JP2578394B2 - 美白剤 - Google Patents

美白剤

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JP2578394B2
JP2578394B2 JP7075493A JP7075493A JP2578394B2 JP 2578394 B2 JP2578394 B2 JP 2578394B2 JP 7075493 A JP7075493 A JP 7075493A JP 7075493 A JP7075493 A JP 7075493A JP 2578394 B2 JP2578394 B2 JP 2578394B2
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智英 田中
豊 森田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上皮などにおけるメラ
ニンの生成の抑制を有する美白剤に関する。更に詳しく
は、本発明は美白外用剤及び浴剤に関する。
【0002】
【従来の技術】古来より我が国において、肌色の白さと
透明感は、洗練された美しさの基本的要件であったが、
近年、いくつかの優れた素材開発によりメラニンの生合
成機序に直接作用する化粧料が汎用されるようになって
来た。例えば、チロシンよりドーパクロームを経てメラ
ニン合成を行う酸化酵素チロシナーゼの活性阻害作用を
有する化合物としては、コウジ酸、L−アスコルビン酸
およびその誘導体または各種硫黄化合物等を挙げること
ができる。また、チロシナーゼ合成阻害作用を有する化
合物としては、アルブチンを挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】これらの化合物に共
通した欠点は、作用そのものがマイルドで効果を実感す
るのに、1ヶ月程度の連用が必要であることと、さらに
物性的には、水溶性が高く酸化分解や変色を起こしやす
く、安定な製剤を得るのが困難であるなどの欠点を有し
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、テプレノ
ンが粘膜保護修復、細胞増殖賦活、リン脂質合成促進作
用などを有し、極めて高い安定性と、物性上も好ましい
性質を兼ね備えていることに着目し、培養細胞を用いた
実験系で鋭意検討を続けた結果、従来より胃潰瘍または
胃炎の治療剤として広く使用されているこのテプレノン
が意外にも強力なチロシナーゼ生合成阻害作用があるこ
とを発見し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち本発明は、テプレノンを有効成分とし
て含有する美白剤、詳しくは皮膚美白作用を有する外用
剤及び浴剤である。
【0006】本発明におけるテプレノンとは、下記構造
式で示される化合物であり、化学名はゲラニルゲラニル
アセトンである。
【0007】
【化1】
【0008】すなわち、本発明の第1の目的は、皮膚な
どにおけるメラニン生成を抑制し、皮膚を色白にするテ
プレノンを含有して成る外用剤及び浴剤を提供すること
である。
【0009】本発明におけるテプレノンの使用量は製剤
の形態により一概に言えないが、通常全重量に対し0.1
〜20重量%であり、好ましくは0.5〜10重量%、さ
らに好ましくは1.0〜10重量%である。
【0010】本発明者らは、更に、鋭意研究を進めた結
果、テプレノンがコウジ酸、L−アスコルビン酸などの
従来公知の美白作用を有する物質との相乗作用により、
より一層強力な美白作用を発現することを見いだし本発
明を完成した。即ち、本発明は、(1)テプレノンおよ
び(2)コウジ酸、L−アスコルビン酸およびアルブチ
ン並びにこれら誘導体から選ばれる1種または2種以上
の美白作用を有する物質を含有することを特徴とする美
白用組成物である。本発明にかかる美白用組成物は、外
用剤、浴用剤などとすることができる。
【0011】すなわち、本発明の第2の目的は、本発明
にかかる美白用組成物により、コウジ酸、L−アスコル
ビン酸等の美白効果の発現を、より一層強力かつ速やか
にすることである。
【0012】本発明の組成物においては、テプレノン
に、コウジ酸、L−アスコルビン酸、およびアルブチン
並びにそれらの化学的誘導体から選択される1種または
それ以上の物質を配合することを特徴とする。しかし
て、テプレノンに配合されるべき物質の中で特に好まし
い化合物はコウジ酸またはL−アスコルビン酸である。
【0013】テプレノンの使用量は製剤の形態により一
概に言えないが、通常全重量に対し0.1〜20重量%で
あり、好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましくは
1.0〜10重量%である。
【0014】本発明におけるコウジ酸、L−アスコルビ
ン酸、アルブチン及び/又はそれらの化学的誘導体の使
用量は、通常全使用量に対し0.1〜20重量%であり、
好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましくは1.0〜
10重量%である。
【0015】本発明による美白剤及び美白用組成物の形
状は特に限定されず、クリーム、軟膏、ローション、乳
液、貼付剤など、所望の形状とすることができる。ま
た、本発明による浴剤も特に限定されず、通常用いられ
る剤形とすることができる。これら製剤の基剤原料とし
ては、化粧品、医薬部外品、医薬品等に通常使用される
各種原料を用いることが可能である。かかる美白外用剤
または浴剤を製造するには一般に実施されている化粧品
の製造方法を用いることができる。
【0016】使用できる基剤原料としては、動植物油、
鉱物油、エステル油、ワックス類、高級アルコール類、
脂肪酸類、シリコン油、界面活性剤、リン脂質類、アル
コール類、多価アルコール類、水溶性高分子類、粘土鉱
物類、精製水などの公知の原料が挙げられる。さらに必
要に応じ、pH調整剤、抗酸化剤、キレート剤、防腐防
黴剤、着色料、香料などを添加することができる。ま
た、他の美白作用や美肌作用を有する有効成分、血流促
進剤、殺菌剤、消炎剤、細胞賦活剤、ビタミン類、アミ
ノ酸、保湿剤、角質溶解剤等の成分を配合することもで
きる。
【0017】本発明による美白外用剤は、化粧品として
使用される他、医薬品としても使用することができる。
【0018】本発明にかかるテプレノンを含有する美白
作用を有する外用剤を製造するには、通常用いられる方
法によることができる。例えば、クリーム剤を製造する
には、テプレノンにスクワラン、ミリスチン酸イソプロ
ピル、セトステアリルアルコール、ポリオキシエチレン
(20)モノステアリン酸ソルビタン等を約80℃に加
温して混和し油相とする。別に、グリセリン等を精製水
に溶解し、約80℃に加温して水相とし、攪拌しながら
油相に添加する。高速乳化機を用いて乳化後室温に冷却
してテプレノンを含有するクリーム剤を得ることができ
る。
【0019】また、本発明にかかる美白浴用剤とは、入
浴時に浴槽中の湯に溶解して使用するものを意味し、錠
剤、顆粒剤、散剤、液剤等として供することができる。
その製造法は一般に用いられる方法によることができる
が、テプレノンは水に不溶性の物質であるため、界面活
性剤の添加が不可欠である。
【0020】
【作用】本発明による美白外用剤または浴剤は、ヒト上
皮の色素細胞においてチロシナーゼの生合成を抑制する
ことによると考えられる。このことは、以下の試験例に
示すように本発明にかかる化合物が細胞毒性を示すこと
なく、メラニン量を抑制することから示唆されるもので
ある。
【0021】即ち、マッシュルーム由来のチロシナーゼ
酵素に対し、テプレノンは0.01〜0.1%濃度において
も酵素活性阻害作用を示さないが、一方マウス由来のB
16メラノーマ細胞に対するメラニン生成抑制効果で
は、コントロールに対して試料濃度1×10-4%で85
%、2×10-4%で80%、3×10-4%で70%のメ
ラニ生成抑制が認められた。またこの実験で、B16メ
ラノーマ細胞のタンパク量は変化せず、ミトコンドリア
量は増加の傾向にあり、さらに、この試料濃度まで細胞
毒性は認められなかった。このテプレノン添加培養系で
のB16メラノーマ細胞中のチロシナーゼ量をSDSペ
ージ電気泳動法により分離測定したところ、チロシナー
ゼ量は、添加したテプレノンの濃度に比例して低下する
ことが解った。また、テプレノン添加により、メラニン
量を抑制されたB16メラノーマ細胞を再度、テプレノ
ンを含まない系で培養した場合、細胞内メラニン量は順
調に増加することより本抑制作用が可逆的な阻害作用で
あることを確認している。
【0022】本発明製剤に使用されているテプレノンの
チロシナーゼ酵素群合成阻害とそれによるメラニン生成
抑制の作用機序に関与する詳細な知見は現在のところ明
らかではないが、本発明にかかるテプレノンが、色素細
胞内でのチロシナーゼ酵素のインデューサーとして働い
ている活性酵素やラディカル生成物に対してスキャベン
ジャー的に作用しているためと考えられる。
【0023】本発明による美白用組成物は、テプレノン
と、コウジ酸、L−アスコルビン酸等の他の美白作用を
有する物質との相乗作用により効果を現すと考えられ
る。その理由はコウジ酸、L−アスコルビン酸の作用
が、チロシナーゼ活性阻害作用にあり、テプレノンの作
用は、チロシナーゼ合成阻害作用にあるためであろうと
考えられる。即ち、テプレノンがチロシナーゼの合成を
阻害するため細胞内チロシナーゼ量が減少し、更にその
チロシナーゼ活性をコウジ酸、L−アスコルビン酸が阻
害するため、両者が強力にメラニン合成を阻害するので
あろうと推察される。
【0024】
【効果】本発明の美白用組成物の目的であるテプレノン
と既存の美白素材との併用が、既存の素材のポテンシー
の限界をどのように高めるかについて、実験で示す。す
なわち、コウジ酸0.01〜0.03%を添加した培地でマ
ウス由来B16メラノーマ細胞を5日間培養すると、メ
ラニン量はコントロール培養細胞に比べ、98〜80%
に低下したが、さらに、テプレノン1×10-4〜3×1
-4%(1−3ppm)を加えた培養系でのメラノーマ
細胞中のメラニン量は65〜63%にまで低下した。コ
ウジ酸に対する同等な併用効果をアルブチンで得ようと
した場合アルブチン1×10-3〜3×10-3%(10−
30ppm)の濃度の添加が必要である。
【0025】このようにして、本発明にかかる、テプレ
ノンと既存素材との併用の優れた有効性が確認された。
これは本発明にかかるテプレノンが物性的にも作用機序
の上からも従来にないユニークな特徴を持ったチロシナ
ーゼ合成阻害剤であるためである。
【0026】上記のように本発明の美白剤および美白用
組成物は、上皮における強力なメラニン生成抑制作用を
有するため、色素の異常沈着によるシミの部分の着色を
急速に緩和し、日焼けによる着色を強力に防ぎ、また日
焼け後に使用することにより、日焼けの褪色を、より一
層早めることができる。
【0027】次に実施例と使用効果試験とを掲げて、本
発明を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これら
に決して限定さるものではない。
【0028】
【実施例】
実施例1 1%テプレノン・クリーム
【0029】
【表1】 原料 配合量(重量%) 1)テプレノン 1.0 2)スクワラン 10.0 3)ミリスチン酸イソプロピル 7.0 4)ベヘニルアルコール 1.0 5)セトステアリルアルコール 5.5 6)ステアリン酸モノグリセリン 2.0 7)d−α−トコフェロール 0.05 8)POE(20)モノステアリン酸ソルビタン 2.0 9)キサンタンガム 0.1 10)1,3 −ブチレングリコール 2.0 11)グリセリン 3.0 12)ソルビトール 5.0 13)パラベン 0.2 14)精製水 加えて100.0
【0030】<製法>原料1〜8を秤取し、80〜90
℃に加温溶解し、油相とする。原料9、10を混和し、
原料11〜14を加え、80〜90℃に加温、攪拌、溶
解し、水相とする。攪拌下、油相を水相に添加し、ホモ
ミキサーを用いて乳化後、攪拌しながら室温まで冷却
し、テプレノンを1%含有するクリーム剤を得た。
【0031】実施例2 3%テプレノン含有軟膏剤
【0032】
【表2】 原料 処方量(重量%) 1)テプレノン 3.0 2)プラスチベース50W 97.0
【0033】<製法>原料1を秤量し、原料2を攪拌、
混和しながら徐々に加え、十分混練し全質均等とし、3
%テプレノン含有軟膏剤を得た。
【0034】実施例3 0.5%テプレノン含有ローショ
ン剤
【0035】
【表3】 原料 処方量 1)テプレノン 0.5g 2)精製大豆レシチン 0.7g 3)エタノール 10.0ml 4)d−α−トコフェロール 0.02g 5)プロピレングリコール 3.0g 6)キサンタンガム 0.1g 7)パラベン 0.1g 8)精製水 加えて100.0ml
【0036】<製法>原料6、7を原料5と混和し、精
製水40mlを加え、85℃に加温、攪拌し、溶解した
のち、室温まで冷却した。原料1〜4を混和、60℃に
加温溶解し、精製水40ml中に攪拌下に添加し乳濁液
を製し、これに先に調製した水溶液を混和し、精製水を
加え、全量を100mlとして0.5%テプレノン含有ロ
ーションを得た。
【0037】実施例4 浴剤
【0038】
【表4】 原料 処方量 1)硫酸ナトリウム 69.2g 2)炭酸水素ナトリウム 24.0g 3)塩化ナトリウム 4.0g 4)テプレノン 1.0g 5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.8g 6)香料 1.0g
【0039】<製法>上記各化合物を均一に混合し、テ
プレノン含有浴剤を得た。
【0040】[比較例]実施例1と同様の方法で、次の
処方により比較例1を得た。
【0041】
【表5】 原料 配合量(重量%) 1)スクワラン 10.0 2)ミリスチン酸イソプロピル 7.0 3)ベヘニルアルコール 1.0 4)セトステアリルアルコール 5.5 5)ステアリン酸モノグリセリン 2.0 6)d−α−トコフェロール 0.05 7)POE(20)モノステアリン酸ソルビタン 2.0 8)キサンタンガム 0.1 9)1,3 −ブチレングリコール 2.0 10)グリセリン 3.0 11)ソルビトール 5.0 12)パラベン 0.2 13)リン酸水素二ナトリウム 適量 14)精製水 加えて100.0
【0042】[使用効果試験例] 試験方法 実施例1及び比較例1の2種類の製剤について、22〜
49才の女性19名をパネラーとし毎日、朝と夜の2
回、洗顔後に、それぞれ適量を顔面と下腕部の4ヶ所に
3週間づつ6週間にわたって塗布し、下記の評価基準と
色差計により、美白剤としての効果を評価した。なお、
本試験はどの試料がどの処方であるか、本人には知らせ
ないブラインド形式で行った。
【0043】評価基準 +:シミ、ソバカスが目立たなくなった ±:シミ、ソバカスがあまり目立たなくなった −:変わらない
【0044】試験結果 それぞれの製剤の使用前後の皮膚下腕部の皮膚明度を色
差計により測定し、また顔面のシミ、ソバカスへの効果
を観察したところ、以下の通りであった。これから明ら
かなように、本発明にかかる化粧料は美白効果に優れて
おり、日焼け、老化などによる、皮膚の黒ずみ、くす
み、シミ、ソバカスの予防、改善に有効である。
【0045】
【表6】 美白効果 皮膚明度YI(色差の平均値) 試料 + ± − 塗布前 塗布後 実施例1 11 7 1 58.3 47.7 比較例1 0 2 17 62.5 60.5
【0046】実施例5 1%L−アスコルビン酸含有テ
プレノン・クリーム
【0047】
【表7】 <処方> 原料 配合量(重量%) 1)テプレノン 1.0 2)L−アスコルビン酸 1.0 3)スクワラン 10.0 4)ミリスチン酸イソプロピル 7.0 5)ベヘニルアルコール 1.0 6)セトステアリルアルコール 5.5 7)ステアリン酸モノグリセリン 2.0 8)d−α−トコフェロール 0.05 9)POE(20)モノステアリン酸ソルビタン 2.0 10)キサンタンガム 0.1 11)1,3 −ブチレングリコール 2.0 12)グリセリン 3.0 13)ソルビトール 5.0 14)パラベン 0.2 15)リン酸水素二ナトリウム 適量 16)精製水 加えて100.0
【0048】<製法>
【0049】原料1および3〜9を秤取し、80〜90
℃に加温溶解し、油相とする。原料10と11とを混和
し、原料12〜14および16を加え、80〜90℃に
加温、攪拌、溶解し、水相とする。水相に原料2と15
とを加え、攪拌下、油相を水相に添加し、ホモミキサー
を用いて乳化後、攪拌しながら室温まで冷却した。こう
して、テプレノン1%およびL−アスコルビン酸1%を
含有するクリーム剤を得た。
【0050】実施例6 1%コウジ酸含有テプレノン・
クリーム
【0051】
【表8】 <処方> 原料 配合量(重量%) 1)テプレノン 1.0 2)コウジ酸 1.0 3)スクワラン 10.0 4)ミリスチン酸イソプロピル 7.0 5)ベヘニルアルコール 1.0 6)セトステアリルアルコール 5.5 7)ステアリン酸モノグリセリン 2.0 8)d−α−トコフェロール 0.05 9)POE(20)モノステアリン酸ソルビタン 2.0 10)キサンタンガム 0.1 11)1,3 −ブチレングリコール 2.0 12)グリセリン 3.0 13)ソルビトール 5.0 14)パラベン 0.2 15)精製水 加えて100.0
【0052】<製法>
【0053】原料1および3〜9を秤取し、80〜90
℃に加温溶解し、油相とする。原料10と11とを混和
し、原料12〜15を加え、80〜90℃に加温、攪
拌、溶解し、水相とする。水相に原料2を加え、攪拌
下、油相を水相に添加し、ホモミキサーを用いて乳化
後、攪拌しながら室温まで冷却した。こうして、テプレ
ノン1%およびコウジ酸1%を含有するクリーム剤を得
た。
【0054】実施例7 1.0%L−アスコルビン酸含有
テプレノン浴用剤
【0055】
【表9】 <処方> 原料 配合量(重量%) 1)硫酸ナトリウム 69.2 2)炭酸水素ナトリウム 24.0 3)塩化ナトリウム 3.0 4)テプレノン 1.0 5)L−アスコルビン酸 1.0 6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.8 7)香料 1.0
【0056】<製法>
【0057】上記組成物を均一に混合し、L−アスコル
ビン酸含有テプレノン浴用剤を得た。
【0058】実施例8 1%d−δ−トコフェロール含
有テプレノン・クリーム
【0059】
【表10】 <処方> 原料 配合量(重量%) 1)テプレノン 1.0 2)d−δ−トコフェロール 1.0 3)スクワラン 10.0 4)ミリスチン酸イソプロピル 7.0 5)ベヘニルアルコール 1.0 6)セトステアリルアルコール 5.5 7)ステアリン酸モノグリセリン 2.0 8)POE(20)モノステアリン酸ソルビタン 2.0 9)キサンタンガム 0.1 10)1,3 −ブチレングリコール 2.0 11)グリセリン 3.0 12)ソルビトール 5.0 13)パラベン 0.2 14)精製水 加えて100.0
【0060】<製法>
【0061】原料1〜8を秤取し、80〜90℃に加温
・溶解し油相とする。原料9と10とを混和し、原料1
1〜14を加え、80〜90℃に加温・攪拌・溶解し水
相とする。攪拌下、油相を水相に添加しホモミキサーを
用いて乳化後、攪拌しながら室温まで冷却した。こうし
て、テプレノン1%およびd−δ−トコフェロール1%
を含有するクリーム剤を得た。
【0062】[対照例]
【0063】実施例5〜6と同様の方法で、次の処方に
より比較例2〜5を実施した。
【0064】
【表11】 原料 比較例2 比較例3 比較例4 比較例5 L−アスコルビン酸 − 1.0 − − コウジ酸 − − 1.0 − テプレノン − − − 1.0 スクワラン 10.0 10.0 10.0 10.0 ミリスチン酸イソプロピル 7.0 7.0 7.0 7.0 ベヘニルアルコール 1.0 1.0 1.0 1.0 セトステアリルアルコール 5.5 5.5 5.5 5.5 ステアリン酸モノグリセリン 2.0 2.0 2.0 2.0 d−α−トコフェロール 0.05 0.05 0.05 0.05 ソルビタン脂肪酸エステル 2.0 2.0 2.0 2.0 キサンタンガム 0.1 0.1 0.1 0.1 1,3 −ブチレングリコール 2.0 2.0 2.0 2.0 グリセリン 3.0 3.0 3.0 3.0 ソルビトール 5.0 5.0 5.0 5.0 パラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 リン酸水素二ナトリウム − 適量 − − 精製水 加えて100 加えて100 加えて100 加えて100
【0065】[使用効果試験例] <試験方法>
【0066】実施例5〜6及び比較例2〜5の6種類の
製剤について、22〜49才の女性19名をパネラーと
し毎日、朝と昼の2回、洗顔後に、それぞれ適量を顔面
と下腕部の6ヶ所に3週間づつ18週間にわたって塗布
し、下記の評価基準と色差計により、美白剤としての効
果を評価した。
【0067】<評価基準> + : シミ、ソバカスが目立たなくなった ± : シミ、ソバカスがあまり目立たなくなった − : 変わらない
【0068】<試験結果>
【0069】パネラー19名に対して、実施例5〜6及
び比較例2〜5の処方に基づいて製造された6種類のク
リームを、どの試料がどの処方であるか、本人には知ら
せないブラインド形式で与え、1日2回、それぞれ3週
間使用して、使用前後の皮膚下腕部の皮膚明度を色差計
により測定し、また顔面のシミ、ソバカスへの効果を観
察したところ以下のとおりであった。
【0070】
【表12】 美白効果 皮膚明度YI(色差の平均値) 試料 + ± − 塗布前 塗布後 改善度(%) 実施例5 13 6 0 59.8 47.1 21.2 実施例6 16 2 1 59.2 43.0 27.4 比較例2 0 2 17 62.5 60.5 3.2 比較例3 5 6 8 61.3 55.4 9.6 比較例4 8 5 6 60.9 49.8 18.2 比較例5 11 7 1 58.3 47.7 18.2
【0072】
【数1】
【0073】上記の記載から明らかなように、実施例5
〜6の本発明にかかる化粧料は美白効果により優れてお
り、日焼け、老化などによる、皮膚の黒ずみ、くすみ、
シミ、ソバカスの予防、改善に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田邊 義雄 埼玉県本庄市東台2−3−9メゾン小暮 201 (72)発明者 大沢 重光 埼玉県本庄市見福1−10−12 (72)発明者 富田 靖 宮城県仙台市青葉区星陵町1−1東北大 学医学部内

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テプレノンを有効成分として成る、美白
    剤。
  2. 【請求項2】 美白剤が外用剤である請求項1の美白
    剤。
  3. 【請求項3】 美白剤が浴剤である請求項1の美白剤。
  4. 【請求項4】(1)テプレノンと、 (2)コウジ酸、L−アスコルビン酸およびアルブチン
    並びにこれらの誘導体から選択される1種または2種以
    上とより成る美白用組成物。
  5. 【請求項5】 美白用組成物が外用剤である請求項4の
    美白用組成物。
  6. 【請求項6】 美白用組成物が浴用剤である請求項4の
    美白用組成物。
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