JP2573686Y2 - フロントピラー下部の補強構造 - Google Patents

フロントピラー下部の補強構造

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JP2573686Y2
JP2573686Y2 JP1992039564U JP3956492U JP2573686Y2 JP 2573686 Y2 JP2573686 Y2 JP 2573686Y2 JP 1992039564 U JP1992039564 U JP 1992039564U JP 3956492 U JP3956492 U JP 3956492U JP 2573686 Y2 JP2573686 Y2 JP 2573686Y2
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front pillar
side sill
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pillar
joint
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久仁夫 高岡
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば車体のサイドパ
ネルアウタが、フロントピラー、センタピラー、クォー
タピラー、及びサイドシル等と一体的に成形された車両
のフロントピラー下部の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように、サイドパネルアウタ(以
下アウタパネル)がフロントピラー等と一体成形された
構造は、プレス型や溶接設備を簡略化しうるばかりでな
く、作業工数の節減が図れるなどの利点を有しているこ
とから、軽自動車等の比較的小型の車両の車体構造に採
用することが多い。
【0003】しかしながら、このような一体成形の車体
構造とすると、アウタパネルにインナパネルを結合して
閉じ断面構造のサイドメンバとした際、上記各ピラー及
びサイドシルとの結合部が空洞化して、結合剛性やねじ
り剛性が低下する。特に、フロントピラー下部ではドア
を支持し、またサイドシルの前端部はジャッキアップポ
イントとなるため、フロントピラーとサイドシルとの結
合部が空洞化することは、強度的に好ましくない。
【0004】この問題を解決するため、従来は図3に示
すように、フロントピラー1とサイドシル2との結合部
の閉じ断面内に、L字形をなす補強部材3を、アウタパ
ネル4の内面に沿わせて固着するとともに、補強部材3
の上端部と後端部とに連設した隔壁5及び6をもって閉
じ断面内を仕切る(バルクヘッド化)ことにより、結合
剛性を高めている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構造では、隔壁5及び6を含めた補強部材3全体が大型
化して重量が増加するだけでなく、依然としてフロント
ピラーとサイドシルとの結合部は空洞化しているため、
結合剛性を大きく向上することができない。また、深絞
り加工により補強部材3を一体成形する必要があるた
め、製造コストが上昇する。
【0006】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、フロントピラーとサイドシルとの結合部
が空洞化するのを防止して結合剛性を大幅に向上するよ
うにし、かつ補強部材の小型軽量化を図るとともに、製
造容易にしてコスト低減が図れるようにしたフロントピ
ラー下部の補強構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、フロントピラーとサイドシルとの結合部
が閉じ断面に形成されている車両のフロントピラー下部
の補強構造であって、前記フロントピラーの下端部とサ
イドシルの前端部との結合部の閉じ断面内に、傾斜隔壁
とその後方に連結板を介して一体化された垂直隔壁とを
備える補強部材を、傾斜隔壁がフロントピラーとサイド
シルとの交叉角部において所定角度後傾するように、ま
た垂直隔壁がサイドシルの前端部適所に位置するように
設けたことを特徴としている。
【0008】好ましくは、傾斜隔壁の傾斜角度を、フロ
ントピラー中立軸とサイドシル中立軸との中間を狙って
設定するのがよく、特に45°±10°の範囲とするの
がよい。
【0009】
【作用】フロントピラーとサイドシルとの交叉角部の閉
じ断面内に、補強部材における傾斜隔壁を所定角度(例
えば45°±10°)後傾させて設けるとともに、補強
部材の垂直隔壁をサイドシルの前端部に位置させること
により、フロントピラーとサイドシルとの結合部の空洞
化が防止され、上下及び前後方向の面内剛性が高まる。
かつ同時に、サイドシルにおける前端部のジャッキアッ
プポイント部の面内剛性も高まる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】なお、前述した従来例と同様の部材には、
同じ符号を付して説明する。
【0012】図2は、本考案が適用される軽自動車等の
サイドメンバSを示すもので、フロントピラー1、サイ
ドシル2、センタピラー7、クォータピラー8、ルーフ
サイドレール9により構成されている。
【0013】フロントピラー1の下端部とサイドシル2
の前端部(以下方向は車両の進行方向に向かっていう)
との結合部(連設部)Aは、次のように構成されてい
る。
【0014】図1において、フロントピラー1の下端部
及びサイドシル2の前端部外面側は、サイドメンバSの
外面部材として前記各部を一体にプレス成形したサイド
パネルアウタ(以下アウタパネルと略称する)4により
一体的に結合されている。
【0015】フロントピラー1及びサイドシル2は、ア
ウタパネル4の内方のフランジ4aにインナパネル10
のフランジ10aを固着することにより、閉じ断面構造
となっている。フロントピラー1の下端部とサイドシル
2の前端部とが交叉する角部の閉じ断面内には、傾斜隔
壁11、連結板12及び垂直隔壁13よりなる補強部材
14が設けられている。
【0016】すなわち、上記傾斜隔壁11は、フロント
ピラー1の中立軸とサイドシル2の中立軸とが交叉する
交点上において、両中立軸間をほぼ2分する角度、好適
には側面視45°±10°の範囲の傾斜角となるよう
に、その前向きに折曲したフランジ部11aがアウタパ
ネル4の内面に沿って固着されている。
【0017】傾斜隔壁11の内方の端縁に後向に連設さ
れた連結板12は、サイドシル2の前端部の閉じ断面内
にほぼ垂直に配設され、かつ上下の端縁に連設した各フ
ランジ部12a,12bは、アウタパネル4のフランジ
4aとインナパネル10のフランジ10aとの間に挟み
込まれて、それらと一体的に接合されている。
【0018】連結板12の後端に連設されている垂直隔
壁13は、サイドシル2のジャッキアップポイント部
(図示略)付近の閉じ断面内において、その後向に折曲
したフランジ部13aがアウタパネル4の内面に沿って
固着されている。
【0019】連結板12の中央部には、補強部材14全
体の軽量化と、防錆塗料等のまわりを良くするための貫
通孔15が穿設されている。
【0020】16は、ドアの下部側を支持するヒンジ取
付部である。
【0021】以上説明したように、上記実施例において
は、フロントピラー1の下端部とサイドシル2の前端部
との結合部の閉じ断面内に、傾斜隔壁11を設けたこと
により、その部分の空洞化が防止され、しかも傾斜隔壁
11の傾斜角度を45°±10°の範囲としたことによ
り、上下及び前後方向の面内剛性を大幅に高めることが
できる。
【0022】また、傾斜隔壁11に連結板12を介して
一体化した垂直隔壁13を、サイドシル2におけるジャ
ッキアップポイント部付近の閉じ断面内に設けたことに
より、その部分の空洞化が防止されて、ジャッキアップ
ポイント部の面内剛性をも高めることができる。
【0023】従って、従来のような大型の補強部材を用
いることなく、フロントピラー1とサイドシル2との結
合部の断面変形を抑えることが可能となり、補強部材1
4の小型、軽量化が図れる。
【0024】また、補強部材14を、従来の深絞り加工
から通常の曲げ加工により成形することができるので、
製造コストが低減する。
【0025】
【考案の効果】本考案によれば、次のような効果を奏す
る。 (a)フロントピラーとサイドシルとの結合部、及びサ
イドシルのジャッキアップポイント部の空洞化が防止さ
れるので、それらの部分の面内剛性が高まり、断面変形
を抑えることができる。 (b)従来のような大型の補強部材を用いることなく十
分な強度が確保されるので、補強部材の小型、軽量化が
図れる。 (c)補強部材を曲げ加工により成形しうるので、コス
ト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部の一部切欠斜視図
である。
【図2】本考案を適用するサイドメンバ全体の側面図で
ある。
【図3】従来例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 フロントピラー 2 サイドシル 4 アウタパネル(サイドパネルアウタ) 4a フランジ 7 センタピラー 8 クォータピラー 9 ルーフサイドレール 10 インナパネル 10a フランジ 11 傾斜隔壁 11a フランジ部 12 連結板 12a,12b フランジ部 13 垂直隔壁 13a フランジ部 14 補強部材 15 貫通孔 16 ヒンジ取付部 S サイドメンバ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/04 B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントピラーとサイドシルとの結合部が
    閉じ断面に形成されている車両のフロントピラー下部の
    補強構造であって、前記フロントピラーの下端部とサイ
    ドシルの前端部との結合部の閉じ断面内に、傾斜隔壁と
    その後方に連結板を介して一体化された垂直隔壁とを備
    える補強部材を、傾斜隔壁がフロントピラーとサイドシ
    ルとの交叉角部において所定角度後傾するように、また
    垂直隔壁がサイドシルの前端部適所に位置するように設
    けたことを特徴とするフロントピラー下部の補強構造。
JP1992039564U 1992-05-19 1992-05-19 フロントピラー下部の補強構造 Expired - Fee Related JP2573686Y2 (ja)

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