JP2569569Y2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JP2569569Y2 JP2569569Y2 JP1991087379U JP8737991U JP2569569Y2 JP 2569569 Y2 JP2569569 Y2 JP 2569569Y2 JP 1991087379 U JP1991087379 U JP 1991087379U JP 8737991 U JP8737991 U JP 8737991U JP 2569569 Y2 JP2569569 Y2 JP 2569569Y2
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- Japan
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- lip
- sealing
- sealed
- seal lip
- liquid
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種装置の軸封部に用
いられるオイルシール等の密封装置に関し、特に第1の
シールリップの密封対象液体側に第2のシールリップを
設けたものに関する。
いられるオイルシール等の密封装置に関し、特に第1の
シールリップの密封対象液体側に第2のシールリップを
設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置としては、たと
えば図3に示すようなものがある(実公昭60ー409
38号公報参照)。すなわち、ハウジング100に固定
されるシール本体101と、このシール本体101に一
体的に設けられ回転軸102に摺動自在に密封接触する
第1のシールリップとしての主シールリップ103と、
この主シールリップ103の密封対象液体側Oに配置さ
れ回転軸102に摺動自在に密封接触する第2のシール
リップとしてのヒゲリップ104と、を備えている。こ
のヒゲリップ104によって、密封対象液体中の異物の
主リールリップ103側への浸入を防止し、主シールリ
ップ103の密封摺動面の摩耗を防止してシールの安定
性を確保していた。
えば図3に示すようなものがある(実公昭60ー409
38号公報参照)。すなわち、ハウジング100に固定
されるシール本体101と、このシール本体101に一
体的に設けられ回転軸102に摺動自在に密封接触する
第1のシールリップとしての主シールリップ103と、
この主シールリップ103の密封対象液体側Oに配置さ
れ回転軸102に摺動自在に密封接触する第2のシール
リップとしてのヒゲリップ104と、を備えている。こ
のヒゲリップ104によって、密封対象液体中の異物の
主リールリップ103側への浸入を防止し、主シールリ
ップ103の密封摺動面の摩耗を防止してシールの安定
性を確保していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、ヒゲリップ104によって主シ
ールリップ103の密封摺動面への異物の浸入は防止で
きるものの、このヒゲリップ104によって完全に密封
対象液体をシールしてしまい、主シールリップ103の
密封摺動面の潤滑状態を悪くするという問題があった。
そのため、主シールリップ103の摩耗の増大が促進さ
れ、なおシール性が安定せず、油漏れ等の不具合があっ
た。
た従来技術の場合には、ヒゲリップ104によって主シ
ールリップ103の密封摺動面への異物の浸入は防止で
きるものの、このヒゲリップ104によって完全に密封
対象液体をシールしてしまい、主シールリップ103の
密封摺動面の潤滑状態を悪くするという問題があった。
そのため、主シールリップ103の摩耗の増大が促進さ
れ、なおシール性が安定せず、油漏れ等の不具合があっ
た。
【0004】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、第
1のシールリップへの異物の浸入を防止でき、しかも第
1のシールリップの潤滑状態を良好に確保し、シール性
向上を図り得る密封装置を提供することにある。
るためになされたもので、その目的とするところは、第
1のシールリップへの異物の浸入を防止でき、しかも第
1のシールリップの潤滑状態を良好に確保し、シール性
向上を図り得る密封装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案にあっては、ハウジングに固定されるシール本
体と、該シール本体に一体的に設けられ回転軸に摺動自
在に密封接触する第1のシールリップと、該第1のシー
ルリップの密封対象液体側に配置され回転軸に摺動自在
に密封接触する第2のシールリップと、を備えた密封装
置において、前記第1のシールリップの回転軸との第1
の密封摺動面に、回転時に漏洩する密封対象液体を押し
戻すための第1のねじ部を設け、該第1のねじ部は第1
の密封摺動面に円周方向に連続的に接触する無端状接触
面が残るように形成し、前記第2のシールリップの回転
軸との第2の密封摺動面に、回転時に漏洩する密封対象
液体を押し戻すための第2のねじ部を設け、該第2のね
じ部は第2の密封摺動面の接触状態が円周方向に不連続
となるように形成し、静止時における密封対象液体の第
1のシールリップ側への漏洩を許容可能としてなること
を特徴とする。
に本考案にあっては、ハウジングに固定されるシール本
体と、該シール本体に一体的に設けられ回転軸に摺動自
在に密封接触する第1のシールリップと、該第1のシー
ルリップの密封対象液体側に配置され回転軸に摺動自在
に密封接触する第2のシールリップと、を備えた密封装
置において、前記第1のシールリップの回転軸との第1
の密封摺動面に、回転時に漏洩する密封対象液体を押し
戻すための第1のねじ部を設け、該第1のねじ部は第1
の密封摺動面に円周方向に連続的に接触する無端状接触
面が残るように形成し、前記第2のシールリップの回転
軸との第2の密封摺動面に、回転時に漏洩する密封対象
液体を押し戻すための第2のねじ部を設け、該第2のね
じ部は第2の密封摺動面の接触状態が円周方向に不連続
となるように形成し、静止時における密封対象液体の第
1のシールリップ側への漏洩を許容可能としてなること
を特徴とする。
【0006】
【0007】
【作用】上記構成の密封装置にあっては、静止時に密封
対象液体が第2のシールリップの密封摺動面の第2のね
じ部を通じて第1のシールリップ側へ漏洩し、第1のシ
ールリップの密封摺動面に供給される。また、密封対象
液体中の異物は第2のシールリップによってせき止めら
れる。
対象液体が第2のシールリップの密封摺動面の第2のね
じ部を通じて第1のシールリップ側へ漏洩し、第1のシ
ールリップの密封摺動面に供給される。また、密封対象
液体中の異物は第2のシールリップによってせき止めら
れる。
【0008】そして、回転時には、この漏洩した密封対
象液体が流体潤滑膜となって第1のシールリップの密封
摺動面の潤滑状態を良好に保ち、また、第2のシールリ
ップのねじ部のねじポンプ機能によって密封対象液体を
押し戻す。
象液体が流体潤滑膜となって第1のシールリップの密封
摺動面の潤滑状態を良好に保ち、また、第2のシールリ
ップのねじ部のねじポンプ機能によって密封対象液体を
押し戻す。
【0009】一方、第1のシールリップに第1のねじ部
を設けておくことにより、回転時のシール性がより向上
する。また、この第1のねじ部は第1の密封摺動面に無
端接触面が残るように形成しているので、この無端状接
触面によって静止時の漏洩が防止できる。
を設けておくことにより、回転時のシール性がより向上
する。また、この第1のねじ部は第1の密封摺動面に無
端接触面が残るように形成しているので、この無端状接
触面によって静止時の漏洩が防止できる。
【0010】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。
する。
【0011】図1は本考案の密封装置の第1実施例を示
している。図において、1は密封装置全体を示してお
り、この密封装置1は、ハウジング2に固定されるシー
ル本体3と、シール本体3に一体的に設けられ回転軸4
に摺動自在に密封接触する第1のシールリップとしての
主シールリップ5と、この主シールリップ5の密封対象
液体側Oに配置され回転軸4に摺動自在に密封接触する
第2のシールリップとしてのヒゲリップ6、とを備えて
いる。
している。図において、1は密封装置全体を示してお
り、この密封装置1は、ハウジング2に固定されるシー
ル本体3と、シール本体3に一体的に設けられ回転軸4
に摺動自在に密封接触する第1のシールリップとしての
主シールリップ5と、この主シールリップ5の密封対象
液体側Oに配置され回転軸4に摺動自在に密封接触する
第2のシールリップとしてのヒゲリップ6、とを備えて
いる。
【0012】本考案は、密封液体中の異物から主シール
リップ5を守るためにヒゲリップ6を設けたもので、主
シールリップ5と、ヒゲリップ6のそれぞれの第1,第
2の密封摺動面51,61に、第1のねじ部52と第2
のねじ部62が設けられている。この第1,第2のねじ
部52,62は、両方とも同一方向で、いずれも密封対
象流体を密封対象液体側0へ押し戻すよういポンピング
作用をさせるものである。
リップ5を守るためにヒゲリップ6を設けたもので、主
シールリップ5と、ヒゲリップ6のそれぞれの第1,第
2の密封摺動面51,61に、第1のねじ部52と第2
のねじ部62が設けられている。この第1,第2のねじ
部52,62は、両方とも同一方向で、いずれも密封対
象流体を密封対象液体側0へ押し戻すよういポンピング
作用をさせるものである。
【0013】シール本体3は、断面L字状の金属環31
にゴム状弾性体32を一体的に焼き付けて成形されるも
ので、外周面がハウジング2の軸孔21内周に嵌着され
ている。
にゴム状弾性体32を一体的に焼き付けて成形されるも
ので、外周面がハウジング2の軸孔21内周に嵌着され
ている。
【0014】一方、主シールリップ5は、シール本体3
の内端から軸方向密封対象液側0に向かって序々に小径
となるように傾斜して伸びており、その先端が回転軸4
外周に摺動自在に密封接触して上記した第1の密封摺動
面51を構成している。
の内端から軸方向密封対象液側0に向かって序々に小径
となるように傾斜して伸びており、その先端が回転軸4
外周に摺動自在に密封接触して上記した第1の密封摺動
面51を構成している。
【0015】そして、この第1の密封摺動面51の外周
背面側には主シールリップ5に緊迫力を付与するための
ばね部材7が装着されている。
背面側には主シールリップ5に緊迫力を付与するための
ばね部材7が装着されている。
【0016】また、、第2のシールリップとしてのヒゲ
リップ6は、主シールリップ5のリップ先端から軸方向
密封対象液体側Oに向かって徐々に小径となるように内
径方向に傾斜して伸びており、その先端が回転軸4外周
に摺動自在に密封接触して上記した第2の密封摺動面6
1を構成している。この実施例では、厚さ0.6〜0.
8[mm]程度の薄肉で、長さが約厚みの1.5〜3倍程
度のほぼ均一な厚みとし、円錐筒状に成形している。
リップ6は、主シールリップ5のリップ先端から軸方向
密封対象液体側Oに向かって徐々に小径となるように内
径方向に傾斜して伸びており、その先端が回転軸4外周
に摺動自在に密封接触して上記した第2の密封摺動面6
1を構成している。この実施例では、厚さ0.6〜0.
8[mm]程度の薄肉で、長さが約厚みの1.5〜3倍程
度のほぼ均一な厚みとし、円錐筒状に成形している。
【0017】そして、ヒゲリップ6の第2の密封摺動面
61に設けられる第2のねじ部62は、螺旋状に配した
多数の平行ねじ突起62aによって構成される。この平
行ねじ突起62aは、通常よりねじ山高さを高くして静
止時の漏れを積極的に許容している。この突起高さは、
およそ0.05〜0.1[mm]の範囲とすることが好適
である。
61に設けられる第2のねじ部62は、螺旋状に配した
多数の平行ねじ突起62aによって構成される。この平
行ねじ突起62aは、通常よりねじ山高さを高くして静
止時の漏れを積極的に許容している。この突起高さは、
およそ0.05〜0.1[mm]の範囲とすることが好適
である。
【0018】また、主シールリップ5の第1の密封摺動
面51に設けられる第1のねじ部52は螺旋状の配され
る多数の船底型の船底ねじ突起52aによって構成され
る。この船底ねじ突起52aは、リップ先端での回転軸
4との接触ラインが円周方向に連続の無端状接触面53
が残るように設けられ、静止時の油等の密封対象液体の
漏れを防止する。
面51に設けられる第1のねじ部52は螺旋状の配され
る多数の船底型の船底ねじ突起52aによって構成され
る。この船底ねじ突起52aは、リップ先端での回転軸
4との接触ラインが円周方向に連続の無端状接触面53
が残るように設けられ、静止時の油等の密封対象液体の
漏れを防止する。
【0019】このように、本考案にあっては、ヒゲリッ
プ6を設けることにより、油等の密封対象液体中の異物
から主シールリップ5を守り、密封性を向上させてい
る。
プ6を設けることにより、油等の密封対象液体中の異物
から主シールリップ5を守り、密封性を向上させてい
る。
【0020】また、単純にヒゲリップ6を油等の密封対
象液体側に設けるだけでは、このヒゲリップ6で密封対
象液を密封してしまい、主シールリップ5の潤滑状態を
悪くし、主シールリップ5の摩耗を促進させる可能性が
ある。そこで、ヒゲリップ6に第2のねじ部62を設け
ることにより、静止時の微量の油漏れを許容し、主シー
ルリップ5に密封対象液体が供給されるようにして主シ
ールリップ5の潤滑状態を良好に保つようにしたもので
ある。
象液体側に設けるだけでは、このヒゲリップ6で密封対
象液を密封してしまい、主シールリップ5の潤滑状態を
悪くし、主シールリップ5の摩耗を促進させる可能性が
ある。そこで、ヒゲリップ6に第2のねじ部62を設け
ることにより、静止時の微量の油漏れを許容し、主シー
ルリップ5に密封対象液体が供給されるようにして主シ
ールリップ5の潤滑状態を良好に保つようにしたもので
ある。
【0021】すなわち、回転軸4の静止時には、ヒゲリ
ップ6の第2のねじ部62の平行ねじ突起62aと回転
軸4の隙間63から油等の密封対象液体の通過が許容さ
れ、主シールリップ5へ潤滑油を供給する。その時に
は、微細な異物は通過させないフィルタの役目をする。
ップ6の第2のねじ部62の平行ねじ突起62aと回転
軸4の隙間63から油等の密封対象液体の通過が許容さ
れ、主シールリップ5へ潤滑油を供給する。その時に
は、微細な異物は通過させないフィルタの役目をする。
【0022】一方、主シールリップ5の第1の密封摺動
面51においては、無端状接触面53が形成されている
ので、密封対象液体の大気側Aへの漏洩は防止される
(図1(b) 参照)。
面51においては、無端状接触面53が形成されている
ので、密封対象液体の大気側Aへの漏洩は防止される
(図1(b) 参照)。
【0023】そして、回転軸4の回転時には、ヒゲリッ
プ6の第2のねじ部62のポンピング作用によって、第
2のねじ部62における密封対象液体の漏洩は防止さ
れ、さらに、主シールリップ5における第1のねじ部5
2のポンピング作用によって密封対象液体の大気側Aへ
の漏洩が確実に防止される。
プ6の第2のねじ部62のポンピング作用によって、第
2のねじ部62における密封対象液体の漏洩は防止さ
れ、さらに、主シールリップ5における第1のねじ部5
2のポンピング作用によって密封対象液体の大気側Aへ
の漏洩が確実に防止される。
【0024】尚、図中9は主シールリップ5の大気側に
設けられるちりよけリップである。
設けられるちりよけリップである。
【0025】図2は、本考案の第2実施例に係る密封装
置を示している。
置を示している。
【0026】この第2実施例は、自動車のデファレンシ
ャル・ピニオン部のシールに適用したもので、内部油中
にデフ部のギヤの摩耗分または油劣化によるスラッジ等
が含まれている。これらの油中異物により、主シールリ
ップ5の摩耗が促進され、シール性が不安定になり、油
漏れ等の不具合が生じている。ヒゲリップ6でこれらの
油中の異物を防ぎ、主シールリップ5の摩耗を防ぐもの
である。
ャル・ピニオン部のシールに適用したもので、内部油中
にデフ部のギヤの摩耗分または油劣化によるスラッジ等
が含まれている。これらの油中異物により、主シールリ
ップ5の摩耗が促進され、シール性が不安定になり、油
漏れ等の不具合が生じている。ヒゲリップ6でこれらの
油中の異物を防ぎ、主シールリップ5の摩耗を防ぐもの
である。
【0027】すなわち、デファレンシャル・ピニオン部
は、回転軸4がベアリング8を介してハウジング2に回
転自在に組み付けられている。そして、ベアリング8の
大気側に密封装置1´が装着され、ベアリング8が配置
される側が密封対象液体側Oとなる。
は、回転軸4がベアリング8を介してハウジング2に回
転自在に組み付けられている。そして、ベアリング8の
大気側に密封装置1´が装着され、ベアリング8が配置
される側が密封対象液体側Oとなる。
【0028】密封装置1´の構成は、第1実施例と同様
に、ハウジング2に固定されるシール本体3´と、この
シール本体3´に一体的に設けられるヒゲリップ6付の
主シールリップ5と、を備えている。そして、ヒゲリッ
プ6と主シールリップ5のそれぞれの第1,第2密封摺
動面51,61には、特に図示しないが、図1に示した
構成と全く同様の第1,第2ねじ部が設けられている。
に、ハウジング2に固定されるシール本体3´と、この
シール本体3´に一体的に設けられるヒゲリップ6付の
主シールリップ5と、を備えている。そして、ヒゲリッ
プ6と主シールリップ5のそれぞれの第1,第2密封摺
動面51,61には、特に図示しないが、図1に示した
構成と全く同様の第1,第2ねじ部が設けられている。
【0029】この実施例では、シール本体3´が軸方向
大気側が開くように配置される断面横U字形状で、その
外筒部33がハウジング2の軸孔21内周に嵌着され、
外筒部33の大気側先端には外向きに延びてハウジング
2の開口部端面に係合する係合フランジ部34が設けら
れている。また、主シールリップ5は、内筒部35の大
気側先端の内向きフランジに一体的に焼きつけられてい
る。
大気側が開くように配置される断面横U字形状で、その
外筒部33がハウジング2の軸孔21内周に嵌着され、
外筒部33の大気側先端には外向きに延びてハウジング
2の開口部端面に係合する係合フランジ部34が設けら
れている。また、主シールリップ5は、内筒部35の大
気側先端の内向きフランジに一体的に焼きつけられてい
る。
【0030】さらに、シール本体3´には、主シールリ
ップ5の大気側にちりよけ用の第1,第2,第3リップ
91,92,93が設けられ、第1,第2リップ91,
92は回転軸4外周に摺動自在に密封接触し、第3リッ
プ93は回転軸4とは無接触状態で軸方向大気側に向か
って平行に延びている。
ップ5の大気側にちりよけ用の第1,第2,第3リップ
91,92,93が設けられ、第1,第2リップ91,
92は回転軸4外周に摺動自在に密封接触し、第3リッ
プ93は回転軸4とは無接触状態で軸方向大気側に向か
って平行に延びている。
【0031】一方、密封装置1´のさらに大気側に回転
軸4と共回りするスリンガ10が設けられている。この
スリンガ10はシール本体3´と所定間隔を隔てて対向
して配置され、さらに、軸方向に密封装置1´側に突出
して密封装置1´の内筒部35と外筒部33の間に挿入
される環状突出部10aが設けられている。
軸4と共回りするスリンガ10が設けられている。この
スリンガ10はシール本体3´と所定間隔を隔てて対向
して配置され、さらに、軸方向に密封装置1´側に突出
して密封装置1´の内筒部35と外筒部33の間に挿入
される環状突出部10aが設けられている。
【0032】なお、上記実施例では、主シールリップ5
の先端に一体的に設けられたヒゲリップ6を有する例に
ついて説明したが、ヒゲリップ6を有するタイプに限定
されるものではなく、要するに、主となる第1のシール
リップの密封対象液体側に、密封対象液体中の異物から
第1のシールリップを守るために第2のシールリップを
有するものであればよく、互いに独立のシールリップを
組み合わせたような密封装置についても同様に適用する
ことができる。
の先端に一体的に設けられたヒゲリップ6を有する例に
ついて説明したが、ヒゲリップ6を有するタイプに限定
されるものではなく、要するに、主となる第1のシール
リップの密封対象液体側に、密封対象液体中の異物から
第1のシールリップを守るために第2のシールリップを
有するものであればよく、互いに独立のシールリップを
組み合わせたような密封装置についても同様に適用する
ことができる。
【0033】
【考案の効果】本考案は、以上の構成および作用を有す
るもので、第2のシールリップの第2の密封摺動面に静
止時に密封液体の漏洩を許容する第2のねじ部を設ける
ことにより、第1のシールリップの第1の密封摺動面の
潤滑状態を良好に保つことができる。
るもので、第2のシールリップの第2の密封摺動面に静
止時に密封液体の漏洩を許容する第2のねじ部を設ける
ことにより、第1のシールリップの第1の密封摺動面の
潤滑状態を良好に保つことができる。
【0034】また、この第2のシールリップに設けた第
2のねじ部のねじポンプ機能によっ、回転時のシール性
を確保することができる。
2のねじ部のねじポンプ機能によっ、回転時のシール性
を確保することができる。
【0035】また、第1のシールリップにも第1のねじ
部を形成することによって、よりシール性向上を図るこ
とができる。
部を形成することによって、よりシール性向上を図るこ
とができる。
【0036】また、この第1のシールリップの第1の密
封摺動面には無端状接触面を残しておくことにより、静
止時のシール性も確保できる。
封摺動面には無端状接触面を残しておくことにより、静
止時のシール性も確保できる。
【図1】図1は本考案の密封装置の第1実施例を示すも
ので、同図(a) は要部縦断面図、同図(b) は主シールリ
ップおよびヒゲリップの接触状態を説明するための部分
断面図である。
ので、同図(a) は要部縦断面図、同図(b) は主シールリ
ップおよびヒゲリップの接触状態を説明するための部分
断面図である。
【図2】図2は本考案の密封装置の第2実施例の要部縦
断面図である。
断面図である。
【図3】図3は従来の密封装置の要部縦断面図である。
1,1´ 密封装置 2 ハウジング 21 軸孔 3,3´ シール本体 31 金属環 32 ゴム状弾性体 33 外筒部 34 係合フランジ部 35 内筒部 4 回転軸 5 主シールリップ(第1のシールリップ) 51 第1の摺動面 52 第1のねじ部 52a 船底ねじ突起 53 無端状接触面 6 ヒゲリップ(第2のシールリップ) 61 第2の摺動面 62 第2のねじ部 62a 平行ねじ突起 63 隙間 7 ばね部材 8 ベアリング 9 ちりよけリップ 91,92,93 ちりよけ用の第1,第2,第3リッ
プ 10 スリンガ O 密封対象液体側 A 大気側
プ 10 スリンガ O 密封対象液体側 A 大気側
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングに固定されるシール本体と、
該シール本体に一体的に設けられ回転軸に摺動自在に密
封接触する第1のシールリップと、該第1のシールリッ
プの密封対象液体側に配置され回転軸に摺動自在に密封
接触する第2のシールリップと、を備えた密封装置にお
いて、前記第1のシールリップの回転軸との第1の密封摺動面
に、回転時に漏洩する密封対象液体を押し戻すための第
1のねじ部を設け、該第1のねじ部は第1の密封摺動面
に円周方向に連続的に接触する無端状接触面が残るよう
に形成し、 前記第2のシールリップの回転軸との第2の密封摺動面
に、回転時に漏洩する密封対象液体を押し戻すための第
2のねじ部を設け、該第2のねじ部は第2の密封摺動面
の接触状態が円周方向に不連続となるように形成し、静
止時における密封対象液体の第1のシールリップ側への
漏洩を許容可能としてなることを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991087379U JP2569569Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991087379U JP2569569Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530638U JPH0530638U (ja) | 1993-04-23 |
JP2569569Y2 true JP2569569Y2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=13913265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991087379U Expired - Lifetime JP2569569Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569569Y2 (ja) |
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Legal Events
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