JP3326061B2 - 内接歯車式ポンプ - Google Patents

内接歯車式ポンプ

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JP3326061B2 JP31216595A JP31216595A JP3326061B2 JP 3326061 B2 JP3326061 B2 JP 3326061B2 JP 31216595 A JP31216595 A JP 31216595A JP 31216595 A JP31216595 A JP 31216595A JP 3326061 B2 JP3326061 B2 JP 3326061B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、エンジン
の潤滑装置に設けられたオイルポンプとして用いられる
内接歯車式ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン内にはピストンやシリンダ、ク
ランクシャフトなど回転や摺動によって擦られる部分が
多く、この摩擦を抑制して作動を円滑に行うために、各
接触部分に潤滑用オイルを供給する潤滑装置が設けられ
ている。この潤滑装置はオイルパンやオイルポンプ、オ
イルプレッシャレギュレータ、オイルフィルタなどから
構成されており、オイルパンに貯蔵されたオイルをオイ
ルポンプによって汲み上げられてエンジンの各部に供給
されると共に、途中でオイルプレッシャレギュレータに
よって油圧が調整され、また、オイルフィルタによって
異物が取り除かれる。
【0003】そして、上述したオイルポンプは、圧送式
のギヤポンプが用いられるのが一般的であり、このギヤ
ポンプはクランクシャフトかカムシャフトの駆動力によ
って駆動するようになっいる。図2に一般的なオイルポ
ンプの概略を示す。
【0004】図2に示すように、ポンプケーシング11
の内部には偏心した駆動軸12によって外歯歯車13が
回転自在に装着されている。また、このポンプケーシン
グ11の内部には外歯歯車13と噛み合う内歯歯車14
が回転自在に装着されると共に、外歯歯車13と内歯
車14との間には三日月状のクレセント15が装着され
ている。また、ポンプケーシング11にはオイルの吸入
孔16と吐出孔17が形成されている。従って、図示し
ないクランクシャフトによって駆動軸12と共に外歯
車13を駆動すると、この外歯歯車13と噛み合う内歯
歯車14が回転する。この外歯歯車13と内歯歯車14
の回転に伴って両者の間の隙間の容積が変化し、吸入孔
16からオイルが吸い上げられ、吐出孔17から押し出
されてオイルが順次移動していく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したギ
ヤポンプにおいて、外歯歯車13及び内歯歯車14の歯
面の歯形曲線は歯元から歯先まで同一方向の曲率によっ
て形成されているのが一般的である。一方、オイルの吐
出量を増大させるために、歯車のモジュールを大きくし
て噛み合い率を1に近似させている。そのため、外歯歯
13の歯先がアライメント誤差(歯車製造誤差)によ
って内歯歯車14の歯面にエッジ当たりし易い。従来、
このエッジ当たりを防止するために外歯歯車13の歯先
にアールをつけざるを得ず、これによって噛み合い率が
低下してしまうという問題があった。
【0006】本発明は上述した問題を解決するものであ
って、歯車の作動円滑性の向上を図った内接歯車式ポン
プを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の内接歯車式ポンプは、ハウジング内に回転
自在に装着された内歯歯車と、該内歯歯車内に偏心して
配設されて回転駆動する外歯歯車とを有し、前記内歯歯
車と外歯歯車と互いに噛み合って回転することで流体
を圧送する内接歯車式ポンプにおいて、前記外歯歯車の
歯面を歯元側にある小さい曲率半径(r 1 )の小歯形曲
線と歯先側にある大きい曲率半径(r 2 )の大歯形曲線
とを連続させて形成される凹状の第1の歯形曲線とする
と共に、該小歯形曲線と該大歯形曲線の曲率中心をピッ
チ円上の同一ピッチ点を通る法線上に位置させる一方、
該外歯歯車の歯先を第2の曲率半径(r 3 によって形
成される凸状の第2の歯形曲線とし、前記大歯形曲線と
第2の歯形曲線との変曲点をピッチ円よりも外周側と
すると共に、前記内歯歯車の内歯を前記小さい曲率半径
(r 1 )と前記大きい曲率半径(r 2 )及び前記第2の
曲率半径(r 3 による外歯歯形のカッタによって創成
される歯形形状としたことを特徴とするものである。
【0008】従って、アライメント誤差(歯車製造誤
差)が大きくても、外歯歯車は内歯歯車の歯面に対して
エッジ当たりはせず、且つ、噛み合い率が十分に確保さ
れ、振動及び騒音が抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】本発明は、ハウジング内に内歯歯車を回転
自在に装着すると共にこの内歯歯車に噛み合って回転駆
動する軸偏心した外歯歯車を装着し、内歯歯車及び外歯
歯車を駆動回転することで流体をハウジング内に吸入し
て外部に吐出することで圧送する内接歯車式ポンプに関
するものである。この外歯歯車において、その歯面を第
1の曲率半径によって形成される凹状の第1の歯形曲線
とする一方、外歯歯車の歯先を第2の曲率半径によって
形成される凸状の第2の歯形曲線とし、この第1の歯形
曲線と第2の歯形曲線との変曲点をピッチ円よりも外周
側とする。そして、内歯歯車の内歯をこの第1の曲率半
径及び第2の曲率半径による外歯歯形のカッタによって
創成される歯形形状としてある。
【0011】このように内接歯車式ポンプを形成する
と、アライメント誤差(歯車製造誤差)があっても、内
歯歯車及び外歯歯車の駆動回転時に、凹状の第1の歯形
曲線の歯面に対して凸状の第2の歯形曲線の歯先はエッ
ジ当たりはしない。また、噛み合い率を1程度に設定で
き、振動や騒音が抑制される。
【0012】この場合、外歯歯車の第1の歯形曲線を、
歯元側にある曲率半径の小さい小歯形曲線と、歯先側に
ある曲率半径の大きい大歯形曲線とを連続させて構成す
ると、噛み合い率を増大できるので、この噛み合い率を
1程度に減少することにより、所定のポンプ圧送量を確
保したままで歯車の外径を小さくすることができ、ポン
プの小型軽量化が図れる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0014】図1に本発明の一実施例に係る内接歯車式
ポンプに用いられる外歯歯形を表す概略を示す。
【0015】図1に示すように、図示しない内接歯車式
ポンプの外歯歯車21の歯22において、その歯面は第
1の曲率半径によって形成される凹状の第1の歯形曲線
23によって形成されている。この第1の歯形曲線23
は歯元側にある曲率半径r1の小さい小歯形曲線と、歯
先側にある曲率半径r2 の大きい大歯形曲線とが連続し
て構成されている。この場合、曲率半径r1 ,r2 の各
曲率中心O1 ,O2 はピッチ点P1 を通る歯形曲線の法
線T上に位置している。一方、歯22の歯先は第2の曲
率半径r3 によって形成される凸状の第2の歯形曲線
によって構成されており、この第1の歯形曲線23と
第2の歯形曲線24とはピッチ円Pよりも外周側にある
変曲点にて連続している。なお、曲率半径r3 の曲率中
心O3 は変曲点Fを通る歯形曲線の法線上に位置してい
る。また、αはピッチ点の圧力角である。
【0016】そして、内歯歯車の内歯をこの第1の曲率
半径r1 ,r2 及び第2の曲率半径r3 による外歯歯形
のカッタによって創成される歯形形状としてある。
【0017】なお、具体的には、外歯歯形及び内歯歯形
は、モジュールm=5.75、圧力角α=29°、外歯
の歯数n1 =11、外歯の歯数n2 =13とし、r1
3.5m、r2 =7.0m、r3 =0.3mが適当であ
る。
【0018】従って、外歯歯形や内歯歯車に製造時のア
ライメント誤差(歯車製造誤差)があっても、この内歯
歯車及び外歯歯車の駆動回転時に、第1の歯形曲線23
の歯面に対して第2の歯形曲線24の歯先はエッジ当た
りせず、振動や騒音が抑制される。また、内歯歯車及び
外歯歯車の噛み合い率を増大できるので、この噛み合い
率を1程度に減少することにより、所定のポンプ圧送量
を確保したままで歯車の外径を小さくすることができ、
ポンプの小型軽量化が図れる。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の内接歯車式ポンプによれば、外歯歯車の歯
面を歯元側にある小さい曲率半径(r 1 )の小歯形曲線
と歯先側にある大きい曲率半径(r 2 )の大歯形曲線と
を連続させて形成される凹状の第1の歯形曲線とする
共に、小歯形曲線と大歯形曲線の曲率中心をピッチ円上
の同一ピッチ点を通る法線上に位置させる一方、この外
歯歯車の歯先を第2の曲率半径(r 3 によって形成さ
れる凸状の第2の歯形曲線とし、大歯形曲線と第2の歯
形曲線との変曲点をピッチ円よりも外周側とすると共
に、内歯歯車の内歯を小さい曲率半径(r 1 )と大きい
曲率半径(r 2 )及び第2の曲率半径(r 3 による外
歯歯形のカッタによって創成される歯形形状としたの
で、アライメント誤差(歯車製造誤差)が大きくても、
外歯歯車は内歯歯車の歯面に対してエッジ当たりはせ
ず、且つ、噛み合い率が十分に確保され、振動及び騒音
を抑制することができ、その結果、内接歯車式ポンプの
円滑な作動を常時確保することができる。
【0020】また、本発明の内接歯車式ポンプによれ
ば、外歯歯車の圧力角(α)=29°第2の曲率曲率
半径(r 3 )=0.3m(m:モジュール)で構成した
ので、曲率半径の小さい歯形曲線まで噛み合いが成立す
るために噛み合い率を増大できることとなり、この噛み
合い率を1程度に減少することによって所定のポンプ圧
送量を確保したままで歯車の外径を小さくすることがで
き、ポンプの小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内接歯車式ポンプに用
いられる外歯歯形を表す概略図である。
【図2】一般的なオイルポンプの概略図である。
【符号の説明】
21 外歯歯車 22 歯 23 第1の歯形曲線 24 第2の歯形曲線 r1 ,r2 第1の曲率半径 r3 第2の曲率半径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に回転自在に装着された内
    歯歯車と、該内歯歯車内に偏心して配設されて回転駆動
    する外歯歯車とを有し、前記内歯歯車と外歯歯車と
    いに噛み合って回転することで流体を圧送する内接歯車
    式ポンプにおいて、前記外歯歯車の歯面を歯元側にある
    小さい曲率半径(r 1 )の小歯形曲線と歯先側にある大
    きい曲率半径(r 2 )の大歯形曲線とを連続させて形成
    される凹状の第1の歯形曲線とすると共に、該小歯形曲
    線と該大歯形曲線の曲率中心をピッチ円上の同一ピッチ
    点を通る法線上に位置させる一方、該外歯歯車の歯先を
    第2の曲率半径(r 3 によって形成される凸状の第2
    の歯形曲線とし、前記大歯形曲線と該第2の歯形曲線と
    の変曲点をピッチ円よりも外周側とすると共に、前記内
    歯歯車の内歯を前記小さい曲率半径(r 1 )と前記大き
    い曲率半径(r 2 )及び前記第2の曲率半径(r 3
    よる外歯歯形のカッタによって創成される歯形形状とし
    たことを特徴とする内接歯車式ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内接歯車式ポンプにおい
    て、前記外歯歯車の圧力角及び前記第2の曲率半径を、 圧力角(α)=29° 第2の曲率曲率半径(r 3 )=0.3m (m:モジュール) で構成した ことを特徴とする内接歯車式ポンプ。
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DE10329271B3 (de) * 2003-06-30 2004-06-09 Bosch Rexroth Ag Verfahren zur Herstellung einer nach dem Gerotorprinzip arbeitenden Verdrängereinheit für hydraulische Lenkeinrichtungen und für Hydraulikmotore
GB0412723D0 (en) * 2004-06-08 2004-07-07 Newton Alan R Offset drive direct ratio gear coupling
JP5916078B2 (ja) * 2011-12-07 2016-05-11 株式会社ジェイテクト 内接ギアポンプ
CN105257531B (zh) * 2015-11-13 2017-06-13 湖南大学 一种类椭圆齿廓转子机油泵及其转子和转子设计方法

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