JPH0666224U - 巻付バインド着脱器 - Google Patents

巻付バインド着脱器

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JPH0666224U
JPH0666224U JP1337393U JP1337393U JPH0666224U JP H0666224 U JPH0666224 U JP H0666224U JP 1337393 U JP1337393 U JP 1337393U JP 1337393 U JP1337393 U JP 1337393U JP H0666224 U JPH0666224 U JP H0666224U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のものは、巻付けるときに巻付バインド
の被覆を傷め、巻外すときに電線被覆に密着した巻付バ
インドをすくい起こすことが困難である。また可動板の
回転方向が巻付け時と巻外し時で異なり、カム孔に嵌挿
するピンやストッパーが複雑で操作も面倒である。本考
案はこれらを改善するものである。 【構成】 C形の保持体1の内面に沿って回動する可動
板5と受動板6とを併設し、それぞれに板面に垂直に延
長する縦割り円筒状のコマ7、8を設け、その内周面を
電線挿入溝に形成する。可動板のコマ7には巻付け用回
転ローラ9と巻外し用フック10とを可動板5を挟むよ
うに対置して設け、コマの縦割りの端縁は鋭角に尖るす
くい面に形成する。受動板にはカム孔63を設け、可動
板のピン53がこれに嵌挿されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は配電線を電柱等に設けた碍子等に中間支持する巻付バインドを電線に 巻付け或は巻外すための巻付バインド着脱器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近は、架空配電線工事が無停電で実施されるようになり、作業者が活線状態 の電線に触れることなく安全に作業を行い得るようにホットスティック工法によ り工事を行うことが多い。本願の出願人は、電柱等のピン碍子等に架空配電線を 固定し、中間支持する巻付バインドをホットスティック工法により架空配電線に 巻付け或は巻外すための巻付バインド着脱器を実願昭62−77922号(実開 昭63−187511号)において提案した。
【0003】 この巻付バインド着脱器は、図9(左側面図。ただし上記実開では正面図)、 及び図10(右側面図。ただし上記実開では背面図)に示す通り、絶縁性の操作 棒(図示せず)の先端に取付けられるC形の保持体31の内周に沿って回動可能 であり中心に電線挿入溝34及び35を備えた扇形の可動板32と受動板33と を並設し、可動板32を操作棒に内蔵された回転操作軸と連結された回転軸36 の回転により回動させるように構成されている。そして可動板32に円弧状に延 長する細長孔よりなるカム孔37を設けるとともに、受動板33には該カム孔に 選択的に出没させ該孔に嵌挿させることが可能な取付作業用のピン38と取外し 作業のピン39とを上下に一対設けている。なお、40は可動板の端縁に設けた 角状の突起で、後述する巻付バインドの押動を行い易いよう設けたものである。
【0004】 上記した巻付バインド着脱器により電線に巻付バインドを巻付けるには、可動 板32の電線挿入溝34と受動板33の電線挿入溝35とが表裏互いにほぼ重な り合い、かつ重なり合った電線挿入溝が保持体31のC形の開口部に対向する位 置にあるようにセットしておき(図9、図10に示す状態)、この状態において 電線Wを電線挿入溝34及び35に挿入する。次いで、下側に位置する巻付作業 用のピン38を上記のカム孔37に嵌挿し、回転軸36を回転させて可動板32 を左側面から見て反時計方向に回動させる。このとき、上記のピン38がカム孔 の反時計方向回転の前端に当接する迄は可動板32のみが回動し、可動板32の 電線挿入溝34と受動板33の電線挿入溝35とが挿入された電線Wの周りを囲 い込み保持する。
【0005】 巻付バインドを可動板32の角状の突起40を備えた端面に挿入して、可動体 を更に回動させると、可動板32と受動板33とが上記のように電線Wを保持し ながら一体的に回転し、上記端面で巻付バインドを押動し、巻付バインドを電線 Wの周囲に巻付ける。巻付完了後に上記回転軸36を逆方向に回転させ可動板3 2を上記と逆方向の時計方向に回動させると、再び、図9、図10に示すように 可動板32と受動板33とが重なり合った原位置の状態に戻るので、電線Wを電 線挿入溝から抜き出すことができ、巻付バインド着脱器を電線Wから離脱する。 なお、図9における41、42は、巻付け、もしくは巻外し終了後に可動板32 を逆方向に回動させたときその回動を原位置でストップさせるためのストッパー で、可動板32の回動方向に対処させて上下一対のストッパーが設けられている 。
【0006】 電線Wに巻付けられている巻付バインドを巻外す場合には、巻付バインドの巻 付端位置の電線を図9に示すようにほぼ重なり合った電線挿入溝に挿入する。次 いで上方の巻外し作業用のピン39をカム孔37に嵌挿させ、可動板32を左側 面から見て時計方向に回転させると、電線挿入溝34及び35が電線Wを囲い込 み保持した状態で可動板32の角状の突起40を備えた端面が電線に巻付けられ た巻付バインドを押動し、巻付バインドを電線から巻外す。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記した巻付バインド着脱器は巻付バインドの電線への巻付け及び電線からの 巻外しをホットスティック工法により行うことを可能ならしめたものであるが、 なお改善すべき点が残されている。すなわち、巻付バインドを電線に巻付ける場 合、可動板と受動板との電線挿入溝により電線を囲み込み保持する長さが可動板 及び受動板の厚さ分しかなく電線挿入溝による電線の保持が不安定であることと も相俟って、可動板の角状の突起を有する端縁で巻付バインドで押動するときに 該端縁のエッジにより巻付バインドがこすられ、その被覆を傷つけ易い。また該 端縁が巻付バインドの端末に被せられているキャップにひっかかりキャップが外 れてしまうこともある。
【0008】 また、巻付バインドを電線から巻外すとき、巻付バインドが電線の被覆に固く 密着していたり、或は巻付バインドが電線の被覆にやや食い込む程に密着してい る場合には、可動板の角状の突起を有する端縁で巻付バインドの巻付け端部を押 動するだけでは、巻き付け端部をすくい起こすことが難しく、従って巻付バイン ドの巻外しが困難となる場合がある。
【0009】 更に、上記の従来の巻付バインド着脱器においては、巻付バインドを巻付ける 場合と、巻付バインドを巻外す場合とで可動板を回動させる方向が異なるために 、前記した通りに、カム孔に嵌挿されるピンはカム溝に出没自在とした2個のピ ンを選択的にセットし嵌挿する必要がある。また、巻付バインドの巻付けもしく は巻外しが終了した後に、可動板、受動板を図9、図10に示すような原位置に 復帰したときに作動するストッパーを設置するときは、このストッパーも2個の ストッパーを設置し、これを選択的にセットし、使用する必要がある。このよう に2個のピンをカム孔に出没自在に設けたり、2個のストッパーを設けることは 巻付バインド着脱器の構成を複雑にし、コスト高にするとともに作業者の操作を も複雑にする難点がある。
【0010】 本考案は上述の点に鑑みなされたもので、本考案の第一の目的は、巻付バイン ドを電線に巻付けるときに巻付バインドの被覆を傷付けることがなく、巻付バイ ンドを電線から巻き外すときに巻付バインドの巻付け端部を確実にすくい起こす ことができる巻付バインド着脱器を提供することにある。
【0011】 本考案の第二の目的は、巻付バインドの電線への巻付けも、電線からの巻外し も、可動板を同一方向に回動させることにより行うことができ、従ってカム孔に 嵌挿するピンやストッパーを2個設置し選択的に使用する必要がない巻付バイン ド着脱器を提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記第一の目的を達成する本考案の巻付バインド着脱器は、C形の保持体の内 部に該保持体の内周に沿って回動可能な可動板と受動板とを並設し、上記可動板 を保持体の内周に沿って回動させる回動手段を設けるとともに、可動板及び受動 板の何れか一方の板面に円弧状に延長する細長孔よりなるカム孔を設け、他方の 受動板もしくは可動板に該カム孔に嵌挿可能なピンを設けた巻付バインド着脱器 において、上記可動板及び受動板のそれぞれに板面に垂直に延長する縦割り円筒 状のコマを設け、該コマの縦割り円筒内面により電線溝を形成するとともに、可 動板の上記コマの縦割り円筒外面に巻付け用回転ローラと巻外し用フックとを立 設し、可動板の上記コマの割り端縁の少なくとも巻外し用フック位置近傍を鋭角 に尖ったすくい面に形成したことを特徴とするものである。
【0013】 前記第二の目的を達成する本考案の巻付バインド着脱器は、上記した巻付バイ ンド着脱器において、可動板のコマに設けた巻付け用回転ローラと巻外し用フッ クとが互いに可動板を挟むような位置に対置されるとともに、他方の受動板もし くは可動板に設けるピンが1個のピンより成ることを特徴とする。
【0014】
【実施例及び作用】
本考案の詳細を実施例の図面に基づいて詳細説明する。図1は本考案の巻付バ インド着脱器を先端に結合したホットスティック工具の例の概要を説明する斜視 図(ただし、可動板、受動板は図示を省略)であり、図2は本考案の実施例の巻 付バインド着脱器の一部縦断正面図であり、図3はその右側面図であり、図4は その左側面図である。
【0015】 図1において、15は電気絶縁性の操作棒で、その先端に本考案の巻付バイン ド着脱器Aが着脱自在に結合されている。14はその着脱のロックボタンである 。巻付バインド着脱器Aの詳細は図2〜図4により説明するが、9が巻付用回転 ローラであり、10が巻外し用フックであり、12が首振り角度を調整する角度 調整ノブである。16は操作棒に内蔵されているモーターを駆動する充電式電池 であり、17は該モーターの正、逆回転及び停止用のスイッチである。該モータ ーは操作棒に内蔵されている回転操作軸を介して巻付バインド着脱器の可動板を 回動させる。なお、Bが巻付け中の巻付バインドである。
【0016】 図2〜図4において、1は開口部2を有するC形の保持体であり、上部側には C形の形状を有しかつ互いに重ね合わされ一体に結合されているベース21とホ ルダー22とを備えている。保持体1の下部側には前記の操作棒15に内蔵され ている回転操作軸と連結される連結シャフト3と該連結シャフト3の回転を伝達 する歯車機構4(図2及び図3に点線で示している)とを備えている。
【0017】 保持体1の内部には保持体のC形の内周すなわちベース21とホルダー22の 内周に沿って回動する可動板5と受動板6とが並設されている。可動板5は扇形 の可動板面51と保持体1のベース21と同様なC形の形状をなす外輪部52と を有し、外輪部52の外周にはラックが設けられ、該ラックは上記の歯車機構4 の歯車と噛み合い、上記連結シャフト3の回転により保持体1のベース21の内 周に沿って回動させられる。受動板6も、同じく、扇形の受動板面61と保持体 1のホルダー22と同様なC形の形状をなす外輪部62とを有するが、受動板6 においては外輪部62の外周にラックを備えておらず、受動板6は、後記するカ ム溝とこれに嵌挿されたピンとの手段により、可動板5の回動に従動して保持体 1のホルダー22の内周に沿って回動する。
【0018】 可動板5はその可動板面51に一体に結合したコマ7を備え、受動板6はその 受動板面61に一体に結合したコマ8を備えている。コマ7及びコマ8は、とも に、可動板5及び受動板6に垂直に延長し、縦割り円筒の形状を有しており、図 に示されているように、コマ8の割り円筒内周面とコマ7の割り円筒外周面とを 重ね合わせることができる寸法関係に形成されている。そしてコマ7及びコマ8 の縦割り円筒内周面はそれぞれ電線挿入溝71及び81を形成している。
【0019】 可動板5に結合されたコマ7の割り円筒外面には、正面より見て可動板5より も左側の位置に巻付け用回転ローラ9を立設し、可動板5よりも右側の位置に巻 外し用フック10を立設している。すなわち巻付け用回転ローラ9と巻外し用フ ック10とは、可動板5に対して互いに反対側に位置し、可動板5を挟むように 位置してコマ7に取付けられている。
【0020】 従って、可動板5を右側面から見て時計方向に回動させれば、正面から見て可 動板5よりも右側に位置する巻外し用フックは時計方向すなわち巻外し回動方向 に回動する。他方、可動板5の上記の回動は左側面から見れば反時計方向の回動 となり、可動板5よりも左側に位置する巻付け用回転ローラは反時計方向すなわ ち巻付け回動方向に回動する。つまり、巻付け用回転ローラ9と巻外し用フック 10とが上記の位置関係にあるので、巻付バインドを電線に巻付けるときの可動 板5の回動も、巻付バインドを電線から巻外すときの可動板5の回動も、同一方 向の回動でよい訳である。
【0021】 巻付バインドを電線に巻付けるに当たっては、図7に示しているように、巻付 け用回転ローラ9の軸の周りに回転自在なローラ面により巻付バインド線Bを押 動して巻付ける。また、巻付バインドを電線から巻外すに当たっては、電線の被 覆に密接している巻付バインドの巻付け端をコマ7及び8の割り端縁によりすく い起こし、すくい起こされた巻付バインドを巻外し用フック10に係合させて押 動し、巻外す。このため図5の斜視図に示す通りコマ7及び8の割り端縁72及 び82は、先端を鋭角に尖らせたすくい面に形成されている。このすくい面は割 り端縁の全長にわたって設けることは必ずしも必要ではないが、少なくとも巻外 し用フック10を設けている位置の近傍にはすくい面を設ける必要がある。
【0022】 受動板6の受動板面61には受動板6の回転方向に円弧状に延長する細長孔よ りなるカム孔63が設けられ、また、可動板5の可動板面51にはピン53が立 設され、上記カム孔63に嵌挿されている。図3に示すように、コマ7及び8の 電線挿入溝71及び81が互いにほぼ重なり合っているとき、すなわち電線の出 入自在とされているとき、ピン53は、カム孔63の右側面から見た左端、すな わち可動板5、受動板6を右側面から見て時計方向に回転させるときのカム孔の 回動後端にほぼ位置するように設定されている。なお、カム孔63を可動板5に 設け、ピンを受動板6に設けるようにしても差支えはない。
【0023】 受動板6及び保持体1のホルダー22にわたってストッパー手段11が設けら れている。このストッパー手段11は、巻付バインドの電線への巻付け或は巻付 バインドの電線からの巻外しが終了したのち、巻付バインド着脱器を電線から離 脱させるために、可動板5を逆回転させて可動板5及び受動板6を図3及び図4 に示している位置関係、すなわち、コマ7及び8の電線挿入溝が互いに重なり合 い、しかも該電線挿入溝の開口部の開口方向が保持体1の開口部2の開口方向と 一致し、電線の出入が自在とされている位置関係(以下、これを原位置という) に戻したときに逆回転をストップさせるものである。
【0024】 ストッパー手段11は、これを説明するための斜視図である図6に示されてい るように、受動板6の受動板面61に設けられた、先端にストッパー111を備 えたリンク112及び止めピン115と、ホルダー22に設けられたストップ金 具116とよりなる。受動板6が時計方向に回動するときは、リンク112の先 端のストッパーがストップ金具116に当たっても、リンクがその軸113を中 心に反時計方向に旋回するので、ストッパーはストップ金具を通過することがで きる。そして、通過すればリンク112はバネ114により止めピン115の位 置に戻る。受動板6が逆方向の反時計方向に回動してストッパー111がストッ プ金具116の位置に来たときは、リンク112が止めピンに当たり旋回できな いので、ストッパー111がストップ金具116に係止され、受動板6はこの位 置において停止する。
【0025】 なお、図2〜図4において、12は巻付バインド着脱器の軸13の周りの首振 りの角度調整ノブで、121は角度セット用ボアである。
【0026】 次に、上記詳述した通りの構成を有する本考案の巻付バインド着脱器を用いて 配電線に巻付バインドを巻付ける或は配電線から巻付バインドを巻外す工法につ いて説明する。まず、電線に巻付バインドを巻付ける場合について述べれば、電 柱等のピン碍子等に図示しない適宜な手段により巻付バインド及び電線を保持さ せた上で、電線挿入溝71、81に電線が挿入されるように操作棒15を操作し て巻付バインド着脱器の位置をセットする。このときの可動板5、受動板6の位 置は図3及び図4に示す通りである。
【0027】 次に、操作棒15のスイッチ17をONにして操作棒に内蔵の回転操作軸を回 転させ、可動板5を右側面から見て時計方向に左側面から見て反時計方向に回動 させる。このとき、カム孔63に嵌挿されている可動板5のピン53が図3及び 図4に示されている原位置から回転し始めてカム孔63の反対側の孔端すなわち 回転方向の前端に当接する迄の間は可動板5のみが回動し、受動板6は静止して いる。そしてピン53が反対側の孔端に当接した後は、可動板5と受動板6とが 一体的に回動する。このときの左側面図を図7に示している。図においてWは電 線であり、このときは電線Wはコマ7の電線挿入溝71とコマ8の電線挿入溝8 1とにより囲み込まれて保持されている。そして巻付け用回転ローラ9が矢印方 向に回動して巻付バインドBを押動し電線Wに巻付バインドを巻付ける。
【0028】 この巻付けにおいては、巻付バインドがエッジが全く存在しない回転ローラに よって押動され、加えて、電線Wがコマ7及び8の比較的長い電線挿入溝71及 び81により包囲され電線が安定に保持されるので、押動されて巻付けられる巻 付バインドの被覆が傷つけられる危険はない。また回転ローラが巻付バインドの 端末のキャップにひっかかることはないので、キャップが外れることはない。
【0029】 巻付バインドを巻付け終われば、可動板5を逆方向に即ち左側面から見て時計 方向に回動させる。ピン53が再びカム孔63の他端すなわち逆回転方向の前端 に当接する迄は可動板5のみが回動し、当接後は可動板5と受動板6とが一体的 に回転し、図3及び図4に示す原位置に戻ったときに、前述のストッパー手段1 1の作用により回動を停止する。巻付バインド着脱器を電線から離脱することが できる。
【0030】 電線に巻付けられている巻付バインドを巻外す場合も、可動板5、受動板6が 図3に示すように原位置にある状態で、電線を電線挿入溝71(81)に挿入し て巻付バインド着脱器を電線にセットする。そして可動板5を右側面からみて時 計方向に回転させる。ピン53の移動、カム孔63端部との当接、係合、可動板 5及び受動板6の回動等は巻付けの場合と同様である。ただし、巻付けの場合は 、正面からみて可動板5よりも左側に位置していた巻付け用回転ローラが巻付バ インドを押動して巻付けを行ったのに対し、巻外しの場合は、可動板5よりも右 側に位置する巻外しフック10と、コマ7の割り端縁72に形成されたすくい面 とにより巻付バインドの巻外しを行う。
【0031】 上記フック10及びすくい面が右側面からみて時計方向に回動され、すくい面 が電線の被覆に密着している巻付バインドをすくい起こし、すくい起こされた巻 付バインドが巻外し用フック10により押動され巻外される。この巻外しのとき の右側面図を図8に示している。巻外し終了後に可動板5を逆方向に回転させて 可動板5、受動板6を原位置に戻し、電線から巻付バインド着脱器を離脱させる 点は巻付けの場合について前記した所と同様である。
【0032】 上記詳説した本考案の巻付バインド着脱器においては、巻付け用回転ローラ9 と巻外し用フック10の双方をコマ7の片側すなわち可動板5よりも右側に或は 左側に位置させることもできる。ただし、この場合は前記した本考案の第一の目 的は達成できるが、前記の第二の目的は達成できない。従って、この場合は、前 記した従来技術の場合と同様に、巻付けの場合と巻外しの場合とで可動板の回動 方向を異ならしめる必要があり、またカム孔に嵌挿されるピンもカム孔に出入自 在なピンを2個設け、巻付けと巻外しとで選択的に用いる必要があり、更にスト ッパー手段も2個設ける必要がある。
【0033】
【考案の効果】
以上詳述した通りの構成、作用を有する本考案によれば、巻付バインドを電線 に巻付けるときに巻付バインドの被覆を傷つける危険がなく、また巻付バインド の端末のキャップが外れてしまう危険もない。更に、巻付バインドを電線から巻 外すときには、巻付バインドが電線の被覆に密着し、電線の被覆にやや食い込ん でいるような場合においても、すくい面ですくい起こして巻外すことができる利 点がある。
【0034】 巻付け用回転ローラと巻外し用フック10とが請求項2に記載しているように 、互いに可動板5を挟むような位置に対置して設けられているときは、可動板5 の回動方向は巻付バインドの巻付けの場合も、巻外しの場合も同一方向でよく、 従ってカム溝に嵌挿されるピンやストップ手段の個数は1個で済み、巻付バイン ド着脱器の構造並びに巻付け、巻外しの作業を簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の巻付バインド着脱器を先端に結合した
ホットスティック工具の例を説明する斜視図である。
【図2】本考案の実施例の正面図である。
【図3】上記実施例の右側面図である。
【図4】上記実施例の左側面図である。
【図5】上記実施例におけるコマ7及び8の斜視図であ
る。
【図6】上記実施例におけるストッパー手段11を説明
する斜視図である。
【図7】上記実施例の巻付バインドを巻付けている状態
における左側面図である。
【図8】上記実施例の巻付バインドを巻外している状態
における右側面図である。
【図9】従来の巻付バインド着脱器の左側面図である。
【図10】従来の巻付バインド着脱器の右側面図であ
る。
【符号の説明】
1 保持体 5 可動板 53 ピン 6 受動板 63 カム孔 7及び8 コマ 71及び81 電線挿入溝 9 巻付け用回転ローラ 10 巻外し用フック 11 ストッパー手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C形の保持体の内部に該保持体の内周に
    沿って回動可能な可動板と受動板とを並設し、上記可動
    板を保持体の内周に沿って回動させる回動手段を設ける
    とともに、可動板及び受動板の何れか一方の板面に円弧
    状に延長する細長孔よりなるカム孔を設け、他方の受動
    板もしくは可動板に該カム孔に嵌挿可能なピンを設けた
    巻付バインド着脱器において、上記可動板及び受動板の
    それぞれに板面に垂直に延長する縦割り円筒状のコマを
    設け、該コマの縦割り円筒内面により電線挿入溝を形成
    するとともに、可動板の上記コマの縦割り円筒外面に巻
    付け用回転ローラと巻外し用フックとを立設し、可動板
    の上記コマの割り端縁の少なくとも巻外し用フック位置
    近傍を鋭角に尖ったすくい面に形成したことを特徴とす
    る巻付バインド着脱器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の巻付バインド着脱器に
    おいて、可動板のコマに設けた巻付け用回転ローラと巻
    外し用フックとが互いに可動板を挟むような位置に対置
    されるとともに、他方の受動板もしくは可動板に設ける
    ピンが1個のピンより成ることを特徴とする巻付バイン
    ド着脱器。
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