JP2009052705A - オイルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】リップ摺動部近傍のオイルがスラッジとなってリップ摺動部に固着するのを抑制し、もってシールリップの耐久性およびシール性を向上させる。
【解決手段】軸31の周面に摺動自在に密接するシールリップ5を有するオイルシール1において、シールリップ5のオイル側Aに位置して補助リップ11を設け、補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口13とを設け、ネジ部12のポンピング作用によってオイルを循環させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置の一種であるオイルシールに関するものである。本発明のオイルシールは例えば自動車用駆動系シールとして用いられるが、その用途は特に限定されるものではない。
従来から図7に示すように、ハウジング51の軸孔52内周に装着されるオイルシール53であって、軸54の周面に摺動自在に密接するシールリップ55を有するオイルシール53が知られている。
しかしながらこのオイルシール53は、シールリップ55の摺動部55aにオイルが十分に供給されない、あるいはオイルの温度が高いなどの場合に、リップ摺動部55a近傍のオイルがスラッジとなってリップ摺動部55aに固着してしまうことがあり、これを原因としてリップ摺動部55aが破損してオイル漏れに至るケースがある。また、熱的影響によりリップ摺動部55aに焼けやクラックなどが発生することもある。
特開2003−97726号公報
本発明は以上の点に鑑みて、リップ摺動部近傍のオイルがスラッジとなってリップ摺動部に固着するのを抑制することができ、もってシールリップの耐久性およびシール性を向上させることが可能なオイルシールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるオイルシールは、軸の周面に摺動自在に密接するシールリップを有するオイルシールにおいて、前記シールリップのオイル側に位置して補助リップを設け、前記補助リップに、前記シールリップの摺動部にオイルを供給するためのポンピングネジ部と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口とを設け、前記ネジ部のポンピング作用によってオイルを循環させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2によるオイルシールは、軸の周面に摺動自在に密接するシールリップを有するオイルシールにおいて、前記シールリップのオイル側に位置して補助リップを設け、前記補助リップに、前記シールリップの摺動部にオイルを供給するためのポンピングネジ部と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部および切欠状の排出口とを設け、前記ネジ部のポンピング作用によってオイルを循環させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3によるオイルシールは、上記した請求項1または2記載のオイルシールにおいて、補助リップは、シールリップの先端部に一体成形されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4によるオイルシールは、上記した請求項1または2記載のオイルシールにおいて、補助リップは、シールリップを設けたオイルシール本体に嵌合される嵌合部材に設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5によるオイルシールは、上記した請求項4記載のオイルシールにおいて、嵌合部材に設けられた補助リップは、大気側から軸を挿入するときにリップめくれが生じないようにオイル側に向けて設けられ、このオイル側に向けて設けられた補助リップの大気側斜面にポンピングネジ部が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6によるオイルシールは、上記した請求項4記載のオイルシールにおいて、嵌合部材に設けられた補助リップは、オイル側から軸を挿入するときにリップめくれが生じないように大気側に向けて設けられ、この大気側に向けて設けられた補助リップのオイル側斜面にポンピングネジ部が設けられていることを特徴とするものである。
更にまた、本発明の請求項7によるオイルシールは、上記した請求項1ないし6の何れかに記載したオイルシールにおいて、補助リップは軸に対して非接触で、軸に対して近接配置されていることを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明の請求項1によるオイルシールにおいては、シールリップのオイル側に補助リップが設けられ、この補助リップに、シールリップの摺動部にオイルを供給するためのポンピングネジ部と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口とが設けられ、ネジ部のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされている。したがって軸の回転時、オイルは絶えず循環することからスラッジ化することがなく、また循環するオイルによってシールリップの摺動部を冷却することも可能となる。
請求項2によるオイルシールは、請求項1に対して、循環するオイルの排出性を高めたものであって、すなわち構成要素として、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部が新たに追加されている。したがってオイルの供給時のみでなく排出時にもネジ部によるポンピング作用が発揮される。
補助リップは、シールリップの先端部に一体成形され、あるいはシールリップを設けたオイルシール本体に嵌合される嵌合部材に設けられ、何れの場合もその機能からして、シールリップのオイル側に配置されるものである。
また、この新たに追加される補助リップは、シール作用を奏するものではないことから、そのリップ端を必ずしもオイル側に向ける必要はなく、これを利用して軸挿入時のリップめくれ現象に対する対策とすることが考えられる。
すなわち、大気側から軸を挿入するときは、補助リップはこれをオイル側に向けて配置し(軸の挿入方向とリップ端の向きを一致させる)、これによりリップめくれが生じないようにする。この場合、軸の周面に対面するのは補助リップの大気側斜面になることから、ここにポンピングネジ部を設けることになる。
また反対に、オイル側から軸を挿入するときは、補助リップはこれを大気側に向けて配置し(軸の挿入方向とリップ端の向きを一致させる)、これによりリップめくれが生じないようにする。この場合、軸の周面に対面するのは補助リップのオイル側斜面になることから、ここにポンピングネジ部を設けることになる。
尚、リップめくれとは、リップ内周に軸方向一方から軸を挿入するときに、軸に押されてリップ端の向きが軸方向に反転してしまうことを云う。
また、軸が高速で回転するときは、ネジ部は軸に対して非接触であってもポンピング作用を発揮することから、補助リップはこれを軸に対して非接触の設定とすることも考えられる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の請求項1によるオイルシールにおいては上記したように、シールリップのオイル側に補助リップが設けられ、この補助リップに、シールリップの摺動部にオイルを供給するためのポンピングネジ部と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口とが設けられ、ネジ部のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされている。したがって軸の回転時、オイルは絶えず循環することからスラッジ化することがなく、また循環するオイルによってシールリップの摺動部を冷却することも可能とされている。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップの摺動部が破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップの摺動部に焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。
また、本発明の請求項2によるオイルシールにおいては上記したように、シールリップのオイル側に補助リップが設けられ、この補助リップに、シールリップの摺動部にオイルを供給するためのポンピングネジ部と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部および切欠状の排出口とが設けられ、ネジ部のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされている。したがって軸の回転時、オイルは絶えず循環することからスラッジ化することがなく、また循環するオイルによってシールリップの摺動部を冷却することも可能となる。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップの摺動部が破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップの摺動部に焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。また、オイルの供給時のみでなく排出時にもネジ部によるポンピング作用が発揮されることから、請求項1対比でオイルの排出性ないし循環性が一層高められている。
また、補助リップをシールリップの先端部に一体成形する場合には、オイルシールの部品点数が増加しないことから、オイルシールの製造・組立てに格段の手間がかかることがない。また、補助リップをシールリップを設けたオイルシール本体に嵌合される嵌合部材に設ける場合には、そのリップ端の向きを軸挿入方向と合致させることによりリップめくれが発生するのを抑制することができる。また、補助リップを軸に対して非接触とする場合には、その摺動摩耗が発生するのを抑制することができ、これも補助リップがシール作用を奏するものではないことを理由とするメリットのひとつである。
尚、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)シール摺動面に潤滑油が十分に供給されない、油温が高い場合などにリップ先端部の油がスラッジとなってリップに固着し、漏れに至るケースがある。また、熱的影響によりリップ先端部に焼けやクラックが発生する場合がある。
(2)上記対策として、リップ先端部の油を循環させることでリップ先端温度の低減を図り、パッキン材の熱的劣化、油のスラッジ化を抑制する。
(3)実施形態1として、軸回転によって油がリップ先端部へと移動するようにネジをつけた補助リップをシールリップの油側に設け、新しい油をリップ先端部へ供給し、リップ先端部の冷却を行なう。リップには切り欠きを設けており、古い油は切り欠きより排出されることで、劣化した油がシールリップ先端近傍に留まり、スラッジとなることを抑えることができる。
(4)実施形態2としては、上記実施形態1に対し、油の排出性を高めた仕様とする。すなわち、シールリップへ油を供給するネジと排出する方向のネジの両方を設けて、油の循環性を高めることで、リップ摺動発熱によって劣化した油を速やかに排出し、リップ先端へのスラッジ付着を抑える。
(5)補助リップによる摺動発熱上昇を低く抑えるため、補助リップはバネなしのシールリップよりもリップ緊迫力は低くなるよう設定する。
(6)周速が早い場合、非接触であってもネジ効果が発生するため、補助リップは非接触の設定であっても良い。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例(請求項1および3関連)・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るオイルシールの要部断面を示している。
当該実施例に係るオイルシール1は、軸31の周面に摺動自在に密接するシールリップ5を有するオイルシール1であって、ゴム状弾性体製のシールリップ5のオイル側Aに位置して同じくゴム状弾性体製の補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口13とが設けられ、ポンピングネジ部12のポンピング作用によってオイルを循環させる構成とされている。補助リップ11は、シールリップ5の先端部に一体成形されている。
オイルシール1全体としては、図示しないハウジングの軸孔内周に嵌合される取付部2に径方向部3を介してシール部4が設けられ、このシール部4にシールリップ(主リップ)5がオイル側Aに向けて設けられるとともにダストリップ(副リップ)6が大気側Bに向けて設けられている。取付部2および径方向部3には、金属製の補強環7が設けられている。シールリップ5には、軸に対する緊迫力を増大するためにガータースプリング8が嵌着されている。
補助リップ11は、シールリップ5のオイル側端部にオイル側Aに向けて一体成形され、シールリップ5と比較して随分と小さな髭(ひげ)状に成形されており、この補助リップ11の大気側斜面に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12が全周に亙って設けられている。ポンピングネジ部12は、スパイラル状の突起または溝が円周上に多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給すると云うその機能からして、軸31の回転時にオイル側Aのオイルを補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14へ吸引・導入するものであって、これを可能とするため、ネジ部12のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸31の回転方向Rの後方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。また補助リップ11の先端部には切欠状の排出口13が円周上に所要数(複数)設けられているので、中間室14へ導入されたオイルはこの排出口13からオイル側Aへと戻されることになる。
上記構成のオイルシール1においては、シールリップ5のオイル側Aに位置して補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口13とが設けられ、ポンピングネジ部12のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされているために、軸31の回転時、オイルは絶えずオイル側Aからポンピングネジ部12を経由して中間室14へ、中間室14から排出口13を経由してオイル側Aへと循環し、シールリップ5の摺動部5a近傍にスラッジとして留まることがなく、また循環するオイルによってシールリップ5の摺動部5aを冷却することも可能とされている。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップ5の摺動部5aが破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップ5の摺動部5aに焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。
また、補助リップ11はシールリップ5に一体成形されているために、オイルシール1の部品点数が増加することはなく、よってオイルシール1の製造・組立てに格段の手間がかかることもない。
第二実施例(請求項2および3関連)・・・
図2は、本発明の第二実施例に係るオイルシールの要部断面を示している。
当該実施例に係るオイルシール1は、軸(図示せず)の周面に摺動自在に密接するシールリップ5を有するオイルシール1であって、ゴム状弾性体製のシールリップ5のオイル側Aに位置して同じくゴム状弾性体製の補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16および切欠状の排出口13とが設けられ、両ポンピングネジ部12,16のポンピング作用によってオイルを循環させる構成とされている。補助リップ11は、シールリップ5の先端部に一体成形されている。
オイルシール1全体としては、図示しないハウジングの軸孔内周に嵌合される取付部2に径方向部3を介してシール部4が設けられ、このシール部4にシールリップ(主リップ)5がオイル側Aに向けて設けられるとともにダストリップ(副リップ)6が大気側Bに向けて設けられている。取付部2および径方向部3には、金属製の補強環7が設けられている。シールリップ5には、軸に対する緊迫力を増大するためにガータースプリング8が嵌着されている。
補助リップ11は、シールリップ5のオイル側端部にオイル側Aに向けて一体成形され、シールリップ5と比較して随分と小さな髭状に成形されており、この補助リップ11の大気側斜面に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12が円周上一部において設けられている。ポンピングネジ部12は、スパイラル状の突起または溝が円周上に多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給すると云うその機能からして、軸の回転時にオイル側Aのオイルを補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14へ吸引・導入するものであって、これを可能とするため、ネジ部12のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の後方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。
また、補助リップ11の大気側斜面には併せて、シールリップ5の摺動部5aに供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16が円周上一部において設けられている。ポンピングネジ部16は、スパイラル状の突起または溝が円周上多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aに供給したオイルを排出すると云うその機能からして、軸の回転時に補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14のオイルをオイル側Aへ排出するものであって、これを可能とするため、ネジ部16のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の前方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。
上記オイル供給用のポンピングネジ部12とオイル排出用のポンピングネジ部16は、それぞれ複数ないし多数の突起または溝を1グループとして、グループ毎に円周上交互に設けられるが、補助リップ11の先端部には併せて切欠状の排出口13が円周上に所要数(複数)設けられているので、この切欠状の排出口13を境として両ポンピングネジ部12,16を円周上交互に設けることにしても良い(例えば、切欠状の排出口13を円周上8等配で設け、円周上に順に並んだ第一排出口と第二排出口の間、第三排出口と第四排出口の間、第五排出口と第六排出口の間および第七排出口と第八排出口の間の各領域にそれぞれオイル供給用のポンピングネジ部12を設け、第二排出口と第三排出口の間、第四排出口と第五排出口の間、第六排出口と第七排出口の間および第八排出口と第一排出口の間の各領域にそれぞれオイル排出用のポンピングネジ部16を設ける)。
上記構成のオイルシール1においては、シールリップ5のオイル側Aに位置して補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16および切欠状の排出口13とが設けられ、両ポンピングネジ部12,16のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされているために、軸の回転時、オイルは絶えずオイル側Aからポンピングネジ部12を経由して中間室14へ、中間室14からポンピングネジ部16および排出口13を経由してオイル側Aへと循環し、シールリップ5の摺動部5a近傍にスラッジとして留まることがなく、また循環するオイルによってシールリップ5の摺動部5aを冷却することも可能とされている。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップ5の摺動部5aが破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップ5の摺動部5aに焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。
また、補助リップ11はシールリップ5に一体成形されているために、オイルシール1の部品点数が増加することはなく、よってオイルシール1の製造・組立てに格段の手間がかかることもない。
第三実施例(請求項1、4および5関連)・・・
図3は、本発明の第三実施例に係るオイルシールの要部断面を示している。
当該実施例に係るオイルシール1は、軸(図示せず)の周面に摺動自在に密接するシールリップ5を有するオイルシール1であって、ゴム状弾性体製のシールリップ5のオイル側Aに位置して同じくゴム状弾性体製の補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口13とが設けられ、ポンピングネジ部12のポンピング作用によってオイルを循環させる構成とされている。補助リップ11は、シールリップ5を設けたオイルシール本体21に嵌合される嵌合部材22に設けられている。嵌合部材22に設けられた補助リップ11は、大気側Bから軸を挿入するときにリップめくれが生じないようにオイル側Aに向けて設けられ、このオイル側Aに向けて設けられた補助リップ11の大気側斜面にポンピングネジ部12が設けられている。
オイルシール本体21は、図示しないハウジングの軸孔内周に嵌合される取付部2に径方向部3を介してシール部4が設けられ、このシール部4にシールリップ(主リップ)5がオイル側Aに向けて設けられるとともにダストリップ(副リップ)6が大気側Bに向けて設けられている。取付部2および径方向部3には、金属製の補強環7が設けられている。シールリップ5には、軸に対する緊迫力を増大するためにガータースプリング8が嵌着されている。
補助リップ11を設けた嵌合部材22は、オイルシール本体21の取付部2の内周面に嵌合される金属製の取付環23を有し、この取付環23に補助リップ11が被着(加硫接着)されている。補助リップ11は、取付環23の内周端部にオイル側Aに向けて設けられ、この補助リップ11の大気側斜面に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12が全周に亙って設けられている。ポンピングネジ部12は、スパイラル状の突起または溝が円周上に多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給すると云うその機能からして、軸の回転時にオイル側Aのオイルを補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14へ吸引・導入するものであって、これを可能とするため、ネジ部12のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の後方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。また補助リップ11の先端部には切欠状の排出口13が円周上に所要数(複数)設けられているので、中間室14へ導入されたオイルはこの排出口13からオイル側Aへと戻されることになる。
上記構成のオイルシール1においては、シールリップ5のオイル側Aに位置して補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口13とが設けられ、ポンピングネジ部12のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされているために、軸の回転時、オイルは絶えずオイル側Aからポンピングネジ部12を経由して中間室14へ、中間室14から排出口13を経由してオイル側Aへと循環し、シールリップ5の摺動部5a近傍にスラッジとして留まることがなく、また循環するオイルによってシールリップ5の摺動部5aを冷却することも可能とされている。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップ5の摺動部5aが破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップ5の摺動部5aに焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。
また、嵌合部材22に設けられた補助リップ11がオイル側Aに向けて設けられていることから、大気側Bから軸を挿入するときにリップめくれが生じるのを未然に抑制することができる。
第四実施例(請求項2、4および5関連)・・・
図4は、本発明の第四実施例に係るオイルシールの要部断面を示している。
当該実施例に係るオイルシール1は、軸(図示せず)の周面に摺動自在に密接するシールリップ5を有するオイルシール1であって、ゴム状弾性体製のシールリップ5のオイル側Aに位置して同じくゴム状弾性体製の補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16および切欠状の排出口13とが設けられ、両ポンピングネジ部12,16のポンピング作用によってオイルを循環させる構成とされている。補助リップ11は、シールリップ5を設けたオイルシール本体21に嵌合される嵌合部材22に設けられている。嵌合部材22に設けられた補助リップ11は、大気側Bから軸を挿入するときにリップめくれが生じないようにオイル側Aに向けて設けられ、このオイル側Aに向けて設けられた補助リップ11の大気側斜面に両ポンピングネジ部12,16が設けられている。
オイルシール本体21は、図示しないハウジングの軸孔内周に嵌合される取付部2に径方向部3を介してシール部4が設けられ、このシール部4にシールリップ(主リップ)5がオイル側Aに向けて設けられるとともにダストリップ(副リップ)6が大気側Bに向けて設けられている。取付部2および径方向部3には、金属製の補強環7が設けられている。シールリップ5には、軸に対する緊迫力を増大するためにガータースプリング8が嵌着されている。
補助リップ11を設けた嵌合部材22は、オイルシール本体21の取付部2の内周面に嵌合される金属製の取付環23を有し、この取付環23に補助リップ11が被着(加硫接着)されている。補助リップ11は、取付環23の内周端部にオイル側Aに向けて設けられ、この補助リップ11の大気側斜面に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12が円周上一部において設けられている。ポンピングネジ部12は、スパイラル状の突起または溝が円周上に多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給すると云うその機能からして、軸の回転時にオイル側Aのオイルを補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14へ吸引・導入するものであって、これを可能とするため、ネジ部12のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の後方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。
また、補助リップ11の大気側斜面には併せて、シールリップ5の摺動部5aに供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16が円周上一部において設けられている。ポンピングネジ部16は、スパイラル状の突起または溝が円周上多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aに供給したオイルを排出すると云うその機能からして、軸の回転時に補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14のオイルをオイル側Aへ排出するものであって、これを可能とするため、ネジ部16のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の前方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。
上記オイル供給用のポンピングネジ部12とオイル排出用のポンピングネジ部16は、それぞれ複数ないし多数の突起または溝を1グループとして、グループ毎に円周上交互に設けられるが、補助リップ11の先端部には併せて切欠状の排出口13が円周上に所要数(複数)設けられているので、この切欠状の排出口13を境として両ポンピングネジ部12,16を円周上交互に設けることにしても良い。
上記構成のオイルシール1においては、シールリップ5のオイル側Aに位置して補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16および切欠状の排出口13とが設けられ、両ポンピングネジ部12,16のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされているために、軸の回転時、オイルは絶えずオイル側Aからポンピングネジ部12を経由して中間室14へ、中間室14からポンピングネジ部16および排出口13を経由してオイル側Aへと循環し、シールリップ5の摺動部5a近傍にスラッジとして留まることがなく、また循環するオイルによってシールリップ5の摺動部5aを冷却することも可能とされている。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップ5の摺動部5aが破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップ5の摺動部5aに焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。
また、嵌合部材22に設けられた補助リップ11がオイル側Aに向けて設けられていることから、大気側Bから軸を挿入するときにリップめくれが生じるのを未然に抑制することができる。
第五実施例(請求項1、4および6関連)・・・
図5は、本発明の第五実施例に係るオイルシールの要部断面を示している。
当該実施例に係るオイルシール1は、軸(図示せず)の周面に摺動自在に密接するシールリップ5を有するオイルシール1であって、ゴム状弾性体製のシールリップ5のオイル側Aに位置して同じくゴム状弾性体製の補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口13とが設けられ、ポンピングネジ部12のポンピング作用によってオイルを循環させる構成とされている。補助リップ11は、シールリップ5を設けたオイルシール本体21に嵌合される嵌合部材22に設けられている。嵌合部材22に設けられた補助リップ11は、オイル側Aから軸を挿入するときにリップめくれが生じないように大気側Bに向けて設けられ、この大気側Bに向けて設けられた補助リップ11のオイル側斜面にポンピングネジ部12が設けられている。
オイルシール本体21は、図示しないハウジングの軸孔内周に嵌合される取付部2に径方向部3を介してシール部4が設けられ、このシール部4にシールリップ(主リップ)5がオイル側Aに向けて設けられるとともにダストリップ(副リップ)6が大気側Bに向けて設けられている。取付部2および径方向部3には、金属製の補強環7が設けられている。シールリップ5には、軸に対する緊迫力を増大するためにガータースプリング8が嵌着されている。
補助リップ11を設けた嵌合部材22は、オイルシール本体21の取付部2の内周面に嵌合される金属製の取付環23を有し、この取付環23に補助リップ11が被着(加硫接着)されている。補助リップ11は、取付環23の内周端部に大気側Bに向けて設けられ、この補助リップ11のオイル側斜面に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12が全周に亙って設けられている。ポンピングネジ部12は、スパイラル状の突起または溝が円周上に多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給すると云うその機能からして、軸の回転時にオイル側Aのオイルを補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14へ吸引・導入するものであって、これを可能とするため、ネジ部12のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の前方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。また補助リップ11の先端部には切欠状の排出口13が円周上に所要数(複数)設けられているので、中間室14へ導入されたオイルはこの排出口13からオイル側Aへと戻されることになる。
上記構成のオイルシール1においては、シールリップ5のオイル側Aに位置して補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口13とが設けられ、ポンピングネジ部12のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされているために、軸の回転時、オイルは絶えずオイル側Aからポンピングネジ部12を経由して中間室14へ、中間室14から排出口13を経由してオイル側Aへと循環し、シールリップ5の摺動部5a近傍にスラッジとして留まることがなく、また循環するオイルによってシールリップ5の摺動部5aを冷却することも可能とされている。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップ5の摺動部5aが破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップ5の摺動部5aに焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。
また、嵌合部材22に設けられた補助リップ11が大気側Bに向けて設けられていることから、オイル側Aから軸を挿入するときにリップめくれが生じるのを未然に抑制することができる。
第六実施例(請求項2、4および6関連)・・・
図6は、本発明の第六実施例に係るオイルシールの要部断面を示している。
当該実施例に係るオイルシール1は、軸(図示せず)の周面に摺動自在に密接するシールリップ5を有するオイルシール1であって、ゴム状弾性体製のシールリップ5のオイル側Aに位置して同じくゴム状弾性体製の補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16および切欠状の排出口13とが設けられ、両ポンピングネジ部12,16のポンピング作用によってオイルを循環させる構成とされている。補助リップ11は、シールリップ5を設けたオイルシール本体21に嵌合される嵌合部材22に設けられている。嵌合部材22に設けられた補助リップ11は、オイル側Aから軸を挿入するときにリップめくれが生じないように大気側Bに向けて設けられ、この大気側Bに向けて設けられた補助リップ11のオイル側斜面に両ポンピングネジ部12,16が設けられている。
オイルシール本体21は、図示しないハウジングの軸孔内周に嵌合される取付部2に径方向部3を介してシール部4が設けられ、このシール部4にシールリップ(主リップ)5がオイル側Aに向けて設けられるとともにダストリップ(副リップ)6が大気側Bに向けて設けられている。取付部2および径方向部3には、金属製の補強環7が設けられている。シールリップ5には、軸に対する緊迫力を増大するためにガータースプリング8が嵌着されている。
補助リップ11を設けた嵌合部材22は、オイルシール本体21の取付部2の内周面に嵌合される金属製の取付環23を有し、この取付環23に補助リップ11が被着(加硫接着)されている。補助リップ11は、取付環23の内周端部に大気側Bに向けて設けられ、この補助リップ11のオイル側斜面に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12が円周上一部において設けられている。ポンピングネジ部12は、スパイラル状の突起または溝が円周上に多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給すると云うその機能からして、軸の回転時にオイル側Aのオイルを補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14へ吸引・導入するものであって、これを可能とするため、ネジ部12のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の前方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。
また、補助リップ11のオイル側斜面には併せて、シールリップ5の摺動部5aに供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16が円周上一部において設けられている。ポンピングネジ部16は、スパイラル状の突起または溝が円周上多数並べられた構造よりなり、シールリップ5の摺動部5aに供給したオイルを排出すると云うその機能からして、軸の回転時に補助リップ11およびシールリップ5間の中間室14のオイルをオイル側Aへ排出するものであって、これを可能とするため、ネジ部16のスパイラルの向きは、補助リップ11の基端部から先端部へかけてスパイラルが軸の回転方向の後方へ傾斜する向きに設定されている。スパイラル状の突起または溝はそれぞれ補助リップ11の先端部に達している。
上記オイル供給用のポンピングネジ部12とオイル排出用のポンピングネジ部16は、それぞれ複数ないし多数の突起または溝を1グループとして、グループ毎に円周上交互に設けられるが、補助リップ11の先端部には併せて切欠状の排出口13が円周上に所要数(複数)設けられているので、この切欠状の排出口13を境として両ポンピングネジ部12,16を円周上交互に設けることにしても良い。
上記構成のオイルシール1においては、シールリップ5のオイル側Aに位置して補助リップ11が設けられ、この補助リップ11に、シールリップ5の摺動部5aにオイルを供給するためのポンピングネジ部12と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部16および切欠状の排出口13とが設けられ、両ポンピングネジ部12,16のポンピング作用によってオイルを循環させるものとされているために、軸の回転時、オイルは絶えずオイル側Aからポンピングネジ部12を経由して中間室14へ、中間室14からポンピングネジ部16および排出口13を経由してオイル側Aへと循環し、シールリップ5の摺動部5a近傍にスラッジとして留まることがなく、また循環するオイルによってシールリップ5の摺動部5aを冷却することも可能とされている。したがってオイルのスラッジ化によりシールリップ5の摺動部5aが破損するのを抑制することができ、また摺動発熱等の熱的影響によってシールリップ5の摺動部5aに焼けやクラックなどが発生するのを抑制することができる。
また、嵌合部材22に設けられた補助リップ11が大気側Bに向けて設けられていることから、オイル側Aから軸を挿入するときにリップめくれが生じるのを未然に抑制することができる。
上記第一ないし第六実施例に係るオイルシール1においては更に、以下のように構成を付加または変更することが考えられる。
(1)上記各実施例において、補助リップ11は、シールリップ5およびダストリップ6と同様に作動時、軸31の周面に摺動自在に密接するものとされているが、これに代えて、補助リップ11を軸31の周面に対して非接触とし、軸31の周面に対して近接配置する。軸31が高速で回転するときは、ポンピングネジ部12,16は軸31の周面に対して非接触であっても近接配置されていればポンピング作用を発揮することから、これにより本発明所期の目的を達成し、なおかつ補助リップ11が摺動摩耗するのを抑制することができる。
(2)上記各実施例におけるシールリップ5の大気側斜面に、オイル漏れを抑制すべく第三のポンピングネジ部(図示せず)を付設する。これにより上記各構成によりシールリップ5の摺動部5aの耐久性を高め、なおかつ優れたシール性を発揮するオイルシール製品を提供することができる。
本発明の第一実施例に係るオイルシールの要部断面図 本発明の第二実施例に係るオイルシールの要部断面図 本発明の第三実施例に係るオイルシールの要部断面図 本発明の第四実施例に係るオイルシールの要部断面図 本発明の第五実施例に係るオイルシールの要部断面図 本発明の第六実施例に係るオイルシールの要部断面図 従来例に係るオイルシールの要部断面図
符号の説明
1 オイルシール
2 取付部
3 径方向部
4 シール部
5 シールリップ
5a 摺動部
6 ダストリップ
7 補強環
8 ガータースプリング
11 補助リップ
12,16 ポンピングネジ部
13 排出口
14 中間室
21 オイルシール本体
22 嵌合部材
23 取付環
31 軸
A オイル側
B 大気側

Claims (7)

  1. 軸の周面に摺動自在に密接するシールリップを有するオイルシールにおいて、
    前記シールリップのオイル側に位置して補助リップを設け、
    前記補助リップに、前記シールリップの摺動部にオイルを供給するためのポンピングネジ部と、供給したオイルを排出するための切欠状の排出口とを設け、
    前記ネジ部のポンピング作用によってオイルを循環させることを特徴とするオイルシール。
  2. 軸の周面に摺動自在に密接するシールリップを有するオイルシールにおいて、
    前記シールリップのオイル側に位置して補助リップを設け、
    前記補助リップに、前記シールリップの摺動部にオイルを供給するためのポンピングネジ部と、供給したオイルを排出するためのポンピングネジ部および切欠状の排出口とを設け、
    前記ネジ部のポンピング作用によってオイルを循環させることを特徴とするオイルシール。
  3. 請求項1または2記載のオイルシールにおいて、
    補助リップは、シールリップの先端部に一体成形されていることを特徴とするオイルシール。
  4. 請求項1または2記載のオイルシールにおいて、
    補助リップは、シールリップを設けたオイルシール本体に嵌合される嵌合部材に設けられていることを特徴とするオイルシール。
  5. 請求項4記載のオイルシールにおいて、
    嵌合部材に設けられた補助リップは、大気側から軸を挿入するときにリップめくれが生じないようにオイル側に向けて設けられ、このオイル側に向けて設けられた補助リップの大気側斜面にポンピングネジ部が設けられていることを特徴とするオイルシール。
  6. 請求項4記載のオイルシールにおいて、
    嵌合部材に設けられた補助リップは、オイル側から軸を挿入するときにリップめくれが生じないように大気側に向けて設けられ、この大気側に向けて設けられた補助リップのオイル側斜面にポンピングネジ部が設けられていることを特徴とするオイルシール。
  7. 請求項1ないし6の何れかに記載したオイルシールにおいて、
    補助リップは軸に対して非接触で、軸に対して近接配置されていることを特徴とするオイルシール。
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