JPH09100280A - キノリン誘導体 - Google Patents

キノリン誘導体

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Publication number
JPH09100280A
JPH09100280A JP29752295A JP29752295A JPH09100280A JP H09100280 A JPH09100280 A JP H09100280A JP 29752295 A JP29752295 A JP 29752295A JP 29752295 A JP29752295 A JP 29752295A JP H09100280 A JPH09100280 A JP H09100280A
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JP
Japan
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methyl
quinolyl
dione
thiazolidine
phenyl
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Pending
Application number
JP29752295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nomura
豊 野村
Shogo Sakuma
詔悟 佐久間
Seiichiro Masui
誠一郎 増井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Chemiphar Co Ltd filed Critical Nippon Chemiphar Co Ltd
Priority to JP29752295A priority Critical patent/JPH09100280A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に経口投与により、血糖降下作用をもたら
すことのできる新規なキノリン誘導体を提供すること 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるキノリン誘
導体。 【化1】 [R1 は、水素、アルキル基、−NR45 (R4 とR
5 は、水素、アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジ
ル、ベンゾイル)で表わされるアミノ基、あるいは置換
基としてアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキ
シ、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ニトロ、
アミノ、フェニル、チエニル、フリル、チアゾリル、ま
たはピリジルを有していても良い、フェニル基、ナフチ
ル基、シクロアルキル基、複素環基を表わし、ZはO、
S、C=O、またはCH2 を、EはSまたはOを表わ
し、mは0〜4の整数、pは0〜4の整数、qは0〜4
の整数を表わし、破線と実線からなる二本線は、単結合
または二重結合を表わす。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血糖降下作用を有
するキノリン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、糖尿病の治療には、注射剤と
してのインスリン製剤あるいは、経口剤である塩酸メト
ホルミン等のビグアナイド剤やトルブタミド等のスルホ
ニル尿素剤等が用いられている。ところで、インスリン
製剤は注射剤に伴う使用上の煩わしさがあり、一方、経
口投与剤であるビグアナイド剤は、乳酸アシドーシスを
生じ、またスルホニル尿素剤は、重篤な低血糖という副
作用を有している。最近、これらの欠点を持たないイン
スリンの作用不全(インスリン抵抗性)の改善という新
しい作用機序をもつトログリタゾン(troglita
zone:欧州特許第139,421号)、塩酸ピオグ
リタゾン(pioglitazone hydroch
loride:欧州特許第193,256号)等の5−
置換ベンジルチアゾリジン−2,4−ジオン誘導体が注
目されている。トログリタゾンは、血糖降下作用と中性
脂肪低減作用を有しており、障害を受けているインスリ
ン受容体機能を改善し、グルコーストランスポーターや
グルコキナーゼなどにも作用し、インスリン作用不全を
改善するといわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より、糖尿病の治
療には、注射剤としてのインスリン製剤あるいは、経口
本発明は、血糖降下作用を有する新規なキノリン誘導体
を提供することを目的とする。本発明は特に、経口投与
により血糖降下作用をもたらす新規なキノリン誘導体を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成するために、5位にベンジル基を持たない新規なチ
アゾリジン−2,4−ジオン誘導体に関する研究を行っ
た結果、下記の一般式(I)で表されるキノリン誘導体
が優れた血糖降下作用を有することを見いだし本発明を
完成した。
【0005】
【化4】
【0006】[R1 は、水素、炭素数1〜6のアルキル
基、−NR45 (R4 とR5 とは互いに独立に、水
素、炭素数1〜6のアルキル、フェニル、ピリジル、ピ
リミジル、またはベンゾイルを表わす)で表わされるア
ミノ基、あるいは置換基として炭素数1〜6のアルキ
ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキ
シ、炭素数1〜6のハロゲノアルキル、炭素数1〜6の
ハロゲノアルコキシ、ニトロ、アミノ、フェニル、チエ
ニル、フリル、チアゾリル、またはピリジルを有してい
ても良い、フェニル基、ナフチル基、炭素数3〜8のシ
クロアルキル基、または環形成原子が1〜2個の窒素、
酸素、もしくは硫黄と残りの数の炭素からなる5〜8員
環の複素環基を表わし、Zは、O、S、C=O、または
CH2 を、そしてEはSまたはOを表わし、mは0〜4
の整数を、pは0〜4の整数を、そしてqは0〜4の整
数を表わし、そして破線と実線からなる二本線は、単結
合または二重結合を表わす。]で表されるキノリン誘導
体。
【0007】本発明のキノリン誘導体としては、特に次
の一般式(II):
【0008】
【化5】
【0009】[R2 は、水素、炭素数1〜6のアルキル
基、−NR67 (R6 とR7 とは互いに独立に、水
素、炭素数1〜6のアルキル、フェニル、ピリジル、ピ
リミジル、またはベンゾイルを表わす)で表わされるア
ミノ基、あるいは置換基として炭素数1〜6のアルキ
ル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキ
シ、炭素数1〜6のハロゲノアルキル、炭素数1〜6の
ハロゲノアルコキシ、ニトロ、アミノ、フェニル、チエ
ニル、フリル、チアゾリル、またはピリジルを有してい
ても良い、フェニル基、ナフチル基、炭素数3〜8のシ
クロアルキル基、または環形成原子が1〜2個の窒素、
酸素、もしくは硫黄と残りの数の炭素からなる5〜8員
環の複素環基を表わし、Xは、O、S、C=O、または
CH2 を表わし、nは0〜4の整数を表わし、そして破
線と実線からなる二本線は、単結合または二重結合を表
わす。]で表されるキノリン誘導体が好ましい。
【0010】また、本発明のキノリン誘導体としては、
次の一般式(III):
【0011】
【化6】
【0012】[R3 は、置換基として炭素数1〜6のア
ルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、ヒドロ
キシ、炭素数1〜6のハロゲノアルキル、炭素数1〜6
のハロゲノアルコキシ、ニトロ、アミノ、フェニル、チ
エニル、フリル、チアゾリル、またはピリジルを有して
いても良い、フェニル基、オキサゾリル基、またはピリ
ジル基、そしてkは0〜4の整数を表わす。]で表され
るキノリン誘導体が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】一般式(I)、(II)および(II
I)において、記号で表わされた基のそれぞれの具体例を
以下に示す。
【0014】(1)R1 及びR2 水素 炭素数1〜6のアルキル基(例、メチル、エチル、プロ
ピル、およびイソプロピル) −NR45 または−NR67 で表わされるアミノ基
(R4 、R5 、R6 そしてR7 とはそれぞれ同一であっ
ても、あるいは互いに異なっていてもよい。)ただし、
それぞれは、水素、炭素数1〜6のアルキル(例、メチ
ル、エチル、プロピル、およびイソプロピル)、フェニ
ル、ピリジル、ピリミジル、またはベンゾイルから選ば
れる。なお、これらのアルキル、フェニル、ピリジル、
ピリミジル、ベンゾイルは置換基を有していもよい。フ
ェニル基、ナフチル基、炭素数3〜8のシクロアルキル
基(例、シクロヘキシル、シクロペンチル)、または環
形成原子が1〜2個の窒素、酸素、もしくは硫黄と残り
の数の炭素からなる5〜8員環の複素環基(例、ピリジ
ル、チアゾリル、オキサゾリル、チエニル、フリル、ピ
ロリル、モルホリニル、インドリル、イミダゾリル、ピ
ペリジニル)。なお、これらのフェニル基、ナフチル
基、シクロアルキル基、および複素環基はいずれも、置
換基として1もしくは2以上の数の炭素数1〜6のアル
キル(例、メチル、エチル、プロピル、及びイソプロピ
ル)、炭素数1〜6のアルコキシ(例、メトキシ、エト
キシ、およびプロポキシ、イソプロポキシ)、ハロゲン
(例、塩素、弗素、臭素)、ヒドロキシ、炭素数1〜6
のハロゲノアルキル(例、2−クロロエチル、トリフル
オロメチル)、炭素数1〜6のハロゲノアルコキシ
(例、2−クロロエトキシ)、ニトロ、アミノ(例、N
2 、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ)、フェニル、チエニル、フリル、チア
ゾリル、またはピリジルを有していても良い。また、複
素環基は、さらにベンゼン環などの芳香環が融合されて
いてもよい(例、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾ
リル、ベンゾチアゾリル、クロマニル)。
【0015】(2)R3 フェニル基、オキサゾリル基、ピリジル基。なお、これ
らのフェニル基、オキサゾリル基、ピリジル基はいずれ
も、置換基として1もしくは2以上の数の炭素数1〜6
のアルキル(例、メチル、エチル、プロピル、及びイソ
プロピル)、炭素数1〜6のアルコキシ(例、メトキ
シ、エトキシ、およびプロポキシ、イソプロポキシ)、
ハロゲン(例、塩素、弗素、臭素)、ヒドロキシ、炭素
数1〜6のハロゲノアルキル(例、2−クロロエチル、
トリフルオロメチル)、炭素数1〜6のハロゲノアルコ
キシ(例、2−クロロエトキシ)、ニトロ、アミノ
(例、NH2 、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ)、フェニル、チエニル、フリ
ル、チアゾリル、またはピリジルを有していても良い。
【0016】(3)ZおよびX O(酸素)、S(硫黄)、C=O(カルボニル)または
CH2 (メチン)好ましくはOである。 (4)E S(硫黄)またはO(酸素)。好ましくはSである。 (5)m、n、p、q、k 0〜4の整数、すなわち、0、1、2、3、4のうちの
いずれかp,qは好ましくは0である。m、n、kは好
ましくは1または2である。
【0017】なお、一般式(I)及び(II)において、
キノリン環も、メチル、エチル、プロピル等の炭素数1
〜6のアルキル、メトキシ、エトキシ等の炭素数1〜6
のアルコキシ、塩素、フッ素等のハロゲン等の置換基を
有していても良い。また、一般式(I)および(II)に
おいて、チアゾリジン−2,4−ジオン−5−イルメチ
ルなどのようなキノリン環のピリジン環部分に結合して
いる基、そしてR1 −(CH2m −Z−(CH2p
−などのようなピリジン環のベンゼン環部分に結合して
いる基は、一般式(III)に見られるように、それぞれキ
ノリン環の3位、7位で結合することが好ましい。
【0018】本発明のキノリン誘導体は、薬理学的に許
容される塩として存在する場合があり、そのような塩と
しては、塩酸、酢酸のような有機酸あるいは無機酸と酸
性塩や、アルカリ金属(例、ナトリウム、カリウム)と
の塩基性塩が挙げられる。また、本発明のキノリン誘導
体のチアゾリジン−2,4−ジオン環の5位には不整炭
素が存在することから、本発明のキノリン誘導体には、
光学活性化合物、ラセミ化合物も含まれる。
【0019】次に、本発明のキノリン誘導体の製造方法
について、その代表的なキノリン誘導体として一般式
(III)のキノリン誘導体を例にとって説明する。本発明
の上記一般式(III)で表されるキノリン誘導体は、例え
ば以下で示される製造方法(合成方法−1)により得る
ことができる。
【0020】
【化7】
【0021】(上記の反応式において、Q1 、Q2 は塩
素、臭素等のハロゲンを表し、R8は、メチル、エチル
等の低級アルキルを表し、そしてR3 、kは前記と同じ
意味を表わす) 次に上記の合成方法−1について説明する。まず、式
(a)の3−ニトロ−7−ヒドロキシキノリンをジメチ
ルホルムアミド(DMF)、ベンゼン、トルエン、ジク
ロロメタン、ピリジン、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の反応に関
与しない溶媒中、水素化ナトリウム、ナトリウムアルコ
キシド、トリエチルアミン、カ性ソーダ、炭酸ソーダ等
の塩基の存在下に、式(b)のハロゲン化合物を反応さ
せ、これにより式(c)の3−ニトロキノリン誘導体が
得られる。次に、式(c)の3−ニトロキノリン誘導体
をエタノール、酢酸エチル、メタノール、THF等の反
応に関与しない溶媒中、酸化白金、パラジウム炭素等を
用いた接触還元、または鉄または亜鉛と酢酸或いは塩化
スズ(II)を用いる還元を行なって、式(d)の3−アミ
ノキノリン誘導体が得られる。
【0022】次いで、この式(d)の3−アミノキノリ
ン誘導体をアセトン、メタノール等の反応に関与しない
溶媒中、臭化水素水、濃塩酸等のハロゲン化水素酸存在
下、亜硝酸ナトリウムと反応させることでジアゾ化さ
せ、さらにアクリル酸アルキルを、銅触媒(酸化第一
銅、塩化第一銅)の存在下、反応させることで、式
(e)の2−ハロゲノ−3−キノリルプロピオン酸エス
テルが得られる。続いて、式(e)の2−ハロゲノ−3
−キノリルプロピオン酸エステルを、エタノール、2−
メトキシエタノール、メタノール、プロパノール、イソ
プロパノール等の反応に関与しない溶媒中、酢酸ナトリ
ウムの存在下、チオ尿素と反応させて、式(f)の2−
イミノチアゾリジン−4−オン誘導体を得る。最後に、
式(f)の2−イミノチアゾリジン−4−オン誘導体
を、例えば無機酸とアルコールとの混合溶液(無機酸の
例:塩酸、硫酸、臭化水素水、アルコールの例:エタノ
ール、メタノール、プロパノール、イソプロパノール)
中で加熱還流することにより、一般式(III)のキノリン
誘導体を得ることができる。一般式(III)で表されるキ
ノリン誘導体は、以下で示される製造方法(合成方法−
2)によっても得ることができる。
【0023】
【化8】
【0024】(式中、Gは、塩素、臭素、ヨウ素、メシ
ルオキシ、トシルオキシ等の脱離基を表し、Mは、リチ
ウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を表し、
そしてR3 、nは前記と同じ意味を有する) すなわち、上記の合成方法−2を利用して、3位に脱離
基を有するキノリン化合物とチアゾリジン−2,4−ジ
オンのアルカリ金属塩との置換反応を行うことで一般式
(III)のキノリン誘導体を得ることができる。
【0025】一般式(III)で表されるキノリン誘導体
は、以下で示される製造方法(合成方法−3)によって
も得ることができる。
【0026】
【化9】
【0027】すなわち、合成方法−3を利用して、3−
ホルミルキノリン誘導体とチアゾリジン−2,4−ジオ
ンとをピペリジン、ピペラジン、トリエチルアミン、炭
酸ソーダ等の塩基の存在下、脱水縮合させることで一般
式(II)で表されるキノリン誘導体(チアゾリジン−5
−インデン・タイプ)が得られ、更にこれに水素添加す
ることで、一般式(III)のキノリン誘導体を得ることが
できる。
【0028】一般式(III)で表されるキノリン誘導体
は、以下で示される製造方法(合成方法−4)によって
も得ることができる。
【0029】
【化10】
【0030】(式中、R2 とnは前記と同じ意味を表わ
す) すなわち、合成方法−4を利用して、7−ハイドロキシ
キノリン誘導体と、例えばベンジルアルコール(R3
(CH2k −OH)とを、溶媒としてTHFを用い、
トリフェニルホスフィン(PPh3 )およびアゾジカル
ボン酸ジエチル(DEAD)で処理する(光延反応)こ
とで一般式(III)のキノリン誘導体を得ることができ
る。一般式(III)以外の一般式(I)および(II)に含
まれる化合物も、上記の各種合成方法と同様な方法で合
成できる。
【0031】本発明のキノリン誘導体の代表化合物を以
下に示す。 (1)5−[(7−ベンジルオキシ−3−キノリル)メ
チル]チアゾリジン−2,4−ジオン (2)5−[[7−(2−メチルベンジルオキシ)−3
−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (3)5−[[7−(2−トリフルオロメチルベンジル
オキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,
4−ジオン (4)5−[[7−(2,5−ジメチル−4−オキサゾ
リルメトキシ−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (5)5−[[7−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリルメトキシ−3−キノリル]メチル]チアゾ
リジン−2,4−ジオン (6)5−[[7−(2−クロロベンジルオキシ)−3
−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (7)5−[[7−(2−メトキシベンジルオキシ)−
3−キノリル]メチルチアゾリジン−2,4−ジオン (8)5−[[7−(2−ジメチルアミノベンジルオキ
シ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−
ジオン (9)5−[[7−(2−ニトロベンジルオキシ)−3
−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (10)5−[[7−[2−(2−トリフルオロメチル
フェニル)エトキシ]−3−キノリル]メチル]チアゾ
リジン−2,4−ジオン
【0032】(11)5−[[7−(5−エチル−2−
ピリジルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリ
ジン−2,4−ジオン (12)5−[[7−(3−ピリジルメトキシ)−3−
キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (13)5−[[7−(4−ピリジルメトキシ)−3−
キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (14)5−[[7−(2−フェニル−5−メチル−4
−チアゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チア
ゾリジン−2,4−ジオン (15)5−[[7−(5−エチル−2−フェニル−4
−チアゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チア
ゾリジン−2,4−ジオン (16)5−[[7−[2−(2−チエニル)−5−メ
チル−4−オキサゾリルメトキシ]−3−キノリル]メ
チル]チアゾリジン−2,4−ジオン (17)5−[[7−[2−(2−フェニル−5−メチ
ル−4−オキサゾリル)エトキシ]−3−キノリル]メ
チル]チアゾリジン−2,4−ジオン (18)5−[[7−(2−フリルメトキシ)−3−キ
ノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (19)5−[[7−(2−チエニルメトキシ)−3−
キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (20)5−[[7−(2−キノリルメトキシ)−3−
キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
【0033】(21)5−[[7−(2−ピペリジノエ
トキシ)−3−キノリル]メチル]−チアゾリジン−
2,4−ジオン (22)5−[[7−[2−(2−ベンゾチアゾリル)
エトキシ]−3−キノリル]メチル]−チアゾリジン−
2,4−ジオン (23)5−[[7−[2−(2−ベンゾオキサゾリ
ル)エトキシ]−3−キノリル]メチル]チアゾリジン
−2,4−ジオン (24)5−[[7−(2−フェニル−4−メチル−5
−オキサゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チ
アゾリジン−2,4−ジオン (25)5−[[7−(2−フェニル−4−メチル−5
−チアゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チア
ゾリジン−2,4−ジオン (26)5−[[7−(2−モルホリノエトキシ)−3
−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (27)5−[[7−(2−トリフルオロメチルフェニ
ルアセチル)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (28)5−[[7−[2−(2−トリフルオロメチル
フェニル)エチル]−3−キノリル]メチル]チアゾリ
ジン−2,4−ジオン (29)5−[[7−[2−(2−フェニル−5−メチ
ル−4−オキサゾリル)エチル]−3−キノリル]メチ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン (30)5−[[7−(メチルフェニルアミノ)メチル
−3−キノリル]メチレン]チアゾリジン−2,4−ジ
オン
【0034】(31)5−[[7−(メチルフェニルア
ミノ)メチル−3−キノリル]メチルチアゾリジン−
2,4−ジオン (32)5−[[7−(2−ピリジルメトキシ)−3−
キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (33)5−[[7−(2−フェニルエチル)−3−キ
ノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (34)5−[[7−(3,4−ジクロロベンジルオキ
シ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−
ジオン (35)5−[[7−(4−フェニルベンジルオキシ)
−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオ
ン (36)5−[[7−(2−ナフチルメトキシ)−3−
キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (37)5−[[7−(4−トリフルオロメチルベンジ
ルオキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (38)5−[[7−(2−メチルプロピルオキシ)−
3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (39)5−[[7−メトキシ−3−キノリル]メチ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン (40)5−[[7−(4−エチル−2−フェニル−5
−オキサゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チ
アゾリジン−2,4−ジオン
【0035】(41)5−[[7−(1−ナフチルメト
キシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4
−ジオン (42)5−[[7−(4−メトキシベンジルオキシ)
−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオ
ン (43)5−[[7−ヒドロキシ−3−キノリル]メチ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン (44)5−[[7−(メチル−2−ピリジルアミノ)
メチル−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4
−ジオン (45)5−[[7−(メチル−2−ピリジルアミノ)
エトキシ−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,
4−ジオン (46)5−[[7−フェニルカルバモイル−3−キノ
リル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (47)5−[[7−ベンゾイルアミノ−3−キノリ
ル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (48)5−[[7−(4−トリフルオロメトキシベン
ジルオキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (49)5−[[7−(2−フェニル−5−オキサゾリ
ルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (50)5−[[7−(2−ベンゾオキサゾリルメトキ
シ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−
ジオン
【0036】(51)5−[[7−(4−フェニル−5
−メチル−2−オキサゾリルメトキシ)−3−キノリ
ル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (52)5−[[6−ベンジルオキシ−2−キノリル]
メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (53)5−[[6−(4−トリフルオロベンジルオキ
シ)−2−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−
ジオン (54)5−[[7−(1−イミダゾリル)メチル−3
−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (55)5−[[7−(3−ピリジル)メトキシ−3−
キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (56)5−[[7−(4−フェニル−2−オキサゾリ
ル)メトキシ−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (57)5−[[7−(4−トリフルオロメトキシ)ベ
ンジルオキシ−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−
2,4−ジオン (58)5−[(7−フェノキシメチル−3−キノリ
ル)メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (59)5−[(6−ベンジルオキシ−2−キノリル)
メチレン]チアゾリジン−2,4−ジオン
【0037】(60)5−[(6−ベンジルオキシ−2
−キノリル)メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (61)5−[(7−ベンジルオキシ−3−キノリル)
メチル]オキサゾリジン−2,4−ジオン (62)5−[(7−フェニルカルバモイル−3−キノ
リル)メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
【0038】次に本発明のキノリン誘導体の血糖降下作
用についての薬理実験の結果と毒性試験の結果を示す。 (薬理試験)血糖降下作用をインシュリン非依存性糖尿
病のモデル動物であるKKA*マウスを用いて検討し
た。KKA*マウス(9〜11週齢)を血漿中グルコー
ス濃度により等質な群に分けた後、1%メチルセルロー
ス溶液に懸濁した本発明化合物(後記の各実施例により
合成したキノリン誘導体)およびビオグリタゾン(比較
用化合物)を1日1回、3日間経口投与した。コントロ
ール(薬物非投与群)には1%メチルセルロース溶液を
同じく経口投与した。最終投与18時間後に採血し、血
漿中グルコース濃度を測定した。測定はオートセラGL
U(第一化学薬品株式会社)を用いた酵素法により、自
動分析装置(705型、株式会社日立製作所製)にて行
った。
【0039】各化合物投与群の血漿中グルコース濃度を
求め、その値のコントロールに対する割合(パーセン
ト)を計算しその結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 化合物 投与量(mg/kg/日) 血漿中グルコース濃度 (コントロールに対する%) ──────────────────────────────────── ビオグリタゾン 3 86 ビオグリタゾン 100 54 ──────────────────────────────────── 実施例1 80 58 実施例2 1 89 実施例2 30 82 実施例3 30 82 実施例6 30 59 実施例7 30 82 実施例8 30 79 実施例9 30 79 実施例11 30 71 実施例12 30 77 実施例13 30 56 実施例13 10 66 実施例16 10 89 実施例23 10 73 実施例24 30 78 実施例26 30 80 ────────────────────────────────────
【0041】(毒性試験)−ラットにおける4週間の経
口投与毒性試験 被検化合物を1%メチルセルロース水溶液に懸濁し、こ
れをCRF−固形試料(オリエンタル酵母工業株式会社
製)と水を自由に与えて飼育したCrj:CD(Spr
ague−Dawley)系ラット(雌、5周齢、1群
5匹)に毎日1回、4週間にわたって強制経口投与し
た。被検化合物の投与量は、本発明化合物(実施例6)
では200mg/kg/日と600mg/kg/日と
し、ビオグリタゾン(塩酸ビオグリタゾン:比較化合
物)では200mg/kg/日とした。最終投与後に、
一夜絶食させ、エーテル麻酔下に下大静脈より採血し
(抗凝固剤としてEDTA・2Kを使用)、自動血球計
数装置で赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット
値、および血小板数を測定した。その結果を表2に示
す。
【0042】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── コントロール 本発明化合物 ビオグリタゾン ──────────────────────────────────── 投与量 (mg/kg/日) 0 200 600 200 赤血球数 (104/mm3) 761±53 743±45 728±33 688±41* ヘモグロビン量 (g/dL) 15.8±0.4 15.5±0.7 15.1±0.8 14.6±0.8* ヘマトクリット値 (%) 45.9±2.2 45.6±2.5 44.5±1.8 43.0±2.6 血小板数 (104/mm3) 122.9±10.7 128.2±8.2 123.7±12.6 103.2±6.6** ────────────────────────────────────
【0043】 注:平均値±標準偏差、*P<0.05、 **P<0.01(対コントロール) 表1及び表2から、本発明のキノリン誘導体は、糖尿病
治療剤として優れた血糖降下作用と低い毒性を有するこ
とが明らかになった。
【0044】本発明のキノリン誘導体は、経口、非経口
のいずれの方法でも投与できる。経口投与剤の剤型とし
ては、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤及びシッロプ剤
等が挙げられ、非経口投与方法としては、点眼剤、吸入
剤、噴霧剤、坐剤等の粘膜投与、軟膏剤等の体表投与、
注射剤等の血管・組織内投与が挙げられる。上記の経口
製剤の製造は、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢
剤、色素、希釈剤などを用いて行われる。賦形剤として
は、ブドウ糖、乳糖などが、崩壊剤としては、澱粉、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウムなどが、滑沢剤と
しては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結
合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチ
ン、ポリビニルピロリドンなどが用いられる。非経口投
与製剤で注射剤の場合、注射用蒸留水、生理食塩水、リ
ンゲル液を用いて調製される。
【0045】本発明のキノリン誘導体の投与量は、通常
成人において、注射剤で1日約0.1mg〜200m
g、経口投与で1日約1mg〜2000mgであるが、
年令、人種、症状等により増減することができる。以
上、本発明のキノリン誘導体は、優れた血糖降下作用を
有し、かつ毒性が低いため糖尿病治療剤、特に経口投与
用として有用である。
【0046】
【実施例】以下に実施例をもって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0047】[実施例1] 5−[[7−(2−トリフルオロメチルベンジルオキ
シ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−
ジオン (1)3−ニトロ−7−(2−トリフルオロメチルベン
ジルオキシ)キノリン 3−ニトロ−7−ヒドロキシキノリン(800mg,
4.24ミリモル)をDMF(9mL)に溶解させ、氷
冷下、水素化ナトリウム(168mg,4.24ミリモ
ル)、ついで2−トリフルオロメチルベンジルクロリド
(816mg,4.24ミリモル)を加え、室温で一晩
撹拌した。反応終了を確認した後、酢酸エチルおよび硫
酸ナトリウム水を加え、酢酸エチル層を分取、水洗した
後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン/
酢酸エチル=4/1)で精製し標題化合物790mgを
白色結晶として得た(収率53%)。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:5.47(2H,s) 7.46(1H,dd,J=2,9Hz) 7.5〜7.8(5H,m) 7.94(1H,d) 8.95(1H,d,J=2Hz) 9.59(1H,d,J=2Hz)
【0048】(2)3−アミノ−7−(2−トリフルオ
ロメチルベンジルオキシ)キノリン 3−ニトロ−7−(2−トリフルオロメチルベンジルオ
キシ)キノリン(600mg,1.72ミリモル)をエ
タノール(30mL)にけん濁させ、酸化白金(72m
g)を加え、3時間接触水素化還元した。反応終了を確
認後、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧留去した
後、褐色油状物である標題化合物を定量的に得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:5.47(2H,s) 7.2〜7.3(2H,m) 7.39(1H,d,J=3Hz) 7.42(1H,t,J=8Hz) 7.53(1H,d,J=9Hz) 7.57(1H,t,J=8Hz) 7.70(1H,t,J=8Hz) 7.79(1H,d,J=8Hz) 8.46(1H,d,J=3Hz)
【0049】(3)2−ブロモ−3−[7−(2−トリ
フルオロメチルベンジルオキシ)−3−キノリル]プロ
ピオン酸メチル 3−アミノ−7−(2−トリフルオロメチルベンジルオ
キシ)キノリン(600mg,1.9ミリモル)をアセ
トン/メタノールの混合溶媒(1.76mL/4.46
mL)に溶解させ、47%臭化水素水(1.35g)を
加えた。氷冷下、亜硝酸ナトリウム水溶液(149mg
(2.16ミリモル)/0.27mL)を5分間かけて
加え、20分間撹拌後、アクリル酸メチル(1.04m
L,11.7ミリモル)を加えた。反応温度を37℃と
し、酸化第一銅(17.8mg)をゆっくり加え、1時
間同温度で攪拌した。反応終了を確認後、溶媒を減圧留
去した後、残渣に酢酸エチルおよび濃アンモニア水を加
え水層のpHを7とし、有機層を分取、水洗後、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣に標題化
合物720mgを粗体として得た。粗体はこれ以上の精
製をせず、次の工程に用いた。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.40(1H,dd,J=7,14Hz) 3.62(1H,dd,J=7,14Hz) 3.74(3H,s) 4.47(1H,t,J=7Hz) 5.42(2H,s) 7.3〜7.8(7H,m) 8.23(1H,d,J=2Hz) 8.71(1H,d,J=2Hz)
【0050】(4)2−イミノ−5−[[7−(2−ト
リフルオロメチルベンジルオキシ)−3−キノリル]メ
チル]チアゾリジン−4−オン 上記の2−ブロモ−3−[7−(2−トリフルオロメチ
ルベンジルオキシ)−3−キノリル]プロピオン酸メチ
ルの粗体(720mg)をエタノール(10mL)に溶
解させ、チオ尿素(117mg,1.53ミリモル)お
よび酢酸ナトリウム(126mg,1.53ミリモル)
を加え5時間加熱還流した。反応終了を確認後、エタノ
ールを留去し、残渣に酢酸エチルおよび炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、有機層を分取、水洗後硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗結晶をヘ
キサン、酢酸エチルの混合溶媒で洗浄した後、標題化合
物203mgを淡褐色結晶性粉末として得た(二工程収
率25%)。1 H−NMR(CD3 OD) δ:3.37(1H,dd,J=4,14Hz) 3.55(1H,dd,J=7,14Hz) 4.7〜4.8(1H,m) 5.42(2H,s) 7.34(1H,dd,J=2,8Hz) 7.42(1H,d,J=2Hz) 7.55(1H,t,J=8Hz) 7.65(1H,t,J=8Hz) 7.8〜7.9(3H,m) 8.14(1H,d,J=2Hz) 8.67(1H,d,J=2Hz)
【0051】(5)5−[[7−(2−トリフルオロメ
チルベンジルオキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾ
リジン−2,4−ジオン 2−イミノ−5−[[7−(2−トリフルオロメチルベ
ンジルオキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン
−4−オン(200mg,0.47ミリモル)を2N塩
酸(5mL)およびエタノール(3mL)の混合溶媒に
溶解させ、12時間加熱還流した。反応終了を確認した
後、エタノールを留去し、残渣に酢酸エチルおよび炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、水層のpHを7とした。
有機層を分取、水洗後硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/8)で精製した後、
標題化合物89mgを淡褐色結晶性粉末として得た(収
率44%)。 mp:85〜87℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.45(1H,dd,J=4,14Hz) 3.59(1H,dd,J=7,14Hz) 4.68(1H,dd,J=4,7Hz) 5.39(2H,s) 7.29(1H,dd,J=2,9Hz) 7.43(1H,t,J=8Hz) 7.57(1H,d,J=2Hz) 7.57(1H,t,J=8Hz) 7.71(1H,d,J=9Hz) 7.7〜7.8(2H,m) 7.98(1H,d,J=2Hz) 8.80(1H,d,J=2Hz) IR(KBr):cm-1 1700,1620,1500,1310,1160,
1120,1040,770.
【0052】[実施例2] 5−[[7−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジ
ン−2,4−ジオン (1)3−ニトロ−7−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリルメトキシ)キノリン 3−ニトロ−7−ヒドロキシキノリン(800mg,
4.24ミリモル)をDMF(9mL)に溶解させ、氷
冷下、水素化ナトリウム(168mg,4.24ミリモ
ル)、ついで4−クロロメチル−5−メチル−2−フェ
ニルオキサゾール(880mg,4.24ミリモル)を
加え、50〜60℃で一晩撹拌した。 反応終了を確認
後、酢酸エチルおよび硫酸ナトリウム水を加え、酢酸エ
チル層を分取、水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し標題
化合物740mgを黄白色結晶として得た(収率48
%)。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.50(3H,s) 5.19(2H,s) 7.4〜7.5(4H,m) 7.69(1H,s) 7.92(1H,d,J=9Hz) 8.0〜8.1(2H,m) 8.95(1H,d,J=2Hz) 9.60(1H,d,J=2Hz)
【0053】(2)3−アミノ−7−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)キノリン 3−ニトロ−7−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリルメトキシ)キノリン(740mg,2.1ミ
リモル)をエタノール(20mL)及び酢酸エチル(1
0mL)にけん濁させ、10%パラジウム炭素(50m
g)を加え一晩接触水素化還元した。反応終了を確認
後、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=1/7〜酢酸エチル)で精製し、標題化合
物280mgを黄色油状物として得た(収率42%)。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.47(3H,s) 3.78(2H,br) 5.09(2H,s) 7.21(1H,dd,J=2,9Hz) 7.25(1H,d,J=2Hz) 7.4〜7.5(4H,m) 7.51(1H,d,J=9Hz) 8.0〜8.2(2H,m) 8.47(1H,d,J=2Hz)
【0054】(3)2−ブロモ−3−[7−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−3−
キノリル]プロピオン酸メチル 3−アミノ−7−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリルメトキシ)キノリン(280mg,0.84
ミリモル)をアセトン/メタノールの混合溶媒(1.9
7mL/0.78mL)に溶解させ、47%臭化水素水
(597mg)を加えた。氷冷下、亜硝酸ナトリウム水
溶液(66mg(0.96ミリモル)/0.12mL)
を5分間かけて加え、20分間後、アクリル酸メチル
(0.46mL,5.17ミリモル)を加えた。反応温
度を37℃とし、酸化第一銅(8mg)をゆっくり加
え、1時間同温度で攪拌した。反応終了を確認後、溶媒
を減圧留去した。残渣に酢酸エチルおよび濃アンモニア
水を加え水層のpHを7とし、有機層を分取、水洗後、
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣に
標題化合物300mgを粗体として得た。粗体はこれ以
上の精製をせず、次の工程に用いた。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.48(3H,s) 3.41(1H,dd,J=7,14Hz) 3.63(1H,dd,J=7,14Hz) 3.87(3H,s) 4.48(1H,t,J=7Hz) 5.13(2H,s) 7.2〜8.0(8H,m) 8.23(1H,d,J=2Hz) 8.72(1H,d,J=2Hz)
【0055】(4)5−[[7−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−3−キノリル]
メチル]−2−イミノチアゾリジン−4−オン 上記の2−ブロモ−3−[7−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリルメトキシ)−3−キノリル]プ
ロピオン酸メチルの粗体(300mg)をエタノール
(10mL)に溶解させ、チオ尿素(47mg,0.6
2ミリモル)および酢酸ナトリウム(51mg,0.6
2ミリモル)を加え5時間加熱還流した。反応終了を確
認後、エタノールを留去し、残渣に酢酸エチルおよび炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を分取、水洗後
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た粗結晶をエーテル、クロロホルムで順次洗浄した後、
標題化合物105mgを淡褐色結晶性粉末として得た
(二工程収率28%)。1 H−NMR(CD3 OD) δ:2.51(3H,s) 3.41(1H,dd,J=7,14Hz) 3.55(1H,dd,J=4,14Hz) 4.4〜4.5(1H,m) 5.19(2H,s) 7.34(1H,dd,J=2,9Hz) 7.3〜7.9(5H,m) 8.0〜8.1(2H,m) 8.2(1H,d,J=2Hz) 8.71(1H,d,J=2Hz)
【0056】(5)5−[[7−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリルメトキシ)−3−キノリル]
メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 5−[[7−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]−2−イミ
ノチアゾリジン−4−オン(100mg,0.22モ
ル)を3N塩酸(4mL)およびエタノール(2mL)
の混合溶媒に溶解させ、12時間加熱還流した。反応終
了を確認後、エタノールを留去し、残渣に酢酸エチルお
よび炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。有機層を分
取、水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=1/3)で精製した後、標題化合物
11mgを淡褐色結晶性粉末として得た(収率11
%)。 mp:195〜200℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.46(3H,s) 3.41(1H,dd,J=4,14Hz) 3.63(1H,dd,J=7,14Hz) 4.68(1H,dd,J=4,7Hz) 5.11(2H,s) 7.29(1H,dd,J=2,8Hz) 7.4〜7.5(3H,m) 7.63(1H,d,J=2Hz) 7.69(1H,d,J=8Hz) 7.98(1H,d,J=2Hz) 8.0〜8.1(2H,m) 8.81(1H,d,J=2Hz) IR(KBr):cm-1 1700,1610,1490,1320,1260,
1220,1180,1130,980,700.
【0057】[実施例3] 5−[[7−(5−エチル−2−ピリジルメトキシ)−
3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (1)3−ニトロ−7−(5−エチル−2−ピリジルメ
トキシ)キノリン 3−ニトロ−7−ヒドロキシキノリン(1.0g,5.
28ミリモル)をDMF(9mL)に溶解させ、氷冷
下、水素化ナトリウム(210mg,5.28ミリモ
ル)、ついで5−エチル−2−(クロロメチル)ピリジ
ン(818mg,5.28ミリモル)を加え、室温で一
晩撹拌した。反応終了を確認後、酢酸エチルおよび硫酸
ナトリウム水を加え、酢酸エチル層を分取、水洗した
後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム〜クロロホルム/メタノール=50/1)で精製し、
標題化合物710mgを黄白色結晶として得た(収率4
4%)。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.28(3H,t,J=7Hz) 2.69(2H,q,J=7Hz) 5.37(2H,s) 7.4〜7.5(2H,m) 7.57(1H,dd,J=2,9Hz) 7.62(1H,d,J=2Hz) 7.93(1H,d,J=9Hz) 8.50(1H,d,J=2Hz) 8.94(1H,d,J=2Hz) 9.58(1H,d,J=2Hz)
【0058】(2)3−アミノ−7−(5−エチル−2
−ピリジルメトキシ)キノリン 3−ニトロ−7−(5−エチル−2−ピリジルメトキ
シ)キノリン(700mg,2.26ミリモル)をエタ
ノール(20mL)に懸濁させ、酸化白金(80mg)
を加え、3時間接触水素化還元した。反応終了を確認
後、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧留去した後、
残渣に褐色油状物である標題化合物を定量的に得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.26(3H,t,J=7Hz) 2.66(2H,q,J=7Hz) 3.79(2H,br−s) 5.28(2H,s) 7.23(1H,d,J=2Hz) 7.25(1H,d,J=2Hz) 7.39(1H,d,J=2Hz) 7.45(1H,d,J=8Hz) 7.51(1H,d,J=8Hz) 7.5〜7.6(1H,m) 8.44(1H,d,J=2Hz) 8.46(1H,d,J=2Hz)
【0059】(3)2−ブロモ−3−[7−(5−エチ
ル−2−ピリジルメトキシ)−3−キノリル]プロピオ
ン酸メチル 3−アミノ−7−(5−エチル−2−ピリジルメトキ
シ)キノリン(680mg,2.43ミリモル)をアセ
トン/メタノールの混合溶媒(5mL/2mL)に溶解
させ、47%臭化水素水(1.73g)を加えた。氷冷
下、亜硝酸ナトリウム水溶液(189mg(2.75ミ
リモル)/0.3mL)を5分間かけて加え、20分間
後、アクリル酸メチル(1.33mL,14.9ミリモ
ル)を加えた。反応温度を37℃とし、酸化第一銅(2
3mg)をゆっくり加え、1時間同温度で攪拌した。反
応終了を確認後、溶媒を減圧留去した。次いで、残渣に
酢酸エチルおよび濃アンモニア水を加えて水層のpHを
7とし、有機層を分取、水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥
した。その後、溶媒を減圧留去し、残渣として標題化合
物790mgを粗体として得た。粗体はこれ以上の精製
をせず、次の工程に用いた。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.26(3H,t,J=7Hz) 2.67(2H,q,J=7Hz) 3.39(1H,dd,J=7,14Hz) 3.61(1H,dd,J=7,14Hz) 3.74(3H,s) 4.46(1H,t,J=7Hz) 5.31(2H,s) 7.2〜8.0(6H,m) 7.94(1H,d,J=2Hz) 8.70(1H,d,J=2Hz)
【0060】(4)5−[[7−(5−エチル−2−ピ
リジルメトキシ)−3−キノリル]メチル]−2−イミ
ノチアゾリジン−4−オン 上記の2−ブロモ−3−[7−(5−エチル−2−ピリ
ジルメトキシ)−3−キノリル]プロピオン酸メチルの
粗体(790mg)をエタノール(20mL)に溶解さ
せ、チオ尿素(140mg,1.84ミリモル)および
酢酸ナトリウム(150mg,1.84ミリモル)を加
え15時間加熱還流した。反応終了を確認後、エタノー
ルを留去し、残渣に酢酸エチルおよび炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、有機層を分取、水洗後硫酸ナトリウム
で乾燥した。次いで溶媒を減圧留去し、得られた粗結晶
をクロロホルム、メタノール、ヘキサンで再結晶を行
い、標題化合物250mgを粗体として得た。粗体はこ
れ以上の精製をせず、次の工程に用いた。1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:1.20(3H,t,J=7Hz) 2.64(2H,q,J=7Hz) 3.1〜3.2(1H,m) 3.4〜3.5(1H,m) 4.6〜4.7(1H,m) 5.26(2H,s) 7.32(1H,d,J=8Hz) 7.42(1H,s) 7.48(1H,s) 7.67(1H,d,J=8Hz) 7.82(1H,d,J=8Hz) 8.06(1H,s) 8.46(1H,s) 8.7〜8.9(2H,m)
【0061】(5)5−[[7−(5−エチル−2−ピ
リジルメトキシ)−3−キノリル]メチル]−チアゾリ
ジン−2,4−ジオン 5−[[7−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]−2−イミ
ノチアゾリジン−4−オンの粗体(240mg)を3N
塩酸(10mL)及びエタノール(10mL)の混合溶
媒に溶解させ、13時間加熱還流した。反応終了を確認
後、エタノールを留去し、残渣に酢酸エチルおよび炭酸
水素ナトリウム水溶液を加えた後、有機層を分取し、水
洗後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル)で精製した。標題化合物40mgを淡褐色結晶性粉
末として得た(三工程収率4%)。 mp:167〜169℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.26(3H,t,J=7Hz) 2.67(2H,q,J=7Hz) 3.50(2H,d,J=6Hz) 4.65(1H,t,J=6Hz) 5.33(2H,s) 7.32(1H,d,J=8Hz) 7.3〜7.6(3H,m) 7.70(1H,d,J=9Hz) 7.96(1H,s) 8.47(1H,s) 8.76(1H,s) IR(KBr):cm-1 2950,1700,1620,1600,1560,
1500,1330,1270,1220,1170.
【0062】[実施例4] 5−[[7−(メチルフェニルアミノ)メチル−3−キ
ノリル]メチレン]チアゾリジン−2,4−ジオン (1)7−(メチルフェニルアミノ)メチルキノリン−
3−カルボン酸メチル 窒素雰囲気下、N−メチルアニリン(383mg,3.
57ミリモル)を乾燥DMF(5mL)に溶解させ、氷
冷下60%水素化ナトリウム(157mg,3.93ミ
リモル)を添加し、室温で5分間攪拌した。これに、氷
冷下、7−ブロモメチルキノリン−3−カルボン酸メチ
ル(1.0g,3.57ミリモル)の乾燥DMF(10
mL)溶液を滴下し、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧
留去し、水(20mL)を加えた後、クロロホルムで抽
出した。有機層を、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=2/1)で精製して、黄色結晶性粉末である標
題化合物(615mg、収率56%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.10(3H,s) 4.01(3H,s) 4.74(2H,s) 6.73(1H,t,J=7Hz) 6.77(2H,d,J=8Hz) 7.21(2H,dd,J=7,8Hz) 7.52(1H,dd,J=2,8Hz) 7.88(1H,d,J=8Hz) 8.01(1H,s) 8.81(1H,d,J=2Hz) 9.41(1H,d,J=2Hz)
【0063】(2)3−ヒドロキシメチル−7−(メチ
ルフェニルアミノ)メチルキノリン 窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(33m
g,0.88ミリモル)を乾燥THF(1mL)に懸濁
させ、氷冷下、上記の7−(メチルフェニルアミノ)メ
チルキノリン−3−カルボン酸メチル(171mg,
0.56ミリモル)の乾燥THF(1.5mL)溶液を
滴下した。氷冷下で3時間攪拌後、エーテル(5mL)
を加え、さらに飽和硫酸ナトリウム水溶液(3mL)を
加えて過剰の水素化リチウムアルミニウムを処理した。
デカンテーションで有機層を分取後、残渣をエーテルで
洗浄して洗液を先の有機層と合わせた。溶媒を減圧留去
し、褐色アモルファス体である標題化合物(128m
g、収率82%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.06(3H,s) 4.69(2H,s) 4.85(2H,s) 6.71(1H,t,J=7Hz) 6.77(2H,d,J=8Hz) 7.20(2H,dd,J=7,8Hz) 7.43(1H,d,J=8Hz) 7.73(1H,d,J=8Hz) 7.91(1H,s) 8.07(1H,s) 8.80(1H,s)
【0064】(3)7−(メチルフェニルアミノ)メチ
ルキノリン−3−カルバアルデヒド 上記の3−ヒドロキシメチル−7−(メチルフェニルア
ミノ)メチルキノリン(306mg,1.10ミリモ
ル)を乾燥クロロホルム(8mL)に溶解させ、二酸化
マンガン(0.95g)を加え、室温で一晩攪拌した。
反応溶液をセライト濾過し、残渣をクロロホルムで洗浄
して、濾液と洗液を合わせた。ろ液は減圧留去すること
で残渣に褐色油状物である標題化合物(222mg、収
率73%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ,400MHz) δ:3.12(3H,s) 4.76(2H,s) 6.74(1H,t,J=7Hz) 6.78(2H,d,J=8Hz) 7.22(2H,dd,J=7,8Hz) 7.57(1H,dd,J=2,8Hz) 7.95(1H,d,J=8Hz) 8.05(1H,s) 8.60(1H,s) 9.33(1H,d,J=2Hz) 10.2(1H,s)
【0065】(4)5−[[7−(メチルフェニルアミ
ノ)メチル−3−キノリル]メチレン]チアゾリジン−
2,4−ジオン 上記で得た7−(メチルフェニルアミノ)メチルキノリ
ン−3−カルバルデヒド(222mg,0.8ミリモ
ル)と2,4−チアゾリジンジオン(105mg,0.
8ミリモル)、ピペリジン(0.065mL,0.66
ミリモル)をエタノール(8mL)に懸濁させ、一晩加
熱還流した。反応溶液を空冷後、1N塩酸をpH1〜2
になるまで加え、さらに水(10mL)を加えた。クロ
ロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタ
ノール=20/1)で精製して、黄色結晶性粉末である
標題化合物(181mg、収率60%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.10(3H,s) 4.81(2H,s) 6.62(1H,t,J=7Hz) 6.76(2H,d,J=8Hz) 7.15(2H,dd,J=7,8Hz) 7.56(1H,d,J=8Hz) 7.79(1H,s) 7.97(1H,s) 8.09(1H,d,J=8Hz) 8.46(1H,s) 9.05(1H,s) 12.7(1H,brs)
【0066】[実施例5] 5−[[7−(メチルフェニルアミノ)メチル−3−キ
ノリル]メチル]−チアゾリジン−2,4−ジオン 上記の5−[[7−(メチルフェニルアミノ)メチル−
3−キノリル]メチレン]チアゾリジン−2,4−ジオ
ン(164mg,0.47ミリモル)を1,4−ジオキ
サン(5mL)に溶解させ、酸化白金(170mg)を
添加し、室温で27時間水素添加した。セライト濾過で
触媒を除去し、残渣をメタノールで洗浄した。濾液と洗
液を合わせ、溶媒を減圧留去し、残渣を薄層クロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し
て、黄色アモルファスである標題化合物(39.1mg
収率22%)を得た。1 H−NMR (DMSO−d6 ) δ:3.08(3H,s) 3.39(1H,dd,J=7,14Hz) 3.54(1H,dd,J=5,14Hz) 4.76(2H,s) 5.02(1H,dd,J=5,7Hz) 6.61(1H,t,J=7Hz) 6.76(2H,d,J=8Hz) 7.14(2H,dd,J=7,8Hz) 7.46(1H,d,J=8Hz) 7.73(1H,s) 7.88(1H,d,J=8Hz) 8.14(1H,s) 8.73(1H,s) 12.0(1H,brs)
【0067】[実施例6] 5−[[7−(ベンジルオキシ)−3−キノリル]メチ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン (1)7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン 3−ニトロ−7−ヒドロキシキノリン(5.0g,2
6.2ミリモル)をDMF75mLに溶解させた後、氷
冷下、水素化ナトリウム(1.15g,29ミリモル)
を加えた。20分後ベンジルブロミド(3.4mL,2
9ミリモル)を10分間かけて加え、室温で一晩撹拌し
た。反応終了を確認後、氷水にあけ析出した結晶を濾過
した。水洗後乾燥し上記の標題化合物(7g)を白色結
晶として得た(収率95%)。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:5.28(2H,s) 7.36〜7.50(6H,m) 7.61(1H,d,J=2Hz) 7.92(1H,d,J=9Hz) 8.94(1H,d,J=2Hz) 9.58(1H,d,J=2Hz)
【0068】(2)3−アミノ−7−ベンジルオキシキ
ノリン 氷冷下、上記の3−ニトロ−7−ベンジルオキシキノリ
ン(206g,0.82mol)に濃塩酸(735m
L)およびエタノール(368mL)を順次加えた後、
塩化第二スズ二水和物のエタノール溶液(664g/7
35mL)を1時間かけて加えた。反応温度を室温に戻
した後、エタノール368mLを加え、さらに一晩同条
件にて攪拌した。反応終了を確認後、氷冷下、水および
10N水酸化ナトリウムを加え反応溶液のpHを11と
した。室温に戻した後、酢酸エチル4lを加え、析出し
た不溶物を濾過した有機層を分取した。有機層は食塩水
で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後酢酸エチ
ルを留去することで標題化合物170gを微緑白色結晶
として得た(収率92%)。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.76(2H,br) 5.17(2H,s) 7.19〜7.52(9H,m) 8.45(1H,d,J=2Hz)
【0069】(3)3−[7−ベンジルオキシ−3−キ
ノリル]−2−クロロプロピオン酸メチル 上記の3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン(2.
3g,9.2ミリモル)をアセトン、水の混合溶媒(2
5mL/6mL)に溶解させた後、氷冷下濃塩酸(2.
5mL)を加えた。反応温度を5℃以下にした後、亜硝
酸ナトリウム水溶液(833mg(12ミリモル)/
1.6mL)を5分間かけて加えた。反応温度を5℃に
保ち20分間撹拌した後、アクリル酸メチル(6mL,
67.5ミリモル)を5分間かけて加えた。ついで酸化
第一銅(120mg)をゆっくり加えた後、反応温度を
37℃にあげ1時間同条件下にて激しく攪拌した。反応
終了を確認後、アセトンを留去し、残渣に酢酸エチルお
よび濃アンモニア水を加え、水層のpHを7とした。有
機層を分取後、水洗、更に無水硫酸ナトリムで乾燥、濾
過した。酢酸エチルを留去後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製する
ことで標題化合物1.65gを淡黄白色結晶として得た
(収率51%)。1 H−NMR(CDCl3 ,400MHz) δ:3.34(1H,dd,J=8、14Hz) 3.52(1H,dd,J=8、14Hz) 3.74(3H,s) 4.52(1H,t,J=8Hz) 5.22(2H,s) 7.3〜7.5(7H,m) 7.69(1H,d,J=9Hz) 7.94(1H,d,J=2Hz) 8.70(1H,d,J=2Hz)
【0070】(4)2−イミノ−5−[[7−ベンジル
オキシ−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−4−オ
ン 上記の3−[7−ベンジルオキシ−3−キノリル]−2
−クロロプロピオン酸メチル(12g,34ミリモル)
を2−メトキシエタノール(100mL)に溶解させた
後、チオ尿素(3.1g,48ミリモル)および酢酸ナ
トリウム(3.3g,48ミリモル)を加え一晩加熱還
流した。反応終了を確認後、析出した結晶を濾過後、水
およびメタノールで洗浄し、減圧乾燥することで標題化
合物(7.8g)を白色結晶性粉末として得た(収率6
4%)。1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.17(1H,dd,J=8,14Hz) 3.48(1H,dd,J=4,14Hz) 4.69(1H,dd,J=4,8Hz) 5.27(2H,s) 7.2〜7.6(7H,m) 7.82(1H,d,J=8Hz) 8.06(1H,d,J=2Hz) 8.66(1H,s) 8.68(1H,d,J=2Hz) 8.86(1H,s)
【0071】(5)5−[(7−ベンジルオキシ−3−
キノリル)メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 上述のイミノ体(7.8g,21.5ミリモル)を3N
塩酸(78mL)よびエタノール(78mL)の混合溶
媒に溶解させ12時間加熱還流した。反応終了を確認
後、析出した結晶を濾取し水で洗浄した。この結晶は水
(50mL)/エタノール(50mL)の混合溶媒に懸
濁させ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え溶液のpH
を9としさらに1時間攪拌した。結晶を濾過、乾燥させ
標題化合物(5.8g)を微黄白色結晶性粉末として得
た(収率74%)。 mp:197〜198℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.25(1H,dd,J=8,14Hz) 3.51(1H,dd,J=5,14Hz) 5.03(1H,dd,J=5,8Hz) 5.30(2H,s) 7.35〜7.53(7H,m) 7.93(1H,d,J=9Hz) 8.26(1H,d,J=2Hz) 8.78(1H,d,J=2Hz) 12.05(1H,bs) IR(KBr):cm-1 1740,1680,1600,1490,1380,
1320,1260,1210,1170,1150,
1120,1020,720.
【0072】[実施例7] 5−[[7−(2−ピリジルメトキシ)−3−キノリ
ル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:194℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.35〜3.4(1H,m) 3.50〜3.54(1H,dd,J=5,14Hz) 5.20(1H,dd,J=5,8Hz) 5.35(2H,s) 7.35〜7.38(2H,m) 7.44(1H,d,J=2Hz) 7.57(1H,d,J=8Hz) 7.84(1H,dd,J=2,8Hz) 7.88(1H,d,J=9Hz) 8.12(1H,d,J=2Hz) 8.61(1H,bd,J=4Hz) 8.70(1H,d,J=2Hz) 12.03(1H,bs) IR(KBr):cm-1 1703,1624,1599,1495,1277,
1219,1169,1120,11701047,1
011,901,858.
【0073】[実施例8] 5−[[7−(2−フェニルエチル)−3−キノリル]
メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:75〜80℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:2.98〜3.13(4H,m) 3.37(1H,dd,J=8,14Hz) 3.55(1H,dd,J=5,14Hz) 5.04(1H,dd,J=5,8Hz) 7.2〜7.3(5H,m) 7.51(1H,dd,J=2,8Hz) 7.80(1H,s) 7.84(1H,d,J=8Hz) 8.13(1H,d,J=2Hz) 8.74(1H,d,J=2Hz) 12.03(1H,bs) IR(KBr):cm-1 1745,1699,1497,1454,1330,
1151,906.
【0074】[実施例9] 5−[[7−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−3
−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:212〜216℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.37(1H,dd,J=8,15Hz) 3.52(1H,dd,J=5,15Hz) 5.01(1H,dd,J=5,8Hz) 5.30(2H,s) 7.34(1H,d,J=9Hz) 7.45(1H,d,J=2Hz) 7.51(1H,d,J=8Hz) 7.67(1H,d,J=8Hz) 7.79(1H,s) 7.87(1H,d,J=9Hz) 8.12(1H,s) 8.71(1H,d,J=2Hz) 12.00(1H,bs) IR(KBr):cm-1 3433,2920,2713,2600,2347,
1745,1701,1622,1579,1497,
1473,1406,1369,1327,1265,
1217,1171,1124,1030,974,9
04,881,814,771,714,665,66
3,617,600,476.
【0075】[実施例10] 5−[[7−(4−フェニルベンジルオキシ)−3−キ
ノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:218〜220℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.4〜3.8(2H,m) 5.0〜5.2(1H,dd,J=4,7Hz) 5.49(2H,s) 7.3〜7.8(11H,m) 8.19(1H,d,J=9Hz) 8.58(1H,s) 8.94(1H,s) IR(KBr):cm-1 1740,1690,1630,1610,1480,
1425,1375,1325,1300,1270,
1250,1225,1170,1150,1120,
990,890,820,755,680,600.
【0076】[実施例11] 5−[[7−(2−ナフチルメトキシ)−3−キノリ
ル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:198〜200℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.4〜3.8(2H,m) 5.05〜5.2(1H,dd,J=4,7Hz) 5.52(2H,s) 7.5〜8.3(10H,m) 8.62(1H,s) 8.96(1H,s) IR(KBr):cm-1 1740,1690,1630,1600,1480,
1425,1380,1360,1325,1300,
1280,1250,1220,1170,1150,
1130,990,890,860,810,760,
720,670,595,465.
【0077】[実施例12] 5−[[7−(2−ジメチルアミノベンジルオキシ)−
3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.73(6H,s) 3.38(1H,dd,J=7,14Hz) 3.67(1H,dd,J=7,14Hz) 4.68(1H,t,J=7Hz) 5.31(2H,dd,J=12Hz) 7.0〜7.7(7H,m) 7.97(1H,s) 8.83(1H,d,J=2Hz) IR(KBr):cm-1 1701,1620,1497,1327,1265,
1214,1170,1001,793,773.
【0078】[実施例13] 5−[[7−(4−トリフルオロメチルベンジルオキ
シ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−
ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:203〜207℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.34(1H,dd,J=8,15Hz) 3.52(1H,dd,J=5,15Hz) 5.00(1H,dd,J=5,8Hz) 5.41(2H,s) 7.35(1H,dd,J=2,9Hz) 7.46(1H,d,J=2Hz) 7.7〜7.8(4H,m) 7.87(1H,d,J=9Hz) 8.12(1H,d,J=2Hz) 8.70(1H,d,J=2Hz) 12.00(1H,bs) IR(KBr):cm-1 3433,3024,2951,2717,1757,
1701,1620,1581,1497,1425,
1387,1329,1267,1265,1221,
1163,1124,1068,1039,1018,
972,903,856,822,764,661,6
54,615,600,523,474.
【0079】[実施例14] 5−[[7−(2−メチルプロピルオキシ)−3−キノ
リル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:151〜155℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:1.03(6H,d,J=7Hz) 2.10(1H,m) 3.34(1H,dd,J=8,14Hz) 3.52(1H,dd,J=5,14Hz) 3.91(2H,d,J=6Hz) 5.01(1H,dd,J=5,8Hz) 7.24(1H,dd,J=2,9Hz) 7.33(1H,s) 7.83(1H,d,J=9Hz) 8.10(1H,s) 8.69(1H,d,J=2Hz) 12.00(1H,bs) IR(KBr):cm-1 2958,2931,2873,1753,1703,
1622,1579,1497,1470,1429,
1331,1265,1225,1173,1122,
1024,968,862,816,771,698,
660,619,600,526,490.
【0080】[実施例15] 5−[[7−メトキシ−3−キノリル]メチル]チアゾ
リジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:95〜100℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:2.75〜2.80(1H,m) 3.50(1H,dd,J=4,14Hz) 3.89(3H,s) 4.85〜4.92(1H,m) 7.24(1H,dd,J=2,8Hz) 7.35(1H,d,J=2Hz) 7.83(1H,d,J=8Hz) 8.09(1H,d,J=2Hz) 8.70(1H,d,J=2Hz) 12.00(1H,bs)
【0081】[実施例16] 5−[[7−(2−クロロベンジルオキシ)−3−キノ
リル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.4〜3.6(2H,m) 4.67(1H,m) 5.30(2H,s) 7.2〜7.6(6H,m) 7.71(1H,d,J=9Hz) 7.98(1H,s) 8.79(1H,d,J=2Hz)
【0082】[実施例17] 5−[[7−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリル)エトキシ]−3−キノリル]メチル]チ
アゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:2.39(3H,s) 3.13(2H,t,J=7Hz) 3.2〜3.6(2H,m) 4.39(2H,t,J=7Hz) 4.75〜4.8(1H,m) 7.2(1H,dd,J=2,8Hz) 7.39(1H,d,J=2Hz) 7.4〜7.5(3H,m) 7.81(1H,d,J=9Hz) 7.9〜8.0(2H,m) 8.07(1H,d,J=2Hz) 8.68(1H,d,J=2Hz)
【0083】[実施例18] 5−[[7−(5−エチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジ
ン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.26(3H,t,J=7Hz) 2.82(2H,q,J=7Hz) 3.46(1H,dd,J=4,14Hz) 3.59(1H,m) 4.67(1H,m) 5.12(2H,s) 7.2〜7.3(1H,m) 7.43(3H,m) 7.6〜7.7(2H,m) 7.97〜8.04(3H,m) 8.80(1H,d,J=2Hz)
【0084】[実施例19] 5−[[7−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾ
リルメトキシ)−3−キノリル]メチル]チアゾリジン
−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.47(3H,s) 3.54(1H,m) 3.59(1H,dd,J=4,14Hz) 4.68(1H,m) 5.28(2H,s) 7.2〜7.4(4H,m) 7.6〜7.7(2H,m) 7.8〜8.0(3H,m) 8.06(1H,s) 8.80(1H,d,J=2Hz)
【0085】[実施例20] 5−[[7−(1−ナフチルメトキシ)−3−キノリ
ル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:164〜165℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.4〜3.6(2H,m) 5.02(1H,dd,J=5,8Hz) 5.73(2H,s) 7.32(1H,dd,J=2,9Hz) 7.52〜7.75(6H,m) 7.87(1H,d,J=9Hz) 7.95〜8.00(2H,m) 8.13(1H,d,J=2Hz) 8.14〜8.16(m,1H) 8.72(1H,d,J=2Hz) 12.00(1H,bs) IR(KBr):cm-1 1701,1620,1497,1327,1265,
1214,1170,1001,793,773.
【0086】[実施例21] 5−[[7−(4−メトキシベンジルオキシ)−3−キ
ノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.34(1H,dd,J=8,15Hz) 3.52(1H,dd,J=5,15Hz) 3.76(3H,s) 5.00(1H,dd,J=5,8Hz) 5.18(2H,s) 6.96(1H,dd,J=2,9Hz) 7.28(1H,dd,J=2Hz) 7.43(1H,d,J=8Hz) 7.83(1H,d,J=9Hz) 8.10(1H,d,J=2Hz) 8.69(1H,d,J=2Hz) 12.00(1H,bs) IR(KBr):cm-1 3421,2926,2787,1741,1736,
1699,1622,1585,1516,1497,
1421,1389,1281,1248,1221,
1173,1126,1032,841,820,69
4,652.
【0087】[実施例22] 5−[[7−ヒドロキシ−3−キノリル]メチル]チア
ゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.30(1H,dd,J=8,15Hz) 3.49(1H,dd,J=5,15Hz) 5.00(1H,dd,J=5,8Hz) 7.15(1H,dd,J=2,9Hz) 7.21(1H,d,J=8Hz) 7.75(1H,d,J=9Hz) 8.03(1H,d,J=2Hz) 8.62(1H,d,J=2Hz) 10.1(1H,s) 12.00(1H,bs) IR(KBr):cm-1 3159,3061,2796,2561,1751,
1745,1703,1624,1587,1477,
1406,1325,1279,1273,1232,
1230,1159,1128,1024,962,9
33,906,858,839,814,768,74
2,692,677,471.
【0088】[実施例23] 5−[[7−(4−トリフロオロメトキシ)ベンジルオ
キシ−3−キノリル]メチル]チアゾリジン−2,4−
ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:210〜215℃1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:3.54(2H,m) 5.05(1H,dd,J=5,14Hz) 5.37(2H,s) 7.42(2H,d,J=9Hz) 7.51(1H,d,J=2,9Hz) 7.62(1H,d,J=2Hz) 7.67(1H,d,J=9Hz) 8.09(1H,d,J=9Hz) 8.60(1H,d,J=2Hz) 8.96(1H,d,J=2Hz) 12.1(1H,bs) IR(KBr):cm-1 2900,2750,1740,1700,1640,
1600,1500,1480,1420,1380,
1270,1220,1160,1040,1020,
850,820,690,670,650.
【0089】[実施例24] 5−[(7−フェノキシメチル)−3−キノリル)メチ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO) δ:3.16〜3.55(2H,m) 4.64(1H,dd,J=4,8Hz) 5.33(2H,s) 6.92〜7.32(5H,m) 7.64(1H,dd,J=1,8Hz) 7.94(1H,d,J=8Hz) 8.03(1H,bs) 8.15(1H,d,J=2Hz) 8.77(1H,d,J=2Hz) IR(KBr):cm-1 3427,3059,2920,2728,1699,
1666,1567,1497,1458,1379,
1330,1270,1234,1171,1032,
908,840,754,690.
【0090】[実施例25] 5−[(6−ベンジルオキシ−2−キノリル)メチレ
ン]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例4と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:250℃以上1 H−NMR(DMSO、400MHz) δ:5.27(2H,s) 7.34〜7.56(7H,m) 7.87(1H,d,J=8Hz) 7.92(1H,s) 8.03(1H,d,J=9Hz) 8.33(1H,d,J=8Hz) 12.4(1H,s) IR(KBr):cm-1 3128,3026,1738,1678,1612,
1429,1385,1340,1302,1230,
1170,1116,860,835,742,70
1,636,611.
【0091】[実施例26] 5−[(6−ベンジルオキシ−2−キノリル)メチル]
チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例5と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:144〜146℃1 H−NMR(DMSO,400MHz) δ:3.37(1H,dd,J=10,17Hz) 3.83(1H,dd,J=3,17Hz) 5.03(1H,dd,J=3,10Hz) 5.26(2H,s) 7.38〜7.55(8H,m) 7.84(1H,m) 8.21(1H,d) 12.3(1H,s) IR(KBr):cm-1 3182,3056,3029,1743,1681,
1621,1600,1500,1383,1338,
1321,1301,1234,1171,1155,
1113,1012,858,827,741,69
4,530
【0092】[実施例27] 5−[(7−ベンジルオキシ−3−キノリル)メチル]
オキサゾリジン−2,4−ジオン (1)2−ヒドロキシ−3−(7−ベンジルオキシ−3
−キノリル)プロピオン酸エチル 2−クロロ−3−(7−ベンジルオキシ−3−キノリ
ル)プロピオン酸(1.02g,2.99ミリモル)と
炭酸カルシウム(280mg,2.80ミリモル)、そ
して水酸化ナトリウム(120mg,3.00ミリモ
ル)を水(7.0mL)に懸濁させ、24時間加熱還流
した。反応溶液を冷却し、6N塩酸を加えて酸性にした
後、酢酸エチル(20mL×4)で抽出した。有機層を
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣にエタノール(10m
L)と硫酸(0.050mL)を加え、3時間加熱還流
した。これに水(50mL)を加え、酢酸エチル(20
mL×4)で抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=1/2)で精製して、黄色結晶である標題化合
物162mg(収率15%)を得た。1 H−NMR(DMSO,400MHz) δ:1.28(3H,t,J=7Hz) 3.10(1H,dd,J=7,14Hz) 3.25(1H,dd,J=4,14Hz) 4.23(2H,dd,J=1,7Hz) 4.50(1H,dd,J=4,7Hz) 5.17(2H,s) 7.23(1H,dd,J=2,9Hz) 7.34(1H,d,J=7Hz) 7.40(2H,t,J=7Hz) 7.44(1H,d,J=2Hz) 7.48(2H,t,J=7Hz) 7.60(1H,d,J=9Hz) 7.92(1H,s) 8.66(1H,d,J=2Hz)
【0093】(2)5−[(7−ベンジルオキシ−3−
キノリル)メチル]オキサゾリジン−2,4−ジオン 2−ヒドロキシ−3−(7−ベンジルオキシ−3−キノ
リル)プロピオン酸エチル(162mg,0.461ミ
リモル)と尿素(48.7mg,0.804ミリモ
ル)、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、
0.12mL,0.622ミリモル)をエタノール
(1.5mL)に懸濁させ、室温で1時間撹拌したの
ち、4時間加熱還流した。反応溶液を冷却し、1N塩酸
(1.0mL)と水(2.0mL)を加えた後、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。不溶物を濾
取し、酢酸エチルおよびエーテルで洗浄した後、減圧乾
燥して、白色結晶性粉末である標題化合物110mg
(収率66%)を得た。 mp:178〜190℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:2.97(1H,dd,J=8,14Hz) 3.13(1H,dd,J=4,14Hz) 4.25(1H,dd,J=4,8Hz) 5.27(2H,s) 7.30(1H,dd,J=2,9Hz) 7.35(1H,d,J=7Hz) 7.41(2H,t,J=7Hz) 7.45(1H,d,J=2Hz) 7.51(2H,d,J=7Hz) 7.84(1H,d,J=9Hz) 8.10(1H,s) 8.69(1H,d,J=2Hz) 12.5(1H,brs) IR(KBr):cm-1 3483,3433,3032,2931,2881,
1957,1707,1701,1622,1498,
1491,1454,1429,1385,1325,
1263,1261,1240,1223,1192,
1126,1078,1016,999,916,84
1,820,787,741,669,661,60
6,528,467.
【0094】[実施例28] 5−[(7−フェニルカルバモイル−3−キノリル)メ
チル]チアゾリジン−2,4−ジオン 実施例1と同様な方法で標記化合物を得た。 mp:165〜170℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 +CD3 OD) δ:3.75(2H,m) 4.85(1H,m) 7.35(1H,m) 7.84(1H,d,J=7Hz) 8.24(1H,d,J=8Hz) 8.83(1H,s) 9.14(2H,m) IR(KBr):cm-1 1750,1700,1600,1540,1490,
1440,1390,1320,760
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C07D 417/06 215:20 277:34) (C07D 417/14 263:32 215:20 277:34) (C07D 417/14 277:64 215:20 277:34) (C07D 417/14 263:56 215:20 277:34) (C07D 417/14 277:22 215:20 277:34) (C07D 417/14 215:20 277:34) (C07D 417/14 307:36 215:20 277:34) (C07D 417/14 333:10 215:20 277:34) (C07D 417/14 263:32 333:10 215:20 277:34) (C07D 417/14 213:16 215:20 277:34)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】 (III)
  1. 【請求項1】 次の一般式(I): 【化1】 [R1 は、水素、炭素数1〜6のアルキル基、−NR4
    5 (R4 とR5 とは互いに独立に、水素、炭素数1〜
    6のアルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、また
    はベンゾイルを表わす)で表わされるアミノ基、あるい
    は置換基として炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6
    のアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、炭素数1〜6の
    ハロゲノアルキル、炭素数1〜6のハロゲノアルコキ
    シ、ニトロ、アミノ、フェニル、チエニル、フリル、チ
    アゾリル、またはピリジルを有していても良い、フェニ
    ル基、ナフチル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    または環形成原子が1〜2個の窒素、酸素、もしくは窒
    素と残りの数の炭素からなる5〜8員環の複素環基を表
    し、Zは、O、S、C=O、またはCH2 を、そしてE
    はSまたはOを表わし、mは0〜4の整数を、pは0〜
    4の整数を、そしてqは0〜4の整数を表わし、そして
    破線と実線からなる二本線は、単結合または二重結合を
    表す。)で表されるキノリン誘導体。
  2. 【請求項2】 次の一般式(II): 【化2】 [R2 は、水素、炭素数1〜6のアルキル基、−NR4
    5 (R4 とR5 とは互いに独立に、水素、炭素数1〜
    6のアルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、また
    はベンゾイルを表わす)で表わされるアミノ基、あるい
    は置換基として炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6
    のアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、炭素数1〜6の
    ハロゲノアルキル、炭素数1〜6のハロゲノアルコキ
    シ、ニトロ、アミノ、フェニル、チエニル、フリル、チ
    アゾリル、またはピリジルを有していても良い、フェニ
    ル基、ナフチル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    または環形成原子が1〜2個の窒素、酸素、もしくは窒
    素と残りの数の炭素からなる5〜8員環の複素環基を表
    し、Xは、O、S、C=O、またはCH2 を表わし、n
    は0〜4の整数を表わし、そして破線と実線からなる二
    本線は、単結合または二重結合を表す。)で表されるキ
    ノリン誘導体。
  3. 【請求項3】 次の一般式(III): 【化3】 [R3 は、置換基として炭素数1〜6のアルキル、炭素
    数1〜6のアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、炭素数
    1〜6のハロゲノアルキル、炭素数1〜6のハロゲノア
    ルコキシ、ニトロ、アミノ、フェニル、チエニル、フリ
    ル、チアゾリル、またはピリジルを有していても良い、
    フェニル基、オキサゾリル基、またはピリジル基、そし
    てkは0〜4の整数を表わし、破線と実線からなる二本
    線は、単結合または二重結合を表す。)で表されるキノ
    リン誘導体。
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