JP2577611Y2 - V型バーチカルエンジン - Google Patents
V型バーチカルエンジンInfo
- Publication number
- JP2577611Y2 JP2577611Y2 JP1992024845U JP2484592U JP2577611Y2 JP 2577611 Y2 JP2577611 Y2 JP 2577611Y2 JP 1992024845 U JP1992024845 U JP 1992024845U JP 2484592 U JP2484592 U JP 2484592U JP 2577611 Y2 JP2577611 Y2 JP 2577611Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- banks
- intake
- engine
- pair
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、船外機等に搭載される
V型バーチカルエンジンに関し、特に、鉛直方向に配置
されるクランク軸と、相互にV字状をなし、且つ上下方
向に一定距離オフセットして配置される一対のバンクと
を備え、これら両バンクの吸気ポートに個別に接続され
スロットル軸相互を同一の水平軸線上で連結した少なく
とも1組の二連気化器を、両バンク間のV字状スペース
で前記吸気ポートの下流端より上方の同高位置に配置し
たものゝ改良に関する。
V型バーチカルエンジンに関し、特に、鉛直方向に配置
されるクランク軸と、相互にV字状をなし、且つ上下方
向に一定距離オフセットして配置される一対のバンクと
を備え、これら両バンクの吸気ポートに個別に接続され
スロットル軸相互を同一の水平軸線上で連結した少なく
とも1組の二連気化器を、両バンク間のV字状スペース
で前記吸気ポートの下流端より上方の同高位置に配置し
たものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるエンジンは、例えば特開昭62−
267561号公報に開示されているように、既に知ら
れている。
267561号公報に開示されているように、既に知ら
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かゝるエンジンにおい
て、一対のバンクが上下方向にオフセットされること
は、両バンクのコンロッドが上下関係をもって共通のク
ランク軸に連結されることにより必然的に生じるもので
あり、また両気化器が両バンクの吸気ポートの下流端よ
り高い位置に配置されることは、吸気ポートの内壁に付
着した液状燃料が上流側へ逆流することを防止すると共
に吸気のスムーズな流れを得るためである。
て、一対のバンクが上下方向にオフセットされること
は、両バンクのコンロッドが上下関係をもって共通のク
ランク軸に連結されることにより必然的に生じるもので
あり、また両気化器が両バンクの吸気ポートの下流端よ
り高い位置に配置されることは、吸気ポートの内壁に付
着した液状燃料が上流側へ逆流することを防止すると共
に吸気のスムーズな流れを得るためである。
【0004】ところで、従来の上記V型バーチカルエン
ジンでは、両気化器を、両気化器間中心が両バンク間の
中心面上にくるように配置しており、このため上述のよ
うな両バンクの上下方向オフセットにより、各気化器か
ら対向するバンクの吸気ポート下流端までの吸気管長に
相違を来たし、即ち上方バンク側で短く、下方バンクで
長くなっている。このように吸気管長に差があると、吸
気慣性を利用して両バンクの充填効率を等しく高めるこ
とが困難になり、出力性能の面で不利となる。
ジンでは、両気化器を、両気化器間中心が両バンク間の
中心面上にくるように配置しており、このため上述のよ
うな両バンクの上下方向オフセットにより、各気化器か
ら対向するバンクの吸気ポート下流端までの吸気管長に
相違を来たし、即ち上方バンク側で短く、下方バンクで
長くなっている。このように吸気管長に差があると、吸
気慣性を利用して両バンクの充填効率を等しく高めるこ
とが困難になり、出力性能の面で不利となる。
【0005】本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、両バンクの吸気管長が略等しくなって高出力性能
を発揮し得る前記V型バーチカルエンジンを提供するこ
とを目的とする。
ので、両バンクの吸気管長が略等しくなって高出力性能
を発揮し得る前記V型バーチカルエンジンを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、鉛直方向に配置されるクランク軸と、相
互にV字状をなし、且つ上下方向に一定距離オフセット
して配置される一対のバンクとを備え、これら両バンク
の吸気ポートに個別に接続されスロットル軸相互を同一
の水平軸線上で連結した少なくとも1組の二連気化器
を、両バンク間のV字状スペースで前記吸気ポートの下
流端より上方の同高位置に配置したV型バーチカルエン
ジンにおいて、前記二連気化器を、その両気化器間の中
心が両バンク間の中心面より下方位置のバンク側へ一定
距離オフセットするように配置したことを特徴とする。
に、本考案は、鉛直方向に配置されるクランク軸と、相
互にV字状をなし、且つ上下方向に一定距離オフセット
して配置される一対のバンクとを備え、これら両バンク
の吸気ポートに個別に接続されスロットル軸相互を同一
の水平軸線上で連結した少なくとも1組の二連気化器
を、両バンク間のV字状スペースで前記吸気ポートの下
流端より上方の同高位置に配置したV型バーチカルエン
ジンにおいて、前記二連気化器を、その両気化器間の中
心が両バンク間の中心面より下方位置のバンク側へ一定
距離オフセットするように配置したことを特徴とする。
【0007】本考案において、二連気化器とは、スロッ
トル軸相互を同一の水平軸線上で連 結した2個1組の気
化器をいう。
トル軸相互を同一の水平軸線上で連 結した2個1組の気
化器をいう。
【0008】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。
説明する。
【0009】先ず図1において、船体1の後尾に取付け
られる船外機2は、下端部でスクリュ4を支持するケー
シング3と、このケーシング3の上面に搭載されるエン
ジン5とを備え、このエンジン5を覆うエンジンカバー
6がケーシング3に着脱可能に固定される。エンジン5
は、そのクランク軸7を鉛直方向に向けたバーチカル式
に構成されると共に、そのクランク軸7をケーシング3
内の駆動装置8に連結して前記スクリュ4を駆動するよ
うになっている。
られる船外機2は、下端部でスクリュ4を支持するケー
シング3と、このケーシング3の上面に搭載されるエン
ジン5とを備え、このエンジン5を覆うエンジンカバー
6がケーシング3に着脱可能に固定される。エンジン5
は、そのクランク軸7を鉛直方向に向けたバーチカル式
に構成されると共に、そのクランク軸7をケーシング3
内の駆動装置8に連結して前記スクリュ4を駆動するよ
うになっている。
【0010】以下、船外機2において、「前」、「後」
とは船体1に取付けた状態で指すことにする。而して、
エンジンカバー6の上部には後方へ開口する空気取入口
9が設けられる。
とは船体1に取付けた状態で指すことにする。而して、
エンジンカバー6の上部には後方へ開口する空気取入口
9が設けられる。
【0011】図2及び図3において、エンジン5は、ク
ランク軸7を支承するクランクケース10から相互にV
字状をなすよう斜め後方へ突出する左右一対のバンク1
21,122 を備えたV型に構成されており、両バンク
121 ,122 はそれぞれ2本のシリンダ131 ,13
2 を有する。そして、両バンク121 ,122 のシリン
ダ131 ,132 内を摺動するピストン141 ,142
はコンロッド151 ,152 を介して共通の前記クラン
ク軸7に連接される。その際、左方バンク121 のコン
ロッド151 は、それに対応する右方バンク122 のコ
ンロッド152の下方に配置され、このような配置のた
めに、左方バンク121 は右方バンク122 に対しクラ
ンク軸7の軸線方向に沿って下方へ一定距離a(図4参
照)オフセットされる。
ランク軸7を支承するクランクケース10から相互にV
字状をなすよう斜め後方へ突出する左右一対のバンク1
21,122 を備えたV型に構成されており、両バンク
121 ,122 はそれぞれ2本のシリンダ131 ,13
2 を有する。そして、両バンク121 ,122 のシリン
ダ131 ,132 内を摺動するピストン141 ,142
はコンロッド151 ,152 を介して共通の前記クラン
ク軸7に連接される。その際、左方バンク121 のコン
ロッド151 は、それに対応する右方バンク122 のコ
ンロッド152の下方に配置され、このような配置のた
めに、左方バンク121 は右方バンク122 に対しクラ
ンク軸7の軸線方向に沿って下方へ一定距離a(図4参
照)オフセットされる。
【0012】両バンク121 ,122 のシリンダヘッド
161 ,162 は、下流側を二股状に分岐させた上下一
対の吸気ポート171 ,172 と、同じく上下一対の排
気ポート181 ,182 が上下一対のシリンダ131 ,
132 に対応して設けられ、さらに各吸気ポート1
71 ,172 毎にその二股部を開閉する一対の吸気弁1
91 ,192 が、また各排気ポート181 ,182 毎に
それを開閉する排気弁201 ,202 が備えられる。
161 ,162 は、下流側を二股状に分岐させた上下一
対の吸気ポート171 ,172 と、同じく上下一対の排
気ポート181 ,182 が上下一対のシリンダ131 ,
132 に対応して設けられ、さらに各吸気ポート1
71 ,172 毎にその二股部を開閉する一対の吸気弁1
91 ,192 が、また各排気ポート181 ,182 毎に
それを開閉する排気弁201 ,202 が備えられる。
【0013】両バンク121 ,122 間のV字状スペー
ス21には、吸気ポート171 ,172 にそれぞれ連な
る吸気路221 ,222 を有する吸気マニホールド23
と、上記吸気路221 ,222 にそれぞれ連なる水平方
向の吸気道241 ,242 を各々有してスロットル軸2
9,29が同一の水平軸線上に連結される上下2組の二
連気化器251 ,252 とが配設される。吸気マニホー
ルド23は両シリンダヘッド161 ,162 に橋渡しす
るようボルト結合される。また各二連気化器251 ,2
52 は、それぞれ対応する吸気ポート171 ,172 の
下流端よりも上方の同高位置に、且つ両気化器251 ,
252 間の中心Oが両バンク121 ,122 間の中心面
Yから下方位置の左バンク121 側へ一定距離b(図4
参照)オフセットされる。
ス21には、吸気ポート171 ,172 にそれぞれ連な
る吸気路221 ,222 を有する吸気マニホールド23
と、上記吸気路221 ,222 にそれぞれ連なる水平方
向の吸気道241 ,242 を各々有してスロットル軸2
9,29が同一の水平軸線上に連結される上下2組の二
連気化器251 ,252 とが配設される。吸気マニホー
ルド23は両シリンダヘッド161 ,162 に橋渡しす
るようボルト結合される。また各二連気化器251 ,2
52 は、それぞれ対応する吸気ポート171 ,172 の
下流端よりも上方の同高位置に、且つ両気化器251 ,
252 間の中心Oが両バンク121 ,122 間の中心面
Yから下方位置の左バンク121 側へ一定距離b(図4
参照)オフセットされる。
【0014】図2及び図5において、二連気化器2
51 ,252 の各吸気道241 ,242には、上流側に
チョーク弁261 ,262 、下流側にスロットル弁27
1 ,272 が設けられる。両チョーク弁261 ,262
は前記中心面Yと直交する同一の水平軸線上でジョイン
トを介して相互に連結したチョーク軸28,28に支持
され、またスロットル弁271 ,272 は同じく前記中
心面Yと直交する同一の水平軸線上でジョイントを介し
て相互に連結したスロットル軸29,29に支持され
る。上下のチョーク軸28,28には共通のチョーク作
動機構30が、また上下のスロットル軸29,29には
共通のスロットル作動機構31がそれぞれ連結され、こ
れら作動機構30,31によりチョーク弁261 ,26
2 及びスロットル弁271 ,272 が開閉されるように
なっている。これら作動機構30,31は、左右気化器
251 ,252 間の中心Oの前記bのオフセット方向と
は反対側の右方気化器252 の外側方に配置される。
51 ,252 の各吸気道241 ,242には、上流側に
チョーク弁261 ,262 、下流側にスロットル弁27
1 ,272 が設けられる。両チョーク弁261 ,262
は前記中心面Yと直交する同一の水平軸線上でジョイン
トを介して相互に連結したチョーク軸28,28に支持
され、またスロットル弁271 ,272 は同じく前記中
心面Yと直交する同一の水平軸線上でジョイントを介し
て相互に連結したスロットル軸29,29に支持され
る。上下のチョーク軸28,28には共通のチョーク作
動機構30が、また上下のスロットル軸29,29には
共通のスロットル作動機構31がそれぞれ連結され、こ
れら作動機構30,31によりチョーク弁261 ,26
2 及びスロットル弁271 ,272 が開閉されるように
なっている。これら作動機構30,31は、左右気化器
251 ,252 間の中心Oの前記bのオフセット方向と
は反対側の右方気化器252 の外側方に配置される。
【0015】全気化器251 ,252 の上流端には共通
の吸気消音箱32が接続され、全吸気道241 ,242
の上流端から延出する4本のエアホーン331 ,332
がこの吸気消音箱32内に突入配置される。これらエア
ホーン331 ,332 は入口を上方へ向けるように屈曲
しており、これにより吸気消音箱32の前後方向の扁平
化を可能にしている。
の吸気消音箱32が接続され、全吸気道241 ,242
の上流端から延出する4本のエアホーン331 ,332
がこの吸気消音箱32内に突入配置される。これらエア
ホーン331 ,332 は入口を上方へ向けるように屈曲
しており、これにより吸気消音箱32の前後方向の扁平
化を可能にしている。
【0016】また吸気消音箱32は、全気化器251 ,
252 に固着される箱本体32aと、これに分離可能に
接合されるカバー体32bとから構成され、箱本体32
aには、エンジンカバー6の内部から吸気消音箱32に
空気を導入する一対の空気ダクト341 ,342 が接続
され、これら空気ダクト341 ,342 は、入口を下方
へ向けるように屈曲している。
252 に固着される箱本体32aと、これに分離可能に
接合されるカバー体32bとから構成され、箱本体32
aには、エンジンカバー6の内部から吸気消音箱32に
空気を導入する一対の空気ダクト341 ,342 が接続
され、これら空気ダクト341 ,342 は、入口を下方
へ向けるように屈曲している。
【0017】また前記エンジンカバー6には、前記空気
取入口9の直後に位置する筒状障壁35が設けられ、空
気取入口9に侵入した海水等の飛沫を阻止するようにな
っている。筒状障壁35は、その側部上端に切欠36を
有し、この筒状障壁35を通して空気取入口9はエンジ
ンカバー6の内部に連通する。
取入口9の直後に位置する筒状障壁35が設けられ、空
気取入口9に侵入した海水等の飛沫を阻止するようにな
っている。筒状障壁35は、その側部上端に切欠36を
有し、この筒状障壁35を通して空気取入口9はエンジ
ンカバー6の内部に連通する。
【0018】次にこの実施例の作用について説明する。
【0019】エンジン5が運転されると、空気取入口9
から筒状障壁35を経てエンジンカバー6内に流入した
空気が空気ダクト341 ,342 から吸気消音箱32に
吸入され、こゝで4本のエアホーン331 ,332 に分
流してそれぞれ気化器251,252 の吸気道241 ,
242 で混合気となり、吸気路221 ,222 及び吸気
ポート171 ,172 を順次経て対応するシリンダ13
1 ,132 に吸入される。
から筒状障壁35を経てエンジンカバー6内に流入した
空気が空気ダクト341 ,342 から吸気消音箱32に
吸入され、こゝで4本のエアホーン331 ,332 に分
流してそれぞれ気化器251,252 の吸気道241 ,
242 で混合気となり、吸気路221 ,222 及び吸気
ポート171 ,172 を順次経て対応するシリンダ13
1 ,132 に吸入される。
【0020】而して、空気ダクト341 ,342 は入口
を下方へ向けて屈曲しているので、空気ダクト341 ,
342 外に洩れる吸気音をエンジンカバー6内で効果的
に減衰して、騒音低減に寄与し得る。
を下方へ向けて屈曲しているので、空気ダクト341 ,
342 外に洩れる吸気音をエンジンカバー6内で効果的
に減衰して、騒音低減に寄与し得る。
【0021】また各気化器251 ,252 は、対応する
吸気ポート171 ,172 の下流端より上方の位置を占
めるので、吸気ポート171 ,172 等の内壁に液状燃
料が付着しても、これがエンジン5の停止時に気化器2
51 ,252 側へ逆流することを防止し得る。
吸気ポート171 ,172 の下流端より上方の位置を占
めるので、吸気ポート171 ,172 等の内壁に液状燃
料が付着しても、これがエンジン5の停止時に気化器2
51 ,252 側へ逆流することを防止し得る。
【0022】さらにエアホーン331 ,332 は屈曲し
て入口を上向きにしているので、エンジン5が吹返し現
象を生じたとき、吸気道241 ,242 等の内壁に付着
した液状燃料がエアホーン331 ,332 外まで押し返
されることを防止し得る。しかも、エアホーン331 ,
332 の上記のような屈曲によれば、扁平な吸気消音箱
32内にあっても、エアホーン331 ,332 に所定の
有効長さを与えることができる。また吸気消音器32の
前後方向の扁平化によりエンジンカバー6の後方突出量
を小さく抑えることができ、したがって船外機2のチル
トアップ時、エンジンカバー6と船体1との干渉を避け
ることができる。
て入口を上向きにしているので、エンジン5が吹返し現
象を生じたとき、吸気道241 ,242 等の内壁に付着
した液状燃料がエアホーン331 ,332 外まで押し返
されることを防止し得る。しかも、エアホーン331 ,
332 の上記のような屈曲によれば、扁平な吸気消音箱
32内にあっても、エアホーン331 ,332 に所定の
有効長さを与えることができる。また吸気消音器32の
前後方向の扁平化によりエンジンカバー6の後方突出量
を小さく抑えることができ、したがって船外機2のチル
トアップ時、エンジンカバー6と船体1との干渉を避け
ることができる。
【0023】ところで、左右両シリンダ131 ,132
の吸気管長は、対応する吸気ポート171 ,172 、吸
気路221 ,222 、吸気道241 ,242 及びエアホ
ーン331 ,332 の総合長さにより決定されるもので
あるが、左右両バンク121,122 間の中心面Yに対
する左右両気化器251 ,252 間の中心Oの前述のよ
うなオフセット配置により左右両シリンダ131 ,13
2 の吸気管長を略等しく設定することができ、これによ
り吸気慣性効果を有効に利用して左右両シリンダ1
31 ,132 の充填効率を等しく高め、出力性能の向上
をもたらすことができる。
の吸気管長は、対応する吸気ポート171 ,172 、吸
気路221 ,222 、吸気道241 ,242 及びエアホ
ーン331 ,332 の総合長さにより決定されるもので
あるが、左右両バンク121,122 間の中心面Yに対
する左右両気化器251 ,252 間の中心Oの前述のよ
うなオフセット配置により左右両シリンダ131 ,13
2 の吸気管長を略等しく設定することができ、これによ
り吸気慣性効果を有効に利用して左右両シリンダ1
31 ,132 の充填効率を等しく高め、出力性能の向上
をもたらすことができる。
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、スロット
ル軸相互が同一の水平軸線上で連結された二連気化器
を、その両気化器間の中心が両バンク間の中心面より下
方位置のバンク側へ一定距離オフセットするように配置
したので、二連気化器全体を、その気化器相互の結合関
係(特にスロットル軸相互の連結関係)を維持しながら
下 方位置のバンク側へ単にオフセット移動させるだけ
で、両バンクの吸気管長を略等しく設定することがで
き、これにより吸気慣性効果を有効に利用して両バンク
の充填効率を等しく高め、出力性能の向上を図ることが
できる。しかも上記オフセット移動に際しては、二連気
化器を構成する個々の気化器を両方とも移動させること
ができるため、その個々の移動量が少なくても両バンク
の吸気管長差に対する補正効果が十分に得られ、従って
気化器回り、延いては機関全体のコンパクト化に寄与す
ることができる。
ル軸相互が同一の水平軸線上で連結された二連気化器
を、その両気化器間の中心が両バンク間の中心面より下
方位置のバンク側へ一定距離オフセットするように配置
したので、二連気化器全体を、その気化器相互の結合関
係(特にスロットル軸相互の連結関係)を維持しながら
下 方位置のバンク側へ単にオフセット移動させるだけ
で、両バンクの吸気管長を略等しく設定することがで
き、これにより吸気慣性効果を有効に利用して両バンク
の充填効率を等しく高め、出力性能の向上を図ることが
できる。しかも上記オフセット移動に際しては、二連気
化器を構成する個々の気化器を両方とも移動させること
ができるため、その個々の移動量が少なくても両バンク
の吸気管長差に対する補正効果が十分に得られ、従って
気化器回り、延いては機関全体のコンパクト化に寄与す
ることができる。
【図1】本考案エンジンを備えた船外機の側面図。
【図2】図1の要部の拡大縦断面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】図3の5−5線断面図。
5 エンジン 7 クランク軸 121 ,122 左,右バンク 131 ,132 シリンダ 171 ,172 吸気ポート 21 V字状スペース 251 ,252 二連気化器29 スロットル軸 O 両気化器間の中心 Y 両バンク間の中心面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−267561(JP,A) 特開 平3−206318(JP,A) 実開 昭62−124229(JP,U) 実開 昭61−21829(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 75/22 F02B 67/00 F02M 35/104 F02M 35/116
Claims (1)
- 【請求項1】 鉛直方向に配置されるクランク軸(7)
と、相互にV字状をなし、且つ上下方向に一定距離
(a)オフセットして配置される一対のバンク(1
21 ,122 )とを備え、これら両バンク(121 ,1
22 )の吸気ポート(171 ,172 )に個別に接続さ
れスロットル軸(29,29)相互を同一の水平軸線上
で連結した少なくとも1組の二連気化器(251 ,25
2 )を、両バンク(121 ,122 )間のV字状スペー
ス(21)で前記吸気ポート(171 ,172 )の下流
端より上方の同高位置に配置したV型バーチカルエンジ
ンにおいて、前記二連 気化器(251 ,252 )を、その両気化器
(251 ,252 )間の中心(O)が両バンク(1
21 ,122 )間の中心面(Y)より下方位置のバンク
(121 )側へ一定距離(b)オフセットするように配
置したことを特徴とする、V型バーチカルエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992024845U JP2577611Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | V型バーチカルエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992024845U JP2577611Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | V型バーチカルエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2577611Y2 true JP2577611Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=12149558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1992024845U Expired - Lifetime JP2577611Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | V型バーチカルエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2577611Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH0515567Y2 (ja) * | 1986-01-29 | 1993-04-23 | ||
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-
1992
- 1992-04-17 JP JP1992024845U patent/JP2577611Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0583337U (ja) | 1993-11-12 |
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