JP2574959Y2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2574959Y2
JP2574959Y2 JP1992044084U JP4408492U JP2574959Y2 JP 2574959 Y2 JP2574959 Y2 JP 2574959Y2 JP 1992044084 U JP1992044084 U JP 1992044084U JP 4408492 U JP4408492 U JP 4408492U JP 2574959 Y2 JP2574959 Y2 JP 2574959Y2
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JP
Japan
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seat back
seat
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hinge
seat cushion
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林  正樹
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Araco Corp
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用シートに関するも
のである。
【0002】
【従来技術】自動車用のシートは、シートクッション2
0とこれに傾動可能に組み付けられるシートバック21
とにより構成される。これらを組付けるにあたり、図5
に示すように、一方のサイドにはヒンジ機構22が、他
方のサイドにはシートバック21の傾斜角度を調整する
ためのリクライニング機構23がそれぞれ配されてい
る。
【0003】このうち、ヒンジ機構22はシートクッシ
ョン20側においてボルトの差し込み孔27を有する装
着板25を有し、ここに差し込まれる段付きのボルト2
4がシートバック21側にブラケット26を介して設け
られてなる。したがって、シートクッション20を組み
付ける場合には、まずシートバック21の段付きボルト
24が装着板25の差し込み孔27へ通されナット28
にて締め付けられ、その後、リクライニング機構23の
取り付けを行ってシート全体が組み付けられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして組付けが行われるものでは、以下のような問
題点がある。 ヒンジ機構22およびリクライニング機構23を取り
付ける場合には、いずれもナット28などの締め付け作
業が必要となるが、これらに対する締め付け作業では締
め付け方向を異にしなければならず、作業が煩わしい。 ヒンジ機構22を取り付ける場合、ナット28の締め
付けが完了するまでの間、作業者はボルト24を差し込
み孔27に通した状態でシートバック21を保持し続け
ねばならない煩わしさもある。 ヒンジ機構22は締め付け作業によって取り付けられ
るものであるため、外部に露出した配置とせざるを得
ず、このためシートの外観を損ねがちである。
【0005】本考案は以上の問題点に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは組み付けの作
業性および外観の向上が図れる車両用シートを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成は、着座用のシートクッションと、背
もたれ用のシートバックとの間の一方の側部にはシート
バックを傾動可能に支持するためのヒンジ機構が、他方
の側部にはシートバックの背もたれ角度を調節するため
のリクライニング機構がそれぞれ介在されてなる車両用
シートであって、前記ヒンジ機構は、前記シートバック
の底部に垂設されたヒンジ部材と前記シートクッション
側においてヒンジ部材を差し込み可能な収納室を有する
受け部とから構成され、前記ヒンジ部材はその先端の外
周縁が弧面をなす平板状に形成される一方、前記収納室
は、前記ヒンジ部材が差し込まれた状態でシートバック
全体をシートクッションに対して水平面内で回動操作す
ることによって、ヒンジ部材を抜け止め状態でかつシー
トバックの傾動を許容した状態で収納可能に形成されて
いることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】シートクッションにシートバックを組み付ける
にあたり、まずシートバックを保持しつつヒンジ部材を
シートクッション側の受け部に適合させて差し込む。こ
の状態でシートバック全体をヒンジ部材を中心として回
転操作する。これにより、ヒンジ部材は収納室内で水平
回転して抜け止めがなされ、かつシートバックの傾動が
許容された状態で組み付けられる。その後、リクライニ
ング機構を組み付ければシートの組付け作業が完了す
る。
【0008】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。ヒンジ
部材をシートクッションの収納室へ差し込み、シートバ
ックの回転操作を行うだけでヒンジ機構を構成すること
ができるため、組み付け作業を円滑・容易に行うことが
できる。また、ヒンジ機構がシートクッションの内部に
配置されるため、同機構が外部に露出されず、結果とし
てシートの外観の向上が期待できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1は自動車用シートの組み
付けを示しており、シートバック1はその両側に配置さ
れたリクライニング機構2およびヒンジ機構3によって
シートクッション4に傾動可能に組み付けられるが、シ
ートバック1の傾斜角度を調整するためのリクライニン
グ機構2については既に公知のものであるため、以下で
はヒンジ機構3を主に説明する。
【0010】シートバック1の下面において、リクライ
ニング機構2が設けられる側と反対側にはヒンジ部材5
が垂設されている。このヒンジ部材5はシートバック1
の骨組みとなる図示しない金属製のフレーム枠から軸部
6を介して突出している。また、ヒンジ部材5は全体と
して円盤状に形成されており、軸部6から周縁部分が連
続するようにしてあり、この周縁部分はシートバックの
傾動を可能にするヒンジ面7となっている。なお、ヒン
ジ面7の幅は軸部6の外径とほぼ同じに設定されてい
る。また、ヒンジ部材5は図1,図2等に示すように、
シートバック1をシートクッション4に対し正対させた
状態からほぼ90゜水平回転させて、つまり直交させて
向き合わせたときに、前記ヒンジ面7が自動車の前後方
向(シートクッション4の長さ方向)に沿うようにして
ある。
【0011】シートバック1の上面後部において、上記
ヒンジ部材5と対応する位置には受け部9が凹設されて
いる。この受け部9はシートクッションの上面において
方形状に開口する差し込み口29を有し、ヒンジ部材5
および軸部6を遊挿可能に形成されている。また、シー
トクッションの内部にはこの差し込み口の下方におい
て、相互が溶接によって重ね合わせられた一対の受けプ
レート10によって構成されている。この受けプレート
10はシートクッション4の骨組みとなるクッションフ
レーム11に溶接によって固定されている。また、両受
けプレート10の上部中央はそれぞれヒンジ面7とほぼ
同一の曲率をもって略半球状に膨出形成され、これが対
向することにより受けプレート10の上縁中央には図3
及び図4に示すようなほぼ球状の内部空間を有した収納
室12が形成される。そして、この収納室12の上縁に
は両受けプレート10の境い目に沿って差し込み溝13
が開口している。
【0012】但し、この差し込み溝13及び前記差し込
み口の開口幅はヒンジ面7を差し込み溝と正対させた状
態でヒンジ部材5の差し込みができるように設定され
(図3参照)、またその開口長さはシートバック1に設
定された範囲の傾動を許容する設定となっている。さら
に、前記収納室12の内部の広さはヒンジ部材5の差し
込みの後、ヒンジ部材5を軸部6周りにほぼ90°回転
させることができ、また回転後の状態で収納室12の内
壁面がヒンジ面7のほぼ全周に沿って適合状態で嵌まり
合い、このままシートバック1の傾動を許容するものと
なっている。
【0013】次に、上記のように構成された本例の作用
と効果を説明する。シートクッション4にシートバック
1を組み付ける場合には、図1のようにしてシートバッ
ク1をシートクッション4に対してほぼ直交させた状態
で向き合わせておく。この状態で、ヒンジ部材5のヒン
ジ面7が差し込み口29および差し込み溝13とそれぞ
れ整合可能となるため、そのままで収納室12内へ差し
込みを行う。これにより、ヒンジ部材5全体が収納室1
2内に収納される(図3状態)。
【0014】次に、シートバック1全体をほぼ90°水
平回転させる。すると、ヒンジ部材5も収納室12内で
同様に回転するため、前述したように、ヒンジ面7が収
納室12の内壁面と沿う。これにより、ヒンジ部材5は
収納室12からの抜き取りが不能となるとともに、前述
したように収納室12の内壁面がヒンジ面7の周面と適
合する球面状になっているため、シートバック1は傾動
自在となる。
【0015】かくして、ヒンジ機構3側の組付けが完了
すれば、リクライニング機構2を組み付け、これによっ
て自動車シートの装着作業が完了する。
【0016】以上のように、本実施例によればヒンジ機
構3側は従来のようなナットの締め付け作業がなく、単
にヒンジ部材5の差し込みとシートバック1の回動操作
のみでよいため、作業性に優れる。そして、ヒンジ機構
3はシートクッション4の内部に埋め込まれるようにし
て設定されるため、シートの外観向上も図れる。
【0017】なお、本考案は種々の変更例が考慮され
る。本例では軸部6を介してヒンジ部材5を設けたが、
軸部6を廃してヒンジ部材5のみをシートバック1から
突出させるようにしてもよい。また、組付けにあたって
のシートバック1の回動角度は決して90゜に限定され
るべきものでない。さらに、抜け止めのためのシートバ
ック1の操作方法は回動方式でなく、例えばスライド方
式によることも考えられないではないが、回動方式のほ
うがより軽い操作力ですむものと思われる。さらにま
た、本例ではヒンジ部材5側をシートバックに対して角
変位させた設定としたが、これとは逆にヒンジ部材5に
ついては角変位させることなく取り付け、差し込み口2
9および差し込み溝13側を角変位させるようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用シートの分解斜視図。
【図2】ヒンジ機構の要部を示す分解斜視図。
【図3】受け部にヒンジ部材を差し込んだ状態を示す断
面図。
【図4】図3における状態からヒンジ部材を水平回動さ
せた状態を示す断面図。
【図5】従来の自動車用シートの分解斜視図。
【符号の説明】
1…シートバック 2…リクライニング機構 3…ヒンジ機構 4…シートクッション 5…ヒンジ部材 7…ヒンジ面 12…収納室 13…差し込み溝 29…差し込み口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座用のシートクッションと、背もたれ
    用のシートバックとの間の一方の側部にはシートバック
    を傾動可能に支持するためのヒンジ機構が、他方の側部
    にはシートバックの背もたれ角度を調節するためのリク
    ライニング機構がそれぞれ介在されてなる車両用シート
    であって、 前記ヒンジ機構は、前記シートバックの底部に垂設され
    たヒンジ部材と前記シートクッション側においてヒンジ
    部材を差し込み可能な収納室を有する受け部とから構成
    され、 前記ヒンジ部材はその先端の外周縁が弧面をなす平板状
    に形成される一方、前記収納室は、前記ヒンジ部材が差
    し込まれた状態でシートバック全体をシートクッション
    に対して水平面内で回動操作することによって、ヒンジ
    部材を抜け止め状態でかつシートバックの傾動を許容し
    た状態で収納可能に形成されていることを特徴とする車
    両用シート。
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