JP2573968B2 - 摺動用ブラシ素材の製造方法 - Google Patents
摺動用ブラシ素材の製造方法Info
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- JP2573968B2 JP2573968B2 JP62254081A JP25408187A JP2573968B2 JP 2573968 B2 JP2573968 B2 JP 2573968B2 JP 62254081 A JP62254081 A JP 62254081A JP 25408187 A JP25408187 A JP 25408187A JP 2573968 B2 JP2573968 B2 JP 2573968B2
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、トリマー、ポテンショメーター、その他数
多くの機器に使用されている摺動用ブラシの素材の製造
方法に関する。
多くの機器に使用されている摺動用ブラシの素材の製造
方法に関する。
（従来の技術とその問題点） 従来、摺動用ブラシ素材の製造方法の１つに第３図ａ
に示す如く台材１の一端部上面の幅方向に、下面からの
プレス加工により線条突起２を形成し、次にこの線条突
起２上に第３図ｂに示す如く多数本のブラシ線材３を整
列させたブラシ線材群４の基端部を抵抗溶接して摺動用
ブラシ素材５を得る方法がある。
に示す如く台材１の一端部上面の幅方向に、下面からの
プレス加工により線条突起２を形成し、次にこの線条突
起２上に第３図ｂに示す如く多数本のブラシ線材３を整
列させたブラシ線材群４の基端部を抵抗溶接して摺動用
ブラシ素材５を得る方法がある。
ところで斯かる製造方法では、ブラシ線材群４の基端
部を線条突起２上に抵抗溶接した際、両側端のブラシ線
材３がばらけ、第４図に示す如くなるという問題があっ
た。これは、第５図に示す如く線条突起２の両端部2aの
立ち上がりがＲ状となり、線条突起２を上から加圧した
場合Ｒ状部分を伝わって台材からの抵抗を受け、抵抗溶
接時に加圧力と溶接時の熱で第５図の如く線条突起２の
中央部2bの変形と両端部2aのブラシ線材の変形が起こる
為、ブラシ線材群の先端部がばらけるものである。
部を線条突起２上に抵抗溶接した際、両側端のブラシ線
材３がばらけ、第４図に示す如くなるという問題があっ
た。これは、第５図に示す如く線条突起２の両端部2aの
立ち上がりがＲ状となり、線条突起２を上から加圧した
場合Ｒ状部分を伝わって台材からの抵抗を受け、抵抗溶
接時に加圧力と溶接時の熱で第５図の如く線条突起２の
中央部2bの変形と両端部2aのブラシ線材の変形が起こる
為、ブラシ線材群の先端部がばらけるものである。
こうしたブラシ線材３にばらけのある摺動用ブラシ素
材で作った摺動子片を使用すると、安定した接触ができ
ず、ノイズが発生するものである。
材で作った摺動子片を使用すると、安定した接触ができ
ず、ノイズが発生するものである。
（発明の目的） 本発明は上記問題点を解決すべくなされたもので、ブ
ラシ線材群の基端部を線条突起に抵抗溶接した際、線条
突起全体が均等に潰れてブラシ線材かばらけないように
した摺動用ブラシ素材の製造方法を提供することを目的
とするものである。
ラシ線材群の基端部を線条突起に抵抗溶接した際、線条
突起全体が均等に潰れてブラシ線材かばらけないように
した摺動用ブラシ素材の製造方法を提供することを目的
とするものである。
（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための本発明の摺動用ブラシ素
材の製造方法は、台材の一端部上面の幅方向に下面から
のプレス加工により線条突起を形成すると同時に該線条
突起の両端面が台材に対して垂直に立ち上がるように、
該線条突起両端のＲ状部分を剪断除去し、次に線条突起
上に多数本のブラシ線材を整列させたブラシ線材群の基
端部を抵抗溶接することを特徴とするものである。
材の製造方法は、台材の一端部上面の幅方向に下面から
のプレス加工により線条突起を形成すると同時に該線条
突起の両端面が台材に対して垂直に立ち上がるように、
該線条突起両端のＲ状部分を剪断除去し、次に線条突起
上に多数本のブラシ線材を整列させたブラシ線材群の基
端部を抵抗溶接することを特徴とするものである。
（作用） 上記の如く本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法で
は、台材に下面からのプレス加工により線条突起を形成
すると同時に該線条突起の両端面が台材に対して垂直に
立ち上がるように、該線条突起両端のＲ状部分を剪断除
去するので、線条突起の両端面は台材と切離されて線条
突起を圧潰する力はどの部分でも等しくなる。従って、
ブラシ線材群の基端部を抵抗溶接した際、線条突起が全
長にわたって均等に潰れて、ブラシ線材がばらけない。
は、台材に下面からのプレス加工により線条突起を形成
すると同時に該線条突起の両端面が台材に対して垂直に
立ち上がるように、該線条突起両端のＲ状部分を剪断除
去するので、線条突起の両端面は台材と切離されて線条
突起を圧潰する力はどの部分でも等しくなる。従って、
ブラシ線材群の基端部を抵抗溶接した際、線条突起が全
長にわたって均等に潰れて、ブラシ線材がばらけない。
（実施例） 本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法を一実施例と従
来例について説明する。
来例について説明する。
先ず一実施例について説明すると、第１図ａに示す如
く厚さ0.1mm、幅2.5mm、長さ10mmのPBSより成る台材１
の一端部上面の幅方向に高さ0.08mm、長さ2.0mmの線条
突起２を下面からのプレス加工により形成すると同時に
線条突起２の両端Ｒ状部分を剪断除去して線条突起２の
両端面を台材１と切離し、次に線条突起２上に第１図ｂ
に示す如く直径0.09mm、長さ3mmより成るAu10wt％−Pt1
0wt％−Pd35wt％−Ag30wt％−Cu10wt％−Zn5wt％より成
るブラシ線材３を20本整列させたブラシ線材群４の基端
部を抵抗溶接して摺動用部素材５を得た。
く厚さ0.1mm、幅2.5mm、長さ10mmのPBSより成る台材１
の一端部上面の幅方向に高さ0.08mm、長さ2.0mmの線条
突起２を下面からのプレス加工により形成すると同時に
線条突起２の両端Ｒ状部分を剪断除去して線条突起２の
両端面を台材１と切離し、次に線条突起２上に第１図ｂ
に示す如く直径0.09mm、長さ3mmより成るAu10wt％−Pt1
0wt％−Pd35wt％−Ag30wt％−Cu10wt％−Zn5wt％より成
るブラシ線材３を20本整列させたブラシ線材群４の基端
部を抵抗溶接して摺動用部素材５を得た。
次に従来例について説明すると、第３図ａに示す如く
厚さ0.1mm、幅2.5mm、長さ10mmのPBSより成る台材１の
一端部上面の幅方向に高さ0.08mm、長さ2.0mmの線条突
起２を下面からのプレス加工により形成し、次に線条突
起２上に第３図ｂに示す如く直径0.09mm、長さ3mmより
成るAu10wt％−Pt10wt％−Pd35wt％−Ag30wt％−Cu10wt
％−Zn5wt％より成るブラシ線材３を20本整列させたブ
ラシ線材群４の基端部を抵抗溶接して摺動用ブラシ素材
５′を得た。
厚さ0.1mm、幅2.5mm、長さ10mmのPBSより成る台材１の
一端部上面の幅方向に高さ0.08mm、長さ2.0mmの線条突
起２を下面からのプレス加工により形成し、次に線条突
起２上に第３図ｂに示す如く直径0.09mm、長さ3mmより
成るAu10wt％−Pt10wt％−Pd35wt％−Ag30wt％−Cu10wt
％−Zn5wt％より成るブラシ線材３を20本整列させたブ
ラシ線材群４の基端部を抵抗溶接して摺動用ブラシ素材
５′を得た。
こうして得られた一実施例及び従来例の摺動用ブラシ
素材を品質検査した処、一実施例の摺動用ブラシ素材５
は、第２図に示す如く線条突起２全体が均等に潰れてい
て、ブラシ線材３が殆んどばらけず、該ブラシ線材３の
高低差は僅か0.02mmであったのに対し、従来例の摺動用
ブラシ素材５′は、第５図に示す如く線条突起２の両端
部2aの潰れる量が中間部2bより少なく、両端部2aのブラ
シ線材３がばらけて、その高低差は0.1mmもあった。
素材を品質検査した処、一実施例の摺動用ブラシ素材５
は、第２図に示す如く線条突起２全体が均等に潰れてい
て、ブラシ線材３が殆んどばらけず、該ブラシ線材３の
高低差は僅か0.02mmであったのに対し、従来例の摺動用
ブラシ素材５′は、第５図に示す如く線条突起２の両端
部2aの潰れる量が中間部2bより少なく、両端部2aのブラ
シ線材３がばらけて、その高低差は0.1mmもあった。
また一実施例の摺動用ブラシ素材の製造方法による
と、ブラシ線材群４の抵抗溶接に用いた電極は摩耗が少
なく、1000個目の抵抗溶接で交換したが、従来例の摺動
用ブラシ素材の製造方法によるとブラシ線材群４の抵抗
溶接に用いた電極は摩耗が多く400個目の抵抗溶接で交
換を余儀なくされた。
と、ブラシ線材群４の抵抗溶接に用いた電極は摩耗が少
なく、1000個目の抵抗溶接で交換したが、従来例の摺動
用ブラシ素材の製造方法によるとブラシ線材群４の抵抗
溶接に用いた電極は摩耗が多く400個目の抵抗溶接で交
換を余儀なくされた。
（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明の摺動用ブラシ素材の
製造方法では、台材に下面からのプレス加工により線条
突起を形成すると同時に該線条突起の両端面が台材に対
して垂直に立ち上がるように、該線条突起両端のＲ状部
分を剪断除去するので、線条突起の両端面が台材と切離
されて、線条突起を圧潰する力はどの部分でも等しくな
る。従って線条突起上にブラシ線材群の基端部を抵抗溶
接すると、線条突起が全長にわたって均等に潰れて、ブ
ラシ線材にばらけの無い摺動用ブラシ素材が得られ、こ
れで作った摺動子片を使用すると、安定した接触ができ
て、ノイズが発生することが無い。また線条突起を圧潰
する力がどの部分でも等しいので、ブラシ線材を抵抗溶
接する為の電極の摩耗が少なく、電極の寿命が増長され
る。
製造方法では、台材に下面からのプレス加工により線条
突起を形成すると同時に該線条突起の両端面が台材に対
して垂直に立ち上がるように、該線条突起両端のＲ状部
分を剪断除去するので、線条突起の両端面が台材と切離
されて、線条突起を圧潰する力はどの部分でも等しくな
る。従って線条突起上にブラシ線材群の基端部を抵抗溶
接すると、線条突起が全長にわたって均等に潰れて、ブ
ラシ線材にばらけの無い摺動用ブラシ素材が得られ、こ
れで作った摺動子片を使用すると、安定した接触ができ
て、ノイズが発生することが無い。また線条突起を圧潰
する力がどの部分でも等しいので、ブラシ線材を抵抗溶
接する為の電極の摩耗が少なく、電極の寿命が増長され
る。
第１図ａ、ｂは本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法を
示す図、第２図は本発明の製造方法により得られた摺動
用ブラシ素材に於けるブラシ線材群の溶接状態を示す拡
大縦断面図、第３図ａ、ｂは従来の摺動用ブラシ素材の
製造方法を示す図、第４図は従来の製造方法により得ら
れた摺動用ブラシ素材に於けるブラシ線材のばらけ状態
を示す斜視図、第５図は第４図のブラシ線材群の溶接状
態を示す拡大断面図である。
示す図、第２図は本発明の製造方法により得られた摺動
用ブラシ素材に於けるブラシ線材群の溶接状態を示す拡
大縦断面図、第３図ａ、ｂは従来の摺動用ブラシ素材の
製造方法を示す図、第４図は従来の製造方法により得ら
れた摺動用ブラシ素材に於けるブラシ線材のばらけ状態
を示す斜視図、第５図は第４図のブラシ線材群の溶接状
態を示す拡大断面図である。
Claims (1)
- 【請求項１】台材の一端部上面の幅方向に下面からのプ
レス加工により線条突起を形成すると同時に該線条突起
の両端面が台材に対して垂直に立ち上がるように該線条
突起両端のＲ状部分を剪断除去し、次に線条突起上に多
数本のブラシ線材を整列させたブラシ線材群の基端部を
抵抗溶接することを特徴とする摺動用ブラシ素材の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62254081A JP2573968B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | 摺動用ブラシ素材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62254081A JP2573968B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | 摺動用ブラシ素材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0197385A JPH0197385A (ja) | 1989-04-14 |
| JP2573968B2 true JP2573968B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=17259960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62254081A Expired - Lifetime JP2573968B2 (ja) | 1987-10-08 | 1987-10-08 | 摺動用ブラシ素材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2573968B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6023478A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-06 | Shinriyou Seisakusho:Kk | 人工木炭製造方法及び装置 |
-
1987
- 1987-10-08 JP JP62254081A patent/JP2573968B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0197385A (ja) | 1989-04-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
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