JP2855977B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
内燃機関の吸気装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気装置の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車用機関に備えられる吸気路の条件
として、低速から高速まで幅広い回転域に渡って吸入効
率が良いことや、多気筒機関では各気筒への混合気の分
配が均等であることが要求される。
として、低速から高速まで幅広い回転域に渡って吸入効
率が良いことや、多気筒機関では各気筒への混合気の分
配が均等であることが要求される。
【０００３】従来のＶ型対向式６気筒機関に備えられる
吸気装置として例えば図１２に示すものがある(特開昭
６０−６９２５５号公報、参照)。
吸気装置として例えば図１２に示すものがある(特開昭
６０−６９２５５号公報、参照)。
【０００４】これについて説明すると、左右バンク７
１，７２の各気筒に連通する分枝管７３，７４をバンク
毎に集合する２つの集合部（サージタンク）７５，７６
を設け、各集合部７５，７６をロッカーカバー７８，７
９上に位置して気筒列方向に配置し、各集合部７５，７
６の端部にスロットルバルブ７７をそれぞれ介装してい
る。
１，７２の各気筒に連通する分枝管７３，７４をバンク
毎に集合する２つの集合部（サージタンク）７５，７６
を設け、各集合部７５，７６をロッカーカバー７８，７
９上に位置して気筒列方向に配置し、各集合部７５，７
６の端部にスロットルバルブ７７をそれぞれ介装してい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置にあっては、各分枝管７３，７４が左右の
ロッカーカバー７８，７９の間からそれぞれの上方にか
けて湾曲して形成される構造上、各分枝管の径の大きさ
によって機関の全高が決まるため、各分枝管の通路断面
積を大きくすると、それだけ車両のエンジンフードライ
ンが高くなってしまい、十分な通路断面積を確保するこ
とが難しいという問題点があった。
うな従来装置にあっては、各分枝管７３，７４が左右の
ロッカーカバー７８，７９の間からそれぞれの上方にか
けて湾曲して形成される構造上、各分枝管の径の大きさ
によって機関の全高が決まるため、各分枝管の通路断面
積を大きくすると、それだけ車両のエンジンフードライ
ンが高くなってしまい、十分な通路断面積を確保するこ
とが難しいという問題点があった。
【０００６】本発明は上記の問題点に着目し、Ｖ型内燃
機関の吸気装置において、機関の全高を抑えつつ吸入効
率を高めることを目的とする。
機関の吸気装置において、機関の全高を抑えつつ吸入効
率を高めることを目的とする。
【０００７】
【課題を達成するための手段】本発明は、Ｖ型に対向す
る左右バンクを有する多気筒内燃機関に備えられる吸気
装置において、左右バンクの各気筒の吸気ポートに連通
する分枝管を互いに並列に交差するように配置し、点火
順序の連続しない気筒に接続する各分枝管どうしを互い
に集合させる２つの集合部を設け、各分枝管の集合部に
接続する上流部と吸気ポートに接続する下流部の断面形
状を気筒列方向に長径を持つ長円形に形成し、かつ上流
部と下流部を結ぶ交差部の断面形状を気筒列方向に短径
を持つ長円形に形成し、また前記交差部の同一水平面に
おいて、各分枝管の通路中心およびアッパーマニホール
ド取付けフランジの集合部側端部を、各々の集合部方向
へ互いにオフセットさせた。
る左右バンクを有する多気筒内燃機関に備えられる吸気
装置において、左右バンクの各気筒の吸気ポートに連通
する分枝管を互いに並列に交差するように配置し、点火
順序の連続しない気筒に接続する各分枝管どうしを互い
に集合させる２つの集合部を設け、各分枝管の集合部に
接続する上流部と吸気ポートに接続する下流部の断面形
状を気筒列方向に長径を持つ長円形に形成し、かつ上流
部と下流部を結ぶ交差部の断面形状を気筒列方向に短径
を持つ長円形に形成し、また前記交差部の同一水平面に
おいて、各分枝管の通路中心およびアッパーマニホール
ド取付けフランジの集合部側端部を、各々の集合部方向
へ互いにオフセットさせた。
【０００８】また、各集合部を連通する連通管を各分枝
管の上方に位置して設け、各連通管を機関運転条件に応
じて開閉する制御弁を設ける。
管の上方に位置して設け、各連通管を機関運転条件に応
じて開閉する制御弁を設ける。
【０００９】
【作用】各分枝管の上流部と下流部の断面形状を気筒列
方向に長径を持つ長円形に形成したため、機関の全高を
抑えつつ、各分枝管の通路断面積を十分に大きく確保す
ることが可能となる。
方向に長径を持つ長円形に形成したため、機関の全高を
抑えつつ、各分枝管の通路断面積を十分に大きく確保す
ることが可能となる。
【００１０】分枝管の交差部の断面形状を気筒列方向に
短径を持つ長円形に形成したため、互いに交差して並ぶ
分枝管どうしの間隔によって交差部の通路断面積が制限
されることを回避し、十分な通路断面積を確保すること
ができる。
短径を持つ長円形に形成したため、互いに交差して並ぶ
分枝管どうしの間隔によって交差部の通路断面積が制限
されることを回避し、十分な通路断面積を確保すること
ができる。
【００１１】また、上記したように各分枝管の高さを抑
えることにより、分枝管の上方に位置して各集合部を連
通する連通管を設けることが可能となる。かつ、また交
差部の同一水平面において、各分枝管の通路中心および
アッパーマニホールド取付けフランジの集合部側端部
を、各々の集合部方向へ互いにオフセットさせたので、
アッパーマニホールド支持部の支持剛性を向上すること
ができる。
えることにより、分枝管の上方に位置して各集合部を連
通する連通管を設けることが可能となる。かつ、また交
差部の同一水平面において、各分枝管の通路中心および
アッパーマニホールド取付けフランジの集合部側端部
を、各々の集合部方向へ互いにオフセットさせたので、
アッパーマニホールド支持部の支持剛性を向上すること
ができる。
【００１２】各集合部を連通する連通管を機関運転条件
に応じて開閉することにより、低回転域では共鳴過給効
果を高めるとともに、高回転域では慣性過給効果を高め
て、幅広い回転域に渡って吸入効率を維持することがで
きる。
に応じて開閉することにより、低回転域では共鳴過給効
果を高めるとともに、高回転域では慣性過給効果を高め
て、幅広い回転域に渡って吸入効率を維持することがで
きる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【００１４】図１、図２に示すように、Ｖ型６気筒機関
はシリンダブロック１の上部に左右シリンダヘッド２，
３が設けられ、この左右シリンダヘッド２，３の内側に
吸気マニホールド６が接続され、外側に図示しない排気
管が接続されている。なお、左右のバンクには点火順序
の連続しない気筒どうしが集められている。
はシリンダブロック１の上部に左右シリンダヘッド２，
３が設けられ、この左右シリンダヘッド２，３の内側に
吸気マニホールド６が接続され、外側に図示しない排気
管が接続されている。なお、左右のバンクには点火順序
の連続しない気筒どうしが集められている。
【００１５】吸気マニホールド６は左右シリンダヘッド
２、３に接続されるロアマニホールド１１と、このロア
マニホールド１１の上部に接続されるアッパーマニホー
ルド１２とに分割して形成される。このアッパーマニホ
ールド１２は左右のロッカーカバー４、５上で水平方向
に延び、ロアマニホールド１１を介して左右シリンダヘ
ッド２、３の各吸気ポート９に連通する分枝管１３、１
４と、各分枝管１３、１４を集合する２つの集合部１
５、１６と、各集合部１５、１６に各スロットルバルブ
１０からの吸気を導く２つの導入管１７、１８とを有
し、これらが一体形成されている。また分枝管１３、１
４の交差部１３Ｂ、１４Ｂの同一水平面において、各分
枝管１３、１４の通路中心１３Ｅ、１４Ｅとアッパーマ
ニホールド取付フランジの集合部側端部１１Ａ、１２Ａ
は、各々の集合部方向に互いにオフセットしている。
２、３に接続されるロアマニホールド１１と、このロア
マニホールド１１の上部に接続されるアッパーマニホー
ルド１２とに分割して形成される。このアッパーマニホ
ールド１２は左右のロッカーカバー４、５上で水平方向
に延び、ロアマニホールド１１を介して左右シリンダヘ
ッド２、３の各吸気ポート９に連通する分枝管１３、１
４と、各分枝管１３、１４を集合する２つの集合部１
５、１６と、各集合部１５、１６に各スロットルバルブ
１０からの吸気を導く２つの導入管１７、１８とを有
し、これらが一体形成されている。また分枝管１３、１
４の交差部１３Ｂ、１４Ｂの同一水平面において、各分
枝管１３、１４の通路中心１３Ｅ、１４Ｅとアッパーマ
ニホールド取付フランジの集合部側端部１１Ａ、１２Ａ
は、各々の集合部方向に互いにオフセットしている。
【００１６】平面図（図３）上において、各分枝管１
３，１４のうち中央に配置されるものの中心線Ｏ4，Ｏ3
は気筒列（クランクシャフト）に直交する方向に直線状
に延びる一方、各分枝管１３，１４のうち前後端に配置
されるものの中心線Ｏ1，Ｏ2，Ｏ5，Ｏ6は途中から折れ
曲がり、各中心線Ｏ3，Ｏ4上の各点Ｃ1，Ｃ2に交わる。
すなわち、各中心線Ｏ2，Ｏ4，Ｏ6は点Ｃ1で交わり、各
中心線Ｏ1，Ｏ3，Ｏ5は点Ｃ2で交わっている。
３，１４のうち中央に配置されるものの中心線Ｏ4，Ｏ3
は気筒列（クランクシャフト）に直交する方向に直線状
に延びる一方、各分枝管１３，１４のうち前後端に配置
されるものの中心線Ｏ1，Ｏ2，Ｏ5，Ｏ6は途中から折れ
曲がり、各中心線Ｏ3，Ｏ4上の各点Ｃ1，Ｃ2に交わる。
すなわち、各中心線Ｏ2，Ｏ4，Ｏ6は点Ｃ1で交わり、各
中心線Ｏ1，Ｏ3，Ｏ5は点Ｃ2で交わっている。
【００１７】各集合部１５，１６は各分枝管１３，１４
と各導入管１７，１８の間に画成されるサージタンクと
して気筒列方向に延びる一方、各導入管１７，１８は各
集合部１５，１６の中央部から気筒列と直交する方向に
延びる直交部１７ａ，１８ａと、各直交部１７ａ，１８
ａから折れ曲がって気筒列方向に延びる平行部１７ｂ，
１８ｂとを有している。
と各導入管１７，１８の間に画成されるサージタンクと
して気筒列方向に延びる一方、各導入管１７，１８は各
集合部１５，１６の中央部から気筒列と直交する方向に
延びる直交部１７ａ，１８ａと、各直交部１７ａ，１８
ａから折れ曲がって気筒列方向に延びる平行部１７ｂ，
１８ｂとを有している。
【００１８】アッパーマニホールド１２は左右のロッカ
ーカバー４，５上で水平方向に延びており、正面図（図
１、図２）上において、各集合部１６，１５は左右のバ
ンク中心線（気筒中心線）Ａ2，Ａ3より内側で、かつ各
導入管１８，１７の平行部１８ｂ，１７ｂは各バンク中
心線Ａ2，Ａ3より外側に配置される。
ーカバー４，５上で水平方向に延びており、正面図（図
１、図２）上において、各集合部１６，１５は左右のバ
ンク中心線（気筒中心線）Ａ2，Ａ3より内側で、かつ各
導入管１８，１７の平行部１８ｂ，１７ｂは各バンク中
心線Ａ2，Ａ3より外側に配置される。
【００１９】図４に示すように、各ロッカーカバー４，
５には各気筒に対応して点火コイル４１が取付けられ、
各点火コイル４１の下方には図示しない点火栓が収装さ
れている。正面図上において、各点火栓および点火コイ
ル４１は左右のバンク中心線Ａ2，Ａ3上にそれぞれ配置
され、各集合部１６，１５より外側に位置しており、各
点火コイル４１および点火栓の脱着を容易にしている。
５には各気筒に対応して点火コイル４１が取付けられ、
各点火コイル４１の下方には図示しない点火栓が収装さ
れている。正面図上において、各点火栓および点火コイ
ル４１は左右のバンク中心線Ａ2，Ａ3上にそれぞれ配置
され、各集合部１６，１５より外側に位置しており、各
点火コイル４１および点火栓の脱着を容易にしている。
【００２０】図５に示すように、各導入管１７，１８の
端部にはスロットルチャンバー３０に対する接合フラン
ジ１７ｃ，１８ｃが形成される。この接合フランジ１７
ｃ，１８ｃは所定角度だけ下方に向けて傾斜して形成さ
れ、スロットルチャンバー３０の取付け高さを低く抑え
ている。なお、図５において、４７は排気管、４８はラ
ジエータファンである。
端部にはスロットルチャンバー３０に対する接合フラン
ジ１７ｃ，１８ｃが形成される。この接合フランジ１７
ｃ，１８ｃは所定角度だけ下方に向けて傾斜して形成さ
れ、スロットルチャンバー３０の取付け高さを低く抑え
ている。なお、図５において、４７は排気管、４８はラ
ジエータファンである。
【００２１】左右のスロットルバルブ１０は、図６にも
示すように、それぞれに結合されたシャフト４１，４２
が同軸上に配置され、図示しないアクセルペダルにワイ
ヤーを介して互いに同期して連動するようになってい
る。
示すように、それぞれに結合されたシャフト４１，４２
が同軸上に配置され、図示しないアクセルペダルにワイ
ヤーを介して互いに同期して連動するようになってい
る。
【００２２】各スロットルチャンバ３０には弾性材から
なるダクト４３，４４がそれぞれ接続され、図示しない
エアクリーナから取り入れられた吸気が各ダクト４３，
４４を通して導かれるようになっている。なお、エアク
リーナと各気筒の吸気弁８を結ぶ吸気通路長は均一に形
成される。
なるダクト４３，４４がそれぞれ接続され、図示しない
エアクリーナから取り入れられた吸気が各ダクト４３，
４４を通して導かれるようになっている。なお、エアク
リーナと各気筒の吸気弁８を結ぶ吸気通路長は均一に形
成される。
【００２３】図７に示すように、各分枝管１４の集合部
１６に接続する上流部１４Ａの断面形状は気筒列方向に
長径を持つ長円形に形成される。
１６に接続する上流部１４Ａの断面形状は気筒列方向に
長径を持つ長円形に形成される。
【００２４】図９に示すように、右側バンクの各吸気ポ
ート９に接続する各分枝管１４の下流部１４Ｃの断面形
状は気筒列方向に長径を持つ長円形に形成される。な
お、下流部１４Ｃの上部には図示しない燃料噴射弁に対
峙する凹部１４Ｄが形成されている。
ート９に接続する各分枝管１４の下流部１４Ｃの断面形
状は気筒列方向に長径を持つ長円形に形成される。な
お、下流部１４Ｃの上部には図示しない燃料噴射弁に対
峙する凹部１４Ｄが形成されている。
【００２５】図８に示すように、各分枝管１４の上流部
１４Ａと下流部１４Ｃを結ぶ交差部１４Ｂの断面形状は
気筒列方向に短径を持つ長円形に形成される。
１４Ａと下流部１４Ｃを結ぶ交差部１４Ｂの断面形状は
気筒列方向に短径を持つ長円形に形成される。
【００２６】左側バンクに接続する各分枝管１３も同様
に長円形の断面形状をした上流部１３Ａ、交差部１３
Ｂ、下流部１３Ｃを有しており、その偏平方向を途中で
変化させて形成される。
に長円形の断面形状をした上流部１３Ａ、交差部１３
Ｂ、下流部１３Ｃを有しており、その偏平方向を途中で
変化させて形成される。
【００２７】吸気マニホールド６は左右集合部１５，１
６を連通する連通管２１を各分枝管１３，１４の上方に
備える。連通管２０は、各接合フランジ３５，３６の前
後端にボルト穴３７が形成され、各ボルト穴３７に挿通
する図示しないボルトをアッパーマニホールド１２に螺
合させることにより締結される。連通管２０とアッパー
マニホールド１２間には図示しないシール材が介装さ
れ、このシール材としてはガスケットまたはＯリング等
が用いられる。
６を連通する連通管２１を各分枝管１３，１４の上方に
備える。連通管２０は、各接合フランジ３５，３６の前
後端にボルト穴３７が形成され、各ボルト穴３７に挿通
する図示しないボルトをアッパーマニホールド１２に螺
合させることにより締結される。連通管２０とアッパー
マニホールド１２間には図示しないシール材が介装さ
れ、このシール材としてはガスケットまたはＯリング等
が用いられる。
【００２８】各集合部１５，１６の上壁部には開口部３
１，３２が形成される一方、連通管２０には各開口部３
１，３２と重なり合う同形の開口部３３，３４が形成さ
れる。各開口部３１，３２は気筒列方向に延び、それぞ
れの開口縁部は平面図（図３）上において各分枝管１
３，１４のうち前後端に位置するものの中心線Ｏ1，
Ｏ2，Ｏ5，Ｏ6より外側に配置され、これにより各集合
部１５，１６に対する連通管２０の開口面積が十分に確
保されている。
１，３２が形成される一方、連通管２０には各開口部３
１，３２と重なり合う同形の開口部３３，３４が形成さ
れる。各開口部３１，３２は気筒列方向に延び、それぞ
れの開口縁部は平面図（図３）上において各分枝管１
３，１４のうち前後端に位置するものの中心線Ｏ1，
Ｏ2，Ｏ5，Ｏ6より外側に配置され、これにより各集合
部１５，１６に対する連通管２０の開口面積が十分に確
保されている。
【００２９】図１０にも示すように、連通管２０は偏平
な箱形をしており、その内部に開口断面積の異なる第一
連通路２１と第二連通路２２が仕切り壁２７によって画
成される。各連通路２１，２２の断面形状は略矩形をし
て、大小異なる大きさで形成される。
な箱形をしており、その内部に開口断面積の異なる第一
連通路２１と第二連通路２２が仕切り壁２７によって画
成される。各連通路２１，２２の断面形状は略矩形をし
て、大小異なる大きさで形成される。
【００３０】また、第一連通路２１を画成する第一天井
壁部２１ａは、段差２８を持って第二連通路２２を画成
する第二天井壁部２２ａより低く形成されていることに
より、車両のエンジンフードを車両の後方から前方にか
けて低く傾斜させて、車両の空気抵抗を小さくすること
が可能となる。
壁部２１ａは、段差２８を持って第二連通路２２を画成
する第二天井壁部２２ａより低く形成されていることに
より、車両のエンジンフードを車両の後方から前方にか
けて低く傾斜させて、車両の空気抵抗を小さくすること
が可能となる。
【００３１】各連通路２１，２２にはバタフライ式の第
一、第二制御弁２３，２４がそれぞれ介装される。各制
御弁２３，２４は矩形の各弁体２３ａ，２４ａと、各弁
体２３ａ，２４ａを回動可能に支持する弁軸２３ｂ，２
４ｂを備え、各弁軸２３ｂ，２４ｂに連結したアクチュ
エータ２５，２６を介して開閉作動する。各弁軸２３
ｂ，２４ｂは連通管２０から突出した端部に各リンクプ
レート３９，４０がそれぞれ連結され、各リンクプレー
ト３９，４０にアクチュエータ２５，２６のロッド２５
ａ，２６ａが連結される。各アクチュエータ２５，２６
は運転条件に応じて各制御弁２３，２４を開閉作動させ
て、連通管２０の通路面積を段階的に変化させるように
なっている。
一、第二制御弁２３，２４がそれぞれ介装される。各制
御弁２３，２４は矩形の各弁体２３ａ，２４ａと、各弁
体２３ａ，２４ａを回動可能に支持する弁軸２３ｂ，２
４ｂを備え、各弁軸２３ｂ，２４ｂに連結したアクチュ
エータ２５，２６を介して開閉作動する。各弁軸２３
ｂ，２４ｂは連通管２０から突出した端部に各リンクプ
レート３９，４０がそれぞれ連結され、各リンクプレー
ト３９，４０にアクチュエータ２５，２６のロッド２５
ａ，２６ａが連結される。各アクチュエータ２５，２６
は運転条件に応じて各制御弁２３，２４を開閉作動させ
て、連通管２０の通路面積を段階的に変化させるように
なっている。
【００３２】次に、作用について説明する。
【００３３】図示しないエアクリーナから取り入れられ
た吸気は各スロットルバルブ１０から各導入管１７，１
８を通って各集合部１５，１６に送り込まれた後、各分
枝管１３，１４を通って順に吸入行程を迎える気筒へと
吸入される。所定の低回転域では各制御弁２３，２４が
共に閉弁して各集合部１５，１６の連通を断つことによ
り、吸気の脈動エネルギーを利用して共鳴過給が行われ
る。
た吸気は各スロットルバルブ１０から各導入管１７，１
８を通って各集合部１５，１６に送り込まれた後、各分
枝管１３，１４を通って順に吸入行程を迎える気筒へと
吸入される。所定の低回転域では各制御弁２３，２４が
共に閉弁して各集合部１５，１６の連通を断つことによ
り、吸気の脈動エネルギーを利用して共鳴過給が行われ
る。
【００３４】スロットルバルブ１０からの吸気を導く２
つの導入管１７，１８を各集合部１５，１６の中央部に
接続したため、スロットルバルブ１０と各気筒の吸気弁
８を結ぶ吸気通路長を均一とすることが可能となり、低
回転域では上記共鳴過給により各気筒の吸入効率に均一
に高めることができる。
つの導入管１７，１８を各集合部１５，１６の中央部に
接続したため、スロットルバルブ１０と各気筒の吸気弁
８を結ぶ吸気通路長を均一とすることが可能となり、低
回転域では上記共鳴過給により各気筒の吸入効率に均一
に高めることができる。
【００３５】所定の中回転域では各制御弁２３，２４の
いずれか一方のみが選択的に開弁し、所定の高回転域で
は各制御弁２３，２４が共に開弁して、各集合部１５，
１６を連通する開口面積を段階的に変化させることによ
り、吸気の気柱慣性を利用した慣性過給に切換える。図
１１は各制御弁２３，２４の開閉に応じた発生トルク特
性を測定した実験結果を示しており、この特性に基づい
て回転数に応じて最も高い発生トルクが得られるように
各制御弁２３，２４を開閉制御するようになっている。
いずれか一方のみが選択的に開弁し、所定の高回転域で
は各制御弁２３，２４が共に開弁して、各集合部１５，
１６を連通する開口面積を段階的に変化させることによ
り、吸気の気柱慣性を利用した慣性過給に切換える。図
１１は各制御弁２３，２４の開閉に応じた発生トルク特
性を測定した実験結果を示しており、この特性に基づい
て回転数に応じて最も高い発生トルクが得られるように
各制御弁２３，２４を開閉制御するようになっている。
【００３６】断面積の比較的大きい第二連通路２２は第
一連通路２１より後方に配置されており、各導入管平行
部１７ｂ，１８ｂを通過する吸気流に与えられる機関後
方に向かう勢力を利用して第二連通路２２に吸気流が流
入することを促し、高回転時の吸入効率を高めるように
なっている。
一連通路２１より後方に配置されており、各導入管平行
部１７ｂ，１８ｂを通過する吸気流に与えられる機関後
方に向かう勢力を利用して第二連通路２２に吸気流が流
入することを促し、高回転時の吸入効率を高めるように
なっている。
【００３７】吸気マニホールド６は各分枝管１３，１４
の交差部１３Ｂ，１４Ｂを互いに並列に交差し、各分枝
管１３，１４から各集合部１５，１６を経て各導入管１
７，１８へと吸気流路が上下方向に曲がることなく水平
方向に延びているため、吸気流路の湾曲を最小限にして
吸気抵抗を小さく抑えられる。
の交差部１３Ｂ，１４Ｂを互いに並列に交差し、各分枝
管１３，１４から各集合部１５，１６を経て各導入管１
７，１８へと吸気流路が上下方向に曲がることなく水平
方向に延びているため、吸気流路の湾曲を最小限にして
吸気抵抗を小さく抑えられる。
【００３８】各分枝管１３，１４の上流部１３Ａ，１４
Ａと下流部１３Ｃ，１４Ｃの断面形状をそれぞれ気筒列
方向に長径を持つ長円形に形成したため、各分枝管１
３，１４の通路断面積を十分に確保しつつ、機関の全高
を抑えて各分枝管１３，１４の上方に位置して連通管２
０を設けることが可能となる。
Ａと下流部１３Ｃ，１４Ｃの断面形状をそれぞれ気筒列
方向に長径を持つ長円形に形成したため、各分枝管１
３，１４の通路断面積を十分に確保しつつ、機関の全高
を抑えて各分枝管１３，１４の上方に位置して連通管２
０を設けることが可能となる。
【００３９】分枝管１３、１４の交差部１３Ｂ、１４Ｂ
の断面形状を気筒列方向に短径を持つ長円形に形成した
ため、互いに交差して並ぶ隣り合う分枝管１３、１４ど
うしの間隔によって、交差部１３Ｂ、１４Ｂの通路断面
積が制限されることを回避し、十分な通路断面積を確保
することができる。また、前記交差部１３Ｂ、１４Ｂの
同一水平面において、各分枝管１３、１４の通路中心１
３Ｅ、１４Ｅおよびアッパーマニホールド取付けフラン
ジの集合部側端部１１Ａ、１２Ａを、各々の集合部方向
へ互いにオフセットさせたので、アッパーマニホールド
支持部の支持剛性を向上することができる。
の断面形状を気筒列方向に短径を持つ長円形に形成した
ため、互いに交差して並ぶ隣り合う分枝管１３、１４ど
うしの間隔によって、交差部１３Ｂ、１４Ｂの通路断面
積が制限されることを回避し、十分な通路断面積を確保
することができる。また、前記交差部１３Ｂ、１４Ｂの
同一水平面において、各分枝管１３、１４の通路中心１
３Ｅ、１４Ｅおよびアッパーマニホールド取付けフラン
ジの集合部側端部１１Ａ、１２Ａを、各々の集合部方向
へ互いにオフセットさせたので、アッパーマニホールド
支持部の支持剛性を向上することができる。
【００４０】
【発明の効果】以上のように本発明では、Ｖ型に対向す
る左右バンクを有する多気筒内燃機関に備えられる吸気
装置において、左右バンクの各気筒の吸気ポートに連通
する分枝管を互いに並列に交差するように配置し、点火
順序の連続しない気筒に接続する各分枝管どうしを互い
に集合させる２つの集合部を設け、各分枝管の集合部に
接続する上流部と吸気ポートに接続する下流部の断面形
状を気筒列方向に長径を持つ長円形に形成し、かつ上流
部と下流部を結ぶ交差部の断面形状を気筒列方向に短径
を持つ長円形に形成し、また前記交差部の同一水平面に
おいて、各分枝管の通路中心およびアッパーマニホール
ド取付けフランジの集合部側端部を、各々の集合部方向
へ互いにオフセットさせたため、各分枝管の通路断面積
を十分に大きく確保しつつ、機関の全高を抑えることが
可能となり、車両のエンジンフードラインを低く抑える
ことが可能となる。またアッパーマニホールド支持部の
支持剛性を向上することができる。
る左右バンクを有する多気筒内燃機関に備えられる吸気
装置において、左右バンクの各気筒の吸気ポートに連通
する分枝管を互いに並列に交差するように配置し、点火
順序の連続しない気筒に接続する各分枝管どうしを互い
に集合させる２つの集合部を設け、各分枝管の集合部に
接続する上流部と吸気ポートに接続する下流部の断面形
状を気筒列方向に長径を持つ長円形に形成し、かつ上流
部と下流部を結ぶ交差部の断面形状を気筒列方向に短径
を持つ長円形に形成し、また前記交差部の同一水平面に
おいて、各分枝管の通路中心およびアッパーマニホール
ド取付けフランジの集合部側端部を、各々の集合部方向
へ互いにオフセットさせたため、各分枝管の通路断面積
を十分に大きく確保しつつ、機関の全高を抑えることが
可能となり、車両のエンジンフードラインを低く抑える
ことが可能となる。またアッパーマニホールド支持部の
支持剛性を向上することができる。
【図１】本発明の実施例を示す機関の正面図である。
【図２】同じく機関の全体正面図である。
【図３】同じく吸気装置の平面図である。
【図４】同じく機関の平面図である。
【図５】同じく機関の側面図である。
【図６】同じく吸気装置の分解斜視図である。
【図７】同じく図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図８】同じく図１のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
【図９】同じく図１のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。
【図１０】同じく連通管の斜視図である。
【図１１】同じく機関のトルク特性図である。
【図１２】従来例を示す機関の正面図である。
１３ 分枝管 １４ 分枝管 １３Ａ 上流部 １４Ａ 上流部 １３Ｂ 交差部 １４Ｂ 交差部 １３Ｃ 下流部 １４Ｃ 下流部 １５ 集合部 １６ 集合部 ２０ 連通管 ２３ 第一制御弁 ２４ 第二制御弁
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F02M 35/104 - 35/116
Claims (2)
- 【請求項１】 Ｖ型に対向する左右バンクを有する多気
筒内燃機関に備えられる吸気装置において、左右バンク
の各気筒の吸気ポートに連通する分枝管を互いに並列に
交差するように配置し、点火順序の連続しない気筒に接
続する各分枝管どうしを互いに集合させる２つの集合部
を設け、各分枝管の集合部に接続する上流部と吸気ポー
トに接続する下流部の断面形状を気筒列方向に長径を持
つ長円形に形成し、かつ上流部と下流部を結ぶ交差部の
断面形状を気筒列方向に短径を持つ長円形に形成し、ま
た前記交差部の同一水平面において、各分枝管の通路中
心およびアッパーマニホールド取付けフランジの集合部
側端部を、各々の集合部方向へ互いにオフセットさせた
ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 【請求項２】 各集合部を連通する連通管を各分枝管の
上方に位置して設け、各連通管を機関運転条件に応じて
開閉する制御弁を設けたことを特徴とする請求項１記載
の内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18615592A JP2855977B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 内燃機関の吸気装置 |
| US08/070,852 US5322038A (en) | 1992-06-19 | 1993-06-03 | Suction system for internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18615592A JP2855977B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 内燃機関の吸気装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH062627A JPH062627A (ja) | 1994-01-11 |
| JP2855977B2 true JP2855977B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=16183348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18615592A Expired - Fee Related JP2855977B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 内燃機関の吸気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2855977B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP18615592A patent/JP2855977B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH062627A (ja) | 1994-01-11 |
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Legal Events
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