JP2572447Y2 - 車載部品のコントロールユニット取付構造 - Google Patents

車載部品のコントロールユニット取付構造

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JP2572447Y2
JP2572447Y2 JP1993007820U JP782093U JP2572447Y2 JP 2572447 Y2 JP2572447 Y2 JP 2572447Y2 JP 1993007820 U JP1993007820 U JP 1993007820U JP 782093 U JP782093 U JP 782093U JP 2572447 Y2 JP2572447 Y2 JP 2572447Y2
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control unit
inner panel
heat
bonnet
mounting structure
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JP1993007820U
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義雄 藤井
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Mazda Motor Corp
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  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車における車載部
品のコントロールユニットの取付構造に関し、詳しくは
該コントロールユニットをエンジンルーム内に装備する
場合の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開昭63−149220号公
報には、熱影響を避けたい部品をエンジンルーム内に装
備する場合に、エンジンルーム内に仕切り板によって画
成された格納部を形成し、該格納部にバッテリやエアク
リーナなどの部品を格納することによって、これらの部
品をエンジンの熱から遮断する技術が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、エンジンを
制御するコントロールユニットは、通常はダッシュパネ
ルとインストルメントパネルとの間に設けられて、該コ
ントロールユニットとエンジンルーム内のコントロール
ミッションとがハーネスによって接続されているが、こ
のような配置構成ではコントロールユニットとコントロ
ールミッションとの距離が大きくなり、ハーネスが長く
なる不具合がある。
【0004】これに対しては、上述の公報記載の技術の
ように、コントロールユニットをエンジンルーム内に収
納し、かつ仕切り板等によってエンジンの熱からコント
ロールユニットを遮断し、これによってハーネスの長さ
を短く抑えながら、コントロールユニットを熱害から保
護することが考えられる。しかし、コントロールユニッ
トは電子機器であって、自己発熱を伴うものであるか
ら、上記のように仕切り板等によって密閉すると、自己
発熱による温度上昇の影響を受けることになり、これを
避けるために換気ファンを装備するとコストアップの原
因となる。
【0005】そこで本考案は、自然換気によってコント
ロールユニットを自己発熱による熱害から保護すること
ができる取付構造の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案の請求項1
に記載の考案(以下、第1考案と称す)は、エンジンル
ームを覆うボンネットに該ボンネットのアウタパネルと
インナパネルとで閉断面空間部を形成し、かつエンジン
ルーム内の上記閉断面空間部の下方位置に、車載部品の
コントロールユニットが収納された断熱用ボックスを配
置すると共に、上記インナパネルと断熱用ボックスと
に、上記ボンネットを閉じた状態で閉断面空間部内と断
熱用ボックス内とを連通させる空気流通用穴をそれぞれ
形成し、かつ両穴の連通部分のまわりを囲むシール材を
設けたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の考案(以下、第2
考案と称す)は、ボンネットのインナパネルに、閉断面
空間部をエンジンルーム外に連通させる空気逃がし穴が
設けられていることを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の考案(以下、第3
考案と称す)は、断熱用ボックスは、ホイールエプロン
の上に位置されていると共に、断熱用ボックスの底部部
分に空気取り入れ穴が設けられていることを特徴とす
る。
【0009】また、請求項4に記載の考案(以下、第4
考案と称す)は、シール部材は、断熱用ボックスの上面
に空気流通用穴を囲んで取り付けられた蛇腹状弾性部材
であって、ボンネットを閉じたときに該ボンネットのイ
ンナパネルが弾性部材の上端に圧接されるようになされ
ていることを特徴とする。
【0010】さらに、請求項5に記載の考案(以下、第
5考案と称す)は、ボンネットにおけるインナパネルの
空気流通用穴は、該インナパネルに形成した段上げ部に
設けられていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の第1考案によれば、コントロールユニッ
トの自己発熱によって断熱用ボックス内の温度が上昇す
ると、該ボックス内の空気が空気流通用穴を通してボン
ネットの閉断面空間部に流入して排気されるために、断
熱用ボックス内の温度上昇が抑えられることになる。
【0012】また、第2考案によれば、断熱用ボックス
からボンネットの閉断面空間部に流入した空気は、空気
逃がし穴からエンジンルーム外へ排出されるので、熱の
逃げが確実となる。
【0013】また、第3考案によれば、空気流通用穴か
ら閉断面空間部への空気流出に伴い、ホイールエプロン
上の比較的温度の低い空気が空気取り入れ穴から断熱用
ボックス内に流入することになって、該ボックス内の換
気が良好に促され、コントロールボックスを自己発熱か
ら確実に保護することができる。
【0014】また、第4考案によれば、ボンネットを閉
じた状態では、該ボンネットがシール部材に圧接され
て、下方から弾性的に支持されるので、ボンネットのガ
タツキが抑えられることになる。
【0015】さらに、第5考案によれば、ボンネットの
閉断面空間部に水が入ることがあっても、インナパネル
側の空気流通用穴は該パネルに形成した段上げ部に設け
られているため、この空気流通用穴を通して断熱用ボッ
クス内に水が侵入することが避けられ、したがってコン
トロールボックスの保護が行える。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0017】本考案における自動車は、エンジンルーム
を覆うボンネット1がアウタパネル2とインナパネル3
とから構成され、かつインナパネル3が断面が凹部3A
とフランジ部3Bとからなる略皿形状とされた補強用の
枠体(図1参照)とされると共に、枠体の間が空間部X
〜Xとされて、上記アウタパネル2に該インナパネル3
が取り付けられている部分では両パネル2,3によって
ボンネット1に閉断面空間部4(図2参照)が形成され
る。図2に示すように、車体側部のホイールエプロン5
とフロントフェンダ6とが連結され、かつホイールアー
チ部にホイールエプロン5とフロントフェンダ6とにわ
たってマッドガード7が取り付けられる箇所において、
エンジンルーム8内で、かつ上記ボンネット1の閉断面
空間部4の下方位置において合成樹脂からなる断熱用ボ
ックス9が取り付けられる。
【0018】この断熱用ボックス9は、図3に示すよう
に上部開口タイプのボックス本体9Aと、これに被せる
蓋体9Bとからなると共に、内部にエンジン10(図1
参照)のコントロールユニット11が収められ、かつ該
コントロールユニット11に一端が接続されたハーネス
12がボックス本体9Aに形成された導出穴13から外
部に取り出されて他端がエンジン10に接続されるよう
になされていると共に、上記ボックス本体9Aに取り付
け用ブラケット14が設けられ、上述のホイールエプロ
ン5に形成した凹陥部Y(図2参照)に断熱用ボックス
9を嵌めた状態で該ブラケット14をボルト・ナット等
の締結具15によって固定することで車体に取り付けら
れる。
【0019】また、断熱用ボックス9の蓋体9Bには、
上面に空気流通用穴16が開口されると共に、蛇腹状弾
性体からなるシール部材17が該穴16まわりに取り付
けられる。さらに、ボックス本体9Aの底部には、上記
空気流通用穴16よりもちいさい空気取り入れ穴18
(図2参照)が設けられる。
【0020】一方、ボンネット1側においては、前述の
閉断面空間部4を形成するインナパネル3に、断熱用ボ
ックス9の空気流通用穴16に対応する箇所において段
上げ部19が形成され、この段上げ部19に空気流通用
穴20が開口される。そして、ボンネット1を閉じた状
態では、インナパネル3が上記シール部材17に段上げ
部19によって上方から圧接し、この状態で断熱用ボッ
クス9の空気流通用穴16とインナパネル3の空気流通
用穴20とが、シール部材17の内部を通して連通され
るようになされている。
【0021】さらに、上記のボンネット1のインナパネ
ル3には、図6に示すようにフロントウィンド側のカウ
ルボックス21の上に臨む部分に空気逃がし穴22が設
けられる。
【0022】このようなコントロールユニット11の取
付構造においては、エンジン10の熱は断熱用ボックス
9によって遮断されるため、ボックス内部のコントロー
ルユニット11に熱影響を与えることが避けられると共
に、コントロールユニット11の自己発熱によって断熱
用ボックス9内部の温度が上昇していくと、熱膨張によ
って空気が上昇して空気流通用穴16からシール部材1
7の内部を通りインナパネル3の空気流通用穴20から
ボンネット1の閉断面空間部4に流入する。そして、該
空間部4を通って空気逃がし穴22からエンジンルーム
外に排出される。一方、上記の空気流出に伴いホイール
エプロン部分の比較的温度が低い空気が空気取り入れ穴
18から断熱用ボックス9の内部に吸気されることにな
って、ボックス内部が換気され、温度上昇が抑制されて
コントロールボックス11が保護される。
【0023】したがって、ボンネット1の閉断面空間部
4を利用して、安価に、かつ確実にコントロールユニッ
ト11の保護ができることになる。
【0024】また、ボンネット1の閉断面空間部4に雨
水等が流入することが考えられる。これに対しては、イ
ンナパネル3側の空気流通用穴20が該インナパネル3
に形成した段上げ部19に設けられているので、たとえ
上記の水流入があっても、この水が空気流通用穴20に
侵入することを段上げ部19によって避けることができ
るから、断熱用ボックス9内のコントロールユニット1
1は良好に保護されることになる。
【0025】さらに、断熱用ボックス9とインナパネル
3の両空気流通用穴16,20を連通させるシール部材
17が、蛇腹状弾性体から構成されていて、ボンネット
1を閉じた状態では、該ボンネット1のインナパネル3
がシール部材17に圧接するようにしているから、シー
ル部材17の弾性力によってボンネット1のガタツキ防
止の助けをすることが可能となる。
【0026】なお、断熱用ボックス9内の熱を逃がす方
法として、ホイールエプロン5側に空気流通用穴を設け
ることも考えられるが、この場合は、車輪の回転による
ダストや水が直接断熱用ボックス内部に入る虞れがあっ
て、好ましくはない。
【0027】
【考案の効果】以上の記載によって明かなように、本考
案によれば、コントロールユニットの自己発熱によって
断熱用ボックス内の温度が上昇すると、該ボックス内の
空気が空気流通用穴を通してボンネットの閉断面空間部
に流入して排気されるために、断熱用ボックス内の温度
上昇が抑えられることになる。したがって、アウタパネ
ルとインナパネルとによって閉断面空間部が形成されて
いるボンネット構造を利用し、安価に、かつ確実にコン
トロールユニットを熱害から保護することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかる自動車のボンネットのイン
ナパネルを示す平面図。
【図2】 図1におけるA−A線矢視切断拡大図。
【図3】 断熱用ボックスの斜視図。
【図4】 上記インナパネルの要部斜視図。
【図5】 図4におけるB−B線矢視切断拡大図。
【図6】 図4におけるC−C線矢視切断拡大図。
【符号の説明】
1 ボンネット 2 アウタパネル 3 インナパネル 4 閉断面空間部 5 ホイールエプロン 6 フロントフェンダ 8 エンジンルーム 9 断熱用ボックス 10 エンジン 11 コントロールユニット 12 ハーネス 16,20 空気流通用穴 17 シール部材 18 空気取り入れ穴 19 段上げ部 22 空気逃がし穴

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームを覆うボンネットに該ボ
    ンネットのアウタパネルとインナパネルとで閉断面空間
    部を形成し、かつエンジンルーム内の上記閉断面空間部
    の下方位置に、車載部品のコントロールユニットが収納
    された断熱用ボックスを配置すると共に、上記インナパ
    ネルと断熱用ボックスとに、上記ボンネットを閉じた状
    態で閉断面空間部内と断熱用ボックス内とを連通させる
    空気流通用穴をそれぞれ形成し、かつ両穴の連通部分の
    まわりを囲むシール材を設けたことを特徴とする車載部
    品のコントロールユニット取付構造。
  2. 【請求項2】 ボンネットのインナパネルに、閉断面空
    間部をエンジンルーム外に連通させる空気逃がし穴が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の車載部
    品のコントロールユニット取付構造。
  3. 【請求項3】 断熱用ボックスは、ホイールエプロンの
    上に位置されていると共に、断熱用ボックスの底部部分
    に空気取り入れ穴が設けられていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の車載部品のコントロールユニッ
    ト取付構造。
  4. 【請求項4】 シール部材は、断熱用ボックスの上面に
    空気流通用穴を囲んで取り付けられた蛇腹状弾性部材で
    あって、ボンネットを閉じたときに該ボンネットのイン
    ナパネルが弾性部材の上端に圧接されるようになされて
    いることを特徴とする請求項1に記載の車載部品のコン
    トロールユニット取付構造。
  5. 【請求項5】 ボンネットにおけるインナパネルの空気
    流通用穴は、該インナパネルに形成した段上げ部に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の車載部品
    のコントロールユニット取付構造。
JP1993007820U 1993-02-02 1993-02-02 車載部品のコントロールユニット取付構造 Expired - Lifetime JP2572447Y2 (ja)

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JPH0660582U JPH0660582U (ja) 1994-08-23
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