JP2575687Y2 - パイプクランプ取付け装置 - Google Patents
パイプクランプ取付け装置Info
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- JP2575687Y2 JP2575687Y2 JP1992036174U JP3617492U JP2575687Y2 JP 2575687 Y2 JP2575687 Y2 JP 2575687Y2 JP 1992036174 U JP1992036174 U JP 1992036174U JP 3617492 U JP3617492 U JP 3617492U JP 2575687 Y2 JP2575687 Y2 JP 2575687Y2
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- pipe clamp
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- shaped main
- side wall
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄骨のフランジ部など
に足場用パイプや足場に付設される手摺用パイプを取り
付けるのに使用される取付け装置、特に、前記フランジ
などの被挟持部材を挟持するコ形クランプ部に足場用パ
イプなどを固定するパイプクランプを90度向き変更可
能に取り付けて成るパイプクランプ取付け装置に関す
る。
に足場用パイプや足場に付設される手摺用パイプを取り
付けるのに使用される取付け装置、特に、前記フランジ
などの被挟持部材を挟持するコ形クランプ部に足場用パ
イプなどを固定するパイプクランプを90度向き変更可
能に取り付けて成るパイプクランプ取付け装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のこの種のパイプクラ
ンプ取付け装置としては、実開昭60−1841号公報
に記載されるように、コ形クランプ部を構成するコ形本
体の直角を成す2つの外側面に1つのパイプクランプを
付け替えるタイプのものと、実公平3−10282号公
報に記載されるように、前記コ形本体のコーナー部にパ
イプクランプを支軸の周りで回動可能に枢着して、パイ
プクランプの取り付け角度を90度の範囲で変更できる
ようにしたものがあるが、前者の付け替えタイプのもの
では、使用に際して手間がかかるばかりでなく、パイプ
クランプ取り付け用ボルトナットを紛失する恐れもあ
り、十分に活用することができない。また後者の枢着タ
イプのものでは、コ形本体やパイプクランプの軸受け部
分が使用時に作用する荷重で変形しないように十分な強
度が必要であり、実用的ではなかった。
ンプ取付け装置としては、実開昭60−1841号公報
に記載されるように、コ形クランプ部を構成するコ形本
体の直角を成す2つの外側面に1つのパイプクランプを
付け替えるタイプのものと、実公平3−10282号公
報に記載されるように、前記コ形本体のコーナー部にパ
イプクランプを支軸の周りで回動可能に枢着して、パイ
プクランプの取り付け角度を90度の範囲で変更できる
ようにしたものがあるが、前者の付け替えタイプのもの
では、使用に際して手間がかかるばかりでなく、パイプ
クランプ取り付け用ボルトナットを紛失する恐れもあ
り、十分に活用することができない。また後者の枢着タ
イプのものでは、コ形本体やパイプクランプの軸受け部
分が使用時に作用する荷重で変形しないように十分な強
度が必要であり、実用的ではなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は上記のような従
来の問題点を解消し得るパイプクランプ取付け装置提供
することを目的とするものであって、その手段を後述す
る実施例の参照符号を付して示すと、一対の対向側壁部
2,3と両側壁部2,3を連結する連結壁部4とから成
るコ形本体1と、このコ形本体1の他方の側壁部3を螺
合貫通して一方の側壁部2との間で被挟持部材Fを挟持
固定する締結用螺軸5と、前記コ形本体1の外側に配置
されたパイプクランプ10と、前記コ形本体1の内側に
配置された位置決め部材7とから成り、前記パイプクラ
ンプ10と前記位置決め部材7とは、コ形本体1の前記
一方の側壁部2と連結壁部4との間のコーナー部に形成
した貫通孔8を貫通する連結部9を介してコ形本体1か
ら離脱不能に互いに連結され、当該連結部9を中心とす
る略90度の範囲内での揺動により前記位置決め部材7
が、前記締結用螺軸5で締結される前記被挟持部材Fの
端面とコ形本体1の前記連結壁部4との間に挟まれる第
一姿勢と、前記締結用螺軸5で締結される前記被挟持部
材Fの側面とコ形本体1の前記一方の側壁部2との間に
挟まれる第二姿勢とに切り換え可能な構成となってい
る。
来の問題点を解消し得るパイプクランプ取付け装置提供
することを目的とするものであって、その手段を後述す
る実施例の参照符号を付して示すと、一対の対向側壁部
2,3と両側壁部2,3を連結する連結壁部4とから成
るコ形本体1と、このコ形本体1の他方の側壁部3を螺
合貫通して一方の側壁部2との間で被挟持部材Fを挟持
固定する締結用螺軸5と、前記コ形本体1の外側に配置
されたパイプクランプ10と、前記コ形本体1の内側に
配置された位置決め部材7とから成り、前記パイプクラ
ンプ10と前記位置決め部材7とは、コ形本体1の前記
一方の側壁部2と連結壁部4との間のコーナー部に形成
した貫通孔8を貫通する連結部9を介してコ形本体1か
ら離脱不能に互いに連結され、当該連結部9を中心とす
る略90度の範囲内での揺動により前記位置決め部材7
が、前記締結用螺軸5で締結される前記被挟持部材Fの
端面とコ形本体1の前記連結壁部4との間に挟まれる第
一姿勢と、前記締結用螺軸5で締結される前記被挟持部
材Fの側面とコ形本体1の前記一方の側壁部2との間に
挟まれる第二姿勢とに切り換え可能な構成となってい
る。
【0004】上記本発明装置を実施するに際し、前記コ
形本体1に、その一方の側壁部2の先端近傍位置から他
方の側壁部3の先端近傍位置までコの字形に連続して外
側へ張り出す突曲部11を形成し、前記位置決め部材7
の厚さを前記突曲部11の内側凹部12の深さdと略等
しく構成し、前記第一及び第二の各姿勢にある前記位置
決め部材7が前記突曲部11の内側凹部12に嵌合する
ように構成することができる。
形本体1に、その一方の側壁部2の先端近傍位置から他
方の側壁部3の先端近傍位置までコの字形に連続して外
側へ張り出す突曲部11を形成し、前記位置決め部材7
の厚さを前記突曲部11の内側凹部12の深さdと略等
しく構成し、前記第一及び第二の各姿勢にある前記位置
決め部材7が前記突曲部11の内側凹部12に嵌合する
ように構成することができる。
【0005】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1〜図3において、1は、鉄骨フランジ部などの被挟
持部材Fを挟持するコ形本体で、相対向する両側壁部
2,3と両側壁部2,3を連結する連結壁部4とから成
る。5は、コ形本体1の他方の側壁部3を螺合貫通して
一方の側壁部3との間で被挟持部材Fを挟持固定する締
結用螺軸部であって、その先端部に皿ばね6が取り付け
られている。7はコ形本体1の内側に配置された位置決
め部材であって、コ形本体1の一方の側壁部2と連結壁
部4との間のコーナー部に形成してある貫通孔8を貫通
する連結部9を介してコ形本体1の外側に配置されたパ
イプクランプ10と連結されている。
図1〜図3において、1は、鉄骨フランジ部などの被挟
持部材Fを挟持するコ形本体で、相対向する両側壁部
2,3と両側壁部2,3を連結する連結壁部4とから成
る。5は、コ形本体1の他方の側壁部3を螺合貫通して
一方の側壁部3との間で被挟持部材Fを挟持固定する締
結用螺軸部であって、その先端部に皿ばね6が取り付け
られている。7はコ形本体1の内側に配置された位置決
め部材であって、コ形本体1の一方の側壁部2と連結壁
部4との間のコーナー部に形成してある貫通孔8を貫通
する連結部9を介してコ形本体1の外側に配置されたパ
イプクランプ10と連結されている。
【0006】しかして前記連結部9は、位置決め部材7
とパイプクランプ10とに対して首状に細くなった部分
であって、この実施例では位置決め部材7から一体に突
設されており、この連結部9が貫通する前記貫通孔8
は、この連結部9がコ形本体1の側壁部2と連結壁部4
との間のコーナー部を、当該コーナー部の円弧方向に遊
動し得る程度の大きさで、位置決め部材7が貫通孔8か
らコ形本体1の外へ離脱することはできない。
とパイプクランプ10とに対して首状に細くなった部分
であって、この実施例では位置決め部材7から一体に突
設されており、この連結部9が貫通する前記貫通孔8
は、この連結部9がコ形本体1の側壁部2と連結壁部4
との間のコーナー部を、当該コーナー部の円弧方向に遊
動し得る程度の大きさで、位置決め部材7が貫通孔8か
らコ形本体1の外へ離脱することはできない。
【0007】前記コ形本体1には、その一方の側壁部2
の先端近傍位置から他方の側壁部3の先端近傍位置まで
コの字形に連続して外側へ張り出す突曲部11が形成さ
れ、前記貫通孔8はこの突曲部11における側壁部2側
部分と連結壁部4側部分との間のコーナー部に形成され
たものである。また、この突曲部11の内側凹部12の
深さd(図1参照)は、両側壁部2,3及び連結壁部4
のいずれの部分でも同じ深さでである。
の先端近傍位置から他方の側壁部3の先端近傍位置まで
コの字形に連続して外側へ張り出す突曲部11が形成さ
れ、前記貫通孔8はこの突曲部11における側壁部2側
部分と連結壁部4側部分との間のコーナー部に形成され
たものである。また、この突曲部11の内側凹部12の
深さd(図1参照)は、両側壁部2,3及び連結壁部4
のいずれの部分でも同じ深さでである。
【0008】前記位置決め部材7は、図1〜図3に示す
ように、前後両面が材料節減のために陥没している(図
3参照)胴体部13と、この胴体部13の頂部に一体突
設された前記連結部9とから成るもので、胴体部13の
両肩部13a,13aは突曲面状に形成されている。連
結部9は、厚さと幅が等しい横断面正方形の角筒状に形
成されている。また、位置決め部材7の胴体部13は、
その厚さが連結部9の厚さと等しく且つ前記突曲部11
の内側凹部12の深さdと略等しく形成されている。し
かして、この位置決め部材7は、その胴体部13が前記
被挟持部材Fの端面とこれに対面するコ形本体1の連結
壁部4との間で挟持固定される第一姿勢(図1参照)
と、同じく胴体部13がコ形本体1の一方の側壁部2と
これに対面する被挟持部材Fの側面との間で挟持固定さ
れる第二姿勢(図2参照)とに切り換え可能であるとと
もに、第一及び第二の各姿勢にある当該位置決め部材7
の胴体部13が前記突曲部11の内側凹部12に嵌合す
るように構成されている。
ように、前後両面が材料節減のために陥没している(図
3参照)胴体部13と、この胴体部13の頂部に一体突
設された前記連結部9とから成るもので、胴体部13の
両肩部13a,13aは突曲面状に形成されている。連
結部9は、厚さと幅が等しい横断面正方形の角筒状に形
成されている。また、位置決め部材7の胴体部13は、
その厚さが連結部9の厚さと等しく且つ前記突曲部11
の内側凹部12の深さdと略等しく形成されている。し
かして、この位置決め部材7は、その胴体部13が前記
被挟持部材Fの端面とこれに対面するコ形本体1の連結
壁部4との間で挟持固定される第一姿勢(図1参照)
と、同じく胴体部13がコ形本体1の一方の側壁部2と
これに対面する被挟持部材Fの側面との間で挟持固定さ
れる第二姿勢(図2参照)とに切り換え可能であるとと
もに、第一及び第二の各姿勢にある当該位置決め部材7
の胴体部13が前記突曲部11の内側凹部12に嵌合す
るように構成されている。
【0009】前記パイプクランプ10は、抱持台14
と、これの一端部に枢着された抱持アーム15と、前記
抱持台14の他端部に枢支されたクランプ用螺軸16と
から成り、抱持台14と抱持アーム15との間にパイプ
Pを抱持して、クランプ用螺軸16の先端部を抱持アー
ム15先端部の係入溝17に係入させ、ナット18を締
め付けることにより、パイプPを抱持固定するものであ
る。そして、このパイプクランプ10には抱持台14の
底壁部14aに、前記位置決め部材7の連結部9が嵌合
する正方形状の嵌合孔19が貫設されている。
と、これの一端部に枢着された抱持アーム15と、前記
抱持台14の他端部に枢支されたクランプ用螺軸16と
から成り、抱持台14と抱持アーム15との間にパイプ
Pを抱持して、クランプ用螺軸16の先端部を抱持アー
ム15先端部の係入溝17に係入させ、ナット18を締
め付けることにより、パイプPを抱持固定するものであ
る。そして、このパイプクランプ10には抱持台14の
底壁部14aに、前記位置決め部材7の連結部9が嵌合
する正方形状の嵌合孔19が貫設されている。
【0010】しかして、前記パイプクランプ10を位置
決め部材7の連結部9に連結するには、図4に示すよう
に、前記連結部9をコ形本体1の貫通孔8に内側から挿
通してパイプクランプ10側の嵌合孔19に嵌合させた
状態で、座20a付きボルト20を前記連結部9のボル
ト孔9aに螺入締結すればよい。この場合、連結部9の
前記嵌合孔19への嵌合位置によって、パイプクランプ
10の向きを90度ごとに変更することができる。
決め部材7の連結部9に連結するには、図4に示すよう
に、前記連結部9をコ形本体1の貫通孔8に内側から挿
通してパイプクランプ10側の嵌合孔19に嵌合させた
状態で、座20a付きボルト20を前記連結部9のボル
ト孔9aに螺入締結すればよい。この場合、連結部9の
前記嵌合孔19への嵌合位置によって、パイプクランプ
10の向きを90度ごとに変更することができる。
【0011】次に、上記構成のパイプクランプ取付け装
置の使用方法について説明すると、鉄骨フランジ部など
の水平に延びた被挟持部材FにパイプPを水平に固定す
る場合には、図1に示すように、連結部9がコ形本体1
の貫通孔8を貫通している位置決め部材7をコ形本体1
の連結壁部4と平行に位置させて、当該位置決め部材7
を前記突曲部11の内側凹部12に嵌合させた状態で、
コ形本体1を被挟持部材Fの端部に嵌合させ、この被挟
持部材Fの端面に前記位置決め部材7及び前記連結壁部
4の内側面(突曲部11の両側)を当接させた状態で締
結用螺軸5を締め付けて、コ形本体1を被挟持部材Fに
固定させることにより、前記位置決め部材7が被挟持部
材Fの端面と前記連結壁部4との間に挟まれた第一姿勢
となり、被挟持部材Fの側面に対し垂直な向きに固定さ
れたパイプクランプ10にパイプPを取り付ければ良
い。
置の使用方法について説明すると、鉄骨フランジ部など
の水平に延びた被挟持部材FにパイプPを水平に固定す
る場合には、図1に示すように、連結部9がコ形本体1
の貫通孔8を貫通している位置決め部材7をコ形本体1
の連結壁部4と平行に位置させて、当該位置決め部材7
を前記突曲部11の内側凹部12に嵌合させた状態で、
コ形本体1を被挟持部材Fの端部に嵌合させ、この被挟
持部材Fの端面に前記位置決め部材7及び前記連結壁部
4の内側面(突曲部11の両側)を当接させた状態で締
結用螺軸5を締め付けて、コ形本体1を被挟持部材Fに
固定させることにより、前記位置決め部材7が被挟持部
材Fの端面と前記連結壁部4との間に挟まれた第一姿勢
となり、被挟持部材Fの側面に対し垂直な向きに固定さ
れたパイプクランプ10にパイプPを取り付ければ良
い。
【0012】また、パイプPを被挟持部材Fの側面と垂
直な向きに固定する場合には、図2に示すように、位置
決め部材7をコ形本体1の一方の側壁部2と平行に位置
させて、当該位置決め部材7を前記突曲部11の内側凹
部12に嵌合させた状態で、コ形本体1を前記被挟持部
材Fの端部に嵌合させ、この被挟持部材Fの側面に位置
決め部材7及び側壁部2の内側面(突曲部11の両側)
を当接させて、締結用螺軸5を締め付けることにより、
この位置決め部材7は被挟持部材Fの側面とコ形本体1
の側壁部2との間に挟まれた第二姿勢となり、パイプク
ランプ10は被挟持部材Fの側面と平行な向きに固定さ
れることになる。この状態でパイプクランプ10にパイ
プPを取り付ければ良い。
直な向きに固定する場合には、図2に示すように、位置
決め部材7をコ形本体1の一方の側壁部2と平行に位置
させて、当該位置決め部材7を前記突曲部11の内側凹
部12に嵌合させた状態で、コ形本体1を前記被挟持部
材Fの端部に嵌合させ、この被挟持部材Fの側面に位置
決め部材7及び側壁部2の内側面(突曲部11の両側)
を当接させて、締結用螺軸5を締め付けることにより、
この位置決め部材7は被挟持部材Fの側面とコ形本体1
の側壁部2との間に挟まれた第二姿勢となり、パイプク
ランプ10は被挟持部材Fの側面と平行な向きに固定さ
れることになる。この状態でパイプクランプ10にパイ
プPを取り付ければ良い。
【0013】以上説明した実施例のパイプクランプ取付
け装置では、パイプクランプ10を位置決め部材7の連
結部9に連結するのに、図4に示すように連結部9にボ
ルト孔9aを設けておいて、コ形本体1の貫通孔8に貫
通させた当該連結部9のボルト孔9aにパイプクランプ
10側から座20a付きボルト20を螺入するようにし
ているが、図5に示ように、前記連結部9の外端に螺軸
部21を一体に突設し、この螺軸部21にパイプクラン
プ10側から座22a付きナット22を締結するように
してもよい。
け装置では、パイプクランプ10を位置決め部材7の連
結部9に連結するのに、図4に示すように連結部9にボ
ルト孔9aを設けておいて、コ形本体1の貫通孔8に貫
通させた当該連結部9のボルト孔9aにパイプクランプ
10側から座20a付きボルト20を螺入するようにし
ているが、図5に示ように、前記連結部9の外端に螺軸
部21を一体に突設し、この螺軸部21にパイプクラン
プ10側から座22a付きナット22を締結するように
してもよい。
【0014】
【考案の作用及び効果】以上のように実施し得る本考案
のパイプクランプ取付け装置によれば、コ形クランプ部
を構成するコ形本体の2つの側面にパイプクランプを付
け替えるのではなく、前記コ形本体に対しパイプクラン
プを90度の範囲で揺動させて向きを使用目的に応じて
変更することができるものであるが、コ形本体の外側に
配置されたパイプクランプと当該コ形本体の内側に配置
された位置決め部材とを、コ形本体の一方の側壁部と連
結壁部との間のコーナー部に形成した貫通孔を貫通する
連結部を介して互いに連結し、当該連結部を中心とする
略90度の範囲内での揺動により前記位置決め部材が、
締結用螺軸で締結される被挟持部材の端面とコ形本体の
前記連結壁部との間で挟持固定される第一姿勢と、締結
用螺軸で締結される被挟持部材の側面とコ形本体の一方
の側壁部との間で挟持固定される第二姿勢とに切り換え
可能に構成したものであって、従来のこの種のパイプク
ランプ取付け装置のようにコ形本体に対しパイプクラン
プを揺動可能に枢着する支軸、即ち、パイプクランプの
回動中心軸を持たないものである。
のパイプクランプ取付け装置によれば、コ形クランプ部
を構成するコ形本体の2つの側面にパイプクランプを付
け替えるのではなく、前記コ形本体に対しパイプクラン
プを90度の範囲で揺動させて向きを使用目的に応じて
変更することができるものであるが、コ形本体の外側に
配置されたパイプクランプと当該コ形本体の内側に配置
された位置決め部材とを、コ形本体の一方の側壁部と連
結壁部との間のコーナー部に形成した貫通孔を貫通する
連結部を介して互いに連結し、当該連結部を中心とする
略90度の範囲内での揺動により前記位置決め部材が、
締結用螺軸で締結される被挟持部材の端面とコ形本体の
前記連結壁部との間で挟持固定される第一姿勢と、締結
用螺軸で締結される被挟持部材の側面とコ形本体の一方
の側壁部との間で挟持固定される第二姿勢とに切り換え
可能に構成したものであって、従来のこの種のパイプク
ランプ取付け装置のようにコ形本体に対しパイプクラン
プを揺動可能に枢着する支軸、即ち、パイプクランプの
回動中心軸を持たないものである。
【0015】従って、コ形本体のコーナー部にパイプク
ランプを十分な支持強度を以て軸支するための肉厚部を
確保する必要がなく、実施例にも示したような板材のプ
レス加工により形成されるようなコ形本体であっても、
強度上の問題を伴うことなく実施することができるとと
もに、従来のようにコ形本体とパイプクランプとを枢着
する軸受け部に集中する荷重で当該軸受け部が変形し
て、円滑なパイプクランプの向き変更ができなくなるよ
うな恐れもない。
ランプを十分な支持強度を以て軸支するための肉厚部を
確保する必要がなく、実施例にも示したような板材のプ
レス加工により形成されるようなコ形本体であっても、
強度上の問題を伴うことなく実施することができるとと
もに、従来のようにコ形本体とパイプクランプとを枢着
する軸受け部に集中する荷重で当該軸受け部が変形し
て、円滑なパイプクランプの向き変更ができなくなるよ
うな恐れもない。
【0016】しかも本考案の構成によれば、パイプクラ
ンプの向きは、コ形本体の内側に位置する位置決め部材
を当該コ形本体の側壁部または連結壁部と挟持固定され
る被挟持部材との間で挟むことにより固定するものであ
るから、極めて安定的にパイプクランプの向きを固定す
ることができるとともに、加工精度が要求される軸受け
部がないので、製造も容易で比較的安価に実施すること
ができるのである。
ンプの向きは、コ形本体の内側に位置する位置決め部材
を当該コ形本体の側壁部または連結壁部と挟持固定され
る被挟持部材との間で挟むことにより固定するものであ
るから、極めて安定的にパイプクランプの向きを固定す
ることができるとともに、加工精度が要求される軸受け
部がないので、製造も容易で比較的安価に実施すること
ができるのである。
【0017】また、請求項2に記載のように、コ形本体
に外側へ張り出す突曲部を形成し、前記位置決め部材の
厚さを前記突曲部の内側凹部の深さと略等しくして、前
記第一及び第二の各姿勢にある前記位置決め部材が前記
突曲部の内側凹部に嵌合するように構成した場合には、
位置決め部材に不当な外力が作用するのを防止して、パ
イプクランプの向きをより一層安定的に固定することが
できるとともに、コ形本体の強度アップにもつながり、
さらに、コ形本体内に嵌合させた被挟持部材を前記内側
凹部の両側に位置するコ形本体の側壁部または連結壁部
に当接させることができ、当該被挟持部材を正確に位置
決めすることができる。
に外側へ張り出す突曲部を形成し、前記位置決め部材の
厚さを前記突曲部の内側凹部の深さと略等しくして、前
記第一及び第二の各姿勢にある前記位置決め部材が前記
突曲部の内側凹部に嵌合するように構成した場合には、
位置決め部材に不当な外力が作用するのを防止して、パ
イプクランプの向きをより一層安定的に固定することが
できるとともに、コ形本体の強度アップにもつながり、
さらに、コ形本体内に嵌合させた被挟持部材を前記内側
凹部の両側に位置するコ形本体の側壁部または連結壁部
に当接させることができ、当該被挟持部材を正確に位置
決めすることができる。
【図1】 被挟持部材に対するコ形本体の嵌合方向に対
しパイプクランプを垂直向きに固定した状態でのパイプ
クランプ取付け装置の使用状態を示す一部切り欠き側面
図である。
しパイプクランプを垂直向きに固定した状態でのパイプ
クランプ取付け装置の使用状態を示す一部切り欠き側面
図である。
【図2】 被挟持部材に対するコ形本体の嵌合方向に対
しパイプクランプを平行向きに固定した状態でのパイプ
クランプ取付け装置の使用状態を示す一部切り欠き側面
図である。
しパイプクランプを平行向きに固定した状態でのパイプ
クランプ取付け装置の使用状態を示す一部切り欠き側面
図である。
【図3】 パイプクランプ取付け装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図4】 図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】 位置決め部材とパイプクランプとの連結部構
造の変形例を示す要部の断面図である。
造の変形例を示す要部の断面図である。
F 被挟持部材(鉄骨のフランジ部など) 1 コ形本体 2 側壁部 3 側壁部 4 連結壁部 5 締結用螺軸 7 位置決め部材 8 貫通孔 9 連結部 10 パイプクランプ 11 突曲部 12 内側凹部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 7/16
Claims (2)
- 【請求項1】一対の対向側壁部と両側壁部を連結する連
結壁部とから成るコ形本体と、このコ形本体の他方の側
壁部を螺合貫通して一方の側壁部との間で被挟持部材を
挟持固定する締結用螺軸と、前記コ形本体の外側に配置
されたパイプクランプと、前記コ形本体の内側に配置さ
れた位置決め部材とから成り、前記パイプクランプと前
記位置決め部材とは、コ形本体の前記一方の側壁部と連
結壁部との間のコーナー部に形成した貫通孔を貫通する
連結部を介してコ形本体から離脱不能に互いに連結さ
れ、当該連結部を中心とする略90度の範囲内での揺動
により前記位置決め部材が、前記締結用螺軸で締結され
る前記被挟持部材の端面とコ形本体の前記連結壁部との
間に挟まれる第一姿勢と、前記締結用螺軸で締結される
前記被挟持部材の側面とコ形本体の前記一方の側壁部と
の間に挟まれる第二姿勢とに切り換え可能に構成されて
いるパイプクランプ取付け装置。 - 【請求項2】前記コ形本体に、その一方の側壁部の先端
近傍位置から他方の側壁部の先端近傍位置までコの字形
に連続して外側へ張り出す突曲部が形成され、前記位置
決め部材の厚さが前記突曲部の内側凹部の深さと略等し
く構成され、前記第一及び第二の各姿勢にある前記位置
決め部材が前記突曲部の内側凹部に嵌合するように構成
されて成る請求項1に記載のパイプクランプ取付け装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992036174U JP2575687Y2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | パイプクランプ取付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992036174U JP2575687Y2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | パイプクランプ取付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587145U JPH0587145U (ja) | 1993-11-22 |
JP2575687Y2 true JP2575687Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=12462384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992036174U Expired - Lifetime JP2575687Y2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | パイプクランプ取付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575687Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102095322B1 (ko) * | 2019-04-16 | 2020-03-31 | 김한규 | 비계파이프 결합용 클램프 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5913018B2 (ja) * | 2012-09-11 | 2016-04-27 | 未来工業株式会社 | 配線・配管材支持具、および配線・配管材支持装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS601841U (ja) * | 1983-05-31 | 1985-01-09 | 株式会社 国元商会 | 仮設用クランプユニツト |
JP2540580Y2 (ja) * | 1992-01-31 | 1997-07-09 | 株式会社国元商会 | クランプ装置 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP1992036174U patent/JP2575687Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102095322B1 (ko) * | 2019-04-16 | 2020-03-31 | 김한규 | 비계파이프 결합용 클램프 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0587145U (ja) | 1993-11-22 |
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