JP2581080B2 - デバック用マイクロプロセッサ - Google Patents

デバック用マイクロプロセッサ

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JP2581080B2
JP2581080B2 JP62147648A JP14764887A JP2581080B2 JP 2581080 B2 JP2581080 B2 JP 2581080B2 JP 62147648 A JP62147648 A JP 62147648A JP 14764887 A JP14764887 A JP 14764887A JP 2581080 B2 JP2581080 B2 JP 2581080B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインサーキットエミュレータに用いられるデ
バッグ用マイクロプロセッサに関する。
〔従来の技術〕
従来、デバッグ用マイクロプロセッサはエミュレート
するマイクロプロセッサの機能以上のメモリ管理機能を
持っていない。一方、インサーキットエミュレータで
は、マイクロプロセッサのメモリ空間すべてをユーザへ
解放する必要があるため、モニタプログラムエリアはバ
ンク切換えなどの手法でユーザメモリエリアと共存させ
ていた。しかしデバッグ用マイクロプロセッサがメモリ
バンク管理機能を持っていないため、外部でメモリバン
ク管理を行なう必要があった。
第3図はデバッグ用マイクロプロセッサを用いたメモ
リバンク管理の従来例を示すブロック図である。
デバッグ用マイクロプロセッサ21には、ステータス信
号33,アドレスバス34およびデータバス35が接続されて
いる。ステータスデコーダ30はステータス信号33をデコ
ードして、データアクセス命令の命令実行サイクルだけ
“1"になるデータアクセス信号27と、I/Oポート書込み
信号36を出力する。アドレスデコーダ31はアドレスバス
34上のアドレスをデコードし、I/Oポート32を選択す
る。I/Oポート32はI/O命令でデータバス35上のデータを
ラッチして出力する。アンドゲート23は、I/Oポート32
に“1"が設定された場合には、データアクセス信号27を
出力する。デバッグ用マイクロプロセッサ21はスーパバ
イザ割込み信号10を受付けたときスーパバイザ割込み応
答信号28を“1"にして割込み処理に入る。オアゲート24
は、インバータ25によって反転されたスーパバイザ割込
み応答信号28と、アンドゲート23の出力を入力してユー
ザ/モニタ切換信号29を出力する。ユーザメモリ15およ
びモニタメモリ16は、それぞれユーザ/モニタ切換信号
29が“1"および“0"のとき選択される。したがって、ス
ーパーバイザ割込み応答信号28が“0"のとき、ユーザメ
モリ15が選択され、“1"のときには、メモリ16が選択さ
れる。しかし、例えばユーザメモリ15の蓄積データの変
更を行うときのように、ユーザメモリ15のアクセスとモ
ニタメモリ16のアクセスの両方が必要な場合がある。こ
のようなユーザメモリ15の蓄積データの変更を、モニタ
メモリ16に蓄積された命令によって実行するとき、命令
のフェッチサイクルにはモニタメモリ16を選択し、命令
の実行サイクルにはユーザメモリ15を選択することによ
り行われる。したがって、この場合には次のような処理
になる。まずスーパバイザ割込み信号10は“1"の状態で
モニタメモリ16を選択し、次に、I/O命令によってI/Oポ
ート書込み信号36を“1"にするとともに、I/Oポート32
に、データバス35を経て、“1"をセットする。次に、デ
ータアクセス命令がフェッチされると、データアクセス
信号27が命令実行サイクルのみ“1"となる。したがっ
て、データアクセス命令の実行サイクルにのみユーザメ
モリ15が選択され、次のフェッチサイクルにはデータア
クセス信号27“0"になって、再びモニタメモリ16が選択
される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
インサーキットエミュレータにおいてはユーザに全て
のメモリ空間を開放するためユーザメモリエリアとモニ
タエリアをバンク切換えしなくてはならないが、デバッ
グ用マイクロプロセッサはメモリバンク管理の機能をも
たないため、外部でメモリバンク管理をしなくてはなら
ない。しかし、第3図の装置において、データアクセス
信号27は、データアクセス命令をデバッグ用マイクロプ
ロセッサ21の命令デコード回路によってデコードし、そ
の出力をエンコードしてステータス信号を生成してプロ
セッサ21の外部に出力し、さらに、そのステータス信号
33をステータスデコーダ30によって再びデコードして得
られたものである。また、I/Oポート32に設定される信
号は、アドレスデコーダ31の出力によって指定されたI/
Oポート32にデータバス35を介して伝送されたものであ
る。このように従来のメモリバンク管理用装置はメモリ
バンク管理をデバッグ用マイクロプロセッサの外部で実
現するために、回路が複雑になるという欠点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のデバック用マイクロプロセッサは、インサー
キットエミュレータに用いられるデバック用マイクロプ
ロセッサにおいて、通常の命令実行時にはユーザプログ
ラムを記憶したユーザメモリを選択する第1の論理レベ
ルを出力し、スーパバイザ割り込みによる処理時にはモ
ニタプログラムを記憶したモニタメモリを選択する第2
の論理レベルを出力し、前記モニタメモリを選択中に前
記ユーザメモリへのアクセス命令がフェッチされた場合
には、前記アクセス命令の命令実行サイクルの期間のみ
第1の論理レベルを出力するユーザモニタ切換信号生成
回路を備え、前記割り込み処理時において前記ユーザメ
モリは前記モニタメモリ中の前記アクセス命令によって
選択されると共に前記ユーザプログラムは前記命令実行
サイクルの期間実行され、実行終了後は前記モニタメモ
リを選択し前記モニタプログラムを実行することを特徴
とする。
〔作用〕
したがって、割込み処理によってユーザメモリからモ
ニタメモリにメモリバンクを切換え、さらに、モニタメ
モリに蓄積された命令がユーザメモリをアクセスするこ
とを指示したときには、命令によってユーザ/モニタ切
換え信号生成回路の処理動作を切換えることにより、ユ
ーザメモリアクセス命令の命令実行サイクルの期間だけ
ユーザメモリをアクセスし、次のフェッチサイクルには
再びモニタメモリをアクセスすることができる。このよ
うにして、外部回路を用いることなく、メモリバンクを
管理することができる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明のデバッグ用マイクロプロセッサの一
実施例のブロック図である。
本実施例のデバッグ用マイクロプロセッサ1は、従来
のデバッグ用マイクロプロセッサと同様の命令デコード
回路11,命令実行回路12,バス制御回路13,および割込み
制御回路14を有し、新たにユーザメモリアクセスプリフ
ィクス命令と、ユーザ/モニタ切換信号生成回路2を有
している。
命令デコード回路11はデータアクセス命令をデコード
し、バス制御回路13は、命令実行回路12を介して命令デ
コード回路11の出力を入力し、データアクセス信号7と
して、データアクセス命令の命令実行サイクルにだけ、
“1"を出力する。割込み制御回路14は、スーパバイザ割
込み信号10を受付けるとスーパバイザ割込み応答信号8
として“1"を出力する。
ユーザメモリアクセスプリフィクス命令は、割込み処
理中にユーザメモリ15をアクセスすることを指示する命
令で、メモリをアクセスする命令の直前にプリフィクス
が付けられていて、こをプリフィクス(ユーザメモリア
クセスプリフィクス)を付けた命令の命令実行サイクル
の期間だけ、命令デコード回路11はユーザメモリアクセ
ス信号6として“1"を出力する。ユーザ/モニタ切換信
号生成回路2は、アンドゲート3、オアゲート4および
インバータ5によって構成され、ユーザ/モニタ切換信
号9を出力してユーザメモリ15とモニタメモリ16とを選
択制御する。すなわち、アンドケード3はユーザメモリ
アクセス信号6とデータアクセス信号7を入力し、ユー
ザメモリアクセス信号6が“1"の期間のみデータアクセ
ス信号7を出力する。オアゲート4は反転スーパバイザ
割込み応答信号とアンドゲート3の出力を入力し、通常
の命令実行時(スーパバイザ割込み応答信号が“0"のと
き)にはユーザ/モニタ切換信号9として“1"を出力し
てユーザメモリ15を選択し、スーパバイザ割込み信号10
が受付けられた場合においてユーザメモリアクセス信号
6が“0"のとき(ユーザメモリアクセスプリフィクス命
令がフェッチされていないとき)にはユーザ/モニタ切
換信号9として“0"を出力してモニタメモリ16を選択す
る。また、スーパバイザ割込み処理中に、ユーザメモリ
アクセス信号6が“1"のとき、すなわち、ユーザメモリ
アクセスプリフィクス命令がフェッチされたとき(モニ
タメモリ16に蓄積されたユーザメモリアクセス命令を実
行するとき)、オアゲート4はデータアクセス命令の実
行サイクルの期間のみ、ユーザ/モニタ切換信号9とし
て“1"を出力してユーザメモリ15を選択し、次のフェッ
チサイクルには再びモニタメモリ16を選択する。
次に、本実施例の動作について説明する。
データアクセス信号7は、データアクセス命令の命令
実行サイクルに“1"となり、命令フェッチサイクルには
“0"を保つ。ユーザプログラムエミュレーション時には
スーパバイザ割込み応答信号8は“0"となっているの
で、ユーザ/モニタ切換信号9は“1"となってユーザメ
モリ15が選択される。スーパバイザ割込み信号10を受付
けて、スーパバイザ割込み応答信号8が“1"となると、
デバッグ用マイクロプロセッサ1はモニタプログラムを
実行し、通常の命令実行の間はユーザメモリアクセス信
号6が“0"であるので、ユーザ/モニタ切換信号9は
“0"となってモニタメモリ16が選択されるが、このとき
ユーザメモリアクセスプリフィックス命令がフェッチさ
れると、該命令の命令実行サイクルの間だけユーザメモ
リアクセス信号6が“1"となり、データアクセス信号7
が“1"の期間だけユーザ/モニタ切換信号9は“1"とな
り一時的にユーザメモリ16がアクセスされる。
第2図は本発明のデバッグ用マイクロプロセッサの第
2の実施例のブロック図である。
本実施例は、第1の実施例のユーザメモリアクセスプ
リフィックス命令およびユーザ/モニタ切換信号生成回
路2の代りに、ユーザメモリリード切換命令、ユーザメ
モリライト切換命令およびモニタメモリアクセス切換命
令を設け、さらにユーザメモリリード切換命令、ユーザ
メモリライト切換命令を独立に実行し、かつ、これらの
命令の実行がモニタメモリアクセス切換命令でクリヤさ
れるユーザ/モニタ切換信号生成回路2Aを設けたもので
ある。
命令デコード回路15は、ユーザメモリリード命令、ユ
ーザメモリライト命令、モニタメモリアクセス命令をデ
コードして、ユーザメモリリード信号61、ユーザメモリ
ライト信号62およびモニタメモリアクセス信号14をアク
ティブにする。また、命令デコード回路15はデータリー
ド命令、データライト命令をデコードし、バス制御回路
17は命令実行回路16を介して命令デコード回路15の出力
を入力すると、それぞれデータリード信号71およびデー
タライト信号72をデータリード命令およびデータライト
命令の命令実行サイクルにだけ“1"にする。フイップフ
ロップ12,13は、それぞれプリセット端子PRにはユーザ
メモリリード信号61、ユーザメモリライト信号62を入力
し、入力信号61,62が“1"のとき、出力端子Qから“1"
を出力する。また、フリップフロップ12,13はモニタメ
モリアクセス信号14をクリヤ端子CLRに入力し、この信
号14が“1"のとき、出力Qはクリヤされる。アンドゲー
ト31,32はそれぞれデータリード信号71およびフリップ
フロップ12の出力、データライト信号72およびフリップ
フロップ13の出力を入力し、それぞれの入力信号の論理
積を出力する。3入力オアゲート4Aはスーパバイザ割込
み応答信号8の反転信号と、アンドゲート31,32の出力
を入力し、それらの論理和をユーザ/モニタ切換信号9A
として出力する。
次に、本実施例の動作を説明する。
割込み処理中にユーザメモリ15を読出する場合にはユ
ーザメモリリード切換命令を実行し、ユーザメモリリー
ド信号61をアクティブにしてフリップフロップ12をプリ
セットする。以降のデータ読出し時には、データリード
信号71が“1"になるとユーザ/モニタ切換信号9Aが“1"
になってユーザメモリ15を選択する。同様にユーザメモ
リ15を読出す場合にはユーザメモリライト切換命令を実
行し、ユーザメモリライト信号62をアクティブにしてフ
リップフロップ13をプリセットする。以降のデータ書込
み時にはデータライト信号72が“1"になるとユーザ/モ
ニタ切換信号9Aが“1"になってユーザメモリ15が選択さ
れる。ユーザメモリ15のアクセスからモニタメモリ16の
アクセスに戻すにはモニタメモリアクセス切換命令を実
行し、モニタメモリアクセス信号14のアクティブにする
ことによりフリップフロップ12,13をクリアして、デー
タリード/ライト時にユーザ/モニタ切換信号9Aが“0"
になりモニタメモリ16が選択される。
第1の実施例ではモニタ実行中にユーザメモリ15をア
クセスする場合、データの読出しと書込みの区別をしな
いで切換えていたのでモニタメモリ16からユーザメモリ
15へデータを転送する場合、プリフィクスを付けないメ
モリリード命令で一旦マイクロプロセッサ1内部のレジ
スタにモニタメモリ16から読出し、次に、ユーザエリア
アクセスプリフィクスを付けたメモリライト命令でユー
ザメモリ15に転送しなくてはならない。通常のマイクロ
プロセッサでは、あるメモリを読出すためのメモリリー
ド命令の実行と、他のメモリに書込むためのメモリライ
ト命令の実行を1命令で行うことができる命令を有して
いる。例えばモニタメモリ16からユーザメモリ15へデー
タを転送する場合には、ユーザメモリライト信号62
“1"にし、ユーザメモリリード信号を“0"にしてフリッ
プフロップ13,12のQ出力をそれぞれ“1",“0"に設定し
ておけば、このデータ転送を1命令で実行することがで
きる。したがって、メモリの読出しと書込みを1命令で
行うブロック転送命令などによってユーザエリアとモニ
タエリアの間で一度に大量のデータの転送ができるとい
う利点がある。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、割込み処理によってユ
ーザメモリからモニタメモリにメモリバンクを切換える
ことができ、さらに、モニタメモリに蓄積された命令が
ユーザメモリをアクセスすることを指示したときは、命
令によってユーザ/モニタ切換信号生成回路の処理動作
を切換えることにより、ユーザメモリアクセス命令の命
令実行サイクルの期間だけユーザメモリをアクセスし、
次のフェッチサイクルには再びモニタメモリをアクセス
することができるので、複雑な外部回路を用いることな
く、メモリバンクを管理することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ本発明のデバッグ用マイクロ
プロセッサの第1、第2の実施例のブロック図、第3図
はデバッグ用マイクロプロセッサを用いたメモリバンク
管理の従来例を示すブロック図である。 1……デバッグ用マイクロプロセッサ、 11,15……命令デコード回路、 12,16……命令実行回路、 13,17……バス制御回路、 14……割込み制御回路、 2,2A……ユーザ/モニタ切換信号生成回路、 3,31,32……アンドゲート、 4,4A……オアゲート、 5……インバータ、 6……ユーザメモリアクセス信号、 61……ユーザメモリリード信号、 62……ユーザメモリライト信号、 7……データアクセス信号、 71……データリード信号、 72……データライト信号、 8……スーパバイザ割込み応答信号、 9,9A……ユーザ/モニタ切換信号、 10……スーパバイザ割込み信号、 12,13……フリップフロップ、 14……モニタメモリアクセス信号、 15……ユーザメモリ、 16……モニタメモリ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インサーキットエミュレータに用いられる
    デバッグ用マイクロプロセッサにおいて、通常の命令実
    行時にはユーザプログラムを記憶したユーザメモリを選
    択する第1の論理レベルを出力し、スーパバイザ割り込
    みによる割り込み処理時にはモニタプログラムを記憶し
    たモニタメモリを選択する第2の論理レベルを出力し、
    前記モニタメモリを選択中に前記ユーザメモリへのアク
    セス命令がフェッチされた場合には、前記アクセス命令
    の命令実行サイクルの期間のみ第1の論理レベルを出力
    するユーザモニタ切換信号生成回路を備え、前記割り込
    み処理時において前記ユーザメモリは前記モニタメモリ
    中の前記アクセス命令によって選択されると共に前記ユ
    ーザプログラムは前記命令実行サイクルの期間実行さ
    れ、実行終了後は前記モニタメモリを選択し前記モニタ
    プログラムを実行することを特徴とするデバック用マイ
    クロプロセッサ。
JP62147648A 1987-06-12 1987-06-12 デバック用マイクロプロセッサ Expired - Lifetime JP2581080B2 (ja)

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JPS6158052A (ja) * 1984-08-29 1986-03-25 Nec Home Electronics Ltd マイクロコンピユ−タプログラム簡易デバツグ装置

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