JP3520299B2 - 摺動用ブラシ片の製造方法 - Google Patents
摺動用ブラシ片の製造方法Info
- Publication number
- JP3520299B2 JP3520299B2 JP19609593A JP19609593A JP3520299B2 JP 3520299 B2 JP3520299 B2 JP 3520299B2 JP 19609593 A JP19609593 A JP 19609593A JP 19609593 A JP19609593 A JP 19609593A JP 3520299 B2 JP3520299 B2 JP 3520299B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush piece
- sliding
- brush
- noble metal
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Details Of Resistors (AREA)
- Adjustable Resistors (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリマー、ポテンショ
メータ等に用いる摺動用ブラシ片の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】トリマー、ポテンショメータ等に用いる
摺動用ブラシ片いわゆるマルチワイヤータイプのブラシ
片は、図3に示す如く、電気的接触の信頼性および安定
性を高めるために多本数の摺動用素線材により構成され
ている。このブラシ片の製造方法は、予め整列集束した
多本数の摺動用素線を一定間隔にしたいわゆるバスバー
を溶接後、切断を行い、先端接触部を半円形に曲げ加工
を施して成形している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
よると、素線が直径0.08mm程度の細線であるために整列
集束した各線の直線性の度合や先端接触部の曲げ加工に
より、素線の一部が折れたり、先端がバラケて不揃いに
なり易いという問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで本発明は、貴金属
もしくは貴金属合金からなる線材を8の字状に複数回巻
いて形成した連続体の上下側部を溶接後、上下端部で切
断してブラシ片としたことを特徴とする。 【0005】 【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は細線を巻いた状態の説明図、図2はブラシ
片の斜視図である。30WT%Ag-40WT%Pd-30WT%Cu よりなる
線径0.08mmの細線を、縦の寸法Aを5mm 、横の寸法Bを
2mm とした8の字状に複数回(本実施例では6回)巻い
て連続体1を形成し、この連続体の上下一側部2を溶接
後、上下端部3で切断してS字形のブラシ片4を二個得
た。なお、必要に応じて先端接触部5と反対側の基部6
を直線状に成形加工してもよい。 【0006】このようにして得たブラシ片500個につ
いて品質検査を行い、表1にその結果を示す。なお、同
時に比較例として、従来の技術により上記実施例と同様
の30WT%Ag-40WT%Pd-30WT%Cu よりなる直径0.08mmの細線
6本を整列集束させ、厚さ0.2mm 、幅0.5mm 、長さ1mm
の80WT%Cu-20WT%Ni からなるバスバーの基部6を溶接
後、切断を行い、先端接触部を上記実施例と同様形状に
曲げ加工を行った。 【0007】 【表1】 表1で明らかな如く、実施例のブラシ片は、先端不揃い
および細線の脱落は皆無であり、安定した品質である。
これに対し、従来例のブラシ片は、先端不揃いおよび細
線の脱落があり、不安定な要素を有する品質である。 【0008】 【発明の効果】以上詳細に説明をした本発明によると、
貴金属もしくは貴金属合金からなる線材を8の字状に複
数回巻いて形成した連続体の上下側部を溶接後、上下端
部で切断してブラシ片としたことにより、このブラシ片
は先端接触部のバラケがなく細線の脱落もない良好な品
質となる効果を有する。 【0009】また、寸法精度が高く、製造工数が少ない
ために信頼性の高いブラシ片となる効果を有する。
メータ等に用いる摺動用ブラシ片の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】トリマー、ポテンショメータ等に用いる
摺動用ブラシ片いわゆるマルチワイヤータイプのブラシ
片は、図3に示す如く、電気的接触の信頼性および安定
性を高めるために多本数の摺動用素線材により構成され
ている。このブラシ片の製造方法は、予め整列集束した
多本数の摺動用素線を一定間隔にしたいわゆるバスバー
を溶接後、切断を行い、先端接触部を半円形に曲げ加工
を施して成形している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
よると、素線が直径0.08mm程度の細線であるために整列
集束した各線の直線性の度合や先端接触部の曲げ加工に
より、素線の一部が折れたり、先端がバラケて不揃いに
なり易いという問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで本発明は、貴金属
もしくは貴金属合金からなる線材を8の字状に複数回巻
いて形成した連続体の上下側部を溶接後、上下端部で切
断してブラシ片としたことを特徴とする。 【0005】 【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は細線を巻いた状態の説明図、図2はブラシ
片の斜視図である。30WT%Ag-40WT%Pd-30WT%Cu よりなる
線径0.08mmの細線を、縦の寸法Aを5mm 、横の寸法Bを
2mm とした8の字状に複数回(本実施例では6回)巻い
て連続体1を形成し、この連続体の上下一側部2を溶接
後、上下端部3で切断してS字形のブラシ片4を二個得
た。なお、必要に応じて先端接触部5と反対側の基部6
を直線状に成形加工してもよい。 【0006】このようにして得たブラシ片500個につ
いて品質検査を行い、表1にその結果を示す。なお、同
時に比較例として、従来の技術により上記実施例と同様
の30WT%Ag-40WT%Pd-30WT%Cu よりなる直径0.08mmの細線
6本を整列集束させ、厚さ0.2mm 、幅0.5mm 、長さ1mm
の80WT%Cu-20WT%Ni からなるバスバーの基部6を溶接
後、切断を行い、先端接触部を上記実施例と同様形状に
曲げ加工を行った。 【0007】 【表1】 表1で明らかな如く、実施例のブラシ片は、先端不揃い
および細線の脱落は皆無であり、安定した品質である。
これに対し、従来例のブラシ片は、先端不揃いおよび細
線の脱落があり、不安定な要素を有する品質である。 【0008】 【発明の効果】以上詳細に説明をした本発明によると、
貴金属もしくは貴金属合金からなる線材を8の字状に複
数回巻いて形成した連続体の上下側部を溶接後、上下端
部で切断してブラシ片としたことにより、このブラシ片
は先端接触部のバラケがなく細線の脱落もない良好な品
質となる効果を有する。 【0009】また、寸法精度が高く、製造工数が少ない
ために信頼性の高いブラシ片となる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す細線を巻いた状態の説明図であ
る。 【図2】ブラシ片の斜視図である。 【図3】従来例を示すブラシ片の斜視図である。 【符合の説明】 1 連続体 2 側部 3 端部 4 ブラシ片 5 先端接触部 6 基部
る。 【図2】ブラシ片の斜視図である。 【図3】従来例を示すブラシ片の斜視図である。 【符合の説明】 1 連続体 2 側部 3 端部 4 ブラシ片 5 先端接触部 6 基部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01C 10/00
H01C 1/12
H01R 39/24
H01R 43/12
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 貴金属もしくは貴金属合金からなる線材
を8の字状に複数回巻いて形成した連続体の上下側部を
溶接後、上下端部で切断してブラシ片としたことを特徴
とする摺動用ブラシ片の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19609593A JP3520299B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 摺動用ブラシ片の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19609593A JP3520299B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 摺動用ブラシ片の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0750201A JPH0750201A (ja) | 1995-02-21 |
JP3520299B2 true JP3520299B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=16352136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19609593A Expired - Fee Related JP3520299B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 摺動用ブラシ片の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3520299B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP19609593A patent/JP3520299B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0750201A (ja) | 1995-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3520299B2 (ja) | 摺動用ブラシ片の製造方法 | |
JP3520300B2 (ja) | 摺動用ブラシ片の製造方法 | |
US4777720A (en) | Method for manufacturing multiple-wire brush contact | |
JPS6359511B2 (ja) | ||
JPH05174933A (ja) | 摺動接点の製造方法 | |
JPH0696823A (ja) | 摺動接点 | |
JP2733338B2 (ja) | 多線束摺動ブラシ素材の製造方法 | |
JP2770859B2 (ja) | 摺動用ブラシ片およびその製造方法 | |
JPH0126761B2 (ja) | ||
JP2582849B2 (ja) | 摺動用ブラシ素材の製造方法 | |
JPH06111914A (ja) | 摺動ブラシの製造方法 | |
EP0229162A1 (en) | Multi-wire contact assembly | |
JPH04289680A (ja) | 摺動接触子 | |
JPH0236241Y2 (ja) | ||
JP2575786B2 (ja) | 摺動用ブラシ素材の製造方法 | |
JP2743963B2 (ja) | 刷子接点の刷子線材溶接方法 | |
JP2721206B2 (ja) | 刷子接点の製造方法 | |
JPH0123906B2 (ja) | ||
JPH06111913A (ja) | 摺動ブラシの製造方法 | |
JP2733337B2 (ja) | 摺動用ブラシの製造方法 | |
JP2960511B2 (ja) | 多線束摺動ブラシの製造方法 | |
JP3309628B2 (ja) | リード線と金属端子の接続構造 | |
JP2593214B2 (ja) | 刷子線材の溶接用電極 | |
JPS6140123B2 (ja) | ||
JPH0533807B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040106 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |