JP2575960Y2 - 配電盤 - Google Patents

配電盤

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JP2575960Y2
JP2575960Y2 JP1992073314U JP7331492U JP2575960Y2 JP 2575960 Y2 JP2575960 Y2 JP 2575960Y2 JP 1992073314 U JP1992073314 U JP 1992073314U JP 7331492 U JP7331492 U JP 7331492U JP 2575960 Y2 JP2575960 Y2 JP 2575960Y2
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transformer
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太喜雄 白鳥
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、配電盤、特に大容量の
変圧器を格納する配電盤のケーシング構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の変圧器を格納した配電盤の構造を
図2に示す。図2(a)はその正面図であり、図2
(b)は側面図である。図2(a),(b)において、
10は配電盤のケーシングであり、このケーシング10はフ
レーム11と、図示しない扉,側板,天井板などからな
る。12は変圧器、13はブスバ、14はブスバ13の固定具、
15は変圧器12の低圧側端子、16は補強板、17は吊り具で
ある。そして、大容量の変圧器を格納する配電盤におい
ては低圧側の電流が大きくなるために、同図に示すごと
く低圧端子15にはブスバ13による配線がなされるのが一
般である。ブスバ13は、ケーシング10の正面に並行に、
またケーシング10の前面天井近くに固定具14によって固
定される。
【0003】変圧器を格納する配電盤において、フレー
ム11は一般に型鋼あるいは型材を溶接した一体の枠組構
造であった。変圧器12は、フレーム11の上面開口部また
はフレーム11の正面、もしくは背面の開口部より挿入し
てフレーム11の底面に固定していた。次にフレーム11に
固定具14で取付けられた各相ごとのブスバ13は、変圧器
12の低圧側端子15に配線接続され、その後, 扉, 側板,
裏板, 天井板などがフレーム11に付設されて配電盤の組
立が行われていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、大容量
の変圧器を格納し、配線組立てを完了した配電盤を出荷
輸送するに当たり、クレーンなどの運搬機械で吊り上げ
る場合は、変圧器の重量過大によるフレーム11の変形を
防止するために、フレーム11に補強板16を溶接するとと
もに、吊り具17を重量に耐え得る構造とするなどフレー
ム11の構造が複雑となる欠点があった。
【0005】また、組立てた配電盤を輸送するに当た
り、輸送制限があるような場合は、配電盤を前述した組
立て順序と反対工程の作業を行って分解して各部品ごと
に輸送し、輸送先で再び組立て作業を行っており、これ
がために分解, 再組立作業に多大の時間を費す欠点があ
った。本考案は、上述した点に鑑み創案されたもので、
その目的とするところは、簡単な構造でしかも短時間の
組立,分解作業を可能とする配電盤を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上述べた目的を達成す
るための手段は、変圧器を格納する配電盤において、変
圧器を固定するベースと、変圧器を格納するケーシング
を具備し、該ケーシングを縦方向前後に分割するととも
に、分割したケーシングのフレーム相互間及びフレーム
とベース間をそれぞれ釘鋲材で締結したものである。
【0007】
【作用】前述した構造によって、配電盤を簡単に3分割
することが可能となり、例えば組立て配線を完了した配
電盤を輸送あるいは移動する場合、フレーム1aとフレー
ム1b及び変圧器3を固定したベース2の3部分に分割し
て輸送し、輸送先においてボルト締結による組立するこ
とにより、配電盤の分解,再組立の作業時間を短縮する
ことができる。以下、本考案の一実施例を図面に基づい
て詳述する。
【0008】
【実施例】図1は本考案による配電盤構造を示すもの
で、変圧器を格納するケーシングを縦方向に分割した前
部フレーム、同じ縦方向に分割した後部フレーム、変圧
器を固定したベースをそれぞれ示す。図1において、1
はケーシングであり、このケーシング1は分解された前
部フレーム1a,後部フレーム1bと、図示しない扉,側
板,天井板などからなる。2はベース、3は変圧器、4
はブスバ、5はブスバ4の固定具、6は変圧器3の低圧
側端子、7a,7bはそれぞれ前部フレーム1a及び後部フレ
ーム1bの接合面、8は接合面7a,7bに穿設されたボルト
穴、9は吊り具である。
【0009】図1に示した各部品によって配電盤を組立
てる場合、まず変圧器3をベース2の上に固定する。こ
の場合ベース2の周囲には図2に示したようなケーシン
グのフレーム類がないので、変圧器3のベース2への固
定作業は容易に行うことができる。次に前部フレーム1a
をベース2にボルト締結し、あらかじめ固定具5により
前部フレーム1aに配設されたブスバ4と、変圧器3の低
圧側端子6とを配線接続する。次に分割された後部フレ
ーム1bをベース2にボルト締結し、前部フレーム1aの接
合面7aと、後部フレーム1bの接合面7bを突合せ、ボルト
穴8を介してボルト締結を行い配電盤の組立作業を完了
する。
【0010】配電盤を輸送する場合、前部フレーム1a,
後部フレーム1b及びベース2の相互間のボルト結合、ブ
スバ4と変圧器3の低圧側端子6との配線結合を解く。
次に変圧器3を固定したベース2とブスバ4を配設した
前部フレーム1aとフレーム1bの三部分に分割して輸送す
る。配電盤設置先においては、ボルト締結によって、分
割された三部分の再組立作業を行う。なお、上述の分割
輸送中、前部フレーム1aに配設したブスバ4を取外す必
要はない。また、前部フレーム1a,後部フレーム1bは従
来のごとく変圧器3を固定したベース2を吊り上げる必
要もないので、図2に示した補強板16は不要である。さ
らに、吊り具9の強度も、それぞれ前部フレーム1a,後
部フレーム1bを吊り上げるだけの耐力をもつだけでよ
い。
【0011】本考案の実施例においては、ブスバ4が配
電盤の正面(紙面に向かって左側)に平行に配設されて
いるため、ケーシング1は前部フレーム1a,後部フレー
ム1bに分割したものであるが、ブスバ4が配電盤の正面
に直角に配設される場合はケーシング1を左右に分割す
る構成とすることも可能である。また、本考案は変圧器
3の低圧側端子配線に電線が使用される場合にも適用で
きる。さらに、本考案は変圧器3以外のリアクタンスま
たはコンデンサを格納する配電盤の構造にも適用するこ
とができる。
【0012】
【考案の効果】以上説明説明したごとく、本考案によれ
ば、大容量の変圧器などを格納した配電盤の構造が簡単
でしかも組立分解が容易で短時間に作業を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す配電盤の構造を
示す分解図である。
【図2】図2(a)は従来の配線盤の構造を示す正面
図、図2(b)はその側面図である。
【0014】
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 前部フレーム 1b 後部フレーム 2 ベース 3 変圧器 4 ブスバ 5 固定具 6 低圧側端子 7a 接合面 7b 接合面 8 ボルト穴 9 吊り具 10 ケーシング 11 フレーム 12 変圧器 13 ブスバ 14 固定具 15 低圧側端子 16 補強板 17 吊り具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器を格納する配電盤において、変圧
    器を固定するベースと、変圧器を格納するケーシングよ
    り構成し、該ケーシングを縦方向前後に分割するととも
    に、分割したケーシング相互間及びケーシングとベース
    間をそれぞれ釘鋲材で締結するようにしたことを特徴と
    する配電盤。
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JPH0631307U JPH0631307U (ja) 1994-04-22
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