JP4648514B2 - リップ型シール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種回転機器を軸封するリップ型シールにおいて、密封対象流体が著しく高圧になるような条件での耐圧性及び密封性を向上させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、リップ型シールとして、図3あるいは図4に示されるようなものがある。この種のリップ型シール100は、ハウジング1の内周にOリング106又はガスケット部107を介して密嵌固定されるケース101の内周に、エラストマリップ部材102と、このエラストマリップ部材102をその背面側(密封対象の機内空間S1と反対側)から支承する耐圧補強リング103と、この耐圧補強リング103の背面側に配置された樹脂リップ部材104と、更にこの樹脂リップ部材104の背面側に添設されたバックアップリング105が、それぞれの外径部を互いに密着した状態で保持された構造を備える。
【0003】
この種のリップ型シール100において、エラストマリップ部材102は、機内空間S1側へ延びる内径側のシールリップ部102aの内周面に、回転軸2の回転に伴って漏れ方向のポンピング作用を生じる潤滑用ポンピング螺子102bが形成されているため、前記漏れ方向ポンピングを行わない軸停止時に機内空間S1内の高圧流体の漏れを阻止するものである。一方、樹脂リップ部材104は、そのシールリップ部104aの内周面に、軸回転時に流体をエラストマリップ部材102側へ押し戻す方向のポンピング作用を生じるポンピング螺子104bが形成されており、すなわち主に軸回転時に、エラストマリップ部材102の摺動部を通過した機内空間S1内の密封対象流体が、大気S2側へ漏れるのを阻止するものである。
【0004】
樹脂リップ部材104のシールリップ部104aにおけるポンピング螺子104bは、回転軸2との摺動面のうち、先端寄りの部分にのみ形成されている。これは、軸停止時に、漏れ遮断方向のポンピング作用を失ったポンピング螺子104bを通って、流体が大気S2側へ漏れてしまうのを防止する必要があるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種のリップ型シール100は、機内空間S1の圧力が1MPa[gage]以上の高圧条件下においては、樹脂リップ部材104は、前記圧力の影響を受けて断面略L字形に変形する。そして、従来構造のものは、前記変形過程において、シールリップ104aの先端部の応力は、ポンピング螺子104bの存在によって相対的に小さく、ポンピング螺子104bの形成されていない屈曲部104c近傍に生じる応力が相対的に大きいものとなるために、回転軸2の外周面に対する面圧の極大部が前記屈曲部104c側に偏在する。このため、屈曲部104c寄りの内周面が摩耗しやすく、その結果、ポンピング螺子104bが形成された先端部が回転軸2の外周面から浮き上がるような変形を生じる。そして、このような浮き上がりを生じると、前記ポンピング螺子104bによる漏れ遮断方向のポンピング作用が損なわれ、軸回転時の密封機能が低下してしまう問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その主な技術的課題とするところは、樹脂リップ部材の先端部が回転軸の外周面から浮き上がるような変形を生じるのを防止して、長期にわたって優れた密封機能を維持することの可能なリップ型シールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、本発明に係るリップ型シールは、円筒状本体部を有する筒状ケースと、密封空間側へ延びる内径側のシールリップ部が回転軸の外周面と密接されるエラストマリップ部材と、このエラストマリップ部材の背面側に配置され内径側の屈曲部から密封空間側へ延びるシールリップ部が前記回転軸の外周面と密接される第一の樹脂リップ部材と、この第一の樹脂リップ部材の背面側に配置され内径側の屈曲部から密封空間側へ延びる内径側のシールリップ部が前記回転軸の外周面と密接される第二の樹脂リップ部材と、前記第一の樹脂リップ部材と前記第二の樹脂リップ部材の間に配置され、前記第一の樹脂リップ部材を背面から支承する第一のバックアップリングと、前記第一のバックアップリングと前記第二の樹脂リップ部材の間に介在するスペーサとを備えたリップ型シールであって、前記エラストマリップ部材のシールリップ部の内周面に軸回転時に漏れ方向のポンピング作用を生じるポンピング螺子が形成され、前記第一の樹脂リップ部材に、そのシールリップ部の内周面から屈曲部の背面にかけて軸回転時に漏れと反対方向のポンピング作用を生じるポンピング螺子が形成され、前記第二の樹脂リップ部材の内周面が平滑に形成され、前記スペーサは、環状のエラストマ部材に断面L字形を呈する金属製の補強環が埋設されたものであって、前記第一のバックアップリングと前記第二の樹脂リップ部材の外径部間に配置されて、前記筒状ケースにおける円筒状本体部の内周面に圧縮状態で密接することを特徴とするものである。なお、ここでいう「背面」とは密封空間とは反対側の面のことである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るリップ型シールの好適な実施の形態を示すもので、参照符号1は機器の軸孔ハウジング、2は前記ハウジング1の内周に挿通され軸心Oを中心にして回転される回転軸、10は本発明に係るリップ型シールである。
【0009】
リップ型シール10は、密封空間である機内空間S1と、反密封空間である大気S2側との間で回転軸2を軸封するもので、金属製の筒状ケース11と、その内周に保持されたエラストマリップ部材12、金属製の耐圧補強リング13、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の低摩擦合成樹脂からなる第一の樹脂リップ部材14、金属製の第一のバックアップリング15、スペーサ16、金属製のガイドリング17、PTFE等の低摩擦合成樹脂からなる第二の樹脂リップ部材18、及び金属製の第二のバックアップリング19とを備えている。
【0010】
筒状ケース11は、機内空間S1側の端部に内周側へ凹んだ形状に形成され円周方向に連続したOリング装着部111と、そこから機内空間S1と反対側へ延びる円筒状本体部112と、この円筒状本体部112の前記Oリング装着部111と反対側の端部に内径側へ屈曲形成されたカシメ部113とを有する。そしてこの筒状ケース11は、前記Oリング装着部111に装着したOリング3を介してハウジング1の内周面1aに圧入固定されるようになっている。
【0011】
エラストマリップ部材12は、断面略L字形を呈する金属製の補強環122が埋設された外径基部121と、この外径基部121から内径側かつ機内空間S1側へ湾曲して延びる本体部分123と、内径縁124aが回転軸2の外周面と摺接されるシールリップ部124とを有する。前記外径基部121は、筒状ケース11における円筒状本体部112の内周面に適当な圧縮状態で密接されることによって、筒状ケース11とエラストマリップ部材12の間の気密性を保持するガスケット部として機能している。
【0012】
鋼板等の金属板からなる耐圧補強リング13は、エラストマリップ部材12の背面に沿って湾曲した形状に成形されており、内径側へ屈曲した先端部13aは、前記エラストマリップ部材12のシールリップ部124の背面に達している。
すなわち、この耐圧補強リング13は、エラストマリップ部材12における外径基部121から本体部分123にかけての部分を背面側から支承し、機内空間S1の流体圧力によるエラストマリップ部材12の変形を規制するものである。また、当該リップ型シール10を回転軸2の外周に組み込む際に、第一の樹脂リップ部材14のシールリップ部143を前記回転軸2の外周面近傍で円筒状に拡径変形させるためのガイド手段としての機能も有する。
【0013】
第一の樹脂リップ部材14は、エラストマリップ部材12の外径基部121及び耐圧補強リング13の外径部と、第一のバックアップリング15とで挟持された外径部141の内周から機内空間S1側へ湾曲して延びる形状を呈し、そのシールリップ部143の内周面が、前記耐圧補強リング13の先端部13aより大気S2側へ適宜後退した位置で、回転軸2の外周面と密接されるようになっている。
【0014】
第一のバックアップリング15は、第一の樹脂リップ部材14の外径部141及び湾曲部142をその背面側から支承するものである。
【0015】
スペーサ16は、環状のエラストマ部材161に、断面略L字形を呈する金属製の補強環162が埋設されたものであって、第一のバックアップリング15と第二の樹脂リップ部材18の外径部間に介在して、筒状ケース11における円筒状本体部112の内周面に適当な圧縮状態で密接されることによって、この部分の気密性を保持するガスケットとして機能すると共に、第一及び第二の樹脂リップ部材14,18間に適当な間隔を与えるものである。
【0016】
ガイドリング17は、当該リップ型シール10を回転軸2の外周に組み込む際に、第二の樹脂リップ部材18のシールリップ部183を、前記回転軸2の外周面近傍で円筒状に拡径変形させるためのガイド手段となるもので、スペーサ16の背面に密着した径方向部171と、前記スペーサ16の内周側で第一のバックアップリング15側へ円筒状に延びる内周軸方向部172とからなる。
【0017】
第二の樹脂リップ部材18は、スペーサ16の背面及びガイドリング17の径方向部171と第二のバックアップリング19とで挟持された外径部181の内周から、第一の樹脂リップ部材14側へ湾曲して延びる形状を呈し、そのシールリップ部183の内周面が、第一のバックアップリング15より大気S2側へ適宜後退した位置で、回転軸2の外周面と密接されるようになっている。
【0018】
第二のバックアップリング19は、第二の樹脂リップ部材18の外径部181及び湾曲部182をその背面側から支承するものである。
【0019】
上記エラストマリップ部材12、耐圧補強リング13、第一の樹脂リップ部材14、第一のバックアップリング15、スペーサ16、ガイドリング17、第二の樹脂リップ部材18及び第二のバックアップリング19は、各外径部同士が互いに軸方向に密接された状態で、筒状ケース11におけるOリング装着部111とカシメ部113との間に固定されている。
【0020】
エラストマリップ部材12において回転軸2の外周面との摺動部となる先端リップ部124の内径縁124aの背面側に形成されたテーパ状内周面には、回転軸2の回転によって漏れ方向、すなわち機内空間S1側の流体をエラストマリップ部材12のシールリップ部124の背面空間S3へ送り込むポンピング作用を生じる方向性を持った、潤滑用ポンピング螺子125が形成されている。
【0021】
第一の樹脂リップ部材14において回転軸2の外周面との摺動面となるシールリップ部143の内周面には、回転軸2の回転によって漏れ遮断方向、すなわち前記背面空間S3から第一の樹脂リップ部材14の背面空間S4側への漏れ圧力と対抗するポンプ圧力を生じる方向性をもったポンピング螺子144が、前記シールリップ部143の先端から屈曲部142の背面位置まで形成されている。
【0022】
第二の樹脂リップ部材18において回転軸2の外周面との摺動面となるシールリップ部183の内周面は、上述のようなポンピング螺子の存在しない平滑な面として形成されている。
【0023】
以上の構成になるリップ型シール10は、第二のバックアップリング19の背面が、ハウジング1における支承面1bに当接されるように、筒状ケース11がOリング3を介してハウジング1の内周面1aに圧入固定される。そしてこの状態では、前記筒状ケース11のカシメ部113が、前記支承面1bの外周の環状凹部1cに遊嵌される。
【0024】
一方、第一及び第二の樹脂リップ部材14,18は、そのシールリップ部143,183が、回転軸2の挿通によって、耐圧補強リング13及びガイドリング17をガイドとして、図1に示されたテーパ状からほぼ円筒状に拡径変形され、その内周面が回転軸2の外周面と密接される。また、エラストマリップ部材12は、そのシールリップ部124の内径縁124aが、前記回転軸2の外周面に適当な潰し代をもって弾性的に密接する。
【0025】
軸回転時において、機内空間S1の圧力は、エラストマリップ部材12の本体部分123を縮径させるように作用するが、このエラストマリップ部材12の外径基部121から本体部分123にかけての部分は、耐圧補強リング13によって背面側から支承されているので、前記圧力による内径方向への変形が規制される。
【0026】
エラストマリップ部材12のシールリップ部124は、耐圧補強リング13による支持を受けていないが、軸回転時は、前記シールリップ部124に形成された潤滑用ポンピング螺子125の漏れ方向ポンピング作用によって、機内空間S1の流体がシールリップ部124と回転軸2との摺動面に積極的に導入され、厚い流体潤滑膜が形成されるので、摺動負荷が軽減される。また、エラストマリップ部材12の背面空間S3から第一の樹脂リップ部材14の背面空間S4側への流体の漏洩は、第一の樹脂リップ部材14のシールリップ部143に形成されたポンピング螺子144による前記潤滑用ポンピング螺子125とは逆方向のポンピング作用によって遮断される。
【0027】
しかも、エラストマリップ部材12の潤滑用ポンピング螺子125の漏れ方向ポンピング作用と、第一の樹脂リップ部材14のポンピング螺子144の漏れ遮断方向ポンピング作用によって、エラストマリップ部材12の背面空間S3内は機内空間S1と拮抗する圧力となる。したがって、機内空間S1の圧力によるエラストマリップ部材12のシールリップ部124の縮径変形が抑えられ、これによっても摺動負荷が軽減される。
【0028】
ここで、エラストマリップ部材12の背面空間S3内の圧力は、第一の樹脂リップ部材14のシールリップ部143を縮径変形させるように作用するため、特に、機内空間S1の圧力が1MPa[gage]以上の高圧条件下においては、第一の樹脂リップ部材14は、その圧力の影響を受けて断面略L字形に変形する。しかしながら、この第一の樹脂リップ部材14は、ポンピング螺子144がシールリップ部143の内周面から屈曲部142の背面まで形成されているため、屈曲部142近傍の応力が小さく、また、ポンピング螺子144のポンピング作用によって、屈曲部142寄りの内周面に流体が介入しようとするため、シールリップ部143の内周面が屈曲部142側で大きく摩耗するといった偏摩耗が防止される。その結果、シールリップ部143の先端が回転軸2の外周面から浮き上がるような変形を生じることがなく、前記ポンピング螺子144による漏れ遮断方向のポンピング作用が維持される。
【0029】
しかも、第一の樹脂リップ部材14は、ポンピング螺子144が回転軸2との摺動面全域に形成されているので、シールリップ部の先端近傍の内周面にのみポンピング螺子を形成していた従来構造のものに比較して、ポンピング螺子144による漏れ遮断作用が大きく、したがって軸回転時における密封性能が向上する。
【0030】
また、軸停止時は、第一の樹脂リップ部材14に形成されたポンピング螺子144による漏れ遮断方向のポンピング作用は失われるが、エラストマリップ部材12のシールリップ部124に形成された潤滑用ポンピング螺子125の漏れ方向ポンピングも行われなくなるので、エラストマリップ部材12のシールリップ部124がその潤滑用ポンピング螺子125を押し潰した状態で回転軸2の外周面と密接し、機内空間S1からエラストマリップ部材12の背面空間S3への密封対象流体の漏洩を遮断する。
【0031】
一方、第一の樹脂リップ部材14は、ポンピング螺子144がシールリップ部143の先端内周面から屈曲部142の背面まで延びているため、エラストマリップ部材12の背面空間S3に存在する流体は、前記ポンピング螺子144を通じて第一の樹脂リップ部材14の背面空間S4へは流出可能であるが、その背面側にある第二の樹脂リップ部材18は、シールリップ部183がポンピング螺子の存在しない平滑な内周面で回転軸2の外周面と密接しているため、前記背面空間S4から大気S2側への流体の漏洩を確実に遮断する。
【0032】
図2は、図1に示される構造のリップ型シール10と、先に説明した図3に示される従来構造のリップ型シール100による摺動試験を、次の試験条件において実施した結果を示すものである。
[試験条件]
回転軸の回転数・・・・・・5000rpm
密封空間の圧力・・・・・・4MPa[gage]
密封液の種類・・・・・・・・合成油
密封液の温度・・・・・・・・100℃
密封液の量・・・・・・・・・・シールボックス(密封空間)内に充満
試験時間・・・・・・・・・・・200時間
【0033】
この試験結果、従来構造のリップ型シールでは短時間で油漏れが発生した。また、200時間摺動後のエラストマリップ部材及びその背面側の樹脂リップ部材を確認すると、図2の上欄に示されるように、樹脂リップ部材におけるシールリップ部内周面の摩耗は屈曲部近傍で大きく、その反面、シールリップ部の先端近傍では殆ど摩耗が認められない。これは、シールリップ部の先端近傍に回転軸外周面からの浮き上がりを生じていたためであると推定される。
【0034】
一方、本発明構造によるリップ型シールでは、200時間の運転期間中における油漏れの発生が認められなかった。また、200時間摺動後のエラストマリップ部材及びその背面側の第一の樹脂リップ部材を確認すると、図2の下欄に示されるように、第一の樹脂リップ部材におけるシールリップ部内周面の摩耗は、屈曲部近傍で摩耗量が大きくなるような偏摩耗が認められず、良好な摺動状態を維持していたことがわかる。これは、第一の樹脂リップ部材にはポンピング螺子が屈曲部の背面まで延在されていることによって、屈曲部の応力が小さくなったためであり、密封性能が良好が良好であったのは、シールリップ部の先端近傍に浮き上がり現象が発生しなかったことと、ポンピング螺子により漏れ遮断方向のポンピング作用の生じる領域が軸方向に長いためであることが推定される。
【0038】
【発明の効果】
本発明のリップ型シールによると、軸回転時にエラストマリップ部材の背面の圧力が正面側から作用する密封空間の圧力と拮抗することによって、このエラストマリップ部材の良好な潤滑状態が維持されると共に摺動負荷が抑制される。また、第一の樹脂リップ部材は、ポンピング螺子がシールリップ部の内周面から屈曲部の背面まで延長されていることによって、屈曲部近傍の応力が小さくなるので、シールリップ部の内周面が屈曲部側で大きく摩耗するといった偏摩耗が防止され、その結果、シールリップ部の先端の浮き上がりが防止されて、漏れ遮断方向のポンピング作用が維持されるので、優れた密封機能を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るリップ型シールの好ましい実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】 試験結果を示す説明図である。
【図3】 従来技術によるリップ型シールを、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図4】 他の従来技術によるリップ型シールを、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 回転軸
10 リップ型シール
11 筒状ケース
12 エラストマリップ部材
124,143 シールリップ部
125,144 ポンピング螺子
13 耐圧補強リング
14 第一の樹脂リップ部材
18 第二の樹脂リップ部材
S1 機内空間
S2 大気
S3,S4 背面空間
Claims (1)
- 円筒状本体部を有する筒状ケースと、
密封空間側へ延びる内径側のシールリップ部が回転軸の外周面と密接されるエラストマリップ部材と、
このエラストマリップ部材の背面側に配置され内径側の屈曲部から密封空間側へ延びるシールリップ部が前記回転軸の外周面と密接される第一の樹脂リップ部材と、
この第一の樹脂リップ部材の背面側に配置され内径側の屈曲部から密封空間側へ延びる内径側のシールリップ部が前記回転軸の外周面と密接される第二の樹脂リップ部材と、
前記第一の樹脂リップ部材と前記第二の樹脂リップ部材の間に配置され、前記第一の樹脂リップ部材を背面から支承する第一のバックアップリングと、
前記第一のバックアップリングと前記第二の樹脂リップ部材の間に介在するスペーサとを備えたリップ型シールであって、
前記エラストマリップ部材のシールリップ部の内周面に軸回転時に漏れ方向のポンピング作用を生じるポンピング螺子が形成され、
前記第一の樹脂リップ部材に、そのシールリップ部の内周面から屈曲部の背面にかけて軸回転時に漏れと反対方向のポンピング作用を生じるポンピング螺子が形成され、
前記第二の樹脂リップ部材の内周面が平滑に形成され、
前記スペーサは、環状のエラストマ部材に断面L字形を呈する金属製の補強環が埋設されたものであって、前記第一のバックアップリングと前記第二の樹脂リップ部材の外径部間に配置されて、前記筒状ケースにおける円筒状本体部の内周面に圧縮状態で密接することを特徴とするリップ型シール。
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