JP2001317636A - リップ型シール - Google Patents
リップ型シールInfo
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- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
- F16J15/3244—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with hydrodynamic pumping action
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16J15/3204—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip
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Abstract
ら浮き上がるような変形を生じるのを防止して、長期に
わたって優れた密封機能を維持することの可能なリップ
型シールを提供する。 【解決手段】 エラストマリップ部材12のシールリッ
プ部124の内周面に軸回転時に漏れ方向のポンピング
作用を生じるポンピング螺子125が形成され、その背
面側に配置された第一の樹脂リップ部材14に、そのシ
ールリップ部143の内周面から屈曲部142の背面に
かけて、軸回転時に漏れと反対方向のポンピング作用を
生じるポンピング螺子144が形成され、更にその背面
側に、回転軸2との摺動面が平滑に形成された第二の樹
脂リップ部材18が配置される。
Description
封するリップ型シールにおいて、密封対象流体が著しく
高圧になるような条件での耐圧性及び密封性を向上させ
る技術に関するものである。
あるいは図5に示されるようなものがある。この種のリ
ップ型シール100は、ハウジング1の内周にOリング
106又はガスケット部107を介して密嵌固定される
ケース101の内周に、エラストマリップ部材102
と、このエラストマリップ部材102をその背面側(密
封対象の機内空間S1と反対側)から支承する耐圧補強
リング103と、この耐圧補強リング103の背面側に
配置された樹脂リップ部材104と、更にこの樹脂リッ
プ部材104の背面側に添設されたバックアップリング
105が、それぞれの外径部を互いに密着した状態で保
持された構造を備える。
エラストマリップ部材102は、機内空間S1側へ延び
る内径側のシールリップ部102aの内周面に、回転軸
2の回転に伴って漏れ方向のポンピング作用を生じる潤
滑用ポンピング螺子102bが形成されているため、前
記漏れ方向ポンピングを行わない軸停止時に機内空間S
1内の高圧流体の漏れを阻止するものである。一方、樹
脂リップ部材104は、そのシールリップ部104aの
内周面に、軸回転時に流体をエラストマリップ部材10
2側へ押し戻す方向のポンピング作用を生じるポンピン
グ螺子104bが形成されており、すなわち主に軸回転
時に、エラストマリップ部材102の摺動部を通過した
機内空間S1内の密封対象流体が、大気S2側へ漏れる
のを阻止するものである。
04aにおけるポンピング螺子104bは、回転軸2と
の摺動面のうち、先端寄りの部分にのみ形成されてい
る。これは、軸停止時に、漏れ遮断方向のポンピング作
用を失ったポンピング螺子104bを通って、流体が大
気S2側へ漏れてしまうのを防止する必要があるからで
ある。
ル100は、機内空間S1の圧力が1MPa[gage]以上
の高圧条件下においては、樹脂リップ部材104は、前
記圧力の影響を受けて断面略L字形に変形する。そし
て、従来構造のものは、前記変形過程において、シール
リップ104aの先端部の応力は、ポンピング螺子10
4bの存在によって相対的に小さく、ポンピング螺子1
04bの形成されていない屈曲部104c近傍に生じる
応力が相対的に大きいものとなるために、回転軸2の外
周面に対する面圧の極大部が前記屈曲部104c側に偏
在する。このため、屈曲部104c寄りの内周面が摩耗
しやすく、その結果、ポンピング螺子104bが形成さ
れた先端部が回転軸2の外周面から浮き上がるような変
形を生じる。そして、このような浮き上がりを生じる
と、前記ポンピング螺子104bによる漏れ遮断方向の
ポンピング作用が損なわれ、軸回転時の密封機能が低下
してしまう問題があった。
れたもので、その主な技術的課題とするところは、樹脂
リップ部材の先端部が回転軸の外周面から浮き上がるよ
うな変形を生じるのを防止して、長期にわたって優れた
密封機能を維持することの可能なリップ型シールを提供
することにある。
効に解決するための手段として、本発明に係るリップ型
シールは、密封空間側へ延びる内径側のシールリップ部
が回転軸の外周面と密接されるエラストマリップ部材
と、このエラストマリップ部材の背面側に配置され内径
側の屈曲部から密封空間側へ延びる内径側のシールリッ
プ部が前記回転軸の外周面と密接される第一の樹脂リッ
プ部材と、この第一の樹脂リップ部材の背面側に配置さ
れ内径側の屈曲部から密封空間側へ延びる内径側のシー
ルリップ部が前記回転軸の外周面と密接される第二の樹
脂リップ部材とを備え、前記エラストマリップ部材のシ
ールリップ部の内周面に軸回転時に漏れ方向のポンピン
グ作用を生じるポンピング螺子が形成され、前記第一の
樹脂リップ部材に、そのシールリップ部の内周面から屈
曲部の背面にかけて、軸回転時に漏れと反対方向のポン
ピング作用を生じるポンピング螺子が形成され、前記第
二の樹脂リップ部材の内周面が平滑に形成されたもので
ある。なお、ここでいう「背面」とは密封空間とは反対
側の面のことである。
ールの好適な実施の形態を示すもので、参照符号1は機
器の軸孔ハウジング、2は前記ハウジング1の内周に挿
通され軸心Oを中心にして回転される回転軸、10は本
発明に係るリップ型シールである。
内空間S1と、反密封空間である大気S2側との間で回
転軸2を軸封するもので、金属製の筒状ケース11と、
その内周に保持されたエラストマリップ部材12、金属
製の耐圧補強リング13、PTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)等の低摩擦合成樹脂からなる第一の樹脂リ
ップ部材14、金属製の第一のバックアップリング1
5、スペーサ16、金属製のガイドリング17、PTF
E等の低摩擦合成樹脂からなる第二の樹脂リップ部材1
8、及び金属製の第二のバックアップリング19とを備
えている。
に内周側へ凹んだ形状に形成され円周方向に連続したO
リング装着部111と、そこから機内空間S1と反対側
へ延びる円筒状本体部112と、この円筒状本体部11
2の前記Oリング装着部111と反対側の端部に内径側
へ屈曲形成されたカシメ部113とを有する。そしてこ
の筒状ケース11は、前記Oリング装着部111に装着
したOリング3を介してハウジング1の内周面1aに圧
入固定されるようになっている。
形を呈する金属製の補強環122が埋設された外径基部
121と、この外径基部121から内径側かつ機内空間
S1側へ湾曲して延びる本体部分123と、内径縁12
4aが回転軸2の外周面と摺接されるシールリップ部1
24とを有する。前記外径基部121は、筒状ケース1
1における円筒状本体部112の内周面に適当な圧縮状
態で密接されることによって、筒状ケース11とエラス
トマリップ部材12の間の気密性を保持するガスケット
部として機能している。
3は、エラストマリップ部材12の背面に沿って湾曲し
た形状に成形されており、内径側へ屈曲した先端部13
aは、前記エラストマリップ部材12のシールリップ部
124の背面に達している。すなわち、この耐圧補強リ
ング13は、エラストマリップ部材12における外径基
部121から本体部分123にかけての部分を背面側か
ら支承し、機内空間S1の流体圧力によるエラストマリ
ップ部材12の変形を規制するものである。また、当該
リップ型シール10を回転軸2の外周に組み込む際に、
第一の樹脂リップ部材14のシールリップ部143を前
記回転軸2の外周面近傍で円筒状に拡径変形させるため
のガイド手段としての機能も有する。
リップ部材12の外径基部121及び耐圧補強リング1
3の外径部と、第一のバックアップリング15とで挟持
された外径部141の内周から機内空間S1側へ湾曲し
て延びる形状を呈し、そのシールリップ部143の内周
面が、前記耐圧補強リング13の先端部13aより大気
S2側へ適宜後退した位置で、回転軸2の外周面と密接
されるようになっている。
樹脂リップ部材14の外径部141及び湾曲部142を
その背面側から支承するものである。
61に、断面略L字形を呈する金属製の補強環162が
埋設されたものであって、第一のバックアップリング1
5と第二の樹脂リップ部材18の外径部間に介在して、
筒状ケース11における円筒状本体部112の内周面に
適当な圧縮状態で密接されることによって、この部分の
気密性を保持するガスケットとして機能すると共に、第
一及び第二の樹脂リップ部材14,18間に適当な間隔
を与えるものである。
10を回転軸2の外周に組み込む際に、第二の樹脂リッ
プ部材18のシールリップ部183を、前記回転軸2の
外周面近傍で円筒状に拡径変形させるためのガイド手段
となるもので、スペーサ16の背面に密着した径方向部
171と、前記スペーサ16の内周側で第一のバックア
ップリング15側へ円筒状に延びる内周軸方向部172
とからなる。
6の背面及びガイドリング17の径方向部171と第二
のバックアップリング19とで挟持された外径部181
の内周から、第一の樹脂リップ部材14側へ湾曲して延
びる形状を呈し、そのシールリップ部183の内周面
が、第一のバックアップリング15より大気S2側へ適
宜後退した位置で、回転軸2の外周面と密接されるよう
になっている。
樹脂リップ部材18の外径部181及び湾曲部182を
その背面側から支承するものである。
リング13、第一の樹脂リップ部材14、第一のバック
アップリング15、スペーサ16、ガイドリング17、
第二の樹脂リップ部材18及び第二のバックアップリン
グ19は、各外径部同士が互いに軸方向に密接された状
態で、筒状ケース11におけるOリング装着部111と
カシメ部113との間に固定されている。
2の外周面との摺動部となる先端リップ部124の内径
縁124aの背面側に形成されたテーパ状内周面には、
回転軸2の回転によって漏れ方向、すなわち機内空間S
1側の流体をエラストマリップ部材12のシールリップ
部124の背面空間S3へ送り込むポンピング作用を生
じる方向性を持った、潤滑用ポンピング螺子125が形
成されている。
2の外周面との摺動面となるシールリップ部143の内
周面には、回転軸2の回転によって漏れ遮断方向、すな
わち前記背面空間S3から第一の樹脂リップ部材14の
背面空間S4側への漏れ圧力と対抗するポンプ圧力を生
じる方向性をもったポンピング螺子144が、前記シー
ルリップ部143の先端から屈曲部142の背面位置ま
で形成されている。
2の外周面との摺動面となるシールリップ部183の内
周面は、上述のようなポンピング螺子の存在しない平滑
な面として形成されている。
第二のバックアップリング19の背面が、ハウジング1
における支承面1bに当接されるように、筒状ケース1
1がOリング3を介してハウジング1の内周面1aに圧
入固定される。そしてこの状態では、前記筒状ケース1
1のカシメ部113が、前記支承面1bの外周の環状凹
部1cに遊嵌される。
4,18は、そのシールリップ部143,183が、回
転軸2の挿通によって、耐圧補強リング13及びガイド
リング17をガイドとして、図1に示されたテーパ状か
らほぼ円筒状に拡径変形され、その内周面が回転軸2の
外周面と密接される。また、エラストマリップ部材12
は、そのシールリップ部124の内径縁124aが、前
記回転軸2の外周面に適当な潰し代をもって弾性的に密
接する。
は、エラストマリップ部材12の本体部分123を縮径
させるように作用するが、このエラストマリップ部材1
2の外径基部121から本体部分123にかけての部分
は、耐圧補強リング13によって背面側から支承されて
いるので、前記圧力による内径方向への変形が規制され
る。
部124は、耐圧補強リング13による支持を受けてい
ないが、軸回転時は、前記シールリップ部124に形成
された潤滑用ポンピング螺子125の漏れ方向ポンピン
グ作用によって、機内空間S1の流体がシールリップ部
124と回転軸2との摺動面に積極的に導入され、厚い
流体潤滑膜が形成されるので、摺動負荷が軽減される。
また、エラストマリップ部材12の背面空間S3から第
一の樹脂リップ部材14の背面空間S4側への流体の漏
洩は、第一の樹脂リップ部材14のシールリップ部14
3に形成されたポンピング螺子144による前記潤滑用
ポンピング螺子125とは逆方向のポンピング作用によ
って遮断される。
用ポンピング螺子125の漏れ方向ポンピング作用と、
第一の樹脂リップ部材14のポンピング螺子144の漏
れ遮断方向ポンピング作用によって、エラストマリップ
部材12の背面空間S3内は機内空間S1と拮抗する圧
力となる。したがって、機内空間S1の圧力によるエラ
ストマリップ部材12のシールリップ部124の縮径変
形が抑えられ、これによっても摺動負荷が軽減される。
空間S3内の圧力は、第一の樹脂リップ部材14のシー
ルリップ部143を縮径変形させるように作用するた
め、特に、機内空間S1の圧力が1MPa[gage]以上の
高圧条件下においては、第一の樹脂リップ部材14は、
その圧力の影響を受けて断面略L字形に変形する。しか
しながら、この第一の樹脂リップ部材14は、ポンピン
グ螺子144がシールリップ部143の内周面から屈曲
部142の背面まで形成されているため、屈曲部142
近傍の応力が小さく、また、ポンピング螺子144のポ
ンピング作用によって、屈曲部142寄りの内周面に流
体が介入しようとするため、シールリップ部143の内
周面が屈曲部142側で大きく摩耗するといった偏摩耗
が防止される。その結果、シールリップ部143の先端
が回転軸2の外周面から浮き上がるような変形を生じる
ことがなく、前記ポンピング螺子144による漏れ遮断
方向のポンピング作用が維持される。
ンピング螺子144が回転軸2との摺動面全域に形成さ
れているので、シールリップ部の先端近傍の内周面にの
みポンピング螺子を形成していた従来構造のものに比較
して、ポンピング螺子144による漏れ遮断作用が大き
く、したがって軸回転時における密封性能が向上する。
14に形成されたポンピング螺子144による漏れ遮断
方向のポンピング作用は失われるが、エラストマリップ
部材12のシールリップ部124に形成された潤滑用ポ
ンピング螺子125の漏れ方向ポンピングも行われなく
なるので、エラストマリップ部材12のシールリップ部
124がその潤滑用ポンピング螺子125を押し潰した
状態で回転軸2の外周面と密接し、機内空間S1からエ
ラストマリップ部材12の背面空間S3への密封対象流
体の漏洩を遮断する。
ピング螺子144がシールリップ部143の先端内周面
から屈曲部142の背面まで延びているため、エラスト
マリップ部材12の背面空間S3に存在する流体は、前
記ポンピング螺子144を通じて第一の樹脂リップ部材
14の背面空間S4へは流出可能であるが、その背面側
にある第二の樹脂リップ部材18は、シールリップ部1
83がポンピング螺子の存在しない平滑な内周面で回転
軸2の外周面と密接しているため、前記背面空間S4か
ら大気S2側への流体の漏洩を確実に遮断する。
ール10と、先に説明した図4に示される従来構造のリ
ップ型シール100による摺動試験を、次の試験条件に
おいて実施した結果を示すものである。 [試験条件] 回転軸の回転数・・・・・・5000rpm 密封空間の圧力・・・・・・4MPa[gage] 密封液の種類・・・・・・・・合成油 密封液の温度・・・・・・・・100℃ 密封液の量・・・・・・・・・・シールボックス(密封空間)内に充満 試験時間・・・・・・・・・・・・200時間
では短時間で油漏れが発生した。また、200時間摺動
後のエラストマリップ部材及びその背面側の樹脂リップ
部材を確認すると、図2の上欄に示されるように、樹脂
リップ部材におけるシールリップ部内周面の摩耗は屈曲
部近傍で大きく、その反面、シールリップ部の先端近傍
では殆ど摩耗が認められない。これは、シールリップ部
の先端近傍に回転軸外周面からの浮き上がりを生じてい
たためであると推定される。
は、200時間の運転期間中における油漏れの発生が認
められなかった。また、200時間摺動後のエラストマ
リップ部材及びその背面側の第一の樹脂リップ部材を確
認すると、図2の下欄に示されるように、第一の樹脂リ
ップ部材におけるシールリップ部内周面の摩耗は、屈曲
部近傍で摩耗量が大きくなるような偏摩耗が認められ
ず、良好な摺動状態を維持していたことがわかる。これ
は、第一の樹脂リップ部材にはポンピング螺子が屈曲部
の背面まで延在されていることによって、屈曲部の応力
が小さくなったためであり、密封性能が良好が良好であ
ったのは、シールリップ部の先端近傍に浮き上がり現象
が発生しなかったことと、ポンピング螺子により漏れ遮
断方向のポンピング作用の生じる領域が軸方向に長いた
めであることが推定される。
10の他の形態を示すものである。すなわち、この図3
に示されるリップ型シール10は、筒状ケース11に、
エラストマリップ部材12の外径基部121が一体的に
加硫成形され、前記外径基部121のうち、筒状ケース
11の外周側に加硫接着された部分121aがハウジン
グ1の内周面1aとの密封手段として機能し、図1のよ
うなOリング3の装着を不要にしたものである。
141及び湾曲部142をその背面側から支承する第一
のバックアップリング15は、前記第一の樹脂リップ部
材14の外径部141に対応する部分15aが背面側へ
延びて、第二の樹脂リップ部材18の外径部181の正
面に密接している。この部分15aは、第一の樹脂リッ
プ部材14と第二の樹脂リップ部材18間に適当な間隔
を与えると共に、当該リップ型シール10を回転軸2の
外周に組み込む際に、第二の樹脂リップ部材18を前記
回転軸2の外周面近傍で屈曲させるためのガイド手段と
なるもので、すなわち図1におけるスペーサ16及びガ
イドリング17の機能を兼ねるものである。
様であり、すなわち、エラストマリップ部材12のシー
ルリップ部124の内周面に軸回転時に漏れ方向のポン
ピング作用を生じる潤滑用ポンピング螺子125が形成
され、第一の樹脂リップ部材14には、軸回転時に漏れ
遮断方向のポンピング作用を生じるポンピング螺子14
4がシールリップ部143の内周面から屈曲部142の
背面にかけて形成され、第二の樹脂リップ部材18の内
周面は、平滑に形成されており、上述と同様の効果が実
現される。
転時にエラストマリップ部材の背面の圧力が正面側から
作用する密封空間の圧力と拮抗することによって、この
エラストマリップ部材の良好な潤滑状態が維持されると
共に摺動負荷が抑制される。また、第一の樹脂リップ部
材は、ポンピング螺子がシールリップ部の内周面から屈
曲部の背面まで延長されていることによって、屈曲部近
傍の応力が小さくなるので、シールリップ部の内周面が
屈曲部側で大きく摩耗するといった偏摩耗が防止され、
その結果、シールリップ部の先端の浮き上がりが防止さ
れて、漏れ遮断方向のポンピング作用が維持されるの
で、優れた密封機能を奏する。
形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図であ
る。
を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
平面で切断して示す半断面図である。
通る平面で切断して示す半断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 密封空間側へ延びる内径側のシールリッ
プ部が回転軸の外周面と密接されるエラストマリップ部
材と、 このエラストマリップ部材の背面側に配置され内径側の
屈曲部から密封空間側へ延びるシールリップ部が前記回
転軸の外周面と密接される第一の樹脂リップ部材と、 この第一の樹脂リップ部材の背面側に配置され内径側の
屈曲部から密封空間側へ延びる内径側のシールリップ部
が前記回転軸の外周面と密接される第二の樹脂リップ部
材と、を備え、 前記エラストマリップ部材のシールリップ部の内周面に
軸回転時に漏れ方向のポンピング作用を生じるポンピン
グ螺子が形成され、 前記第一の樹脂リップ部材に、そのシールリップ部の内
周面から屈曲部の背面にかけて軸回転時に漏れと反対方
向のポンピング作用を生じるポンピング螺子が形成さ
れ、 前記第二の樹脂リップ部材の内周面が平滑に形成された
ことを特徴とするリップ型シール。
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