JP2864870B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2864870B2 JP12079792A JP12079792A JP2864870B2 JP 2864870 B2 JP2864870 B2 JP 2864870B2 JP 12079792 A JP12079792 A JP 12079792A JP 12079792 A JP12079792 A JP 12079792A JP 2864870 B2 JP2864870 B2 JP 2864870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の運転中に
吸気バルブ或いは排気バルブの作動タイミングを可変に
するバルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、例えば特
開昭61−279713号公報に開示されているよう
に、カムシャフトとタイミングプーリとの間にヘリカル
歯を有する筒状歯車(リングギヤ)を介在させた装置が
一般的に知られている。しかしながら、この技術では、
カムシャフトとタイミングプーリとの回転位相を変える
際に、リングギヤがカムシャフトの軸方向へ移動される
構造となっていた。そのため、カムシャフトとタイミン
グプーリとの回転位相の可変範囲を拡大しようとした場
合に、リングギヤの移動ストロークを拡大させるか、リ
ングギヤにおけるヘリカル歯の捩じり角を大きくする必
要があった。そのことから、カムシャフトの軸方向にお
いて、装置の寸法が大型化して車両に対する装置の搭載
性が損なわれたり、リングギヤの作動抵抗が大きくなっ
て装置としての作動応答性が損なわれたりする問題があ
った。
【0003】そこで、上記の不具合に対処するために、
本出願人により、特願平3−221889号において画
期的な技術が提案された。この技術では、カムシャフト
と一体回転可能な外歯ロータと、タイミングプーリと一
体回転可能な内歯ロータとからなるトロコイドギヤ対が
用いられている。そして、カムシャフトとタイミングプ
ーリとの回転位相を変える際に、内歯ロータの外歯ロー
タに対する偏心位置が外歯ロータの中心周りに移動され
るようになっている。即ち、この動作により、リングギ
ヤ等の作動部材を用いてそれをカムシャフトの軸方向へ
移動させることなく、カムシャフトとタイミングプーリ
との回転位相を可変とすることができるようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の特願
平3−221889号における技術では、トロコイドギ
ヤ対の構造上、内歯ロータの回転中心と外歯ロータの回
転中心とが互い偏心していた。そのため、外歯ロータに
対する内歯ロータの公転運動に伴い、内歯ロータと一体
回転可能なタイミングプーリが、カムシャフトの回転中
心の周りで公転することになった。
【0005】従って、カムシャフトのタイミングプーリ
とクランクシャフトのプーリとの間にタイミングベルト
が掛け渡された状態では、タイミングプーリの公転に起
因してタイミングベルトの懸架長さが変化し、タイミン
グベルトにかかるベルトテンションが変化することとな
った。この不具合に対処するために、ベルトテンショナ
を付加し、それによりタイミングプーリの公転に伴うベ
ルトテンションの変化を補うことが考えられる。しか
し、この場合には、ベルトテンショナに対し、タイミン
グベルトの懸架長さの変化を吸収し、しかも良好な追従
性を達成させるといった高負担が強いられることにな
り、問題点となっていた。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、作動部材をカムシャフトの
軸方向へ移動させることなく回転位相を可変とすること
と、軸方向の小型化を図るべく、カムシャフトと一体回
転可能な外歯ロータと内歯ロータとから構成されるトロ
コイドギヤ対を用いたバルブタイミング制御装置におい
て、タイミングプーリをカムシャフトと同一な回転中心
で回転させることの可能な内燃機関のバルブタイミング
制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、内燃機関のシリンダヘッド
にて回転可能に支持されたバルブ駆動用のカムシャフト
と、そのカムシャフトの一端部にてそのカムシャフトと
同一の回転中心上にて相対回転可能に設けられ、内燃機
関に駆動連結されたタイミングプーリと、カムシャフト
と一体回転可能に設けられた外歯ロータと、その外歯ロ
ータに連結されてその外歯ロータと共にトロコイドギヤ
対を構成する内歯ロータと、カムシャフトにタイミング
プーリに対する捩じりを付与すべく、内歯ロータの外歯
ロータに対する偏心位置を外歯ロータの中心周りに移動
させるために内歯ロータを公転させる内歯ロータ公転手
段と、内歯ロータとタイミングプーリとの間に介在さ
れ、タイミングプーリの回転を内歯ロータに伝達する内
接噛み合い形式のギヤ対とを備えている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、内歯ロータ公転手段の非
作動状態において、内燃機関により駆動されたタイミン
グプーリの回転が、内接噛み合い形式のギヤ対、内歯ロ
ータ及び外歯ロータを介してカムシャフトに伝達され
る。そして、カムシャフトがタイミングプーリとトロコ
イドギヤ対のギヤ比と、内接噛み合い形式のギヤ対のギ
ヤ比とで決定される位相変化(変速比)一定の条件下で
所定の位相関係をもって回転される。
【0009】一方、内歯ロータ公転手段を作動させて内
歯ロータを公転させることにより、トロコイドギヤ対の
機構により内歯ロータの外歯ロータに対する偏心位置が
外歯ロータの中心周りで移動される。この移動により、
内歯ロータと外歯ロータとの噛み合い点が変更され、軸
方向への移動を伴うことなくカムシャフトにタイミング
プーリに対する捩じりが付与される。よって、タイミン
グプーリとカムシャフトとの回転位相が変更されてバル
ブタイミングが変更される。ここで、内歯ロータとタイ
ミングプーリとの間に内接噛み合い形式のギヤ対が介在
されていることから、内歯ロータが公転されている間
は、その内歯ロータとタイミングプーリとの間で回転力
の伝達が常に維持される。そして、タイミングプーリが
カムシャフトの回転中心を中心に回転される。
【0010】
【実施例】以下、この発明における内燃機関のバルブタ
イミング制御装置を具体化した一実施例を図1〜図7に
基づいて詳細に説明する。
【0011】図1はこの実施例における内燃機関のバル
ブタイミング制御装置の構造を示す断面図である。図示
しない吸気バルブ或いは排気バルブを駆動するためのカ
ムシャフト1は、そのカムジャーナル2にてシリンダヘ
ッド3の軸受部4とベアリングキャップ5との間で回転
可能に支持されている。そして、カムシャフト1の先端
部にはタイミングプーリアッシィ6が設けられている。
【0012】このタイミングプーリアッシィ6は、一側
に収容凹部7を有するケーシング8と、そのケーシング
8に隣接して配置され、リム10aの外周に複数の外歯
9を有するタイミングプーリ10と、ケーシング8とタ
イミングプーリ10との間に配置されて収容凹部7を覆
うカバー11とを備えている。ケーシング8はカムシャ
フト1に相対回転可能に支持されている。又、カバー1
1はそのボス11aがカムシャフト1に相対回転可能に
支持されている。更に、タイミングプーリ10はそのボ
ス10bがカバー11のボス11aの外周にて相対回転
可能に支持されている。そして、ケーシング8、タイミ
ングプーリ10及びカバー11等は、カムシャフト1の
先端にてキャップ12を介してボルト13により抜け止
めされている。その状態で、カバー11とカムシャフト
1との間には、シール部材14が介在されてシールが施
されている。
【0013】ケーシング8の収容凹部7において、カム
シャフト1上には外歯ロータ15が一体回転可能に設け
られている。又、収容凹部7において、外歯ロータ15
の周りには内歯ロータ16が設けられている。内歯ロー
タ16の周縁は、ケーシング8とカバー11との間から
両者8,11の外に露出して設けられている。又、カバ
ー11と内歯ロータ16との間、内歯ロータ16とケー
シング8との間には、シール部材17がそれぞれ介在さ
れてシールが施されている。図2及び図3は図1のA−
A線におけるタイミングプーリアッシィ6の断面を示し
ている。これらの図からも分かるように、ケーシング8
の収容凹部7の回転中心P1はカムシャフト1の回転中
心P2に対して偏心して設けられている。そして、その
カムシャフト1上にて、外周に4つの外歯15aを有す
る外歯ロータ15が設けられている。又、その外歯ロー
タ15の各外歯15aに噛み合うように、5つの内歯1
6aを有する内歯ロータ16が設けられている。そし
て、この内歯ロータ16と外歯ロータ15とによりトロ
コイドギヤ対18が構成されている。
【0014】このトロコイドギヤ対18において、内歯
ロータ16の歯形は円弧で、外歯ロータ15の歯形はト
ロコイド曲線上に中心を有する円弧群の包絡線により形
成されている。そして、外歯ロータ15と内歯ロータ1
6との歯面の滑り速度が小さいことから、両者16,1
7の間の摩擦が少なくなっている。又、外歯ロータ15
の中心がカムシャフト1の回転中心P2と同一になって
いる。それに対し、内歯ロータ16の中心が収容凹部7
の回転中心P1と同一となっている。この構成により、
内歯ロータ16が外歯ロータ15に対して偏心して設け
られている。つまり、外歯ロータ15と内歯ロータ16
との噛み合いにおいて、両者15,16の間で常に一定
の偏心量eが保持されるようになっている。そして、そ
の偏心量eを保持しながら、外歯ロータ15と内歯ロー
タ16とが互いの噛み合い点を変えながら同方向へ回転
するようになっている。又、タイミングプーリ10の中
心はカムシャフト1の回転中心P2と同一になってい
る。
【0015】上記のように、カムシャフト1及びタイミ
ングプーリ10と回転中心P2を同じくする外歯ロータ
15に対し、内歯ロータ16が偏心量eだけずれた状態
を保持するように、外歯ロータ15と内歯ロータ16と
が収容凹部7に装着されている。この構成により、収容
凹部7が回転中心P2に対して偏心量eだけ偏心されて
いる。そのため、トロコイドギヤ対18の回転におい
て、外歯ロータ15及びタイミングプーリ10はカムシ
ャフト1の回転中心P2を中心に回転され、内歯ロータ
16は収容凹部7の回転中心P1を中心に回転される。
【0016】図1〜3において、回転中心P2,P1を
異にするタイミングプーリ10と内歯ロータ16とを一
体的に回転駆動させるために、タイミングプーリ10に
おけるリム10aの内周には内歯ギヤ19が形成されて
いる。又、内歯ロータ16の外周には、内歯ギヤ19に
内接するように一部で噛み合わされた外歯ギヤ20が形
成されている。即ち、内歯ギヤ19の内径よりも小さく
その歯数よりも少ない外径及び歯数を有する外歯ギヤ2
0が、内歯ロータ16の周縁に形成されている。そし
て、これら内歯ギヤ19及び外歯ギヤ20により、タイ
ミングプーリ10の回転を内歯ロータ16に伝達する内
接噛み合い形式のギヤ対21が構成されている。即ち、
内歯ギヤ19はカムシャフト1の回転中心P2を中心に
回転され、外歯ギヤ20は収容凹部7の回転中心P1を
中心に回転されることから、両者19,20の間の偏心
位置と偏心量eは外歯ロータ15と内歯ロータ16との
間のそれと同じになっている。そして、外歯ギヤ20は
内歯ギヤ19に沿って転動され、その転動点で噛み合い
ながら両者19,20の間で動力伝達が行われるように
なっている。
【0017】前述したトロコイドギヤ対18において、
内歯ロータ16と外歯ロータ15との間の歯室23には
潤滑油が供給充填されており、トロコイドギヤ対18が
トロコイドポンプとしての作用を呈するようになってい
る。
【0018】即ち、図4は図1のB−B線におけるケー
シング8のみの断面を示している。この図からも分かる
ように、収容凹部7の底壁には、カムシャフト1を貫通
させるシャフト穴7aが形成されており、そのシャフト
穴7aを挟んで吸入溝7b及び吐出溝7cが形成されて
いる。又、それら各溝7b,7cには、潤滑油の吸入ポ
ート24及び吐出ポート25がそれぞれ開口されてい
る。これら吸入ポート24及び吐出ポート25はタイミ
ングプーリ10、つまりは内歯ロータ16の回転方向Z
に対応して、潤滑油の吸入・吐出が行われるように配置
されている。図5は図1のC−C線におけるケーシング
8の断面を示している。この図からも分かるように、吸
入ポート24と吐出ポート25との間には、吐出ポート
25から吸入ポート24へ潤滑油を循環をさせるための
循環油路26が形成されている。又、その循環油路26
の途中には、潤滑油の流れをある程度だけ制限する絞り
27が形成されている。
【0019】従って、内歯ロータ16が回転されて外歯
ロータ15が同方向へ回転されることにより、内歯ロー
タ16と外歯ロータ15の噛み合いのズレにより歯室2
3にて潤滑油が加圧され、その加圧された潤滑油が吐出
ポート25から循環油路26を通じて吸入ポート24へ
と循環供給される。
【0020】このように、このトロコイドギヤ対18で
はそれ自体で潤滑油の吸入・吐出が循環するようになっ
ている。それに加え、この実施例では、歯室23や収容
凹部7の各部からの多少の潤滑油洩れに対処すべく、歯
室23へ潤滑油を補充してその油量を常に満たしておく
ための構成が設けられている。
【0021】即ち、図1に示すように、カムシャフト1
には、その軸線方向に沿ってシャフト油路28が形成さ
れている。このシャフト油路28の先端側はボール29
により閉鎖されており、その近傍にはシャフト油路28
からケーシング8側へ延びる分岐油路30が形成されて
いる。又、図4,6に示すように、ケーシング8の吸入
溝7bには、トロコイドギヤ対18の歯室23に潤滑油
を補充するための補充ポート31が形成されている。
又、ケーシング8には、その補充ポート31に連通する
補充油路32が形成されており、その補充油路32がカ
ムシャフト1の分岐油路30を介してシャフト油路28
に連通されている。そして、それら各油路30,32,
31を通じ、各歯室23にはシャフト油路28から補充
のための潤滑油が供給されるようになっている。
【0022】この実施例において、潤滑油は図示しない
オイルパン、オイルポンプ及びオイルフィルタ等を含む
油圧回路からシャフト油路28に供給されるようになっ
ている。一方、トロコイドギヤ対18の歯室23や収容
凹部7の各部から洩れる潤滑油を回収するために、図1
に示すように、カバー11、内歯ロータ16、ケーシン
グ8及びシリンダヘッド3には、互いに連通するドレン
油路33,34,35,36がそれぞれ形成されてい
る。又、ケーシング8とシリンダヘッド3との間には、
ケーシング8のドレン油路35からシリンダヘッド3の
ドレン油路36へ導出される潤滑油の洩れを防ぐべく、
シール部材37が設けられている。そして、シリンダヘ
ッド3のドレン油路36が、図示しないオイルパンに連
通されている。
【0023】従って、内燃機関の運転中に油圧回路から
シャフト油路28へ潤滑油が供給されることにより、分
岐油路30、補充油路32及び補充ポート31を通じて
潤滑油がトロコイドギヤ対18の歯室23へと供給さ
れ、補充される。そして、その歯室23や収容凹部7の
各部から洩れる潤滑油は、各ドレン油路33〜36を通
じて油圧回路のオイルパンへとドレンされる。
【0024】そして、この実施例では、上記の構成にお
けるトロコイドギヤ対18を作動させ、任意のタイミン
グでカムシャフト1にタイミングプーリ10に対する捩
じりを付与して、両者1,10の間の回転位相を可変と
するための機構が設けられている。即ち、図1に示すよ
うに、ケーシング8の外周縁には外歯38が形成されて
いる。又、シリンダヘッド3には、同ヘッド3を覆うヘ
ッドカバー39が設けられている。このヘッドカバー3
9の内側にはモータ40が支持固定されており、その出
力軸40aがヘッドカバー39を貫通してケーシング8
側へ突出配置されている。そして、その出力軸40a上
には、ケーシング8の外歯38に噛み合うピニオンギヤ
41が設けられている。そして、このようにピニオンギ
ヤ41及び外歯38で連結されるモータ40及びケーシ
ング8により、内歯ロータ16の外歯ロータ15に対す
る偏心位置を外歯ロータ15の中心周りに移動させるた
めに内歯ロータ16を公転させる内歯ロータ公転手段が
構成されている。
【0025】従って、モータ40が所定量駆動されるこ
とにより、ピニオンギヤ41及び外歯38の噛み合いに
よってケーシング8が所定量だけ廻される。それに伴
い、内歯ロータ16の回転中心が外歯ロータ15の回転
中心の周りで公転され、内歯ロータ16と外歯ロータ1
5との回転位相が可変となる。更に、内歯ロータ16に
よりギヤ対21を介してタイミングプーリ10が所定量
だけ回転され、それに伴ってタイミングプーリ10とカ
ムシャフト1との回転位相が進角又は遅角される。
【0026】図1に示すように、タイミングプーリ10
の外歯9にはタイミングベルト42が掛装されており、
そのタイミングベルト42を介してタイミングプーリ1
0が内燃機関に駆動連結されている。図7はタイミング
ベルト42の掛装レイアウトを示している。この図から
も分かるように、本実施例では、内燃機関がダブルオー
バヘッドカムタイプのものであるとして、その右側に前
述したカムシャフト1が設けられており、同シャフト1
にバルブタイミング制御装置を構成するタイミングプー
リアッシィ6(タイミングプーリ10)が設けられてい
る。又、左側に設けられたカムシャフト43には別のタ
イミングプーリ44が設けられている。そして、それら
タイミングプーリ10,44が、クランクシャフト45
に設けられたクランクプーリ46に対してタイミングベ
ルト42を介して駆動連結されている。
【0027】この実施例では、内接噛み合い形式のギヤ
対21において、タイミングプーリ10に形成された内
歯ギヤ19の歯数のほうが、内歯ロータ16に形成され
た外歯ギヤ20の歯数よりも多くなっている。そのた
め、タイミングプーリ10が回転駆動されることによ
り、内歯ギヤ19から外歯ギヤ20への動力の伝達は、
その歯数の比の分だけ増速されて更にトロコイドギヤ対
18へと回転が伝えられる。一方、トロコイドギヤ対1
8において、内歯ロータ16の歯数が「5」であるのに
対し、カムシャフト1と一体回転される外歯ロータ15
の歯数が「4」となっている。そのため、内接噛み合い
形式のギヤ対21によって内歯ロータ16が回転駆動さ
れることにより、内歯ロータ16から外歯ロータ15及
びカムシャフト1への動力伝達は、変速比「5/4」の
もとで増速されて回転が伝えられる。つまり、総合する
と、タイミングプーリ10に伝えられた回転は、内接噛
み合い形式のギヤ対21及びトロコイドギヤ対21の双
方で2段に増速されてカムシャフト1へと伝えられる。
【0028】そこで、この実施例では、内接噛み合い形
式のギヤ対21及びトロコイドギヤ対21における2段
の増速分の変速比をキャンセルさせるべく、クランクプ
ーリ46と左側のタイミングプーリ10との間の歯数の
比を設定し、クランクシャフト45と左側のカムシャフ
ト1との間で定常的な位相変化を生じさせないようにし
ている。即ち、タイミングプーリ10とカムシャフト1
との間の回転ズレを補うために、左側のタイミングプー
リ10の外径(歯数)を右側のタイミングプーリ44の
それに対して必要分だけ大きく設定し、両者10,44
に対する入力の回転速度を調整するようにしている。併
せて、クランクシャフト45の回転速度に対するカムシ
ャフト1の回転速度の比において「2:1」の関係を保
証すべく、前述した2段の増速分の速度比をキャンセル
させるように、クランクプーリ46の外径に対するタイ
ミングプーリ10,44の外径の比が設定されている。
【0029】更に、この実施例では、タイミングベルト
42に掛かるベルトテンションの変化を補ってほぼ一定
に保つためのベルトテンショナ47が設けられている。
このベルトテンショナ47は、タイミングベルト42に
係合するテンションアイドラ48と、同アイドラ48を
タイミングベルト42へ押圧付勢するスプリング49と
から構成されている。
【0030】従って、クランクプーリ46からタイミン
グベルト42を介して各タイミングプーリ44,10に
駆動力が伝達されることにより、右側のタイミングプー
リ44では、同プーリ44とカムシャフト43とが一体
的に回転駆動される。又、左側のタイミングプーリ10
では、ギヤ対21の噛み合いとトロコイドギヤ対18の
噛み合いを介して、同プーリ10とカムシャフト1とが
トロコイドギヤ対18のギヤ比と、内接噛み合い形式の
ギヤ対21のギヤ比とで決定される位相変化(変速比)
一定の条件下で所定の位相関係をもって回転駆動され
る。
【0031】次に、上記のように構成した内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置の作用について説明する。図2
はトロコイドギヤ対18における内歯ロータ16と外歯
ロータ15との偏心位置、内接噛み合い形式のギヤ対2
1における内歯ギヤ19と外歯ギヤ20との偏心位置が
それぞれ固定された状態を示し、タイミングプーリ10
とカムシャフト1との回転位相関係が同一のまま固定さ
れた状態を示している。
【0032】先ず、タイミングプーリ10を基準にし、
同プーリ10を静止状態で固定させた場合におけるタイ
ミングプーリ10とカムシャフト1の回転位相変化につ
いて説明する。
【0033】今、図2の固定状態から、モータ40を駆
動せてケーシング8を時計方向Xへ「180°」だけ廻
すと、内歯ロータ16は収容凹部7の回転中心P1に倣
ってカムシャフト1の回転中心P2を中心に公転されよ
うとする。この時、内歯ロータ16と一体な外歯ギヤ2
0がタイミングプーリ10の内歯ギヤ19と内接して噛
み合っていることから、内歯ロータ16は内歯ギヤ19
を反力部材として回転を伴った公転を起こすことにな
る。それに伴い、外歯ギヤ20が内歯ギヤ19に沿って
転動し、内接噛み合い形式のギヤ対21において位相遅
れが生じる。ここでは、ケーシング8が「180°」だ
け廻されていることから、図3に示すように、その分に
対応する所定角度(この実施例では「36°」)θの位
相遅れを生じることになる。
【0034】次に、タイミングプーリ10に対して位相
遅れの生じたトロコイドギヤ対18の内歯ロータ16を
基準にし、同ロータ16を静止状態で固定させた場合に
おけるタイミングプーリ10とカムシャフト1の回転位
相変化について説明する。
【0035】今、図2の固定状態から、モータ40を駆
動せてケーシング8を時計方向Xへ「180°」だけ廻
すと、内歯ロータ16と外歯ロータ15との噛み合い点
が移り変わりながら、両者16,15の間の歯数の差に
起因して外歯ロータ15がわずかに自転する。この場
合、ケーシング8が「180°」だけ廻されていること
から、図3に示すように、外歯ロータ15に内歯ロータ
16の1歯の半分に相当する所定角度θの自転が生じ
る。又、タイミングプーリ10の回転方向も時計方向X
であることから、内歯ロータ16を基準にして、外歯ロ
ータ15が1歯の半分に相当する位相遅れを生じること
になる。
【0036】その結果、カムシャフト1に捩じりが付与
され、カムシャフト1とタイミングプーリ10との回転
位相が変えら、吸気バルブ或いは排気バルブの作動タイ
ミング、即ちバルブタイミングが遅角される。ここで
は、タイミングプーリ10とカムシャフト1との間で、
内接噛み合わせ形式のギヤ対21による位相遅れ分と、
トロコイドギヤ対18による位相遅れ分とが相俟って作
用することになる。
【0037】しかも、この位相変換時には、内歯ロータ
16とタイミングプーリ10との間に内接噛み合い形式
のギヤ対21が介在されていることから、内歯ロータ1
6が公転されている間に、その内歯ロータ16とタイミ
ングプーリ10との間の回転力の伝達が常に維持され
る。そして、タイミングプーリ10がカムシャフト1の
回転中心P2を中心に回転される。即ち、図2の固定状
態から、内歯ロータ16が回転中心P2の周りを「18
0°」だけ公転されると、ギヤ対21の外歯ギヤ20も
それに伴って内歯ギヤ19に内接して噛み合いながら転
動し、図3に示すように、回転中心P2の周りで「18
0°」だけ公転された状態となる。
【0038】上記のように、この実施例では、内歯ロー
タ16と外歯ロータ15との偏心位置を決定するケーシ
ング8を、偏心位置固定状態からモータ40によって廻
すことにより、カムシャフト1の回転中心P2を中心に
して公転させるようにしている。この構成により、ケー
シング8の収容凹部7がカムシャフト1の回転中心P2
に対して振り廻され、即ちその収容凹部7の回転中心P
1の偏心位置が、カムシャフト1の回転中心P2に対し
て公転される。この時、内歯ロータ16は収容凹部7で
拘束されていることから、その偏心位置の公転に伴って
外歯ロータ15との間で噛み合い点が変えられ、内歯ロ
ータ16には公転に伴う所定角度θの自転が強要され
る。そして、トロコイドギヤ対18では、公転1回転に
対する外歯ロータ15と内歯ロータ16との相対回転関
係において、歯数の差で1個分の回転位相差が生まれ
る。
【0039】従って、この実施例では、モータ40によ
りケーシング8を時計方向X或いは反時計方向Yへ廻す
ことにより、その偏心位置を公転させて、カムシャフト
1にタイミングプーリ10に対する捩じりを付与し、も
って、カムシャフト1におけるバルブタイミング位相を
遅角或いは進角させることができる。しかも、この実施
例では、ケーシング8の回転方向に加わえ、その回転角
をモータ40の駆動量によって任意に可変制御すること
ができるので、これによってその回転角に見合った位相
変化量をうることができる。その結果、カムシャフト1
におけるバルブタイミング位相を任意の量だけ連続的に
可変制御することができる。又、この実施例では、バル
ブタイミングを可変にするための駆動源をモータ40と
している。そのため、この実施例では、油圧を駆動源と
した一般的な従来例とは異なり、装置の作動応答性が速
やかとなり、バルブタイミング制御の応答性を向上させ
ることができる。
【0040】そして、この実施例では、一般的な従来例
におけるリングギヤを廃止して、カムシャフト1と一体
回転可能な外歯ロータ15と、内接噛み合い形式のギヤ
対21を介してタイミングプーリ10に連結された内歯
ロータ16とによりトロコイドギヤ対18を構成してい
る。そして、カムシャフト1とタイミングプーリ10と
の回転位相を可変にする際には、モータ40によるケー
シング8の公転によって内歯ロータ16の外歯ロータ1
5に対する偏心位置を外歯ロータ15の中心周りに移動
させるようにしている。つまり、カムシャフト1とタイ
ミングプーリ10との回転位相を可変にするために、カ
ムシャフト1の周りで内歯ロータ16と外歯ロータ15
との噛み合い点を変更させるようにしている。
【0041】従って、この実施例では、カムシャフトと
タイミングプーリとの回転位相を可変にするために、リ
ングギヤをカムシャフトの軸方向へ移動させる構造の一
般的な従来例とは異なり、カムシャフト1の軸方向に沿
った作動ストロークを考慮する必要がなくなる。よっ
て、バルブタイミング制御装置としての軸方向の小型化
を図ることができる。しかも、この実施例では、カムシ
ャフト1の周りにおけるケーシング8の回転角を制御す
るだけでカムシャフト1とタイミングプーリ10との回
転位相の可変範囲を拡大することができ、装置として軸
方向のサイズアップを伴うことなく可変範囲の拡大を実
現することができる。即ち、この実施例では、カムシャ
フト1におけるバルブタイミング位相の可変幅を拡大す
る要求に対し、ケーシング8を廻すこと自体にスペース
上の拘束条件はほとんどない。そのため、リングギヤの
使用から搭載性の観点で制限のあった一般的な従来例と
は異なり、バルブタイミング位相の可変幅を容易に拡大
させることができる。
【0042】その結果、バルブタイミング制御装置とし
て非常にコンパクトなものにすることができ、車両に対
する装置の搭載性を容易に向上させることができる。
尚、この実施例において、ケーシング8を廻すためにモ
ータ40を設けたが、そのモータ40はヘッドカバー3
9の内側に位置しているので、モータ40によって搭載
性が損なわれることは全くない。
【0043】又、この実施例では、内歯ロータ16がカ
ムシャフト1の回転中心P2の周りで公転されるとき
に、その回転力のみがギヤ対21を介してタイミングプ
ーリ10へと伝達され、タイミングプーリ10が廻され
る。その結果、タイミングプーリ10がカムシャフト1
の回転中心P2の周りで公転することはなく、タイミン
グプーリ10をカムシャフト1と同一な回転中心P2で
回転させることができる。
【0044】そのため、図7に示すタイミングベルト4
2の掛装状態において、タイミングプーリ10の回転に
よってタイミングベルト42の懸架長さが変化すること
はない。その結果、タイミングベルト42にかかるベル
トテンションが変化することはなく、ベルトテンショナ
47に対し、タイミングベルト42の懸架長さの変化を
吸収したり、良好な追従性を達成させたりするといった
高負担が強いられることは全くない。
【0045】又、ギヤ対21では内歯ギヤ19に対する
外歯ギヤ20の転動によって、タイミングプーリ10と
内歯ロータ16との間の回転力伝達が確保される。その
ため、動力伝達面における強度、耐久性等の信頼性向上
を計ることができる。しかも、内歯ギヤ19に対する外
歯ギヤ20の転動では、両者19,20の間に相対的小
さい転がり抵抗が作用するだけである。よって、バルブ
タイミングの制御のために使用されるモータ40につい
ては、その負荷の軽減を図ったり、或いは小出力による
小型化を図ったりすることが可能となる。
【0046】更に、この実施例では、バルブタイミング
制御装置がトロコイドギヤ対18における比較的大型の
外歯15a及び内歯16aの噛み合いの上で成立してい
る。そのため、タイミングプーリ10とカムシャフト1
との間で、比較的大きくて確実なトルク伝達を実現する
ことができ、バルブタイミング制御に狂いが生じる観点
での信頼性に低下のおそれがない。
【0047】併せて、この実施例では、トロコイドギヤ
対18の歯室23において潤滑油を吸入・吐出させる吸
入ポート24、吐出ポート25及び循環油路26を形成
して、運転時の歯室23の変化に伴い潤滑油の吸入・吐
出の循環を図っている。そして、ここでは内歯ロータ1
6の回転方向に対応して吸入ポート24と吐出ポート2
5を配置していることから、潤滑油の吐出側に位置する
歯室23が高圧になるのを回避することができる。
【0048】ここで、カムシャフト1の回転はトルク脈
動を伴うのであるが、その脈動成分が内歯ロータ16と
外歯ロータ15との間のトルク伝達の噛み合い点で歯打
ち騒音となるおそれもある。しかし、この実施例では、
循環油路26の途中の絞り27が脈動ダンパとして機能
し、所定の圧力発生のもとでカムシャフト1のトルク脈
動を抑えることができ、歯打ち騒音の発生を抑えること
ができる。しかも、カムシャフト1に固着された外歯ロ
ータ15は、潤滑油の吸入側と吐出側との二つの歯室2
3に挟まれることになるので、双方の歯室23をトルク
脈動を抑えるダンパとして機能させることができる。つ
まり、トロコイドポンプの作用を呈するトロコイドギヤ
対18を、カムシャフト1のトルク脈動を緩衝するため
のダンパとして機能させることができ、新たなダンパ機
構を付与する必要がなくなる。従って、その意味から
も、バルブタイミング制御装置としてのコンパクト化、
低コスト化を図ることができる。
【0049】加えて、この実施例では、トロコイドギヤ
対18の歯室23等を常に満たすだけの潤滑油を補充す
るだけでよい。そのため、潤滑油の供給のためにその油
圧を高くする必要がない。又、この実施例では、リング
ギヤに潤滑油を制御油圧として供給するようにした一般
的な従来例とは異なり、潤滑油を供給制御するための制
御回路等が不要となり、それらを省略することかでき
る。
【0050】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、タイミングプーリ10のリム1
0aの内周に形成された内歯ギヤ19と、内歯ロータ1
6の外周に形成された内歯ギヤ19とにより内接噛み合
い形式のギヤ対21を構成したが、タイミングプーリの
リム外周に形成した外歯ギヤと、内歯ロータ外周に設け
たリム内周における内歯ギヤとにより内接噛み合い形式
のギヤ対を構成してもよい。
【0051】(2)前記実施例では、ダブルオーバヘッ
ドカムタイプの内燃機関において、二つのタイミングプ
ーリ10,44をタイミングベルト42によって一体的
に回転駆動させるように構成したが、タイミングプーリ
10が公転しないことから、そのタイミングプーリ10
をシザーズギヤを構成する一方のギヤに置き換えて、シ
ザーズギヤを使用したタイプの内燃機関にバルブタイミ
ング制御装置を適用することもできる。
【0052】(3)前記実施例では、トロコイドギヤ対
18を構成する内歯ロータ16の歯数を「5」とし、外
歯ロータ15の歯数を「4」としたが、内歯ロータと外
歯ロータとの間に1歯の差を持たせながら、両ロータの
歯数を任意に増減することもできる。
【0053】(4)前記実施例では、ケーシング8をモ
ータ40の駆動によって廻すようにしたが、ケーシング
8をモータ以外のアクチュエータによって廻すようにし
てもよい。
【0054】(5)前記実施例では、タイミングプーリ
10をタイミングベルト42を介してクランクプーリ4
6に駆動連結する場合に具体化したが、タイミングプー
リをチェーンを介してクランクプーリに駆動連結する場
合に具体化してもよい。又、それに合わせて、タイミン
グプーリ10、ケーシング8及びカムシャフト1等の形
状を適宜に変更してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、カムシャフトと一体回転可能に設けられた外歯ロー
タと、内歯ロータとによりトロコイドギヤ対を構成し、
カムシャフトにタイミングプーリに対する捩じりを付与
して両者の間の回転位相を可変とする際には、内歯ロー
タ公転手段により内歯ロータの外歯ロータに対する偏心
位置を外歯ロータの中心周りに移動させるようにしてい
るので、リングギヤ等の作動部材をカムシャフトの軸方
向へ移動させることなく回転位相を可変とすることがで
き、軸方向の小型化を図ることができ、もって車両の搭
載性を向上させることができる。又、内歯ロータとタイ
ミングプーリとの間で、内接噛み合い形式のギヤ対によ
り回転力を伝達するようにしているので、タイミングプ
ーリをカムシャフトと同一な回転中心で回転させること
ができるという優れた効果を併せて発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した一実施例における内燃機
関のバルブタイミング制御装置の構造を示す断面図であ
る。
【図2】一実施例において図1のA−A線断面図であ
る。
【図3】一実施例において同じく図1のA−A線断面図
であり、トロコイドギヤ対と内接噛み合い形式のギヤ対
の作用を説明する図である。
【図4】一実施例において図1のB−B線におけるケー
シングの断面図である。
【図5】一実施例において図1のC−C線におけるケー
シングの断面図である。
【図6】一実施例においてケーシングの補助ポート及び
補助油路等を示す部分断面図である。
【図7】一実施例においてタイミングベルトの掛装レイ
アウトを示す図である。
【符号の説明】
1…カムシャフト 3…シリンダヘッド 10…タイミ
ングプーリ、15…外歯ロータ、16…内歯ロータ、1
8…トロコイドギヤ対、8…ケーシング、40…モータ
(8,40は内歯ロータ公転手段を構成している)、1
9…内歯ギヤ、20…外歯ギヤ、21…ギヤ対。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−206209(JP,A) 特開 平2−67405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダヘッドにて回転可能
    に支持されたバルブ駆動用のカムシャフトと、 前記カムシャフトの一端部にてそのカムシャフトと同一
    の回転中心上にて相対回転可能に設けられ、前記内燃機
    関に駆動連結されたタイミングプーリと、 前記カムシャフトと一体回転可能に設けられた外歯ロー
    タと、 前記外歯ロータに連結されてその外歯ロータと共にトロ
    コイドギヤ対を構成する内歯ロータと、 前記カムシャフトに前記タイミングプーリに対する捩じ
    りを付与すべく、前記内歯ロータの前記外歯ロータに対
    する偏心位置を前記外歯ロータの中心周りに移動させる
    ために前記内歯ロータを公転させる内歯ロータ公転手段
    と、 前記内歯ロータと前記タイミングプーリとの間に介在さ
    れ、前記タイミングプーリの回転を前記内歯ロータに伝
    達する内接噛み合い形式のギヤ対とを備えたことを特徴
    とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP12079792A 1991-09-02 1992-05-13 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Fee Related JP2864870B2 (ja)

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US07/934,252 US5293845A (en) 1991-09-02 1992-08-25 Control mechanism for engine valve timing
EP92307888A EP0532214B1 (en) 1991-09-02 1992-08-28 Control mechanism for engine valve timing
DE69205933T DE69205933T2 (de) 1991-09-02 1992-08-28 Ventilzeiteinstellmechanismus für Brennkraftmaschine.

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JP4552902B2 (ja) * 2006-06-22 2010-09-29 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置

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