JP2748148B2 - 多気筒内燃機関の吸気装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の吸気装置

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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、多気筒内燃機関において、吸気系内の吸気
圧力変動を制御することにより、前記機関の体積効率の
向上を図るようにした吸気装置の改良に関するものであ
る。
(2)従来の技術 従来多気筒内燃機関の吸気装置において、機関の運転
条件に応じて吸気系の長さ、容積を可変制御することに
より吸気干渉を生じない気筒間の吸気圧力振動が共振す
る共鳴効果、あるいは各気筒毎において吸気開始時に生
じる負の圧力波が吸気系に設けられる容積拡大分配チャ
ンバで反射されて吸気ポート側へ戻されることを利用し
た慣性効果を発揮させ、機関の低速から高速域まで体積
効率を高めるようにした、吸気装置が既に種々提案され
ている(例えば特公昭59−173520号公報参照)。
(3)発明が解決しようとする課題 ところがこのような吸気装置では、共鳴過給系と慣性
過給系とで概ね相反する吸気系の長さ、容積が要求され
るため、共鳴過給系と慣性過給系を何れも有効に両立さ
せるのに技術的課題があった。
本発明はかゝる実情にかんがみてなされたもので、共
鳴および慣性過給効果が何れも能率よく整理させること
ができ、特に慣性過給系において、共鳴通路の少なくと
も一部が共鳴チャンバと協働して大なる容積の慣性過給
分配チャンバを構成し、高速運転域での、慣性過給効果
が一層高められるようにした、構成簡単でコンパクトな
多気筒内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする
ものである。
B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、多気筒内燃機関
の複数の気筒を、吸気行程が連続しない気筒群別に分け
各気筒群別の気筒にそれぞれ別系統の吸気系が接続され
る多気筒内燃機関の吸気装置において、上流端がスロッ
トル弁を介して大気に開口され、下流側が一対の分岐共
鳴通路に分岐される吸気通路と、前記一対の分岐共鳴通
路に連通口を介してそれぞれ連通する一対の共鳴チャン
バーと、各共鳴チャンバを各気筒群別の気筒にそれぞれ
接続する吸気マニホールドとを備え、前記一対の分岐共
鳴通路相互間を仕切る隔壁には、前記連通口に対応、近
接した位置で、その両分岐共鳴通路の下流側相互を連通
させる弁口が形成され、その弁口には、これを機関の運
転状態に応じて開閉し得る開閉弁が設けられ、その開閉
弁の開弁時に前記各一対の分岐共鳴通路および共鳴チャ
ンバが相互に連通して、その各共鳴チャンバの全容積を
合計した容積よりも大きい容積の慣性過給分配チャンバ
を形成することを特徴とする。
(2)作用 機関の所定運転域(例えば低速運転域)では開閉弁の
閉弁制御により吸気通路の左右分岐共鳴通路の連通が遮
断されて吸気干渉の生じない2系統の共鳴過給吸気系が
構成される。また機関の他の所定運転域(例えば高速運
転域)では開閉弁の開弁制御により、相互間の隔壁(弁
口)を通して両分岐共鳴通路相互が直接連通され、更に
その両分岐共鳴通路を介して両共鳴チャンバ相互が連通
(即ち両分岐共鳴通路および両共鳴チャンバが何れも連
通)されて、両共鳴チャンバの総合容積よりも大なる容
積(即ち各共鳴チャンバの全容積と各分岐共鳴通路の一
部容積とを合計した容積)の慣性過給分配チャンバが形
成されるため、慣性過給系での体積効率が向上し、これ
により、慣性過給効果を高めるに必要十分な大容積の慣
性過給系が構成される。
また分岐共鳴通路の一部が分配チャンバに兼用される
ので、共鳴チャンバ自体の容積を縮小し、吸気系のコン
パクト化が可能となる。
(3)実施例 以下、図面により本発明をV型6気筒内燃機関に実施
した場合の実施例について説明する。第1〜5図は本発
明の第1実施例を示すもので、第1図は本発明装置を備
えたV型6気筒内燃機関の要部縦断正面図、第2図はそ
のシリンダブロックの平面図、第3図は、第1図III−I
II線に沿う拡大部分平面図、第4図は、第3図IV−IV線
に沿う部分縦断面図、第5図は、第3図V−V線に沿う
縦断面図である。
第1,2図において、前記6気筒内燃機関の機関本体E
は、互いにV字型に配設される一対の左,右機関ブロッ
クBl,Brを備えており、左,右機関ブロックBl,Brは、そ
れぞれシリンダブロック1、1rと、そのデッキ面に接
合されるシリンダヘッド2l,2rとを有し、左側シリンダ
ブロック1には3つの左側気筒3l・・が直列に形成さ
れ、また右側シリンダブロック1rにも、3つの気筒3r・
・が直列に形成されている。左側の3つの気筒3l・・は
吸気行程の連続しない、すなわち吸気弁10がオーバラッ
プしない左側気筒群Clを構成し、また右側の3つの気筒
3r・・も吸気行程の連続しない、すなわち後述の吸気弁
10がオーバラップしない右側気筒群Crを構成している。
前記左、右気筒3l・・,3r・・には、それぞれ通常の
ようにピストン4が摺動自在に嵌合され、これらのピス
トン4はコンロッド5を介してクランク軸6に連動され
る。また前記左,右シリンダヘッド2l,2rには、それぞ
れピストン4に対面する燃焼室7および該燃焼室7に連
通する吸,排気ポート8,9が形成され、各吸気ポート8
には、該ポート8が開閉する吸気弁10がそれぞれ設けら
れ、また各排気ポート9には、該ポート9を開閉する排
気弁11がそれぞれ設けられる。そして吸,排気弁10,11
は従来公知の動弁機構12により所定のタイミングを以て
開閉作動される。
前記左,右シリンダヘッド2l,2rの複数の吸気ポート
8・・には、後に詳述する吸気系Inが接続され、また
左,右シリンダヘッド2l,2rの複数の排気ポート9・・
には従来公知の排気系(図示せず)が接続される。
次に第2〜5図を参照して前記吸気系Inの構成を詳細
に説明すると、この吸気系Inは前記左,右エンジンブロ
ック1,1r間のV空間C内に配設され、エアクリーナA
cと、このエアクリーナAcの出口に接続される吸気通路P
iと、該吸気通路Piの下流端に接続される左,右一対の
共鳴チャンバCr−l,Cr−rと、前記左,右シリンダブロ
ック1,1rの、吸気ポート8・・が開口される端面に
接合されて前記左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rと、
左,右気筒群Cl,Crとをそれぞれ連通する吸気マニホー
ルドMiとよりなる。
前記吸気通路Piは、第3図に示すようにエアクリーナ
Acに連なる上流側吸気通路14の下流端にスロットルボデ
ィ15を介して下流側吸気通路16が一体に接続して構成さ
れる。上流側吸気通路14はエアクリーナAcからの吸気を
吸入すべく中空筒状により構成され、スロットルボディ
ー15はその軸線に沿う仕切壁17により、並列する左,右
分岐通路18l,18rに仕切られており、それらの分岐通路1
8l,18r内に操作部19によりそれぞれ同じ角度で同期開閉
制御される左,右スロットル弁20l,20rが設けられる。
前記下流側吸気通路16は、横断面方形状をなして機関
のクランク軸6方向に沿ってのびており、この下流側吸
気通路16内は前記スロットルボディ15の仕切壁17の延長
壁を形成する隔壁21によって互いに並列する左,右分岐
共鳴通路22l,22rに仕切られている。そして前記左,右
分岐共鳴通路22l,22rの上流端は、前記スロットルボデ
ィ15の左,右分岐通路18l,18rに接続される。前記下流
側吸気通路16の下流側寄りにおいて、前記隔壁21には、
開閉弁23が設けられる。すなわち前記隔壁には左,右分
岐共鳴通路22l,22rを連通する弁口24を、後述する左,
右連通口33l,33rに対応、近接した位置に開口した弁ホ
ルダ25が設けられ、この弁ホルダ25には、下流側通路16
の軸方向に沿ってのびる弁軸26が回動自在に支承され、
この弁軸26には、前記弁口24を開閉する矩形板状の弁体
27がビス28を以て固着されている。前記弁軸26の一端は
弁ホルダ25の端壁を貫通して下流側吸気通路16外に突出
しており、その突出端には、従来公知のアクチュエータ
29が連結されている。このアクチュエータ29は機関の運
転状態に応じて作動制御され、前記開閉弁23を開閉制御
するようになっており、たとえば機関の低速運転時には
開閉弁23を閉成し、またその高速回転時には開閉弁23を
開放制御する。
前記下流側吸気通路16の左右両側には、該吸気通路16
を挟むようにして容積の大な前記左,右共鳴チャンバCr
−l,Cr−rが、該下流側吸気通路16と並列して一体に形
成される。
第1,5図に示すように左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−
rおよび前記下流側吸気通路16は箱状体31と蓋体30とを
複数のボルト32・・により気密状に結合して一体に形成
される。そして第3図に示すように下流側吸気通路16の
通路壁161の一部は、左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−r
の内壁の一部に共用されている。
そして、該左,右連通口33l,33rは、前記弁口24の近
傍位置にあって、該弁口24の両側に対面するように並列
される。
前記弁体27の閉成時には左,右分岐共鳴通路22l,22r
はそれぞれ前記連通口33l,33rを介して左,右共鳴チャ
ンバCr−l,Cr−rに各独立して連通するようになってお
り、2系統の共鳴過給吸気系を構成する。
また前記弁体27の開弁時には、下流側吸気通路16の下
流部と左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rの三者が、前記
弁口24および前記左,右連通口33l,33rを介して連通
し、第3図に二点鎖線斜線で示す大なる容積の慣性過給
分配チャンバChが構成され1系統の慣性過給吸気系が構
成される。
前記左、右共鳴チャンバCr−l,Cr−rの上壁には、そ
の長手方向に沿ってそれぞれ3つの長円形状をなす左,
右排出ポート34l・・,34r・・が開口される。そして左
側共鳴チャンバCr−lの3つの排出ポート34l・・は、
後述する吸気マニホールドMiを介して左側共鳴チャンバ
Cr−lとは反対側に位置する右側シリンダブロック1rの
3つの気筒3r・・(吸気順序が連続しない)にそれぞれ
連通され、同じく右側共鳴チャンバCr−rの3つの排出
ポート34r・・は、後述する吸気マニホールドMiを介し
て右側共鳴チャンバ3r−rとは反対側に位置する左側シ
リンダブロック1の3つの気筒3l・・(吸気順序が連
続しない)にそれぞれ連通される。
前記吸気マニホールドMiは、上方に凸に彎曲する6本
の第1〜第6分配管351〜356が下流側吸気通路16および
左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rの長手方向と略直交す
る方向に一体に並設されて交互に逆方向に交差して左右
にのびており、これらのうち一つ置きの3つの第1,第3
および第5分配管351,353および355の上流端は左側共
鳴チャンバCr−lの3つの排出ポート34l・・にそれぞ
れ連通されたのち前記共鳴チャンバCr−lと反対側にの
びてそれらの下流端が右側シリンダブロック1rの3つの
気筒3r・・にそれそれ連通され、また残りの、一つ置き
の3つの第2,第4および第6分配管352,354および356
の上流端は右側共鳴チャンバCr−rの3つの排出ポート
34r・・にそれぞれ連通されたのち前記共鳴チャンバCr
−rと反対側にのび、それらの下流端が左側シリンダブ
ロック1の3つの気筒3l・・にそれぞれ連通される。
第1図に示すように第1〜第6分配管351〜356の下流
端の上端にはそれぞれ燃料噴射ノズル36・・が設けられ
る。
次に本発明の第1実施例の作用について説明する。
機関の運転状態に応じてアクチュエータ29が作動制御
され、たとえばその低速運転状態では開閉弁23が第3〜
5図実線に示すように閉弁制御されてその弁口24を閉じ
たときは、下流側吸気通路16の左,右分岐共鳴通路22l,
22rの連通が遮断される。この状態では吸気系として気
筒群別の分岐共鳴通路22l,22rと、気筒群別の左,右共
鳴チャンバCr−l,Cr−rと、気筒群別の左,右分配管35
1,353,355;352,354,356とからなる2系統吸気系、
すなわち各気筒3l・・,3r・・から吸気通路Piの上流に
至る吸気干渉の生じない2系統の共鳴過給吸気系が構成
され、しかもこの共鳴過給吸気系はその長さが比較的長
く、その固有振動数は機関の低回転域での各吸気弁10・
・の開閉周期と略一致させることができ共鳴過給効果を
有効に発揮させて機関の低回転域での体積効率が高めら
れる。
一方、機関が高速運転状態に至れば、開閉弁23が第3
図鎖線に示すように開弁制御されて、2つの分岐共鳴通
路22l,22rは弁口24を介して相互に連通されるので、
左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rは、左,右分岐共鳴通
路22l,22rを介して相互に連通し、左,右分岐共鳴通路2
2l,22rの各一部と左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rは第
3図二点斜線で示される大なる容積(即ち各共鳴チャン
バCr−l,Cr−rの全容積と各分岐共鳴通路22l,22rの一
部容積とを合計した容積)の慣性過給分配チャンバChを
形成し、該チャンバChは左,右の気筒3l・・と3r・・と
に共通に連通される。
そしてこの状態では、前記2系統の共鳴吸気系がキャ
ンセルされ、機関吸気行程で生じる負圧波が前記大容積
の慣性過給分配チャンバChで反射、反転され、正圧波が
各気筒3l・・,3r・・の吸気ポート8に伝播されて慣性
過給系が構成され、しかも前記負圧波、および正圧波の
伝播する通路長さが短くなり、吸気圧力周期を機関の高
回転時の吸気弁10・・の開閉周期に一致させることがで
き、かつ機関の高回転域での慣性過給効果を高めるに必
要な慣性過給分配チャンバChの大なる容積を確保するこ
とができ、該運転域での慣性過給効果を有効に発揮させ
体積効率を高めることができる。また分岐共鳴通路22l,
22rの一部が前記チャンバChの一部となるので、共鳴チ
ャンバCr−l,Cr−r自体をコンパクトに形成することが
可能である。
また下流側吸気通路16の左右両側に左,右共鳴チャン
バCr−l,Cr−rが並設されてそれらの境界壁が、下流側
吸気通路16と、左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rの壁面
に共用されるので、吸気系Inをコンパクト、特にその全
長を短く形成することができ、かつ全体構造を簡素化す
ることが可能となる。
第6図には本発明の第1実施例の変型例が示される。
この変型例は第1実施例における一対の左,右スロット
ル弁20l,20rに代えて単一のスロットル弁20としたもの
で、第1実施例と同一部材には同一符号が付される。
上流側吸気路14と下流側吸気路16間に介装されるスロ
ットルボディ15内には操作部19により開閉制御される単
一のスロットル弁20が設けられる。そしてこのスロット
ル弁20の開放制御によりスロットルボディ15内に流入し
た吸気は、左,右分岐共鳴通路22l,22rに分流される。
第7図には本発明の第2実施例が示される。この第2
実施例は下流側吸気通路、および開閉弁の取付構造にお
いて前記第1実施例と相違しており、第7図は第3図と
同じ断面図であり、第1実施例と同一部材には同一符号
が付される。スロットルボディ15内には、前記第1実施
例の変型例と同じく単一のスロットル弁20が設けられ
る。
下流側吸気通路116には、その中間部に、上面開放の
中空支柱1211を有する隔壁121が一体に形成され、この
隔壁121を挟んでその両側に互いに並列する左,右分岐
共鳴通路122l,122rが一体に形成される。前記下流側吸
気通路116の下流側寄りにおいて、前記隔壁121には、前
記左,右分岐共鳴通路122l,122rを連通あるいは遮断す
る開閉弁123が設けられる。すなわち前記隔壁121には、
左,右分岐共鳴通路122l,122rの下流側相互を連通させ
る弁口124が、分岐共鳴通路122l,122rと共鳴チャンバCr
−l,Cr−rとの間の連通口133l,133rに対応、近接した
位置に直接開設されると共に、この弁口124を縦通する
弁軸126が回動自在に挿着される。弁軸126の内端は、前
記中空支柱1211内に設けた軸受け140によって支承さ
れ、またその外端は下流側吸気通路16の端壁に固着した
軸受け141によって支承される。弁軸126には、弁口124
を開閉する矩形状の弁体127がビス128を以て固着され
る。弁軸126の一端は前記軸受け126を貫通して下流側吸
気通路116の端壁外に突出しており、その突出端にアク
チュエータ29が連結される。
この第2実施例では、隔壁121に直接弁体127を組み付
けることにより弁ハウジングが不要となって構造が簡素
化され、また開閉弁123の組立作業が容易となる。
第8,9図は本発明の第3実施例が示される。第8図は
吸気装置の要部を示す第9図VIII−VIII線に沿う断面
図、第9図は第8図IX−IX線に沿う断面図であり、第1
実施例と同一部材には同一符号が付される。
この第3実施例では吸気通路Piの下流側吸気通路216
は上流端から下流端に向けて下向きにクランク状に屈折
形成され、この下流側吸気通路216の下流端には左,右
共鳴チャンバCr−l,Cr−rが一体に並設される。下流側
吸気通路216内はその長手方向に沿って延びる隔壁221に
よって互いに並列する左,右分岐共鳴通路222l,222rに
仕切られ、また左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rも前記
隔壁221からの延長壁によって仕切られる。そして、
左,右分岐共鳴通路222l,222rの下流端は左,右連通口2
33l,233rを介して左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rにそ
れぞれ連通される。左,右分岐共鳴通路222l,222rの隔
壁221には開閉弁223が設けられる。すなわち該隔壁221
には、前記連通口233l,233rに対応、近接した位置に弁
口224が直接開口されるとともに弁軸226が回動自在に支
承され、この弁軸226に弁体227が固着される。弁軸226
の外端にアクチュエータ29が連結される。前記弁口224
の両側にはこれに近接して前記左,右連通口233l,233r
が位置しており、弁体227の開弁時には、左,右連通口2
33l,233rは該弁口224を介して直接連通され、左,右共
鳴チャンバCr−l,Cr−rと左,右分岐共鳴通路222l,222
rとにより大なる容積の慣性過給分配チャンバChが形成
される。
前記左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rは、第1実施例
と同じくボックス本体31と蓋体30とを複数本のボルト32
によって気密状に結合して箱状に形成される。
左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rよりも下流側の構成
は前記第1実施例と同じである。
開閉弁223の閉弁時には、左,右分岐共鳴通路22l,22
r、および左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rは互いに吸
気干渉の生じない2系統の共鳴過給系を構成し、また開
閉弁227の開弁時には、左,右分岐共鳴通路222l,222rの
各一部と左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−rは、左,右連
通口233l,233rおよび弁口224を介して相互に連通して慣
性過給系の大なる容積の慣性過給分配チャンバChを構成
する。
したがってこの第3実施例も前記第1実施例と同じ作
用効果を奏する。
以上第1〜3実施例では、本発明装置をV型6気筒内
燃機関に実施した場合について説明したが、他の型式の
多気筒内燃機関にも実施できることは勿論である。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、開閉弁の閉弁時には、
吸気通路の一対の分岐共鳴通路相互の連通が遮断され
て、吸気干渉の生じない2系統の共鳴過給吸気系を構成
することができる。一方、開閉弁の開弁時には、相互間
の隔壁(弁口)を通して両分岐共鳴通路相互が直接連通
され、更にその両分岐共鳴通路を介して両共鳴チャンバ
相互が連通(即ち両分岐共鳴通路および両共鳴チャンバ
が何れも連通)されることで、前記2系統の共鳴過給吸
気系がキャンセルされると共に、両共鳴チャンバの総合
容積よりも大なる容積(即ち各共鳴チャンバの全容積と
各分岐共鳴通路の一部容積とを合計した容積)の慣性過
給分配チャンバが形成されて、慣性過給効果を高めるに
必要十分な大容積の慣性過給系を構成することができ
る。以上の結果、機関の運転状態に応じて開閉弁を開閉
制御することにより、吸気系を上記の共鳴過給系と慣性
過給系とに切換えて機関の低,高速域にわたって体積効
率の向上を図ることができる。
また特に両分岐共鳴通路の一部を慣性過給分配チャン
バの容積アップにそのまま利用できることから、その慣
性過給分配チャンバの容積アップのために共鳴チャンバ
自体を特別に大容量化したり或いは補助チャンバを特設
したりする必要はなくなり、それだけ吸気系の構造簡素
化や小型化、コスト節減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本発明の第1実施例を示すもので、第1図
は本発明装置を備えたV型6気筒内燃機関の要部縦断正
面図、第2図はそのシリンダブロックの平面図、第3図
は第1図III−III線に沿う拡大部分平面図、第4図は、
第3図IV−IV線に沿う部分縦断面図、第5図は、第3図
V−V線に沿う縦断面図、第6図は第1実施例の変型例
を示すものでスロットルボディ部分の一部破断平面図、
第7図は本発明の第2実施例を示すもので吸気装置の要
部を示す平面図、第8,9図は本発明の第3実施例を示す
もので第8図は吸気装置の要部を示す第9図VIII−VIII
線に沿う断面図、第9図は第8図IX−IX線に沿う断面図
である。 Cl,Cr…気筒群、Cr−l,Cr−r…左,右共鳴チャンバ、M
i…吸気マニホールド、Pi…吸気通路 3l,3r…左,右気筒、20l,20r…左,右スロットル弁、2
1,121,221…隔壁、22l,22r;122l,122r;222l,222r……
左,右分岐共鳴通路、23,123,223…開閉弁、24,124,224
…弁口、26…弁軸、33l,33r;133l,133r;233l,233r…
左,右連通口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−41922(JP,A) 特開 昭62−121828(JP,A) 特開 平2−108818(JP,A) 実開 平1−69130(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多気筒内燃機関の複数の気筒を、吸気行程
    が連続しない気筒群(Cl,Cr)別に分け各気筒群(Cl,C
    r)別の気筒(3l・・,3r・・)にそれぞれ別系統の吸気
    系が接続される多気筒内燃機関の吸気装置において、 上流側がスロットル弁(20l;20r,20)を介して大気に開
    口され、下流側が一対の分岐共鳴通路(22l,22r;122l,1
    22r;222l,222r)に分岐される吸気通路(Pi)と、前記
    一対の分岐共鳴通路に連通口(33l,33r;133l,133r;233
    l,233r)を介してそれぞれ連通する一対の共鳴チャンバ
    ー(Cr−l.Cr−r)と、各共鳴チャンバ(Cr−l,Cr−
    r)を各気筒群(Cl,Cr)別の気筒(3l・・,3r・・)に
    それぞれ接続する吸気マニホールド(Mi)とを備え、 前記一対の分岐共鳴通路(22l,22r;122l,122r;222l,222
    r)相互間を仕切る隔壁(21;121;221)には、前記連通
    口(33l,33r;133l,133r;233l,233r)に対応、近接した
    位置で、その両分岐共鳴通路(22l,22r;122l,122r;222
    l,222r)の下流側相互を連通させる弁口(24;124;224)
    が形成され、 その弁口(24;124;224)には、これを機関の運転状態に
    応じて開閉し得る開閉弁(23;123;223)が設けられ、 その開閉弁(23;123;223)の開弁時に前記各一対の分岐
    共鳴通路(22l,22r;122l,122r;222l,222r)および共鳴
    チャンバ(Cr−l,Cr−r)が相互に連通して、その各共
    鳴チャンバ(Cr−l,Cr−r)の全容積を合計した容積よ
    りも大きい容積の慣性過給分配チャンバ(Ch)を形成す
    ることを特徴とする、多気筒内燃機関の吸気装置。
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