JP2579345Y2 - 外接型歯車ポンプ - Google Patents

外接型歯車ポンプ

Info

Publication number
JP2579345Y2
JP2579345Y2 JP1992052279U JP5227992U JP2579345Y2 JP 2579345 Y2 JP2579345 Y2 JP 2579345Y2 JP 1992052279 U JP1992052279 U JP 1992052279U JP 5227992 U JP5227992 U JP 5227992U JP 2579345 Y2 JP2579345 Y2 JP 2579345Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
spring
pump
helical
driven gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992052279U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0575492U (ja
Inventor
厳典 市野沢
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP1992052279U priority Critical patent/JP2579345Y2/ja
Publication of JPH0575492U publication Critical patent/JPH0575492U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2579345Y2 publication Critical patent/JP2579345Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外接型歯車ポンプに関
し、詳しくは、回転数にかかわらず吐出量がほぼ一定量
に保たれるように制御可能な外接型歯車ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの潤滑システムには外接
型の外歯ギヤポンプが多く用いられてきた。この種の歯
車ポンプは一般にクランク軸あるいはカム軸を介して駆
動される駆動軸を有すると共に、ポンプケーシング内に
収納され互いに外歯同士が噛合する一対の歯車を有し、
その一方の歯車が前記駆動軸に設けられていることによ
って他方の歯車を連動させ、その噛合する歯先間が封止
部の役目をなし潤滑油(オイル)をケーシングに沿って
吸入側から吐出側に導くように構成されている。また、
特開平2−95789号公報にはその互いに噛合する歯
車をはすば歯車とした例が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の歯車ポンプでは内接型あるいは外接型のいず
れであるにしても容積型ポンプであるために、その回転
数に比例した流量の吐出が行われるのに対し、例えばエ
ンジンの潤滑油ポンプとして使用される場合に要求され
るオイルの循環量はエンジンの回転数のいかんにかかわ
らずほぼ一定でよい。
【0004】そのために、これまでは、かかる潤滑油ポ
ンプとして使用される場合、高回転時には過剰となる吐
出分をわざわざ逃がすようにしていた。特に、近年では
補機の駆動源としてその作動液に潤滑油が使用される機
会が多く、かかる場合はエンジンの低回転でも要求され
る油量がそう少なくはならず、従って高回転時に逃がす
油量がますます増大するため無駄に馬力が消費される傾
向があった。
【0005】これに対し、実開昭62−84689号公
報には内接型歯車ポンプにおいて、その吐出圧を利用し
て内接歯車の噛合幅を変化させるようにした技術が開示
されている。但しこの場合、あくまで内接型のトロコイ
ド油圧ポンプに限られるものであり、さらにその回転数
に直接関係するものではなくて、吐出圧の高まりに対し
てこれが抑制されるように吐出圧に応じて吐出量が調整
されるものであり、本考案のように外接型歯車ポンプに
かかわるものではない。
【0006】本考案の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、その解決を図るべく、高速回転時には吐出
量が抑制されることによって逃がし量が少なくてすみ、
また、それだけ消費馬力の節約が可能な外接型の歯車ポ
ンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、互いに外接噛合するはすば型の駆動歯
車と被駆動歯車とを有し、そのはすば同士の噛合幅に応
じた流体の吐出が可能な外接型歯車ポンプにおいて、前
記被駆動歯車をその軸方向に移動自在に支持する移動支
持手段と、該移動支持手段の移動を許容する空間に配設
され、前記被駆動歯車を前記駆動歯車との全幅噛合位置
に向けて偏倚させるばね手段と、を具備すると共に、前
記ばね手段の弾発力と、前記はすば同士の噛合によって
前記被駆動歯車に生じる反力との関係を、低速回転時に
は前記弾発力が打勝って前記はすば同士を前記全幅噛合
の状態に保ち、高速回転への移行に従い、前記反力と前
記弾発力とが均合う位置にまで前記被駆動歯車が移動さ
れ、前記噛合幅が変化するように設定したことを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】本考案によれば、回転数が一定の場合は互いに
噛合する歯型の噛合幅に応じた吐出量が得られるもの
で、いま低速回転時にはばね部材による弾発力が被駆動
歯車の噛合によって生じる反力より打勝っているので全
幅噛合の状態で吐出が行われるものの、高速回転への移
行に従って反力が大きくなるので移動支持手段を介して
被駆動歯車が弾発力に抗して移動し、双方が均合う状態
での噛合幅を介して吐出が行われることになり、それだ
け高速での1回転あたりの吐出量を少なく抑制すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0010】図1は本考案の一実施例を示す。なおここ
で、その(B)および(C)は図1の(A)におけるA
−A線およびB−B線断面図である。図1の(A)にお
いて、1はポンプ駆動軸、2はポンプ駆動軸1の外端部
に取付けられ、不図示のエンジン側駆動手段によって駆
動されるドリブンギヤ、3はポンプ駆動軸1に固定され
た外歯のはすば歯車である。なお、ポンプ駆動軸1はポ
ンプハウジング4および5に回転自在に支承されると共
にハウジング4,5内で被駆動ギヤである外歯のはすば
歯車(以下で被駆動歯車という)6に噛合する。
【0011】7はポンプハウジング4,5内において被
駆動歯車6の軸方向の移動を許容する移動空間であり、
被駆動歯車6は歯車軸8に回転自在に支承されると共に
歯車軸8の両軸端部は歯車支持部材9および10によっ
て支持されていて、特に部材9の方は歯車3と干渉しな
いように切欠かれている。そして、これらの支持部材9
および10は歯車軸8、被駆動歯車6と共に移動空間7
における軸方向の移動が許容される。11は支持部材1
0を介して図示のように上記の被駆動歯車6を歯車3と
の完全な噛合状態に保つように偏倚させているばねであ
る。なお、移動空間7にはドレイン抜き用の孔12が設
けられている。
【0012】このように構成した外接型歯車ポンプにお
いて、図1の(C)に矢印で示すようにドリブンギヤ2
側から見て時計回りの回転が歯車3に与えられたとする
と、歯車3の歯先円3Aと歯車6の歯先円6Aとが重な
り合う部分において歯車3から歯車6にトルクが伝達さ
れ、双方の歯車が互いに反対方向に回転する。そこで、
これらの歯車3,6に刻設されたはすば歯の方向が回転
方向と一致するねじれの形で形成されていると、歯車6
には噛合する歯型間を介して図2に矢印で示すようにこ
れを左方向に押出そうとする分力が作用する。従ってい
ま、ばね11のばね力をポンプの低回転時には上記の分
力に十分抗し得るように設定しておくことにより、低回
転時には図1に示した噛合状態、つまり双方の歯型が噛
合全体にわたって噛合する状態で回転し、これによっ
て、潤滑油をその(C)に示すように吸入通路13の側
から吐出通路14の側に歯幅全体で送出することができ
る。
【0013】また、ポンプの高回転となるに従って、歯
車6には歯車3によって図2に示すように左側に押出そ
うとする噛合歯型間の反力が強く作用する。そして、こ
の分力により歯車6が左方に移動され歯型間の噛合幅が
狭くなり、ポンプから吐出される1回転ごとの吐出量が
少なく制御される。このように、ポンプの低回転時には
噛合する歯型間で一回転に送り出される量が全歯幅で行
われ、高回転となるに従ってその送出量が一部の歯幅間
で行われるもので、かくしてポンプの回転数の高低にか
かわらず、ほぼ同量の吐出量を供給することができるよ
うになり、無用にオイルを逃がしたりすることなく、効
率の良い使用馬力ですみ、消費馬力の節減を図ることが
できる。
【0014】図3は本考案の第2の実施例を示す。図1
および図2に従って説明した第1の実施例では、被駆動
側のはすば歯車6を歯車支持部材10を介して駆動側の
はすば歯車3との完全噛合状態に保つ方向に偏倚させる
ばね11を一定のばね定数を有するものとした。しか
し、このようなばね11を用いると、ばね11の弾発力
が図5でCS1として示すように直線状に変化するのに対
して、ポンプの吐出量の方はCP1として示す傾向に変化
する。すなわち、ばね11の弾発力が被駆動側のはすば
歯車6のばね方向に戻されようとする反力に打勝ってい
る間は、軸回転数(rpm)の上昇に応じて吐出量(l
/min)も直線状に高められるが、双方が均合ったあ
とは高回転となるに連れてポンプ仕事の割に歯車6の反
力がばね11の弾発力に比して増大することによって逆
に吐出量の低下を斉す。
【0015】第2実施例は、かかる吐出量の低下を極力
抑制しようとするもので、図3において、21は被駆動
側のはすば歯車6を全幅噛合(完全噛合)状態に保つた
めのばねである。本実施例ではこの図に示すようにばね
21を自由長の異なる2つのコイルばね21Aと21B
との組合わせてなるものとした。なお、ここで、コイル
ばね21Aのばね定数は第1実施例でのコイルばね11
のばね定数に対応するものである。そこで、本実施例に
よれば、図5でばね21の弾発力としては2点鎖線で示
すCS2のように作用し、従って、吐出量の方もまた、C
P2で示す傾向に変化することによって、ポンプの吐出機
能低下を抑制することができる。
【0016】図4は本考案の第3の実施例を示す。本例
は上述のばねを不等ピッチばね、すなわち、作動長によ
ってばね定数が変化し、作動長が大きくなる程、ばね定
数が高くなるばね31としたものである。このようなば
ね31を用いた本実施例の場合のばね31の反力と、オ
イルの吐出量との関係を図5において説明する。この場
合のばね31の弾発力は1点鎖線で示した曲線CS3のよ
うに変化する。そこで、オイル吐出量の方を回転数γ1
以上において、1点鎖線で示すCP3のように吐出性能を
低下させることなく、ほぼ安定した吐出量に保つことが
できる。なお図5には上述の関係を明らかにするため
に、さらに被駆動はすば歯車に対する可変機構が設けら
れないとした場合の回転数上昇に伴って変化する被駆動
はすば歯車推進力Nおよびポンプの駆動力(KW)の増
大傾向をCDPおよびCHPとして示した。
【0017】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、互いに外接噛合するはすば型の駆動歯車と被駆動歯
車とを有し、そのはすば同士の噛合幅に応じた流体の吐
出が可能な外接型歯車ポンプにおいて、前記被駆動歯車
をその軸方向に移動自在に支持する移動支持手段と、該
移動支持手段の移動を許容する空間に配設され、前記被
駆動歯車を前記駆動歯車との全幅噛合位置に向けて偏倚
させるばね手段と、を具備すると共に、前記ばね手段の
弾発力と、前記はすば同士の噛合によって前記被駆動歯
車に生じる反力との関係を、低速回転時には前記弾発力
が打勝って前記はすば同士を前記全幅噛合の状態に保
ち、高速回転への移行に従い、前記反力と前記弾発力と
が均合う位置にまで前記被駆動歯車が移動され前記噛合
幅が変化するように設定したので、特に高回転時に無用
の潤滑油を送出してこれをそのあと逃がすような無駄の
馬力の消費を防止することができ、また、潤滑油を逃が
すための逃がし弁を設けなくてすむ。
【0018】特に、前記ばねの特性を適切に選択設定す
ることで、ポンプの吐出性能が回転数の増大に応じて適
正に得られるよう、いかようにも設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の構成を、低速時の状態
(A)、(A)に示す構成のA−A線断面(B)、およ
び(A)に示す構成のB−B線断面(C)でそれぞれ示
す説明図である。
【図2】図1に示す外接型歯車ポンプの高速時の状態を
断面で示す説明図である。
【図3】本考案の第2実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図4】本考案の第3実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図5】本考案による外接型歯車ポンプの吐出性能とば
ね弾発力との関係を各実施例について示す特性曲線図で
ある。
【符号の説明】
1 ポンプ駆動軸 3,6 はすば歯車 3A,6A 歯先円 4,5 ハウジング 7 移動空間 8 歯車軸 9,10 支持部材 11,21,21A,21B,31 ばね 13 吸入通路 14 吐出通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 15/04 321 F01M 1/02 F01M 1/16 F04B 13/00 F04C 2/18

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに外接噛合するはすば型の駆動歯車
    と被駆動歯車とを有し、そのはすば同士の噛合幅に応じ
    た流体の吐出が可能な外接型歯車ポンプにおいて、 前記被駆動歯車をその軸方向に移動自在に支持する移動
    支持手段と、 該移動支持手段の移動を許容する空間に配設され、前記
    被駆動歯車を前記駆動歯車との全幅噛合位置に向けて偏
    倚させるばね手段と、 を具備すると共に、前記ばね手段の弾発力と、前記はす
    ば同士の噛合によって前記被駆動歯車に生じる反力との
    関係を、低速回転時には前記弾発力が打勝って前記はす
    ば同士を前記全幅噛合の状態に保ち、高速回転への移行
    に従い、前記反力と前記弾発力とが均合う位置にまで前
    記被駆動歯車が移動され前記噛合幅が変化するように設
    定したことを特徴とする外接型歯車ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ばね手段は、その作動長によりばね
    定数が変化する特性を有することを特徴とする請求項1
    に記載の外接型歯車ポンプ。
JP1992052279U 1992-01-24 1992-07-24 外接型歯車ポンプ Expired - Lifetime JP2579345Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992052279U JP2579345Y2 (ja) 1992-01-24 1992-07-24 外接型歯車ポンプ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP220192 1992-01-24
JP4-2201 1992-01-24
JP1992052279U JP2579345Y2 (ja) 1992-01-24 1992-07-24 外接型歯車ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0575492U JPH0575492U (ja) 1993-10-15
JP2579345Y2 true JP2579345Y2 (ja) 1998-08-27

Family

ID=26335537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992052279U Expired - Lifetime JP2579345Y2 (ja) 1992-01-24 1992-07-24 外接型歯車ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2579345Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4986726B2 (ja) 2007-06-14 2012-07-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 可変容量形ポンプ
JP5535848B2 (ja) * 2010-09-16 2014-07-02 本田技研工業株式会社 可変流量オイルポンプを備えたエンジン
CN101975161A (zh) * 2010-11-04 2011-02-16 奇瑞汽车股份有限公司 一种齿轮泵

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0575492U (ja) 1993-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2579345Y2 (ja) 外接型歯車ポンプ
JP3350633B2 (ja) ギヤ駆動式のオイルポンプ
JP3801536B2 (ja) 内接歯車式オイルポンプおよびこれを備えた自動変速機
JP3371709B2 (ja) オイルポンプ装置
JP3194044B2 (ja) オイルポンプの構造
JPH0814164A (ja) 内接型オイルポンプ
EP2447533B1 (en) Gear pump
JP3848996B2 (ja) 歯車ポンプ
JP3404290B2 (ja) 内燃機関
KR100535484B1 (ko) 오일 펌프
KR0180393B1 (ko) 자동 변속기용 오일펌프
JP2970627B2 (ja) オイルポンプ装置
JP2864870B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH09151861A (ja) 内接歯車式ポンプ
EP0486164B1 (en) Gerotor pumps
JP2864869B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2004176633A (ja) ギヤポンプ
JPS6153482A (ja) エンジン潤滑用トロコイドポンプ
JP2023127279A (ja) 内接ギヤポンプ
JP2001123967A (ja) 内接歯車ポンプ
KR200158192Y1 (ko) 자동차용 오일펌프
JPH0454292A (ja) ポンプ構造
JPH09296716A (ja) オイルポンプ
JP2584199Y2 (ja) 内接型オイルポンプのポンプ組立体
JPH0738709Y2 (ja) ギアポンプ