JP5465248B2 - ギヤポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、相互に外接噛合する一対のギヤの回転により作動油等の流体を圧送するギヤポンプに関する。
ギヤポンプは、内部にポンプ室が形成されたケーシングと、ポンプ室内に回転可能に設けられた駆動ギヤと、ポンプ室内に回転可能に設けられ駆動ギヤに外接噛合して従動回転する従動ギヤとを備え、ポンプ室内において駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合わせ位置の両側に吸込口に連通する吸込室および吐出口に連通する吐出室が形成されている(例えば、特許文献1を参照)。このようなギヤポンプにおいては、吸込室内に吸い込まれた流体を駆動ギヤおよび従動ギヤの歯溝に受け入れ、各ギヤが摺接するポンプ室の内周壁面との間で密閉した状態で吐出室に移送して吐出口から吐出するようになっている。
特開2007−218128号公報
しかしながら、上記従来のギヤポンプでは、駆動ギヤと従動ギヤの回転に伴って各ギヤの歯溝内に閉じ込められた流体が吐出室で開放されるのと同時に、吸込室内の吐出圧に比べ高圧に設定される吐出室内の圧力(吐出流体圧)を急激に受けることとなっていた。これにより、歯先空間内の流体には急激な圧力変化が生じるため、この圧力変化に起因する荷重が各ギヤに作用して各ギヤに振動が生じた結果、歯打ちによるノイズ(騒音)の発生を引き起こすという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ギヤ歯打ちによる騒音の発生を抑制することが可能な構成のギヤポンプを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るギヤポンプは、互いに平行な回転軸を中心として回転自在に設けられて噛合する第1ギヤ(例えば、実施形態における駆動ギヤ10)および第2ギヤ(例えば、実施形態における従動ギヤ20)と、第1ギヤおよび第2ギヤを壁面部に歯先および両側面を摺接させた状態で保持する配設空間を有したケーシングとからなり、ケーシングに、第1ギヤおよび第2ギヤの回転に応じて流体が吸い込まれる吸込室および流体が吐出される吐出室が形成されてなるギヤポンプにおいて、ケーシングの壁面部は、第1ギヤの回転軸を中心とする円弧状に形成されて第1ギヤの歯先を摺接させる第1仕切面(例えば、実施形態における駆動側仕切面41)と、第2ギヤの回転軸を中心とする円弧状に形成されて第2ギヤの歯先を摺接される第2仕切面(例えば、実施形態における従動側仕切面42)と、吸込室側において第1仕切面と第2仕切面とを繋ぐ吸込側内周面と、吐出室側において第1仕切面と第2仕切面とを繋ぐ吐出側内周面と、第1ギヤおよび第2ギヤの前記両側面のうち一方の側面が摺接される第1側面(例えば、実施形態における先端面71)と、両側面のうち他方の側面が摺接される第2側面(例えば、実施形態における摺接壁面53)とを有し、仕切面と吐出側内周面との接続部に、仕切面と吐出側内周面との間に跨って第1側面側から第2側面側に向かって吐出室側に傾斜したテーパ面(例えば、実施形態における傾斜面61)により形成されて、接続部の仕切面側近傍に位置するギヤの歯間と壁面部とにより囲まれた歯先空間をギヤの回転に応じて吐出室に徐々に連通させる流体連通部(例えば、実施形態におけるテーパー部60)を有して構成される。
そして、テーパ面は、第1側面内において仕切面を区画する円弧線(例えば、実施形態における円弧C)と吐出側内周面を区画する線分(例えば、実施形態における線L1)との交点を点P1とし、円弧線上において点P1からギヤの回転軸を中心として当該ギヤの反回転方向に角度θだけ移動させた点を点P2とし、円弧線上における点P2での接線と上記線分との交点を点P3とし、仕切面と吐出側内周面と第2側面とが交差する交点を点P4としたとき、接続部を点P2、点P3および点P4を通る平面で切除した際に形成される点P2、点P3および点P4を頂点に持つ略三角形状の面取り部からなり、角度θは、ギヤの歯のピッチ角度αの半分以上の角度からなる
本発明に係るギヤポンプによれば、ギヤの歯間と壁面部とにより囲まれた歯先空間をギヤの回転に応じて吐出室に徐々に連通させる流体連通部を備えることにより、高圧に設定された吐出室内の油圧力を歯先空間内に密閉された流体に対して徐々に作用させることができるため、歯先空間内の流体に急激な圧力変化を及ぼすのを防止することができる。これにより、圧力変化に起因する荷重がギヤに作用するのを防止して、ギヤ振動によるノイズ(騒音)を抑制させることが可能になる。
なお、上述の発明において、流体連通部が接続部において仕切面と吸込側内周面との間に跨って第1側面側から第2側面側に向かって傾斜したテーパー面により形成されることで、簡単な構成によりポンプ吐出能力を低減させることなくノイズ低減効果を達成することが可能になる。また、接続部にテーパー面を設けるだけのシンプルな構造であるため、ギヤポンプを製造するにあたり、従前の成形型を一部変更もしくは修正するだけでダイカスト、鋳造、樹脂成形等により簡単にポンプケースに流体連通部を一体形成することが可能になるため、製造コストを抑えつつノイズを低減した高機能のギヤポンプを製造することができる。
本発明の一実施形態に係るギヤポンプを示す正面図である。 図1の矢印A−Aに沿って示す上記ギヤポンプの側面断面図である。 上記ギヤポンプの正面断面図である。 上記ギヤポンプの一部を構成するポンプケースの斜視図である。 テーパー部の形状を説明するための説明図である。 テーパー部の角度を変化させたときのそれぞれの角度に対するギヤポンプの要部断面図である。 テーパー部の角度と騒音レベルとの関係を示すグラフである。 テーパー部の角度を変化させたときのエンジンの回転速度とポンプ吐出圧力との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図4に、本発明に係るギヤポンプの一例としてオイルポンプを示している。このオイルポンプ1は、図示しない車両に備えられてエンジンを駆動源としており、車両に設けられたタンク(例えば、エンジンオイルパン)に溜められた潤滑油を吸い込んでエンジン各部に繋がる潤滑油路に吐出する。ここで、図1はオイルポンプ1の正面図、図2は図1の矢印A−Aに沿って示すオイルポンプ1の側面断面図、図3はオイルポンプ1の正面断面図、図4はオイルポンプ1のポンプ室を示す斜視図である。
オイルポンプ1は、互いに平行な回転軸を中心として回転自在に設けられて外接噛合する駆動ギヤ10および従動ギヤ20と、駆動ギヤ10および従動ギヤ20を歯先と両側面を摺接させた状態で収容保持するポンプ室5を有するケーシング2とから構成された外接噛合型ギヤポンプである。
駆動ギヤ10は、エンジン出力軸の回転駆動力が伝達ギヤ9を介して伝達されて回転駆動される駆動側回転軸15上に連結支持されており、伝達ギヤ9の回転に伴って駆動側回転軸15と一体となって回転する。一方、従動ギヤ20は、駆動側回転軸15に平行に延びて配設される従動側回転軸25上に連結支持されており、駆動ギヤ10の回転に応じて従動側回転軸25と一体となって従動回転する。両回転軸15,25は、ケーシング2内に配設される不図示の軸受けを介してケーシング2にそれぞれ回転自在に支持されている。なお、両ギヤ10,20は、インボリュート歯型の平歯車であり、同じ断面形状に形成されている。
ケーシング2は、その内部に両ギヤ10,20等を収容保持可能な収容空間31を有するポンプケース30と、この収容空間31を閉塞するようにセットボルト8によりネジ締結されてポンプケース30に取り付けられるポンプカバー70とを主体に構成されており、ポンプケース30の基端面32をポンプカバー70の先端面71で覆った状態にすることでケーシング2の内部にポンプ室5が区画形成される。このポンプ室5内には、駆動ギヤ10と従動ギヤ20とが上下に並んで互いに外接して噛み合った状態で収容されている。
ケーシング2内には、ポンプ室5に連なって両ギヤ10,20を挟んだ両側に吸込室3および吐出室4が形成されており、ポンプカバー70には、吸込室3に連通する吸込口3aと吐出室4に連通する吐出室4aとが形成されている。吸込室3は、タンクに繋がれた吸込口3aを介して外部に連通され、吐出室4は、潤滑油路に繋がれた吐出口4aを介して外部に連通される。なお、吸込室3内の油圧はオイルを吸込むために負圧に設定されており、吐出室4内の油圧はオイルを吐出するために高圧に設定される。
ポンプケース30は、その内部に収容空間31を形成する内周壁面40と側壁面50とを有している。内周壁面40は、曲率が駆動ギヤ10の歯先円径にほぼ等しく形成され駆動ギヤ10の歯先11を摺接させる平面視円弧形状の駆動側仕切面41と、曲率が従動ギヤ20の歯先円径にほぼ等しく形成され従動ギヤ20の歯先21を摺接させる平面視円弧形状の従動側仕切面42と、吸込室3側において駆動側仕切面41と従動側仕切面42との間を繋ぐ吸込側内周面43と、吐出室4側において駆動側仕切面41と従動側仕切面42との間を繋ぐ吐出側内周面44とからなる。一方、側壁面50は、吸込側内周面43によって囲まれた平面状の吸込側壁面51と、吐出側内周面44によって囲まれた平面状の吐出側壁面52と、吸込側内周面43と吐出側内周面44との間に跨って収容空間31側に向かって隆起して両ギヤ10,20の一側面13,23をそれぞれ摺接させる摺接壁面53とからなる。
ポンプカバー70は、その先端面71がポンプケース30の基端面32を覆った状態で両ギヤ10,20の他側面(一側面13,23と反対側の側面)14,24に摺接するようになっている。このように駆動ギヤ10および従動ギヤ20は、ポンプケース30の摺接壁面53とポンプカバー70の先端面71との間で挟み込まれることで、ポンプ室5内において軸方向への移動が規制された状態で収容保持されるとともに、両ギヤ10,20の側面シールが行われるようになっている。
ポンプ室5には、駆動ギヤ10の歯間と、ポンプケース30の駆動側仕切面41および摺接壁面53と、ポンプカバー70の先端面71とによって囲まれることで、圧送すべきオイルが充填される駆動ギヤ10側の歯先空間12が形成される。同様に、従動ギヤ20の歯間と、ポンプケース30の従動側仕切面42および摺接壁面53と、ポンプカバー70の先端面71とによって囲まれることで、従動ギヤ20側の歯先空間22が形成される。
このように構成されるオイルポンプ1においては、両ギヤ10,20が回転されると、タンクから吸込室3に吸い込まれたオイルが両ギヤ10,20の歯溝に入り込んで歯先空間12,22に閉じ込められた状態で、両ギヤ10,20の回転移動により吐出室4に移送され、吐出口4aを介して潤滑油路に吐出される。
このとき、前述したように、歯先空間12,22内のオイルは各ギヤ10,20の歯間において密閉された状態で吸込室3から吐出室4に移送されることになるが、この密閉されたオイルは吐出室4に達して仕切面41,42と摺接壁面53とから開放されるのと同時に、吸込室3内の油圧力に比べ高圧に設定される吐出室4内の油圧力を急激に受けることとなる。このように歯先空間12,22内のオイルには急激な圧力変化が生じるため、この圧力変化に起因する荷重が各ギヤ10,20に作用してギヤ10,20に振動が生じた結果、歯打ちによるノイズ(騒音)の発生を引き起こすという問題が発生する。
そこで、本オイルポンプ1には、歯先空間12,22内に密閉されたオイルに対して急激な圧力変化が生じるのを抑制させる構造として、面取り形状に形成されたテーパー部60がポンプケース30に設けられている。それでは、このテーパー部60の構成について図5を追加参照して説明する。ここで、図5はテーパー部60の形状を説明するための説明図である。なお、テーパー部60は、駆動ギヤ10の歯先11が摺接する駆動側仕切面41と、従動ギヤ20の歯先21が摺接する従動側仕切面42とにそれぞれ設けられているが、ほぼ同様の構成であるため、従動ギヤ20側についてその構成を説明し、駆動ギヤ10側の構成についての説明は省略する。
この圧力変化の抑制構造であるテーパー部60は、ポンプケース30における従動側仕切面42と吐出側内周面44とが交わる部分に設けられており、ポンプケース30における基端面32側から摺接壁面53側に向かって傾斜した傾斜面61を有している。
テーパー部60の傾斜面61は、ポンプケース30の基端面32内において従動側仕切面42を区画する円弧Cと吐出側内周面44を区画する線L1との交点(円弧C上の端点)を点P1とし、円弧C上において点P1から従動ギヤ20の回転軸Oを中心として従動ギヤ20の反回転方向(図5(A)において時計方向)に角度θだけ移動させた点を点P2とし、円弧C上における点P2での接線L2と線L1との交点を点P3とし、さらに、従動側仕切面42、吐出側内周面44、および摺接仕切面53が交差する点を点P4としたときに、かかるポンプケース30内の頂部(略三角錐状の頂部)Tを点P2,P3,P4を通る平面内で切除した際の点P2,P3,P4を頂点に持つ略三角形状の面取り部として形成される。
このため、従動ギヤ20がその歯先21を従動側仕切面42に滑接させつつ回転する際に、従動ギヤ20の歯先空間22がテーパー部60に達すると、従動ギヤ20の回転に応じて歯先空間22がテーパー部60より開口される部分が歯幅方向において拡がっていき、その開口面積も徐々に大きくなっていく。したがって、歯先空間22内に密閉されたオイルは吐出室4に開放される際に、従動ギヤ20の回転に伴ってテーパー部60により拡開していく歯先空間22の開口から吐出室4の油圧力を徐々に受けることで、歯先空間22内のオイルに急激な圧力変化が作用するのを低減し、ギヤ振動によるノイズ(噛み合い音)を抑制することが可能になる。
なお、上記説明では従動ギヤ20側についてのオイルの移送を説明したが、駆動ギヤ10側においてもテーパー部60による同様の効果、すなわち、ノイズ低減効果を得ることができる。
次いで、このオイルポンプ1の作動について説明する。エンジンが始動され、駆動側回転軸15にエンジン出力軸の回転駆動力が伝達されると、それに伴って駆動ギヤ10が図3中の矢印Nで示される方向に回転し、この駆動ギヤ10に外接噛合される従動ギヤ20も従動側回転軸25とともに図3の矢印Nで示される方向に従動回転を始める。両ギヤ10,20が噛み合いながら回転されると、タンクからオイルが吸込口3aを介して吸込室3に吸入され、この吸入されたオイルはギヤ10,20の歯溝に入り込んで歯先空間12,22に閉じ込められた状態で両ギヤ10,20の回転によって吐出室4側に送られる。
このとき、歯先空間12,22がテーパー部60(図5の点P2の位置)に達すると、このテーパー部60を介して歯先空間12,22と吐出室4とが連通され始め、吐出室4内の油圧力が歯先空間12,22内のオイルに掛かり始める。各ギヤ10,20がさらに回転をすると、テーパー部60による歯先空間12,22の開口(開口面積)が徐々に大きくなっていき、吐出室4からの油圧力が歯先空間12,22内のオイルに広範囲に作用していく。これにより、歯先空間12,22内のオイルは、吐出室4の油圧力を時間的に徐々に受けて吐出室4の圧力に近づいていくこととなる。このため、歯先空間12,22内のオイルが急激な圧力変化を受けることもなく、圧力変化に起因する荷重が各ギヤ10,20に作用するのが防止される。そして、吐出室4と同等の圧力に昇圧されたオイルは、吐出口4aを介して潤滑油路に吐出される。
このように、本オイルポンプ1によれば、両ギヤ10,20により移送される歯先空間12,22内のオイルに急激な圧力変化が作用するのが低減され、ギヤ振動によるノイズ(噛み合い音)を抑制することができることとなる。
次に、以上のように構成されるオイルポンプ1において、本オイルポンプ1が発揮するノイズ低減効果およびポンプ吐出性能について図6〜図8を追加参照して説明する。ここで、図6はテーパー部60の角度θを変化させたときのそれぞれの角度に対するギヤポンプの要部断面図であり、図7はテーパー部60の角度θと騒音レベルとの関係を示すグラフであり、図8はテーパー部60の角度θを変化させたときのエンジンの回転速度とポンプ吐出圧力との関係を示すグラフである。
まず、図7を用いて、本オイルポンプ1のノイズ低減効果について説明する。本実施形態のオイルポンプ1によれば、角度θが大きくなるにつれてその騒音レベルも低減していくこととなり、角度θが20°のところでは、従来のオイルポンプ(すなわち、角度θ=0であるオイルポンプ)と比較して、騒音レベルが約10dB低減される。そして、角度θが20°を超えると、騒音レベルはほぼ一定に維持されることとなる。これにより、オイルポンプ1にテーパー部60を設けることでノイズ低減効果を得られることが分かる。なお、本オイルポンプ1においてノイズ低減効果をより発揮するためには、角度θを20°以上に設定したテーパー部60を設けることが好ましい。
続いて、図8を用いて、本オイルポンプ1のポンプ吐出性能について説明する。従来のオイルポンプではエンジン回転数の上昇にほぼ比例してオイルの吐出圧力も右上がりに上昇していくことが分かる。一方、本実施形態のオイルポンプ1においても、従来のギヤポンプと同様な性能曲線を示し、従来のオイルポンプと比較して吐出圧力が低下することはない。
したがって、本オイルポンプ1において面取り形状のテーパー部60を設けた場合でも、従来のオイルポンプと同等のポンプ吐出性能を発揮することが可能であることが分かる。なお、本オイルポンプ1の角度θを20°、40°と変化させても性能の差異はほとんど生じていない。よって、本オイルポンプ1では、テーパー部60の角度θを20°以上に設定することで、角度θの大きさによらず、ほぼ同等のノイズ低減効果およびポンプ吐出性能を発揮できることがわかる。
以上、本実施形態に係るオイルポンプ1によれば、ギヤ10,20の回転に応じて吐出室4からの油圧力を歯先空間12,22内のオイルに徐々に作用させるテーパー部60をポンプケース30の吐出側に設けることにより、歯先空間12,22内のオイルが急激な圧力変化を受けるのを防止することができる。このため、圧力変化に起因する荷重が各ギヤ10,20に作用するのを防止して、このギヤ振動によるノイズ(噛み合い音)を低減させることが可能になる。また、本オイルポンプ1では従来ポンプに比べてポンプ吐出性能を低下させることもない。
さらに、従来のギヤの歯打ちによるノイズ対策では、ギヤ加工を高精度化等することで行われていたため、結果としてオイルポンプの製造コストを増大することとなっていたが、本オイルポンプ1によれば、従前の成形型を一部変更もしくは修正するだけでダイカスト、鋳造、樹脂成形等により簡単にポンプケースにテーパー部を一体形成することが可能になるため、製造コストを抑えつつノイズを低減した高機能のオイルポンプを製造することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示されたものに限定されない。例えば、外接2連型のギヤポンプに限らず、駆動ギヤに2つの従動ギヤを外接噛合させる外接3連型(タンデム型)のギヤポンプにも本発明を適用することができる。また、車両に備えられて潤滑油を供給するオイルポンプに限定されず、油圧アクチュエータに作動油を供給するオイルポンプ等、他の装置において他の用途に利用されてもよく、また、空気ポンプや水ポンプ等の他の流体ポンプに適用することもできる。
1 オイルポンプ(ギヤポンプ)
2 ケーシング
3 吸込室
4 吐出室
5 ポンプ室
10 駆動ギヤ(第1ギヤ)
11 歯先
12 歯先空間
20 従動ギヤ(第2ギヤ)
21 歯先
22 歯先空間
30 ポンプケース
31 収容空間(配設空間)
41 駆動側仕切面(第1仕切面)
42 従動側仕切面(第2仕切面)
43 吸込側内周面
44 吐出側内周面
53 摺接壁面(第2側面)
60 テーパー部(流体連通部)
61 傾斜面(テーパー面)
70 ポンプカバー
71 先端面(第1側面)

Claims (1)

  1. 互いに平行な回転軸を中心として回転自在に設けられて噛合する第1ギヤおよび第2ギヤと、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤを壁面部に歯先および両側面を摺接させた状態で保持する配設空間を有したケーシングとからなり、前記ケーシングに、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤの回転に応じて流体が吸い込まれる吸込室および流体が吐出される吐出室が形成されてなるギヤポンプにおいて、
    前記ケーシングの前記壁面部は、前記第1ギヤの前記回転軸を中心とする円弧状に形成されて前記第1ギヤの歯先を摺接させる第1仕切面と、前記第2ギヤの前記回転軸を中心とする円弧状に形成されて前記第2ギヤの歯先を摺接される第2仕切面と、前記吸込室側において前記第1仕切面と前記第2仕切面とを繋ぐ吸込側内周面と、前記吐出室側において前記第1仕切面と前記第2仕切面とを繋ぐ吐出側内周面と、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤの前記両側面のうち一方の側面が摺接される第1側面と、前記両側面のうち他方の側面が摺接される第2側面とを有し、
    前記仕切面と前記吐出側内周面との接続部に、前記仕切面と前記吐出側内周面との間に跨って前記第1側面側から前記第2側面側に向かって前記吐出室側に傾斜したテーパ面により形成されて、前記接続部の前記仕切面側近傍に位置する前記ギヤの歯間と前記壁面部とにより囲まれた歯先空間を前記ギヤの回転に応じて前記吐出室に徐々に連通させる流体連通部を有し、
    前記テーパ面は、前記第1側面内において前記仕切面を区画する円弧線と前記吐出側内周面を区画する線分との交点を点P1とし、前記円弧線上において点P1から前記ギヤの前記回転軸を中心として当該ギヤの反回転方向に角度θだけ移動させた点を点P2とし、前記円弧線上における点P2での接線と前記線分との交点を点P3とし、前記仕切面と前記吐出側内周面と前記第2側面とが交差する交点を点P4としたとき、前記接続部を点P2、点P3および点P4を通る平面で切除した際に形成される点P2、点P3および点P4を頂点に持つ略三角形状の面取り部からなり、
    前記角度θは、前記ギヤの歯のピッチ角度αの半分以上の角度からなることを特徴とするギヤポンプ。
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