JP2581153Y2 - 巻付バインド着脱器 - Google Patents

巻付バインド着脱器

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JP2581153Y2
JP2581153Y2 JP1337393U JP1337393U JP2581153Y2 JP 2581153 Y2 JP2581153 Y2 JP 2581153Y2 JP 1337393 U JP1337393 U JP 1337393U JP 1337393 U JP1337393 U JP 1337393U JP 2581153 Y2 JP2581153 Y2 JP 2581153Y2
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吉和 石田
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東神電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は配電線を電柱等に設けた
碍子等に中間支持する巻付バインドを電線に巻付け或は
巻外すための巻付バインド着脱器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近は、架空配電線工事が無停電で実施
されるようになり、作業者が活線状態の電線に触れるこ
となく安全に作業を行い得るようにホットスティック工
法により工事を行うことが多い。本願の出願人は、電柱
等のピン碍子等に架空配電線を固定し、中間支持する巻
付バインドをホットスティック工法により架空配電線に
巻付け或は巻外すための巻付バインド着脱器を実願昭6
2−77922号(実開昭63−187511号)にお
いて提案した。
【0003】この巻付バインド着脱器は、図9(左側面
図。ただし上記実開では正面図)、及び図10(右側面
図。ただし上記実開では背面図)に示す通り、絶縁性の
操作棒(図示せず)の先端に取付けられるC形の保持体
31の内周に沿って回動可能であり中心に電線挿入溝3
4及び35を備えた扇形の可動板32と受動板33とを
並設し、可動板32を操作棒に内蔵された回転操作軸と
連結された回転軸36の回転により回動させるように構
成されている。そして可動板32に円弧状に延長する細
長孔よりなるカム孔37を設けるとともに、受動板33
には該カム孔に選択的に出没させ該孔に嵌挿させること
が可能な取付作業用のピン38と取外し作業のピン39
とを上下に一対設けている。なお、40は可動板の端縁
に設けた角状の突起で、後述する巻付バインドの押動を
行い易いよう設けたものである。
【0004】上記した巻付バインド着脱器により電線に
巻付バインドを巻付けるには、可動板32の電線挿入溝
34と受動板33の電線挿入溝35とが表裏互いにほぼ
重なり合い、かつ重なり合った電線挿入溝が保持体31
のC形の開口部に対向する位置にあるようにセットして
おき(図9、図10に示す状態)、この状態において電
線Wを電線挿入溝34及び35に挿入する。次いで、下
側に位置する巻付作業用のピン38を上記のカム孔37
に嵌挿し、回転軸36を回転させて可動板32を左側面
から見て反時計方向に回動させる。このとき、上記のピ
ン38がカム孔の反時計方向回転の前端に当接する迄は
可動板32のみが回動し、可動板32の電線挿入溝34
と受動板33の電線挿入溝35とが挿入された電線Wの
周りを囲い込み保持する。
【0005】巻付バインドを可動板32の角状の突起4
0を備えた端面に挿入して、可動体を更に回動させる
と、可動板32と受動板33とが上記のように電線Wを
保持しながら一体的に回転し、上記端面で巻付バインド
を押動し、巻付バインドを電線Wの周囲に巻付ける。巻
付完了後に上記回転軸36を逆方向に回転させ可動板3
2を上記と逆方向の時計方向に回動させると、再び、図
9、図10に示すように可動板32と受動板33とが重
なり合った原位置の状態に戻るので、電線Wを電線挿入
溝から抜き出すことができ、巻付バインド着脱器を電線
Wから離脱する。なお、図9における41、42は、巻
付け、もしくは巻外し終了後に可動板32を逆方向に回
動させたときその回動を原位置でストップさせるための
ストッパーで、可動板32の回動方向に対処させて上下
一対のストッパーが設けられている。
【0006】電線Wに巻付けられている巻付バインドを
巻外す場合には、巻付バインドの巻付端位置の電線を図
9に示すようにほぼ重なり合った電線挿入溝に挿入す
る。次いで上方の巻外し作業用のピン39をカム孔37
に嵌挿させ、可動板32を左側面から見て時計方向に回
転させると、電線挿入溝34及び35が電線Wを囲い込
み保持した状態で可動板32の角状の突起40を備えた
端面が電線に巻付けられた巻付バインドを押動し、巻付
バインドを電線から巻外す。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記した巻付バインド
着脱器は巻付バインドの電線への巻付け及び電線からの
巻外しをホットスティック工法により行うことを可能な
らしめたものであるが、なお改善すべき点が残されてい
る。すなわち、巻付バインドを電線に巻付ける場合、可
動板と受動板との電線挿入溝により電線を囲み込み保持
する長さが可動板及び受動板の厚さ分しかなく電線挿入
溝による電線の保持が不安定であることとも相俟って、
可動板の角状の突起を有する端縁で巻付バインドで押動
するときに該端縁のエッジにより巻付バインドがこすら
れ、その被覆を傷つけ易い。また該端縁が巻付バインド
の端末に被せられているキャップにひっかかりキャップ
が外れてしまうこともある。
【0008】また、巻付バインドを電線から巻外すと
き、巻付バインドが電線の被覆に固く密着していたり、
或は巻付バインドが電線の被覆にやや食い込む程に密着
している場合には、可動板の角状の突起を有する端縁で
巻付バインドの巻付け端部を押動するだけでは、巻き付
け端部をすくい起こすことが難しく、従って巻付バイン
ドの巻外しが困難となる場合がある。
【0009】更に、上記の従来の巻付バインド着脱器に
おいては、巻付バインドを巻付ける場合と、巻付バイン
ドを巻外す場合とで可動板を回動させる方向が異なるた
めに、前記した通りに、カム孔に嵌挿されるピンはカム
溝に出没自在とした2個のピンを選択的にセットし嵌挿
する必要がある。また、巻付バインドの巻付けもしくは
巻外しが終了した後に、可動板、受動板を図9、図10
に示すような原位置に復帰したときに作動するストッパ
ーを設置するときは、このストッパーも2個のストッパ
ーを設置し、これを選択的にセットし、使用する必要が
ある。このように2個のピンをカム孔に出没自在に設け
たり、2個のストッパーを設けることは巻付バインド着
脱器の構成を複雑にし、コスト高にするとともに作業者
の操作をも複雑にする難点がある。
【0010】本考案は上述の点に鑑みなされたもので、
本考案の第一の目的は、巻付バインドを電線に巻付ける
ときに巻付バインドの被覆を傷付けることがなく、巻付
バインドを電線から巻き外すときに巻付バインドの巻付
け端部を確実にすくい起こすことができる巻付バインド
着脱器を提供することにある。
【0011】本考案の第二の目的は、巻付バインドの電
線への巻付けも、電線からの巻外しも、可動板を同一方
向に回動させることにより行うことができ、従ってカム
孔に嵌挿するピンやストッパーを2個設置し選択的に使
用する必要がない巻付バインド着脱器を提案することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
る本考案の巻付バインド着脱器は、C形の保持体の内部
に該保持体の内周に沿って回動可能な可動板と受動板と
を並設し、上記可動板を保持体の内周に沿って回動させ
る回動手段を設けるとともに、可動板及び受動板の何れ
か一方の板面に円弧状に延長する細長孔よりなるカム孔
を設け、他方の受動板もしくは可動板に該カム孔に嵌挿
可能なピンを設けた巻付バインド着脱器において、上記
可動板及び受動板のそれぞれに板面に垂直に延長する縦
割り円筒状のコマを設け、該コマの縦割り円筒内面によ
り電線溝を形成するとともに、可動板の上記コマの縦割
り円筒外面に巻付け用回転ローラと巻外し用フックとを
立設し、可動板の上記コマの割り端縁の少なくとも巻外
し用フック位置近傍を鋭角に尖ったすくい面に形成した
ことを特徴とするものである。
【0013】前記第二の目的を達成する本考案の巻付バ
インド着脱器は、上記した巻付バインド着脱器におい
て、可動板のコマに設けた巻付け用回転ローラと巻外し
用フックとが互いに可動板を挟むような位置に対置され
るとともに、他方の受動板もしくは可動板に設けるピン
が1個のピンより成ることを特徴とする。
【0014】
【実施例及び作用】本考案の詳細を実施例の図面に基づ
いて詳細説明する。図1は本考案の巻付バインド着脱器
を先端に結合したホットスティック工具の例の概要を説
明する斜視図(ただし、可動板、受動板は図示を省略)
であり、図2は本考案の実施例の巻付バインド着脱器の
一部縦断正面図であり、図3はその右側面図であり、図
4はその左側面図である。
【0015】図1において、15は電気絶縁性の操作棒
で、その先端に本考案の巻付バインド着脱器Aが着脱自
在に結合されている。14はその着脱のロックボタンで
ある。巻付バインド着脱器Aの詳細は図2〜図4により
説明するが、9が巻付用回転ローラであり、10が巻外
し用フックであり、12が首振り角度を調整する角度調
整ノブである。16は操作棒に内蔵されているモーター
を駆動する充電式電池であり、17は該モーターの正、
逆回転及び停止用のスイッチである。該モーターは操作
棒に内蔵されている回転操作軸を介して巻付バインド着
脱器の可動板を回動させる。なお、Bが巻付け中の巻付
バインドである。
【0016】図2〜図4において、1は開口部2を有す
るC形の保持体であり、上部側にはC形の形状を有しか
つ互いに重ね合わされ一体に結合されているベース21
とホルダー22とを備えている。保持体1の下部側には
前記の操作棒15に内蔵されている回転操作軸と連結さ
れる連結シャフト3と該連結シャフト3の回転を伝達す
る歯車機構4(図2及び図3に点線で示している)とを
備えている。
【0017】保持体1の内部には保持体のC形の内周す
なわちベース21とホルダー22の内周に沿って回動す
る可動板5と受動板6とが並設されている。可動板5は
扇形の可動板面51と保持体1のベース21と同様なC
形の形状をなす外輪部52とを有し、外輪部52の外周
にはラックが設けられ、該ラックは上記の歯車機構4の
歯車と噛み合い、上記連結シャフト3の回転により保持
体1のベース21の内周に沿って回動させられる。受動
板6も、同じく、扇形の受動板面61と保持体1のホル
ダー22と同様なC形の形状をなす外輪部62とを有す
るが、受動板6においては外輪部62の外周にラックを
備えておらず、受動板6は、後記するカム溝とこれに嵌
挿されたピンとの手段により、可動板5の回動に従動し
て保持体1のホルダー22の内周に沿って回動する。
【0018】可動板5はその可動板面51に一体に結合
したコマ7を備え、受動板6はその受動板面61に一体
に結合したコマ8を備えている。コマ7及びコマ8は、
ともに、可動板5及び受動板6に垂直に延長し、縦割り
円筒の形状を有しており、図に示されているように、コ
マ8の割り円筒内周面とコマ7の割り円筒外周面とを重
ね合わせることができる寸法関係に形成されている。そ
してコマ7及びコマ8の縦割り円筒内周面はそれぞれ電
線挿入溝71及び81を形成している。
【0019】可動板5に結合されたコマ7の割り円筒外
面には、正面より見て可動板5よりも左側の位置に巻付
け用回転ローラ9を立設し、可動板5よりも右側の位置
に巻外し用フック10を立設している。すなわち巻付け
用回転ローラ9と巻外し用フック10とは、可動板5に
対して互いに反対側に位置し、可動板5を挟むように位
置してコマ7に取付けられている。
【0020】従って、可動板5を右側面から見て時計方
向に回動させれば、正面から見て可動板5よりも右側に
位置する巻外し用フックは時計方向すなわち巻外し回動
方向に回動する。他方、可動板5の上記の回動は左側面
から見れば反時計方向の回動となり、可動板5よりも左
側に位置する巻付け用回転ローラは反時計方向すなわち
巻付け回動方向に回動する。つまり、巻付け用回転ロー
ラ9と巻外し用フック10とが上記の位置関係にあるの
で、巻付バインドを電線に巻付けるときの可動板5の回
動も、巻付バインドを電線から巻外すときの可動板5の
回動も、同一方向の回動でよい訳である。
【0021】巻付バインドを電線に巻付けるに当たって
は、図7に示しているように、巻付け用回転ローラ9の
軸の周りに回転自在なローラ面により巻付バインド線B
を押動して巻付ける。また、巻付バインドを電線から巻
外すに当たっては、電線の被覆に密接している巻付バイ
ンドの巻付け端をコマ7及び8の割り端縁によりすくい
起こし、すくい起こされた巻付バインドを巻外し用フッ
ク10に係合させて押動し、巻外す。このため図5の斜
視図に示す通りコマ7及び8の割り端縁72及び82
は、先端を鋭角に尖らせたすくい面に形成されている。
このすくい面は割り端縁の全長にわたって設けることは
必ずしも必要ではないが、少なくとも巻外し用フック1
0を設けている位置の近傍にはすくい面を設ける必要が
ある。
【0022】受動板6の受動板面61には受動板6の回
転方向に円弧状に延長する細長孔よりなるカム孔63が
設けられ、また、可動板5の可動板面51にはピン53
が立設され、上記カム孔63に嵌挿されている。図3に
示すように、コマ7及び8の電線挿入溝71及び81が
互いにほぼ重なり合っているとき、すなわち電線の出入
自在とされているとき、ピン53は、カム孔63の右側
面から見た左端、すなわち可動板5、受動板6を右側面
から見て時計方向に回転させるときのカム孔の回動後端
にほぼ位置するように設定されている。なお、カム孔6
3を可動板5に設け、ピンを受動板6に設けるようにし
ても差支えはない。
【0023】受動板6及び保持体1のホルダー22にわ
たってストッパー手段11が設けられている。このスト
ッパー手段11は、巻付バインドの電線への巻付け或は
巻付バインドの電線からの巻外しが終了したのち、巻付
バインド着脱器を電線から離脱させるために、可動板5
を逆回転させて可動板5及び受動板6を図3及び図4に
示している位置関係、すなわち、コマ7及び8の電線挿
入溝が互いに重なり合い、しかも該電線挿入溝の開口部
の開口方向が保持体1の開口部2の開口方向と一致し、
電線の出入が自在とされている位置関係(以下、これを
原位置という)に戻したときに逆回転をストップさせる
ものである。
【0024】ストッパー手段11は、これを説明するた
めの斜視図である図6に示されているように、受動板6
の受動板面61に設けられた、先端にストッパー111
を備えたリンク112及び止めピン115と、ホルダー
22に設けられたストップ金具116とよりなる。受動
板6が時計方向に回動するときは、リンク112の先端
のストッパーがストップ金具116に当たっても、リン
クがその軸113を中心に反時計方向に旋回するので、
ストッパーはストップ金具を通過することができる。そ
して、通過すればリンク112はバネ114により止め
ピン115の位置に戻る。受動板6が逆方向の反時計方
向に回動してストッパー111がストップ金具116の
位置に来たときは、リンク112が止めピンに当たり旋
回できないので、ストッパー111がストップ金具11
6に係止され、受動板6はこの位置において停止する。
【0025】なお、図2〜図4において、12は巻付バ
インド着脱器の軸13の周りの首振りの角度調整ノブ
で、121は角度セット用ボアである。
【0026】次に、上記詳述した通りの構成を有する本
考案の巻付バインド着脱器を用いて配電線に巻付バイン
ドを巻付ける或は配電線から巻付バインドを巻外す工法
について説明する。まず、電線に巻付バインドを巻付け
る場合について述べれば、電柱等のピン碍子等に図示し
ない適宜な手段により巻付バインド及び電線を保持させ
た上で、電線挿入溝71、81に電線が挿入されるよう
に操作棒15を操作して巻付バインド着脱器の位置をセ
ットする。このときの可動板5、受動板6の位置は図3
及び図4に示す通りである。
【0027】次に、操作棒15のスイッチ17をONに
して操作棒に内蔵の回転操作軸を回転させ、可動板5を
右側面から見て時計方向に左側面から見て反時計方向に
回動させる。このとき、カム孔63に嵌挿されている可
動板5のピン53が図3及び図4に示されている原位置
から回転し始めてカム孔63の反対側の孔端すなわち回
転方向の前端に当接する迄の間は可動板5のみが回動
し、受動板6は静止している。そしてピン53が反対側
の孔端に当接した後は、可動板5と受動板6とが一体的
に回動する。このときの左側面図を図7に示している。
図においてWは電線であり、このときは電線Wはコマ7
の電線挿入溝71とコマ8の電線挿入溝81とにより囲
み込まれて保持されている。そして巻付け用回転ローラ
9が矢印方向に回動して巻付バインドBを押動し電線W
に巻付バインドを巻付ける。
【0028】この巻付けにおいては、巻付バインドがエ
ッジが全く存在しない回転ローラによって押動され、加
えて、電線Wがコマ7及び8の比較的長い電線挿入溝7
1及び81により包囲され電線が安定に保持されるの
で、押動されて巻付けられる巻付バインドの被覆が傷つ
けられる危険はない。また回転ローラが巻付バインドの
端末のキャップにひっかかることはないので、キャップ
が外れることはない。
【0029】巻付バインドを巻付け終われば、可動板5
を逆方向に即ち左側面から見て時計方向に回動させる。
ピン53が再びカム孔63の他端すなわち逆回転方向の
前端に当接する迄は可動板5のみが回動し、当接後は可
動板5と受動板6とが一体的に回転し、図3及び図4に
示す原位置に戻ったときに、前述のストッパー手段11
の作用により回動を停止する。巻付バインド着脱器を電
線から離脱することができる。
【0030】電線に巻付けられている巻付バインドを巻
外す場合も、可動板5、受動板6が図3に示すように原
位置にある状態で、電線を電線挿入溝71(81)に挿
入して巻付バインド着脱器を電線にセットする。そして
可動板5を右側面からみて時計方向に回転させる。ピン
53の移動、カム孔63端部との当接、係合、可動板5
及び受動板6の回動等は巻付けの場合と同様である。た
だし、巻付けの場合は、正面からみて可動板5よりも左
側に位置していた巻付け用回転ローラが巻付バインドを
押動して巻付けを行ったのに対し、巻外しの場合は、可
動板5よりも右側に位置する巻外しフック10と、コマ
7の割り端縁72に形成されたすくい面とにより巻付バ
インドの巻外しを行う。
【0031】上記フック10及びすくい面が右側面から
みて時計方向に回動され、すくい面が電線の被覆に密着
している巻付バインドをすくい起こし、すくい起こされ
た巻付バインドが巻外し用フック10により押動され巻
外される。この巻外しのときの右側面図を図8に示して
いる。巻外し終了後に可動板5を逆方向に回転させて可
動板5、受動板6を原位置に戻し、電線から巻付バイン
ド着脱器を離脱させる点は巻付けの場合について前記し
た所と同様である。
【0032】上記詳説した本考案の巻付バインド着脱器
においては、巻付け用回転ローラ9と巻外し用フック1
0の双方をコマ7の片側すなわち可動板5よりも右側に
或は左側に位置させることもできる。ただし、この場合
は前記した本考案の第一の目的は達成できるが、前記の
第二の目的は達成できない。従って、この場合は、前記
した従来技術の場合と同様に、巻付けの場合と巻外しの
場合とで可動板の回動方向を異ならしめる必要があり、
またカム孔に嵌挿されるピンもカム孔に出入自在なピン
を2個設け、巻付けと巻外しとで選択的に用いる必要が
あり、更にストッパー手段も2個設ける必要がある。
【0033】
【考案の効果】以上詳述した通りの構成、作用を有する
本考案によれば、巻付バインドを電線に巻付けるときに
巻付バインドの被覆を傷つける危険がなく、また巻付バ
インドの端末のキャップが外れてしまう危険もない。更
に、巻付バインドを電線から巻外すときには、巻付バイ
ンドが電線の被覆に密着し、電線の被覆にやや食い込ん
でいるような場合においても、すくい面ですくい起こし
て巻外すことができる利点がある。
【0034】巻付け用回転ローラと巻外し用フック10
とが請求項2に記載しているように、互いに可動板5を
挟むような位置に対置して設けられているときは、可動
板5の回動方向は巻付バインドの巻付けの場合も、巻外
しの場合も同一方向でよく、従ってカム溝に嵌挿される
ピンやストップ手段の個数は1個で済み、巻付バインド
着脱器の構造並びに巻付け、巻外しの作業を簡単化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の巻付バインド着脱器を先端に結合した
ホットスティック工具の例を説明する斜視図である。
【図2】本考案の実施例の正面図である。
【図3】上記実施例の右側面図である。
【図4】上記実施例の左側面図である。
【図5】上記実施例におけるコマ7及び8の斜視図であ
る。
【図6】上記実施例におけるストッパー手段11を説明
する斜視図である。
【図7】上記実施例の巻付バインドを巻付けている状態
における左側面図である。
【図8】上記実施例の巻付バインドを巻外している状態
における右側面図である。
【図9】従来の巻付バインド着脱器の左側面図である。
【図10】従来の巻付バインド着脱器の右側面図であ
る。
【符号の説明】
1 保持体 5 可動板 53 ピン 6 受動板 63 カム孔 7及び8 コマ 71及び81 電線挿入溝 9 巻付け用回転ローラ 10 巻外し用フック 11 ストッパー手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C形の保持体の内部に該保持体の内周に
    沿って回動可能な可動板と受動板とを並設し、上記可動
    板を保持体の内周に沿って回動させる回動手段を設ける
    とともに、可動板及び受動板の何れか一方の板面に円弧
    状に延長する細長孔よりなるカム孔を設け、他方の受動
    板もしくは可動板に該カム孔に嵌挿可能なピンを設けた
    巻付バインド着脱器において、上記可動板及び受動板の
    それぞれに板面に垂直に延長する縦割り円筒状のコマを
    設け、該コマの縦割り円筒内面により電線挿入溝を形成
    するとともに、可動板の上記コマの縦割り円筒外面に巻
    付け用回転ローラと巻外し用フックとを立設し、可動板
    の上記コマの割り端縁の少なくとも巻外し用フック位置
    近傍を鋭角に尖ったすくい面に形成したことを特徴とす
    る巻付バインド着脱器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の巻付バインド着脱器に
    おいて、可動板のコマに設けた巻付け用回転ローラと巻
    外し用フックとが互いに可動板を挟むような位置に対置
    されるとともに、他方の受動板もしくは可動板に設ける
    ピンが1個のピンより成ることを特徴とする巻付バイン
    ド着脱器。
JP1337393U 1993-02-26 1993-02-26 巻付バインド着脱器 Expired - Lifetime JP2581153Y2 (ja)

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JP1337393U JP2581153Y2 (ja) 1993-02-26 1993-02-26 巻付バインド着脱器

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JP1337393U JP2581153Y2 (ja) 1993-02-26 1993-02-26 巻付バインド着脱器

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JPH0666224U JPH0666224U (ja) 1994-09-16
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