JP2582849B2 - 摺動用ブラシ素材の製造方法 - Google Patents
摺動用ブラシ素材の製造方法Info
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- JP2582849B2 JP2582849B2 JP63069040A JP6904088A JP2582849B2 JP 2582849 B2 JP2582849 B2 JP 2582849B2 JP 63069040 A JP63069040 A JP 63069040A JP 6904088 A JP6904088 A JP 6904088A JP 2582849 B2 JP2582849 B2 JP 2582849B2
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- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、摺動用ブラシ素材の製造方法に関するもの
である。
である。
（従来の技術） 近年、電子機器の発達に伴い、その接触部品に於いて
は、高度の信頼性が要求され、トリマー、ポテンショメ
ーター、その他数多くの機器に使用されている摺動用ブ
ラシに於いては、その信頼性を高める為、多数の集束極
細線による摺動用ブラシ、即ち、点或いは面接触に於い
て多点接触とすることにより、その接触の安定性を高め
る摺動用ブラシが開発された。
は、高度の信頼性が要求され、トリマー、ポテンショメ
ーター、その他数多くの機器に使用されている摺動用ブ
ラシに於いては、その信頼性を高める為、多数の集束極
細線による摺動用ブラシ、即ち、点或いは面接触に於い
て多点接触とすることにより、その接触の安定性を高め
る摺動用ブラシが開発された。
この摺動用ブラシの素材の製造方法の一つとして、第
３図に示す如く下部電極１の上端部に取付けた溶接用治
具２のスペーサーガイド溝３内にプロジェクション４を
有するスペーサー５を配して下部電極１上に載置し、次
にそのスペーサー５と直交するように溶接用治具２の線
束ガイド溝６内に水平に整列集束した極細線７の線束８
を送り込んでスペーサー５上に重ね、然る後上部電極９
を下降し、溶接用治具２のスペーサーガイド溝３と線束
ガイド溝６との交叉部の円形溝10内で上・下電極９、１
間の線束８とスペーサー５とを加圧通電してプロジェク
ション溶接し、以後間欠的に線束８を移送し、スペーサ
ー５を下部電極１上に配し、プロジェクション溶接する
ことを繰返して、第２図に示す如き摺動用ブラシ素材11
を得る方法がある。
３図に示す如く下部電極１の上端部に取付けた溶接用治
具２のスペーサーガイド溝３内にプロジェクション４を
有するスペーサー５を配して下部電極１上に載置し、次
にそのスペーサー５と直交するように溶接用治具２の線
束ガイド溝６内に水平に整列集束した極細線７の線束８
を送り込んでスペーサー５上に重ね、然る後上部電極９
を下降し、溶接用治具２のスペーサーガイド溝３と線束
ガイド溝６との交叉部の円形溝10内で上・下電極９、１
間の線束８とスペーサー５とを加圧通電してプロジェク
ション溶接し、以後間欠的に線束８を移送し、スペーサ
ー５を下部電極１上に配し、プロジェクション溶接する
ことを繰返して、第２図に示す如き摺動用ブラシ素材11
を得る方法がある。
（発明が解決しようとする問題点） 然し乍ら上記の摺動用ブラシ素材の製造方法では、水
平に整列集束した極細線７の線束８と上部電極９の摩耗
が激しく、頻繁に電極交換する為、生産効率が悪く、ま
た電極交換の度毎に電極同志の平行度を含め溶接条件の
確認、調整を行う手間隙がかかる等の問題点があった。
平に整列集束した極細線７の線束８と上部電極９の摩耗
が激しく、頻繁に電極交換する為、生産効率が悪く、ま
た電極交換の度毎に電極同志の平行度を含め溶接条件の
確認、調整を行う手間隙がかかる等の問題点があった。
（発明の目的） 本発明は上記問題点を解決すべくなされたもので、電
極交換頻度が少なく、効率良く摺動用ブラシ素材を生産
できる製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
極交換頻度が少なく、効率良く摺動用ブラシ素材を生産
できる製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための本発明の摺動用ブラシ素
材の製造方法は、水平方向に移動可能な長尺電極を下部
電極として用い、下部電極の長手方向と交叉する方向
に、水平に整列集束された多数の極細線の線束を送り込
み、次に下部電極上の線束の上にスペーサーを交叉して
配し、然る後上部電極を下降し、上・下電極間の線束と
スペーサーとを加圧通電して抵抗溶接し、以後間欠的に
線束を移送し、スペーサーを下部電極上の線束の上に交
叉して配し抵抗溶接することを繰返すことを特徴とする
ものである。
材の製造方法は、水平方向に移動可能な長尺電極を下部
電極として用い、下部電極の長手方向と交叉する方向
に、水平に整列集束された多数の極細線の線束を送り込
み、次に下部電極上の線束の上にスペーサーを交叉して
配し、然る後上部電極を下降し、上・下電極間の線束と
スペーサーとを加圧通電して抵抗溶接し、以後間欠的に
線束を移送し、スペーサーを下部電極上の線束の上に交
叉して配し抵抗溶接することを繰返すことを特徴とする
ものである。
（作用） 上記の如く本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法は、
下部電極に水平方向に移動可能な長尺電極を用いるの
で、電極摩耗後水平方向に移動するだけで直ちに新しい
電極面で溶接できる。また長尺電極は、熱容量が大き
く、放熱効果も良好であり、しかも摩耗が少なく、交換
頻度が少なくなる。
下部電極に水平方向に移動可能な長尺電極を用いるの
で、電極摩耗後水平方向に移動するだけで直ちに新しい
電極面で溶接できる。また長尺電極は、熱容量が大き
く、放熱効果も良好であり、しかも摩耗が少なく、交換
頻度が少なくなる。
（実施例） 本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法の一実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
第１図に示す如くCr0.2wt％−Cuより成る幅4mm、長さ
50mm、高さ40mmの水平方向に移動可能な長尺電極を下部
電極20として用い、この下部電極20上に電極長手方向と
交叉する方向からガイド治具21を通して水平に整列集束
された12本のAg30wt％−Pd35wt％−Pt10wt％−Au10wt％
−Cu14wt％−Zn1wt％より成る線径0.09mmの極細線７の
線束８を送り込み、次に厚さ5mm、幅2.5mm、長さ15mmの
コ字形で両側辺22aの先端から3mmの位置に直径1mmの吸
着用穴23を開口した吸引通路24を両側辺22aの内部に有
する治具22を用いて、Cu−Ni30wt％より成る厚さ0.1m
m、幅1mm、長さ8mmで中央下面に高さ0.05mm、幅0.1mmの
プロジェクション４を有するスペーサー５の両端部をバ
キュームで吸着保持して上部電極９の下まで運び、極細
線７の線束８の直角方向に配し、該スペーサー５の両端
部をそのまま治具22にて固定し、然る後直径2mmのCr0.2
wt％−Cuより成る上部電極９を下降し、上・下電極９、
20間の線束８とスペーサー５とを加圧通電してプロジェ
クション４で抵抗溶接し、以後下部電極20上から溶接さ
れたスペーサー５及び線束８を移送し、且つ下部電極20
を長手方向に一定量移動し、スペーサー５を下部電極20
上の線束８の上に直交して配し抵抗溶接することを繰返
して第２図に示す如き摺動用ブラシ素材11を得た。
50mm、高さ40mmの水平方向に移動可能な長尺電極を下部
電極20として用い、この下部電極20上に電極長手方向と
交叉する方向からガイド治具21を通して水平に整列集束
された12本のAg30wt％−Pd35wt％−Pt10wt％−Au10wt％
−Cu14wt％−Zn1wt％より成る線径0.09mmの極細線７の
線束８を送り込み、次に厚さ5mm、幅2.5mm、長さ15mmの
コ字形で両側辺22aの先端から3mmの位置に直径1mmの吸
着用穴23を開口した吸引通路24を両側辺22aの内部に有
する治具22を用いて、Cu−Ni30wt％より成る厚さ0.1m
m、幅1mm、長さ8mmで中央下面に高さ0.05mm、幅0.1mmの
プロジェクション４を有するスペーサー５の両端部をバ
キュームで吸着保持して上部電極９の下まで運び、極細
線７の線束８の直角方向に配し、該スペーサー５の両端
部をそのまま治具22にて固定し、然る後直径2mmのCr0.2
wt％−Cuより成る上部電極９を下降し、上・下電極９、
20間の線束８とスペーサー５とを加圧通電してプロジェ
クション４で抵抗溶接し、以後下部電極20上から溶接さ
れたスペーサー５及び線束８を移送し、且つ下部電極20
を長手方向に一定量移動し、スペーサー５を下部電極20
上の線束８の上に直交して配し抵抗溶接することを繰返
して第２図に示す如き摺動用ブラシ素材11を得た。
一方、従来例について説明すると、第３図に示す如く
直径4mmのCr2wt％−Cuより成る下部電極１の上端部に取
付けた溶接用治具２のスペーサーガイド溝３内に、実施
例と同じプロジェクション４を有するスペーサー５を配
して下部電極１上に載置し、次にそのスペーサー５と直
交するように溶接用治具２の線束ガイド溝６内に実施例
と同じ極細線７の線束８を送り込んでスペーサー５上に
重ね、然る後直径3.5mmのCr2wt％−Cuより成る上部電極
９を下降し、溶接用治具２のスペーサーガイド溝３と線
束ガイド溝６との交叉部の円形溝10内で上下電極９、１
間の線束８とスペーサー５とを加圧通電してプロジェク
ション４で抵抗溶接し、以後下部電極１上から溶接され
たスペーサー５及び線束８を移送し、スペーサー５を下
部電極１上に載置し、線束８とスペーサー５を抵抗溶接
することを繰返して第２図に示す如き摺動用ブラシ素材
11を得た。
直径4mmのCr2wt％−Cuより成る下部電極１の上端部に取
付けた溶接用治具２のスペーサーガイド溝３内に、実施
例と同じプロジェクション４を有するスペーサー５を配
して下部電極１上に載置し、次にそのスペーサー５と直
交するように溶接用治具２の線束ガイド溝６内に実施例
と同じ極細線７の線束８を送り込んでスペーサー５上に
重ね、然る後直径3.5mmのCr2wt％−Cuより成る上部電極
９を下降し、溶接用治具２のスペーサーガイド溝３と線
束ガイド溝６との交叉部の円形溝10内で上下電極９、１
間の線束８とスペーサー５とを加圧通電してプロジェク
ション４で抵抗溶接し、以後下部電極１上から溶接され
たスペーサー５及び線束８を移送し、スペーサー５を下
部電極１上に載置し、線束８とスペーサー５を抵抗溶接
することを繰返して第２図に示す如き摺動用ブラシ素材
11を得た。
この実施例及び従来例の摺動用ブラシ素材の製造方法
に於いて、極細線７の線束８側の電極交換に要した時間
と電極の交換頻度を測定し、且つ得られた摺動用ブラシ
素材の溶接強度を測定した処、下記の表に示すような結
果を得た。
に於いて、極細線７の線束８側の電極交換に要した時間
と電極の交換頻度を測定し、且つ得られた摺動用ブラシ
素材の溶接強度を測定した処、下記の表に示すような結
果を得た。
上記の表で明らかなように従来例の製造方法では、線
束８側の電極交換に２分要し、その電極交換は100個毎
に行ったのに対し、実施例の製造方法では、線束８側の
電極交換が２秒で済み、その電極交換は200個毎で良か
った。そして従来例の製造方法で得られた摺動用ブラシ
素材は溶接強度が平均221g、最高と最低の差50gと低く
不安定であったのに対し、実施例の製造方法で得られた
摺動用ブラシ素材は、溶接強度が平均231g、最高と最低
の差20gと高く安定していた。
束８側の電極交換に２分要し、その電極交換は100個毎
に行ったのに対し、実施例の製造方法では、線束８側の
電極交換が２秒で済み、その電極交換は200個毎で良か
った。そして従来例の製造方法で得られた摺動用ブラシ
素材は溶接強度が平均221g、最高と最低の差50gと低く
不安定であったのに対し、実施例の製造方法で得られた
摺動用ブラシ素材は、溶接強度が平均231g、最高と最低
の差20gと高く安定していた。
尚、実施例及び従来例の摺動用ブラシ素材８は、スペ
ーサーの両端を切断すると共にその後線束２をスペーサ
ー５の近傍で切断し、第４図ａに示す如く線束８の先端
部を湾曲させて接触部25を形成して摺動用ブラシ26を、
或いは更に第４図ｂに示す如くばね材料27にスペーサー
５にて溶接して摺動用ブラシ28を製作するものである。
ーサーの両端を切断すると共にその後線束２をスペーサ
ー５の近傍で切断し、第４図ａに示す如く線束８の先端
部を湾曲させて接触部25を形成して摺動用ブラシ26を、
或いは更に第４図ｂに示す如くばね材料27にスペーサー
５にて溶接して摺動用ブラシ28を製作するものである。
（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明の摺動用ブラシ素材の
製造方法は、下部電極に水平方向に移動可能な長尺電極
を用いるので、電極摩耗後水平方向に移動するだけで直
ちに新しい電極面が現れて電極交換が行われる。従っ
て、電極交換に要する時間が短くて、効率良く摺動用ブ
ラシ素材を製造できることになる。また下部電極に用い
る長尺電極は、熱容量が大きく、放電効果も良好であ
り、しかも摩耗が少なく交換頻度が少ないので長寿命で
ある。
製造方法は、下部電極に水平方向に移動可能な長尺電極
を用いるので、電極摩耗後水平方向に移動するだけで直
ちに新しい電極面が現れて電極交換が行われる。従っ
て、電極交換に要する時間が短くて、効率良く摺動用ブ
ラシ素材を製造できることになる。また下部電極に用い
る長尺電極は、熱容量が大きく、放電効果も良好であ
り、しかも摩耗が少なく交換頻度が少ないので長寿命で
ある。
尚、本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法は、第２図
に示す長尺の摺動用ブラシ素材の製造に限らず、スペー
サー５の溶接後に線束８を切断し、成形単品の摺動用ブ
ラシ素材としても良い。
に示す長尺の摺動用ブラシ素材の製造に限らず、スペー
サー５の溶接後に線束８を切断し、成形単品の摺動用ブ
ラシ素材としても良い。
第１図は本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法の一実施
例を示す要部斜視図、第２図は得られた摺動用ブラシ素
材を示す斜視図、第３図は従来の摺動用ブラシ素材の製
造方法を示す要部斜視図、第４図ａ、ｂは摺動用ブラシ
素材から作られる摺動用ブラシの例を示す斜視図であ
る。
例を示す要部斜視図、第２図は得られた摺動用ブラシ素
材を示す斜視図、第３図は従来の摺動用ブラシ素材の製
造方法を示す要部斜視図、第４図ａ、ｂは摺動用ブラシ
素材から作られる摺動用ブラシの例を示す斜視図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】水平方向に移動可能な長尺電極を下部電極
として用い、下部電極の長手方向と交叉する方向に、水
平に整列集束された多数の極細線の線束を送り込み、次
に下部電極上の線束の上にスペーサーを交叉して配し、
然る後上部電極を下降し、上・下電極間の線束とスペー
サーとを加圧通電して抵抗溶接し、以後間欠的に線束を
移送し、スペーサーを下部電極上の線束の上に交叉して
配し抵抗溶接することを繰返すことを特徴とする摺動用
ブラシ素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63069040A JP2582849B2 (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 摺動用ブラシ素材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63069040A JP2582849B2 (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 摺動用ブラシ素材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01241782A JPH01241782A (ja) | 1989-09-26 |
| JP2582849B2 true JP2582849B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=13391075
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63069040A Expired - Lifetime JP2582849B2 (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 摺動用ブラシ素材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2582849B2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-23 JP JP63069040A patent/JP2582849B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01241782A (ja) | 1989-09-26 |
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