JP2538564Y2 - ミラーボデーの保持構造 - Google Patents

ミラーボデーの保持構造

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JP2538564Y2
JP2538564Y2 JP6062690U JP6062690U JP2538564Y2 JP 2538564 Y2 JP2538564 Y2 JP 2538564Y2 JP 6062690 U JP6062690 U JP 6062690U JP 6062690 U JP6062690 U JP 6062690U JP 2538564 Y2 JP2538564 Y2 JP 2538564Y2
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正則 川本
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Murakami Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ステー先端に設けた球形ピボットにミラ
ーボデーを回動自在に保持してなる自動車用バックミラ
ーに関するものである。
[従来の技術とその問題点] ステー先端に設けた球形ピボットにミラーボデーを回
動自在に保持してなる自動車用バックミラーは、トラッ
ク、バン等に搭載するアウトサイドミラーとして広く用
いられている。
この種のバックミラーは、ステーの先端に取り付けた
球形のピボットをミラーボデー側背面に設けたピボット
の受け部に圧入した上で、トルク調整ビスを締付けるこ
とによりピボットの保持トルクを調節し、もってピボッ
トとその受け部の弾力的な圧接効果によってミラーボデ
ー全体を安定良く強固に保持しようとするものであった
(実公昭58-51637号参照)。
しかしこの種従来のものは、比較的大きなミラーボデ
ーを小さな球体で保持する構造であるから、安定性に欠
ける憾みがあり、走行時にミラーにビビリが生じ易いと
いう欠点があった。そしてピボットの受け部をビスで締
付けることにより、小さな球面に大きな保持トルクを作
用させる構造であったから、ミラーボデーは変形しやす
い。すなわちバックミラーのボデーは、通常、合成樹脂
材で作られているから、前記ビスの締付けを強くした場
合、ビスを挿入する受け部を含むボデー全体に変形力が
加わり、その変形力のため高温下において或いは経年変
化により樹脂が老化して弾性が失われたり、ボデー側に
永久歪みが発生し易くなる。その結果、ピボットとピボ
ットの受け部との間の保持トルクを常に一定に保持する
ことが難しく、また、前記ボデー変形によってミラー面
に歪みが生じやすい傾向もあった。更に、ピボットとピ
ボットの受け部との間の保持力が緩みかげんになると、
ミラーボデーの設定角度が崩れ正常な後方視界を得るこ
とができないという問題点もあった。
本考案は、上記のような従来技術の問題点を解決する
ことを目的とするものであって、ミラーボデーをステー
先端に取付けた球体を回転中心として保持できるように
構成すると共に、その下方に一対のステー挟持部材を設
けて該挟持部材によってミラーボデーを位置決め固定す
るミラーボデーの保持構造を提案することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、ステー先端に球
体を取付け、ミラーボデーの背部に前記球体を収容保持
する球面受座を設けると共に、該受座に球体と受座との
間の嵌合トルクを調整できる締付けビスを取付け、さら
に前記球体の下方に、前記ステーの両側に位置してその
ステーを挟持する一対の平板挟持部材をミラーボデー背
部に一体に突設し、対向する前記挟持部材に跨るように
取付けた締付けビスを介して前記ステーを前記挟持部材
で前後方向に摺動可能に保持することが特徴である。
[作用] 上記構成からなる本考案は、ステー先端の球体と受座
との間の保持トルクとステーの両側に位置してそのステ
ーを挟持する一対の挟持部材の保持トルクでミラーボデ
ー全体がステーに対して固定保持される。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案が適用される自動車用バッグミラーの
一例を示し、図において符号1は車体に固定される円筒
状のステー、2は前記ステー1の先端に取付けられ、ミ
ラーボデー3を支持してその回転中心となる球体(球形
ピボット)である。ミラーボデー3は合成樹脂材によっ
て形成され、その前面側にミラー本体(図示省略)が嵌
着されている。符号4は前記球体2を収容保持するため
ミラーボデー3の背面に設けた球面受座である。この球
面受座4は、第3図に示すように、一例として前記球体
2を圧入しうる収容空間4bを中央部に具備させた一対の
受け部4a、4aからなり、この受け部をミラーボデー側か
ら一体に突設し、且つ受け部の対向面に半球状座面を設
けて構成されている。5は前記受け部対向面に挿設して
その座面と前記球体との間の保持トルクを調整するトル
ク調整ビスであって、ビスを締込むことにより球体2を
弾力的に保持する圧接効果を与える、6はナット、7は
前記一対の受け部4a、4aに形成したビス挿設孔である。
なお符号8、8は前記球体2の下方で且つ前記ステー1
の両側に位置してそのステーを挟持する一対の挟持部材
である。この一対の挟持部材8、8は、ミラーボデー3
の背面にステー1を挟持できる程度の間隔をおいて該ボ
デーに一体に突出形成されているものである。
ところで図示の挟持部材はステー1の軸外径よりも若
干大きな間隔において平板状に形成されている。そして
この平板状挟持部材の内外両端部には、対向する前記挟
持部材に跨がるように一対の締付けビス9、9が挿設さ
れている。ちなみに10は前記各ビスに螺合するように一
方に挟持部材側に設けたナット、11は両挟持部材に貫通
形成させたビス挿入孔である。12は一対の挟持部材の両
先端面に跨がるように取付けた断面コ字形のリテーナで
あり、その対向面に前記ビス挿入孔11に対応したビス挿
入孔13が形成されている。
なおこの部材は挟持部材よりも強度の高い部材より作
成することを可とする。ところで本考案においては、挟
持部材に跨がるように取付けた締付けビスを介して前記
ステー側面を前記挟持部材で弾力的に挟持すれば足り、
挟持部材上に固定する本リテーナは必須のものではな
い。また前記締付けビス9も挟持部材8の内外両端部に
必要とするものでなく、外側の端部に設ければ十分であ
る。
なお符号14はステー1を保護するためその軸上に固定
した位置規制用環体であり、両端部に鍔が設けられてい
る。15はカバーである。
[考案の効果] 以上説明した本考案の構成によると、ミラーボデーを
ステー先端に取付けた球体を回転中心として保持できる
と共に、その下方に一対のステー挟持部材を設けて該挟
持部材によってミラーボデーを位置決め固定できるの
で、ミラー面の角度調整が容易であると共にビスの締付
けをさほどに強くしなくとも正常な設定角度保持が簡単
に行えるものである。また従来形において免れなかった
ミラーのビビリを少なくすることが可能であり、大型の
ミラーボデーを安定よく確実に保持固定ができる効果が
ある。また本考案によると、前記ビスの締付けに起因す
るミラーボデー変形を防止できるメリットを有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用される自動車用バックミラーの一
例を示す斜視図、第2図は本考案要部の断面図、第3図
は同上分解斜視図である。 1:ステー、2:球体、3:ミラーボデー、4:球面受座、5:ト
ルク調整ビス、8:挟持部材、12:リテーナ、14:環体

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステー先端に球体を取付け、ミラーボデー
    の背部に前記球体を収容保持する球面受座を設けると共
    に、該受座に球体と受座との間の嵌合トルクを調整でき
    る締付けビスを取付け、さらに前記球体の下方に、前記
    ステーの両側に位置してそのステーを挟持する一対の平
    板状挟持部材をミラーボデー背部に一体に突設し、対向
    する前記挟持部材に跨るように取付けた締付けビスを介
    して前記ステーを前記挟持部材で前後方向に摺動可能に
    保持することを特徴とするミラーボデーの保持構造。
  2. 【請求項2】前記ステーの軸外周面に前記挟持部材が接
    する環体が設けられている第1項記載のミラーボデーの
    保持構造。
  3. 【請求項3】一対の挟持部材の両先端面に、断面コ字形
    のリテーナを前記挟持部材に跨がるように取付けた第1
    項記載のミラーボデーの保持構造。
JP6062690U 1990-06-11 1990-06-11 ミラーボデーの保持構造 Expired - Lifetime JP2538564Y2 (ja)

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JPH0419340U JPH0419340U (ja) 1992-02-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5439058B2 (ja) * 2009-06-30 2014-03-12 株式会社ミキ 車椅子用回動式ステップの支持構造及び車椅子用回動式ステップの回転トルク調節方法
JP6325961B2 (ja) * 2014-10-31 2018-05-16 槌屋ヤック株式会社 車両用補助ミラー

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JPH0419340U (ja) 1992-02-18

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