JP2808312B2 - 多気筒内燃機関におけるバルブ騒音防止方法 - Google Patents

多気筒内燃機関におけるバルブ騒音防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、吸気系に設けた切換バルブを開閉制御する
ことにより少なくとも共鳴過給系を構成する多気筒内燃
機関において、前記切換バルブの発する騒音を防止する
ための方法に関する。
(2)従来の技術 従来多気筒内燃機関の吸気装置において、機関の運転
状態に応じて吸気系の長さ、容積を可変制御することに
より吸気干渉を生じない気筒間の吸気圧力変動が共振す
る共鳴効果、あるいは各気筒毎において吸気開始時に生
じる負の圧力波が吸気系に設けられる容積拡大分配チャ
ンバで反射されて吸気ポート側に戻されることを利用し
た慣性効果を発揮させ、機関の低速から高速域まで体積
効率を高めるようにした吸気装置が既に種々提案されて
いる(例えば特開昭60−169627号公報参照)。
上記吸気装置は、吸気系に設けられる容積拡大部に、
吸気行程が連続しない気筒群にそれぞれ連通される一対
の共鳴チャンバを形成し、これら両チャンバの境界壁
に、該両チャンバを連通し、あるいは遮断する切換バル
ブを設け、この切換バルブの開閉制御により吸気系を共
鳴過給系または慣性過給系に切換えている。そして更
に、前記一対の共鳴チャンバの上流に接続される一対の
共鳴通路間に設けた他の切換バルブを開閉制御すること
により、共鳴過給効果が発揮される機関の速度領域を多
段階とし、全体として機関の幅広い速度領域で体積効率
を高めるようになっている。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、かかる吸気装置の切換バルブには比較的大
きな弁体を有するバタフライ弁が用いられているため、
この切換バルブが閉弁状態にあるとき、その弁体が吸気
系の気柱振動によって共振を起こして弁口に繰り返し衝
突し、騒音が発生するという問題があった。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、少な
くとも共鳴過給系を構成し得る多気筒内燃機関の吸気装
置において前記切換バルブの騒音を防止する方法を提供
することを目的とする。
B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、吸気行程が連続
しない気筒群にそれぞれ連なる一対の共鳴チャンバの各
上流部がスロットル弁を介して大気側に連通され、その
両共鳴チャンバ間には、その間を開閉する切換バルブが
設けられ、この切換バルブの閉弁時には前記一対の共鳴
チャンバにそれぞれ対応して二系統の共鳴過給吸気系が
構成され、また同バルブの開弁時には前記一対の共鳴チ
ャンバを含む一系統の慣性過給吸気系が構成されるよう
にした多気筒内燃機関におけるバルブ騒音防止方法であ
って、前記共鳴過給吸気系及び慣性過給吸気系が実質的
に機能しない機関の極低速運転領域において前記切換バ
ルブを開弁制御することを特徴とする。
(2)作用 上記特徴によれば、スロットル弁下流側の一対の共鳴
チャンバ間に有って吸気系を共鳴過給吸気系と慣性過給
吸気系とに切換可能な切換バルブが機関の極低速運転領
域で特別に開弁制御されるので、同運転領域で吸気系の
気柱振動に因り切換バルブの弁体が共振を起こしても、
それが弁口に衝突して騒音を発することが効果的に防止
される。
しかもこの切換バルブが開弁制御される極低速運転領
域では慣性過給吸気系は勿論のこと、共鳴過給吸気系も
実質的に機能しないため、該バルブを開弁制御しても機
関の体積効率に影響を及ぼす虞れはない。
(3)実施例 以下、図面により本発明の実施例を説明する。
第1〜8図は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は本発明の方法を適用するV型6気筒内燃機関の要部縦
断面図、第2図はそのシリンダブロックの平面図、第3
図は第1図III−III線に沿う拡大部分平面図、第4図は
第1図IV−IV線に沿う拡大部分平面図、第5図は第4図
V−V線に沿う断面図、第6図は第5図VI−VI線に沿う
断面図、第7図は第5図VII−VII線に沿う断面図、第8
図は機関の運転領域と切換バルブの開閉状態の関係を示
す図である。
第1,2図において、前記6気筒内燃機関の機関本体E
は、互いにV字型に配設される一対の左,右機関ブロッ
クBl,Brを備えており、左,右機関ブロックBl,Brは、そ
れぞれシリンダブロック1,1rと、そのデッキ面に接
合されるシリンダヘッド2l、2rとを有し、左側シリンダ
ブロック1には3つの左側気筒3l‥が直列に形成さ
れ、また右側シリンダブロック1rにも、3つの気筒3r‥
が直列に形成されている。左側の3つの気筒3l‥は吸気
行程の連続しない、すなわち吸気弁10がオーバラップし
ない左側気筒群Clを構成し、また右側の3つの気筒3r‥
も吸気行程の連続しない、すなわち後述の吸気弁10がオ
ーバラップしない右側気筒群Crを構成している。
前記左,右気筒3l‥,3r‥には、それぞれ通常のよう
にピストン4が摺動自在に嵌合され、これらのピストン
4はコンロッド5を介してクランク軸6に連結される。
また前記左,右シリンダヘッド2l,2rには、それぞれピ
ストン4に対面する燃焼室7および該燃焼室7に連通す
る吸,排気ポート8,9が形成され、各吸気ポート8に
は、該ポート8を開閉する吸気弁10がそれぞれ設けら
れ、また各排気ポート9には、該ポート9を開閉する排
気弁11がそれぞれ設けられる。そして吸,排気弁10,11
は従来公知の動弁機構12により所定のタイミングを以て
開閉作動される。
前記左,右シリンダヘッド2l,2rの複数の吸気ポート
8‥には、後に詳述する吸気系Inが接続され、また左,
右シリンダヘッド2l,2rの複数の排気ポート9‥には従
来公知の排気系(図示せず)が接続される。
次に第2〜7図を参照して前記吸気系Inの構成を詳細
に説明すると、この吸気系Inは前記左,右エンジンブロ
ック1,1r間のV空間C内に配設され、エアクリーナA
cと、このエアクリーナAcの出口に接続される吸気通路P
iと、該吸気通路Piの下流端に接続される左,右一対の
共鳴チャンバCr−l,Cr−rを有するボックス状の容積拡
大部Bgと、前記左,右シリンダブロック1,1rの、吸
気ポート8‥が開口される端面に接合されて前記左,右
共鳴チャンバCr−l,Cr−rと、左,右気筒群Cl,Crとを
それぞれ連通する吸気マニホールドMiとよりなる。
前記吸気通路Piは、第3図に示すようにエアクリーナ
Acに連なる上流側吸気通路14の下流端にスロットルボデ
ィ15を介して下流側吸気通路16が一体に接続して構成さ
れる。上流側吸気通路14はエアクリーナAcからの吸気を
吸入すべく中空筒状により構成され、スロットルボディ
ー15はその軸方向両端を前記上流側吸気通路14と下流側
吸気通路16にそれぞれボルト17‥,18‥で固着され、そ
の内部に操作部19により開閉制御されるスロットル弁20
が設けられる。
前記下流側吸気通路16は、横断面方形状をなして機関
のクランク軸6方向に沿ってのびており、その内部は隔
壁21によって互いに並列する左,右分岐共鳴通路22l,22
rに仕切られている。そして前記左,右分岐共鳴通路22
l,22rの上流端は、前記スロットルボディ15に接続され
る。前記下流側吸気通路16の下流側寄りにおいて、前記
隔壁21には、切換バルブとしての開閉弁23が設けられ
る。すなわち前記隔壁21には左,右分岐共鳴通路22l,22
rを連通する弁口24を開口した弁ホルダ25が設けられ、
この弁ホルダ25には、下流側吸気通路16の軸方向に沿っ
てのびる弁軸26が回動自在に支承され、この弁軸26に
は、前記弁口24を開閉する矩形板状の弁体27がビス28を
以て固着されている。前記弁軸26の一端は弁ホルダ25の
端壁を貫通して下流側吸気通路16外に突出しており、そ
の突出端には、従来公知のアクチュエータ29が連結され
ている。このアクチュエータ29は機関の運転状態に応じ
て作動制御され、前記開閉弁23を開閉制御するようにな
っている。
前記下流側吸気通路16の左右両側には、該吸気通路16
を挟むようにして容積拡大部Bgの左,右共鳴チャンバCr
−l,Cr−rが、該下流側吸気通路16と並列して一体に形
成される。
第1,5図に示すように左,右共鳴チャンバCr−l,Cr−
rおよび前記下流側吸気通路16は前記マニホールドMiの
下部に複数のボルト32・・で結合された箱状体31よりな
る容積拡大部Bgの内部に一体に形成される。下流側吸気
通路16の下流端において、その左右両側には、前記共鳴
チャンバCr−l,Cr−rにそれぞれ連通する左,右連通口
33l,33rが開口されている。そして、該左,右連通口33
l,33rは、前記弁口24の近傍位置にあって、該弁口24の
両側に対面するように並列される。
前記弁体27の閉成時には左,右分岐共鳴通路22l,22r
はそれぞれ前記連通口33l,33rを介して左,右共鳴チャ
ンバCr−l,cr−rに各独立して連通するようになってお
り、2系統の共鳴過給吸気系を構成する。
また前記弁体27の開弁時には、左,右共鳴チャンバCr
−l,cr−rが、前記弁口24および前記左,右連通口33l,
33rを介して連通し、第3図に二点鎖線斜線で示す大な
る容積の慣性過給分配チャンバChが構成され1系統の慣
性過給吸気系が構成される。
前記左,右共鳴チャンバCr−l,cr−rの上壁には、そ
の長手方向に沿ってそれぞれ3つの長円形状をなす左,
右排出ポート34l‥,34r‥が開口される。そして左側共
鳴チャンバCr−lの3つの排出ポート34l‥は、後述す
る吸気マニホールドMiを介して左側共鳴チャンバCr−l
とは反対側に位置する右側シリンダブロック1rの3つの
気筒3r‥(吸気順序が連続しない)にそれぞれ連通さ
れ、同じく右側共鳴チャンバCr−rの3つの排出ポート
34r‥は、後述する吸気マニホールドMiを介して右側共
鳴チャンバCr−rとは反対側に位置する左側シリンダブ
ロック1の3つの気筒3l‥(吸気順序が連続しない)
にそれぞれ連通される。
第4〜7図に示すように前記吸気マニホールドMiは、
上流側が上方に凸に彎曲し下流側が概略直線状をなす6
本の第1〜第6分配管351〜356が下流側吸気通路16およ
び左,右共鳴チャンバCr−l,cr−rの長手方向と略直交
する方向に一体に並設されて交互に逆方向に交差して左
右にのびており、これらのうち一つ置きの3つの第2,第
4および第6分配管352,354および356の上流端は左側
共鳴チャンバCr−lの3つの排出ポート34l‥にそれぞ
れ連通されたのち前記共鳴チャンバCr−lと反対側にの
びてそれらの下流端が右側シリンダブロック1rの3つの
気筒3r‥にそれぞれ連通され、また残りの、一つ置きの
3つの第1,第3および第5分配管351,353および355
上流端は右側共鳴チャンバCr−rの3つの排出ポート34
r‥にそれぞれ連通されたのち前記共鳴チャンバCr−r
と反対側にのび、それらの下流端が左側シリンダブロッ
ク1の3つの気筒3l‥にそれぞれ連通される。
吸気マニホールドMiの上面には複数のボルト36‥によ
りカバー37が固着され、6本の第1〜第6分配管351〜3
56の彎曲する上面外側壁との間に管長切換チャンバCcが
形成される。上記第1〜第6分配管351〜356と管長切換
チャンバCcとの境界部には切換バルブとしての左右のバ
タフライ型の管長切換弁38l,38rが設けられる。すなわ
ち、第1〜第6分配管351〜356の彎曲部の下流端、かつ
彎曲方向外側の壁面にはそれぞれ弁口391〜396が開設さ
れており、左側共鳴チャンバCr−lから延びる3本の分
配管352,354,356に形成した弁口392,394,396は前記
管長切換チャンバCcの下面右側に連通するとともに、右
側共鳴チャンバCr−rから延びる3本の分配管351,3
53,355に形成した弁口391,393,395は前記管長切換チ
ャンバCcの下面左側に連通する。吸気マニホールドMiの
両側を貫通して回転自在に支持された左右一対の弁軸40
l,40rは、それぞれ左側の3個の弁口391,393,395と右
側の3個の弁口392,394,396の中央を横切り、その位
置において各弁口391〜396を開閉する弁体411〜416がビ
ス42を以て固着される。第4図から明らかなように、前
記弁体411〜416は楕円形形状の板体よりなり、その短軸
を前記弁軸40l,40rの方向に一致させた状態で固着され
る。両弁軸40l,40rの吸気マニホールドMiから突出する
端部はアクチュエータ43に接続されており、機関の運転
領域に応じて管長切換弁38l,38rを開閉制御するように
なっている。
第5図から明らかなように、前記弁口391〜396の中央
を通過する弁軸40l,40rは分配管351〜356の彎曲した外
側壁の概略延長線上に位置しており、弁体411〜416は実
線で示す閉鎖位置において前記弁口391〜396を形成する
ために切り取られた分配管351〜356の外側壁を補うよう
に配設されている。これにより、弁体411〜416が閉成し
たとき、分配管351〜356の断面積が弁口391〜396の部分
で急変しないように構成されている。また、弁体411〜4
16が鎖線で示す開放位置にあるとき、分配管351〜356
概略直線状をなす下流側と管長切換チャンバCcは直線的
な通路を介して接続されるように形成されている。
第1図および第4図に示すように第1〜第6の分配管
351〜356の下流端の上壁にはそれぞれ燃料噴射ノズル44
‥が設けられる。
次に本発明の実施例の作用について説明する。
機関の回転速度が極めて低い極低速運転領域(例え
ば、2000RPM以下)にあるとき、吸気系の固有振動数は
開閉弁23あるいは管長切換弁38l,38rの開閉状態にかか
わらず機関の回転速度に対するマッチングが外れてしま
い、慣性過給系はもとより共鳴過給系をも構成すること
ができない状態にある。第8図に示すように、上記極低
速運転領域(I)においては、開閉弁23および管長切換
弁38l,38rの両者が共に開弁制御されるが、共鳴過給系
および慣性過給系のいずれもが成立し得ない当該運転領
域では機関の体積効率に格別の影響が及びことがない。
しかして、この極低速運転領域(I)において全ての切
換バルブ、すなわち開閉弁23と管長切換弁38l,38rが開
弁制御されることにより、その弁体27;411〜416が振動
しても弁口24;391〜396に当接することがなく、騒音の
発生が確実に防止される。
機関の回転速度が増加して低速運転領域(II)(例え
ば、2000〜3300RPM)に達すると、開閉弁23が第3図実
線に示すように閉弁制御されるとともに、左右の管長切
換弁38l,38rが第5図実線に示すように閉弁制御され
る。すると下流側吸気通路16の左,右分岐共鳴通路22l,
22rの連通が遮断され、吸気系として気筒群別の分岐共
鳴通路22l,22rと、気筒群別の左,右共鳴チャンバCr−
l,cr−rと、気筒群別の左,右分配管351,352,353,3
54,355,356とからなる2系統の吸気系、すなわち各3
つの気筒3l‥、3r‥から吸気通路Piの上流に至る吸気干
渉の生じない2系統の共鳴過給系が構成される。そし
て、この共鳴過給系はその通路長さが比較的長く、その
固有振動数を機関の低速運転領域での各吸気弁10‥の開
閉周期と略一致させることができるため、共鳴過給効果
が有効に発揮されて当該運転領域での機関の体積効率が
高められる。
また上述の管長切換弁38l,38rが閉弁制御された状態
では、その弁口391〜396を閉鎖する弁体411〜416が分配
管351〜356の外壁の一部を構成するため、該分配管351
〜356に断面積の急変部が生じることがない。したがっ
て、圧力波の減衰が防止されるとともに吸気のスムーズ
な流れが確保されて体積効率の増加が可能となる。
機関の回転速度が中速運転領域(III)(例えば、330
0〜5100RPM)になると、開閉弁23が第3図鎖線に示すよ
うに開弁制御されて左,右共鳴チャンバCr−l,cr−rは
相互に連通し、第3図二点鎖線で示される大なる容積の
慣性過給分配チャンバChを形成し、該チャンバChは左右
の気筒3l‥と、3r‥とに共通に連通される。そしてこの
状態では、前記2系統の共鳴過給系がキャセルされ、機
関吸気行程で生じる負圧波が前記大容積の慣性過給分配
チャンバChで反射、反転され、正圧波が各気筒3l‥,3r
‥の吸気ポート8に伝播されて慣性過給系が構成され
る。しかも前記負圧波、および正圧波の伝播する通路長
さが短くなるため、吸気圧力周期が機関の中速運転時の
吸気弁10‥の開閉周期に一致して該中速運転領域での体
積効率が高められる。
また機関の回転速度が高速運転領域(IV)(例えば、
5100RPM以上)に至れば、更に管長切換弁38l,38rが第5
図鎖線に示すように開弁制御されて、気筒群Clに接続す
る分配管351,353,355の中間部が弁口391,393,395
介して管長切換チャンバCcに連通するとともに、気筒群
Crに接続する分配管352,354,356の中間部が弁口392
394,396を介して管長切換チャンバCcに連通する。そし
て前記管長切換チャンバCcは分配管351〜356の上流側を
介して前記慣性過給分配チャンバChに連通して拡張され
た慣性過給分配チャンバCh′を構成する(第5図二点鎖
線参照)。したがって上記拡張された慣性過給分配チャ
ンバCh′と左,右気筒群Cl,Crは分配管351〜356の前記
弁口391〜396よりも下流部分を介して接続されて通路長
さが最も短く、かつ固有振動数の大きい慣性過給系が構
成されることになり、吸気圧力周期を機関の高速運転時
の吸気弁10の開閉周期に一致させて該運転領域での体積
効率を高めることができる。このとき、第1図から明ら
かなように左,右気筒群Cl,Crと管長切換チャンバCcは
略直線状の通路を介して接続されるので前記負圧波およ
び正圧波の伝播速度が増加し、慣性過給系の固有振動数
を高速運転領域に適合する値に増加させることができ
る。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は前記実
施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載
された本発明を逸脱することなく種々の小設計変更を行
うことが可能である。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、スロットル弁下流側の
一対の共鳴チャンバ間に有って吸気系を共鳴過給吸気系
と慣性過給吸気系とに切換可能な切換バルブを、共鳴過
給吸気系及び慣性過給吸気系が実質的に機能しない機関
の極低速運転領域では特別に開弁制御するようにしたの
で、同運転領域で吸気系の気柱振動に因り上記切換バル
ブの弁体が共振を起こしても、それが弁口に衝突して騒
音を発することが効果的に防止され、従って機関の運転
音低減に寄与することができる。しかもこの切換バルブ
が開弁制御される極低速運転領域は、慣性過給吸気系は
元より共鳴過給吸気系も実質的に機能しない運転領域で
あることから、該バルブを開弁制御しても機関の体積効
率に影響を及ぼすことはなく、機関性能を損なう心配が
ない。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は
本発明の方法を適用するV型6気筒内燃機関の要部縦断
面図、第2図はそのシリンダブロックの平面図、第3図
は第1図III−III線に沿う拡大部分平面図、第4図は第
1図IV−IV線に沿う拡大部分平面図、第5図は第4図V
−V線に沿う断面図、第6図は第5図VI−VI線に沿う断
面図、第7図は第5図VII−VII線に沿う断面図、第8図
は機関の運転領域と切換バルブの開閉状態の関係を示す
図である。 Cl…気筒群としての左側気筒群、Cr…気筒群としての右
側気筒群、Cr−l…共鳴チャンバとしての左共鳴チャン
バ、Cr−r…共鳴チャンバとしての右共鳴チャンバ、I
…極低速運転領域、20…スロットル弁、23…切換バルブ
としての開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 27/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気行程が連続しない気筒群(Cl,Cr)に
    それぞれ連なる一対の共鳴チャンバ(Cr−l,Cr−r)の
    各上流部がスロットル弁(20)を介して大気側に連通さ
    れ、その両共鳴チャンバ(Cr−l,Cr−r)間には、その
    間を開閉する切換バルブ(23)が設けられ、この切換バ
    ルブ(23)の閉弁時には前記一対の共鳴チャンバ(Cr−
    l,Cr−r)にそれぞれ対応して二系統の共鳴過給吸気系
    が構成され、また同バルブ(23)の開弁時には前記一対
    の共鳴チャンバ(Cr−l,Cr−r)を含む一系統の慣性過
    給吸気系が構成されるようにした多気筒内燃機関におけ
    るバルブ騒音防止方法であって、 前記共鳴過給吸気系及び慣性過給吸気系が実質的に機能
    しない機関の極低速運転領域(I)において前記切換バ
    ルブ(23)を開弁制御することを特徴とする、多気筒内
    燃機関におけるバルブ騒音防止方法。
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