JP2642968B2 - 刷子接点 - Google Patents
刷子接点Info
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- JP2642968B2 JP2642968B2 JP28105988A JP28105988A JP2642968B2 JP 2642968 B2 JP2642968 B2 JP 2642968B2 JP 28105988 A JP28105988 A JP 28105988A JP 28105988 A JP28105988 A JP 28105988A JP 2642968 B2 JP2642968 B2 JP 2642968B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポテンショメータ、エンコーダー、トリマ
ー等に用いられる刷子接点の改良に関する。
ー等に用いられる刷子接点の改良に関する。
(従来の技術) 従来より上記用途の刷子接点には、接触の信頼性を高
める為に、点或いは面接触に於いて多数の刷子線材を水
平に整列させた線束を台材に溶接して多点接触となるよ
うに構成した刷子接点が使用されている。
める為に、点或いは面接触に於いて多数の刷子線材を水
平に整列させた線束を台材に溶接して多点接触となるよ
うに構成した刷子接点が使用されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記の刷子接点は、その製作において、数
10μmという極細の刷子線材を10〜100本も水平に整列
させて台材を安定した強度で均一に溶接しなければなら
ず、その為台材の刷子線材溶接部にプロジェクションを
設けて溶接する方法が採られていた。
10μmという極細の刷子線材を10〜100本も水平に整列
させて台材を安定した強度で均一に溶接しなければなら
ず、その為台材の刷子線材溶接部にプロジェクションを
設けて溶接する方法が採られていた。
一方、刷子接点の台材としては、ばね特性を確保する
為、板厚を薄く、幅を狭くしている。従って前記プロジ
ェクションは裏面からの突出し加工により台材の左右両
側端まで設けている。この為、刷子線材の線束との溶接
に於いて、上下両電極の加圧と熱影響によりプロジェク
ションが潰れ易く、得られる刷子接点の刷子線材の溶接
強度が低く、ばらつきが多くて不安定になるという問題
が発生していた。
為、板厚を薄く、幅を狭くしている。従って前記プロジ
ェクションは裏面からの突出し加工により台材の左右両
側端まで設けている。この為、刷子線材の線束との溶接
に於いて、上下両電極の加圧と熱影響によりプロジェク
ションが潰れ易く、得られる刷子接点の刷子線材の溶接
強度が低く、ばらつきが多くて不安定になるという問題
が発生していた。
そこで本発明は、刷子線材の溶接強度が高く、ばらつ
きが少なくて安定した刷子接点を提供しようとするもの
である。
きが少なくて安定した刷子接点を提供しようとするもの
である。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明の刷子接点は、台材
の先端部が台材幅よりも幅広になされ、その幅広の先端
部に左右両側縁を残して台材幅よりも長いプロジェクシ
ョンが設けられ、そのプロジェクションを介して幅広の
先端部に水平に多数整列させた刷子線材束の基端部が溶
接され、刷子線材束の先端部に所要形状の接触部が形成
されて成るものである。
の先端部が台材幅よりも幅広になされ、その幅広の先端
部に左右両側縁を残して台材幅よりも長いプロジェクシ
ョンが設けられ、そのプロジェクションを介して幅広の
先端部に水平に多数整列させた刷子線材束の基端部が溶
接され、刷子線材束の先端部に所要形状の接触部が形成
されて成るものである。
(作用) 上記のように構成された刷子接点は、台材幅よりも幅
広の先端部に左右両端縁を残して台材幅よりも長く設け
たプロジェクションが、刷子線材束の溶接時上下両電極
の加圧と熱影響により潰れることが無いので、刷子線材
の溶接強度が高く、ばらつきが少なく安定している。し
かも刷子線材は上下左右のばらつきが生じないものであ
る。また刷子線材束の溶接された台材の先端部は台材幅
よりも幅広であるので、台材のばね特性は低下すること
がないものである。尚、プロジェクションは裏面からの
突き出し加工により設けられているので、両端のだれ部
を避けて全て平坦部で刷子線材束を溶接するものであ
る。
広の先端部に左右両端縁を残して台材幅よりも長く設け
たプロジェクションが、刷子線材束の溶接時上下両電極
の加圧と熱影響により潰れることが無いので、刷子線材
の溶接強度が高く、ばらつきが少なく安定している。し
かも刷子線材は上下左右のばらつきが生じないものであ
る。また刷子線材束の溶接された台材の先端部は台材幅
よりも幅広であるので、台材のばね特性は低下すること
がないものである。尚、プロジェクションは裏面からの
突き出し加工により設けられているので、両端のだれ部
を避けて全て平坦部で刷子線材束を溶接するものであ
る。
(実施例) 本発明の刷子接点の一実施例を第1図によって説明す
ると、厚さ0.15mm、幅1.5mm、全長15mmのりん青銅より
成る台材1の先端部1aが長さ2.0mmにわたって幅2.5mmの
幅広になされ、その幅広の先端部1aの中間に左右両側縁
に0.25mmづつ残して長さ2.0mm、幅0.1mm、高さ0.05mmの
プロジェクション2が裏面からの突き出し加工により設
けられ、そのプロジェクション2を介して幅広の先端部
1aに、水平に15本整列させた線径0.09mm、長さ3.5mmのA
g30wt%−Pd35wt%−Pt10wt%−Au10wt%−Cu14wt%−Z
n1wt%より成る刷子線材3の線束4の基端部が溶接さ
れ、線束4の先端部に0.2mmRの半円状の接触部5が形成
されている。
ると、厚さ0.15mm、幅1.5mm、全長15mmのりん青銅より
成る台材1の先端部1aが長さ2.0mmにわたって幅2.5mmの
幅広になされ、その幅広の先端部1aの中間に左右両側縁
に0.25mmづつ残して長さ2.0mm、幅0.1mm、高さ0.05mmの
プロジェクション2が裏面からの突き出し加工により設
けられ、そのプロジェクション2を介して幅広の先端部
1aに、水平に15本整列させた線径0.09mm、長さ3.5mmのA
g30wt%−Pd35wt%−Pt10wt%−Au10wt%−Cu14wt%−Z
n1wt%より成る刷子線材3の線束4の基端部が溶接さ
れ、線束4の先端部に0.2mmRの半円状の接触部5が形成
されている。
このように構成された実施例の刷子接点6と、従来例
の刷子接点、即ち第2図に示す如く幅広の先端部を有し
ない他は実施例と同一寸法、同一材質の台材1′の先端
部に実施例と同じ幅、同じ高さのプロジェクション2′
が設けられ、そのプロジェクション2′を介して先端部
に実施例と同一寸法、同一材質の刷子線材3の線束4の
基端部が溶接され、線束4の先端部に実施例と同じ接触
部5が形成されて成る従来例の刷子接点6′を、各20個
について、刷子線材3の溶接強度を測定した処、下記の
表に示すような結果を得た。
の刷子接点、即ち第2図に示す如く幅広の先端部を有し
ない他は実施例と同一寸法、同一材質の台材1′の先端
部に実施例と同じ幅、同じ高さのプロジェクション2′
が設けられ、そのプロジェクション2′を介して先端部
に実施例と同一寸法、同一材質の刷子線材3の線束4の
基端部が溶接され、線束4の先端部に実施例と同じ接触
部5が形成されて成る従来例の刷子接点6′を、各20個
について、刷子線材3の溶接強度を測定した処、下記の
表に示すような結果を得た。
上記の表で明らかなように実施例の刷子接点6は従来
例の刷子接点6′よりも溶接強度が高く、ばらつきが少
なく安定していることが判る。
例の刷子接点6′よりも溶接強度が高く、ばらつきが少
なく安定していることが判る。
(発明の効果) 以上詳記した通り本発明の刷子接点は、台材幅よりも
幅広の先端部に左右両側縁を残して台材幅よりも長く設
けたプロジェクションが、刷子線材束の溶接時上下両電
極の加圧と熱影響により潰れることが無いので、刷子線
材の溶接強度が高く、ばらつきが少なくて安定してい
て、しかも刷子線材の先端がばらけることが無く、品質
良好である。また刷子線材束の溶接された台材の先端部
は台材幅よりも幅広であるので、台材のばね性の低下が
無いものである。従って本発明の刷子接点は摺動特性に
優れるものである。
幅広の先端部に左右両側縁を残して台材幅よりも長く設
けたプロジェクションが、刷子線材束の溶接時上下両電
極の加圧と熱影響により潰れることが無いので、刷子線
材の溶接強度が高く、ばらつきが少なくて安定してい
て、しかも刷子線材の先端がばらけることが無く、品質
良好である。また刷子線材束の溶接された台材の先端部
は台材幅よりも幅広であるので、台材のばね性の低下が
無いものである。従って本発明の刷子接点は摺動特性に
優れるものである。
第1図は本発明の刷子接点の一実施例を示す斜視図、第
2図は従来の刷子接点を示す斜視図である。
2図は従来の刷子接点を示す斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】台材の先端部が台材幅よりも幅広になさ
れ、その幅広の先端部に左右両側縁を残して台材幅より
も長いプロジェクションが設けられ、そのプロジェクシ
ョンを介して幅広の先端部に水平に多数整列させた刷子
線材束の基端部が溶接され、刷子線材束の先端部に所要
形状の接触部が形成されて成る刷子接点。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28105988A JP2642968B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 刷子接点 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28105988A JP2642968B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 刷子接点 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02126523A JPH02126523A (ja) | 1990-05-15 |
JP2642968B2 true JP2642968B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=17633738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28105988A Expired - Lifetime JP2642968B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 刷子接点 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2642968B2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-07 JP JP28105988A patent/JP2642968B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02126523A (ja) | 1990-05-15 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080502 Year of fee payment: 11 |
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