JP2575146Y2 - フロントフォーク - Google Patents
フロントフォークInfo
- Publication number
- JP2575146Y2 JP2575146Y2 JP1991035683U JP3568391U JP2575146Y2 JP 2575146 Y2 JP2575146 Y2 JP 2575146Y2 JP 1991035683 U JP1991035683 U JP 1991035683U JP 3568391 U JP3568391 U JP 3568391U JP 2575146 Y2 JP2575146 Y2 JP 2575146Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil chamber
- check valve
- passage
- reservoir
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動二輪車の前側車体
と車軸間に介装され、路面からの振動等を減衰する緩衝
器とフォークを兼ねたフロントフォークに関する。
と車軸間に介装され、路面からの振動等を減衰する緩衝
器とフォークを兼ねたフロントフォークに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動二輪車は前側車体と車軸間に
フォークと緩衝器を兼ねたフロントフォークが介装され
ている。このフロントフォークとしては、例えば、実開
昭63−192194号公報に開示されたものが開発さ
れている。
フォークと緩衝器を兼ねたフロントフォークが介装され
ている。このフロントフォークとしては、例えば、実開
昭63−192194号公報に開示されたものが開発さ
れている。
【0003】このフロントフォークはピストンの上部油
室から下部油室への流れに対して減衰力を発生するリー
フバルブと下部油室から上部油室への流れのみを許容す
るチェックバルを設けるとともに、ピストンロッドに上
部油室とリザーバとを通じさせる通路を設け、この通路
の上部油室側口端を前記チェックバルブの開動作で閉塞
するようにしたことを特徴とするものである。
室から下部油室への流れに対して減衰力を発生するリー
フバルブと下部油室から上部油室への流れのみを許容す
るチェックバルを設けるとともに、ピストンロッドに上
部油室とリザーバとを通じさせる通路を設け、この通路
の上部油室側口端を前記チェックバルブの開動作で閉塞
するようにしたことを特徴とするものである。
【0004】このフロントフォークによれば、ピストン
の伸長作動時には上部油室の内圧でチェックバルブを開
き、上部油室に混入した空気がピストンロッドの通路を
介してリザーバ側に排出される。
の伸長作動時には上部油室の内圧でチェックバルブを開
き、上部油室に混入した空気がピストンロッドの通路を
介してリザーバ側に排出される。
【0005】圧縮時には下部油室の内圧でチェックバル
ブが押されて通路を閉じ、下部油室の油が通路よりリザ
ーバ側へ流出するのを防止するものである。
ブが押されて通路を閉じ、下部油室の油が通路よりリザ
ーバ側へ流出するのを防止するものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
フロントフォークでは、チェックバルブはその上下に作
用する差圧によってスプリングに抗してリザーバ側に通
じる通路の口端を閉じるものであるため、圧縮時の作動
速度が遅い場合では上下の差圧が小さく、上記通路の口
端を閉じず、下部油室からの油がこの通路内に侵入して
しまう。
フロントフォークでは、チェックバルブはその上下に作
用する差圧によってスプリングに抗してリザーバ側に通
じる通路の口端を閉じるものであるため、圧縮時の作動
速度が遅い場合では上下の差圧が小さく、上記通路の口
端を閉じず、下部油室からの油がこの通路内に侵入して
しまう。
【0007】一方ダンパーシリンダ内の上部油室は圧縮
作動時にはリザーバより低圧になることから、上記のよ
うにチェックバルブが閉じない状態では上部油室へピス
トンロッド内の通路を介してリザーバ側から油又は空気
等が吸込まれることになり減衰力を不安定にするという
不具合がある。
作動時にはリザーバより低圧になることから、上記のよ
うにチェックバルブが閉じない状態では上部油室へピス
トンロッド内の通路を介してリザーバ側から油又は空気
等が吸込まれることになり減衰力を不安定にするという
不具合がある。
【0008】そこで、本考案の目的は、圧縮時の作動速
度が遅い場合でもリザーバ側に通じるピストンロッド内
の通路を閉じることができるようにしたフロントフォー
クを提供することである。
度が遅い場合でもリザーバ側に通じるピストンロッド内
の通路を閉じることができるようにしたフロントフォー
クを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の構成は、車輪側チューブと車体側チューブ
を摺動自在に嵌合し、車輪側チューブの下部にダンパー
シリンダを起立し、ダンパーシリンダ内にピストンを介
してピストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンは
ダンパーシリンダ内に上下二つの油室を区画し、二つの
油室はピストンに設けた伸ポートと圧ポートとを介して
連通され、ダンパーシリンダ外にリザーバが区画されて
いるフロントフォークに於て、前記伸ポートの出口端に
上部油室から下部油室への流れに対して減衰力を発生す
るリーフバルブを設け、前記圧ポートの出口端に下部油
室から上部油室への流れのみ許容する第1のチェックバ
ルブを設け、ピストンロッドに上部油室とリザーバとを
通じさせる通路を設け、この通路の途中に上部油室から
リザーバへの流れのみを許容する第2のチェックバルブ
を設け、更に上記通路の上部油室側口端を前記第1のチ
ェックバルブに対向して設け、当該上部油室側口端が第
1のチェックバルブが開いた時閉塞されるようにしたこ
とを特徴とするものである。
め、本考案の構成は、車輪側チューブと車体側チューブ
を摺動自在に嵌合し、車輪側チューブの下部にダンパー
シリンダを起立し、ダンパーシリンダ内にピストンを介
してピストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンは
ダンパーシリンダ内に上下二つの油室を区画し、二つの
油室はピストンに設けた伸ポートと圧ポートとを介して
連通され、ダンパーシリンダ外にリザーバが区画されて
いるフロントフォークに於て、前記伸ポートの出口端に
上部油室から下部油室への流れに対して減衰力を発生す
るリーフバルブを設け、前記圧ポートの出口端に下部油
室から上部油室への流れのみ許容する第1のチェックバ
ルブを設け、ピストンロッドに上部油室とリザーバとを
通じさせる通路を設け、この通路の途中に上部油室から
リザーバへの流れのみを許容する第2のチェックバルブ
を設け、更に上記通路の上部油室側口端を前記第1のチ
ェックバルブに対向して設け、当該上部油室側口端が第
1のチェックバルブが開いた時閉塞されるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】ピストンロッドの伸長作動時には上部油室の内
圧が第1のチェックバルブと第2のチェックバルブを開
き、上部油室に混入した空気がピストンロッドの通路を
介してリザーバ側に排出される。
圧が第1のチェックバルブと第2のチェックバルブを開
き、上部油室に混入した空気がピストンロッドの通路を
介してリザーバ側に排出される。
【0011】高速域の圧縮時には下部油室の内圧で第1
のチェックバルブが押されて通路を閉じ、下部油室から
の油が通路よりリザーバ側に流出するのを防止する。
のチェックバルブが押されて通路を閉じ、下部油室から
の油が通路よりリザーバ側に流出するのを防止する。
【0012】圧縮作動が遅い場合には第1のチェックバ
ルブは通路を閉じないが、第2のチェックバルブがこの
通路を閉じている為にやはり、下部油室からの油が通路
に侵入するのが防止される。
ルブは通路を閉じないが、第2のチェックバルブがこの
通路を閉じている為にやはり、下部油室からの油が通路
に侵入するのが防止される。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1にもとづいて説
明する。
明する。
【0014】図1、図2は本考案の一実施例を示す。
【0015】車輪側チューブ1内にベアリング2とシー
ル部材2aを介して車体側チューブ3が摺動自在に挿入
され、車輪側チューブ1の下部中央にダンパーシリンダ
4が起立し、ダンパーシリンダ4と車輪側チューブ1と
車体側チューブ3とでダンパーシリンダ4の外側にリザ
ーバCを区画している。
ル部材2aを介して車体側チューブ3が摺動自在に挿入
され、車輪側チューブ1の下部中央にダンパーシリンダ
4が起立し、ダンパーシリンダ4と車輪側チューブ1と
車体側チューブ3とでダンパーシリンダ4の外側にリザ
ーバCを区画している。
【0016】リザーバCは下部油室10と上方の空気室
10aとから成っている。
10aとから成っている。
【0017】ダンパーシリンダ4内にはピストン5とベ
アリング11を介してピストンロッド6が移動自在に挿
入され、ピストン5はダンパーシリンダ4内に上部油室
22と下部油室23を区画している。
アリング11を介してピストンロッド6が移動自在に挿
入され、ピストン5はダンパーシリンダ4内に上部油室
22と下部油室23を区画している。
【0018】ピストンロッド6は中空ロッド6bとこの
中空ロッド6bに螺合されたロッド6aとから構成され
ている。
中空ロッド6bに螺合されたロッド6aとから構成され
ている。
【0019】ロッド6aの外周にはバルブストッパ30
とディスク31とカラー32とスプリング33と第1の
チェックバルブ34とピストン5と伸側リーフバルブ3
5とワッシャ36とが直列に挿入され、これらの部材は
ピストンナット37で挾持されている。
とディスク31とカラー32とスプリング33と第1の
チェックバルブ34とピストン5と伸側リーフバルブ3
5とワッシャ36とが直列に挿入され、これらの部材は
ピストンナット37で挾持されている。
【0020】ピストン5には二つの油室22,23を連
通させる伸ポート38と圧ポート39とが形成され、伸
ポート38の下部口端には伸側リーフバルブ35が開閉
自在に設けられ、圧ポート39の上部口端には圧側バル
ブを兼ねる第1のチェックバルブ34が開閉自在に設け
られている。
通させる伸ポート38と圧ポート39とが形成され、伸
ポート38の下部口端には伸側リーフバルブ35が開閉
自在に設けられ、圧ポート39の上部口端には圧側バル
ブを兼ねる第1のチェックバルブ34が開閉自在に設け
られている。
【0021】チェックバルブ34の基端はカラー32の
外周に上下移動自在に挿入され、常時圧ポート39を閉
じる方向にスプリング33で付勢されている。
外周に上下移動自在に挿入され、常時圧ポート39を閉
じる方向にスプリング33で付勢されている。
【0022】ロッド6aにはダンパーシリンダ4内の上
部油室22とリザーバCとを接続する通路40が設けら
れ、この通路40は、中空ロッド6bに設けた通孔40
aと中空部40bとロッド6aに設けた縦方向の通孔4
0cと横方向の通孔40dとから構成されている。
部油室22とリザーバCとを接続する通路40が設けら
れ、この通路40は、中空ロッド6bに設けた通孔40
aと中空部40bとロッド6aに設けた縦方向の通孔4
0cと横方向の通孔40dとから構成されている。
【0023】中空部40b内にはニードル型又はポペッ
ト型の減衰力調整用のバルブ41が上下移動自在に挿入
され、このバルブ41の弁頭42は縦方向の通路40c
の口端に開閉自在にシートされている。
ト型の減衰力調整用のバルブ41が上下移動自在に挿入
され、このバルブ41の弁頭42は縦方向の通路40c
の口端に開閉自在にシートされている。
【0024】バルブ41の上部には中空コントロールロ
ッド43が当接し、バルブ41の下部にはスプリング4
4が介装され、スプリング44は弁頭42を開く方向に
付勢している。
ッド43が当接し、バルブ41の下部にはスプリング4
4が介装され、スプリング44は弁頭42を開く方向に
付勢している。
【0025】コントロールロッド43は外部から駆動さ
れる駆動部材たるブッシュロッド45、及びスペーサ4
6と連動し、プッシュロッド45をスプリング44に抗
して押し込むとバルブ41が下降し、弁頭42のシート
部に対する開度が調整できるようになっている。
れる駆動部材たるブッシュロッド45、及びスペーサ4
6と連動し、プッシュロッド45をスプリング44に抗
して押し込むとバルブ41が下降し、弁頭42のシート
部に対する開度が調整できるようになっている。
【0026】バルブ41には通孔47が形成され、コン
トロールロッド43にも通孔48,49が形成されて中
空部40bに開口している。
トロールロッド43にも通孔48,49が形成されて中
空部40bに開口している。
【0027】ディスク31には横方向の通孔40dに開
口する通孔50と上部油室22に開口する通孔51とが
形成され、これらの通孔50,51は通路40の一部を
構成し、一方の通孔51の上部油室22側口端に第1の
チェックバルブ34が対向して配置され、更にリザーバ
側の口端たる上部には第2のチェックバルブ52がスプ
リング53に付勢されながら開閉自在に配設され、これ
らの第1、第2のチェックバルブ34,52はピストン
5の伸縮に伴なって通路40を開閉するようになってい
る。
口する通孔50と上部油室22に開口する通孔51とが
形成され、これらの通孔50,51は通路40の一部を
構成し、一方の通孔51の上部油室22側口端に第1の
チェックバルブ34が対向して配置され、更にリザーバ
側の口端たる上部には第2のチェックバルブ52がスプ
リング53に付勢されながら開閉自在に配設され、これ
らの第1、第2のチェックバルブ34,52はピストン
5の伸縮に伴なって通路40を開閉するようになってい
る。
【0028】次に作動について述べる。
【0029】高速の圧縮作動時にはピストン5が下降
し、下部油室23の油がピストン5の圧ポート39より
第1のチェックバルブ34を押し上げて、上部油室22
に流出し、ピストンロッド6の浸入量体積分の油はダン
パーシリンダ下部に設けたバルブ機構を介してリザーバ
Cに流出する。この際第1のチェックバルブ34はスプ
リング33に抗してリフトし、通路40の口端たる通孔
51の口端を遮断し、通路40内に油が流出するのを防
止し、同時に上部油室22にリザーバCからエアや油を
吸い込むのを防止する。
し、下部油室23の油がピストン5の圧ポート39より
第1のチェックバルブ34を押し上げて、上部油室22
に流出し、ピストンロッド6の浸入量体積分の油はダン
パーシリンダ下部に設けたバルブ機構を介してリザーバ
Cに流出する。この際第1のチェックバルブ34はスプ
リング33に抗してリフトし、通路40の口端たる通孔
51の口端を遮断し、通路40内に油が流出するのを防
止し、同時に上部油室22にリザーバCからエアや油を
吸い込むのを防止する。
【0030】圧縮作動が低速の場合には第1のチェック
バルブ34の上下には差圧があってもその差は小さく、
第1のチェックバルブ34はスプリング33に押されて
通孔51を開いているが、第2のチェックバルブ52が
閉じている為にやはり通路40内には油が侵入せず、リ
ザーバCからのエアや油を吸い込むのを防止する。
バルブ34の上下には差圧があってもその差は小さく、
第1のチェックバルブ34はスプリング33に押されて
通孔51を開いているが、第2のチェックバルブ52が
閉じている為にやはり通路40内には油が侵入せず、リ
ザーバCからのエアや油を吸い込むのを防止する。
【0031】伸長作動時にはピストン5が上昇し、上部
油室22の油が伸ポート38より伸側リーフバルブ35
を押し開いて下部油室23に流出し、伸側リーフバルブ
35の撓みによる伸側減衰力が発生する。
油室22の油が伸ポート38より伸側リーフバルブ35
を押し開いて下部油室23に流出し、伸側リーフバルブ
35の撓みによる伸側減衰力が発生する。
【0032】このとき、上部油室22の内圧とスプリン
グ33の押圧力で第1のチェックバルブ34は下降して
通孔51の口端を開き、同じく上部油室22の内圧で第
2のチェックバルブ52が開き、これによりピストンロ
ッド内の通路40を介して上部油室22の油の一部がリ
ザーバCの上部に流出し、この時油中に混入したエアが
リザーバCに多量排出される。
グ33の押圧力で第1のチェックバルブ34は下降して
通孔51の口端を開き、同じく上部油室22の内圧で第
2のチェックバルブ52が開き、これによりピストンロ
ッド内の通路40を介して上部油室22の油の一部がリ
ザーバCの上部に流出し、この時油中に混入したエアが
リザーバCに多量排出される。
【0033】この油の流出の際、バルブ41の弁頭42
で絞られた通路面積に応じた減衰力も発生する。
で絞られた通路面積に応じた減衰力も発生する。
【0034】従って、通路40は油の通路と減衰力発生
用の通路とエア抜きの通路を兼ねるものである。
用の通路とエア抜きの通路を兼ねるものである。
【0035】図3は本考案の他の実施例を示す。
【0036】図1、図2の実施例は中空ロッド6aの外
周にロッド6bを螺合されたものであるのに対して、図
3の実施例はピストンロッド6として、ロッ6cの内側
にロッド6dを螺合させ、両ロッド6c,6dに通孔4
0cを設けたものである。
周にロッド6bを螺合されたものであるのに対して、図
3の実施例はピストンロッド6として、ロッ6cの内側
にロッド6dを螺合させ、両ロッド6c,6dに通孔4
0cを設けたものである。
【0037】他の構成と作用、効果は図1、図2の実施
例と同じであるから、同一の符号を付すことで詳細は省
略する。
例と同じであるから、同一の符号を付すことで詳細は省
略する。
【0038】図4は本考案の他の実施例を示し、これは
図3の実施例と同じ方法でピストンロッド6を構成する
と共に第2のチェックバルブ54の支持方法を変更した
ものである。
図3の実施例と同じ方法でピストンロッド6を構成する
と共に第2のチェックバルブ54の支持方法を変更した
ものである。
【0039】即ち、通孔51のリザーバ側口端には内周
側を固定した第2のチェックバルブ54を開閉自在に配
設し、この第2のチェックバルブ54の内周部をディス
ク31と通孔40dの口端に設けたバルブ押え55とで
挾持し、バルブ押え55にポート56を形成したもので
ある。
側を固定した第2のチェックバルブ54を開閉自在に配
設し、この第2のチェックバルブ54の内周部をディス
ク31と通孔40dの口端に設けたバルブ押え55とで
挾持し、バルブ押え55にポート56を形成したもので
ある。
【0040】他の構成、作用、効果は図1、図3の実施
例と同じであり、同一符号を付すことで詳細は省略す
る。
例と同じであり、同一符号を付すことで詳細は省略す
る。
【0041】前記した実施例では、車輪側チューブ内に
車体側チューブが嵌合する場合を例にしたが、本構造
は、車体側チューブ内に車輪側チューブが嵌合される場
合であっても同様に適用できること勿論である。
車体側チューブが嵌合する場合を例にしたが、本構造
は、車体側チューブ内に車輪側チューブが嵌合される場
合であっても同様に適用できること勿論である。
【0042】
【考案の効果】本考案によれば、次の効果が得られる。
【0043】リザーバ側に通じるピストンロッド内の
通路の上下口端に第1、第2のチェックバルブが開閉自
在に設けられているから、伸長作動時に上部油室の内圧
で第1、第2のチェックバルブが開き上部油室中に混入
しているエアを上記通路を介してリザーバ側に多量排出
できる。従って組立時に於て、ダンパー内に混入したエ
アを排出でき、減衰力のばらつきを防止できる。
通路の上下口端に第1、第2のチェックバルブが開閉自
在に設けられているから、伸長作動時に上部油室の内圧
で第1、第2のチェックバルブが開き上部油室中に混入
しているエアを上記通路を介してリザーバ側に多量排出
できる。従って組立時に於て、ダンパー内に混入したエ
アを排出でき、減衰力のばらつきを防止できる。
【0044】第1のチェックバルブは高速の圧縮作動
時に上下の差圧により通路の口端を閉じ、エアを吸い込
んだり、余分な油を吸い込んだり、排出しないから圧縮
作動時に悪影響を及ぼさない。
時に上下の差圧により通路の口端を閉じ、エアを吸い込
んだり、余分な油を吸い込んだり、排出しないから圧縮
作動時に悪影響を及ぼさない。
【0045】圧縮作動が低速の場合には第1のチェッ
クバルブが閉じなくても第2のチェックバルブが通路を
閉じている為にやはりエアを吸い込んだり、油を吸い込
まず、減衰力の安定化が図れる。
クバルブが閉じなくても第2のチェックバルブが通路を
閉じている為にやはりエアを吸い込んだり、油を吸い込
まず、減衰力の安定化が図れる。
【図1】本考案の一実施例に係るフロントフォークの一
部切欠き縦断正面図である。
部切欠き縦断正面図である。
【図2】図1の一部拡大断面図である。
【図3】本考案の他の実施例に係るフロントフォークの
一部拡大断面図である。
一部拡大断面図である。
【図4】本考案の他の実施例に係るフロントフォークの
一部拡大断面図である。
一部拡大断面図である。
【符号の説明】 1 車輪側チューブ 3 車体側チューブ 4 ダンパーシリンダ 5 ピストン 6 ピストンロッド 22,23 油室 34 第1のチェックバルブ 40 通路 51 通孔 52 第2のチェックバルブ 54 第2のチェックバルブ C リザーバ
Claims (1)
- 【請求項1】 車輪側チューブと車体側チューブを摺動
自在に嵌合し、車輪側チューブの下部にダンパーシリン
ダを起立し、ダンパーシリンダ内にピストンを介してピ
ストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンはダンパ
ーシリンダ内に上下二つの油室を区画し、二つの油室は
ピストンに設けた伸ポートと圧ポートとを介して連通さ
れ、ダンパーシリンダ外にリザーバが区画されているフ
ロントフォークに於て、前記伸ポートの出口端に上部油
室から下部油室への流れに対して減衰力を発生するリー
フバルブを設け、前記圧ポートの出口端に下部油室から
上部油室への流れのみ許容する第1のチェックバルブを
設け、ピストンロッドに上部油室とリザーバとを通じさ
せる通路を設け、この通路の途中に上部油室からリザー
バへの流れのみを許容する第2のチェックバルブを設
け、更に上記通路の上部油室側口端を前記第1のチェッ
クバルブに対向して設け、当該上部油室側口端が第1の
チェックバルブが開いた時閉塞されるようにしたフロン
トフォーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991035683U JP2575146Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | フロントフォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991035683U JP2575146Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | フロントフォーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04121555U JPH04121555U (ja) | 1992-10-30 |
JP2575146Y2 true JP2575146Y2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=31917783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991035683U Expired - Lifetime JP2575146Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | フロントフォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575146Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP1991035683U patent/JP2575146Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04121555U (ja) | 1992-10-30 |
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