JP2580351Y2 - 角グルーブ型光ファイバケーブル - Google Patents
角グルーブ型光ファイバケーブルInfo
- Publication number
- JP2580351Y2 JP2580351Y2 JP1991063828U JP6382891U JP2580351Y2 JP 2580351 Y2 JP2580351 Y2 JP 2580351Y2 JP 1991063828 U JP1991063828 U JP 1991063828U JP 6382891 U JP6382891 U JP 6382891U JP 2580351 Y2 JP2580351 Y2 JP 2580351Y2
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- square groove
- groove
- tape
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光ファイバ心線を高密
度に実装できるようにした角グルーブ型光ファイバケー
ブルに関するものである。
度に実装できるようにした角グルーブ型光ファイバケー
ブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4にその一例を示す。10は光ファイ
バユニットであり、これは、下記の角グルーブ12内に
テープ心線20を収納したものである。角グルーブ12
は、断面がコの字形をなす、チャンネル状のプラスチッ
ク(たとえばポリエチレン)の長尺体からなり、四角の
溝14を有する。また、撚り合わせ集合を可能にする可
撓性を有するが、それ自体でケーブル構成要素としての
形状を保持できる強度を有する。なお、「それ自体でケ
ーブル構成要素としての形状を保持できる強度を有す
る」というのは、「ケーブル構成要素としては、湾曲し
たり、捻れたりすること必要であるから、このような変
形はするが、それ自体で(特に補強しなくても)、グル
ーブ12の断面形状を保持して、側壁15が潰れたり、
開口側16が開いたり狭まったりしない」、という意昧
で用いている。テープ心線20は、たとえば8〜16心
程度の光ファイバ22を横一列に並べ、共通の被覆24
を施したものである。このテープ心線20を、たとえば
10枚程度、溝14内に重ねて(積み重ねただけで、一
体化しない)収納する。したがって、一つの光ファイバ
ユニット10が80〜160心程度になる。以上の光フ
ァイバユニット10を、多数、テンションメンバ30の
周りに、層状に、2層以上、撚り合わせ集合する。その
とき、角グルーブ12の開口側16が外側になり、底部
18が内側になるようにする。32は押え巻、34はシ
ースを示す。
バユニットであり、これは、下記の角グルーブ12内に
テープ心線20を収納したものである。角グルーブ12
は、断面がコの字形をなす、チャンネル状のプラスチッ
ク(たとえばポリエチレン)の長尺体からなり、四角の
溝14を有する。また、撚り合わせ集合を可能にする可
撓性を有するが、それ自体でケーブル構成要素としての
形状を保持できる強度を有する。なお、「それ自体でケ
ーブル構成要素としての形状を保持できる強度を有す
る」というのは、「ケーブル構成要素としては、湾曲し
たり、捻れたりすること必要であるから、このような変
形はするが、それ自体で(特に補強しなくても)、グル
ーブ12の断面形状を保持して、側壁15が潰れたり、
開口側16が開いたり狭まったりしない」、という意昧
で用いている。テープ心線20は、たとえば8〜16心
程度の光ファイバ22を横一列に並べ、共通の被覆24
を施したものである。このテープ心線20を、たとえば
10枚程度、溝14内に重ねて(積み重ねただけで、一
体化しない)収納する。したがって、一つの光ファイバ
ユニット10が80〜160心程度になる。以上の光フ
ァイバユニット10を、多数、テンションメンバ30の
周りに、層状に、2層以上、撚り合わせ集合する。その
とき、角グルーブ12の開口側16が外側になり、底部
18が内側になるようにする。32は押え巻、34はシ
ースを示す。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】以上の構造で、占積率
をさらに向上させようとすると、図5のように、テープ
心線20の横幅を大きくし(光ファイバ22の数を多く
する)、かつテープ心線20の重ね枚数を多くすること
が考えられる。
をさらに向上させようとすると、図5のように、テープ
心線20の横幅を大きくし(光ファイバ22の数を多く
する)、かつテープ心線20の重ね枚数を多くすること
が考えられる。
【0004】しかし、そのようにすると、角グルーブ1
2内におけるテープ心線20の自由度が小さくなる。テ
ープ心線20は単に積んであるだけで、一体にはなって
いない。
2内におけるテープ心線20の自由度が小さくなる。テ
ープ心線20は単に積んであるだけで、一体にはなって
いない。
【0005】ケーブルが湾曲すると、曲げの外側にある
テープ心線20には張力が作用し、曲げの内側にあるテ
ープ心線20には圧縮力が作用して歪が生じる。それら
の歪を緩和する方向に曲げようとすると、テープは立っ
たまま曲がりずらいので、右か左に倒れる。すなわち、
テープが動かないと、テープに歪が加わる。つまりテー
プ心線20には自由度が必要である。しかし上記のよう
にテープ心線20の自由度が小さくなると、光ファイバ
22に側圧等が加わり易くなり、伝送損失が増加し易く
なる。
テープ心線20には張力が作用し、曲げの内側にあるテ
ープ心線20には圧縮力が作用して歪が生じる。それら
の歪を緩和する方向に曲げようとすると、テープは立っ
たまま曲がりずらいので、右か左に倒れる。すなわち、
テープが動かないと、テープに歪が加わる。つまりテー
プ心線20には自由度が必要である。しかし上記のよう
にテープ心線20の自由度が小さくなると、光ファイバ
22に側圧等が加わり易くなり、伝送損失が増加し易く
なる。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1のように、角グルー
ブ12の開口側16を底部18よりも広くする。
ブ12の開口側16を底部18よりも広くする。
【0007】
【作用】角グルーブ12の開口側16を底部18よりも
広くすると、溝14は逆台形になる。積層してあるテー
プ心線20と側壁15との間に、断面が三角形の隙間が
でき、角グルーブ12内におけるテープ心線20の自由
度が大きくなる。
広くすると、溝14は逆台形になる。積層してあるテー
プ心線20と側壁15との間に、断面が三角形の隙間が
でき、角グルーブ12内におけるテープ心線20の自由
度が大きくなる。
【0008】
【実施例】図2の上段に本考案の光ファイバユニット1
0を、中段にテープ心線20の横幅を大きくした光ファ
イバユニット10(図5参照)を示し、下段に従来の光
ファイバユニット10(図4参照)を参考として示し
た。溝14の底部の内面の幅aを、中段の場合のbと同
じにしても、テープ心線20の動きの自由度は、大幅に
大きくなる。なお、底部18の内面の幅a,bが同じで
も、上段の図では上部の内面の幅eは、中段の場合を含
む従来の場合のそれ(すなわちb)よりも大きくなる。
溝14の深さhは同じである。側壁15の底部18に対
する傾斜角αは、図1のように、隣合う光ファイバユニ
ット10の側壁15同士が面接触して、間に隙間のでき
ない値にする。図1の第1層のように、10本の光ファ
イバユニット10が並ぶ場合、αは18゜になる。
0を、中段にテープ心線20の横幅を大きくした光ファ
イバユニット10(図5参照)を示し、下段に従来の光
ファイバユニット10(図4参照)を参考として示し
た。溝14の底部の内面の幅aを、中段の場合のbと同
じにしても、テープ心線20の動きの自由度は、大幅に
大きくなる。なお、底部18の内面の幅a,bが同じで
も、上段の図では上部の内面の幅eは、中段の場合を含
む従来の場合のそれ(すなわちb)よりも大きくなる。
溝14の深さhは同じである。側壁15の底部18に対
する傾斜角αは、図1のように、隣合う光ファイバユニ
ット10の側壁15同士が面接触して、間に隙間のでき
ない値にする。図1の第1層のように、10本の光ファ
イバユニット10が並ぶ場合、αは18゜になる。
【0009】図3に、本考案品と従来品の損失増加−曲
げ特性を示した。なお、本考案品は、溝14の内面の幅
aが3.0mm、深さhが2.5mmの、開口側16の開いた角グ
ルーブ12に、厚さ0.4mm、幅2.5mmのテープ心線20を
5枚積層し、直径12.3mmの中心テンションメンバ30
に、ピッチ500mmで撚り合わせ、押え巻32、シース3
4を施してケーブルとしたもの。従来品は、角グルーブ
12の開口側16が開いていない点だけ相違し、その他
は同じものである。本考案品の曲げ特性の良いことが分
かる。
げ特性を示した。なお、本考案品は、溝14の内面の幅
aが3.0mm、深さhが2.5mmの、開口側16の開いた角グ
ルーブ12に、厚さ0.4mm、幅2.5mmのテープ心線20を
5枚積層し、直径12.3mmの中心テンションメンバ30
に、ピッチ500mmで撚り合わせ、押え巻32、シース3
4を施してケーブルとしたもの。従来品は、角グルーブ
12の開口側16が開いていない点だけ相違し、その他
は同じものである。本考案品の曲げ特性の良いことが分
かる。
【0010】従来品に本考案品と同等の特性を持つよう
にするためには、底面の幅bを20%程度、溝の深さを10
%程度、本考案品に比べて大きくする必要のあること
が、実験的に分かっている。しかし、このようにする
と、光ファイバ心線のケーブル断面積に対する占積率が
低下する。
にするためには、底面の幅bを20%程度、溝の深さを10
%程度、本考案品に比べて大きくする必要のあること
が、実験的に分かっている。しかし、このようにする
と、光ファイバ心線のケーブル断面積に対する占積率が
低下する。
【0011】
(1)角グルーブ12の開口側を底部よりも広くしたの
で、テープ心線の重ね枚数を多くしかつ各テープ心線を
より多心にして、高密度実装、占積率の向上を図って
も、曲げたとき損失増加の少ない超多心光ファイバケー
ブルを実現することができる。 (2)隣合う光ファイバユニット10の角グルーブ12
の側壁15が面接触し、従来のように間にV形の隙間が
できないので、上層のユニット10が下層のユニット間
の隙間に落ち込むことがなくなる。
で、テープ心線の重ね枚数を多くしかつ各テープ心線を
より多心にして、高密度実装、占積率の向上を図って
も、曲げたとき損失増加の少ない超多心光ファイバケー
ブルを実現することができる。 (2)隣合う光ファイバユニット10の角グルーブ12
の側壁15が面接触し、従来のように間にV形の隙間が
できないので、上層のユニット10が下層のユニット間
の隙間に落ち込むことがなくなる。
【図1】本考案実施例の説明図。
【図2】本考案において、角グルーブ12内のテープ心
線20の移動の自由度が大きくなることの説明図。
線20の移動の自由度が大きくなることの説明図。
【図3】本考案品と従来品の損失増加−曲げ特性図。
【図4】従来技術の説明図。
【図5】従来構造の角グルーブ12で、テープ心線20
の占積率を大きくしようとする場合の説明図。
の占積率を大きくしようとする場合の説明図。
10 光ファイバユニット 12 角グルーブ 14 溝 15 側壁 16 開口側 18 底部 20 テープ心線 22 光ファイバ 24 被覆 30 中心テンションメンバ 32 押え巻 34 シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 沢野 弘幸 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社 佐倉工場内 (72)考案者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社 佐倉工場内 (72)考案者 鈴木 秀雄 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社 佐倉工場内 (72)考案者 冨田 茂 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−72212(JP,A) 特開 平5−19145(JP,A) 実開 昭62−46416(JP,U) 実開 平3−125308(JP,U) 実開 昭52−13851(JP,U) 特公 昭55−13323(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/44 366
Claims (1)
- 【請求項1】 それ自体でケーブル構成要素としての形
状を保持できる強度を有しかつ開口側を底部より広くし
たチャンネル状の角グルーブの中に、複数枚の光ファイ
バテープ心線を、積み重ねただけで一体化しない状態で
収納した構造の光ファイバユニットを、複数本、中心テ
ンションメンバの周りに、前記角グルーブの開口する側
を外側にして、2層以上、撚り合わせ集合した、角グル
ーブ型光ファイバケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063828U JP2580351Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 角グルーブ型光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063828U JP2580351Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 角グルーブ型光ファイバケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058513U JPH058513U (ja) | 1993-02-05 |
JP2580351Y2 true JP2580351Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=13240612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991063828U Expired - Fee Related JP2580351Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 角グルーブ型光ファイバケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580351Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100320380B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2002-02-19 | 김진찬 | 접이식 그루브를 갖는 초다심 광케이블_ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6172212A (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-14 | Fujikura Ltd | 光フアイバケ−ブルおよびその製造方法 |
JPS6246416U (ja) * | 1985-09-10 | 1987-03-20 | ||
JP3125308U (ja) * | 2006-07-04 | 2006-09-14 | マルイチセーリング株式会社 | リクライニング・ソファ |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP1991063828U patent/JP2580351Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH058513U (ja) | 1993-02-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |