JP2581456B2 - 部品の接続構造及びその製造方法 - Google Patents

部品の接続構造及びその製造方法

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JP2581456B2
JP2581456B2 JP6144294A JP14429494A JP2581456B2 JP 2581456 B2 JP2581456 B2 JP 2581456B2 JP 6144294 A JP6144294 A JP 6144294A JP 14429494 A JP14429494 A JP 14429494A JP 2581456 B2 JP2581456 B2 JP 2581456B2
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    • H05K3/368Assembling printed circuits with other printed circuits parallel to each other

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部品の接続構造及びそ
の製造方法に関し、特に、例えば半導体集積回路におい
て半導体チップと配線基板とを接続するフリップチップ
方式の実装構造などのように、二つの部品をはんだ層に
より機械的、電気的に固着接続する部品の接続構造及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップの外部接続用電極にはんだ
バンプを形成し、このチップをフェイスダウンで配線基
板の外部接続用電極にはんだ接続するという、いわゆる
フリップチップボンディングによる接続構造は、チップ
表面の任意の場所から電極を取り出せるので、チップと
配線基板との間の最短距離接続が可能であるばかりでな
く、高密度でしかも超薄形の実装に適していることか
ら、近年、高機能化、高速化の進展が著しい半導体装置
においては重要な接続技術の一つである。このようなフ
リップチップ方式の接続構造は、単に一個の半導体チッ
プを基板に接続する場合のみならず、更に大規模な実装
にも、当然、適用できる。例えば、LSIやトランジス
タなどのような能動部品、抵抗やコンデンサ或いはコイ
ルなどの受動部品を、一枚の基板(パッケージ)上に多
数搭載してマルチチップモジュールを構成し、このよう
なマルチチップモジュールを更に規模の大きい一枚の配
線基板(マザーボード)上に多数実装するようなときに
も、上記のフリップチップ方式の接続構造によって各マ
ルチチップモジュールとマザーボードとを接続できる。
尚、以下の説明においては、これを簡潔にして理解を容
易にするため、マルチチップモジュールとマザーボード
との接続を例にして説明するが、マルチチップモジュー
ルを半導体チップに、マザーボードを小規模配線基板
に、それぞれ置き換え可能である。更には、それぞれ
を、第1の部品、第2の部品として一般化することもで
きる。尚また、マルチチップモジュールのパッケージ及
びマザーボードそれぞれの平坦面に設けられる外部接続
用電極を、ボンディングパッドと称することとする。
【0003】このように、はんだバンプによる接続構造
は、高速化、高密度化に適した接続構造であるが、ワイ
ヤーボンディングなどとは違って、マルチチップモジュ
ール(以下、モジュールと略記する)側およびマザーボ
ード(以下、ボードと略記する)側の多数の接続点を一
括してボンディングするので、接続の信頼性を確保する
ために、すなわち、接続すべきパッド間のオープン及び
隣接パッド間のショートの、製造時あるいは熱的、機械
的なストレスの印加、蓄積に伴う発生を防止するため
に、下記のような条件を満足することが要求される。 各ボンディングパッドからのはんだのはみ出しがない
こと。
【0004】実装密度の高度化に伴なって接続点間の平
面的な間隔が狭くなった場合、すなわち、モジュール側
およびボード側それぞれにおける隣接パッド間の間隔が
狭くなった場合でも、隣り合うパッドどうしが短絡する
ことがないようにするためである。 はんだ(接続構造)における、幅(W)に対する高さ
(H)の比(H/W)が大きいこと。
【0005】実装規模が大きくなりボード寸法が大きく
なることに伴なってボードの反りが大きくなった場合で
も、全接続点が「オープン不良」や「ショート不良」な
しに確実に接続されるようにするためである。尚、この
点に関して、はんだ高さが高いことの利点については、
後に本発明の実施例の項で説明する。はんだ高さが高い
ことは、又、製造工程中で、接続後のフラックス洗浄が
確実に行われるようにするためにも重要である。 接続構造の断面形状が、(高さ方向に関して、中央部
が膨らんだ)樽形でなく(中央部がくびれた)鼓形であ
ること。
【0006】既に良く知られているように、モジュール
とボードとの間の熱膨張係数差に起因する応力による接
続構造(はんだ)の破断を防止するためである。 製造工程が簡単であること。
【0007】はんだバンプによる接続構造は、通常、モ
ジュール側のパッドに予め突起状あるいはボール状のは
んだバンプを設けておいて、ボード側のパッドとモジュ
ール側のパッドとを位置合せした後、はんだバンプを溶
かすことによって形成されるが、従来、特開昭60ー5
7957号公報(以下、第1の公報と記す)や特開平3
ー209734号公報(以下、第2の公報と記す)に記
載されているように、このはんだバンプを一種類の材料
で形成する技術が多用されている。通常、例えばスズ
(Sn)対鉛(Pb)がSn:Pb=40:60のよう
な、共晶に近い低融点はんだなどが用いられている。し
かしながら、このような一種類の材料からなるはんだバ
ンプを用いると、はんだバンプを溶融させるときにバン
プ全体が同時に溶融することから、上記第2の公報の図
面第2図に示されているようにバンプが潰れ、完成後の
接続構造の中央部が樽形に膨らむと同時にパッドから食
み出てしまう。その結果、同公報にも記載されているよ
うに、接続構造の高さが不均一になって「オープン不
良」が生じたり或いは、隣接するパッドのはんだどうし
が接触してしまう「ショート不良」が発生する。又、モ
ジュールの基板(パッケージ)とボードとの熱膨張係数
差に起因する接続構造の破断が、短時間で発生してしま
う。このようなことから、この接続構造は、第2の公報
にも記載されているように、接続点数の少ない場合や、
隣接するパッドどうしの距離が十分広い場合にしか適用
できず、はんだバンプによる接続構造の「高密度実装
性」という特長を十分に生かし切れない。
【0008】上述のような、はんだバンプが一種類の材
料からなることに伴なう障碍の発生を防ぎ、接続の信頼
性を高めるために、はんだバンプの中に融点がはんだよ
り高い導電性ポールを埋め込んだり(上記第1の公報参
照)、高融点の金属球体を混入させたり(上記第2の公
報参照)或いは、米国特許第5154341号に開示さ
れているような、高融点はんだからなるスペーサバンプ
を低融点はんだで包んだ接続構造が開発されている。こ
れらの接続構造はいずれも、内部に含まれる高融点の金
属球体(又は導電性ポール、或いはスペーサバンプ)
が、その回りの低融点はんだを溶融させるときにも元の
ままの形状を保っていることを利用して、モジュールと
ボードとの間の距離が一定値以下にならないようにし、
はんだのパッドからの食み出しを防ぎ、又、得られる接
続構造の断面形状が樽形にならないようにしようとする
ものである。
【0009】すなわち、上記第1の公報記載の接続構造
においては、はんだバンプ内に導電性接続ポールが設け
られている。ポールは、チタン・銅合金やクロム・銅合
金製であって、グリッドアレイパッケージングにおけ
るピン技術の応用、メタルマスクによるマスク蒸着、
めっきなどの技術によって形成される。この接続構造
においては、ポールの高さを調整することによって、モ
ジュール・ボード間距離を所望の値に設定できる。又、
ポールの高さとその周りの低融点はんだの量とを調整す
ることによって、接続構造の断面形状を樽形から鼓形ま
で所望の形状にコントロールできる。
【0010】一方、第2の公報記載の接続構造は、内部
に銅、ニッケルなどの金属球体を混入させてある。この
接続構造においては、たとえ溶融前のはんだバンプ中に
金属球体が重なり合って存在していても、それら重なり
合った金属球体ははんだ溶融中に一層になり高さ方向に
重なり合うことがないので、モジュールとボードとの間
の間隔が一定に保たれる。
【0011】次に、図5(a),(b)はそれぞれ、上
記米国特許5154341号の公報に記載された図面F
IG.2及びFIG.3を再掲して示す図であって、接
続構造の断面を製造工程順に示す図である。同図を参照
して、完成後の接続構造(図5(b))においては、チ
ップキャリアのアルミナ基板14に設けられた電極26
に、スペーサバンプ28がはんだ接続されている。この
スペーサバンプ28の材料は、含有量が90wt%以上
の鉛とスズ又はインジウムからなる高融点はんだであ
る。この高融点スペーサバンプ28の周囲をシースはん
だ44が覆っている。シースはんだ44は、30〜50
wt%の鉛と残りのスズ又はインジウムとからなる低融
点はんだである。この接続構造は、プリント配線基板
30上の電極34とシースはんだ44とのはんだ接続。
シースはんだ44と高融点スペーサバンプ28とのは
んだ接続。スペーサバンプ28とアルミナ基板14上
の電極26とのはんだ接続およびシースはんだ44と電
極26とのはんだ接続によって、上下二つの電極26,
34を機械的に強固に接続している。しかも、シースは
んだ44が鼓形の形状をしているので、アルミナ基板1
4とプリント配線基板30との熱膨張係数差が大きくて
も接続構造の破断が起り難い。
【0012】この接続構造は下記のようにして形成され
る。始めに、アルミナ基板14の電極26上に高融点は
んだ材のボールを仮り留めしたあと、加熱してそのはん
だボールを溶融させ、図5(a)に示されるように、ア
ルミナ基板14側の電極26とスペーサバンプ28とを
はんだ接続する。一方これとは別に、プリント配線基板
30側の電極34上に低融点はんだボール36を載置
し、仮り留めする。次いで、アルミナ基板14とプリン
ト配線基板30とを位置合せする。このとき、図5
(a)に示されるように、アルミナ基板14側のスペー
サバンプ28と、プリント配線基板30側のはんだボー
ル36とが並ぶように位置合せする。その後、加熱して
低融点はんだボール36を溶融させると、溶融したはん
だは、プリント配線基板側の電極34を濡らしその上に
拡がると共に、高融点のスペーサバンプ28を濡らし表
面張力によってスペーサバンプ28に沿って引かれ、電
極26にまで拡がって行く。その結果、完成後の接続構
造の形状が、図5(b)に示されるような鼓形になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、第1
の公報、第2の公報および米国特許5154341号に
開示された接続構造においては、低融点はんだの内部に
配設した高融点の金属球体などにより、モジュールとボ
ードとの間の距離が一定間隔以下にならないようにし
て、ショート、オープンの製造時の発生と長期使用に伴
う発生とを抑制し、接続の信頼性を高めている。しかし
ながら、これら接続構造はいずれも一長一短を持ち、前
述した四つの条件のうち第1番目の条件は別として、第
2〜第4の条件を全て満たすことが困難である。以下に
その説明を行う。
【0014】先ず、第1の公報記載の接続構造において
は、はんだバンプ中に埋め込む金属製ポールを、予めモ
ジュール側あるいはボード側に形成する工程が必要であ
り、製造工程が複雑になる。又、ポールの高さはその形
成工法によって制限され、これを十分高くすることが困
難である。同公報記載の実施例によれば、ポールの高さ
はたかだか0.07〜0.13mmにしか過ぎず、この
程度の高さでは、この接続構造を高密度実装化が進行し
ている電子機器の実装に適用して、接続の信頼性を確保
するのは困難であると言わざるを得ない。ボードとモジ
ュールとの間に必要とされる距離は、ボードの反り、パ
ッドの平面寸法およびピッチなどを勘案して定められる
ものであり現在規格化が進められているが、国際的な機
関であるEIAの案によれば、例えば、携帯電話機用の
150mm×70mm程度で接続パッドのピッチが1.
27mmの一般的なマザーボードの場合、最低0.75
mm程度が必要とされる。第1の公報記載の接続構造は
このような要求を満足させることができず、後に本発明
の実施例の項で説明する原因によって、隣接パッド間の
ショート或いは、接続すべき上下のパッド間のオープン
の発生確率を増大させる。
【0015】次に、第2の公報記載の接続構造は、同公
報にも記載されているように、はんだバンプ内に混入さ
せた金属球体が高さ方向に積み重なることがなく、一層
にしか並ばない構造である。ここで、形成された接続構
造(はんだバンプ)における幅に対する高さの比を考え
ると、この比が一番大きくなるのは、はんだバンプ中に
金属球体が一個だけ含まれる場合である。従って、接続
構造の高さ対幅、換言すれば接続すべきパッドの幅に対
するモジュール・ボード間の距離の比は、最大でも1に
しかならない。しかも接続工程ではボードの反りを矯正
するために、通常、モジュールとボードとの間に縦方向
の圧力を加えるので、はんだバンプがつぶれ高さ対幅は
更に小さくなる。このため、高密度実装化に伴ってボー
ド及びモジュールのパッド幅が狭くなると、それにつれ
てモジュールとボードとの距離も小さくなってくる。そ
の結果、ボードの反りがたとえ現状程度であるとして
も、第1の公報記載の接続構造におけると同様の理由に
より、隣接パッド間のショート或いは、接続すべき上下
のパッド間のオープンが増大することになる。又、この
接続構造の形成方法として、ペースト状のクリームはん
だに金属球体を予め混入させておく方法をとった場合、
パッドの平面寸法が小さくなったときに、金属球体をパ
ッド上に確実に残すことが困難になってくる。
【0016】これに対し、米国特許第5154341号
による接続構造の場合、図5(a)に図示するように、
高融点のスペーサバンプ28と低融点のはんだボール3
6とを並置しなければならない。このことから、プリン
ト配線基板30側の電極34は、はんだボール36の直
径に相当する幅に加えて、スペーサバンプ28の幅に相
当する幅を持たねばならない。従って、接続すべきパッ
ドの幅(この場合は、電極34の紙面左右方向の幅)と
上下二つの部品間の距離(同、アルミナ基板14とプリ
ント配線基板30との間の距離)との比が、上述した第
2の公報記載の接続構造におけるよりも更に小さくな
り、その分高密度実装に不利になる。又、高融点はんだ
のスペーサバンプ28は、アルミナ基板14側の電極2
6にはんだ接続されたものであるので、基板14の材料
は例えばアルミナのように、スペーサバンプ28の融点
以上の温度に対して耐熱性を備えたものに限定される。
すなわち、通常のマルチチップモジュールのように、樹
脂製基板に能動部品、受動部品を搭載した構造体をマザ
ーボードに実装するような用途には、この接続構造を適
用することができない。
【0017】したがって本発明は、接続すべきパッドの
幅と、接続すべき二つの部品間の距離との比を1より大
にすることが可能な、高密度実装化に適し、接続の信頼
性に優れた接続構造を提供することを目的とするもので
ある。
【0018】本発明の他の目的は、上述のような接続構
造を容易に実現することのできる、生産性の高い製造方
法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の部品の接続構造
は、一平坦表面上に外部との電気的接続のための電極が
設けられた一方の部品の前記電極と一平坦表面上に外部
との電気的接続のための電極が設けられた他方の部品の
前記電極とをはんだ接続によって固着させると共に電気
的に接続するはんだ層を含む部品の接続構造であって、
前記二つの電極の間に介在させたはんだバンプを溶融さ
せて得られる部品の接続構造において、前記はんだ層が
内部に二つの金属ボールを含み、それら二つの金属ボー
ルが、前記二つの平坦表面に垂直方向に重なるようにし
て配設されていることを特徴とする。
【0020】上述した部品の接続構造は、一平坦表面上
に外部との電気的接続のための電極が設けられた一方の
部品の前記電極に、金属ボールを核としてその周りに前
記金属ボールより低融点のはんだ層が形成されている構
造のはんだボールを載置した後そのはんだボール表層の
はんだ層を溶融させて、前記一方の部品の電極上にその
電極にはんだ接続された金属ボール入りのはんだバンプ
を形成する第1の工程と、一平坦表面上に外部との電気
的接続のための電極が設けられた他方の部品の前記電極
に、前記構造のはんだボールを載置した後そのはんだボ
ール表層のはんだ層を溶融させて、前記他方の部品の電
極上にその電極にはんだ接続された金属ボール入りのは
んだバンプを形成する第2の工程と、前記一方の部品の
電極と前記他方の部品の電極とを位置合せし、それぞれ
の電極上に形成された二つのはんだバンプを前記二つの
平坦表面に垂直方向に重ねた後重なり方向に圧力を加
え、前記垂直方向に二段に重なった二つの金属ボールど
うしを接触させる第3の工程と、前記二つのはんだバン
プそれぞれの表層のはんだ層を同時にリフローさせ、再
固化したはんだ層によって前記一方の部品の電極と前記
他方の部品の電極とを強固に固着させる第4の工程とを
含むことを特徴とする製造方法によって製造される。
【0021】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例による
接続構造の断面構造を示す図である。図1を参照して、
本実施例では、マルチチップモジュール1が接続構造2
によってマザーボード3に固着され、実装されている。
この実施例の場合、モジュール1の基板(パッケージ)
4は樹脂製であり、そのパッケージ4上には複数のチッ
プ状電子部品5が予め搭載され更に、そのようなモジュ
ール1がマザーボード3上に多数実装されているが、図
1にはそれぞれ一つずつを示す。又、モジュール1は多
数の接続構造2によってボード3に固着されているが、
図1にはそのうちの一つだけを図示する。パッケージ4
には、電子部品5搭載面とは反対の面に、外部との電気
的接続ための電極(パッド)6aが設けられている。こ
のパッド6aは、電子部品5と電気的に通じている(詳
細図示は、省略)。一方、ボード3の表面上には、外部
との電気的接続のための電極(パッド)6bが形成され
ている。パッド6bは、ボード3上に設けられた電気配
線パターン(図示省略)に接続している。接続構造2
は、パッケージ4側のパッド6aとボード3側のパッド
6bとにそれぞれはんだ接続され、モジュール1とボー
ド3とを機械的、電気的に接続している。
【0022】接続構造2は、はんだ層7と、このはんだ
層7内に配設された2つの金属ボール8a,8bとから
なり、鼓形の断面形状を持つ。2つの金属ボール8a,
8bは、金属ボール8aがパッケージ4側のパッド6a
に接し、金属ボール8bがボード3側のパッド6bに接
し、しかもパッケージ4及びボード3に対して垂直方向
に互いに接するようにして重なっている。従って、接続
構造の幅に対する高さの比は1よりも大である。その比
の大きさは二つの金属ボールの直径を適当に選択するこ
とにより、最大2程度まで変えることができる。
【0023】はんだ層7は、上記2つの金属ボール8
a,8bを覆って二つの金属ボールどうしを固着させる
と共に、金属ボール8aをパッド6aに、金属ボール8
bをパッド6bにそれぞれ、機械的に接続させている。
このはんだ層7の、金属ボール8aとパッド6aとの接
触部近傍および金属ボール8bとパッド6bとの接触部
近傍は、はんだの断面形状がフィレット状になってお
り、強固な接続が得られている。
【0024】はんだ層7の材料は、スズ・鉛の共晶はん
だである。勿論、他の組成であっても構わないが、パッ
ケージ4及びマザーボード3が樹脂製であることを考慮
すると、共晶に近く融点が低いはんだが良い。これに対
し、金属ボール8a,8bの材料は、融点がはんだ層7
より高い、銅、ニッケル若しくは鉛含有量が80wt%
以上の高融点スズ・鉛はんだである。金属ボール8a,
8bは、融点がはんだ層7より高いものであればどのよ
うなものであってもよいが、はんだ濡れ性、耐はんだ食
われ性あるいは経済性などの点から、上述の材料が適当
である。金属ボール8a,8bの直径は、パッケージ4
・ボード3間に要求される距離が前述したように、0.
75mm程度であることから、0.2〜1.0mm程度
が良い。本実施例では、金属ボール8aの直径を0.4
mm、金属ボール8bを0.7mmとした。パッド6b
の形状が直径0.9mmの円であるので、接続構造2に
おける高さ対幅が1以上になっている。勿論、二つの金
属ボールの直径を同一にしても良いし、更には、金属ボ
ール8aの直径を金属ボール8bのそれより大きくして
も、何等差し支えないが、位置合せのし易さなど製造の
容易性の点から、パッケージ1側の金属ボール8aの方
を小さくするのが好ましい。
【0025】以下に、上記の接続構造の製造方法につい
て、モジュール及びマザーボードの断面を製造工程順に
示す図2及び図3を参照して説明する。先ず、製造に先
立って、融点の高い金属ボールの周りに共晶はんだ層が
形成されている構造のはんだボールを準備する。このは
んだボールは、下記の二種類の大きさのものを用意す
る。 パッケージ4側の金属ボール8aを含むもの 金属ボールの直径0.4mm、はんだボールの直径0.
5mm。 ボード3側の金属ボール8bを含むもの 金属ボールの直径0.7mm、はんだボールの直径0.
8mm。
【0026】金属ボールは、銅、ニッケル若しくは鉛含
有量80wt%以上のスズ・鉛はんだを材料とする。金
属ボールに共晶はんだ層を形成する方法としては、溶融
した共晶はんだ浴中に金属ボールを浸し、金属ボールに
マイナス、はんだ浴にプラス電位を与えるという、いわ
ゆるはんだめっき法などが利用できる。この方法によれ
ば、一度に多数のはんだボールが形成できて効率的であ
る。
【0027】次に、第1の工程として、図2(a)に示
すように、上述したはんだボールのうち小さい方のはん
だボール9aを、パッケージ4側のパッド6aに仮り留
めする。この仮り留めは、はんだフラックの粘着性を利
用するものであって、以下のようにして行う。先ず、パ
ッケージ4のパッド6aに相当する部分に穴を開けたメ
タルマスク10の穴の部分に、はんだボール9aを乗せ
る。メタルマスク10の穴は直径を、0.4mmとし
て、直径0.5mmのはんだボール9aが下方に抜け落
ちないようにしている。一方、パッケージ4側には、パ
ッド6aが設けられている面全体に、フラックス(図示
省略)を塗布しておく。その後、パッケージ4を下降さ
せ(又は、メタルマスク10を上昇させ)て、はんだボ
ール9aとパッド6aとを接触させる。これにより、は
んだボール9aは、フラックスの粘着性によってパッド
6aに転写され、付着する。このはんだボール9aの仮
り留め後、モジュール1を230℃に加熱したホットプ
レート上に15〜30秒間載せ、はんだボール9a表面
の共晶はんだ層11aを溶融させて、図2(b)に示す
ような金属ボール入りのはんだバンプ12aを、パッド
6aにはんだ接続させた。
【0028】次に、第2の工程として、図3(a)に示
すように、ボード3のパッド6bに大きい方のはんだボ
ール9bを仮り留めする。仮り留めは、パッケージ側に
おけると同様の方法で行った。次いで、はんだボール9
b表面の共晶はんだ層11bを溶かして、図3(b)に
示すように、金属ボール入りのはんだバンプ12bをパ
ッド6bにはんだ接続させる。はんだ層11bの溶融
は、ボード3を最高温度が230℃の温度プロファイル
のリフロー炉に入れることによって行った。
【0029】その後、第3工程として、はんだバンプ1
2aを取り付けたパッケージ4と、はんだバンプ12b
を取り付けたボード3とを、マウンタ装置を用いて位置
合せして両はんだバンプを重ね合せ、金属ボール8a,
8bが互いに接触し僅かに変形する程度に、1バンプ当
り1.0Nの力をパッケージ4上から加えた。この二つ
の金属ボール8a,8bの重なりと変形とによりパッケ
ージ4とボード3との間の距離が1mm程度となって、
重なった二つのはんだバンプにおける高さ対幅が1.
2:1.0程度となった。
【0030】最後に、第4の工程として、パッケージ4
が載置されたボード3を、窒素雰囲気のリフロー炉(最
高温度230℃)に入れ、両方のはんだバンプ12a,
12b表面の共晶はんだ層を一旦溶かし再固化させるこ
とにより、パッケージ4とボード3との接続を強固なも
のにした。
【0031】上述の製造方法の大きな特徴は、共晶はん
だめっき金属コアのはんだボールを用いたことにある。
このようなはんだボールを用いると、ボード3上のパッ
ド6bにクリームはんだを供給しなくても、単にボード
3全面にフラックスを塗布しはんだボール9bをパッド
6b上に置いてリフローするだけで、パッド6b上に金
属ボール入りのはんだバンプ12bを形成できる。パッ
ケージ4上のパッド6aに対するはんだバンプ12aの
形成も同様にできる。すなわち、製造工程が非常に簡単
でありしかも、クリームはんだ印刷時における隣接パッ
ド間のショート発生など、製造時の不良発生率を低減さ
せることができる。尚、本実施例では、パッケージ及び
ボードのパッド形成面全面に塗布したフラックスをただ
単にはんだ接続の際の酸化物生成防止用のものとして用
いるのみならず、その粘着性を利用して、パッド上への
はんだボールの仮り留め用としても用いることによって
製造工程を簡略にしているが、はんだバンプ形成を不活
性ガス雰囲気中で行うことによって、製造工程を更に簡
略化できる。すなわち、図2において、パッケージ4側
にはフラックスを塗布せず、メタルマスク10の穴の部
分に乗せたはんだボール8aを直接パッド6aに押しつ
け、そのままの状態(メタルマスク10とパッケージ4
とではんだボール8aを挟んだまま)でそれらを一例と
して窒素雰囲気中で加熱し、はんだボール8a表層の共
晶はんだ層11aを溶融させる。このとき窒素ガスがは
んだボール表面やパッド表面の酸化を防ぐので、フラッ
クスレスでパッドとの接続特性の良好なはんだバンプ1
2aが得られる。この製造方法によればはんだバンプ形
成後のフラックス洗浄が不要であるので、製造工程がよ
り簡単になる。勿論、ボード3(図3参照)側のパッド
6bへのはんだバンプ12b形成も同様に行うことがで
きる。ここで、はんだバンプ形成の際に窒素ガスを用い
るのははんだ溶融のときの酸化物生成防止が目的である
ので、使用するガスは窒素に限らず例えばヘリウム、ア
ルゴンなどの不活性ガスであればどのようなものを用い
てもよい。但し、ランニングコストなどの点から窒素ガ
スが適当であろう。
【0032】更に、はんだバンプ12aとパッド6aと
のはんだ接続およびはんだバンプ12bとパッド6bと
のはんだ接続は、共晶はんだのような融点の低いはんだ
で行われるので、高融点はんだを直接パッケージ側のパ
ッドにはんだ接続する米国特許第5154341号の接
続構造とは違って、パッケージの材質は高耐熱性のもの
に限定されず樹脂製のものでも構わない。
【0033】又、パッケージ側およびボード側の両方に
金属ボール入りのはんだバンプをはんだ接続させ、これ
ら二つのはんだバンプを垂直に重ねてバンプ表面の低融
点はんだをリフローさせるだけで、鼓形の接続構造が得
られる。この接続構造側面の曲率は、はんだめっき層の
厚さを変えることによってコントロールすることが可能
である。しかも上記米国特許とは異って、断面を鼓形に
するためにボード3側のパッド6bの幅を広くしなけれ
ばならないという制約がないので、高密度実装性が犠牲
になることはない。
【0034】本実施例によれば、高さ対幅が1.0以上
で、断面形状が鼓形の接続構造が容易に得られる。従っ
て、上下二つのパッド間の「オープン不良」或いは隣接
するパッド間の「ショート不良」の製造時の発生率が、
従来の接続構造に比べて改善される。すなわち、今、マ
ザーボードに反りがあるものとする。このような反りの
あるマザーボードにモジュールを搭載したときの実装状
態を図4(a)に、模式的に示す。同図を参照すると、
パッケージ4側のパッド(図示せず)とボード3側のパ
ッド(図示せず)とを接続する複数の接続構造の内、両
端に位置する接続構造2L,2Rがボード3から浮いて
おり、この二つの接続構造において製造時の「オープ
ン」不良が発生している。このような「オープン不良」
の発生を防止する一つの方法として、図4(b)に示す
ように、パッケージ4とボード3との間に圧力を加えボ
ード3の反りを矯正することが有効であるが、このよう
にした場合、パッケージ4の中央付近に位置する接続構
造2Cに必要以上の過大な圧力が加わるので、接続構造
2Cが変形し潰れる。その結果、この接続構造2Cにお
いては、はんだバンプ表面の溶融したはんだがバンプか
ら横方向(ボード3表面に平行な方向)に押し出され、
隣り合うパッドどうしがショートしてしまう。ここで、
このような原因による隣接パッド間の「ショート不良」
の発生確率は、接続構造の潰れによって押し出されるは
んだ量が多いほど高いので、接続構造の変形の大きさΔ
hと元の高さhの比Δh/hが大きいほど「ショート不
良」発生率が高い。すなわち、接続構造の変形量Δhが
同一であるとすれば、元の高さhが低いほど隣接パッド
間の「ショート不良」が生じ易い。これまで述べたこと
をまとめると、接続構造の高さが低いと「オープン不
良」が発生し易く、一方これを避けようとすると「ショ
ート不良」が発生し易くなるので、隣接パッドどうしの
間隔を大きくしなければならず、高密度実装性が犠牲に
なる。これに対し、本実施例によれば接続構造の高さを
高くできるので、上記のような接続不良を減らし実装密
度を高めることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の部品の接
続構造は、内部に含んだ縦方向二段に重なる二つの金属
ボールによって、接続すべき二つの部品間の距離を確保
すると共に、上記二つの金属ボールを取り囲む低融点の
はんだ層が、接続すべき上下のパッドのそれぞれにはん
だ接続されて、二つのパッドを機械的、電気的に強固に
接続する構造となっている。しかもその接続構造の断面
形状は、鼓形である。これにより本発明によれば、接続
される上下二つのパッド間の距離を従来より大きくでき
るので、製造時における被接続パッド間の「オープン不
良」、隣接パッド間の「ショート不良」を従来より低減
させることができる。しかも、高密度実装性、長期の使
用における接続の信頼性、接続される部品の材料に対す
る自由度を犠牲にすることがない。
【0036】又、本発明の接続構造の製造方法は、上記
のような接続構造の製造に当って、低融点はんだ被覆金
属コアのはんだボールを用いている。このようなはんだ
ボールを用いると、接続すべきそれぞれの部品のパッド
上にクリームはんだを供給しなくても、単に部品のパッ
ド形成面全面にフラックスを塗布し、はんだボールをパ
ッド上に載置してリフローするだけで、被接続パッド上
に金属ボール入りのはんだバンプを形成できるので、製
造工程が非常に簡単になり、生産性が向上すると共に、
例えばクリームはんだ印刷時における隣接パッド間のシ
ョートの発生が減少するなど、不良発生率が改善され
る。
【0037】更に、各部品のパッドへのはんだバンプ形
成を不活性雰囲気中で行えば、フラックス塗布およびは
んだバンプ形成後のフラックス洗浄を不要として、生産
性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による接続構造の、完成後の
断面を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例による接続構造の断面を製造
工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例により接続構造の断面を製造
工程順に示す断面図であって、図2に示す工程以降の工
程に関する図である。
【図4】反りのあるマザーボードへマルチチップモジュ
ールを実装するときに発生する、「オープン不良」及び
「ショート不良」の発生原因を説明するための断面図で
ある。
【図5】従来の接続構造の一例の断面構造を、製造工程
順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 マルチチップモジュール 2 接続構造 3 マザーボード 4 パッケージ 5 電子部品 6a,6b パッド 7 はんだ層 8a,8b 金属ボール 9a,9b はんだボール 10 メタルマスク 11a,11b 共晶はんだ層 12a,12b はんだバンプ 14 アルミナ基板 26,34 電極 28 スペーサバンプ 30 プリント配線基板 36 はんだボール 44 シースはんだ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一平坦表面上に外部との電気的接続のた
    めの第1の電極が設けられた一方の部品の前記第1の
    極と一平坦表面上に外部との電気的接続のための第2の
    電極が設けられた他方の部品の前記第2の電極とをはん
    だ接続によって固着させると共に電気的に接続するはん
    だ層を含む部品の接続構造であって、 前記第1および第2の電極の間に介在させたはんだバン
    プを溶融させて得られる部品の接続構造において、前記はんだバンプの 前記二つの平坦表面に平行な方向の
    最大幅に対する前記二つの平坦表面に垂直な方向の高さ
    の比が1.0より大であることを特徴とする部品の接続
    構造。
  2. 【請求項2】 一平坦表面上に外部との電気的接続のた
    めの第1の電極が設けられた一方の部品の前記第1の
    極と一平坦表面上に外部との電気的接続のための第2の
    電極が設けられた他方の部品の前記第2の電極とをはん
    だ接続によって固着させると共に電気的に接続するはん
    だ層を含む部品の接続構造であって、 前記第1および第2の電極の間に介在させたはんだバン
    プを溶融させて得られる部品の接続構造において、 前記はんだ層が内部に二つの金属ボールを含み、それら
    二つの金属ボールが、前記二つの平坦表面に垂直な方向
    に重なるようにして配設されることを特徴とする部品の
    接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の部品の接続構造におい
    て、 前記二つの金属ボールの融点が共に前記はんだ層の融点
    よりも高いことを特徴とする部品の接続構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の部品の接続構造におい
    て、 前記はんだ層の材料が、スズと鉛との共晶又はその近辺
    の組成の低融点はんだであり、前記金属ボールの材料
    が、スズと鉛からなるはんだであって鉛含有量が80w
    t%以上の高融点はんだ、ニッケル及び銅のいずれかで
    あることを特徴とする部品の接続構造。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の部品の接続
    構造において、前記二つの金属ボールは、それぞれの直
    径が互いに異なるものであることを特徴とする部品の接
    続構造。
  6. 【請求項6】 一平坦表面に外部との電気的接続のため
    の電極が設けられた一方の部品の前記電極に、金属ボー
    ルを核としてその周りに前記金属ボールより低融点のは
    んだ層が形成されている構造のはんだボールを載置した
    後そのはんだボール表層のはんだ層を溶融させて、前記
    一方の部品の電極上にその電極にはんだ接続された金属
    ボール入りのはんだバンプを形成する第1の工程と、 一平坦表面上に外部との電気的接続のための電極が設け
    られた他方の部品の前記電極に、前記構造のはんだボー
    ルを載置した後そのはんだボール表層のはんだ層を溶融
    させて、前記他方の部品の電極上にその電極にはんだ接
    続された金属ボール入りのはんだバンプを形成する第2
    の工程と、 前記一方の部品の電極と前記他方の部品の電極とを位置
    合せし、それぞれの電極上に形成された二つのはんだバ
    ンプを前記二つの平坦表面に垂直方向に重ねた後重なり
    方向に圧力を加え、前記垂直方向に二段に重なった二つ
    の金属ボールどうしを接触させる第3の工程と、 前記二つのはんだバンプそれぞれの表層のはんだ層を同
    時にリフローさせ、再固化したはんだ層によって前記一
    方の部品の電極と前記他方の部品の電極とを強固に固着
    させる第4の工程とを含むことを特徴とする部品接続構
    造の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の部品の接続構造の製造方
    法において、前記第1の工程及び前記第2の工程では、
    前記はんだボール表層のはんだ層の溶融を不活性ガス中
    で行うことを特徴とする部品の接続構造の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の部品の接続構造の製造方
    法において、前記第1の工程及び前記第2の工程では、
    それぞれの部品の電極形成面にフラックスを塗布し、そ
    のフラックスの粘着力により前記電極上にはんだボール
    を付着させ仮り留めした後、はんだボール表層のはんだ
    層を溶融させることを特徴とする部品の接続構造の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8記載の部品の接続
    構造の製造方法において、前記第1の工程及び第2の工
    程では、前記金属ボール表面上のはんだ層をはんだめっ
    き法により形成したはんだボールを用いることを特徴と
    する部品の接続構造の製造方法。
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