JP3392381B2 - 光ケーブル - Google Patents

光ケーブル

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JP3392381B2
JP3392381B2 JP2000000882A JP2000000882A JP3392381B2 JP 3392381 B2 JP3392381 B2 JP 3392381B2 JP 2000000882 A JP2000000882 A JP 2000000882A JP 2000000882 A JP2000000882 A JP 2000000882A JP 3392381 B2 JP3392381 B2 JP 3392381B2
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弘樹 石川
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元 森川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状光ファイ
バ心線を積層させた状態で収容するためのSZ型の螺旋
溝をもった光ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術として、特
開平8−211264号公報がある。この公報には、ス
ペーサに設けられたSZ型の螺旋溝の幅及び深さを、複
数のテープ状光ファイバ心線(以下テープ心線という)
からなる積層体の対角線より大きくする技術が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の光ケー
ブルには、次のような課題が存在していた。すなわち、
長期信頼性を確保する観点から、SZ型の螺旋溝内にテ
ープ心線を収容させることが好ましいが、ケーブル化に
よる伝送損失の増加を防止する観点からは、溝内でテー
プ心線の崩れを防止する必要がある。特に、螺旋溝の反
転部の近傍において、テープ心線の積層体は、一般的に
テープ心線の曲率を減じようとして、溝の開口側に移動
しようとする傾向あることが知られている。そこで、前
述した従来の光ケーブルでは、溝幅が必要以上に広い場
合には、溝内で積層体の回転が起こり、これをきっかけ
として、積層体の形が崩れる虞れがあり、これが伝送損
失の増加の原因をもたらす。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、スペーサの螺旋溝に収容させた光
ファイバ心線の積層体の全長に亙って、積層体の崩れを
確実に阻止するようにした光ケーブルを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る光ケーブルは、中心に配置させた抗張
力体と、外周上での撚り方向が周期的に反転する少なく
とも1本のSZ型螺旋溝を有する長尺状スペーサと、ス
ペーサの螺旋溝内に積層状態で配置させた複数枚のテー
プ状光ファイバ心線とを備えた光ケーブルであって、螺
旋溝における一つの反転部から次位の反転部に至るまで
の反転角は180度以上であり、テープ状光ファイバ心
線の幅、厚さ及び積層枚数をそれぞれW、T及びnと
し、螺旋溝の幅及び深さをそれぞれa及びbとしたと
き、螺旋溝において、少なくとも反転部での断面形状
は、 (式1):nT<a≦(W2+(nT)21/2 (式2):W<b を満足し、螺旋溝の残りの部分の断面形状は、 (式3):(W2+(nT)21/2<min(a,b) を満足し、隣り合う反転部間の中間部においては、テー
プ状光ファイバ心線の積層体の片方のテープ平面を溝開
口部に向けて収容し、反転部近傍においては、該平面を
螺旋溝の曲がりの内側の側壁に面的に接触させて収納し
ていることを特徴とする。
【0006】この光ケーブルにおいて、螺旋溝の反転部
では、積層体自体の捩れがピークに達するために積層体
の形が最も崩れ易くなっている。そこで、少なくとも反
転部において、螺旋溝の幅を積層体の対角線の長さより
小さくし、螺旋溝の間借りの内側の側壁に面的に接触さ
せて収納することで、積層体が、螺旋溝の溝底から溝開
口側に移動して積層体が崩れるのを確実に防止してい
る。その一方で、積層体の崩れが起きにくい部分では、
螺旋溝の幅及び深さを、積層体の対角線の長さより大き
くさせ、余裕をもたせた状態で積層体を螺旋溝内に収容
する。つまり、この部分においては、積層体に対する螺
旋溝の相対的な回転をスムーズにさせている。さらに、
反転部間の中央部では、積層体のテープ平面を溝開口部
に向けて収容することで、溝内に安定して保持してい
る。従って、螺旋溝の全長に亙って積層体を安定した状
態で収容することができ、積層体の崩れによる伝達損失
の増加を適切に阻止する。
【0007】あるいは、本発明の光ケーブルは、中心に
配置させた抗張力体と、外周上での撚り方向が周期的に
反転する少なくとも1本のSZ型螺旋溝を有する長尺状
スペーサと、スペーサの螺旋溝内に積層状態で配置させ
た複数枚のテープ状光ファイバ心線とを備えた光ケーブ
ルであって、螺旋溝における一つの反転部から次位の反
転部に至るまでの反転角は180度以上であり、テープ
状光ファイバ心線の幅、厚さ及び積層枚数をそれぞれ
W、T及びnとし、螺旋溝の幅及び深さをそれぞれa及
びbとしたとき、隣接する反転部の中間に位置する移行
中央部を基準にした回転角度が90度以上となる範囲
で、螺旋溝の断面形状は、上記(式1)と(式2)を満
足し、螺旋溝の残りの部分の断面形状は、上記(式3)
を満足し、隣り合う反転部間の中間部においては、前記
テープ状光ファイバ心線の積層体の片方のテープ平面を
溝開口部に向けて収容し、反転部近傍においては、該平
面を前記螺旋溝の曲がりの内側の側壁に面的に接触させ
て収納していることを特徴とする。
【0008】この光ケーブルにおいて、螺旋溝の反転部
では、積層体自体の捩れがピークに達するために積層体
の形が最も崩れ易くなっている。そこで、螺旋溝の移行
中央部を基準にした回転角度が90度以上となる範囲、
すなわち積層体が螺旋溝内で崩れ易い範囲において、螺
旋溝の幅を積層体の対角線の長さより小さくし、螺旋溝
の間借りの内側の側壁に面的に接触させて収納すること
で、積層体が、螺旋溝の溝底から溝開口側に移動して積
層体が崩れのを確実に防止している。その一方で、積層
体の崩れが起きにくい部分では、螺旋溝の幅及び深さ
を、積層体の対角線の長さより大きくさせ、余裕をもた
せた状態で積層体を螺旋溝内に収容させる。つまり、こ
の部分において、積層体に対する螺旋溝の相対的な回転
をスムーズにさせている。さらに、反転部間の中央部で
は、積層体のテープ平面を溝開口部に向けて収容するこ
とで、溝内に安定して保持している。従って、螺旋溝の
全長に亙って積層体を安定した状態で収容することがで
き、積層体の崩れによる伝達損失の増加を適切に阻止す
る。
【0009】ここで、スペーサの螺旋溝の断面形状は、
底部が略円弧状であることが好ましい。このようにする
と、螺旋溝内における積層体が最も捻じれの少ない状態
へ移行しやすくなる。
【0010】この螺旋溝の底部の円弧の半径をrとする
と、 (式4):(W2+(nT)21/2/2≦r を満足することが好ましい。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による光
ケーブルの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る光ケーブルを示す断
面図である。同図に示す光ケーブル1は、全長に亙って
延びる円柱形状の長尺状スペーサ2を有し、このスペー
サ2の中心には、鋼線、FRP、ケブラ等からなる抗張
力体3が埋設されている。更に、スペーサ2の周面に
は、長手方向に延在する5本のSZ型の螺旋溝4が形成
され、この螺旋溝4は断面矩形状を呈している。また、
各螺旋溝4内には、5枚のテープ状光ファイバ心線6を
積み上げるようにして構成させた積層体7が収容されて
いる。そして、この光ケーブル1では、螺旋溝4内に積
層体7を収容させた状態でナイロン糸及び不織布テープ
からなる押さえ巻8が施され、押さえ巻8を包み込むよ
うにしてポリエチレン製のシース9が施されている。
【0014】図2及び図3に示すように、SZ型の螺旋
溝4は、一定の周期をもってスペーサ2に形成されるも
のであり、反転部S1と反転部S2との間で移行領域を
形成し、その中間に移行中央部S0を有するように形成
されている。これを模式的に示したのが図3である。な
お、符号φは、螺旋溝4が反転部S1から次位の反転部
S2に至るまでの反転角を示すものであり、この図にお
ける反転角φは280度である。
【0015】図2〜図4に示すように、移行中央部S0
において、積層体7は、螺旋溝4内で、積層体7のテー
プ平面7aを螺旋溝4の底面4aに向けた状態で収容さ
れている。一方、図5に示すように、反転部S1及びS
2において、積層体7は、螺旋溝4内で、テープ側面7
bを螺旋溝4の底面4aに向けた状態で収容されてい
る。そして、このような収容状態を光ケーブル1の全長
に亙って維持させることが必要である。
【0016】このことについて詳述すると、図3及び図
6に示すように、螺旋溝4において、移行中央部S0に
対応する位置(a)から90度回転した所定の位置
(d)までの間では、積層体7は捩られない状態で螺旋
溝4内に収容される。すなわち、この間では、螺旋溝4
内で、積層体7の崩れが起きにくく、積層体7に対して
螺旋溝4が相対的に回転することになる。これに対し、
移行中央部S0を基準にした回転角度が90度を越えて
反転部S2に至るまでの間、すなわち、螺旋溝4におけ
る所定の位置(d)〜(g)の間では、積層体7が螺旋
溝4内で崩れ易いと同時に、強制的な曲げによって各光
ファイバ心線6に歪応力が発生し易い。
【0017】そこで、このような不具合に対処させるた
めに、図6の(e)に示すように、積層体7のテープ平
面7aを、螺旋溝4の上側に位置する側壁面4bに当て
るような状態を保ち、図6の(g)に示すように、積層
体7自体を螺旋溝4の開口4cの方向に向けて移動させ
ると好適である。
【0018】このことを実現させるために、移行中央部
S0に対応する位置(a)から90度回転した所定の位
置(d)までの間では、積層体7が螺旋溝4に対して相
対的に回転するため、螺旋溝4のサイズは、螺旋溝4に
対する積層体7のスムーズな回転を許容するサイズであ
ることが必要である。そこで、図4に示すように、テー
プ状光ファイバ心線6の幅、厚さ及び積層枚数をそれぞ
れW、T及びnとし、螺旋溝4の幅及び深さをそれぞれ
a及びbとした場合に、この部分における螺旋溝4は、
幅a、深さb共に、積層体7を矩形とみなした場合の対
角線Lの長さ(W2+(nT)21/2より大きくなって
いる必要がある。なお、図8に示すように、符号Pは、
積層体7を便宜上矩形(一点鎖線で示す)とみなした場
合の各頂点を通る積層体7の外接円であり、符号Lは対
角線である。
【0019】これに対して、図6の位置(d)から反転
部S2に対応する位置(g)にかけて、積層体7は、螺
旋溝4に対して相対的に回転させる必要が殆どない。そ
のため、螺旋溝4の幅aは、積層体7の高さnT以上で
あればよく、螺旋溝4の深さbは、光ファイバ心線6の
幅W以上であればよい。なお、螺旋溝4の幅a、深さb
に対して、スペーサ2及び光ファイバ心線6の製造上の
公差を考慮に入れたクリアランスをもたせるようにする
ことは好ましいことである。
【0020】更に、図6の位置(d)〜位置(g)にか
けて、積層体7は、螺旋溝4の開口4c側ずらすように
収容される。このとき、螺旋溝4の幅aが、前述した対
角線L以上の長さをもっていると、図7の(f),
(g)で示すように、積層体7が螺旋溝4に対して過度
に回転してしまい、積層体7の崩れを引き起こす原因に
なる。この原因は、光ケーブルを製造する過程におい
て、個々の光ファイバ心線6は、螺旋溝4内で最短経路
を通ろうとするためである。特に、螺旋溝4の底面4a
に近い側の光ファイバ心線6は、螺旋溝4が相対回転し
ているにも拘わらず、この回転に追従することなく、光
ファイバ心線6が現状の位置を保とうとするからであ
る。
【0021】このような現象による積層体7の崩れを適
切に防止するために、移行中央部S0を基準にした回転
角度が90度以上となる範囲、すなわち図6の位置
(d)〜位置(g)にかけては、螺旋溝4の幅aを積層
体7の対角線Lの長さより小さくする。すなわち、図5
に示すように、外接円Pが側壁面4bからはみ出すよう
な溝形状にすることで、積層体7の過度の回転を防止し
ようとするものである。
【0022】このように、積層体7の崩れを防止するに
あたって、移行中央部S0を基準にした回転角度が90
度以上となる範囲の全てを、前述したように設定させる
必要はなく、少なくとも反転部S1,S2で前述した条
件を満足するものであれば、所期の目的を達成すること
ができる。
【0023】ここで、前述した実施形態における種々の
特性を検証する試験を行った。この場合の光ケーブル1
は、図1に示すように、5本の螺旋溝4を有すると共
に、各螺旋溝4内に4心の光ファイバ心線6を5枚収容
したものである。なお、回転角度が90度から反転部S
2にかけては、螺旋溝4の幅aは、スペーサ2の長さに
比例させる形で減少させた。
【0024】そして、光ケーブル1は、表1で示すよう
な条件下で、伝送損失の試験をOTDR(波長1.55
μm)によって100心全てについて行った。その結果
を、表2で示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】 この表2で示すように、光ファイバ心線6自体の伝達損
失と、スペーサ2内に光ファイバ心線6を収容した場合
の伝達損失との差は、最大0.01dB/kmであり、
平均でも0.01dB/kmである。このことから、製
造過程において、螺旋溝4内で積層体7の崩れが適切に
防止されて、伝達損失の増加が適切に阻止されたことが
判明した。
【0027】ここで、前述した実施形態の効果を裏付け
るものとして、図9及び図10に示すような比較例を挙
げて、その特性を検証する。そして、この比較例は、螺
旋溝100の全長に亙って、幅a及び深さbを均一にし
たものである。なお、図9は、螺旋溝100の移行中央
部を示す断面図である。
【0028】比較例の構造をもつ光ケーブルは、表3で
示すような条件下で、伝送損失の試験をOTDR(波長
1.55μm)によって100心全てについて行った。
その結果を、表4で示す。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】 この表4で示すように、光ファイバ心線6自体の伝達損
失と、スペーサ2内に光ファイバ心線6を収容した場合
の伝達損失との差は、最大0.04〜0.05dB/k
mであり、平均で0.02dB/kmである。このこと
から、光ファイバ心線6の一部で大きな伝達損失が発生
していることが認められ、図7及び図10に示すよう
に、製造過程において、反転部S1,S2で積層体7の
崩れが発生していることが認められる。
【0031】また、溝の形状は、角溝に限られるもので
はなく、図11及び図12に示されるようなU字溝14
であってもよい。図11及び図12は、それぞれ上述し
た角溝4の場合の図4及び図5に対応している。
【0032】図3における移行中央部S0に対応する位
置(a)から90度回転した所定の位置(d)までの間
では、積層体7がU字状の螺旋溝14に対して相対的に
回転する必要がある。そのためには、図11に示される
ように、積層体7を矩形とみなした場合の対角線Lを直
径とする円が螺旋溝14の断面内に完全に収容される形
状である必要がある。つまり、図4に示される角溝状の
螺旋溝4と同様に、幅a、深さb共に、対角線Lの長さ
(W2+(nT)21/2より大きくなっていなければな
らない。そして、底面14の円弧の径をrとすると、r
≧L/2であれば、積層体7を螺旋溝14内でスムース
に回転させることができる。
【0033】一方、図3の位置(d)から反転部S2に
対応する位置(g)にかけては、積層体7は、螺旋溝1
4に対して相対的に回転させる必要が殆どない。そのた
めには、図5に示される角溝状の螺旋溝4と同様に螺旋
溝14の幅aは、積層体7の高さnT以上であればよ
く、螺旋溝14の深さbは、光ファイバ心線6の幅W以
上であればよい。なお、螺旋溝14の幅a、深さbに対
して、スペーサ2及び光ファイバ心線6の製造上の公差
を考慮に入れたクリアランスをもたせるようにすること
は好ましいことである。
【0034】本発明は、上述した実施形態に限定される
ものではなく、例えば、LAPシース、HSシース、吸
水テープ巻を施したものであってもよく、自己支持型ケ
ーブルであってもよいことは言うまでもない。また、ス
ペーサは、円筒形状からなる本体の周面に沿って長手方
向に這わせるような線状のものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明による光ケーブルは、以上のよう
に構成されているため、次のような効果を得る。すなわ
ち、中心に配置させた抗張力体と、外周上での撚り方向
が周期的に反転する少なくとも1本のSZ型螺旋溝を有
する長尺状スペーサと、スペーサの螺旋溝内に積層状態
で配置させた複数枚のテープ状光ファイバ心線とを備え
た光ケーブルであって、螺旋溝における一つの反転部か
ら次位の反転部に至るまでの反転角は180度以上であ
り、テープ状光ファイバ心線の幅、厚さ及び積層枚数を
それぞれW、T及びnとし、螺旋溝の幅及び深さをそれ
ぞれa及びbとしたとき、螺旋溝において、少なくとも
反転部での断面形状は、(式1):nT<a≦(W2
(nT)21/2,(式2):W<bを満足し、螺旋溝に
おける残の部分では、(式3):(W2+(nT)2
1/2<a,bを満足することにより、スペーサの螺旋溝
に収容させた光ファイバ心線の積層体の全長に亙って、
積層体の崩れを確実に阻止することができる。
【0036】同様に、隣接する反転部の中間に位置する
移行中央部を基準にした回転角度が90度以上となる範
囲で、螺旋溝の断面形状は、(式1):nT<a≦(W
2+(nT)21/2,(式2):W<bを満足し、螺旋
溝における残の部分では、(式3):(W2+(n
T)21/2<a,bを満足することにより、スペーサの
螺旋溝に収容させた光ファイバ心線の積層体の全長に亙
って、積層体の崩れを確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ケーブルの一実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1の光ケーブルに適用するスペーサを示す斜
視図である。
【図3】図1の光ケーブルに適用する螺旋溝を示す概略
図である。
【図4】本発明の光ケーブルに適用する螺旋溝の移行中
央部における断面図である。
【図5】本発明の光ケーブルに適用する螺旋溝の反転部
における断面図である。
【図6】本発明の光ケーブルに適用する螺旋溝内での積
層体の収容状態を示す概略図である。
【図7】従来の光ケーブルに適用する螺旋溝内での積層
体の収容状態を示す概略図である。
【図8】積層体における対角線及びその外周図を示す概
略図である。
【図9】従来の光ケーブルに適用する螺旋溝の移行中央
部における断面図である。
【図10】従来の光ケーブルに適用する螺旋溝の反転部
における断面図である。
【図11】本発明の別の光ケーブルに適用する螺旋溝の
移行中央部における断面図である。
【図12】本発明の別の光ケーブルに適用する螺旋溝の
反転部における断面図である。
【符号の説明】 1…光ケーブル、2…スペーサ、3…抗張力体、4、1
4…螺旋溝、4a、14a…螺旋溝の底面、6…光ファ
イバ心線、7…積層体、7a…テープ平面、7b…テー
プ側面、S0…移行中央部、S1,S2…反転部、L…
対角線、φ…反転角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 元 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 岩田 秀行 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−43462(JP,A) 特開 平8−152545(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に配置させた抗張力体と、外周上で
    の撚り方向が周期的に反転する少なくとも1本のSZ型
    螺旋溝を有する長尺状スペーサと、前記スペーサの前記
    螺旋溝内に積層状態で配置させた複数枚のテープ状光フ
    ァイバ心線とを備えた光ケーブルであって、 前記螺旋溝における一つの反転部から次位の反転部に至
    るまでの反転角は180度以上であり、 前記テープ状光ファイバ心線の幅、厚さ及び積層枚数を
    それぞれW、T及びnとし、前記螺旋溝の幅及び深さを
    それぞれa及びbとしたとき、 前記螺旋溝において、少なくとも前記反転部での断面形
    状は、 (式1):nT<a≦(W2+(nT)21/2 (式2):W<b を満足し、 前記螺旋溝の残りの部分の断面形状は、 (式3):(W2+(nT)21/2<min(a,b) を満足し、 隣り合う反転部間の中間部においては、前記テープ状光
    ファイバ心線の積層体の片方のテープ平面を溝開口部に
    向けて収容し、反転部近傍においては、該平面を前記螺
    旋溝の曲がりの内側の側壁に面的に接触させて収納して
    いることを特徴とする光ケーブル。
  2. 【請求項2】 中心に配置させた抗張力体と、外周上で
    の撚り方向が周期的に反転する少なくとも1本のSZ型
    螺旋溝を有する長尺状スペーサと、前記スペーサの前記
    螺旋溝内に積層状態で配置させた複数枚のテープ状光フ
    ァイバ心線とを備えた光ケーブルであって、 前記螺旋溝における一つの反転部から次位の反転部に至
    るまでの反転角は180度以上であり、 前記テープ状光ファイバ心線の幅、厚さ及び積層枚数を
    それぞれW、T及びnとし、前記螺旋溝の幅及び深さを
    それぞれa及びbとしたとき、 隣接する前記反転部の中間に位置する移行中央部を基準
    にした回転角度が90度以上となる範囲における前記螺
    旋溝の断面形状は、 (式1):nT<a≦(W2+(nT)21/2 (式2):W<b を満足し、 前記螺旋溝の残りの部分の断面形状は、 (式3):(W2+(nT)21/2<min(a,b) を満足し、 隣り合う反転部間の中間部においては、前記テープ状光
    ファイバ心線の積層体の片方のテープ平面を溝開口部に
    向けて収容し、反転部近傍においては、該平面を前記螺
    旋溝の曲がりの内側の側壁に面的に接触させて収納して
    いることを特徴とする光ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記スペーサの前記螺旋溝の断面形状
    は、底部が略円弧状であることを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれかに記載の光ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記螺旋溝の底部の円弧の半径をrとす
    ると、 (式4):(W2+(nT)21/2/2≦r を満足することを特徴とする請求項3記載の光ケーブ
    ル。
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