JP2004176633A - ギヤポンプ - Google Patents

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Hideji Takagi
Yoshiharu Inaguma
義治 稲熊
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Toyoda Koki KK
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Abstract

【課題】軸受荷重及び軸動力の増加を抑えることができ、また、振動及び騒音も抑えることができ、ギヤの質量を低減できるギヤポンプを提供する。
【解決手段】ギヤポンプは、吸込ポートに連通する吸込空間12と吐出ポートに連通する吐出空間14とを有するハウジングと、外歯状の歯部20が周方向に列設された駆動ギヤ2と、外歯状の歯部30が周方向に列設された従動ギヤ3とを有する。駆動ギヤ2の歯部20を形成する噛み合い面26において、駆動ギヤ2の歯部20と従動ギヤ3の歯部30とで形成される容積可変の閉じ込み空間80を吐出空間14に連通させる連通路7が形成されている。閉じ込み空間80のオイル等の高圧化された作動流体は、連通路7を経て吐出空間14に至ることができる。連通路7は、歯幅方向の少なくとも一方の端の稜角域に形成されていることが好ましい。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は駆動ギヤ及びこれに従動する従動ギヤを有するギヤポンプに関する。本発明は、例えば、車両のミッションケースまたはエンジン等に取り付けられるオイルポンプに利用できる。
【0002】
【従来の技術】
従来、ギヤポンプとしては、吸込ポートに連通する吸込空間と吐出ポートに連通する吐出空間とを有するハウジングと、ハウジングの作動室に回転可能に設けられ外歯状の歯部が周方向に列設された駆動ギヤと、ハウジングの作動室に回転可能に設けられ駆動ギヤの歯部に噛み合って回転する外歯状の歯部が周方向に列設された従動ギヤとを備えているものが知られている(特許文献1)。このものによれば、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合い部分において、駆動ギヤ及び従動ギヤが吐出空間から吸込空間に向けて回転する方向に、駆動ギヤ及び従動ギヤが回転する。
【0003】
【特許文献1】特開2001−73960号公報
【0004】
このものによれば、駆動ギヤが回転して従動ギヤが従動回転されると、ギヤの歯部の噛み合い面とハウジングの内壁面とで形成される室空間に供給された作動オイル等の作動流体は、吸込ポートに連通する吸込空間から、吐出ポートに連通する吐出空間にハウジングの内壁面に沿って搬送される。
【0005】
上記したギヤポンプの作動の際に、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い部分において、駆動ギヤの歯部の噛み合い面と従動ギヤの歯部の噛み合い面とにより、容積可変の閉じ込み空間が形成される。この閉じ込み空間の容積が減少するとき、閉じ込み空間の圧力は上昇して高圧化するため、駆動ギヤ及び従動ギヤの軸受荷重の増加、軸動力の増加が発生する。また振動及び騒音の要因にもなる。
【0006】
そこで、上記した特許文献1によれば、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い部分に対面する逃げ溝をハウジング側に対策形状部として形成し、駆動ギヤ及び従動ギヤの回転に伴い、逃げ溝を吐出空間または吸込空間に連通させ、閉じ込み空間のオイルを吐出空間または吸込空間に流出させ、閉じ込み空間の高圧化を防止することにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記したギヤの噛み合い部分に形成される閉じ込み空間は一般的に微小なサイズであるため、閉じ込み空間に対面するようにハウジングに形成される対策形状部としての逃げ溝には、高い寸法精度が必要される。寸法精度が確保されない場合には、閉じ込み空間の圧力の高圧化及びばらつきが発生し、ポンプ性能の悪化、バラツキが生じるおそれがある。殊に、鋳造時に凝固収縮を伴う鋳造品の鋳放し品を用いてハウジングを形成する場合には、鋳造条件を厳格に管理するとしても、逃げ溝の寸法精度には限界があり、ポンプ性能の悪化、バラツキが生じるおそれがある。
【0008】
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、ギヤ側に対策形状部を施すことにより、閉じ込み空間の高圧化を抑えることができ、駆動ギヤ及び従動ギヤの軸受荷重及び軸動力の増加を抑えることができ、また、振動及び騒音も抑えることができ、しかもギヤの質量を低減させることができるギヤポンプを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るギヤポンプは、吸込ポートに連通する吸込空間と吐出ポートに連通する吐出空間とを有するハウジングと、
ハウジングに回転可能に設けられ外歯状の歯部が周方向に列設された駆動ギヤと、
ハウジングに回転可能に設けられ駆動ギヤの前記歯部に噛み合って回転する外歯状の歯部が周方向に列設された従動ギヤとを具備しており、
駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合い部分において、駆動ギヤ及び従動ギヤが吐出空間から吸込空間に向けて回転すると共に、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部とで容積可変の閉じ込み空間を形成するギヤポンプにおいて、
駆動ギヤ及び従動ギヤのうち少なくとも一方は、
その一方のギヤの歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうち少なくとも一方の噛み合い面において、容積可変の閉じ込み空間を吐出空間及び/又は吸込空間に連通させ得るように形成された連通路を備え、
連通路が閉じ込み空間と吐出空間とを連通させているとき、駆動ギヤの歯部の噛み合い面と従動ギヤの歯部の噛み合い面との噛み合い接触で、吐出空間と吸込空間との連通を抑えるシール位置を形成していることを特徴とするものである。
【0010】
吐出空間及び/又は吸込空間とは、吐出空間及び吸込空間の双方、あるいは、吐出空間及び吸込空間のうちのいずれか一方という意味である。
【0011】
本発明に係るギヤポンプによれば、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合い部分においては、駆動ギヤ及び従動ギヤが吐出空間から吸込空間に向けて回転する。このように回転されるギヤの歯部により、オイル等の作動流体がハウジングの内壁面に沿って搬送され、これによりオイル等の作動流体が吸込空間から吐出空間に搬送され、ポンプ作用が得られる。
【0012】
このように駆動ギヤ及び従動ギヤが回転するとき、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部とが噛み合うため、双方の歯部の噛み合い面により容積可変の閉じ込み空間が形成される。駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いに伴い、閉じ込み空間の容積が減少するとき、閉じ込み空間の圧力は高圧化するおそれがある。
【0013】
これを避けるため、本発明に係るギヤポンプによれば、駆動ギヤ及び従動ギヤのうち少なくとも一方は、その一方のギヤの歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうち少なくとも一方の噛み合い面において、容積可変の閉じ込み空間を吐出空間及び/又は吸込空間に連通させ得るように形成された連通路を備えている。このため閉じ込み空間のオイル等の作動流体は、容積が小さくなって圧力が増加すると、連通路を経て吐出空間及び/又は吸込空間に流れる。これにより閉じ込み空間の高圧化は抑えられる。この結果、駆動ギヤ及び従動ギヤの軸受荷重及び軸動力の増加が抑えられ、また、振動及び騒音も抑えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係るギヤポンプによれば、駆動ギヤ及び従動ギヤのうち少なくとも一方は、その一方のギヤの歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうち少なくとも一方の噛み合い面において、容積可変の閉じ込み空間を吐出空間及び/または吸込空間に連通させ得るように形成された連通路を備えている。
【0015】
連通路としては、閉じ込み空間を吐出空間に連通させる第1形態、あるいは、閉じ込み空間を吸込空間に連通させる第2形態、閉じ込み空間が複数存在するときには、一の閉じ込み空間を吐出空間に連通させると共に他の閉じ込み空間を吸込空間に連通させる第3形態のいずれかとなるようにすることができる。
【0016】
本発明に係るギヤポンプによれば、連通路が閉じ込み空間と吐出空間及び/または吸込空間とを連通させているとき、駆動ギヤの歯部の噛み合い面と従動ギヤの歯部の噛み合い面との噛み合い接触で形成されるシール位置は、吐出空間と吸込空間との連通を抑えている。連通を抑えているとは、吐出空間と吸込空間とを完全に遮断している場合、及び、吐出空間と吸込空間との連通をポンプとしての機能を損なわない程度まで抑制している場合を示す。この場合、連通路を形成しているといえども、高圧側の吐出空間のオイル等の作動流体が低圧側の吸込空間に漏れることが抑えられ、オイル等の作動流体の吐出量、吐出圧を良好に確保することができ、ポンプ性能を向上させるのに寄与できる。従って、連通路を有する歯部を形成する一対の噛み合い面のうち、連通路が形成されている噛み合い面に背向する噛み合い面には、連通路が形成されていない形態を採用することができる。
【0017】
連通路としては、ギヤの歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうち一方の噛み合い面に形成されており、他方の噛み合い面には形成されていない形態を採用することができる。
【0018】
連通路としては、その歯部の歯幅方向の少なくとも一方の端の稜角域において形成されていることが好ましい。従って、連通路としては、その歯部の歯幅方向の双方の端の稜角域において形成されていても良いし、あるいは、その歯部の歯幅方向の一方の端の稜角域において形成されていても良く、場合によっては、その歯部の歯幅方向の中間位置に形成されていても良い。
【0019】
連通路は、歯部の噛み合い面の外壁面に形成することが好ましい。この場合、連通路としては、歯部の噛み合い面の稜角域の鋭利性を軽減させた面取り状に形成することができる。面取り状としては、噛み合い面の稜角域を断面で直状またはほぼ直状に切除されているように設定する形態、噛み合い面の稜角域を断面で円弧凸状(いわゆるアール形状)とする形態、噛み合い面の稜角域を断面で凹段状とする形態を含むことができる。
【0020】
駆動ギヤ及び従動ギヤのうち少なくとも一方は、連通路を備えているが、本発明に係るギヤポンプの好ましい形態によれば、前記一方は駆動ギヤとすることができる。このように連通路を駆動ギヤに形成する場合には、連通路としては、駆動ギヤの歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうちいずれか一方に形成することができる。この場合、連通路としては、駆動ギヤの回転進行方向と逆方向に位置する噛み合い面に形成しても良いし、あるいは、駆動ギヤの回転進行方向に位置する噛み合い面に形成しても良い。
【0021】
本発明に係るギヤポンプの他の形態によれば、前記一方は従動ギヤとすることができる。このように連通路を従動ギヤに形成する場合には、連通路としては、従動ギヤの歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうちいずれか一方に形成することができる。この場合、連通路としては、従動ギヤの回転進行方向と逆方向に位置する噛み合い面に形成しても良いし、あるいは、従動ギヤの回転進行方向に位置する噛み合い面に形成しても良い。
【0022】
本発明に係るギヤポンプの別の他の形態によれば、連通路を駆動ギヤ及び従動ギヤの双方に形成しても良い。この場合には、駆動ギヤ及び従動ギヤの互いに対面する噛み合い面同士に連通路を形成することができる。
【0023】
なお、連通路としては、駆動ギヤの歯部や従動ギヤの歯部の創成時に一体的に形成しても良いし、あるいは、歯部の創成後に後処理で形成しても良い。
【0024】
【実施例】
(第1実施例)
本発明を具体化した第1実施例について図1〜図5を参照して説明する。図1はギヤポンプの内部構造を示す断面図である。図2は要部を示す斜視図である。
【0025】
本実施例に係るギヤポンプは、作動流体としてのオイルをギヤの回転で供給するオイルポンプであり、例えば、車両のミッションケースまたはエンジン等に取り付けられるオイルポンプに適用できるものである。
【0026】
図1に示すように、本実施例に係るギヤポンプは外接形のギヤポンプであり、ハウジング1と、ハウジング1に回転可能に設けられた1個の駆動ギヤ2と、駆動ギヤ2と共に回転可能に設けられ駆動ギヤ2により従動される2個1組の従動ギヤ3とを有する。図1に示すように、2個1組の従動ギヤ3は駆動ギヤ2を挟むように配置されている。図1において、S1は駆動ギヤ2のピッチ円を示し、S10は駆動ギヤ2の歯先円を示し、S2は従動ギヤ3のピッチ円を示し、S20は従動ギヤ3の歯先円を示す。
【0027】
ハウジング1は、互いに連通する1個の駆動室10a及び駆動室10aに連通する2個1組の従動室10bとからなる作動室10と、作動室10に連通する2個の吸込ポート11と、作動室10に連通する2個の吐出ポート13とを有する。ハウジング1の作動室10のうち、駆動ギヤ2と従動ギヤ3との噛み合い部分と吸込ポート11との間には、吸込空間12が形成されている。吸込空間12は吸込ポート11に連通する。
【0028】
ハウジング1の作動室10のうち駆動ギヤ2と従動ギヤ3との噛み合い部分と吐出ポート13との間には、吐出空間14が形成されている。吐出空間14は吐出ポート13に連通する。吐出ポート13から吐出されるオイルにより油圧機器を作動させる。
【0029】
図1に示すように、駆動ギヤ2は、作動室10の駆動室10aに回転可能に設けられており、周方向に沿って列設された多数の外歯状をなす歯部20を有する駆動ギヤ本体21と、駆動ギヤ本体21の軸長方向において両端側に突出する回転可能に支持され軸芯P1をもつ駆動シャフト部22とを有する。
【0030】
図1に示すように、従動ギヤ3は、作動室10の従動室10bにおいて駆動ギヤ2に噛み合うように回転可能に設けられており、周方向に沿って列設された多数の外歯状をなす歯部30を有する従動ギヤ本体31と、従動ギヤ本体31の軸長方向において両端側に突出する回転可能に支持され軸芯P2をもつ従動シャフト部32とを有する。図1において、軸芯P1と軸芯P2を通る仮想線をP4として示す。なお図1では後述の連通路7の図示を省略している。
【0031】
図2及び図3に示すように、駆動ギヤ2の各歯部20は、軸端面24と、周方向において互いに背向する一対の噛み合い面25,26と、外周側の歯先面28と,歯溝側の歯底面29とをもつ。
【0032】
図3に示すように、従動ギヤ3の各歯部30は、軸端面34と、周方向に互いに背向する一対の噛み合い面35,36と、外周側の歯先面38と,歯溝側の歯底面39とをもつ。2個1組の従動ギヤ3は同サイズとされている。従って、2個1組の従動ギヤ3に関する歯数、ピッチ、ピッチ円、歯底面直径、歯先円直径等の条件は同一とされている。
【0033】
図3に示すように、駆動ギヤ2の歯部20を形成する互いに背向する一対の噛み合い面25,26において、一方の噛み合い面25は、駆動ギヤ2の歯部20の回転進行方向(矢印A1方向)に位置し、且つ、他方の噛み合い面26は、駆動ギヤの歯部の回転進行方向(矢印A1方向)と逆方向に位置する。
【0034】
また図3に示すように、従動ギヤ3の歯部30を形成する互いに背向する一対の噛み合い面35,36において、一方の噛み合い面35は、従動ギヤ3の歯部30の回転進行方向(矢印A2方向)に位置し、且つ、他方の噛み合い面36は、従動ギヤ3の歯部30の回転進行方向(矢印A2方向)と逆方向に位置する。
【0035】
本実施例に係る要部について説明を加える。図2に示すように、駆動ギヤ2の各歯部20を形成する噛み合い面26において、連通路7が形成されている。図2に示す連通路7としては面取り状に形成されている。面取り状とは、断面で直状またはほぼ直状となる面7wを有する形態、断面でアール形状となる面7xわ有する形態、断面で凹段形状の面7yを有する形態を含む。連通路7は、歯部20の噛み合い面26において、歯部20の歯幅方向(矢印H1方向)の両方の端の外壁面に露出状態に形成されている。連通路7は、歯部20の噛み合い面26の稜角域のうち歯部20の歯先から歯部20の根元にかけて形成されている。連通路7は、歯部20の歯底面29及び歯先面28には実質的に形成されていない。連通路7が噛み合い面26に形成されていれば、機能的に足りるからである。場合によっては、噛み合い面26の他に歯底面29及び歯先面28にも連通路が形成されていても良い。
【0036】
上記したギヤポンプによれば、作動時には駆動源により駆動ギヤ2をこれの軸芯P1の回りで矢印A1方向(図1参照)に回転駆動させる。すると、駆動ギヤ2の歯部20と従動ギヤ3の歯部30との噛み合いにより、従動ギヤ3がこれの軸芯P2の回りで矢印A2方向(図1参照)に従動回転する。この結果、ハウジング1の吸込ポート11内の作動流体としてのオイルが歯部30によって歯部30の回転進行方向(矢印A2方向)に沿って搬送される。これにより吸込ポート11のオイルが吸込空間12を介して作動室10の内壁面10xに沿って吐出空間14に供給され、ひいては吐出ポート13に供給される。このようにポンプ作用が得られる。なお、オイルが供給される吐出空間14は吸込空間12よりも高圧となり、且つ、オイルが供給される吐出ポート13は吸込ポート11よりも高圧となる。
【0037】
図3〜図5は駆動ギヤ2及び従動ギヤ3の噛み合い形態の進行状況を示す。図3〜図5において、駆動ギヤ2の一の歯部20に□印を図示し、□印の歯部20に噛合している従動ギヤ3の一の歯部30に○印を図示する。駆動ギヤ2の歯部20が従動ギヤ3の歯部30に噛み込むとき、図3に示すように、駆動ギヤ2の歯部20の噛み合い面25(連通路7を有しない)と従動ギヤ3の歯部30の噛み合い面36(連通路7を有しない)とが互いに噛み合い接触し、噛み合い接触により歯部20と歯部30とのシール位置90を形成すると共に、シール位置90の両側に容積可変の閉じ込み空間80,81を形成する。図4は、駆動ギヤ2の□印を図示された歯部20が仮想線P4を越すように矢印A1方向に回転した状態を示す。図5は、駆動ギヤ2の□印を図示された歯部20が仮想線P4から更に離れるように矢印A1方向に回転した状態を示す。噛み合いが図3の状態から図4の状態に進行するにつれて、閉じ込み空間80の容積が減少し、閉じ込み空間81の容積が増加する。更に図4の状態から図5の状態に進行するにつれて、閉じ込み空間81が開放されるものの、別のシール位置92を形成しつつ、新しい閉じ込み空間82が形成される。
【0038】
上記のように駆動ギヤ2及び従動ギヤ3が噛み合うときに形成される閉じ込み空間80,81の容積が減少するとき、従来同様に、閉じ込み空間80,81の圧力は高圧化するおそれがある。これを避けるため本実施例によれば、前述したように、図2に示すごとく、駆動ギヤ2の歯部20を形成する互いに背向する一対の噛み合い面25,26のうち噛み合い面26の稜角域において、連通路7が形成されている。このため、閉じ込み空間80の高圧化されたオイルは連通路7を介して吐出空間14に矢印K1方向(図3参照)に流入すると共に、閉じ込み空間81のオイルは連通路7を介して吸込空間12に矢印K2方向(図3参照)に流入する。これにより閉じ込み空間80,81の高圧化が抑えられる。この結果、駆動ギヤ2及び従動ギヤ3についての軸受荷重及び軸動力の増加を抑えることができると共に、振動及び騒音も抑えることができる。
【0039】
更に図5の状態において、容積が減少する閉じ込み空間82は別のシール位置92によって吐出空間14に連通しなくなるが、閉じ込み空間82と閉じ込み空間80とが連通路7を介して連通するため、容積が減少する側の閉じ込み空間82の高圧化されたオイルは、容積が増加する側の閉じ込み空間80に矢印K4方向(図5参照)流入することができ、これにより容積が減少する閉じ込み空間82の高圧化は抑えられる。この意味においても、駆動ギヤ2及び従動ギヤ3についての軸受荷重及び軸動力の増加を抑えることができると共に、振動及び騒音も抑えることができる。
【0040】
図3〜図5に示す噛み合い形態において、高圧側の吸込空間12及び低圧側の吐出空間14が閉じ込み空間80,81を介して連通することは、歯部20と歯部30とで形成されるシール位置90.92により遮断される。故に、高圧側の吸込空間12のオイルが低圧側の吐出空間14に漏れることは抑えられ、高圧側の吸込空間12のオイルの圧力を高めに維持するのに有利であり、ポンプ性能の向上に寄与することができる。
【0041】
即ち、図2,図3に示すように、連通路7は、歯部20を構成する一対の噛み合い面25,26のうち一方の噛み合い面26のみに形成されており、他方の噛み合い面25には形成されていない。このように歯部20の噛み合い面25は、連通路7を有しないため、駆動ギヤ2及び従動ギヤ3の噛み合い部分において、シール位置90を形成でき、前述したように吐出空間14と吸込空間12との間の連通を遮断させる連通遮断性を高めることができる。
【0042】
更に本実施例によれば、連通路7は駆動ギヤ2の全部の歯部20に形成されているため、駆動ギヤ2の全部の歯部20の噛み合いについて高圧化が抑えられるため、駆動ギヤ2の周方向における質量バランスは良好に確保され、ひいては駆動ギヤ2の回転バランスを良好に確保することができる。
【0043】
更にまた本実施例によれば、連通路7は、駆動ギヤ2の歯部20の噛み合い面26のうち歯幅方向(矢印H1方向)の両方の端の稜角域に形成されているため、駆動ギヤ2の歯部20の歯幅方向(矢印H1方向)の質量バランスも良好に確保される。これにより駆動ギヤ2の回転バランスも一層良好に確保される。この結果、駆動ギヤ2に噛み合う従動ギヤ3の回転バランスも良好に確保することができる。
【0044】
また本実施例によれば、連通路7は、駆動ギヤ2のうち全部の歯部20の噛み合い面26において、且つ、歯幅方向(矢印H1方向)の両方の端の稜角域において形成されている。このため駆動ギヤ2の質量をそれだけ低減させることができ、ひいては駆動ギヤ2を回転させるトルクの低減に寄与できる利点が得られる。更に連通路7は駆動ギヤ2の歯部20の噛み合い面26の稜角域に形成されているため、駆動ギヤ2の歯部20の軸端面24とハウジング1の表出面との摩擦面積も低減でき、駆動ギヤ2の回転円滑性を確保するのにも一層有利である。
【0045】
更にまた本実施例によれば、連通路7は、駆動ギヤ2の歯部20を形成する噛み合い面26において、歯幅方向(矢印H1方向)の両方の端の稜角域において形成されているため、駆動ギヤ2の歯部20の稜角域の鋭利化が抑えられ、稜角域の損傷を抑えるのに寄与できる利点が得られる。
【0046】
加えて本実施例によれば、図1に示すように2個1組の従動ギヤ3は駆動ギヤ2を挟むように配置されており、ギヤが合計3個設けられている。このように合計3個のギヤが設けられているにもかかわらず、1個の駆動ギヤ2の各歯部20に連通路7を形成すれば、駆動ギヤ2と一方の従動ギヤ3との噛み合い部分の閉じ込み空間、駆動ギヤ2と他方の従動ギヤ3との噛み合い部分の閉じ込み空間の高圧化を防止することができる。故に、2個の従動ギヤ3にそれぞれ連通路7を形成せずとも済み、加工コストを低減させることができる。
【0047】
ところで連通路としては、歯部20の歯幅方向の中央域において歯部20内部を貫通させるように形成することも考えられる。しかし、この場合には連通路の製造が容易ではない。この点について本実施例によれば、図2に示すように、連通路7は歯部20の外壁面、殊に稜角域の外壁面に露出状態で形成されているため、歯部20の内部に貫通させる連通路に比較して、連通路7の形成が容易である。しかも駆動ギヤ2が粉末冶金による焼結体で形成される場合には、連通路7を形成する型部分を成形型のキャビティ成形型面に形成しておけば、駆動ギヤ2の成形時に連通路7は一体的に成形されるので、連通路7を別途形成する工程を省略することも可能となる。但し、駆動ギヤ2を焼結体で形成するとしても、必要に応じて連通路7を切削加工で形成することもできる。
【0048】
なお本実施例によれば、上記した特許文献1とは異なり、ハウジング1には対策形状部が施されていないものである。
【0049】
(第2実施例)
図6は第2実施例を示す。第2実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏することができる。図2は第2実施例において準用することができる。共通の機能を奏する部位には共通の符号を付する。図6に示すように、ギヤポンプは外接形のギヤポンプであり、ハウジング1と、ハウジング1に回転可能に設けられた1個の駆動ギヤ2と、駆動ギヤ2と共に回転可能に設けられ駆動ギヤ2により従動される1組の従動ギヤ3とを有する。駆動ギヤ2及び従動ギヤ3はそれぞれ同サイズとされている。なお、図6において、S1は駆動ギヤ2のピッチ円を示し、S2は従動ギヤ3のピッチ円を示す。
【0050】
図6に示すように、駆動ギヤ2の歯部20の互いに背向する噛み合い面25,26のうち、一方の噛み合い面25は、駆動ギヤ2の歯部20の回転進行方向(矢印A1方向)に位置し、且つ、他方の噛み合い面26は、駆動ギヤ2の歯部20の回転進行方向(矢印A2方向)と逆方向に位置する。
【0051】
本実施例によれば、図6,準用する図2に示すごとく、駆動ギヤ2の歯部20を形成する互いに背向する一対の噛み合い面25,26のうち、回転進行方向(矢印A1方向)と逆方向に位置する噛み合い面26において、連通路7が面取り状(アール形状、凹段状を含む)に形成されている。連通路7は、駆動ギヤ2の歯部20の歯幅方向(矢印H1)の両方の端の稜角域の外壁面において露出状態に形成されている。
【0052】
図6に示すように、歯部20を形成する互いに背向する一対の噛み合い面25,26のうち、連通路7は、歯部20の一方の噛み合い面26に形成されているものの、噛み合い面26に背向する他方の噛み合い面25には形成されていない。
【0053】
(第3実施例)
図7は第3実施例の要部を示す。本実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏することができる。共通の機能を奏する部位には共通の符号を付する。図7に示すように、駆動ギヤ2の歯部20を形成する互いに背向する一対の噛み合い面25,26のうち一方の噛み合い面26(駆動ギヤ2の歯部20の回転進行方向と逆側)に連通路7を形成しているが、他方の噛み合い面25には連通路7を形成していない。
【0054】
更に図7に示すように、従動ギヤ3の歯部30を形成する互いに背向する一対の噛み合い面35,36のうち一方の噛み合い面35(従動ギヤ3の歯部30の回転進行方向側)に連通路7Bを形成しているが、他方の噛み合い面36には連通路7Bを形成していない。互いに噛み合うと共に連通路7,7Bを有しない噛み合い面25と噛み合い面36とによりシール位置90を形成し、これにより高圧側の吐出空間14のオイルが低圧側の吸込空間12に洩れることを抑制するためである。
【0055】
本実施例によれば、図7に示すように連通路7と連通路7Bは、噛み合い部分において対面可能とされているため、閉じ込み空間80,81のオイルを流出させる流路面積が増加するため、閉じ込み空間80,81のオイルを迅速に流出させることができ、閉じ込み空間80,81の高圧化の防止に有効である。
【0056】
なお本実施例では、連通路7及び連通路7Bは、歯部20,30の歯幅方向(図2に示す矢印H1方向)における両端側に形成されている。しかしこれに限らず、連通路7を歯部20の歯幅方向における一端側に形成し、連通路7Bを歯部30の歯幅方向における他端側に形成することにしても良い。
【0057】
(第4実施例)
図8は第4実施例の要部を示す。本実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏することができる。共通の機能を奏する部位には共通の符号を付する。図8に示すように、駆動ギヤ2の歯部20を形成する互いに背向する一対の噛み合い面25,26のうち一方の噛み合い面25(駆動ギヤ2の歯部20の回転進行方向側)のみに連通路7を形成しており、他方の噛み合い面26には連通路7を形成していない。互いに噛み合うと共に連通路7,7Bを有しない噛み合い面26と噛み合い面35とによりシール位置90を形成し、これにより高圧側の吐出空間14のオイルが低圧側の吸込空間12に洩れることを抑制するためである。
【0058】
(第5実施例)
図9は第5実施例の要部を示す。本実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏することができる。共通の機能を奏する部位には共通の符号を付する。図9に示すように、従動ギヤ3の歯部30を形成する互いに背向する一対の噛み合い面35,36のうち、回転進行方向側(矢印A2方向)の噛み合い面35に連通路7Bを形成している。連通路7Bは、従動ギヤ3の歯部30の噛み合い面35のうち、歯部30の歯幅方向における両方の端の稜角域に形成されている。図9に示すように、従動ギヤ3の歯部30を形成する互いに背向する噛み合い面35,36のうち、連通路7Bは、一方の噛み合い面35のみに形成されているものの、他方の噛み合い面36には形成されていない。互いに噛み合う噛み合い面25と噛み合い面36とによるシール位置90を形成し、これにより高圧側の吐出空間14のオイルが低圧側の吸込空間12に洩れることを抑制するためである。
【0059】
シール位置90の片側の閉じ込み空間80、シール位置90の他の片側の閉じ込み空間81は、容積が減少する。このため閉じ込み空間80のオイルは連通路7Bを介して矢印K5方向(図9参照)に吐出空間14に流入するともに、閉じ込み空間81のオイルは連通路7Bを介して矢印K6方向(図9参照)に吸込空間12に流入する。これにより閉じ込み空間80,81の高圧化が抑えられる。
【0060】
上記したように従動ギヤ3に連通路7Bを形成したときであっても、閉じ込み空間80の高圧化されたオイルは連通路7Bを介して吐出空間14に供給され、ひいては吐出ポート13に供給されるため、吐出ポート13からのオイル吐出量を増加させることができ、ポンプ性能の向上に寄与することができる。
【0061】
(第6実施例)
図10は第6実施例の要部を示す。本実施例は図9に示す第5実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏することができる。共通の機能を奏する部位には共通の符号を付する。図10に示すように、従動ギヤ3の歯部30を形成する互いに背向する一対の噛み合い面35,36のうち、回転進行方向側(矢印A2方向)の噛み合い面35に連通路7Bを形成している。従動ギヤ3の他方の噛み合い面36には連通路7Bを形成していない。
【0062】
更に、駆動ギヤ2の歯部20を形成する互いに背向する一対の噛み合い面25,26のうち、回転進行方向(矢印A1方向)と逆側の噛み合い面26に連通路7を形成している。他方の噛み合い面25には連通路7を形成していない。連通路7,7Bを有しない噛み合い面25及び噛み合い面36でシール位置90を形成し、吐出空間14のオイルが吸込空間12に洩れることを抑制するためである。
【0063】
本実施例によれば、図10に示すように、連通路7と連通路7Bとは噛み合い部分において対面可能とされているため、閉じ込み空間80,81のオイルを流出させる流路面積が増加し、閉じ込み空間80,81のオイルを迅速に流出させることができ、閉じ込み空間80,81の高圧化の防止に有効である。なお本実施例では、連通路7と連通路7Bは、歯部20,30の歯幅方向(図2に示す矢印H1方向)における両端側に形成されている。これに限らず、連通路7を歯部20の歯幅方向における一端側に形成し、連通路7Bを歯部30の歯幅方向における他端側に形成することにしても良い。
【0064】
(第7実施例)
図11は第6実施例の要部を示す。本実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏することができる。共通の機能を奏する部位には共通の符号を付する。図11に示すように、従動ギヤ3の歯部30を形成する互いに背向する一対の噛み合い面35,36のうち、回転進行方向(矢印A2方向)と逆側の噛み合い面36に連通路7Bを形成している。連通路7Bは、従動ギヤ3の歯部30の歯幅方向における両方の端の稜角域に形成されている。本実施例においても、図11に示すように、歯部30を形成する互いに背向する噛み合い面35,36のうち、連通路7Bは、噛み合い面36に形成されているものの、他方の噛み合い面35には形成されていない。
【0065】
シール位置90の片側の閉じ込み空間80のオイルは連通路7Bを介して矢印K5方向(図11参照)に吐出空間14に流入するともに、閉じ込み空間81のオイルは連通路7Bを介して矢印K6方向(図11参照)に吸込空間12に流入し、閉じ込み空間80,81の高圧化が抑えられる。本実施例においても、閉じ込み空間80の高圧化されたオイルは連通路7Bを介して吐出空間14に供給され、ひいては吐出ポート13に供給されるため、吐出ポート13からのオイル吐出量を増加させることができ、ポンプ性能の向上に寄与することができる。
【0066】
(その他)
上記した第1実施例によれば、連通路7は、駆動ギヤ2の歯部20を形成する噛み合い面26において歯幅方向の両方の端の稜角域に形成されているが、これに限らず、場合によっては噛み合い面26において歯幅方向のいずれか一方の端のみの稜角域に形成することもできる。連通路7Bを従動ギヤ3の歯部30に形成する場合も同様であり、歯部30の歯幅方向のいずれか一方の端のみの稜角域に形成することもできる。
【0067】
上記した第1実施例によれば、駆動ギヤ2の全部の歯部20に連通路7を形成しているが、場合によっては、駆動ギヤ2の1個おきの歯部20に連通路7を形成することもできる。連通路7Bを従動ギヤ3の1個おきの歯部30に形成する場合も同様である。
【0068】
上記した実施例によれば、ギヤポンプを車両のミッションケースまたはエンジン等に取り付けられるオイルポンプに適用しているが、これに限定されるものではなく、他の種のギヤポンプに適用することもできる。その他、本発明は上記した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
【0069】
【発明の効果】
本発明に係るギヤポンプによれば、駆動ギヤの歯部及び従動ギヤの歯部の噛み合いで形成される閉じ込み空間の高圧化を抑えることができる。故に、駆動ギヤ及び従動ギヤの軸受荷重及び軸動力の増加を抑えることができる。また、振動及び騒音も抑えることができる。
【0070】
更に本発明に係るギヤポンプによれば、連通路は、駆動ギヤ及び従動ギヤのうち少なくとも一方のうち噛み合い面において形成されているため、ギヤの質量を低減させることができ、ギヤを回転させるトルクの低減に貢献できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係り、ギヤポンプのハウジングの作動室に駆動ギヤ及び従動ギヤを配置した状態の断面図(ハッチング省略)である。
【図2】駆動ギヤの歯部の噛み合い面の稜角域に形成した連通路を示す要部の斜視図である。
【図3】駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【図4】駆動ギヤの回転が進行したときにおける駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【図5】駆動ギヤの回転が更に進行したときにおける駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【図6】第2実施例に係り、ギヤポンプのハウジングの作動室に駆動ギヤ及び従動ギヤを配置した状態の断面図である。
【図7】第3実施例に係り、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【図8】第4実施例に係り、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【図9】第5実施例に係り、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【図10】第6実施例に係り、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【図11】第7実施例に係り、駆動ギヤの歯部と従動ギヤの歯部との噛み合いを示す要部の作用説明図である。
【符号の説明】
図中、1はハウジング、10は作動室、11は吸込ポート、12は吸込空間、13は吐出ポート、14は吐出空間、2は駆動ギヤ、20は歯部、25,26は噛み合い面、3は従動ギヤ、30は歯部、35,36は噛み合い面、7は連通路、80,81は閉じ込み空間を示す。

Claims (5)

  1. 吸込ポートに連通する吸込空間と吐出ポートに連通する吐出空間とを有するハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に設けられ外歯状の歯部が周方向に列設された駆動ギヤと、
    前記ハウジングに回転可能に設けられ前記駆動ギヤの前記歯部に噛み合って回転する外歯状の歯部が周方向に列設された従動ギヤとを具備しており、
    前記駆動ギヤの前記歯部と前記従動ギヤの前記歯部との噛み合い部分において、前記駆動ギヤ及び前記従動ギヤが前記吐出空間から前記吸込空間に向けて回転すると共に、前記駆動ギヤの前記歯部と前記従動ギヤの前記歯部とで容積可変の閉じ込み空間を形成するギヤポンプにおいて、
    前記駆動ギヤ及び前記従動ギヤのうち少なくとも一方は、
    その一方のギヤの前記歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうち少なくとも一方の噛み合い面において、前記容積可変の閉じ込み空間を前記吐出空間及び/又は前記吸込空間に連通させ得るように形成された連通路を備え、
    前記連通路が前記閉じ込み空間と前記吐出空間とを連通させているとき、前記駆動ギヤの前記歯部の前記噛み合い面と前記従動ギヤの前記歯部の前記噛み合い面との噛み合い接触で、前記吐出空間と前記吸込空間との連通を抑えるシール位置を形成していることを特徴とするギヤポンプ。
  2. 請求項1において、前記連通路を有する前記歯部を形成する互いに背向する一対の噛み合い面のうち、前記連通路が形成されている噛み合い面に背向する噛み合い面には、前記連通路が形成されていないことを特徴とするギヤポンプ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記連通路は、前記噛み合い面を形成する外壁面に形成されていることを特徴とするギヤポンプ。
  4. 請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項において、前記連通路は、前記歯部の歯幅方向の少なくとも一方の端の稜角域に形成されていることを特徴とするギヤポンプ。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項において、前記連通路は、前記噛み合い面の前記稜角域のうち前記歯部の歯先から前記歯部の根元にかけて形成されていることを特徴とするギヤポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101007937B1 (ko) * 2008-04-22 2011-01-28 (주)대현하이드로릭스 기어 펌프
JP5704819B2 (ja) * 2008-02-08 2015-04-22 株式会社島津製作所 歯車ポンプ又はモータ

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