JPH09151861A - 内接歯車式ポンプ - Google Patents
内接歯車式ポンプInfo
- Publication number
- JPH09151861A JPH09151861A JP31216595A JP31216595A JPH09151861A JP H09151861 A JPH09151861 A JP H09151861A JP 31216595 A JP31216595 A JP 31216595A JP 31216595 A JP31216595 A JP 31216595A JP H09151861 A JPH09151861 A JP H09151861A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth profile
- tooth
- radius
- gear
- curvature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Abstract
性の向上を図る。 【解決手段】 ハウジング内に互いに噛み合う内歯歯車
及び外歯歯車が回転することで流体を圧送する内接歯車
式ポンプにおいて、外歯歯車21の歯面を第1の曲率半
径r1 ,r2 によって形成される凹状の第1の歯形曲線
23とする一方、歯先を第2の曲率半径r3 によって形
成される凸状の第2の歯形曲線24とし、この第1の歯
形曲線23と第2の歯形曲線24との変曲点をピッチ円
よりも外周側とすると共に、内歯歯車の内歯を前記第1
の曲率半径r1 ,r2 及び第2の曲率半径r3 による外
歯歯形のカッタによって創成される歯形形状とする。
Description
の潤滑装置に設けられたオイルポンプとして用いられる
内接歯車式ポンプに関する。
ランクシャフトなど回転や摺動によって擦られる部分が
多く、この摩擦を抑制して作動を円滑に行うために、各
接触部分に潤滑用オイルを供給する潤滑装置が設けられ
ている。この潤滑装置はオイルパンやオイルポンプ、オ
イルプレッシャレギュレータ、オイルフィルタなどから
構成されており、オイルパンに貯蔵されたオイルをオイ
ルポンプによって汲み上げられてエンジンの各部に供給
されると共に、途中でオイルプレッシャレギュレータに
よって油圧が調整され、また、オイルフィルタによって
異物が取り除かれる。
のギヤポンプが用いられるのが一般的であり、このギヤ
ポンプはクランクシャフトかカムシャフトの駆動力によ
って駆動するようになっいる。図2に一般的なオイルポ
ンプの概略を示す。
の内部には偏心した駆動軸12によって内歯歯車13が
回転自在に装着されている。また、このポンプケーシン
グ11の内部には内歯歯車13と噛み合う外歯歯車14
が回転自在に装着されると共に、内歯歯車13と外歯歯
車14との間には三日月状のクレセント15が装着され
ている。また、ポンプケーシング11にはオイルの吸入
孔16と吐出孔17が形成されている。従って、図示し
ないクランクシャフトによって駆動軸12と共に内歯歯
車13を駆動すると、この内歯歯車13と噛み合う外歯
歯車14が回転する。この内歯歯車13と外歯歯車14
の回転に伴って両者の間の隙間の容積が変化し、吸入孔
16からオイルが吸い上げられ、吐出孔17から押し出
されてオイルが順次移動していく。
ヤポンプにおいて、内歯歯車13及び外歯歯車14の歯
面の歯形曲線は歯元から歯先まで同一方向の曲率によっ
て形成されているのが一般的である。一方、オイルの吐
出量を増大させるために、歯車のモジュールを大きくし
て噛み合い率を1に近似させている。そのため、外歯歯
車14の歯先がアライメント誤差(歯車製造誤差)によ
って内歯歯車13の歯面にエッジ当たりし易い。従来、
このエッジ当たりを防止するために外歯歯車14の歯先
にアールをつけざるを得ず、これによって噛み合い率が
低下してしまうという問題があった。
って、歯車の作動円滑性の向上を図った内接歯車式ポン
プを提供することを目的とする。
めの本発明の内接歯車式ポンプは、ハウジング内に回転
自在に装着された内歯歯車と、該内歯歯車内に偏心して
配設されて回転駆動する外歯歯車とを有し、前記内歯歯
車と外歯歯車との互いに噛み合って回転することで流体
を圧送する内接歯車式ポンプにおいて、前記外歯歯車の
歯面を第1の曲率半径によって形成される凹状の第1の
歯形曲線とする一方、該外歯歯車の歯先を第2の曲率半
径によって形成される凸状の第2の歯形曲線とし、前記
第1の歯形曲線と第2の歯形曲線との変曲点をピッチ円
よりも外周側とすると共に、前記内歯歯車の内歯を前記
第1の曲率半径及び第2の曲率半径による外歯歯形のカ
ッタによって創成される歯形形状としたことを特徴とす
るものである。
差)が大きくても、内歯歯車は外歯歯車の歯面に対して
エッジ当たりはせず、且つ、噛み合い率が十分に確保さ
れ、振動及び騒音が抑制される。
する。
自在に装着すると共にこの内歯歯車に噛み合って回転駆
動する軸偏心した外歯歯車を装着し、内歯歯車及び外歯
歯車を駆動回転することで流体をハウジング内に吸入し
て外部に吐出することで圧送する内接歯車式ポンプに関
するものである。この外歯歯車において、その歯面を第
1の曲率半径によって形成される凹状の第1の歯形曲線
とする一方、外歯歯車の歯先を第2の曲率半径によって
形成される凸状の第2の歯形曲線とし、この第1の歯形
曲線と第2の歯形曲線との変曲点をピッチ円よりも外周
側とする。そして、内歯歯車の内歯をこの第1の曲率半
径及び第2の曲率半径による外歯歯形のカッタによって
創成される歯形形状としてある。
と、アライメント誤差(歯車製造誤差)があっても、内
歯歯車及び外歯歯車の駆動回転時に、凹状の第1の歯形
曲線の歯面に対して凸状の第2の歯形曲線の歯先はエッ
ジ当たりはしない。また、噛み合い率を1程度に設定で
き、振動や騒音が抑制される。
歯元側にある曲率半径の小さい小歯形曲線と、歯先側に
ある曲率半径の大きい大歯形曲線とを連続させて構成す
ると、噛み合い率を増大できるので、この噛み合い率を
1程度に減少することにより、所定のポンプ圧送量を確
保したままで歯車の外径を小さくすることができ、ポン
プの小型軽量化が図れる。
に説明する。
ポンプに用いられる外歯歯形を表す概略を示す。
ポンプの外歯歯車21の歯22において、その歯面は第
1の曲率半径によって形成される凹状の第1の歯形曲線
23によって形成されている。この第1の歯形曲線23
は歯元側にある曲率半径r1の小さい小歯形曲線と、歯
先側にある曲率半径r2 の大きい大歯形曲線とが連続し
て構成されている。この場合、曲率半径r1 ,r2 の各
曲率中心O1 ,O2 はピッチ点P1 を通る歯形曲線の法
線T上に位置している。一方、歯22の歯先は第2の曲
率半径r3 によって形成される凸状の第2の歯形曲線2
5によって構成されており、この第1の歯形曲線23と
第2の歯形曲線24とはピッチ円Pよりも外周側にある
変曲点にて連続している。なお、曲率半径r3 の曲率中
心O3 は変曲点Fを通る歯形曲線の法線上に位置してい
る。また、αはピッチ点の圧力角である。
半径r1 ,r2 及び第2の曲率半径r3 による外歯歯形
のカッタによって創成される歯形形状としてある。
は、モジュールm=5.75、圧力角α=29°、外歯
の歯数n1 =11、外歯の歯数n2 =13とし、r1 =
3.5m、r2 =7.0m、r3 =0.3mが適当であ
る。
ライメント誤差(歯車製造誤差)があっても、この内歯
歯車及び外歯歯車の駆動回転時に、第1の歯形曲線23
の歯面に対して第2の歯形曲線24の歯先はエッジ当た
りせず、振動や騒音が抑制される。また、内歯歯車及び
外歯歯車の噛み合い率を増大できるので、この噛み合い
率を1程度に減少することにより、所定のポンプ圧送量
を確保したままで歯車の外径を小さくすることができ、
ポンプの小型軽量化が図れる。
うに本発明の内接歯車式ポンプによれば、外歯歯車の歯
面を第1の曲率半径によって形成される凹状の第1の歯
形曲線とする一方、この外歯歯車の歯先を第2の曲率半
径によって形成される凸状の第2の歯形曲線とし、第1
の歯形曲線と第2の歯形曲線との変曲点をピッチ円より
も外周側とすると共に、内歯歯車の内歯を第1の曲率半
径及び第2の曲率半径による外歯歯形のカッタによって
創成される歯形形状としたので、アライメント誤差(歯
車製造誤差)が大きくても、内歯歯車は外歯歯車の歯面
に対してエッジ当たりはせず、且つ、噛み合い率が十分
に確保され、振動及び騒音を抑制することができ、その
結果、内接歯車式ポンプの円滑な作動を常時確保するこ
とができる。
ば、外歯歯車の第1の歯形曲線を歯元側にある曲率半径
の小さい小歯形曲線と歯先側にある曲率半径の大きい大
歯形曲線とを連続させ、更に刃先側に刃先アールに相当
する曲率半径の小さい歯形曲線とを連続させて構成した
ので、この曲率半径の小さい歯形曲線まで噛み合いが成
立するために噛み合い率を増大できることとなり、この
噛み合い率を1程度に減少することによって所定のポン
プ圧送量を確保したままで歯車の外径を小さくすること
ができ、ポンプの小型軽量化を図ることができる。
いられる外歯歯形を表す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジング内に回転自在に装着された内
歯歯車と、該内歯歯車内に偏心して配設されて回転駆動
する外歯歯車とを有し、前記内歯歯車と外歯歯車との互
いに噛み合って回転することで流体を圧送する内接歯車
式ポンプにおいて、前記外歯歯車の歯面を第1の曲率半
径によって形成される凹状の第1の歯形曲線とする一
方、該外歯歯車の歯先を第2の曲率半径によって形成さ
れる凸状の第2の歯形曲線とし、前記第1の歯形曲線と
第2の歯形曲線との変曲点をピッチ円よりも外周側とす
ると共に、前記内歯歯車の内歯を前記第1の曲率半径及
び第2の曲率半径による外歯歯形のカッタによって創成
される歯形形状としたことを特徴とする内接歯車式ポン
プ。 - 【請求項2】 請求項1記載の内接歯車式ポンプにおい
て、前記外歯歯車の第1の歯形曲線を、歯元側にある曲
率半径の小さい小歯形曲線と、歯先側にある曲率半径の
大きい大歯形曲線とを連続させて構成したことを特徴と
する内接歯車式ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31216595A JP3326061B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 内接歯車式ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31216595A JP3326061B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 内接歯車式ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151861A true JPH09151861A (ja) | 1997-06-10 |
JP3326061B2 JP3326061B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=18026025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31216595A Expired - Lifetime JP3326061B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 内接歯車式ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326061B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1493926A2 (de) * | 2003-06-30 | 2005-01-05 | Bosch Rexroth AG | Verfahren zur Herstellung einer Innenzahnradpumpe |
GB2415026A (en) * | 2004-06-08 | 2005-12-14 | Alan Robert Newton | Tooth form of cycloidal gearing having different pitch circles |
CN103147976A (zh) * | 2011-12-07 | 2013-06-12 | 株式会社捷太格特 | 内齿轮泵 |
CN105257531A (zh) * | 2015-11-13 | 2016-01-20 | 湖南大学 | 一种新型类椭圆齿廓转子机油泵及其转子和转子设计方法 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31216595A patent/JP3326061B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1493926A2 (de) * | 2003-06-30 | 2005-01-05 | Bosch Rexroth AG | Verfahren zur Herstellung einer Innenzahnradpumpe |
EP1493926A3 (de) * | 2003-06-30 | 2005-08-31 | Bosch Rexroth AG | Verfahren zur Herstellung einer Innenzahnradpumpe |
GB2415026A (en) * | 2004-06-08 | 2005-12-14 | Alan Robert Newton | Tooth form of cycloidal gearing having different pitch circles |
GB2415026B (en) * | 2004-06-08 | 2007-12-27 | Alan Robert Newton | Offset drive direct ratio gear coupling |
CN103147976A (zh) * | 2011-12-07 | 2013-06-12 | 株式会社捷太格特 | 内齿轮泵 |
JP2013119797A (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-17 | Jtekt Corp | 内接ギアポンプ |
CN105257531A (zh) * | 2015-11-13 | 2016-01-20 | 湖南大学 | 一种新型类椭圆齿廓转子机油泵及其转子和转子设计方法 |
CN105257531B (zh) * | 2015-11-13 | 2017-06-13 | 湖南大学 | 一种类椭圆齿廓转子机油泵及其转子和转子设计方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3326061B2 (ja) | 2002-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2818723B2 (ja) | 歯車式機械 | |
ES2205538T3 (es) | Bomba de engranajes internos. | |
KR100345406B1 (ko) | 오일펌프로우터 | |
WO2011058908A1 (ja) | ポンプ用ロータとそれを用いた内接歯車ポンプ | |
JP2007085256A (ja) | オイルポンプロータ | |
JPH09151861A (ja) | 内接歯車式ポンプ | |
JP3829824B2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
US5135373A (en) | Spur gear with epi-cycloidal and hypo-cycloidal tooth shapes | |
JP4485770B2 (ja) | オイルポンプロータ | |
KR0160601B1 (ko) | 내접 기어식 유체 장치 | |
JP2003227474A (ja) | 内接歯車ポンプ | |
JPH11264381A (ja) | オイルポンプロータ | |
JP7011972B2 (ja) | ギア、バランサ裝置、オイルポンプ付きバランサ裝置 | |
JP5465248B2 (ja) | ギヤポンプ | |
JP3860125B2 (ja) | オイルポンプロータ | |
JP5489598B2 (ja) | 内燃機関におけるバランス装置 | |
JP2003322088A (ja) | オイルポンプロータ | |
JP2006009616A (ja) | 内接歯車式ポンプ | |
JP2579345Y2 (ja) | 外接型歯車ポンプ | |
KR200206918Y1 (ko) | 토출 유량 제한 구조가 제공되어 있는 오일펌프 | |
JPS6226564Y2 (ja) | ||
KR100199501B1 (ko) | 저 마찰 로우터를 가지는 오일 펌프 | |
JPH0295788A (ja) | オイルポンプ | |
KR200311871Y1 (ko) | 오일 토출량 증대를 위한 오일펌프의 아웃터로터 구조 | |
JP3194044B2 (ja) | オイルポンプの構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000822 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |