濃縮物が得られた。続
いて、これを50%(v/v)アセトン水 20mlに
溶解し、クロル炭酸エチル 1.40mlおよびトリエ
チルアミン 2.00mlを用いて参考例2と同様に反
応、後処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)に付して精製すると、3,4−ジヒドロ−4−エト
キシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−5−メチル−
2H−1,4−ベンゾオキサジン 1.84gが得られ
た。
【0330】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0331】1.28(3H、t、J=7.1Hz)、
2.23(3H、s)、2.9−3.2(1H、m)、
3.6−4.0(2H、m)、4.1−4.7(4H、
m)、6.7−6.85(2H、m)、7.03(1
H、t、J=7.9Hz)。
【0332】次に、3,4−ジヒドロ−4−エトキシカ
ルボニル−2−ヒドロキシメチル−5−メチル−2H−
1,4−ベンゾオキサジン 1.84gを加熱還流下、
水素化リチウムアルミニウム 0.800gを用いテト
ラヒドロフラン 40ml中で参考例3と同様に反応、
後処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
に付して精製すると、標記化合物 1.20gが得られ
た。
【0333】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0334】2.31(3H、s)、2.73(3H、
s)、2.9−3.15(2H、m)、3.7−3.8
5(1H、m)、3.85−4.0(1H、m)、4.
05−4.15(1H、m)、6.7−6.95(3
H、m)。
【0335】参考例103,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4,7−ジ
メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 2−アミノ−5−メチルフェノール 5.00g、水素
化ナトリウム(55%鉱油分散) 1.80gおよびク
ロルマロン酸ジエチル 8.43gを用いて、テトラヒ
ドロフラン 70ml中で参考例1と同様に反応、後処
理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(塩化メチレン:テトラヒドロフラン=
40:1)に付して精製し、溶出液を減圧下で濃縮し
た。これに酢酸エチルとヘキサンの混合溶剤を加えて再
結晶して、析出した沈殿を濾取し、乾燥すると、無色固
体の3,4−ジヒドロ−7−メチル−3−オキソ−2H
−1,4−ベンゾオキサジン−2−カルボン酸エチル
3.70gが得られた。
【0336】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0337】1.16(3H、t、J=7.2Hz)、
2.22(3H、s)、4.05−4.25(2H、
m)、5.39(1H、s)、6.78(2H、s)、
6.85(1H、s)。
【0338】次に、3,4−ジヒドロ−7−メチル−3
−オキソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−カル
ボン酸エチル 3.70gと水素化リチウムアルミニウ
ム1.80gを用いて、テトラヒドロフラン 70ml
中で参考例1と同様に反応、後処理をおこなって抽出物
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付して精製する
と、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−7−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン2.26gが得
られた。これを50%(v/v)アセトン水 20ml
に溶解し、クロル炭酸エチル 1.30mlおよびトリ
エチルアミン 1.90mlを用いて参考例2と同様に
反応、後処理をおこなって抽出物を得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)に付して精製すると、3,4−ジヒドロ−4
−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−7−メ
チル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 1.97gが
得られた。
【0339】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0340】1.33(3H、t、J=7.2Hz)、
2.27(3H、s)、3.58(1H、dd、J=
7.8および13.5Hz)、3.75−3.85(2
H、m)、4.14(1H、dd、J=2.7および1
3.5Hz)、4.2−4.35(3H、m)、6.6
5−6.8(2H、m)、7.5−7.75(1H、b
r)。
【0341】次に、3,4−ジヒドロ−4−エトキシカ
ルボニル−2−ヒドロキシメチル−7−メチル−2H−
1,4−ベンゾオキサジン 1.97gを加熱還流下、
水素化リチウムアルミニウム 0.900gを用いて、
テトラヒドロフラン40ml中で参考例3と同様に反
応、後処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)に付して精製すると、標記化合物 1.40gが得
られた。
【0342】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0343】2.23(3H、s)、2.84(3H、
s)、3.05−3.25(2H、m)、3.7−3.
95(2H、m)、4.3−4.45(1H、m)、
6.55−6.75(3H、m)。
【0344】参考例113,4−ジヒドロ−4−エチル−2−ヒドロキシメチル
−6−クロロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン 参考例6と同様にして得られた6−クロロ−3,4−ジ
ヒドロ−3−オキソ−2H−1,4−ベンゾオキサジン
−2−カルボン酸エチル 3.19gおよび水素化リチ
ウムアルミニウム 1.5gを用いて、テトラヒドロフ
ラン 80ml中で参考例1と同様に反応、後処理を行
って 2.71gの濃縮物を得た。これをピリジン 2
0mlに溶解し、無水酢酸 5mlおよび4−ジメチル
アミノピリジン 0.220gを加え、室温で16時間
攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
3:2)に付して精製すると、2.56gの油状物が得
られた。
【0345】この油状物 2.56gを水素化リチウム
アルミニウム 1.00gのテトラヒドロフラン(70
ml)溶液に滴下して、参考例3と同様に反応、後処理
を行って濃縮物を得た。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン:メタノール=38:1)
に付して精製すると、標記化合物 1.10gが得られ
た。1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δppm 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0346】1.15(3H、t、J=7.2Hz)、
3.1−3.5(4H、m)、3.7−3.9(2H、
m)、4.15−4.25(1H、m)、6.55(1
H、dd、J=2.5および8.1Hz)、6.60
(1H、d、J=2.5Hz)、6.71(1H、d、
J=8.1Hz)。
【0347】参考例123,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−4−メチル
−2H−ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン 3−アミノ−2−ナフトール 5.00g、クロルマロ
ン酸ジエチル6.02gおよびカリウムt−ブトキシド
3.50g用いて、テトラヒドロフラン 125ml
中で参考例1と同様に反応を行った。反応液に酢酸エチ
ルおよび水を加えて攪拌し、生じた結晶を濾取し、乾燥
すると、無色固体の3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2
H−ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン−2−
カルボン酸エチル 7.41gが得られた。
【0348】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した 1H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は
以下の通りであった。
【0349】1.16(3H、t、J=7.1Hz)、
4.16(2H、q、J=7.1Hz)、5.55(1
H、s)、7.34(1H、s)、7.3−7.45
(2H、m)、7.53(1H、s)、7.7−7.9
(2H、m)。
【0350】次に、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2
H−ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン−2−
カルボン酸エチル 3.24gおよび水素化リチウムア
ルミニウム 1.30gを用いて、テトラヒドロフラン
150ml中で参考例1と同様に反応、後処理を行っ
て抽出物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(塩化メチレン:メタノール=30:1)に付し
て精製すると、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチ
ル−2H−ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン
1.98gが得られた。これをメタノール 30ml
に溶解し、ホルマリン(37%)0.7mlを加え、酢
酸でpHを3に調整した。更に、氷冷下で攪拌しなが
ら、この反応液にナトリウムシアノボロヒドリド0.6
00gを加えた。室温で1時間攪拌した後、反応液に炭
酸水素ナトリウム水溶液および酢酸エチルを加えて抽出
した。酢酸エチル層を食塩水で2回洗浄し、減圧下で濃
縮して得た抽出物を得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付
して精製すると、無色固体の標記化合物 1.14gが
得られた。
【0351】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0352】3.01(3H、s)、3.25−3.4
(2H、m)、3.8−4.0(2H、m)、4.35
−4.5(1H、m)、6.89(1H、s)、7.1
5−7.3(2H、m)、7.26(1H、s)、7.
5−7.65(2H、m)。
【0353】参考例133,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2−ヒドロキ
シメチル−4−メチル− 2H−ナフト[2,3−b]−
1,4−オキサジン 3−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフ
トール 10.0g、クロルマロン酸ジエチル 11.
9gおよびカリウムt−ブトキシド6.80g用いて、
テトラヒドロフラン 200ml中で参考例1と同様に
反応、後処理をおこなって抽出物を得た。これを酢酸エ
チルに溶解してヘキサンを加えると結晶が析出した。こ
の結晶を濾取し、乾燥すると、無色固体の3,4,6,
7,8,9−ヘキサヒドロ−3−オキソ−2H−ナフト
[2,3−b]−1,4−オキサジン−2−カルボン酸
エチル 15.6gが得られた。
【0354】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重ジメチルスルホキシド中、TMSを内部基準として測
定した 1H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は
以下の通りであった。
【0355】1.16(3H、t、J=7.1Hz)、
1.5−1.8(4H、m)、2.45−2.75(4
H、m)、4.14(2H、q、J=7.1Hz)、
5.33(1H、s)、6.58(1H、s)、6.7
0(1H、s)。
【0356】次に、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒ
ドロ−3−オキソ−2H−ナフト[2,3−b]−1,
4−オキサジン−2−カルボン酸エチル 6.20gお
よび水素化リチウムアルミニウム 2.50gを用い
て、テトラヒドロフラン150ml中で参考例1と同様
に反応、後処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノー
ル=30:1)に付して精製すると、3,4,6,7,
8,9−ヘキサヒドロ−2−ヒドロキシメチル−2H−
ナフト[2,3−b]−1,4−オキサジン 2.59
gが得られた。これをメタノール 30mlに溶解し、
ホルマリン(37%)1.0mlを加えて、酢酸でpH
3に調整し、ナトリウムシアノボロヒドリド 0.89
0gを加えて、参考例12と同様に反応、後処理を行っ
て抽出物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付して精製
すると、無色固体の標記化合物 1.76gが得られ
た。
【0357】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0358】1.65−1.85(4H、m)、2.5
5−2.75(4H、m)、2.83(3H、s)、
3.05−3.2(2H、m)、3.7−3.9(2
H、m)、4.25−4.4(1H、m)、6.39
(1H、s)、6.54(1H、s)。
【0359】参考例143,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシメチル−6−クロロ
−4−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 2−アセチルアミノ−4−クロロフェノール、水素化ナ
トリウムおよびエピブロモヒドリンを用い、ポッター等
の報告(ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミ
ストリー誌、第9巻、299−301頁、1972年。
G.W.Potter andA.M.Monro,J.Med.Chem.,9,299-301(197
2))に準じて6−クロロ−3,4−ジヒドロ−3−ヒド
ロキシメチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン 0.
910gを合成した。これをメタノール 10mlに溶
解し、ホルマリン(37%)0.41mlを加えて、酢
酸でpHを3に調整し、ナトリウムシアノボロヒドリド
0.340gを加えて、参考例12と同様に反応、後
処理を行って抽出物を得た。これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に
付して精製すると、標記化合物 0.772gが得られ
た。
【0360】1) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δpp
m 重クロロホルム中、TMSを内部基準として測定した 1
H−核磁気共鳴スペクトル(270MHz)は以下の通
りであった。
【0361】2.99(3H、s)、3.3−3.45
(1H、m)、3.65−3.85(2H、m)、3.
97(1H、dd、J=2.6および10.9Hz)、
4.36(1H、dd、J=1.9および10.9H
z)、6.5−6.65(1H、m)、6.57(1
H、s)、6.69(1H、d、J=8.0Hz)。
【0362】実施例および参考例の 1H−核磁気共鳴ス
ペクトルの記載中の略号は次の通りである; s:シングレット、d:ダブレット、dd:ダブルダブ
レット、t:トリプレット、q:カルテット、m:マル
チプレット、br:幅広いピーク。
【0363】
【実施例の効果】
試験例1 血糖降下作用 体重40g以上高血糖状態を示す雄性KKマウスに各化
合物1mg/kgをポリエチレングリコール400:
0.5%W/Vカルボキシメチルセルロース生理食塩水
=1:1の溶剤に混合して経口投与し、飽和条件化で8
時間放置した。次いで無麻酔下で尾静脈より採血し、グ
ルコースアナライザー(GLー101(商品名)、三菱
化成(株)社製)にて血糖値を測定した。
【0364】血糖降下率は以下の式により求めた。
【0365】血糖降下率(%)=[(溶剤投与群血糖値
−化合物投与群血糖値)/溶剤投与群血糖値×100 得られた結果のうち、好適な化合物の結果を次にに示
す。
【0366】
【表8】 表3 ──────────────────────────────────── 試験化合物 血糖降下率(%) ────────────────────────────────── 実施例1の化合物 32.3 実施例5の化合物 21.1 実施例6の化合物 32.2 実施例7の化合物 25.8 実施例8の化合物 30.8 ──────────────────────────────────── 上記の表から明らかなように、本発明の化合物は優れた
血糖降下作用を示した。
【0367】
【発明の効果】本発明の化合物は高脂血症、高血糖症、
肥満症、耐糖能不全状態、インスリン抵抗性及び糖尿病
合併症等を改善し、更にアルドース還元酵素阻害作用を
有する。従って、例えば高脂血症、高血糖症、肥満症及
び耐糖能不全等に起因する疾病、高血圧症、骨粗鬆症、
悪液質、糖尿病合併症たとえば網膜症、腎症、神経症、
白内障、冠動脈疾患、動脈硬化症等の予防薬および/ま
たは治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 413/12 265 C07D 413/12 265 413/14 213 413/14 213 215 215 265 265 417/14 213 417/14 213 215 215 265 265 277 277 498/04 111 498/04 111 513/04 371 513/04 371 383 383 C07D 498/04 112T //(C07D 417/12 265:36 277:34) (C07D 417/12 277:34 279:16) (C07D 413/12 263:44 265:36) (C07D 417/14 213:16 265:36 277:34) (C07D 417/14 215:04 265:36 277:34) (C07D 417/14 265:36 277:34 307:36) (C07D 417/14 265:36 277:34 333:10) (C07D 417/14 213:16 277:34 279:16) (C07D 498/04 265:30 317:48) (C07D 498/04 265:36 307:14) (C07D 513/04 279:12 317:48) (72)発明者 和田 邦雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 小口 実 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 吉岡 孝雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 藤原 俊彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 掘越 大能 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [ 式中、 R1 およびR2 は同一または異なって水素原子、水酸
    基、炭素数1乃至6個を有するアルキル基、炭素数1乃
    至4個を有するアルコキシ基、炭素数1乃至4個を有す
    るアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ
    基、炭素数1乃至4個を有するモノアルキルアミノ基、
    同一または異なって各アルキルが炭素数1乃至4個を有
    するジアルキルアミノ基、同一または異なって1乃至3
    個の置換分Aを有していてもよい炭素数6乃至10個を
    有するアリール基、同一または異なって1乃至3個の置
    換分Aを有していてもよい炭素数6乃至10個を有する
    アリールオキシ基、同一または異なって1乃至3個の置
    換分Aを有していてもよい炭素数6乃至10個を有する
    アリールチオ基、同一または異なって1乃至3個の置換
    分Aを有していてもよい複素環基または同一または異な
    って1乃至3個の置換分Aを有していてもよい炭素数7
    乃至11個を有するアラルキル基を示すか、あるいはR
    1 とR2 が一緒になって、R1 とR2 が結合している炭
    素原子を含めて5乃至8員環を形成する(該5乃至8員
    環は同一または異なって1乃至2個の窒素原子、酸素原
    子および/または硫黄原子を含んでいてもよい。該環は
    同一または異なって1乃至3個の置換分Aを有していて
    もよい。)。R3 は水素原子、炭素数1乃至6個を有す
    るアルキル基、炭素数1乃至6個を有するアシル基、炭
    素数2乃至6個を有するアルキルオキシカルボニル基、
    同一または異なって1乃至3個の置換分Aを有していて
    もよい炭素数7乃至11個を有するアラルキル基、炭素
    数1乃至4個を有するアルキルスルホニル基または同一
    または異なって1乃至3個の置換分Aを有していてもよ
    い炭素数6乃至10個を有するアリールスルホニル基を
    示す。R4 は水素原子、水酸基、炭素数1乃至6個を有
    するアルキル基、炭素数1乃至4個を有するアルコキシ
    基、ニトロ基またはハロゲン原子を示す。Xは酸素原子
    または硫黄原子を示す。Yは酸素原子、硫黄原子または
    基−N(−R5 )−(式中、R5 は水素原子、炭素数1
    乃至6個を有するアルキル基または炭素数1乃至8個を
    有するアシル基を示す。)を示す。Zは 【化2】 を示す。nは1乃至4の整数を示す。置換分Aは炭素数
    1乃至4個を有するアルキル基、炭素数1乃至4個を有
    するアルコキシ基、炭素数1乃至4個を有するアルキル
    チオ基、ニトロ基、ハロゲン原子を示す。]を有する化
    合物またはその塩。
  2. 【請求項2】請求項1において、 R1 およびR2 が同一または異なって水素原子、水酸
    基、炭素数1乃至4個を有するアルキル基、炭素数1乃
    至4個を有するアルコキシ基、炭素数1乃至3個を有す
    るアルキルチオ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
    ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ
    基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニル
    基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基または窒素
    原子、酸素原子および/または硫黄原子を1乃至3個含
    有する複素環基を示すか、あるいはRとR が一緒
    になって、R1 とR2 が結合している炭素原子を含めて
    シクロペンテン環、シクロヘキセン環、ベンゼン環、ピ
    リジン環、フラン環、チオフェン環、4H−ピラン環、
    4H−チオピラン環、1,3−ジオキソール環または
    2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシン環(これらの環
    は同一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有
    していてもよい。)を形成し、 R3 が水素原子、炭素数1乃至3個を有するアルキル
    基、炭素数2乃至5個を有するアシル基、ベンゼンスル
    ホニル基またはベンジル基を示し、 R4 が水素原子、水酸基、メチル基、エチル基、プロピ
    ル基、イソプロピル基、メトキシ基、メチルチオ基、フ
    ッ素原子、塩素原子またはニトロ基を示し、 Xが酸素原子または硫黄原子を示し、 Yが酸素原子、硫黄原子または基−N(−R5 )−(式
    中、R5 は水素原子、炭素数1乃至3個を有するアルキ
    ル基または炭素数2乃至5個を有するアシル基を示
    す。)を示し、 Zが2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル
    基、2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチル
    基または3,5−ジオキソオキサジアゾリジン−2−イ
    ルメチル基を示し、 nが1、2または3を示し、 上記R1 および/またはR2 が同一または異なってフェ
    ニル基、ナフチル基、複素環基またはベンジル基を示す
    場合、およびR3 がベンゼンスルホニル基またはベンジ
    ル基を示す場合、該基は同一または異なって1乃至2個
    の下記の置換分Aを有していてもよく、 置換分Aがメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ
    基、フェノキシ基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、ニトロ基である、化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】請求項1において、 R1 およびR2 が同一または異なって水素原子、メチル
    基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシ
    基、エトキシ基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原
    子、ニトロ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメ
    チルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニル基、ベンジ
    ル基、フェネチル基または窒素原子、酸素原子および/
    または硫黄原子を1乃至2個含有する複素環基を示す
    か、あるいはR1 とR2 が一緒になって、R1 とR2
    結合してしている炭素原子を含めて環を形成し、該環が
    シクロペンテン環、シクロヘキセン環、ベンゼン環、
    2,3位で縮環したピリジン環、3,4位で縮環したピ
    リジン環、2,3位で縮環したフラン環、2,3位で縮
    環したチオフェン環、3,4位で縮環した4H−ピラン
    環、2,3位で縮環した4H−チオピラン環、1,3−
    ジオキソール環、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシ
    ン環(これらの環は同一または異なって1乃至2個の置
    換分Aを有していてもよい。)であり、 R3 が水素原子、メチル基、エチル基、フェニル基、ベ
    ンジル基、アセチル基またはプロピオニル基を示し、 R4 が水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
    ソプロピル基、メトキシ基、メチルチオ基、フッ素原
    子、塩素原子またはニトロ基を示し、 Xが酸素原子または硫黄原子を示し、 Yが酸素原子、硫黄原子または基−N(−R5 )−(式
    中、R5 は水素原子、メチル基、エチル基またはアセチ
    ル基を示す。)を示し、Zが2,4−ジオキソチアゾリ
    ジン−5−イルメチル基、2,4−ジオキソオキサゾリ
    ジン−5−イルメチル基または3,5−ジオキソオキサ
    ジアゾリジン−2−イルメチル基を示し、nが1、2ま
    たは3を示し、 上記R1 および/またはR2 が同一または異なってフェ
    ニル基、ベンジル基または複素環基を示す場合、および
    3 がフェニル基またはベンジル基を示す場合、該基は
    同一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有し
    ていてもよく、 置換分Aがメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ
    基、フェノキシ基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、ニトロ基である、化合物またはその塩。
  4. 【請求項4】請求項1において、 R1 およびR2 が同一または異なって水素原子、メチル
    基、エチル基、イソプロピル基、メトキシ基、エトキシ
    基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原子、ニトロ基、
    メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
    基、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基または窒素
    原子、酸素原子および/または硫黄原子を1乃至2個含
    有する基を示すか、あるいはR1 とR2 が一緒になっ
    て、R1 とR2 が結合してしている炭素原子を含めて環
    を形成し、該環がシクロペンテン環、シクロヘキセン
    環、ベンゼン環、2,3位で縮環したピリジン環、3,
    4位で縮環したピリジン環、2,3位で縮環したフラン
    環、2,3位で縮環したチオフェン環、2,3位で縮環
    した4H−チオピラン環、1,3−ジオキソール環(こ
    れらの環は同一または異なって1乃至2個の置換分Aを
    有していてもよい。)であり、 R3 が水素原子、メチル基、フェニル基、ベンジル基ま
    たはアセチル基を示し、 R4 が水素原子、メチル基、イソプロピル基、メトキシ
    基、メチルチオ基、フッ素原子または塩素原子を示し、 Xが酸素原子または硫黄原子を示し、 Yが酸素原子、硫黄原子または基−N(−R5 )−(式
    中、R5 は水素原子、メチル基またはアセチル基を示
    す。)を示し、 Zが2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル
    基、2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチル
    基または3,5−ジオキソオキサジアゾリジン−2−イ
    ルメチル基を示し、 nが1、2または3を示し、 上記R1 および/またはR2 が同一または異なってフェ
    ニル基、ベンジル基または複素環基を示す場合、および
    3 がフェニル基またはベンジル基を示す場合、該基は
    同一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有し
    ていてもよく、 置換分Aがメチル基、メトキシ基、フェノキシ基、フッ
    素原子、塩素原子である、化合物またはその塩。
  5. 【請求項5】請求項1において、 R1 およびR2 が同一または異なって水素原子、メチル
    基、メトキシ基、フッ素原子、塩素原子、ジメチルアミ
    ノ基、フェニル基、ピリジル基、フリル基、キノリル基
    またはベンジル基を示すか、あるいはR1 とR2 が一緒
    になって、R1とR2 が結合している炭素原子を含めて
    環を形成し、該環がシクロペンテン環、シクロヘキセン
    環、ベンゼン環、2,3位で縮環したピリジン環、3,
    4位で縮環したピリジン環または1,3−ジオキソール
    環(これらの環は同一または異なって1乃至2個の下記
    の置換分Aを有していてもよい。)であり、 R3 が水素原子またはメチル基を示し、 R4 が水素原子、メチル基、メトキシ基、フッ素原子ま
    たは塩素原子を示し、 Xが酸素原子または硫黄原子を示し、 Yが酸素原子、硫黄原子または基−N(−R5 )−(式
    中、R5 は水素原子またはメチル基を示す。)を示し、 Zが2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル基
    または2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチ
    ル基を示し、 nが1、2または3を示し、 上記R1 および/またはR2 が同一または異なってフェ
    ニル基、ベンジル基または複素環基を示す場合、該基は
    同一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有し
    ていてもよく、 置換分Aがメチル基、メトキシ基、フッ素原子、塩素原
    子である、化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】請求項1において、 R1 およびR2 が同一または異なって水素原子、フッ素
    原子、塩素原子、フェニル基またはピリジル基を示す
    か、あるいはR1 とR2 が一緒になって、R1 とR2
    結合している炭素原子を含めて環を形成し、該環がシク
    ロペンテン環、シクロヘキセン環、ベンゼン環または
    1,3−ジオキソール環(これらの環は同一または異な
    って1乃至2個の下記の置換分Aを有していてもよ
    い。)であり、R3 が水素原子またはメチル基であり、 R4 が水素原子、フッ素原子または塩素原子であり、 Xが酸素原子または硫黄原子であり、 Yが酸素原子または硫黄原子であり、 Zが2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル基
    または2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イルメチ
    ル基であり、 nが1または2であり、 上記R1 および/またはR2 が同一または異なってフェ
    ニル基、ベンジル基または複素環基示す場合、該基は同
    一または異なって1乃至2個の下記の置換分Aを有して
    いてもよく、 置換分Aがフッ素原子または塩素原子である、化合物ま
    たはその塩。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6の1項に記載された
    化合物またはその塩を有効成分とする抗高血糖症剤。
JP16244295A 1995-06-28 1995-06-28 ベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体 Pending JPH0912575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16244295A JPH0912575A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 ベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16244295A JPH0912575A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 ベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0912575A true JPH0912575A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15754700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16244295A Pending JPH0912575A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 ベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0912575A (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998052946A1 (en) * 1997-12-02 1998-11-26 Dr. Reddy's Research Foundation Azolidinediones useful for the treatment of diabetes, dyslipidemia and hypertension
US5889032A (en) * 1996-05-06 1999-03-30 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds having antidiabetic, hypolipidaemic, antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US5889025A (en) * 1996-05-06 1999-03-30 Reddy's Research Foundation Antidiabetic compounds having hypolipidaemic, antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
WO1999020614A1 (en) * 1998-05-27 1999-04-29 Dr. Reddy's Research Foundation Bicyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US5919782A (en) * 1996-05-06 1999-07-06 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds having antidiabetic, hypolipidaemic, antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US5985884A (en) * 1996-07-01 1999-11-16 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6008237A (en) * 1997-12-19 1999-12-28 Merck & Co., Inc. Arylthiazolidinedione derivatives
US6011036A (en) * 1997-04-15 2000-01-04 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds having antidiabetic hypolipidemic antihypertensive properties process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6011031A (en) * 1997-05-30 2000-01-04 Dr. Reddy's Research Foundation Azolidinediones useful for the treatment of diabetes, dyslipidemia and hypertension: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6054453A (en) * 1997-10-27 2000-04-25 Redd's Research Foundation Tricyclic compounds and their use in medicine process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6114526A (en) * 1996-07-01 2000-09-05 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6130214A (en) * 1997-10-27 2000-10-10 Dr. Reddy's Research Foundation Benzothiazin and benzoxazin derivatives; their preparation and uses
WO2000066572A1 (en) * 1999-04-28 2000-11-09 Dr. Reddy's Research Foundation Substituted bicyclic heterocycles, process for their preparation and their use as antiobesity and hypocholesterolemic agents
US6265401B1 (en) 1997-10-27 2001-07-24 Reddy-Cheminor, Inc. Bicyclic compounds and their use in medicine, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6369067B1 (en) 1997-10-27 2002-04-09 Dr. Reddy's Research Foundation Monocyclic compounds and their use in medicine: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6372750B2 (en) 1996-07-01 2002-04-16 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compounds containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6380191B1 (en) 1999-06-18 2002-04-30 Merck & Co. Inc. Arylthiazolidinedione and aryloxazolidinedione derivatives
US6399640B1 (en) 1999-06-18 2002-06-04 Merck & Co., Inc. Arylthiazolidinedione and aryloxazolidinedione derivatives
US6440961B1 (en) 1997-10-27 2002-08-27 Dr. Reddy's Research Foundation Tricyclic compounds and their use in medicine: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6444816B1 (en) 1997-10-27 2002-09-03 Dr. Reddy's Research Foundation Fused 7-oxo-pyrimidinyl compounds, preparation, composition and use thereof
EP1314729A1 (en) * 2001-11-21 2003-05-28 Ortho-McNeil Pharmaceutical, Inc. Biologically active 4H-benzo(1,4)oxazin-3-ones
US6809095B2 (en) 1997-10-27 2004-10-26 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Bicyclic compounds and their use in medicine; process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
USRE39266E1 (en) * 1996-07-01 2006-09-05 Dr. Reddy's Laboratories, Limited Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
EP1280784B1 (en) * 2000-05-12 2007-06-27 Ortho-McNeil Pharmaceutical, Inc. Biologically active 4h-benzo 1,4|oxazin-3-ones

Cited By (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5919782A (en) * 1996-05-06 1999-07-06 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds having antidiabetic, hypolipidaemic, antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US5889032A (en) * 1996-05-06 1999-03-30 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds having antidiabetic, hypolipidaemic, antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US5889025A (en) * 1996-05-06 1999-03-30 Reddy's Research Foundation Antidiabetic compounds having hypolipidaemic, antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6780992B2 (en) 1996-07-01 2004-08-24 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
USRE39266E1 (en) * 1996-07-01 2006-09-05 Dr. Reddy's Laboratories, Limited Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US5985884A (en) * 1996-07-01 1999-11-16 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6310069B1 (en) 1996-07-01 2001-10-30 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6573268B1 (en) 1996-07-01 2003-06-03 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6114526A (en) * 1996-07-01 2000-09-05 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6372750B2 (en) 1996-07-01 2002-04-16 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compounds containing them and their use in the treatment of diabetes and related diseases
US6011036A (en) * 1997-04-15 2000-01-04 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds having antidiabetic hypolipidemic antihypertensive properties process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6030973A (en) * 1997-04-15 2000-02-29 Dr. Reddy's Research Foundation Heterocyclic compounds having antidiabetic hypolipidemia and antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6313113B1 (en) 1997-04-15 2001-11-06 Reddy-Cheminor, Inc. Heterocyclic compounds having antidiabetic, hypolipidemic and antihypertensive properties, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6011031A (en) * 1997-05-30 2000-01-04 Dr. Reddy's Research Foundation Azolidinediones useful for the treatment of diabetes, dyslipidemia and hypertension: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6159966A (en) * 1997-05-30 2000-12-12 Reddy-Cheminor Inc. Azolidinediones useful for the treatment of diabetes, dyslipidemia and hypertension: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6809095B2 (en) 1997-10-27 2004-10-26 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Bicyclic compounds and their use in medicine; process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US7053217B2 (en) 1997-10-27 2006-05-30 Dr. Reddy's Laboratories Limited Monocyclic compounds and their use in medicine: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US7119198B2 (en) 1997-10-27 2006-10-10 Dr. Reddy's Research Foundation Tricyclic compounds and their use in medicine; process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
KR100617366B1 (ko) * 1997-10-27 2006-08-31 닥터 레디스 레보러터리즈 리미티드 신규의 이원 화합물 및 그 약학적 용도, 그 제조방법 및이들을 포함하는 약제학적 조성물
US6331627B1 (en) 1997-10-27 2001-12-18 Reddy's Laboratories Ltd. Intermediates of benzoxazinone derivatives and preparation thereof
US6369067B1 (en) 1997-10-27 2002-04-09 Dr. Reddy's Research Foundation Monocyclic compounds and their use in medicine: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6130214A (en) * 1997-10-27 2000-10-10 Dr. Reddy's Research Foundation Benzothiazin and benzoxazin derivatives; their preparation and uses
US6265401B1 (en) 1997-10-27 2001-07-24 Reddy-Cheminor, Inc. Bicyclic compounds and their use in medicine, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6939988B1 (en) 1997-10-27 2005-09-06 Dr. Reddy's Laboratories Limited Tricyclic compounds and their use in medicine process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6440961B1 (en) 1997-10-27 2002-08-27 Dr. Reddy's Research Foundation Tricyclic compounds and their use in medicine: process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6444816B1 (en) 1997-10-27 2002-09-03 Dr. Reddy's Research Foundation Fused 7-oxo-pyrimidinyl compounds, preparation, composition and use thereof
US6846824B2 (en) 1997-10-27 2005-01-25 Dr. Reddy's Laboratories Ltd. Bicyclic compounds and their use in medicine; process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6548666B1 (en) 1997-10-27 2003-04-15 Dr. Reddy's Research Foundation Tricyclic compounds and their use in medicine process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6664411B2 (en) 1997-10-27 2003-12-16 Dr. Reddy's Laboratories Limited Heterocyclic compounds and their use in medicine; process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6054453A (en) * 1997-10-27 2000-04-25 Redd's Research Foundation Tricyclic compounds and their use in medicine process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US6608194B1 (en) 1997-10-27 2003-08-19 Dr. Reddy's Laboratories Limited Tricyclic compounds and their use in medicine; process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
WO1998052946A1 (en) * 1997-12-02 1998-11-26 Dr. Reddy's Research Foundation Azolidinediones useful for the treatment of diabetes, dyslipidemia and hypertension
US6008237A (en) * 1997-12-19 1999-12-28 Merck & Co., Inc. Arylthiazolidinedione derivatives
US6200998B1 (en) 1997-12-19 2001-03-13 Merck & Co., Inc. Arylthiazolidinedione derivitives
WO1999020614A1 (en) * 1998-05-27 1999-04-29 Dr. Reddy's Research Foundation Bicyclic compounds, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
WO2000066572A1 (en) * 1999-04-28 2000-11-09 Dr. Reddy's Research Foundation Substituted bicyclic heterocycles, process for their preparation and their use as antiobesity and hypocholesterolemic agents
US7348426B1 (en) 1999-04-28 2008-03-25 Dr. Reddy's Laboraties Limited Substituted bicyclic heterocycles, process for their preparation and their use as antiobesity and hypocholesterolemic agents
US6465497B2 (en) 1999-06-18 2002-10-15 Merck & Co., Inc. Arylthiazolidinedione derivatives
US6380191B1 (en) 1999-06-18 2002-04-30 Merck & Co. Inc. Arylthiazolidinedione and aryloxazolidinedione derivatives
US6399640B1 (en) 1999-06-18 2002-06-04 Merck & Co., Inc. Arylthiazolidinedione and aryloxazolidinedione derivatives
US6908908B2 (en) 2000-05-12 2005-06-21 Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. Biologically active 4H-benzo [1,4] oxazin-3-ones
EP1280784B1 (en) * 2000-05-12 2007-06-27 Ortho-McNeil Pharmaceutical, Inc. Biologically active 4h-benzo 1,4|oxazin-3-ones
EP1852427A1 (en) * 2001-11-21 2007-11-07 Ortho-McNeil Pharmaceutical, Inc. Biologically active 4H-Benzo [1,4] oxazin-3-ones
EP1314729A1 (en) * 2001-11-21 2003-05-28 Ortho-McNeil Pharmaceutical, Inc. Biologically active 4H-benzo(1,4)oxazin-3-ones

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0912575A (ja) ベンゾオキサジンおよびベンゾチアジン誘導体
US11124486B2 (en) 6-membered heterocyclic derivatives and pharmaceutical composition comprising the same
JP3249490B2 (ja) 縮合複素環誘導体
AU682699B2 (en) New thiazolidindiones and drugs containing them
US11345716B2 (en) Nitrogen-containing condensed ring compounds having dopamine D3 antagonistic effect
EP1022274A1 (en) Oxazolidinedione and Thiazolidinedione derivatves, their preparation and their use
NZ226027A (en) N-substituted amino ethoxy benzylidene-2,4-thiazolidinedione derivatives and pharmaceutical compositions
WO2007143597A2 (en) Organic compounds
AU2014352008B2 (en) Tricyclic piperidine compounds
RU2137770C1 (ru) Производные хинолина
JPH10237049A (ja) ベンズイソキサゾ−ル誘導体
JPH09165371A (ja) 複素環化合物を含有する医薬
JPH10195057A (ja) 縮合複素環化合物を含有する医薬
WO1996035688A1 (fr) Derives de 2,4-thiazolidinedione ou d'oxazolidinedione et agent hypoglycemique
JPH08157461A (ja) スルホン誘導体
WO2006109146A2 (en) Novel heterocyclic derivatives
JPH0948770A (ja) 芳香族オキシイミノ誘導体
JP6692113B2 (ja) 6員複素環誘導体を含有する医薬組成物
KR20120023767A (ko) 오렉신 수용체 안타고니스트로서의 티아졸리딘-4-온 및 [1,3]-티아지난-4-온 화합물
JPH07330728A (ja) 複素環化合物
JPH09176163A (ja) 2,4−チアゾリジンジオン又はオキサゾリジンジオン誘導体と血糖降下剤
NO314805B1 (no) Angiogenese-inhiberende tiadiazolylpyridazinderivater, deres fremstilling og sammensetninger omfattende disse samt deres anvendelse
JPH07173159A (ja) オキサゾリジノン誘導体又はその塩
JPH09100280A (ja) キノリン誘導体